JP2606364Y2 - シート状成形物 - Google Patents

シート状成形物

Info

Publication number
JP2606364Y2
JP2606364Y2 JP1992068271U JP6827192U JP2606364Y2 JP 2606364 Y2 JP2606364 Y2 JP 2606364Y2 JP 1992068271 U JP1992068271 U JP 1992068271U JP 6827192 U JP6827192 U JP 6827192U JP 2606364 Y2 JP2606364 Y2 JP 2606364Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
ethylene
molded product
acrylic
foamed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992068271U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0633943U (ja
Inventor
正雄 佐々木
環 鈴木
二世 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamoto Industries Inc
Original Assignee
Okamoto Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamoto Industries Inc filed Critical Okamoto Industries Inc
Priority to JP1992068271U priority Critical patent/JP2606364Y2/ja
Publication of JPH0633943U publication Critical patent/JPH0633943U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2606364Y2 publication Critical patent/JP2606364Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば壁紙や内装材シ
ート,装飾シート,レザー等の表面層若しくは本体,粘
着テープの基材、或いは断熱材,クッション材,防音
材,防震材,成形材として用いるシート状成形物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来のシート状成形物とし
て、ポリ塩化ビニル系樹脂に可塑剤、安定剤等を配合し
て形成される未発泡シートや、前記の配合にさらに発泡
剤を添加し加熱発泡せしめて形成される発泡シート等が
知られている。
【0003】しかし乍ら上記従来のシート状成形物は、
ポリ塩化ビニル系樹脂を主成分とすることから可塑剤の
添加が必須であり、使用が進むにつれてその可塑剤が表
面に移行し、表面がべたついて汚れを付着させ易くして
しまうと共に、表面のヒビ割れを招く欠点を有してい
た。
【0004】また、この種塩化ビニル系のシート状成形
物は、燃焼時に塩素ガス,塩酸ガス等の人体に対して有
害なガスを多量に発生させ、火災時等におけるガス中毒
の問題もあった。また、永年の使用等により破棄,焼却
する際にも、焼却炉等の内部の金属腐食を招き易い不具
合があった。
【0005】上述の各種欠点を解消するものとして、架
橋オレフィン発泡体や加硫発泡ゴムからなるシート状成
形物が知られているが、これらの成形物は架橋,加硫処
理されていることから、成形途中において不良品が出た
場合の再利用が難しく、該不良品は破棄されていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上述の従来事
情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、可塑剤添加により長期の使用に際して表面がべたつ
くと共に、焼却時にハロゲン系有毒ガスを発生する塩化
ビニル系シートの欠点を解消すると同時に、成形途中に
おいて不良品が出た場合の再利用が容易なシート状成形
物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案のシート状成形物は、CH2=CH2とCH
