JP2001304836A - 半導体パッケージ外観検査装置 - Google Patents

半導体パッケージ外観検査装置

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JP2001304836A
JP2001304836A JP2001040346A JP2001040346A JP2001304836A JP 2001304836 A JP2001304836 A JP 2001304836A JP 2001040346 A JP2001040346 A JP 2001040346A JP 2001040346 A JP2001040346 A JP 2001040346A JP 2001304836 A JP2001304836 A JP 2001304836A
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semiconductor package
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leads
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JP2001040346A
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Masayasu Akaiwa
正康 赤岩
Takashi Okabe
隆史 岡部
Tetsuya Shirakawa
哲也 白川
Tetsuji Yokouchi
哲司 横内
Hiroshi Takahashi
博 高橋
Sadao Shimosha
貞夫 下社
Tatsuo Sugimoto
辰男 杉本
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Hitachi Ltd
Renesas Semiconductor Package and Test Solutions Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Yonezawa Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多品種の半導体パッケージの外観を多項目に
わたって検査するに際し、高速検査を可能とする外観検
査装置を提供すること。 【構成】 画像取り込み手段9で取り込んだ半導体パッ
ケージ1の同一画像を、複数の画像メモリに記憶し、各
画像メモリと1対1に配置した複数の処理ユニットで各
々異項目の検査を並行して行う。 【効果】 異項目の検査を並行して行うことができるの
で、検査を連続して行うよりも検査時間が短縮でき、高
速検査が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ICパッケージ
あるいは他の電子部品等のリード形状検査,モールド形
状検査,リード表面検査,モールド表面検査,マーク検
査,リード間異物検査等々の検査を行う画像処理装置及
び画像処理方法及び半導体パッケージ外観検査装置に関
し、特に、検査項目が多く、しかも高速で検査を行う必
要がある場合や、多品種の被検査物を同一の画像処理装
置あるいは半導体パッケージ外観検査装置で検査を行う
必要がある場合に有効な、あるいは、半導体パッケージ
のリード間に、リードから突出するバリやリードに付着
する導電性異物などの不良が有るか無いかを検出し、検
査する場合に有効な、画像処理装置及び画像処理方法及
び半導体パッケージ外観検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製品の検査等のために画像を取り込んで
視覚認識を行う技術としては、特開平3−204085
号公報に記載の画像記憶装置が挙げられる。この先願に
よる手法は、高解像度カメラから得られた画像を複数の
画像メモリに分散して高解像の画像を記憶するものであ
るが、多品種、多項目、かつ高速の検査を目的としたも
のではない。
【0003】また、半導体パッケージのリード自体の検
査、すなわち、リード曲がりやリード浮き量を検査する
装置としては、特開平2−269905号公報記載の
「ICリード検査装置」、特開平4−29007号公報
記載の「光学検査装置」、特開平2−103404号公
報記載の「リード検査装置」等が挙げられる。しかし、
これらの先願に開示された従来技術には、半導体パッケ
ージのリード間に、リードから突出するバリやリードに
付着する導電性異物などの不良が有るか無いかを検出
し、検査するようにした、半導体パッケージ外観検査装
置についての記載は見当らない。すなわち現在では、上
記した半導体パッケージのリード間異物不良検査は、作
業者がルーペや顕微鏡を使用してリード間を目視検査す
ることにより行われているのが一般的である。そして、
この目視検査は、半導体パッケージのリード間異物不良
の基準を作成して、この基準に基づき不良判定を行って
いる。斯様な不良判定の基準としては、例えば、リード
から突出するバリやリードに付着する異物の大きさが、
隣接リード間のスペースの半分以上に及ぶ場合には、不
良とするといった判定基準が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半導体ICパッケージ
あるいは他の電子部品等の製造においては、品質保証の
ために製造後に、リード形状検査,モールド形状検査,
リード表面検査,モールド表面検査,マーク検査,リー
ド間異物検査等の外観検査を必要としている。これらの
検査は、半導体ICパッケージあるいは他の電子部品等
の品種が多く、また検査項目も多いため、品種毎及び検
査項目毎に外観検査装置を設置して行われている。しか
し、これでは、外観検査装置の数が多くなるため費用が
かさみ、場所も広くとる必要がある。そこで、多品種、
多項目の検査を同一の装置で行うことも検討されたが、
検査項目が多いために検査時間がかかるという不具合が
あった。
【0005】また、半導体パッケージのリード間異物不
良検査を、前記したように目視検査する手法では、作業
者による検査ばらつきや見逃しなど検査信頼性の面で問
題があった。また、長時間の目視検査は、作業者にとっ
て大変疲れる作業であるという問題もあつた。
【0006】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、多品種、多項目の検査を高速
で実行可能な装置もしくは方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的とするところは、半導体パッケ
ージのリード間異物不良検査を、自動的に高速で実行可
能とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、被検査物の画像を取り込む画像取込み手段と、該画
像取込み手段で取込んだ被検査物の同一画像を同時に記
憶する複数個の画像メモリと、該複数個の画像メモリと
1対1で対応する複数個の処理ユニットとを有し、この
複数個の処理ユニット毎に対応する画像メモリの画像を
使用して、各々異種の検査を並行して行うようにした。
【0008】また、半導体パッケージの画像を取り込む
手段と、該画像取り込み手段で取り込んだ画像を記憶す
る画像メモリと、該画像メモリに記憶した画像を使用し
て各種画像処理を行う画像処理手段とを有する半導体パ
ッケージ外観検査装置において、上記画像処理手段によ
り半導体パッケージのリード位置を検出し、隣接リード
間に検査線を設定し、この検査線上の明るさ濃度が、設
定した明るさ濃度より明るいか、または暗い画素を有す
るときに、リード間異物不良として検出するようにし
た。
【0009】
【作用】画像取込み手段は被検査物の画像を取り込み、
その被検査物の画像を複数個の画像メモリに同時に記憶
させる。従って、複数個の画像メモリには被検査物の同
一画像が記憶される。複数個の処理ユニットの1個1個
は、複数個の画像メモリの1個1個に対応しているの
で、各々の処理ユニットがそれぞれ異種の検査を並行し
て行うことが可能となり、画像処理並びに外観検査の高
速化が図れるようになる。
【0010】また、画像処理手段は、半導体パッケージ
の画像を記憶した画像メモリをアクセスして、リードの
明るさ濃度が、背景の明るさ濃度より明るくなる、また
は、暗くなる事を利用し、半導体パッケージの全リード
位置を検出し、このリード位置を基にして、リード間の
異物の有無を検査するための検査線を隣接リード間に設
定する。この検査線上は、隣接リード間スペースの半分
以上にバリや異物がない場合は、背景の明るさ濃度であ
