JPH0590294U - 加熱炉 - Google Patents

加熱炉

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JPH0590294U
JPH0590294U JP3800692U JP3800692U JPH0590294U JP H0590294 U JPH0590294 U JP H0590294U JP 3800692 U JP3800692 U JP 3800692U JP 3800692 U JP3800692 U JP 3800692U JP H0590294 U JPH0590294 U JP H0590294U
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鐘紡株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加熱物の搬入時,搬出時に炉本体内に熱の
外乱が生じるのを防止し、温度の制御性を高めて被加熱
物の加熱を均一化する。 【構成】 炉本体31の各搬入口31A,搬出口に、支
持部33と、支持部33に矢示L,R方向に回転可能に
取付けられた回転扉35と、ロッド37Bを縮小,伸長
させることによりリンク34を介して回転扉35を開
扉,閉扉させる開閉シリンダ37とをそれぞれ設けた。
そして、受皿8の搬入,搬出時にロッド37Bが縮小す
ると、回転扉35は矢示L方向に90°程度回転して開
扉し、炉内コンベア32と搬入コンベア15,搬出コン
ベアとを接続する渡し板となり、受皿8は回転扉35を
介して移動する。また、受皿8の搬入,搬出が終了して
ロッド37Bが伸長すると、回転扉35は矢示R方向に
90°程度回転して閉扉し、鍔部35Bがシール部36
に当接して各搬入口31A,搬出口を閉塞する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば合成セーム皮等の被加熱物を加熱するのに用いて好適な加熱 炉に関し、特に、被加熱物の搬入,搬出時に炉内温度に外乱が生じるのを防止で きるようにした加熱炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えばポリビニルアルコール(以下、「PVA」という。)に芯材と しての布が設けられてなる合成セーム皮は、積層工程において循環搬送される受 皿内に、PVA,酸,ホルマリン,気孔生成剤からなる原液と、布等の芯材と、 剥離紙とを交互に投入して多重積層体を形成した後、加熱工程においてこの多重 積層体を受皿ごと加熱炉で加熱し、さらに裁断工程、洗浄工程等を経て製造され るようになっている。
【0003】 そして、前記加熱炉は、搬入口,搬出口が設けられた炉本体と、該炉本体内の 多重積層体を加熱する加熱手段と、炉本体内に設けられ、多重積層体を搬入口か ら搬出口に向けて搬送する炉内コンベアと、炉本体の搬入口側に設けられ、該炉 内コンベアに多重積層体を供給する搬入コンベアと、炉本体の搬出口側に設けら れ、炉内コンベアから多重積層体を受取る搬出コンベアとから連続式加熱炉とし て構成されている。
【0004】 そこで、この種の従来技術による加熱炉として、図6ないし図8に合成セーム 皮の製造ラインに用いた場合を例に挙げて説明する。
【0005】 図において、1は直線路1A,1A,…と曲線路1B,1B,…とを有し、図 7と共に後述する受皿8,8,…を矢示A方向に所定回数だけ循環搬送する略方 形状の循環コンベアを示し、該循環コンベア1の各直線路1Aには、PVA,酸 ,ホルマリン,気孔生成剤からなる原液2を受皿8内に流下するノズル部3,3 ,…と、受皿8内に布等の芯材4を投入する芯材供給部5,5と、受皿8内に剥 離紙6を投入する剥離紙供給部7,7とがそれぞれ所定寸法離間して設けられて いる。また、該循環コンベア1には、各受皿8を後述の加熱炉11に向けて搬出 するための切換路1Cが設けられている。そして、該循環コンベア1は、各直線 路1Aでは搬送速度を遅くして各受皿8を近接せしめ、一方、各曲線路1B付近 では搬送速度を速くして各受皿8を離間せしめることにより、各ノズル部3から 各受皿8内に原液2を均一に流下させるようになっている。