2=CR1COOR2<R1はH又はCH3でありR2はアル
キル基である>で表されるエチレンと各種アクリル酸エ
ステル、または、エチレンと各種メタクリル酸エステル
を共重合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれら
の混合物に、エチレンと酢酸ビニルの共重合体及びポリ
オレフィン系樹脂のいずれか一方又は双方と発泡剤を添
加した未発泡シートの表面に、アクリル系,変性アクリ
ル系,塩ビ/アクリル系,ポリオレフィン系樹脂のいず
れかを10〜30%含有する溶剤系又はエマルジョン系表面
処理剤でプライマー表面処理してプリント印刷を施し発
泡してなること、又は前記未発泡シートを発泡せしめた
シートの表面に、該表面処理剤でプライマー表面処理し
てプリント印刷を施してなることを特徴とする。
【0008】CH2=CH2とCH2=CR1COOR2
1はH又はCH3でありR2はアルキル基である>で表
されるエチレンと各種アクリル酸エステル、または、エ
チレンと各種メタクリル酸エステルを共重合してなるエ
チレン系コポリマー若しくはこれらの混合物とは、例え
ばエチレンメチルメタクリレート,エチレンエチルアク
リレート,エチレンメチルアクリレート,エチレンブチ
ルメタクリレート,エチレンヘキシルアクリレート,エ
チレンラウリルメタクリレート,エチレンステアリルア
クリレート等である。
【0009】また、ここでいうシート状成形物は、壁紙
や内装材シート,装飾シート,レザー等の表面層若しく
は本体,粘着テープの基材、その他 0.1〜5mm厚程度の
シート状に成形される各種成形物を含むものである。
【0010】
【作用】以上の構成によれば、エチレンと各種アクリル
酸エステル、または、エチレンと各種メタクリル酸エス
テルを共重合してなるエチレン系コポリマーを主成分と
することから、可塑剤添加の必要がなくなるので、使用
が進むにつれて可塑剤が表面に移行し表面がべたついて
汚れを付着させ易くなると共に表面のヒビ割れを招く塩
化ビニル系シートの欠点が解消される。同時に、可塑剤
を含む塩化ビニル系シートは低温時に硬くなり柔軟性が
無くなるのに対し、本考案シートでは低温時の硬化が無
く、柔軟性に優れる。また、燃焼時に有害ガスを発生す
る虞れがないと共に、焼却時における焼却炉等の内部の
金属腐食を招く虞れもなくなる。加えて、架橋,加硫処
理を必要としないので、成形途中において不良品が出た
場合の再利用が容易になる。
【0011】
【実施例】(実施例1) 図1に示すaは、本考案のシート状成形物からなる表面
層1の裏面に裏打ち層2(例えば紙,基布等)を積層し
てなる壁紙を表す。
【0012】表面層(シート状成形物)1は、上記のエ
チレンと各種アクリル酸エステル、または、エチレンと
各種メタクリル酸エステルを共重合してなるエチレン系
コポリマー若しくはこれらの混合物を主成分とし、これ
にエチレンと酢酸ビニルの共重合体及びポリオレフィン
系樹脂のいずれか一方又は双方と発泡剤を添加したもの
を、従来周知の押出し成形,カレンダー成形等によって
所望厚さの未発泡シートあるいはフィルム状に形成して
なる。
【0013】尚、壁紙aの全体形状、表面層1の模様,
色彩、及び表面層1,裏打ち層2の夫々の厚み等につい
ては何等示さないが任意であり、また上記裏打ち層2は
必須要件ではなく、表面層1のみで壁紙(即ち、シート
状成形物)が構成されていてもよいものである。さら
に、上記表面層1は透明、半透明のいずれであってもよ
く任意である。
【0014】前述のエチレン系コポリマーは、例えばエ
チレンメチルメタクリレート,エチレンエチルアクリレ
ート,エチレンメチルアクリレート,エチレンブチルメ
タクリレート,エチレンヘキシルアクリレート,エチレ
ンラウリルメタクリレート,エチレンステアリルアクリ
レート等である。
【0015】壁紙aのより具体的な成形方法を説明すれ
ば、上記エチレン系コポリマーにエチレンと酢酸ビニル
の共重合体及びポリオレフィン系樹脂のいずれか一方又
は双方と加工助剤、発泡剤並びに発泡助剤を添加し、そ
して所望条件の下(ロール温度100℃〜160℃)でカレン
ダー加工して未発泡のシートを形成し、該シートを裏打
ち層2上に張り合わせ、これをプライマー表面処理,プ
リント,加熱発泡,エンボス加工すれば、発泡状の表面
層1を備えた壁紙aが形成される。尚、前述の通り、裏
打ち層2は必須の要件ではなく、表面層1のみで壁紙
(即ち、シート状成形物)を構成することも可能であ
る。