るが、検査線上にバリや異物がある場合には、背景の明
るさ濃度より明るい(または暗い)画像となる。そこ
で、背景より明るい(または暗い)明るさ濃度を設定
し、この設定した明るさ濃度より明るい(または暗い)
画素があったときは、リード間にバリや異物があるとし
て不良検出及び不良検査することが可能となり、以っ
て、半導体パッケージのリード間異物不良の検出及び検
査の自動化が図れるようになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図19によっ
て説明する。図1は本発明の1実施例による半導体パッ
ケージ外観検査装置の構成を示すブロック図である。こ
の半導体パッケージ外観検査装置は、半導体パッケージ
1(図3参照)の外観検査を画像処理により行う画像処
理装置2、半導体パッケージ1の搬送,反転,位置決め
等を行う機構部3、機構部3の駆動部分を制御する機構
制御部4、運転開始スイッチや運転停止スイッチ等の操
作スイッチを有し操作指令を機構制御部4に出力した
り、機構部3や機構制御部4の状態を表示する操作表示
部5、検査条件入力や検査結果出力を行う入出力端末
6、半導体パッケージ1の画像を良好に取り込めるよう
に適切に照明する照明装置7、被検査物である半導体パ
ッケージ1の画像を取り込む画像取り込み手段である2
048カメラ9、及びオペレータの目視による監視を可
能とするために検査状態や検査不良個所を表示するモニ
タTV10から主として構成されている。
【0012】また、画像処理装置2内には、複数枚の基
板の共通伝送路であるシステムバス21、このシステム
バス21に挿入設置され画像処理装置2全体を制御する
CPU基板22、CPU基板22の指令により2048
カメラ9の動作を制御する2048カメラコントローラ
基板23、半導体パッケージ1の画像を記憶し画像処理
する画像処理基板である2048DSP基板24、及び
照明装置7の光量調整及び機構制御部4との交信を行う
照明コントローラ&I/O基板25、外部記憶装置であ
るハードディスク装置26とフロッピー(登録商標)デ
ィスク装置27、及び直流定電圧電源28が具備されて
いる。
【0013】図1に示すように、本実施例の半導体パッ
ケージ外観検査装置は、半導体パッケージ1の側面を検
査する第1検査部13a(St.1)、半導体パッケー
ジ1の上面を検査する第2検査部13b(St.2)、
及び半導体パッケージ1の下面を検査する第3検査部1
3c(St.3)の3つの検査部13を持っている。各
検査部13a〜13cは、2048カメラ9を1台(S
t.1は2048カメラ9a、St.2は2048カメ
ラ9b、St.3は2048カメラ9c)、2048カ
メラコントローラ基板23を1枚(St.1は2048
カメラコントローラ基板23a、St.2は2048カ
メラコントローラ基板23b、St.3は2048カメ
ラコントローラ基板23c)、2048DSP基板24
を1枚ないし数枚(St.1は2048DSP基板24
aの1枚、St.2は2048DSP基板24b1,2
4b2,24b3の3枚、St.3は2048DSP基
板24c1,24c2の2枚)、モニタTV10を1台
(St.1はモニタTV10a、St.2はモニタTV
10b、St.3はモニタTV10c)、照明装置を1
個ないし数個(St.1は7a1,7a2の2個、S
t.2は7b1,7b2の2個、St.3は7cの1
個)から、それぞれ構成されている。また、2048D
SP基板24内には(図9参照)、2048カメラ9で
取り込んだ半導体パッケージ1の画像を記憶する画像メ
モリ62、画像メモリ62を使用して半導体パッケージ
外観検査を行う処理ユニット63、処理ユニット63の
プログラムを格納するプログラムメモリ64、及び外観
検査に使用する定数,変数等を格納するデータメモリ6
5などが配置されている。
【0014】被検査物である半導体パッケージ1は、機
構部3により3つの検査部13に順次搬送・位置決めさ
れる。CPU基板22は半導体パッケージ1の搬送・位
置決め後、システムバス21を介して各検査部13の2
048カメラコントローラ基板23a,23b,23c
に画像入力指令を出力する。第1検査部13a(St.
1)においては、2048カメラコントローラ基板23
aが2048カメラ9aを制御して半導体パッケージ1
の側面画像を取り込むと共に、2048DSP基板24
a内の画像メモリ62aのアドレスを出力して、側面画
像データを順次画像メモリ62aに記憶していく。第2
検査部13b(St.2)においては、2048カメラ
コントローラ基板23bが2048カメラ9bを制御し
て半導体パッケージ1の上面画像を取り込むと共に、2
048DSP基板24b1,24b2,24b3内の画
像メモリ62b1,62b2,62b3のアドレスを出
力して、上面画像データを2048DSP基板24b
1,24b2,24b3内の画像メモリ62b1,62
b2,62b3に同時に記憶させる。第3検査部13c
(St.3)においても、同様に2048カメラコント
ローラ基板23cが2048カメラ9cを制御して半導
体パッケージ1の下面画像を取り込むと共に、2048
DSP基板24c1,24c2内の画像メモリ62c
1,62c2のアドレスを出力して、下面画像データを
2048DSP基板24c1,24c2内の画像メモリ
62c1,62c2に同時に記憶させる。
【0015】CPU基板22は、各検査部13a〜13
cの2048カメラコントローラ基板23a,23b,
23cを監視し、画像取り込みが終了した検査部13a
〜13cに対して検査スタート指令を2048DSP基
板24に出力する。検査スタート指令を受けた2048
DSP基板24は、内部の処理ユニット63により画像
メモリ62内の画像データを用いて検査を開始する。こ
のため、第2検査部13b(St.2)においては、2
048DSP基板24b1,24b2,24b3内の画
像メモリ62b1,62b2,62b3に同時に同一の
上面画像データを記憶させると共に、2048DSP基
板24b1,24b2,24b3内の処理ユニット63
b1,63b2,63b3により並行して検査処理を行
うことができる。また、第3検査部13c(St.3)
においては、2048DSP基板24c1,24c2内
の画像メモリ62c1,62c2に同時に同一の上面画
像データを記憶させると共に、2048DSP基板24
c1,24c2内の処理ユニット63c1,63c2に
より並行して検査処理を行うことができる。すなわち、
半導体パッケージ1の外観検査の並行処理が、2048
DSP基板24の枚数分だけ可能となり、検査項目の追
加削除が2048DSP基板24の基板枚数の増減で対
処可能となる。
【0016】図2は半導体パッケージ外観検査装置の機
構部3における半導体パッケージ1の移動手順等を示す
ブロック説明図である。図2に示すように機構部3は、
ローダ11、リード修正部12、3つの検査部13a,
13b,13cを持つ検査部13、アンローダ14、回
転移動部15、搬送反転部16等から構成されている。
【0017】機構部3のローダ11から供給されリード
修正部12で予めリード修正された被検査物たる半導体
パッケージ1は、検査部13の第1検査部13a,第2
検査部13b,第3検査部13cにおいて位置決めさ
れ、それぞれ所定の外観検査が実施される。半導体パッ
ケージ1のローダ11からリード修正部12までの搬
送、リード修正部12から第1検査部13aまでの搬
送、第1検査部13aから第2検査部13bまでの搬
送、第2検査部13bから第3検査部13cまでの搬
送、第3検査部13cからアンローダ14までの搬送
は、搬送部によって行われる。また、第2検査部13b
と第3検査部13cとの間、及び第3検査部13cとア
ンローダ14との間には半導体パッケージ1を反転させ
る反転部がある。この半導体パッケージ1の移動は、例
えばコンベア等の搬送手段やモータ等の反転手段によっ
て行なわれ、これらは機構制御部4によって制御されて
いる。また、機構制御部4と画像処理装置2との間は同
期をとるために交信している。
【0018】図3は被検査物である半導体パッケージ1
の1例を示す外観図である。図3の半導体パッケージ1
は、パッケージ名称がフラットパッケージと呼ばれる半
導体パッケージ1である。半導体パッケージ1は複数の
リード91とモールド92から構成されており、半導体
パッケージ1の品種が異なると、リード91の本数が異
なったり、リード91の長さが異なってくる。
【0019】図4の(a),(b),(c)は、図1及
び図2の検査部13のそれぞれ第1検査部13a,第2
検査部13b,第3検査部13cにおける被検査対象物
の半導体パッケージ1と2048カメラ9との位置関係
