JPH0591862U - 卓上ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】シート１枚物で製造組立が出来、カレンダー等
を一旦入れると、絶対に抜け落ちないような卓上ホルダ
ーを提供すること。 【構成】１枚のシートからなり、表面部１０の上側に続
いて支持部２０が、表面部の左右両側に続いてそれぞれ
折返し部１３が、さらに表面部の下側に続いて裏面部１
５が形成され、支持部を表面部の後方に折返し、また裏
面部を表面部のすぐ後方に重なるように折返して表面部
と裏面部の間に収容部を作り、裏面部の下側に設けられ
た舌部１７を表面部と支持部の境目に設けられた切込み
２６ａに挿入すると共に、表面部の左右両側の折返し部
を裏面部の背後に折返して裏面部と係合させ、収容部の
周囲を閉塞した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、カレンダー等を入れる卓上ホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

カレンダー等を入れる卓上ホルダーには、いろいろなタイプのものがあるが、 例えば、図６の卓上ホルダー３０は、透明の塩化ビニルからなる本体３１の背後 に、支持部材３２を溶着してなるもので、１２枚のカレンダーは本体３１の側部 ３１ａから挿入され、月が変わるごとに、古いカレンダーを後ろに移して行く。 支持部材３２は組み立て式で、突出部分３３を穴３４に挿入して固定する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の卓上ホルダーは、本体３１と支持部材３２の ２部分からなり、支持部材３２は箇所３２ａを超音波溶着等で本体３１に溶着し なければならず、製造に手間がかかった。 また、机の上を掃除するために卓上ホルダーを移動する際などに、本体３１に 入れたカレンダーが、本体３１の側部３１ａからすり抜けて、ばらばらになって 落下してしまい、揃え直して本体に入れ直さなければならないようなことがある 。

【０００４】 本考案は、シート１枚物で製造組立が出来、カレンダー等を一旦入れると、絶 対に抜け落ちないような卓上ホルダーを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の卓上ホルダーは、１枚のシートからなり、表面部１０の上側に続いて 支持部２０が、表面部の左右両側に続いてそれぞれ折返し部１３が、さらに表面 部の下側に続いて裏面部１５が形成され、支持部を表面部の後方に折返し、また 裏面部を表面部のすぐ後方に重なるように折返して表面部と裏面部の間に収容部 を作り、裏面部の下側に設けられた舌部１７を表面部と支持部の境目に設けられ た切込み２６ａに挿入すると共に、表面部の左右両側の折返し部を裏面部の背後 に折返して裏面部と係合させ、収容部の周囲を閉塞するように構成されている。

【０００６】 また裏面部の左右両側付近に切込み１８が設けられ、この切込みに表面部の左 右両側の折返し部１３を挿入して係合固定するようにしてもよい。

【０００７】 さらに裏面部又は支持部のいずれか一方に、切抜き線１６ａで囲まれた連結部 １６が形成され、これを他方側に倒して他方側と係合させて、表面部と裏面部か らなる収容部を支持するようにしてもよい。

【０００８】

【作用】

表面部と裏面部の間に形成された収容部に配置されるカレンダー等は、裏面部 の下側に設けられた舌部１７が表面部と支持部の境目に設けられた切込み２６ａ に挿入され、また折返し部１３が裏面部の背後に折返されることにより、包み込 むようして収納され、周囲を完全に閉塞される。

【０００９】

【実施例】

図１及び図２において、本考案の卓上ホルダー１は、表面部１０と、裏面部１ ５と、支持部２０とからなり、表面部１０には大きく窓１１が設けられている。 裏面部１５には、後方に倒されて支持部２０に設けられた切込み２５ａに先端 部１６ｂが挿入されている連結部１６が設けられている。この連結部１６と切込 み２５ａを第一の係合部材と称する。 また裏面部１５には舌部１７が設けられ、この舌部１７は側部１２ａと支持部 ２０との境目の折曲線２６に設けられている切込み２６ａに挿入され貫通して上 方に伸延している。この舌部１７と切込み２６ａを第二の係合部材と称する。

【００１０】 卓上ホルダー１は、一枚の合成樹脂シート、例えばポリプロピレンシートから なり、大きな材料シートから図３のような形状に打ち抜かれる。窓１１部分は打 ち抜かれ除去されている。表面部１０の周囲には収容部の厚み分となる側部１２ ａ〜１２ｄが設けられ、上側部１２ａに続いて支持部２０が、また下側部１２ｂ に続いて裏面部１５が設けられている。さらに左右の側部１２ｃ〜１２ｄの外方 に折返し部１３が設けられている。

【００１１】 一方、裏面部１５には、表面部１０の折返し部１３がそれぞれ挿入される２つ の弓状の切込み１８が設けられ、この折返し部１３と切込み１８を第三の係合部 材と称する。 連結部１６は、一部を除いて切抜き線１６ａに囲まれた状態で形成され、２か 所に切欠１６ｃが設けられている。 裏面部の下側に設けられた舌部１７には卓上ホルダー１を壁などに係止する際 に使用する係止穴１７ａが設けられている。２５〜３３は折曲線で、折り曲げ易 いように加工されている。

【００１２】 支持部２０と側部１２ａとの境目に設けられた切込み２６ａの両端には切欠２ ６ｂが設けられ、舌部１７を挿入するとき、挿入し易いように切込み２６ａが広 がる。また切込み２５ａにも同様に切欠２５ｂが設けられている。 支持部２０の中央部には２つの細孔２０ａが設けられている。