【0016】発泡剤は、例えばADCA,OBSH,T
SH(パラトルエンスルホニルヒドラジッド)DPT
(ジニトロペンタメチレンテトラミン)又はこれらの発
泡剤の混合ブレンド等である。
【0017】発泡助剤は、亜鉛華(ZnO),三塩基性
硫酸鉛等の無機塩,ステアリン酸鉛等の金属石鹸及び尿
素化合物等である。
【0018】さらに具体的実施例としては、 [表面層(シート状成形物)] エチレンメチルメタクリレート:100 重量部 LS−5 :0.5 重量部 ZnO :0.5 〜1.0 重量部 ADCA :2 〜5 重量部 酸化チタン :5 〜10重量部 水酸化マグネシウム :20〜30重量部 高密度ポリエチレン :15〜50重量部 からなる配合物を140±2℃のロール温度でカレンダ
ー加工し、約0.2m/mの未発泡のシート状に形成し
た。尚、この場合の適性温度範囲は100〜220℃、
好ましくは120〜200℃である。
【0019】[裏打ち層] 紙で約0.13mmに形成した裏打ち層2の上面に、上
記成形された未発泡のシート1を積層する。
【0020】次に未発泡のシート1のプライマー表面処
理を行う。プライマー表面処理はグラビア印刷機を用い
て60〜120メッシュロールにてグラビア印刷し、乾
燥炉で乾燥させる。
【0021】プライマー表面処理剤としては、アクリル
系,変性アクリル系,塩ビ/アクリル共重合物系,ポリ
オレフィン系樹脂のいずれか一つを10〜30%含有する溶
剤系及びエマルジョン系表面処理剤であり、艶調整の為
にシリカ等の艶消し剤の添加も可能である。樹脂分が10
%未満の場合は粘度が低すぎて印刷性が悪く、インクの
密着も悪い。30%を超えると高粘度すぎて印刷が乗らず
インクが固すぎてしまう。
【0022】その後、グラビア印刷機を用いて彫刻ロー
ルにてPVC樹脂及びPVC樹脂/アクリル樹脂系のプ
リントインキを印刷し、乾燥炉で乾燥させる。
【0023】印刷を施したシートを約220℃に加熱し
た発泡炉中へ通し、含有する発泡剤を分解させてガスを
発生させ、シート内部に発泡セルを形成させて発泡を完
了させる。この際の発泡後の発泡倍率は発泡剤配合処方
及び添加量により決まるが、通常2〜7倍程度である。
【0024】そして次に、エンボス機にて発泡シートの
表面を160〜220℃に加熱させた後にエンボスロー
ルとゴムロール(バックアップロール)の間に挟んで加
圧し、凹凸模様を形成させた。また、シート状成形物製
造工程は、カレンダー加工した後、未発泡シートを発泡
させて、発泡シートのプライマー表面処理,プリント印
刷,エンボスの順でも構わず任意である。
【0025】従って、発泡助剤(キッカー)としてZn
Oを0.5 〜1 重量部添加することにより、発泡剤の分解
開始温度が200 ℃から150 ℃位に下がり、発泡性が向上
し、高発泡軽量シートが形成できた。尚、上記例ではカ
レンダー加工によって形成する場合について説明した
が、T−ダイ押出し及び他の周知の方法によるも可能で
ある。
【0026】尚、カレンダー加工の場合にはロール滑性
を上げる為、上記樹脂にアクリル系加工助剤,有機酸系
金属塩,有機脂肪酸を単独またはこれら2種以上の混合
物等を添加する。
【0027】上記アクリル系加工助剤,有機酸系金属
塩,有機脂肪酸を単独またはこれら2種以上の混合物の
添加量は、樹脂 100重量部に対して0.005 〜10重量部,
好ましくは0.01〜3重量部である。
【0028】アクリル系加工助剤は、アクリル酸,アク
リル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリル酸nブチ
ル,アクリル酸イソブチル,アクリル酸−2−エチルヘ
キシル等のアクリル酸エステル、メタクリル酸エチル,
メタクリル酸nブチル,メタクリル酸−2−エチルヘキ
シル等のメタクリル酸エステルを主成分とした共重合体
からなる一群の重合体で、具体的には例えば市販品の三
菱レイヨン製のメタブレンP-700 ,メタブレンP-551 ,
メタブレンP-530A,メタブレンL-1000,鐘淵化学工業製
のカネエースPA-20 ,カネエースPA-100,旭電化工業製
のマークLS-3,マークLS-5等である。
【0029】また、有機酸系金属塩は金属の高級脂肪酸
塩、例えばステアリン酸亜鉛,ラウリン酸亜鉛,オレイ
ン酸亜鉛,ステアリン酸バリウム,ステアリン酸カルシ
ウム,ジブチル錫ラウレート,ジブチル錫ステアレー
ト,ジブチル錫ジラウレート,ジブチル錫ジステアレー
ト等である。
