JPH0592735A - 自動車用フロアマツト - Google Patents

自動車用フロアマツト

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JPH0592735A
JPH0592735A JP25679291A JP25679291A JPH0592735A JP H0592735 A JPH0592735 A JP H0592735A JP 25679291 A JP25679291 A JP 25679291A JP 25679291 A JP25679291 A JP 25679291A JP H0592735 A JPH0592735 A JP H0592735A
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JP
Japan
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weight
floor mat
phthalate
resin sheet
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP25679291A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinao Shinohara
義尚 篠原
Koji Yokoyama
孝司 横山
Yasuhisa Mizuno
靖久 水野
Koichi Adachi
浩一 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩化ビニル樹脂を使用しないフロアマットを
得る。 【構成】 樹脂シートに表皮材を積層してなるフロアマ
ットにおいて、樹脂シートとして低密度ポリエチレン5
〜40重量%、エチレン−酢酸ビニル共重合体40〜5
重量%、炭酸カルシウム20〜60重量%、及び可塑剤
2〜10重量%からなる樹脂組成物を用いる。 【効果】 耐熱性、やわらかさ、フィット性において優
れたフロアマットが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用フロアマットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の内装材としてのフロアマットと
しては塩化ビニル樹脂シート上に表皮材を積層したもの
が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フロアマットは基材と
して塩化ビニル樹脂が用いられている場合、焼却廃棄処
理した際、塩素ガス等の有毒ガスが発生し環境悪化上の
問題がある。また、基材として塩化ビニル樹脂の代りに
ポリエチレンを用いることも考えられるが、該ポリエチ
レンを用いたフロアマットは剛性が高くてかたいため自
動車の床面に置いた際、床面に十分フィットしないとい
う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は自動車用の
フロアマットに於ける従来の問題点を改善すべく鋭意検
討を重ねた結果、低密度ポリエチレンにエチレン−酢酸
ビニル共重合体、炭酸カルシウム及び可塑剤を特定量配
合したものを基材として用いることにより、塩化ビニル
樹脂と同等のやわらかさが出現でき、自動車の床面に置
いた際、床面に十分フィットでき、且、焼却廃棄処理時
の環境悪化の問題も改善されることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、樹脂シート上
に表皮材を積層してなるフロアマットにおいて樹脂シー
トとして低密度ポリエチレン5〜40重量%、エチレン
−酢酸ビニル共重合体40〜5重量%、炭酸カルシウム
20〜60重量%及び可塑剤2〜10重量%からなる樹
脂組成物を用いることを特徴とする自動車用フロアマッ
トに存する。
【0006】以下、本発明につきさらに詳細に説明す
る。本発明で用いられる樹脂シートとしては低密度ポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、炭酸カルシ
ウム及び可塑剤を特定量配合したものである。低密度ポ
リエチレンとしては分岐状の低密度ポリエチレン、すな
わち高圧法により製造される低密度ポリエチレンが用い
られ、その密度としては0.930g/cm3 以下、望ま
しくは0.910〜0.930g/cm3 の範囲であり、
またメルトインデックスとしては0.5〜50g/10
分の範囲のものである。
【0007】エチレン−酢酸ビニル共重合体としては酢
酸ビニル含有量が10重量%以上、望ましくは10〜3
0重量%の範囲のものが用いられる。酢酸ビニル含有量
があまり少ないと樹脂シートが硬くなるので望ましくな
い。また、該共重合体のメルトインデックスとしては
0.5〜50g/10分の範囲のものが用いられる。炭
酸カルシウムとしてはその平均粒径が30μm以下のも
の、望ましくは10μm以下のものが用いられる。上記
平均粒径が大きすぎると樹脂シートの強度が低下するの
で望ましくない。
【0008】該可塑剤としては通常塩化ビニル樹脂の可
塑剤として知られている種々の可塑剤を使用することが
でき、特に限定されるものではなく、フタル酸エステル
系可塑剤、芳香族カルボン酸エステル系可塑剤、脂肪族
二塩基酸エステル系可塑剤、脂肪族エステル誘導体系可
塑剤、リン酸エステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤、塩
素系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、その他の可塑剤な
どが用いられる。
【0009】フタル酸エステル系可塑剤としては例え