を示す斜視図である。図4において、図4の(a)に示
す第1検査部13aの位置関係では、半導体パッケージ
1の側面方向にカメラ9が配置されており、回転移動部
15により半導体パッケージ1を載置したθYテーブル
を回転移動して、リードの平坦度等のリード形状検査、
パッケージ側面のボイド等のモールド表面検査、リード
根本部分の半田付着等のリード表面検査、リード間のリ
ードから突出したバリやリードに付着した導電性異物を
検査するリード間異物検査が行われる。図4の(b)に
示す第2検査部13bの位置関係では、半導体パッケー
ジ1の上方に2048カメラ9が配置されており、主と
してパッケージ表面のボイド,異物付着,パッケージの
欠け/くぼみ,パッケージクラック等のモールド表面検
査、パッケージの大幅な欠けを検査するモールド形状検
査、マーキング状態を検査するマーク検査、リードのピ
ッチや曲がりを検査するリード形状検査、リードの打痕
等を検査するリード表面検査、リード間のリードから突
出したバリやリードに付着した導電性異物を検査するリ
ード間異物検査が行われる。図4の(c)に示す第3検
査部13cの位置関係では、反転された半導体パッケー
ジ1の上方に2048カメラ9が配置されており、半導
体パッケージ1の裏面側からマーク検査を除く図4の
(b)に示した第2検査部13bでのものと同様の検査
項目(マーク検査を除く)を実施する。
【0020】図5は画像入力方法とその光学系の構造図
である。図5において、被検査物の半導体パッケージ1
に対して上方に反射光を受光可能な位置に、撮像手段の
2048カメラ9と、光を照射する照明手段の照明装置
7とが設置され、他方に照明装置7からの光の反射光を
2048カメラ9に戻さないための一定角度のテーパを
持つ円錐状の背景を成す検査ステージ17が設置されて
おり、照明装置7によって適切に照明された半導体パッ
ケージ1を2048カメラ9によって撮像し、この撮像
画像が2048カメラコントローラ基板23の画像入力
となる。このとき、2048カメラ9は、2048カメ
ラコントローラ基板23からミラー制御信号82により
動作を制御され、2048カメラコントローラ基板23
出力のクロック81に同期して画像信号83を出力す
る。
【0021】図6は図5の光学系の反射状態を示す説明
図である。図6において検査ステージ17は傾斜角45
度程度の円錐としており、この円錐の表面を鏡面にした
場合には上方からの照明光が全反射しても、その反射光
は2048カメラ9に戻らないため撮像した画像の背景
は暗くなり、半導体パッケージ1の画像に対して良好な
コントラストが得られる。
【0022】図7は2048カメラ9の構成を示す説明
図である。2048カメラ9は、レンズ30、ガルバノ
ミラー32、ガルバノモータ31、リニアセンサ33な
どから構成されている。リニアセンサ33は、被検査物
である半導体パッケージ1の最大視野サイズを51.2
×51.2mm2 と想定し、分解能25μmを得るため
に2048×1画素のリニアセンサとしている。半導体
パッケージ1で反射した光は、レンズ30を通過し、ガ
ルバノミラー32で反射しリニアセンサ33に結ばれ
る。このリニアセンサ33の光軸上に入れたガルバノミ
ラー32の角度を、ミラー制御信号82をガルバノモー
タ31に与えることによって変化させ、これによって半
導体パッケージ1のY軸方向の走査を行いリニアセンサ
33で撮像する。このように、リニアセンサ33でX軸
方向の撮像を行い、プログラマブルにガルバノミラー3
2の角度を変化させることによってY軸方向の走査を行
う。それによって、半導体パッケージ1の平面画像がリ
ニアセンサ33で撮像される。2048カメラコントロ
ーラ基板23はガルバノミラー32の角度変化と同期し
て、クロック81を2048カメラ9に出力しているの
で、このクロック81に同期して画像信号83を取り込
めば、ガルバノミラー32の角度変化と同期した画像が
カメラコントローラ基板23に取り込める。
【0023】図8は、2048カメラコントローラ基板
23のブロック図である。2048カメラコントローラ
基板23は、2048カメラ9のガルバノモータ31に
ミラー制御信号82を与えることによってガルバノミラ
ー32の角度を制御すると共に、2048カメラ9のリ
ニアセンサ33から出力される画像信号83がガルバノ
ミラー32の角度に同期して取り込めるように、リニア
センサ33に対してミラー制御信号82と同期したクロ
ック(同期信号)81を出力する。更に、2048カメ
ラコントローラ基板23は、リニアセンサ33出力の画
像信号83をA/D変換後、後述する複数の2048D
SP基板24に画像バス29を通じて画像データ84と
して出力することを目的とした基板である。
【0024】上記2048カメラコントローラ基板23
は、図8に示したように、クロック発生回路41、分周
回路42、ガルバノデータメモリアドレス発生回路4
3、セレクタ45、ガルバノデータメモリ46、セレク
タ47、D/A変換回路48、ガルバノアンプ49、カ
メラI/F50、A/D変換回路51、画像バスI/F
52、画像メモリアドレス発生回路53、システムバス
I/F44から構成される。
【0025】この2048カメラコントローラ基板23
の動作を説明する。ガルバノミラー角度、リニアセンサ
の画像出力タイミング、及び2048DSP基板への画
像記憶アドレスの3つの同期をとるため、クロック発生
回路41で発生したクロック81を、分周回路42、2
048カメラ9、画像メモリアドレス発生回路53に出
力する。分周回路42に加えられたクロック81は16
分の1の周波数に分周され、ガルバノデータメモリアド
レス発生回路43に加えられる。ガルバノデータメモリ
アドレス発生回路43はカウンタで構成され、分周回路
42出力のクロックが加わる毎に1ずつカウントアップ
していく。このガルバノデータメモリアドレス発生回路
43の出力がガルバノデータメモリ46のアドレスとな
る。従って、クロック発生回路41の発生するクロック
81の16パルス毎にガルバノデータメモリアドレスが
1ずつ増加していく。
【0026】ガルバノデータメモリアドレス発生回路4
3の出力は直接ガルバノデータメモリ46に接続されず
セレクタ45の一方の入力に接続されている。セレクタ
45のもう一方の入力はシステムバスI/F44と接続
されている。これは、CPU基板22がシステムバス2
1を介して直接ガルバノデータメモリアドレスを制御で
きるように、セレクタ45でガルバノデータメモリアド
レス発生回路43の出力とシステムバスI/F44とを
選択できるようにしたものである。
【0027】ガルバノデータメモリ46はRAMまたは
ROMで構成され、2048カメラ9内のガルバノミラ
ー32の角度が記憶されている。従って、ガルバノミラ
ー32の角度はこのRAMまたはROMを書き直すこと
により自由に変更できる。特にRAMの場合には、半導
体パッケージ1の品種が変わる毎にRAMの内容を変更
し、品種による寸法変化に対応してガルバノミラー32
の最大振り角度を変えることができる。ガルバノデータ
メモリ46のガルバノミラー角度データ出力はセレクタ
47の一方の入力に接続される。セレクタ47のもう一
方の入力にはシステムバスI/F44が接続されてい
る。これは、CPU基板22がシステムバス21を介し
て直接ガルバノミラー角度を制御できるように、セレク
タ47でガルバノデータメモリ46の出力とシステムバ
スI/F44の信号とを選択できるようにしたものであ
る。ガルバノミラー角度データはD/A変換回路48で
アナログ信号に変換され、ガルバノアンプ49で電力増
幅して2048カメラ9に出力される。
【0028】一方、2048カメラ9にはクロック発生
回路41で発生したクロック81が直接加えられる。こ
のクロック81は、2048カメラ9内のリニアセンサ
33から出力される画像信号83がガルバノミラー32
の角度に同期して取り込めるようにリニアセンサ33に
対して加えるクロックである。
【0029】更に、クロック発生回路41で発生したク
ロック81は画像メモリアドレス発生回路53に出力さ
れる。画像メモリアドレス発生回路53はカウンターで
構成され、クロック発生回路41出力のクロック81が
加わる毎に1ずつカウントアップしていく。従って、2
048カメラ9内のリニアセンサ33に加わるクロック
81と同期して、画像メモリアドレス85が1アドレス
ずつ発生されることになる。2048カメラ9のリニア
センサ33から出力された画像信号83は、カメラI/
F50にて信号レベルを変化後、A/D変換回路51に
より量子化され画像データ84となる。この画像データ
84と画像メモリアドレス発生回路53出力の画像メモ