【0030】有機脂肪酸は、例えばステアリン酸,オレ
イン酸,ラウリン酸,パルミチン酸などである。
【0031】加工方法の如何を問わず、製品に所望の硬
度を付与する為、上記のエチレンと各種アクリル酸エス
テル、または、エチレンと各種メタクリル酸エステルを
共重合してなるコポリマーまたはこれらの混合物に、エ
チレンと酢酸ビニルの共重合体及びポリオレフィン系樹
脂のいずれか一方又は双方を添加する。そのポリオレフ
ィン系樹脂はエチレン,プロピレン,ブテン,ブテンー
1,3ーメチルーブテンー1,ヘキセンー1,オクテン
ー1,4ーメチルーペンテンー1等の重合体及び共重合
体を主成分とするもので、例えば高密度ポリエチレン,
中低密度ポリエチレン,超低密度ポリエチレン,結晶性
ポリプロピレン,ポリブテンなど及びこれらの混合物か
らなる他のポリオレフィン系樹脂である。その他に製品
に所望の性能を付与する為、添加物としてこの種の技術
分野において周知の帯電防止剤,紫外線吸収剤,抗酸化
剤,顔料,ブロッキング防止剤,難撚剤,充填剤等を添
加することも可能である。
【0032】カレンダー加工においては、さらに加工助
剤として、前記のアクリル系加工助剤,有機酸系金属
塩,有機脂肪酸を単独またはこれらの2種以上の混合物
を、樹脂100重量部に対して0.005〜10重量部を添加
せしめるものである。
【0033】これらの配合物は、そのコポリマーまたは
これらの混合物,加工助剤の種類および添加量により任
意に選択する。
【0034】以上のようにして成形される本考案のシー
ト状成形物(本考案実施品)と、ポリ塩化ビニル系樹脂
に可塑剤を配合して形成される従来のシート状成形物
(PVCレザー)について、表面汚れ試験、燃焼ガス中
の塩酸ガス,塩素ガス濃度の測定を行った。表面汚れ試
験の結果を表1中に、ガス濃度測定を表2中に、夫々示
す。
【0035】表面汚れ試験は、本考案実施品とPVCレ
ザーの夫々を5cm×5cmにカットして試験片とし、該試
験片上に、汚染物(油性マジック,ボールペン,水性ペ
ン,コーヒー,醤油,ケチャップ,青インク)を直径2c
m 程度の円形状に塗布し、常温で24時間放置後、エチル
アルコール及び合成洗剤を染み込ませた布で往復5回拭
き取った後の汚れ具合を目視により観察したもので、そ
の評価は、○:汚れがほとんどない、△:汚れがやや落
ちる、×:汚れが落ちない、とした。
【0036】燃焼ガス中の塩酸ガス,塩素ガス濃度は、
本考案実施品とPVCレザーを建築材料燃焼試験機で、
建築物の内装材料難燃性試験方法(JIS−A−132
1)に準じ、石綿パーライト板(基材、22cm×22cm)に
上記試験片を貼り合わせて、10分間燃焼させた後、集
煙箱中の煙の塩酸ガス,塩素ガス濃度を、ガステック検
知管法により測定した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】上記表1,2の結果から、本考案実施品
が、従来のPVCレザーに比べて、表面汚れ,安全性の
両面で優れた効果を奏することが確認できた。
【0040】(実施例2) 図2に示すbは、上述の表面層1(即ち、本考案のシー
ト状成形物)の裏面に裏布3を積層してなるレザーを表
し、該レザーbは、例えば鞄,家具,車輌シート等の表
面材に用いられる。
【0041】表面層(シート状成形物)1は、上述の実
施例1同様、上記のエチレンと各種アクリル酸エステ
ル、または、エチレンと各種メタクリル酸エステルを共
重合してなるエチレン系コポリマー若しくはこれらの混
合物を主成分とし、これにエチレンと酢酸ビニルの共重
合体及びポリオレフィン系樹脂のいずれか一方又は双方
と発泡剤を添加したものを、従来周知の押出し成形,カ
レンダー成形等によって所望厚さの未発泡のシートある
いはフィルム状に形成してなる。
【0042】裏布3は、例えばナイロン,レーヨン等の
布材を用いて約0.25mm厚に作製し、その上面に上記のよ
うにして成形された表面層1を積層する。
【0043】尚、該表面層1や発泡剤,その他の添加剤
や、表面層1の成形方法,裏布3(実施例1においては
裏打ち層2)等に関するより具体的な説明は、上記実施
例1中の説明とほぼ同一なため、ここでは省略する。
【0044】(実施例3) 図3に示すcは、本考案のシート状成形物からなる基材
1の表裏両面に接着層4を積層し、さらに両接着層4,
4の表面に各々剥離紙5を剥離自在に付着せしめてなる
両面粘着テープを表す。
【0045】基材(シート状成形物)1は、前述の表面