ば、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチ
ルフタレート、ジイソブチルフタレート、ジヘプチルフ
タレート、ジオクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキ
シルフタレート、ジ−イソオクチルフタレート、ジノニ
ルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジデシルフタ
レート、ジイソデシルフタレート、ジラウリルフタレー
ト、ジシクロヘキシルフタレート、ジフェニルフタレー
ト、ジベンジルフタレート、ジ(混合アルコール)フタ
レート、ジブトキシエチルフタレート、ブチルラウリル
フタレート、ブチルベンジルフタレート、ブチルオクチ
ルフタレート、オクチルデシルフタレート、ブチルシク
ロヘキシルフタレート等があげられる。
【0010】芳香族カルボン酸エステル系可塑剤として
は例えば、トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート、
トリ−n−オクチルトリメリテート、トリデシルトリメ
リテート、トリブチルトリメリテート、ジブチルベンジ
ルトリメリテート、ジエチレングリコールジベンゾエー
ト等があげられる。脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤と
しては例えば、ジ−n−ヘキシルアジペート、ジオクチ
ルアジペート、ジ−n−エチルヘキシルアジペート、ジ
イソデシルアジペート、ジカプリルアジペート、ジブチ
ルセバケート、ジオクチルセバケート、ジ−2−エチル
ヘキシルセバケート、ジオクチルアゼレート、ジ−2−
エチルヘキシルアゼレート、ブチルフマレート、ジオク
チルフマレート、ジオクチルサクシネート、ジイソデシ
ルサクシネート、ジオクチルテトラヒドロフタレート等
があげられる。
【0011】脂肪族エステル誘導体系可塑剤としては例
えば、ブチルオレエート、メチルアセチルリシノレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサエステル、ペンタエ
リスリトールエステル等があげられる。リン酸エステル
系可塑剤としては例えば、トリオクチルホスフェート、
トリクロルエチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、トリ−(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリ
ブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト、クレジルジフェニルホスフェート、トリクレジルホ
スフェート、ジフェニルオクチルホスフェート等があげ
られる。
【0012】エポキシ系可塑剤としては例えば、ブチル
エポキシステアレート、オクチルエポキシステアレー
ト、オクチルエポキシベンゾエート、エポキシ化大豆
油、ベンジルエポキシステアレート、エポキシ化ヘキサ
ヒドロフタル酸ジオクチル等があげられる。塩素系可塑
剤としては例えば、塩素化パラフィン、塩素化ステアリ
ン酸メチル、塩素化ジフェニル、塩素化ベンジルラウレ
ート、塩素化ジフェニルベンゼン等があげられる。
【0013】ポリエステル系可塑剤としては例えば、ポ
リプロピレンアジペート、ポリプロピレンセバケート等
があげられる。これらの可塑剤は単独でまたは二種以上
を混合して使用することができる。本発明で用いる樹脂
シートは低密度ポリエチレン5〜40重量%、エチレン
−酢酸ビニル共重合体40〜5重量%、炭酸カルシウム
20〜60重量%及び可塑剤2〜10重量%を配合した
樹脂組成物である。低密度ポリエチレン配合量が下限未
満では耐熱性が低下し、上限より多いと樹脂シートが硬
くなるので好ましくない。またエチレン−酢酸ビニル共
重合体配合量が下限未満では樹脂シートのやわらかさが
不十分であり、上限より多いと耐熱性が低下し、且つ臭
気が激しくなるので好ましくない。また、炭酸カルシウ
ム配合量が下限未満では樹脂シートの重量感が不足して
床面に十分フィットせず、上限より多いと樹脂シートの
剛性が高くなり該シートが硬くなるので好ましくない。
さらに、可塑剤配合量が下限未満では樹脂シートのやわ
らかさが不十分となり、上限より多いと樹脂シートの耐
熱性が低下するので好ましくない。
【0014】上記の樹脂組成物は上記各成分を予備混合
した後、混練する方法、上記各成分を一度に混合、混練
する方法等により得ることができる。該混合・混練は例
えば、リボンブレンダー、タンブルミキサー、ヘンシェ
ルミキサー等により、また、該混練はオーブンロール、
バンバリミキサー、単軸スクリュー押出機、二軸スクリ
ュー押出機、混練機等により行なうことができる。
【0015】上記樹脂組成物には所望により、各種の熱
安定剤、耐光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑
剤、加工性改良剤、充填剤等の添加剤を適宜配合しても
よい。本発明において密度はJIS K 6760に準
拠して測定したものであり、メルトインデックスはJI
S K 6760に準拠し、190℃、2.16kgの荷
重にて測定したものである。
【0016】上記樹脂シートは上記樹脂組成物は通常の
シート成形装置、例えばインフレーション成形装置、T
ダイ成形装置等を用いて押出成形することにより得られ
る。本発明のフロアシートの積層体を形成する表皮材と
してはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等
のポリエステル、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂繊維か
らなる織布、不織布、パイル(基布で裏打されたものも