リアドレス85は、画像バスI/F52を介して画像バ
ス29に出力される。このようにして、クロック発生回
路41で発生したクロック81に同期して2048カメ
ラ9のガルバノミラー32が動作し、更に画像データ8
4と画像メモリアドレス85が同期して画像バス29に
出力されることになる。このときの画像データ84は、
2048画素×2048画素×8ビットのデータであ
る。
【0030】図9は2048DSP基板24のブロック
図である。2048DSP基板24は、2048カメラ
コントローラ基板23が画像バス29に出力した画像メ
モリアドレス85と画像データ84を受信し、画像メモ
リ62に記憶すると共に、処理ユニット63でこの画像
データ84を使用して半導体パッケージ1の検査を行う
ことを目的とする基板である。
【0031】2048DSP基板24は、画像バス29
から画像データ84と画像アドレス85とを受信する画
像バスI/F68、基板内部のローカルバス61、半導
体パッケージ1の画像データ84を記憶する画像メモリ
62、処理ユニットであるDSP(Digital Signal Pro
cessor)63、システムバスI/F67、DSP63の
プログラムを格納するプログラムメモリ64、DSP6
3の変数,定数を格納するデータメモリ65、システム
バス21を使用してCPU基板22と交信するためのデ
ュアルポートメモリ66、画像メモリ62の内容を表示
するビデオRAM69、及びモニタバスI/F(ビデオ
RAMI/F)70から構成されている。
【0032】この2048DSP基板24の動作を説明
する。2048カメラコントローラ基板23から画像バ
ス29経由で2048DSP基板24に転送された半導
体パッケージ1の画像データ84は、画像メモリ62の
画像アドレス85で示されるアドレスに記憶される。C
PU基板22は被検査物の半導体パッケージ1の画像デ
ータ84を2048DSP基板24の画像メモリ62に
記憶後、デュアルポートメモリ66に検査スタート指令
フラグを書き込むことにより検査開始をDSP(処理ユ
ニット)63に指示する。DSP63は、デュアルポー
トメモリ66からスタート指令を読み込むと、画像メモ
リ62に記憶された半導体パッケージ1の画像データ8
4を使用し、検査(画像処理)を開始する。2048D
SP基板24は、基板毎に画像メモリ62と処理ユニッ
ト(DSP)63の対を有しているので、半導体パッケ
ージ1の検査は2048DSP基板24毎に行うことが
できる。従って、2048カメラコントローラ基板23
から伝送された同一の画像データ84を使用して、20
48DSP基板24毎に別個の検査項目を並行して検査
できる。
【0033】2048DSP基板24内の検査(画像処
理)が終了すると、DSP63は検査結果と検査終了フ
ラグをデュアルポートメモリ66に書き込む。CPU基
板22は、例えば第2検査部13b内の3枚の2048
DSP基板24b1,24b2,24b3の全てが検査
終了になるのを監視し、全てが検査終了になった時その
半導体パッケージ1に対する第2検査部13bの検査は
終了したとする。なおこれは、第1,第3検査部13
a,cに対しても同様である。
【0034】2048DSP基板24には、検査状態を
モニタTV10に表示する機能が具備されている。DS
P63がビデオRAM69に表示したい画像を書き込
み、この内容がモニタバスI/F70を通して基板外部
のモニタTV10へ送出されて表示される。この表示
時、画像メモリ62は2048画素×2048画素の半
導体パッケージ画像を有しているが、通常のモニタTV
10は512画素×512画素しか表示出来ないので、
半導体パッケージ1の全体像を表示するときには、画像
メモリ62内の画像データ84を間引いてビデオRAM
69に書き込み表示しなくてはならない。半導体パッケ
ージ1の部分像をそのまま表示するときは、画像メモリ
62内の画像データ84を間引かずビデオRAM69に
書き込む。このときは、2048画素×2048画素の
画像データ84の中の512画素×512画素しか表示
出来ない。全体像を表示するか部分像を表示するかは、
DSP63のプログラムで決めることができ、通常の状
態表示時は全体像を、不良検出時は不良検出個所の部分
画像を表示する。
【0035】図10は第2検査部13bの各部の処理分
担等を示す説明図である。第1検査部13a,第3検査
部13cについても同様のタイムチャートとなる。検査
の順序はつぎの通りである。
【0036】CPU基板22内のCPUが、画像取り
込み指令を第2検査部13bの2048カメラコントロ
ーラ基板23bに出力する。
【0037】第2検査部13bの2048カメラコン
トローラ基板23bは、2048カメラ9bを制御し、
半導体パッケージ1上面の画像を取り込み、更にA/D
変換した後、第2検査部13bの3枚の2048DSP
基板24b1,24b2,24b3に画像データ84を
転送する。3枚の2048DSP基板24b1,24b
2,24b3の画像メモリ62b1,62b2,62b
3には、半導体パッケージ1上面の同一画像が同時に入
力される。
【0038】CPUは、第2検査部13bの2048
カメラコントローラ基板23bを監視し、2048カメ
ラ9bの画像取り込み終了を確認後、3枚の2048D
SP基板24b1,24b2,24b3に検査スタート
指令を出す。
【0039】3枚の2048DSP基板24b1,2
4b2,24b3は、同一の半導体パッケージ1上面の
画像データ84に対して各々異種の検査項目の検査を行
う。例えば、1枚目の2048DSP基板24b1はマ
ーク検査を、2枚目24b2はモールド表面検査を、3
枚目24b3はリード形状,リード表面検査及びリード
間異物検査を担当する。すなわち、1つまたは複数の検
査項目を1枚の2048DSP基板24毎に担当させ
る。これらの分担は各2048DSP基板24b1、2
4b2、24b3の検査合計時間がほぼ同一となるよう
にするのが好ましい。これら3枚の2048DSP基板
24b1,24b2,24b3は、それぞれ検査を並行
して行うことができるので多項目の検査を高速で行うこ
とができる。
【0040】CPUは、3枚の2048DSP基板2
4b1,24b2,24b3の各々の検査終了を監視
し、全ての2048DSP基板24が検査を終了した場
合に第2検査部13bの検査終了とみなす。
【0041】CPUは、第1検査部13a,第2検査
部13b,第3検査部13cのすべての検査部13が検
査終了となると、機構制御部4と交信し半導体パッケー
ジ1の搬送,反転を行わせる。また、入出力端末6に対
して、検査結果を出力する。
【0042】機構制御部4から、半導体パッケージ1
の搬送、反転が終了し、検査スタート指令が来ると、画
像処理装置2は、からまでを再実行し検査を続け
る。
【0043】次に、リード間異物不良検出方法及び検査
方法について説明する。図11は、被検査物であるガル
ウィング型と呼ばれる半導体パッケージ1の上面画像9
3と側面画像94、及びこれらの画像上に引いた走査線
上での明るさ濃度分布を示す説明図である。
【0044】図11の(a)は半導体パッケージ1の上
面画像93を、図11の(f)は半導体パッケージ1の
側面画像94を示しており、この図11の(a)及び図
11の(f)においてそれぞれ図示した、各走査線a
b,cd,ef,gh、及び各走査線ij,kl,m
n,op上の明るさ濃度分布が、図11の(b),
(c),(d),(e)、及び図11の(g),
(h),(i),(j)にそれぞれ示されている。
【0045】図11の(b),(g)は、1本のリード
91上に引いた走査線ab,ij上の明るさ濃度分布を
それぞれ示している。半導体パッケージ1の上面側から
見た上面画像93では、光軸に垂直に近いリード先端9
5の明るさ濃度104やリード根元97の明るさ濃度1
06が高く(明るく)なり、光軸に平行に近いリード中
央96の明るさ濃度105が低く(暗く)なる。従っ
て、走査線abのようにリード背景(検査ステージ)1
7からモールド92方向に走査線を引くと、まず背景1
7の明るさ濃度115が最も暗く、次にリード先端95
の明るさ濃度104が最も明るくなり、リード中央96
の明るさ濃度105が暗くなり、リード根元97の明る
さ濃度106が再び最も明るくなり、モールド92の明
るさ濃度113が暗くなる。そこで、適当な明るさ濃度
のしきい値116を設定すれば、リード先端95やリー
ド根元97を検出可能となる。
【0046】また、半導体パッケージ1の側面側から見
た側面画像94においては、光軸に垂直に近いリード先
端99の明るさ濃度108やリード中央101の明るさ
濃度110が高くなり、それ以外のリード曲線部100