層1同様、上記のエチレンと各種アクリル酸エステル、
または、エチレンと各種メタクリル酸エステルを共重合
してなるエチレン系コポリマー若しくはこれらの混合物
を主成分とし、これにエチレンと酢酸ビニルの共重合体
及びポリオレフィン系樹脂のいずれか一方又は双方と発
泡剤を添加したものを、従来周知の押出し成形,カレン
ダー成形等によって所望厚さの未発泡のシートあるいは
フィルム状に形成してなる。
【0046】尚、該基材1や発泡剤,その他の添加剤
や、基材1の成形方法等に関するより具体的な説明は、
上記実施例1中における表面層1の説明とほぼ同一なた
め、ここでは省略する。また接着層4,剥離紙5も従来
周知なものであり、具体的な説明は省略する。
【0047】以上、壁紙やレザーの表面層若しくは本
体,粘着テープの基材として用いる場合の実施例に付い
て説明したが、それ以外の実施例、即ち、上述の実施例
中に記載した表面層或いは基材1を基体として、例えば
断熱材,クッション材,防音材,防震材,成形材等とし
て用いることもできる。
【0048】尚、該基体や発泡剤,その他の添加剤や、
基体の成形方法等に関するより具体的な説明は、上記実
施例中における表面層1の説明と同一であり、図面につ
いても前述の実施例における表面層或いは基材1と同一
なため、ここでは省略する。
【0049】
【考案の効果】本考案のシート状成形物は以上説明した
ように構成し、塩ビ製シートの如き可塑剤を添加しない
ものとしたので、可塑剤のブリードアウト,移行等によ
る弊害、即ち可塑剤の移行等による汚れが表面に付着す
る虞れがない耐汚染性に優れた効果を奏すると共に、低
温時の硬化が無い柔軟性に優れたシート状成形物を提供
し得る。
【0050】さらに、本考案のシート状成形物とすれ
ば、塩ビシートのようにハロゲン系有毒ガスを焼却時に
発生しないため安全性も向上し、また焼却炉等の金属の
腐食も招かず大変有用である。
【0051】しかも、架橋,加硫処理を必要としないの
で、成形途中において不良品が出た場合の再利用が容易
であり、リサイクル性に極めて優れたシート状成形物を
提供し得る等、多くの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案シート状成形物からなる壁紙を表す縦
断正面図。
【図2】 本考案シート状成形物からなるレザーを表す
縦断正面図。
【図3】 本考案シート状成形物からなる両面粘着テー
プを表す縦断正面図。
【符号の説明】
1:表面層或いは基材(シート状成形物)、 2:裏打
ち層、3:裏布、a:壁紙、 b:レザー、 c:両面
粘着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08J 9/36 C08J 9/36 // C08L 23:04 (56)参考文献 特開 昭59−41338(JP,A) 特開 平1−261483(JP,A) 特開 平1−129042(JP,A) 特開 平1−203440(JP,A) 特公 昭46−29391(JP,B1) 特公 昭48−34390(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/00 - 9/42 B32B 27/00 - 27/42

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】CH2=CH2とCH2=CR1COOR2
    1はH又はCH3でありR2はアルキル基である>で表
    されるエチレンと各種アクリル酸エステル、または、エ
    チレンと各種メタクリル酸エステルを共重合してなるエ
    チレン系コポリマー若しくはこれらの混合物に、エチレ
    ンと酢酸ビニルの共重合体及びポリオレフィン系樹脂の
    いずれか一方又は双方と発泡剤を添加した未発泡シート
    の表面に、アクリル系,変性アクリル系,塩ビ/アクリ
    ル系,ポリオレフィン系樹脂のいずれかを10〜30%含有
    する溶剤系又はエマルジョン系表面処理剤でプライマー
    表面処理してプリント印刷を施し発泡してなること、又
    は前記未発泡シートを発泡せしめたシートの表面に、該
    表面処理剤でプライマー表面処理してプリント印刷を施
    してなることを特徴とする非架橋のシート状成形物。