【0006】 8,8,…は有底角筒状に形成された受皿を示し、該各受皿8には、図7に示 す如く、その進行方向側に位置して、外側に向けて傾斜する傾斜壁部8Aが一体 形成されている。9は該各受皿8内に形成され、受皿8と共に被加熱物を構成す る多重積層体を示し、該各多重積層体9は、各受皿8が循環コンベア1を矢示A 方向に所定回数だけ循環移動することにより、原液2間に芯材4と剥離紙6とを 交互に挟む多層に形成されるものである。
【0007】 10は循環コンベア1の切換路1Cに隣接して設けられた振分け器を示し、該 振分け器10は、循環コンベア1の切換路1Cから搬出された各受皿8を例えば 2個づつ並べて加熱炉11に供給するものである。
【0008】 11は循環コンベア1の近傍に設けられた加熱炉、12は該加熱炉11を後述 の炉内コンベア14等と共に構成する炉本体を示し、該炉本体12には、図8に 示す如く、その両端側に位置して、上下方向に長く開口する搬入口12A,搬出 口12Bが設けられ、その上面側には例えば蒸気ヒータ,循環ファン(いずれも 図示せず)等からなる加熱手段としての温風発生装置13,13,…が設けらて いる。
【0009】 14,14,…は炉本体12内に上下に離間して配設された例えば10台程度 の炉内コンベアを示し(2台のみ図示)、該各炉内コンベア14は電動モータ等 によって定速駆動されるローラコンベアとして構成されている。また、該各炉内 コンベア14の両端側は、炉本体12の外部に若干突出している。そして、該各 炉内コンベア14は、炉本体12の搬入口12Aから供給された各受皿8を搬出 口12Bに向けて約20時間程度かけて搬送することにより、該各受皿8内の多 重積層体9を各温風発生装置13によって所定の加熱パターンで加熱させるもの である。
【0010】 15は振分け器10と炉本体12との間に位置して炉本体12の搬入口12A 側に設けられた搬入コンベアを示し、該搬入コンベア15には、例えば空圧シリ ンダ,電動モータ等からなる上下移動機構15Aが設けられている。そして、該 搬入コンベア15は、上下移動機構15Aによって上下に移動することにより、 振分け器10から受取った各受皿8を各炉内コンベア14に振分けて供給するも のである。
【0011】 16は搬入コンベア15と同期して上下動可能に設けられ、例えば空圧シリン ダ等から構成された押込み装置を示し、該押込み装置16は、搬入コンベア15 が所定位置に達すると、そのロッド16Aを伸長させることにより、該搬入コン ベア15上の各受皿8を炉内コンベア14上に供給するものである。
【0012】 17は炉本体12の搬出口12B側に設けられた搬出コンベアを示し、該搬出 コンベア17には、前記搬入コンベア15とほぼ同様に、空圧シリンダ等からな る上下移動機構17Aが設けられている。そして、該搬出コンベア17は、各炉 内コンベア14によって搬出口12B側に搬送されてきた各受皿8を受取り、該 各受皿8を後述の多重積層体取出し装置20に供給するものである。
【0013】 18は搬出コンベア17と同期して上下動可能に設けられ、前記押込み装置1 6とほぼ同様に例えば空圧シリンダ等から構成された取出し装置を示し、該取出 し装置18は、搬出コンベア17が所定位置に達すると、そのロッド18Aを炉 本体12内に伸長させ、該ロッド18Aの先端側に設けられた爪18Bによって 、各炉内コンベア14上の各受皿8を搬出コンベア17上に載置せしめるもので ある。
【0014】 19,19は炉本体12の搬入口12A,搬出口12Bに設けられた開閉扉を 示し、該各開閉扉19は、搬入口12A,搬出口12Bの上,下に設けられたガ イド19A,19Aにより、両開き式の引戸として構成されている。そして、該 各開閉扉19は、各受皿8の搬入時,搬出時には開扉して、各炉内コンベア14 と搬入コンベア15,搬出コンベア17との間で各受皿8が移動するのを許し、 それ以外の時は閉扉して炉本体12内に外部の冷気等が侵入するのを防止するも のである。
【0015】 20は多重積層体取出し装置を示し、該多重積層体取出し装置20は、搬出コ ンベア17によって搬送された各受皿8内の多重積層体9を取出し、この多重積 層体9を絞り装置21に送る一方、空の受皿8を受皿洗浄装置22に送り込むも のである。