の明るさ濃度109やリード根元102の明るさ濃度1
11は低くなる。従って、走査線ijのようにリード背
景(検査ステージ)17からモールド92方向に走査線
を引くと、まず背景17の明るさ濃度115が最も暗
く、次にリード先端99の明るさ濃度108が最も明る
くなり、リード曲線部分100の明るさ濃度109が暗
くなり、リード中央部分101の明るさ濃度が再び最も
明るい明るさ濃度110となり、リード根元部分102
の明るさ濃度111が暗くなり、モールド92の明るさ
濃度113が更に暗くなる。そこで、適当な明るさ濃度
のしきい値116を設定すれば、リード先端部分99や
リード中央部101を検出可能となる。
【0047】図11の(c),(h)は、1辺の複数リ
ード91上に引いた走査線cd,kl上の明るさ濃度分
布をそれぞれ示している。この図11の(c),(h)
から明らかなように、この場合も図11の(b),
(g)で使用した適当な明るさ濃度のしきい値116を
使用すれば、リード先端95(上面画像)やリード先端
99(側面画像)を、背景17と分離し検出可能であ
る。これは、全リード91の位置(座標)が検出できる
ということを示しており、従って、検出した全リード9
1の位置(座標)から、各隣接リード91間にリード間
異物不良検査のための走査線ef,gh,mn,op等
々を引くことも可能となる。
【0048】図11の(d),(i)は、隣接リード9
1間に引いた走査線ef,mn上の明るさ濃度分布をそ
れぞれ示している。これらの走査線上の明るさ濃度分布
は、背景17の明るさ濃度115とモールド92の明る
さ濃度113とからなるため、図11の(d),(i)
に示すように低い明るさ濃度の濃度分布となる。
【0049】図11の(e),(j)は、同じく隣接リ
ード91間に引いた走査線gh,op上の明るさ濃度分
布をそれぞれ示しているが、リード間異物不良98があ
る場合の様子をそれぞれ示している。この場合は図11
の(d),(i)とは異なり、背景17またはモールド
92の低い明るさ濃度115または113の中に、高い
明るさ濃度のリード間異物不良98の明るさ濃度107
が存在する。このため、適当な明るさ濃度のしきい値1
17を設定すれば、リード間異物不良98を検出可能で
ある。
【0050】そして、上記のようにして検出したリード
間異物不良98が、上面画像93の4辺の全リード91
間、及び、側面画像94の4辺の全リード91間に1個
でも存在すれば、リード間異物不良98と判定し、全く
存在しなければリード間異物不良98無しと判定するこ
とによって、リード間異物不良検査が自動的に実行可能
となる。
【0051】図12は、第2検査部13b(上面検査
部)におけるリード間異物不良検出のための処理フロー
を示す説明図である。以下、図12のフローに従って、
第2検査部13b(上面検査部)によるリード間異物不
良検出の処理手順を説明する。
【0052】まずステップ1で、半導体パッケージ1の
上面画像93を2048カメラ9で取り込み、取り込ん
だ上面画像93を画像メモリ62に記憶する。
【0053】ステップ2で、画像メモリ62に記憶した
半導体パッケージ1の上面画像93について、上辺の左
端リード120の左上端121の位置(座標)を検出す
る(この検出手法については、図13を用いて後述す
る)。
【0054】ステップ3で、ステップ2で求めた上辺左
端リード120の左上端121の位置(座標)を基に、
上辺,左辺,下辺,右辺の各辺の左右/上下端リード1
25をそれぞれ検出し、これら各端リード125とモー
ルド92との境界座標126を検出する(この検出手法
については、図14を用いて後述する)。
【0055】ステップ4で、ステップ3で求めた境界座
標126を基に、上辺,左辺,下辺,右辺の各辺におけ
るリードとモールドとの境界線130を検出する。
【0056】ステップ5で、ティーチングまたは手入力
あるいCADデータから得られた品種別のリード長デー
タを基に、各辺毎にステップ4で求めた境界線130と
平行にリード検出線131を1本ないし数本引く。
【0057】ステップ6で、ステップ5で引いたリード
検出線131とリード91との交点132の座標を、上
辺,左辺,下辺,右辺の各辺の全リード91について求
め、全リード91の位置(座標)を検出する。
【0058】ステップ7で、ステップ6で検出したリー
ド座標を基に、各隣接リード間の中央にリード間異物不
良検査線133を設定する。
【0059】ステップ8で、各リード間異物不良検査線
133上の全画素の明るさ濃度が、設定した明るさ濃度
(明るさ濃度しきい値)117より明るいか否かを調べ
る。そして、リード間異物不良検査線上133で設定し
た明るさ濃度117より明るい画素が存在した場合、そ
の座標位置にリード間異物不良98があるとして検出す
る。
【0060】図13は、図12に示す上面検査によるリ
ード間異物不良検出フローの前記ステップ2において、
上辺の左端リード120の左上端121の位置(座標)
を検出する方法を示す説明図である。図13に示すよう
に、上辺の左端リード120の左上端121の位置(座
標)を検出するために、まず第2検査部13bの半導体
パッケージ1の位置決め精度を基に、リード検出エリア
122を設定する(図13の(a))。次に、このリー
ド検出エリア122内においてリード検出するために、
適当な明るさ濃度のしきい値116を設定し、このしき
い値116以上の明るさ濃度の画素124が見つけるま
で、画像のx方向に順次走査する(図13の(b))。
次に、検出した画素124から始めて、背景17と左端
リード120との境界を順次追跡し、最初の画素に戻る
までリードの周囲を1周する。この追跡はトラッキング
と称され、しきい値116以上の画素の境界画素を求め
るとともに境界画素の座標を記憶していく方法をとる。
そして、記憶した境界画素の座標のなかからx座標の最
小と、y座標の最小を選択し、そのx座標とy座標の組
をもって、上辺の左端リード120の左上端121の位
置(座標)として検出する(図13の(c))。
【0061】図14は、図12に示す上面検査によるリ
ード間異物不良検出フローの前記ステップ3において、
上辺,左辺,下辺,右辺の各辺の左右/上下端リード1
25を検出し、これら各端リード125とモールド92
との境界126の座標を検出する方法を示す説明図であ
る。まず、図12のフローのステップ2で検出した上辺
の左端リード120の左上端121の座標から、上辺,
左辺,下辺,右辺の各辺の左右/上下端リード125の
位置を計算し、端リード検出エリア127を設定する
(図12の(a))。次に、各端リード検出エリア12
7内において、端リード125を検出するために適当な
明るさ濃度のしきい値116を設定し、このしきい値1
16以上の明るさ濃度の画素が見つけるまでリード列の
外側から内側に向かって順次走査する(図14の
(b))。次に、検出した画素128からリード125
の周囲をトラッキングし、リード幅方向の最大値、最小
値とリード長手方向の最大値、最小値とを求め、これら
から端リード125とモールド92との境界126の座
標を求める(図14の(c))。この境界126の座標
の求め方としては、リード幅方向の座標は、リード中央
値の座標、すなわち、((リード幅方向の最大値)+
(リード幅方向の最小値))/2で求め、また、リード
長手方向の座標は、モールド92に最も近いリード長手
方向の座標で求める。
【0062】図15は、第1検査部13a(側面検査
部)におけるリード間異物不良検出のための処理フロー
を示す説明図である。以下、図15のフローに従って、
第1検査部13a(側面検査部)によるリード間異物不
良検出の処理手順を説明する。
【0063】まずステップ11で、半導体パッケージ1
の側面画像94を1側面づつ順次2048カメラ9で取
り込み、画像メモリ62に記憶していき、4つの側面画
像94を画像メモリ62に記憶する。
【0064】ステップ12で、画像メモリ62に記憶し
た半導体パッケージ1の側面画像94について、左右の
サイドリード136の位置を検出する。なお、ステップ
12以降の図では1側面分しか描いてないが、他の3つ
の側面についても同様の検出を行うものとする。
【0065】ステップ13で、ステップ12で求めたサ
イドリード136の位置から、サイドリード136の周
囲をトラッキングし、リード136と背景17との境界
座標を検出する。その後、エッジ検出を行うことにより
サイドリード136のリード端137の座標を求める。
【0066】ステップ14で、ステップ13で求めたサ
イドリード136のリード端137の座標を基に、モー
ルド上面92aを検出するための走査線138の走査開
始位置を決定し、モールド92方向に走査し、背景17
