JPH0590365A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

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JPH0590365A
JPH0590365A JP3248882A JP24888291A JPH0590365A JP H0590365 A JPH0590365 A JP H0590365A JP 3248882 A JP3248882 A JP 3248882A JP 24888291 A JP24888291 A JP 24888291A JP H0590365 A JPH0590365 A JP H0590365A
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JP
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lead
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test
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Pending
Application number
JP3248882A
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English (en)
Inventor
Masayasu Akaiwa
正康 赤岩
Takashi Okabe
隆史 岡部
Tatsuo Sugimoto
辰男 杉本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】カメラ7で撮像した半導体素子の画像を、検査
に先立ってCPU13で検査し、検査エリア、しきい値
等のデータとして記憶装置26に格納し、検査時にこの
データを使用する。 【効果】検査時に検査エリア、しきい値等のデータを求
める過程が省略できるので、検査時間が短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体素子あるいは他の
電子部品等の外観検査を行なうのに好適な検査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の検査装置は、特開平2−1036
74号公報に記載のように、基準対象物を撮像装置で撮
像してその画像を基準画像として第一の記憶部に記憶
し、基準対象物の特徴ある部分の画像及び基準画像にお
ける位置、方向に関する特徴情報を第二の記憶部に記憶
しておき、第二の記憶部に記憶した特徴情報に基づい
て、被検査対象物の画像と位置合せを行ない、この位置
合せされた被検査対象物の画像と第一の記憶部に記憶し
た基準画像とを比較して一致しているか否かを判断して
検査を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、半導
体素子の外観検査の点から考慮してみると、被検査対象
物の画像と基準画像の位置合せには効果があるが、検査
そのものについて考慮がされておらず、検査時間が長い
という問題があった。
【0004】これは、半導体素子の外観検査項目が多
く、各検査工程が複雑であることに起因している。
【0005】半導体素子の外観検査項目には、大きく分
類して、形状検査、リード表面検査、モールド表面検
査、マーク検査がある。これらの検査を行なうには被検
査対象物の画像を撮像手段で撮像し、撮像画像から半導
体素子の位置、傾きを演算して全体位置を認識し、次に
各リード、モールド、マークの個々の位置や形状を認識
し、次にその位置や形状から個々の検査エリアを設定
し、次に各検査毎の検査しきい値を決定し、検査エリア
と検査しきい値を使用して検査する方式が取られてい
る。これらの検査は、被検査対象物の全個に対して毎回
同様に検査を行なうため検査時間が長くなっている。
【0006】本発明の目的は検査時間を短縮する検査装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に被検査対象物を撮像する撮像手段と、前記撮像手段で