【００１３】 図３の状態から卓上ホルダーに組み立てるには、折曲線２８、２９を折り曲げ て図４のように裏面部１５を表面部１０上に重ね、舌部１７を孔２６ａに入れ、 両折返し部１３を折曲線３２、３３で折り返し裏面部の各切込み１８に挿入する 。この表面部１０と裏面部１５に挾まれ、周囲を側部１２ｃ〜１２ｄで囲まれた 部分がカレンダーの収納部になる。 その後、支持部２０を折曲線２６、２７で折曲げて、図１および図２のように 支持部２０を、互いに固定された表面部１０と裏面部１５の後方に折返し、裏面 部１５の連結部１６を後方に倒し先端部１６ｂを，支持部２０の切込み２５ａに 挿入し２つの切欠１６ｃの一方を切込み２５ａの縁部に係合させて固定する。最 後に、組み立て終った卓上ホルダーを机の上に置いた時に安定するように折曲部 ２１を折曲げる。 なお、もう一方の切欠１６ｃを、切込み２５ａの縁部と係合させれば、机の上 に置いた時の収容部の角度を変えることができる。

【００１４】 例えば１２枚からなるカレンダーを卓上カレンダー１に収納するには、図３の 状態の時に１２枚のカレンダーを表面を下にして表面部１０の上に重ねて配置し 、その上に裏面部１５を折り重ね、その後第二の係合部材である舌部１７と切込 み２６ａを、また第三の係合部材である折返し部１３と切込み１８をそれぞれ係 合させて、カレンダーを表面部１０と裏面部１５の間に包み込むようにして固定 し、その後第一の係合部材である連結部１６と切込み２５ａを係合させる。

【００１５】 カレンダーの月をかえるには、折返し部１３の一方を切込み１８から外し、表 面部１０と裏面部１５とからなる収納部の側部を開いて、一番前にあるカレンダ ーを一番後ろに移せばよい。

【００１６】 本考案の卓上ホルダー１を、舌部１７の係止穴１７ａを用いて、壁の釘等に掛 けるとき、支持部２０が邪魔にならないように、図５のように裏面部１５の連結 部１６を切込み２５ａを通さずに、支持部の２つの細孔２０ａに通して、支持部 ２０を裏面部１５の背後に密着するように固定する。

【００１７】 卓上ホルダー１はカレンダーのほかに、写真等を入れてもよい。 窓１１を設けると、カレンダーに書き込み等ができるが、それが必要でなく、 また卓上ホルダー１を構成する合成樹脂シートの透明性が高い場合には、窓１１ はなくてもよい。 また、収容部に入れる物が２〜３枚で収容部の厚みが必要ない場合には、側部 １２ａ〜１２ｄは設けなくてもよい。

【００１８】 第一から第三の係合部材は、実施例のものに限定されるものではなく、これ以 外の係合部材を使用してもよく、また例えば、支持部２０に細孔２０ａを設けず に第一の係合部材である連結部１６を支持部２０に設け、連結部の先端部を折曲 げて裏面部側に設けた切り込みに挿入するようにしたり、第三の係合部材におい て切込み１８を設けずに折返し部１３を粘着テープなどで裏面部１５に係合固定 してもよい。 なお、本考案の卓上ホルダーは、合成樹脂シートの他、厚紙等でもできる。

【００１９】

【考案の効果】

本考案の卓上ホルダーは、カレンダー等を包み込むようして収納するので、収 納されたカレンダーの周囲が完全に閉塞され、カレンダーが収容部から抜け落ち ることがない。 また、本考案の卓上ホルダーは、１枚のシートからなっているので、支持部を 別途用意して、溶着する等余分な手間が必要なく、組立が簡単である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の卓上ホルダーの一実施例を示す図。

【図２】図１を側方から見た図。

【図３】図１の卓上ホルダーを展開した状態を示す図。

【図４】図３の状態から裏面部を表面部に重ねた状態を
示す図。

【図５】卓上ホルダーを壁掛式に使用する時に支持部を
連結部で固定した状態を示す卓上ホルダーの背面図。

【図６】従来の卓上ホルダーを示す図。

【符号の説明】

１０ 表面部 １３ 折返し部（第三の係合部材） １５ 裏面部 １６ 連結部（第一の係合部材） １７ 舌部（第二の係合部材） １８ 切込み（第三の係合部材） ２０ 支持部 ２５ａ 切込み（第一の係合部材） ２６ａ 切込み（第二の係合部材）

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】１枚のシートからなり、表面部１０の上側
   に続いて支持部２０が、表面部の左右両側に続いてそれ
   ぞれ折返し部１３が、さらに表面部の下側に続いて裏面
   部１５が形成され、支持部を表面部の後方に折返し、ま
   た裏面部を表面部のすぐ後方に重なるように折返して表
   面部と裏面部の間に収容部を作り、裏面部の下側に設け
   られた舌部１７を表面部と支持部の境目に設けられた切
   込み２６ａに挿入すると共に、表面部の左右両側の折返
   し部を裏面部の背後に折返して裏面部と係合させ、収容
   部の周囲を閉塞したことを特徴とする卓上ホルダー。
2. 【請求項２】裏面部の左右両側付近に切込み１８が設け
   られ、この切込みに表面部の左右両側の折返し部１３が
   挿入されて係合固定される、請求項１に記載の卓上ホル
   ダー。
3. 【請求項３】裏面部又は支持部のいずれか一方に、切抜
   き線１６ａで囲まれた連結部１６が形成され、これを他
   方側に倒して他方側と係合させて、表面部と裏面部から
   なる収容部を支持するようにした、請求項１又は２に記
   載の卓上ホルダー。