の明るさ濃度115とモールド92の明るさ濃度113
との差から、モールド上面92aの境界線139を検出
する。
【0067】ステップ15で、ステップ13で求めたサ
イドリード136のリード端137の座標とステップ1
4で求めたモールド上面92aの境界線139とから、
側面リードの位置を計算し、側面リードの下端を検出す
るための各走査線140を設定し、各側面リードの下端
141をトラッキングしエッジ検出して、下端中央とし
て検出する。
【0068】ステップ16で、ステップ15で求めた側
面リードの座標を基に、隣接リード間にモールド下面探
索線142を2本走査し、モールド下面92bの境界線
を検出する。
【0069】ステップ17で、ステップ15で検出した
各側面リードの下端中央位置の座標を基に、各隣接リー
ド間にリード間異物不良検査線143を設定する。
【0070】ステップ18で、リード間異物不良検査線
143上の全画素の明るさ濃度が、設定した明るさ濃度
(明るさ濃度しきい値)117より明るいか否かを調べ
る。そして、リード間異物不良検査線143上で設定し
た明るさ濃度117より明るい画素が存在した場合、そ
の座標位置にリード間異物不良98があるとして検出す
る。
【0071】次に、図16及び図17を用いて、CAD
データを使用してリード間異物不良98を検査するよう
にした例を説明する。
【0072】図16は、第2検査部13b(上面検査
部)におけるリード間異物不良検出のための処理フロー
を示す説明図である。図16のステップ21からステッ
プ24までの処理は、図12のステップ1からステップ
4までの処理と同様である。
【0073】ステップ25で、ステップ24で求めたリ
ードとモールドの境界線130からモールド92の各コ
ーナ134を求め、更に対角線の交点から半導体パッケ
ージ1の中心135(P)を求める。また、ステップ2
4で求めたリードとモールドの境界線130と基準線か
ら半導体パッケージ1の傾きθを求める。
【0074】ステップ26で、CADデータの半導体パ
ッケージの中心を上面画像93の半導体パッケージの中
心135(P)に重なるように、またCADデータを上
面画像93の半導体パッケージの傾きθだけ傾けるよう
に、CADデータの座標変換を行い、データ上でCAD
データを上面画像93の半導体パッケージに重ね合わせ
る。従って、CADデータのモールドとリードが、それ
ぞれ上面画像93の半導体パッケージのモールドとリー
ドデータに対応するようになる。
【0075】ステップ27で、CADデータのリード座
標を基に、上面画像93の各隣接リード間にリード間異
物不良検査線133を設定する。
【0076】ステップ28で、各リード間異物不良検査
線133上の全画素の明るさ濃度が、設定した明るさ濃
度(明るさ濃度しきい値)117より明るいか否かを調
べる。そして、リード間異物不良検査線133上で設定
した明るさ濃度117より明るい画素が存在した場合、
その座標位置にリード間異物不良98があるとして検出
する。
【0077】図17は、第1検査部13a(側面検査
部)におけるリード間異物不良検出のための処理フロー
を示す説明図である。図17のステップ31からステッ
プ34までの処理は、図15のステップ11からステッ
プ14までの処理と同様である。
【0078】ステップ35で、ステップ33で求めた2
つのサイドリードのリード端137の座標の中点として
リード先端中心144(P)を、また、ステップ24で
求めたモールド上面92aの境界線139と基準線から
半導体パッケージ1の傾きθを求める。
【0079】ステップ36で、CADデータのリード先
端中心の座標を側面画像94のリード先端中心144
(P)Pに重なるように、またCADデータを側面画像
94の半導体パッケージの傾きθだけ傾けるように、C
ADデータの座標変換を行い、データ上でCADデータ
を側面画像94の半導体パッケージに重ね合わせる。従
って、CADデータのモールドとリードが、それぞれ側
面画像94の半導体パッケージのモールドとリードデー
タに対応するようになる。
【0080】ステップ37で、CADデータのリード座
標を基に、側面画像94の各隣接リード間にリード間異
物不良検査線143を設定する。
【0081】ステップ38で、各リード間異物不良検査
線143上の全画素の明るさ濃度が、設定した明るさ濃
度(明るさ濃度しきい値)117より明るいか否かを調
べる。そして、リード間異物不良検査線143上で設定
した明るさ濃度より明るい画素が存在した場合、その座
標位置にリード間異物不良98があるとして検出する。
【0082】図18は、Jリード型と呼ばれる図11と
は異なるタイプの半導体パッケージ1の下面画像150
と側面画像151、及びこれらの画像上に引いた走査線
上での明るさ濃度分布を示す説明図である。
【0083】図18の(a)は半導体パッケージ1の下
面画像150を、図18の(f)は半導体パッケージ1
の側面画像151を示しており、この図18の(a)及
び図18の(f)においてそれぞれ図示した、各走査線
ab,cd,ef,gh、及び各走査線ij,kl,m
n,op上の明るさ濃度分布が、図18の(b),
(c),(d),(e)、及び図18の(g),
(h),(i),(j)にそれぞれ示されている。
【0084】図18の(b),(g)は、1本のリード
91上に引いた走査線ab,ij上の明るさ濃度分布を
それぞれ示している。Jリード型半導体パッケージ1
は、リード91がアルファベットの「J」の曲線部分の
ように半導体パッケージ1の下面に曲がり込んでくるた
め、半導体パッケージ1の下面側から見た下面画像15
0では、リード91の曲線部分が見えることになる。こ
の下面画像150におけるリード91の曲線部分では、
光軸と垂直なリード中央部分153からの反射光がより
多く2048カメラ9に入射するため、リード中央部分
153の明るさ濃度159が高くなり、リード中央部分
153以外のリード根元部分152の明るさ濃度15
8、及びリード先端部分154の明るさ濃度160は低
くなる。従って、走査線abのようにリード背景(検査
ステージ)17からモールド92方向に走査線を引く
と、まず背景17の明るさ濃度164が最も暗く、次に
リード根元部分152の明るさ濃度158が背景よりは
明るくなり、リード中央部分153の明るさ濃度159
が最も明るくなり、リード先端部分154の明るさ濃度
160が暗くなり、モールド92の明るさ濃度161が
更に暗くなる。そこで、適当な明るさ濃度のしきい値1
65を設定すれば、リード中央部分153を検出可能と
なる。
【0085】また、半導体パッケージ1の側面側から見
た側面画像151においては、アルファベットの「J」
の直線部分に相当する部分156が光軸とほぼ垂直とな
って明るさ濃度が高くなり、それ以外のリード曲線部分
155の明るさ濃度162、及びリード根元部分157
の明るさ濃度165は低くなる。従って、走査線ijの
ようにリード背景(検査ステージ)17からモールド9
2方向に走査線を引くと、まず背景17の明るさ濃度1
64が最も暗く、次にリード曲線部分155の明るさ濃
度162が背景17の明るさ濃度164より明るくな
り、リード直線部分156の明るさ濃度165が最も明
るくなり、リード根元部分157の明るさ濃度164が
暗くなり、モールド92の明るさ濃度161が更に暗く
なる。そこで、適当な明るさ濃度のしきい値166を設
定すれば、リード直線部分156を検出可能となる。
【0086】図18の(c),(h)は、1辺の複数リ
ード91上に引いた走査線cd,kl上の明るさ濃度分
布をそれぞれ示している。この図18の(c),(h)
から明らかなように、この場合も図18の(b),
(g)で使用した適当な明るさ濃度のしきい値166を
使用すれば、リード中央部分153(下面画像)やリー
ド直線部分156(側面画像)をモールド92と分離し
検出可能である。これは、全リード91の位置(座標)
を検出できるということを示しており、従って、全リー
ド91の位置(座標)から、各隣接リード91間にリー
ド間異物不良検査のための走査線ef,gh,mn,o
p等々を引くことも可能となる。
【0087】図18の(d),(i)は、隣接リード9
1間に引いた走査線ef,mn上の明るさ濃度分布をそ
れぞれ示している。これらの走査線上の明るさ濃度分布
は、背景17の明るさ濃度164とモールド92の明る
さ濃度161とからなるため、図18の(d),(i)
に示すように低い明るさ濃度の濃度分布となる。
【0088】図18の(e),(j)は、同じく隣接リ
ード91間に引いた走査線gh,op上の明るさ濃度分
布をそれぞれ示しているが、リード間異物不良98があ
る場合の様子をそれぞれ示している。この場合は図18
の(d),(i)とは異なり、背景17またはモールド
92の低い明るさ濃度164または161の中に、高い
明るさ濃度のリード間異物不良98の明るさ濃度107
が存在する。このため、適当な明るさ濃度しきい値16
7を設定すれば、リード間異物不良98を検出可能であ
る。
【0089】そして、上記のようにして検出したリード
間異物不良98が、下面画像150の4辺の全リード9
1間、及び、側面画像151の4辺の全リード91間に
1個でも存在すれば、リード間異物不良98と判定し、
全く存在しなければリード間異物不良98無しと判定す
ることによって、リード間異物不良検査が自動的に実行
可能となる。
【0090】以上のように、Jリード型半導体パッケー
ジ1でも全リード91の位置(座標)が検出可能であ
り、従ってガルウィング型半導体パッケージ1と同様
に、隣接リード91間にリード間異物不良を検出するた
めの検査線(走査線)を引くことが可能である。また、
Jリード型半導体パッケージ1でもガルウィング型半導
体パッケージ1と同様に、リード間異物不良98の明る
さ濃度107が、背景17の明るさ濃度164及びモー
ルド92の明るさ濃度161より高いため、リード間異
物不良検査用の検査線(走査線)上で設定した明るさ濃
度のしきい値167より明るい画素が存在した場合に
は、その座標位置にリード間異物不良98があるとして
検出することが可能である。
【0091】図19は、透過照明による画像入力方法を
使用する場合のリード間異物不良検出方法を示す説明図
である。図19の(a)は透過照明による画像入力手法
を示している。いままで説明してきた画像入力手法で
は、2048カメラ9は半導体パッケージ1に対して照
明装置7と同一方向に設置され、半導体パッケージ1の
反射光画像を撮像していた。これに対し、図19の
(a)の透過照明による画像入力手法では、2048カ
メラ9は、半導体パッケージ1を挾んで照明装置7と反
対方向に設置され、半導体パッケージ1の影を撮像す
る。すなわち、図19の(a)の透過照明による画像入
力手法では、半不透明体170と、半不透明体170上
部に設置された照明装置7と、半不透明体170下部に
設置された2048カメラ9とが用いられ、半不透明体
170上に位置決めされた半導体パッケージ1を照明装
置7により上部から照射し、半不透明体170上に落ち
た半導体パッケージ1の影を2048カメラ9により撮
像するものである。
【0092】このため、2048カメラ9で撮像した半
導体パッケージ1の影の画像171は、図19の(b)
に示すように、半導体パッケージ1のリード91の影1
72の明るさ濃度、及びモールド92の影173の明る
さ濃度が低く、背景175の明るさ濃度180が高い画
像となる。従って、全体画像171の中で、各リード9
1の位置(座標)を検出することが可能となり、隣接リ
ード間にリード間異物不良を検出するための検査線(リ
ード間異物不良検査線)176を引くことも可能とな
る。また、半導体パッケージ1のリード間異物不良98
も半不透明体170上に影を落とし、リード間異物不良
98の影174の明るさ濃度179も、背景175の明
るさ濃度180に比較し低くなる。
【0093】そこで、各隣接リード91間にリード間異
物不良検査線176を設定すれば、リード間異物不良9
8のない隣接リード間の検査線176(ab)上の明る
さ濃度分布は、図19の(c)に示すように、背景17
5の明るさ濃度180だけからなる一定値の明るさ濃度
分布となる。これに対し、リード間異物不良98のある
隣接リード間の検査線176(cd)上の明るさ濃度分
布は、図19の(d)に示すように、背景175の明る
さ濃度180中に、リード間異物不良98の影174の
低い明るさ濃度179が存在する明るさ濃度分布とな
る。よって、背景175の明るさ濃度180とリード間
異物不良98の影174の明るさ濃度179の中間の明
るさ濃度を、リード間異物不良判別のためのしきい値1
81として設定すれば、リード間異物不良検査線176
上に1画素でも設定したしきい値181より低い(暗
い)画素を有する場合に、その座標位置にリード間異物
不良98があるとして検出することが可能となる。
【0094】このように、図19に示す半導体パッケー
ジ1の影の画像を撮像する画像入力手法でも、図5に示
す半導体パッケージ1の反射光画像を撮像する画像入力
手法と同様に、リード間異物不良98を検出することが
可能である。
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、半導体I
Cパッケージあるいは他の電子部品等におけるリード形
状検査,モールド形状検査,リード表面検査,モールド
表面検査,マーク検査,リード間異物検査等の検査を行
う場合、特に検査項目が多い場合において、2048カ
メラから取り込んだ半導体ICパッケージあるいは他の
電子部品等の画像を、複数画像処理基板毎の画像メモリ
に同時に記憶でき、かつ複数画像処理基板毎に処理ユニ
ットであるDSPを有させて、各DSPで同一画像に対
して並行して検査できるので、各画像処理基板毎に検査
項目を変える等の異種の検査を並行して実行することが
可能となり、装置全体として高速に画像処理並びに半導
体パッケージ外観検査を高速で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る半導体パッケージ外観検
査装置の構成を示すブロック部である。
【図2】図1の半導体パッケージ外観検査装置の機構部
における半導体パッケージの移動手順等を示すブロック
化した説明図である。
【図3】被検査対象物たる半導体パッケージの1例を示
す説明図である。
【図4】本発明の実施例による被検査物と2048カメ
ラの位置関係を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例による画像入力方法とその光学
系の構造との1例を示す説明図である。
【図6】図5の光学系における背景(検査ステージ)の
反射状態を示す説明図である。
【図7】本発明の実施例による2048カメラの構成を
示す説明図である。
【図8】本発明の実施例による2048カメラコントロ
ーラ基板の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施例による2048DSP基板の構
成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施例による第2検査部の各部の処
理分担等を示す説明図である。
【図11】本発明の実施例において被検査物の1例とな
るガルウィング型の半導体パッケージの上面画像と側面
画像、及びこれらの画像上に引いた走査線上での明るさ
濃度分布を示す説明図である。
【図12】本発明の実施例による第2検査部(上面検査
部)におけるリード間異物不良検出のための処理フロー
の1例を示す説明図である。
【図13】図12の処理フロー中のステップ2における
検出手法の詳細を示す説明図である。
【図14】図12の処理フロー中のステップ3における
検出手法の詳細を示す説明図である。
【図15】本発明の実施例による第1検査部(側面検査
部)におけるリード間異物不良検出のための処理フロー
の1例を示す説明図である。
【図16】本発明の実施例による第2検査部(上面検査
部)におけるリード間異物不良検出のための処理フロー
の他の1例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施例による第1検査部(側面検査
部)におけるリード間異物不良検出のための処理フロー
の他の1例を示す説明図である。
【図18】本発明の実施例において被検査物の他の1例
となるJリード型の半導体パッケージの上面画像と側面
画像、及びこれらの画像上に引いた走査線上での明るさ
濃度分布を示す説明図である。
【図19】本発明の実施例による画像入力方法とその光