得られる撮像画像を記憶する画像メモリと、前記画像メ
モリに記憶した画像に対して演算処理を行なうCPU
と、前記CPUが演算処理を行なって得た情報を記憶す
る記憶装置より構成とし、検査に先だって一個又は複数
個の被検査対象物を使用して、被検査対象物の画像を撮
像手段で撮像して画像メモリに記憶し、CPUで演算処
理を行ない検査に必要な検査エリア位置、検査しきい
値、検査特徴量をティーチングデータとして記憶装置に
記憶し、検査時に前記ティーチングデータを使用して被
検査対象物の検査を行なうようにしたものである。
【0008】すなわち、半導体素子の外観検査におい
て、今まで個々の半導体素子毎に行なっていた検査エリ
ア位置検出、検査しきい値検出、検査特徴量検出を検査
に先だって一個又は複数個の被検査対象物を使用して計
測して、これらをティーチングデータとして記憶してお
き、検査段階では、ティーチングデータを使用又は利用
してこれらの検出を行なわないようにして検査時間を短
縮するようにしたものである。
【0009】
【作用】撮像手段は、ティーチングデータ作成段階との
それぞれで被検査対象物を撮像するのに使用される。撮
像手段で得られた被検査対象物の撮像画像は画像メモリ
で記憶される。ティーチングデータ作成段階で複数個の
被検査対象物を使用してティーチングデータ作成する場
合には、一個毎に撮像画像を画像メモリに記憶させ、検
査エリア位置検出、検査しきい値検出、検査特徴量検出
を行なう操作を繰り返す。最後に一個毎の検査エリア位
置、検査しきい値、検査特徴量を統計処理してティーチ
ングデータを作成する。CPUは、ティーチングデータ
作成段階では画像メモリに記憶した画像に対して検査エ
リア位置検出、検査しきい値検出、検査特徴量検出の演
算処理を行なう。又、CPUは、検査段階ではティーチ
ングデータを使用又は利用して検査を行なう。記憶装置
は、CPUが演算処理を行なって得た情報をティーチン
グデータとして記憶するのに使用される。
【0010】このように、検査に先だって一個又は複数
個の被検査対象物を使用して、被検査対象物の検査エリ
ア、検査しきい値、検査特徴量に関するティーチングデ
ータを作成し、これらのティーチングデータを検査時に
使用(又は利用)することにより被検査対象物の検査段
階で行なっていた検査エリア位置検出、検査しきい値検
出、検査特徴量検出時間を短縮することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1から図16によ
り説明する。
【0012】図1は本発明による半導体素子の外観検査
装置の一実施例を示すブロック図である。図1におい
て、外観検査装置1は外観検査装置本体2、全体制御部
3、ディスプレイ4、磁気ディスク5、駆動機構制御部
22、画像処理部23、モニタ18、ハードディスク装
置15、フロッピーディスク装置16から構成されてい
る。外観検査装置本体2はローダ・アンローダ19、搬
送部21、四つの検査部20a,20b,20c,20
dを持つ検査部20から構成している。
【0013】外観検査装置本体2のローダ・アンローダ
19から供給されて位置決めの行なわれた被検査対象物
の半導体素子6は、検査部20の第一検査部20a、第
二検査部20b、第三検査部20c、第四検査部20d
においてそれぞれ所定の外観検査が実施された後、搬送
部21によってローダ・アンローダ19に戻される。こ
の半導体素子6の移動は、例えば、コンベア等の搬送手
段によって行なわれ、これらは駆動機構制御部22によ
って制御されている。検査部20の第一検査部20a、
第二検査部20b、第三検査部20c、第四検査部20
dでの検査はそれぞれ対応する画像処理部23a,23
b,23c,23dで処理され、モニタ18a,18
b,18c,18dによってオペレータの目視による監
視が可能となっている。この駆動機構制御部22及び画
像処理部23a,23b,23c,23dは全体制御部
3によって制御される構成である。
【0014】図2は一個の画像処理部23のブロック図
である。画像処理部23はA/D変換部10、画像メモ
リ11、二値化回路12、CPU13、記憶装置26、
外部記憶装置制御部14、D/A変換部17から構成さ
れる。
【0015】外観検査装置本体2内の検査部20の第一