JP1992068271U 1992-09-30 1992-09-30 シート状成形物 Expired - Fee Related JP2606364Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992068271U JP2606364Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 シート状成形物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992068271U JP2606364Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 シート状成形物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0633943U JPH0633943U (ja) 1994-05-06
JP2606364Y2 true JP2606364Y2 (ja) 2000-10-23

Family

ID=13368932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992068271U Expired - Fee Related JP2606364Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 シート状成形物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2606364Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4734810B2 (ja) * 2001-09-19 2011-07-27 大日本印刷株式会社 化粧シート
JP2003266549A (ja) * 2002-03-20 2003-09-24 Dainippon Printing Co Ltd 発泡化粧シート用原反と発泡化粧シートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0633943U (ja) 1994-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3608006A (en) Production of foamed polyolefin composite sheet
JP4984980B2 (ja) 化粧シート
JPH01304141A (ja) 熱可塑性、可塑剤抵抗フィルムおよび該可塑剤抵抗フィルムを含む感圧接着フィルム
US4423110A (en) Process for forming open cell sheet, sheet formed by process, intermediate for forming said sheet and process for forming said intermediate
JP4629188B2 (ja) 化粧シートの製造方法
JP2606364Y2 (ja) シート状成形物
JPS5825369B2 (ja) 連続気泡体の製造方法
CN106414572B (zh) 用于制造不含pvc和增塑剂的泡沫装饰片的复合片材及方法
JP4768900B2 (ja) ケミカルエンボス成形品
JP2597166Y2 (ja) シート状成形物
JP2590391Y2 (ja) レザー
JPH0650555Y2 (ja) 壁 紙
JP2002192669A (ja) 化粧シート
JP6534722B2 (ja) 実写印刷用ポリオレフィン系ターポリン及びその製造方法
JP5153166B2 (ja) エチレン共重合体を含有する架橋物及び架橋発泡物並びにそれらを含む積層体
JP4843926B2 (ja) 壁紙
JP4734810B2 (ja) 化粧シート
JP4043992B2 (ja) スチレンブタジエン系軟質樹脂架橋発泡体の製造方法
JPH11181166A (ja) オレフィン系共重合体組成物及び装飾シート
JPH10280284A (ja) 床材およびその製造方法
JP3048846B2 (ja) オレフィン系装丁用シートの製造方法
JP3184093B2 (ja) シート状床材
JP2018059243A (ja) 発泡壁紙及び発泡壁紙の製造方法
JP5360152B2 (ja) 化粧シート
JP3029752B2 (ja) 積層フィルムおよびその用途

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees