JPH0590612A - 半導体細線形成方法 - Google Patents

半導体細線形成方法

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JPH0590612A
JPH0590612A JP27849691A JP27849691A JPH0590612A JP H0590612 A JPH0590612 A JP H0590612A JP 27849691 A JP27849691 A JP 27849691A JP 27849691 A JP27849691 A JP 27849691A JP H0590612 A JPH0590612 A JP H0590612A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大量生産が可能な半導体細線を実現する。 【構成】 AlGaAs/GaAs多層構造2を結晶成
長後、ドライエッチングを用いて斜めに結晶をエッチン
グする。この時に形成される斜面8に選択エッチングを
行なうことによってグレーティング9を形成する。この
グレーティング9の周期は、AlGaAs/GaAs多
層構造2の膜厚とドライエッチングの傾斜角で正確に制
御できる。 【効果】 従来の劈開法と異なり、ドライエッチングに
よる斜めエッチングを利用するため、結晶を割ることな
くグレーティング9を形成するためにその後のホトリソ
グラフィが可能となり、大量生産が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体細線、特に量子
細線の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】量子細線は、量子井戸を越える発光効率
や、移動度が予測されており、盛んに研究開発がなされ
ている。量子細線は、特にその形成が難しく、形成方法
が重要な研究テーマとなっている。
【0003】その一例がIimuraらによってジャパ
ニーズ ジャーナル オブ アプライド フィジックス
(Jpn.J.Appl.Phys.)28巻 L10
83−1085頁に記載されている。この論文におい
て、Iimuraらは1000Å程度の幅の細線を形成
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の論文において、
Iimuraらは、GaAs/AlAsからなる多層構
造の劈開面に熱エッチングによってグレーティングを形
成した後、GaAsからなる量子細線を選択成長によっ
て凹部のみに形成している。この方法では結晶面(00
1)に対して垂直な劈開面(110)を利用しているた
めに正確に垂直な断面が得られる特長がある。
【0005】しかしながら、劈開は、結晶を切断してし
まうため、その後の処理であるホトリソグラフィ等のプ
ロセスが困難であるという欠点があった。又、劈開面を
一度に並べる作業は、人手によって大気中で行なわなけ
ればならないため、大量生産が困難で、又清浄表面が得
にくいという欠点があった。
【0006】本発明の目的は、その後の処理のホトリソ
グラフィが容易であり、かつ大量生産が容易で清浄表面
が得やすい半導体細線形成方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による半導体細線形成方法においては、組成
の異なる2種類の半導体層を交互に積層して多層構造を
形成する工程と、この多層構造の表面に対しエッチング
ビームを用い、垂直方向から傾斜角θ°(θ>0)の角
度に傾いた方向からドライエッチングを行ない、前記多
層構造の断面を露出させる工程と、前記両半導体層に対
し、異なるエッチング速度を有する選択エッチング方法
を用いて前記半導体層に対応したグレーティングを露出
した多層構造の断面に形成する工程と、このグレーティ
ングを有する多層構造の断面に、半導体細線を結晶成長
する工程とを含むものである。
【0008】
【作用】前述のIimuraらの半導体細線方法では、
GaAs/AlAsからなる多層構造の劈開面上に熱エ
ッチングによって凹凸を形成している。これに対して、
本発明ではドライエッチングによる斜めエッチングを用
い、多層構造の断面を露出させる点が特徴である。これ
によって、ウェハーを劈開することなく多数の断面を得
ることができる。
【0009】又、ウェハーを割ることがないため、その
後のホトリソグラフィ等によるプロセスも容易である。
又、ドライエッチングチェンバーと成長装置を相互に接
続した複合装置を用いることにより、ドライエッチング
による多層構造の断面を大気に曝すことなく、結晶成長
を行なうことが可能となるため、清浄な表面を保ったま
ま次の半導体細線の結晶成長を行なうことができる。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を用いて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例の工程を模式
的に示している。
【0011】図中、1はGaAs基板、2はAlGaA
s/GaAs多層構造(GaAs厚d1 ≦1000Å,
AlGaAs厚d2 ≦1000Å,Al組成=0.1〜
1)、3は選択マスク(例えばSiO2 膜、厚さ=10
00〜5000Å)、4はエッチングビーム(例えばC
2 +Ar+ ガスビーム)、5はAlGaAs(厚さ≧
30Å、Al組成≧0.1)、6はGaAs(厚さ≦2
00Å)、7はAlGaAs(Al組成≧0.1)であ
る。
【0012】本実施例の工程においては、まず図1
(a)に示すようにGaAs基板1上に、AlGaAs
/GaAs多層構造2を結晶成長する。その成長法とし
ては、分子線エピタキー法(MBE法)、有機金属気相
成長法(MOCVD法)、気相MBE法(CBE法)等
の超薄膜の成長に適した成長方法ならば、いずれの成長
方法でも良い。
【0013】次に図1(b)に示すように、選択マスク
8を従来のホトリソグラフィ技術あるは電子ビーム露光
技術を用いてパターニングを行なう。
【0014】次にGaAs基板1の法線方向からθの角
度に傾いたエッチングビーム4を用いてAlGaAs/
GaAs多層構造2を斜めにエッチングする。このとき
にできる斜面8においては、AlGaAs/GaAsの
周期構造の断面が露出する。斜面8での周期構造の周期
は、GaAs厚d1 、AlGaAs厚d2 、及び傾斜角
θを用いると以下の様に表わされる。
【0015】 周期=(1/cosθ)(d1 +d2 ) …(1)
【0016】上式において、θを15°〜75°まで変
化させると、周期は、d1 +d2 の1.03倍から3.
86倍まで変化させることができる。このように傾斜角
θを変化させることによって任意の周期から得られるこ
とも、本発明の形成方法の利点である。又、膜厚制御性
の優れた結晶成長方法で正確にd1 及びd2 を制御し、
かつビーム指向性の強いドライエッチングを用い、正確
にθを制御することによって正確に周期を制御できる利
点がある。
【0017】ドライエッチング法としては、Cl2 系の
反応性イオンビームエッチング法(RIBE法)や、A
rのイオンビームとCl2 ガスエッチングを用いるイオ
ンビームアシストエッチング法(IBAE法)を用いる
ことによって、平坦性の良好な斜面8を得ることができ
る。
【0018】次に、図1(c)に示すように、選択エッ
チングを用いてGaAsとAlGaAsとの組成の違い
に応じた凹凸を形成する。
【0019】この選択エッチング方法として、Iimu
raらはMBEチェンバーの中でAsビームを照射しな
がら温度を800℃程度に上げてGaAsのみを選択的
に除去する熱エッチングを行なっている。
【0020】本発明では、これに限らず、例えば塩素系
やフッ素系のガスエッチングによる選択エッチングを用
いてもよい。ただし、この場合はAlGaAsの方が選
択的にエッチングされる。
【0021】ガスエッチングによる選択エッチングで
は、熱エッチングに比べて低温でできるため、AlGa
As/GaAsの相互拡散が生じにくく、シャープなプ
ロファイルのグレーティング9を形成することができ
る。
【0022】次に、再びMBE法、MOCVD法、CB
E法等を用いて図1(d)に示すように、AlGaAs
/GaAs/AlGaAsの量子井戸構造を形成する。
このときに斜面8に形成されたグレーティング9を反映
してGaAs6の厚みが周期的に変化したり、場合によ
っては途切れて成長するため、半導体細線が形成され
る。
【0023】GaAs6が途切れないで成長した場合で
も凹部上には、GaAs6が厚く成長するため、この部
分に電子の波動関数が閉じ込められるため、実質的に途
切れた場合と同様な状況となる。又、Iimuraらの
行なったように、CBE法を用いて凹部のみにGaAs
を選択成長しても半導体細線構造が形成できる。
【0024】本実施例の工程を行なう場合に、例えばM
BE装置と、ドライエッチング装置とが真空でつながっ
た複合装置を用いれば、エッチングされた斜面8を大気
に曝すことなく最後の成長(図1(d))まで行なうこ
とができる。この場合には、清浄な界面の半導体細線が
得られるため、高品質の量子細線を実現できる。
【0025】又、以上実施例において、図1(c)の工
程後に、ドライエッチングチェンバーでCF4 ガスを用
いれば、SiO2 からなる選択マスク3を除去すること
ができる。こうすれば図1(d)における結晶成長時に
選択マスク3上の多結晶成長を避けて、全て単結晶のエ
ピタキシャル成長が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体細線形成後のホトリソグラフィが容易であり、大量
に生産可能で、又、清浄表面を得やすい半導体細線を実
現できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の一実施例の工程を
示す図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 AlGaAs/GaAs多層構造 3 選択マスク 4 エッチングビーム 5 AlGaAs 6 GaAs 7 AlGaAs 8 斜面 9 グレーティング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成の異なる2種類の半導体層を交互に
    積層して多層構造を形成する工程と、 この多層構造の表面に対しエッチングビームを用い、垂
    直方向から傾斜角θ°(θ>0)の角度に傾いた方向か
    らドライエッチングを行ない、前記多層構造の断面を露
    出させる工程と、 前記両半導体層に対し、異なるエッチング速度を有する
    選択エッチング方法を用いて前記半導体層に対応したグ
    レーティングを露出した多層構造の断面に形成する工程
    と、 このグレーティングを有する多層構造の断面に、半導体
    細線を結晶成長する工程とを含むことを特徴とする半導
    体細線形成方法。
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