検査部20a、第二検査部20b、第三検査部20c、
第四検査部20dはそれぞれは撮像手段であるカメラ7
a,カメラ7b,カメラ7c,カメラ7dを装備してお
り、それらはそれぞれ画像処理部23a,23b,23
c,23dに撮像画像の画像信号を出力する。カメラ7
でから入力された半導体素子6の画像信号は、先ず、A
/D変換部10でA/D変換された後、画像メモリ11
に格納される。画像メモリ11からは直接あるいは二値
化回路12により二値化されたデータが読みだされ、C
PU13で演算処理されたる。ティーチングデータ作成
段階では、CPU13は検査エリア位置検出、検査しき
い値検出、検査特徴量検出を行ない、これらの結果をテ
ィーチングデータとして記憶装置26に格納する。検査
段階では、CPU13はティーチングデータを使用し
て、リード表面検査、モールド表面検査、マーク検査を
行なう。これらの検査は予め設定された判定値と比較し
て半導体素子6の外観不良の有無を検査するものであ
る。外観不良データは外部記憶装置制御部14により制
御されるハードディスク装置15あるいはフロッピーデ
ィスク装置16に格納される。又、画像メモリ11の画
像及びCPU13の処理結果はD/A変換部17でD/
A変換された後、モニタ18に表示される。
【0016】図3に被検査対象物である半導体素子6の
説明図を示す。図3の半導体素子6は、パッケージ名称
がフラットパッケージと呼ばれる半導体素子6である
が、この半導体素子6にはリードの本数の異なったり、
リードの長さが異なる品種がある。
【0017】図4は本発明による外観検査装置1の一実
施例を示す斜視図である。図4において、外観検査装置
1は、外観検査装置本体2と、これを制御するパソコン
システム等からなる全体制御部3から構成されており、
全体制御部3には制御情報を表示するためのディスプレ
イ4の他に外部記憶手段としての磁気ディスク装置5が
備えられている。又、モニタ18が備えられている。駆
動機構制御部22、画像処理部23、ハードディスク1
5、フロッピーディスク16は外観検査装置本体2に内
蔵されている。
【0018】図5は図1及び図4の外観検査装置内にお
ける被検査対象物の半導体素子6の移動手順を装置上の
レイアウトで具体的に示す配置図である。図6におい
て、半導体素子6は外観検査装置本体2内の収納トレイ
24に収納された状態でローダ・アンローダ19に供給
され、その収納トレイ24から、順次、一個ずつ取り出
されて、位置決め部25において半導体素子6の位置決
めが行なわれた後、検査部20の第一検査部20a、第
二検査部20b、第三検査部20c、第四検査部20d
の順に送られ、半導体素子6の反転により表裏の所定の
外観検査が実施される。
【0019】図6(a),(b),(c),(d)は図
1及び図5の検査部20のそれぞれ第一検査部20a、
第二検査部20b、第三検査部20c、第四検査部20
dにおける被検査対象物の半導体素子6とカメラ7との
位置関係を示す斜視図である。
【0020】図6において、(a)に示す第一検査部2
0aの位置関係では半導体素子6の側面方向にカメラ7
が配置されており、半導体素子6のθYテーブルを回転
移動して、リードの平坦度、パッケージ側面のボイド、
リード根本部分の半田付着等が検査される。(b)に示
す第二検査部20bの位置関係では半導体素子6の上方
にカメラ7が配置されており、主としてパッケージ表面
のボイド、異物付着、パッケージの欠け/くぼみ、パッ
ケージクラック、マーキング状態、リードの曲がり、打
痕等が検査される。(c)に示す第三検査部20cの位
置関係では反転された半導体素子6の上方にカメラ7が
配置されており、半導体素子6の裏面側から(c)に示
した第二検査部20bでと同様の検査項目を実施する。
なお、(d)に示す第四検査部20dの位置関係では反
転された半導体素子6の側面方向にカメラ7が配置され
ており、半導体素子6のθYテーブルを回転移動して、
リードの平坦度及び曲がり等を精密に検査するかあるい
は第一検査部20aから第三検査部20cで検査するこ
とのできない部分のリード裏側等の検査を行なうように
してもよい。
【0021】図7は画像入力方法とその光学系の構造図