学系の構造との他の1例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 半導体パッケージ(被検査物) 2 画像処理装置 3 機構部 4 機構制御部 5 操作表示部 6 入出力端末 7 照明装置 9 画像取り込み手段(2048カメラ) 10 モニタTV 11 ローダ 12 リード修正部 13 検査部 14 アンローダ 15 回転移動部 16 搬送反転部 17 検査ステージ(背景) 21 システムバス 22 CPU基板 23 2048カメラコントローラ基板 24 2048DSP基板 25 照明コントローラ&I/O基板 26 ハードディスク装置 27 フロッピディスク装置 28 直流安定化電源 29 画像バス 30 レンズ 31 ガルバノモータ 32 ガルバノミラー 33 リニアセンサ 41 クロック発生回路 42 分周回路 43 ガルバノデータメモリアドレス発生回路 44 システムバスI/F 45 セレクタ 46 ガルバノデータメモリ 47 セレクタ 48 D/A変換回路 49 ガルバノアンプ 50 カメラI/F 51 A/D変換回路 52 画像バスI/F 53 画像メモリアドレス発生回路 61 ローカルバス 62 画像メモリ 63 処理ユニット(DSP) 64 プログラムメモリ 65 データメモリ 66 デュアルポートメモリ 67 システムバスI/F 68 画像バスI/F 69 ビデオRAM 70 モニタバスI/F 72 モニタバス 81 クロック 82 ミラー制御信号 83 画像信号 84 画像データ 91 リード 92 モールド 98 リード間異物不良
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月14日(2001.3.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
発明の属する技術分野】本発明は、半導体パッケージ
外観検査装置に係り、特に、半導体パッケージのリード
間に、リードから突出するバリやリードに付着する導電
性異物などの不良が有るか無いかを検出し、検査する場
合に有効な、半導体パッケージ外観検査装置に関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半導体パッケージのリ
ード間異物不良検査を、前記したように目視検査する手
法では、作業者による検査ばらつきや見逃しなど検査信
頼性の面で問題があった。また、長時間の目視検査は、
作業者にとって大変疲れる作業であるという問題もあっ
た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、半導体パッケージのリード間
異物不良検査を、自動的に高速で実行可能とすることに
ある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、半導体パッケージの画像を取り込む手段と、該画像
取り込み手段で取り込んだ画像を記憶する画像メモリ
と、該画像メモリに記憶した画像を使用して各種画像処
理を行う画像処理手段とを有する半導体パッケージ外観
検査装置において、上記画像処理手段により半導体パッ
ケージのリード位置を検出し、隣接リード間に検査線を
設定し、この検査線上の明るさ濃度が、設定した明るさ
濃度より明るいか、または暗い画素を有するときに、リ
ード間異物不良として検出するようにした。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】すなわち、画像処理手段は、半導体パッケ
ージの画像を記憶した画像メモリをアクセスして、リー
ドの明るさ濃度が、背景の明るさ濃度より明るくなる、
または、暗くなる事を利用し、半導体パッケージの全リ
ード位置を検出し、このリード位置を基にして、リード
間の異物の有無を検査するための検査線を隣接リード間
に設定する。この検査線上は、隣接リード間スペースの
半分以上にバリや異物がない場合は、背景の明るさ濃度
であるが、検査線上にバリや異物がある場合には、背景
の明るさ濃度より明るい(または暗い)画像となる。そ
こで、背景より明るい(または暗い)明るさ濃度を設定
し、この設定した明るさ濃度より明るい(または暗い)
画素があったときは、リード間にバリや異物があるとし
て不良検出及び不良検査することが可能となり、以っ
て、半導体パッケージのリード間異物不良の検出及び検
査の自動化が図れるようになる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1〜図
19によって説明する。図1は本発明の1実施例による
半導体パッケージ外観検査装置の構成を示すブロック図
である。この半導体パッケージ外観検査装置は、半導体
パッケージ1(図3参照)の外観検査を画像処理により
行う画像処理装置2、半導体パッケージ1の搬送,反
転,位置決め等を行う機構部3、機構部3の駆動部分を
制御する機構制御部4、運転開始スイッチや運転停止ス
イッチ等の操作スイッチを有し操作指令を機構制御部4
に出力したり、機構部3や機構制御部4の状態を表示す
る操作表示部5、検査条件入力や検査結果出力を行う入
出力端末6、半導体パッケージ1の画像を良好に取り込
めるように適切に照明する照明装置7、被検査物である
半導体パッケージ1の画像を取り込む画像取り込み手段
である2048カメラ9、及びオペレータの目視による
監視を可能とするために検査状態や検査不良個所を表示
するモニタTV10から主として構成されている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、半導体パ
ッケージのリード間異物不良検査を、自動的に高速で実
行することが可能となり、検査の信頼性向上と検査時間
の短縮を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡部 隆史 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 白川 哲也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 横内 哲司 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 高橋 博 山形県米沢市大字花沢字八木橋東3の3247 番地 日立米沢電子株式会社内 (72)発明者 下社 貞夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 杉本 辰男 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体パッケージの画像を取り込む手段
    と、該画像取り込み手段で取り込んだ画像を記憶する画
    像メモリと、該画像メモリに記憶した画像を使用して各
    種画像処理を行う画像処理手段とを有する半導体パッケ
    ージ外観検査装置であって、 前記画像処理手段により半導体パッケージのリード位置
    を検出して、隣接リード間に検査線を設定し、この検査
    線上の明るさ濃度が、設定した明るさ濃度より明るい
    か、または暗い画素を有するときに、リード間異物不良
    として検出するようにしたことを特徴とする半導体パッ
    ケージ外観検査装置。
  2. 【請求項2】 半導体パッケージの画像を取り込む手段
    と、該画像取り込み手段で取り込んだ画像を記憶する画
    像メモリと、該画像メモリに記憶した画像を使用して各
    種画像処理を行う画像処理手段とを有する半導体パッケ
    ージ外観検査装置であって、 前記画像処理手段により半導体パッケージの全体位置及
    び傾きを検出し、半導体パッケージのCADデータから
    前記画像メモリに記憶した半導体パッケージのリード間
    に検査線を設定し、この検査線上の明るさ濃度が、設定
    した明るさ濃度より明るいか、または暗い画素を有する
    ときに、リード間異物不良として検出するようにしたこ
    とを特徴とする半導体パッケージ外観検査装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005241329A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Fujitsu Ten Ltd 検査方法、及び検査装置
WO2008097012A1 (en) * 2007-02-06 2008-08-14 Hanmi Semiconductor Co., Ltd. Vision system of sawing and placement equipment
JP2011122991A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Hitachi High-Technologies Corp 検査システム、及び検査装置
US10871456B2 (en) 2019-02-07 2020-12-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor inspection system and semiconductor inspection apparatus

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