含む)等が用いられる。
【0017】樹脂シートに積層するには、これら樹脂シ
ートを構成する樹脂の融点以下かつ(融点−30℃)以
上の範囲、好ましくは融点以下かつ(融点−20℃)以
上の温度範囲に樹脂シートを保持した状態で表皮材を重
ねて加圧し、例えば、1.5〜5kg/cm2 のロール圧力
下でロールに通し積層する。また、表皮材と樹脂シート
とは、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピ
レンラバー、不飽和カルボン酸変性ポリオレフィン樹脂
等よりなる接着剤を用いて積層してもよい。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り実施例によ
り限定されるものではない。 実施例1〜5、比較例1〜5 高圧法低密度ポリエチレン(密度:0.918g/c
m3 、メルトインデックス:7g/10分;「PE」と
略す)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含
有量:25重量%、メルトインデックス:2g/10
分;「EVA」と略す)、炭酸カルシウム(平均粒径:
10μm、脂肪酸処理;「炭カル」と略す)、ポリエス
テル系可塑剤(商品名ダイヤサイザー620:ダイヤサ
イザーは登録商標)を表1の割合で配合したものをヘン
シェルミキサー中で攪拌混合し、これを二軸混練機を用
い200℃で混練したのちペレット化した。このペレッ
トをTダイを取付けた単軸押出機(スクリュー径65m
m)にて成形温度160℃でシート状(シート厚み1.
0mm)に押出成形し、このシートを基材シートとし、こ
れにポリエチレンテレフタレート(融点250℃)の繊
維からなる不織布(目付重量200g/m2 )をロール
圧着にて貼合せて積層体とした。得られた積層体につ
き、耐熱性、臭気、やわらかさについて下記方法で評価
した。結果を表1に示す。
【0019】 耐熱性:樹脂シートの融点を測定し
た。 臭気:官能試験で4段階評価(1:無臭、2:少し
臭う、3:臭う、4:強く臭う) やわらかさ:触感試験3段階評価(○:やわらか
い、△:やや硬い、×:硬い) フィット性:直径200mmのパイプの上にサンプル
を置き、パイプへのフィット性を目視にて3段階評価し
た。(○:100〜70%接触、△:70〜30%接
触、×:30〜0%接触)
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明の自動車用フロアマットは塩化ビ
ニル樹脂を使用しておらず、焼却廃棄等による環境への
悪影響が小さいため、環境問題が重要な課題である今日
にあっては大変有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 浩一 岡山県倉敷市潮通三丁目10番地 三菱化成 株式会社水島工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂シート上に表皮材を積層してなるフ
    ロアマットにおいて、樹脂シートとして低密度ポリエチ
    レン5〜40重量%、エチレン−酢酸ビニル共重合体4
    0〜5重量%、炭酸カルシウム20〜60重量%及び可
    塑剤2〜10重量%からなる樹脂組成物を用いることを
    特徴とする自動車用フロアマット。
JP25679291A 1991-10-03 1991-10-03 自動車用フロアマツト Pending JPH0592735A (ja)

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JP25679291A JPH0592735A (ja) 1991-10-03 1991-10-03 自動車用フロアマツト

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JP25679291A JPH0592735A (ja) 1991-10-03 1991-10-03 自動車用フロアマツト

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0976869A1 (fr) * 1998-07-28 2000-02-02 Textiles Et Plastiques Chomarat Revêtement de sol notamment pour automobiles et procédé pour son obtention
KR101274643B1 (ko) * 2011-10-03 2013-06-13 이상연 자동차용 보조매트의 제작방법 및 이에 의해 제작된 자동차용 보조매트

Cited By (3)

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EP0976869A1 (fr) * 1998-07-28 2000-02-02 Textiles Et Plastiques Chomarat Revêtement de sol notamment pour automobiles et procédé pour son obtention
FR2781822A1 (fr) * 1998-07-28 2000-02-04 Textiles Plastiques Chomarat Revetement de sol notamment pour automobiles et procede pour son obtention
KR101274643B1 (ko) * 2011-10-03 2013-06-13 이상연 자동차용 보조매트의 제작방법 및 이에 의해 제작된 자동차용 보조매트

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