である。図7において、被検査対象物の半導体素子6に
対して上方に反射光を受光可能な位置に撮像手段のカメ
ラ7と、光を照射する照明手段の照明装置8とが設置さ
れ、他方に照明装置8からの光の反射光をカメラ7に戻
さないための一定角度のテーパを持つ円錐上の背景を成
す検査ステージ9が設置されており、照明装置8によっ
て適切に照明された半導体素子6をカメラ7によって撮
像し、この撮像画像を外観検査装置1の画像入力として
いる。
【0022】図8は図7の光学系の反射状態を示す説明
図である。図8において検査ステージ9は傾斜角45度
程度の円錐としており、この円錐の表面を鏡面にした場
合には上方からの照明光が全反射しても、その反射光は
カメラ7に戻らないため撮像した画像の背景は暗くな
り、半導体素子6の画像に対して良好なコントラストが
得られる。
【0023】本検査装置はティーチングモードと検査モ
ードの二つのモードを持っている。ティーチングモード
では、検査しようとする被検査対象物の半導体素子6の
一ロットの中から一個又は数個を抜き出し、リード形状
検査しきい値、リード表面検査しきい値、モールド表面
検査しきい値といったしきい値データと、リード寸法、
モールド検査エリアといった寸法位置データ及び半導体
素子の位置合せのためのパターンデータ等のティーチン
グデータを入手することを目的としている。
【0024】検査モードでは、ティーチングモードで入
手したティーチングデータを使用して、しきい値データ
や寸法位置データを入手する過程を省略して上記半導体
素子6の一ロット分を検査する。従って、検査時間の短
縮が可能である。
【0025】このように、本発明は一ロット毎にティー
チングと検査を繰り返すことを特徴としている。
【0026】以下、第二検査部20aを例に取って、テ
ィーチングモードと検査モードに分けて説明する。
【0027】図9は第二検査部20bにおけるティーチ
ングモードのフローチャートを示す。第二検査部20b
ではリードの曲がりなどを検査するリード形状検査と、
リード表面の打痕やレジンによる汚れを検査するリード
表面検査と、パッケージ表面のボイド、異物付着、パッ
ケージの欠け/くぼみ、パッケージクラックを検査する
パッケージ表面検査を行なうものとする。
【0028】ティーチングモードでは、まず二つのリー
ド形状検査しきい値を決定する。これらのリード形状検
査しきい値について説明する。
【0029】図10(a)はパッケージつけね部分のリ
ードを示す図である。図10(b)はリードの明暗の状
態を示したものである。上方から光が当るため、水平の
リード面は明るく写り、斜めのリード面は暗く写る。図
10(c)は適当な二値化しきい値を取りリードの画像
を二つの部分に別けた状態を示す図である。リードの形
状を検査するには、背景9からリードを分離するしきい
値と、リード自体の明部分を暗部分から区別するしきい
値が必要である。そこで前者をリード幅方向走査しきい
値(THS1)、後者をリード長手方向走査しきい値
(THS2)と称することにする。
【0030】リード幅方向走査しきい値(THS1)
は、リード表面の打痕やレジンによる汚れによる影響を
受けず、リード形状が背景9の上に写り出る二値化しき
い値が望ましい。このため、リード形状検査しきい値
(THS1)は式(1)で示すように、半導体素子6の
周囲の背景9の複数の画素の明るさを基準として決定し
ている。
【0031】THS1=X+3σ+α−−−−−(1) 但し、 X:背景9の明るさの平均値 σ:背景9の明るさの標準偏差 α:一定値(=20) である。
【0032】リード長手方向走査しきい値(THS2)
は、リードの明部分を暗部分から分離するしきい値であ
るから、パッケージの全リードでリードの明部分が暗部
分から分離するまでしきい値を上げていき、全リードで
リードの明部分が暗部分から分離した直後のしきい値を
リード長手方向走査しきい値(THS2)とする方法と
している。なお、リードの明部分が暗部分から分離した
後の二つのリードの明部分を区別するために図10
(c)で示すように、リード部とルート部の名称をつけ
るものとする。
【0033】二つのリード形状検査しきい値を決定した
後、リード表面検査用のティーチングデータを求める。
これは、各リードの外形を求め、リード寸法を求め、リ
ード表面検査エリアを求め、リード表面検査しきい値を
決定する順序で行なう。
【0034】図11に各リードの外形を求めてから、リ
ード寸法を求め、リード表面検査エリアを求めるまでを
示している。図11において、図11(a)はリード長
手方向走査しきい値(THS2)で分離したリード一本
分を示している。次に、図11(b)に示すようにリー
ド部とルート部の周囲を探索し、リード部とルート部の
各々でリード長手方向の最大値と最小値を求める。その
後、しきい値をリード形状検査しきい値(THS1)に
変え、リード幅方向に図11(c)で示す走査線を引き
リード部とルート部の交点を求める。この走査線は図1
1(b)で求めた最大値と最小値を使用しリード部、ル
ート部の内側を通るようにして引いたものである。次
に、図11(d)に示すように各リード幅方向の走査線
毎にリード部とルート部の交点の中点を求め、これらの
中点を結んでリード長手方向の走査線を引く。そしてリ
ード部、ルート部の交点を求める。この時、図11
(d)にイで示す交点を求めるにはリード形状検査しき
い値(THS1)を用い、ロ,ハ,ニの交点を求めるに
はリード長手方向走査しきい値(THS2)を用いてい
る。これは、イはリードと背景の分離部分であるのに対
し、ロ,ハはリード内の明暗の分離部分であるためであ
る。又、ニはリードとパッケージリードとの分離部分で
あるが、リード内の明暗の分離に近いのでリード長手方
向走査しきい値(THS2)を用いる。
【0035】以上で各リードの外形が求まるので、次に
リード寸法を求める。リード寸法は、図11(e)に示
すようなA,B,Cの寸法でティーチングデータの一部
である。これらのリード寸法A,B,Cは各リード毎に
演算されるが、各辺(上,下,左,右)毎に平均値を求
め、この平均値をティーチングデータとする。
【0036】リード寸法を求めた後、図11(f)に示
すように、全リードについて、リード部とルート部の内
側にリード表面検査エリアを設定する。これには、図1
1(c),(d)で求めたリードの外形を使用し、リー
ドの外形の一画素分内側に入るように設定している。
【0037】このリード表面検査エリア設定後にリード
表面検査しきい値(THL)が決定可能となる。リード
表面検査しきい値(THL)を決定する方法は、経験的
方法であるが全リードのリード表面検査エリアでリード
に少なくとも一画素分の暗部分が存在するまで低いしき
い値からしきい値を上げていき、全リード表面検査エリ
アで少なくとも一画素分の暗部分が存在した直後のしき
い値をリード表面検査しきい値(THL)とする方法を
とっている。
【0038】リード表面検査用のティーチングが終了す
ると、次にパッケージ表面検査用のティーチングを行な
う。これには、各リードルート部の端(図11(d)の
ニ)からパッケージ側に走査していき、パッケージ側の
傾斜部分から水平部分に移る明るさが暗から明に変化す
る部分を全て求める。その後、各辺毎にこれらの複数の
点から最小二乗法を用いて直線を求めこの直線内をパッ
ケージ表面検査エリアに設定する。図12にパッケージ
表面検査エリアを示す。尚、パッケージ左角のインデッ
クス部分はインデックスにそった検査エリアを設定す
る。
【0039】パッケージ表面検査エリアを求めた後、パ
ッケージ表面検査しきい値を決定する。パッケージ表面
検査しきい値には二種類の検査しきい値がある。二種類
の検査しきい値とは、パッケージ表面暗部欠陥検査しき
い値(THP1)とパッケージ表面明部欠陥検査しきい
値(THP2)である。すなわち、パッケージ表面のボ
イド、くぼみは画像で見るとパッケージ表面の明るさよ
りも暗く見え、パッケージ表面の異物や欠け、クラック
等はパッケージ表面の明るさよりも明るく見える。この
ため、上記した二種類の検査しきい値が必要なわけであ
る。
【0040】図13にパッケージ表面検査しきい値決定
方法を示す。この方法はパッケージ表面検査エリア内の
全画素について明るさの度数分布を求め、このパッケー
ジ表面の明るさの度数分布が正規分布しているとしてパ
ッケージ表面暗部欠陥検査しきい値(THP1)とパッ
ケージ表面明部欠陥検査しきい値(THP2)を求め
る。式(2)、式(3)にパッケージ表面暗部欠陥検査
しきい値(THP1)とパッケージ表面明部欠陥検査し
きい値(THP2)を求める式を示す。 THP1=XP−3XS−−−−−(2) THP2=XP+3XS−−−−−(3) 但し XP:パッケージ表面の明るさの度数分布の平均値 XS:パッケージ表面の明るさの度数分布の標準偏差 である。
【0041】パッケージ表面検査用のティーチング後、
撮像画像を四分割し、それぞれをパターンマッチング用
の標準パターンとして登録する。図14にパターンマッ
チング用の標準パターンを示す。パターンマッチング用
の標準パターンは、撮像画面を四分割した四個のパター
ン32a,32b,32c,32dで構成している。以
上は一個の半導体素子6を使用してティーチングする場
合であるが、複数の半導体素子6を使用してティーチン
グする場合は、図9に示すように、リード長手方向走査
しきい値(THS2)からパッケージ表面検査しきい値
決定までを半導体素子6の個数分だけ繰り返す。その
後、ティーチングデータ、すなわち、リード幅方向走査
しきい値(THS1)、リード長手方向走査しきい値
(THS2)、リード寸法A,B,C、リード表面検査
しきい値(THL)、パッケージ表面検査エリア、パッ
ケージ表面暗部欠陥検査しきい値(THP1)、パッケ
ージ表面明部欠陥検査しきい値(THP2)をティーチ
ング個数で平均化する。
【0042】このようにして、リード幅方向走査しきい
値(THS1)、リード長手方向走査しきい値(THS
2)、リード寸法A,B,C、リード表面検査しきい値
(THL)、パッケージ表面検査エリア、パッケージ表
面暗部欠陥検査しきい値(THP1)、パッケージ表面
明部欠陥検査しきい値(THP2)及びパターンマッチ
ング用の標準パターンを入手してティーチングモードを
終了する。
【0043】次に、検査モードを説明する。
【0044】図15に検査モードのフローチャートを示
す。半導体素子6が第二検査部20bに位置決めされる
とカメラ7により、半導体素子6を撮像される。この撮
像画像とティーチングで入手したパターンマッチング用
の標準パターンをパターンマッチングし、撮像画像をテ
ィーチング時の画像に位置合せする。その後、パッケー
ジ表面検査エリアを設定し、パッケージ表面暗部欠陥検
査しきい値(THP1)、パッケージ表面明部欠陥検査
しきい値(THP2)でパッケージ表面を検査する。す
なわち、パッケージ表面暗部欠陥検査は、パッケージ表
面暗部欠陥検査しきい値(THP1)を使用し、パッケ
ージ表面を白の状態にして黒の部分の画素面積が数画素
以上のものを暗部欠陥として求める。パッケージ表面明
部欠陥検査は、パッケージ表面明部欠陥検査しきい値
(THP2)を使用し、パッケージ表面を黒の状態にし
て白の部分の画素面積が数画素以上のものを明部欠陥と
して求める。このように、パッケージ表面検査エリア、
パッケージ表面暗部欠陥検査しきい値(THP1)、パ
ッケージ表面明部欠陥検査しきい値(THP2)及びパ
ターンマッチング用の標準パターンがティーチングで求
められているので、検査が簡単で検査時間が短縮でき
る。
【0045】パッケージ表面検査後、リード表面検査に
移る。
【0046】図16にリード表面検査の方法を示す。図
16(a)はティーチングで求めたリード幅方向走査し
きい値(THS1)に設定し、リード幅方向に走査し
て、リード幅方向のリード外形を求める方法を示したも
のである。このリード幅方向の走査線は、同じくティー
チングで求めたリード寸法A,B,Cを利用して求めた
ものである。すなわち、リード寸法A,B,Cから数画
素加減してリード部とルート部内を走査する走査線を求
め、この走査線と各リード部とルート部の交点を求め
る。
【0047】次に、図16(b)に示すように、ティー
チングで行なったと同様に各リード幅方向の走査線毎に
リード部とルート部の交点の中点を求めこれらの中点を
結んでリード長手方向の走査線を引く。そしてリード
部、ルート部の交点を求める。この時、図16(b)で
イと示す交点を求めるにはリード形状検査しきい値(T
HS1)を用い、ロ,ハ,ニの交点を求めるにはリード
長手方向走査しきい値(THS2)を用いる。
【0048】以上で各リードの外形が求まるので、図1
6(c)に示すように、全リードについて、リード部と
ルート部の内側にリード表面検査エリアを設定する。こ
れには、上記図16(a),(b)で求めたリードの外
形を使用し、リードの外形の一画素分内側に入るように
設定する。
【0049】リード表面検査エリアを設定後、リード表
面検査を行なう。この時のしきい値にはリード表面検査
しきい値(THL)を使用し、リード表面を白の状態に
して黒の部分の画素面積が数画素以上のものをリード表
面欠陥として求めるのである。
【0050】リード表面検査でも、リード幅方向走査し
きい値(THS1)、リード長手方向走査しきい値(T
HS2)、リード寸法A,B,C、リード表面検査しき
い値(THL)がティーチングで求められているので、
検査が簡単で検査時間が短縮できる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、ティーチングモードと
検査モードから成りティーチングモードにおいて検査に
必要なリード形状検査しきい値、リード表面検査しきい
値、モールド表面検査しきい値といったしきい値データ
と、リード寸法、モールド検査エリアといった寸法位置
データ及び半導体素子の位置合せのためのパターンデー
タ等のティーチングデータを入手することができるの
で、検査モードでは、ティーチングモードで入手したテ
ィーチングデータを使用して、しきい値データや寸法位
置データを入手する過程を省略して半導体素子を検査す
ることができ、検査時間の短縮が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体素子の外観検査
装置のブロック図、
【図2】画像処理部のブロック図、
【図3】被検査対象物の説明図、
【図4】半導体素子の外観検査装置の斜視図、
【図5】半導体素子の移動手順を示す配置図、
【図6】被検査対象物とカメラの位置関係を示す斜視
図、
【図7】画像入力方法とその光学系の構造を示す説明
図、
【図8】背景の反射状態を示す説明図、
【図9】ティーチングモードのフローチャート、
【図10】リードの明暗を示す説明図、
【図11】ティーチングモードでのリード表面検査方法
を示す説明図、
【図12】パッケージ表面検査エリアの平面図、
【図13】パッケージ表面検査しきい値の決定方法を示
す説明図、
【図14】パターンマッチング用パターンの平面図、
【図15】検査モードのフローチャート、
【図16】検査モードでのリード表面検査方法を示す説
明図。
【符号の説明】
2…外観検査装置本体、3…全体制御部、4…ディスプ
レイ、5…磁気ディスク装置、7…カメラ、8…照明装
置、9…検査ステージ(背景)、10…A/D変換部、
11…画像メモリ、12…二値化回路、13…CPU、
15…ハードディスク装置、16…フロッピディスク装
置、18…モニタ、19…ローダ・アンローダ、20…
検査部、21…搬送部、22…駆動機構制御部、23…
画像処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/62 405 A 9287−5L 15/70 465 A 9071−5L

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検査対象物を撮像する撮像手段と、前記
    撮像手段で得られる撮像画像を記憶する画像メモリと、
    前記画像メモリに記憶した画像に対して演算処理を行な
    うCPUと、前記CPUが演算処理を行なって得た情報
    を記憶する記憶装置よりなる検査装置において、検査に
    先だって一個又は複数個の前記被検査対象物を使用し
    て、前記被検査対象物の画像を前記撮像手段で撮像して
    前記画像メモリに記憶し、前記CPUで演算処理を行な
    い検査に必要な検査エリア、検査しきい値、検査特徴量
    をティーチングデータとして前記記憶装置に記憶し、検
    査時に前記ティーチングデータを使用して前記被検査対
    象物の検査を行なうことを特徴とする検査装置。
JP3248882A 1991-09-27 1991-09-27 検査装置 Pending JPH0590365A (ja)

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