【0016】 23は絞り装置21の下流側に設けられた裁断装置で、該裁断装置23は、多 重積層体9を所定寸法に裁断するものである。また、24は該裁断装置23の下 流側に設けられた洗浄装置を示し、該洗浄装置24は、多重積層体9中の酸等を 洗浄するものである。
【0017】 従来技術による加熱炉は上述の如き構成を有するもので、各受皿8が循環コン ベア1上を所定回数だけ循環することにより、該各受皿8内に、原液2間に芯材 4,剥離紙6を交互に挟んでなる多重積層体9が形成され、この多重積層体9が 形成された受皿8は、循環コンベア1の切換路1Cから振分け器10を介して搬 入コンベア15に供給される。そして、該搬入コンベア15がこの受皿8を載置 したまま上下動して所定位置に達すると、押込み装置16はロッド16Aによっ て該各受皿8を搬入コンベア15から炉内コンベア14に供給する。
【0018】 次に、このようにして炉内コンベア14に供給された受皿8は、炉本体12内 を搬入口12Aから搬出口12Bに向けて順次移動しつつ、各温風発生装置13 によって所定の加熱パターンに従って加熱される。そして、加熱が終了した各受 皿8が炉本体12の搬出口12B側に到達すると、搬出コンベア17は該各受皿 8が載置された炉内コンベア14の位置まで移動し、取出し装置18は爪18B によって各受皿8を該搬出コンベア17上に載置する。
【0019】 最後に、搬出コンベア17から搬出された各受皿8は、多重積層体取出し装置 20によって内部の多重積層体9が取出された後、受皿洗浄装置22によって洗 浄され、循環コンベア1側に戻される。一方、多重積層体9は、多重積層体取出 し装置20から絞り装置21,裁断装置23,洗浄装置24を経て、検査工程, 包装工程等の次工程へ送り出される。
【0020】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による加熱炉では、炉本体12の搬入口12A, 搬出口12Bに開閉扉19を設けているから、各受皿8の搬入時,搬出時にのみ 該各開閉扉19を開扉せしめることにより、炉本体12内の熱の外乱を防止する ようになっている。しかし、多重積層体9の加熱時間は例えば20時間程度と長 いから、循環コンベア1によりバッチ式に生産された多量の多重積層体9を滞り なく加熱するため、炉本体12内に多数の炉内コンベア14を配設する必要があ り、該各炉内コンベア14に対応して炉本体12の搬入口12A,搬出口12B も上下に長く開口して形成されている。
【0021】 このため、上述した従来技術によるものでは、各開閉扉19の開扉時に、搬入 口12A,搬出口12Bから炉本体12内に外部の冷気が侵入し易いため、該炉 本体12内に熱の外乱が生じてしまい、温度の制御性が低下して各多重積層体9 の加熱が不均一になり、信頼性が大幅に低下するという問題がある。また、炉本 体12内の熱が外部に流出するから、加熱効率が大幅に低下するという問題があ る。
【0022】 さらに、炉本体12の搬入口12A,搬出口12Bには、単一の開閉扉19, 19が設けられているに過ぎないから、各受皿8の搬入時,搬出時に該各開閉扉 19が開扉すると、搬入口12A,搬出口12Bは全開状態となってしまい、熱 の外乱が生じ易い。特に、炉本体12内に10段程度の炉内コンベア14を設け た場合には、各受皿8の搬入,搬出に係る炉内コンベア14以外の炉内コンベア 14付近からも熱が出入りするから、熱の外乱が生じ易く、信頼性、加熱効率等 が大幅に低下するという問題がある。
【0023】 一方、外乱を防止すべく、開閉扉19に替えて、炉本体12の搬入口12A, 搬出口12Bにエアカーテンを設けることも考えられるが、この場合には、常時 エアを噴出するためコストが増大するばかりか、炉本体12の内外を確実にシー ルすることができないという問題がある。特に、多重積層体9は、PVAにホル マール反応を生ぜしめることにより、多孔質基質(ポリビニルホルマール)を形 成するものであるから、いわゆるホルマリン臭が強く、このホルマリン臭が外部 に漏洩すると、工場内の作業環境が大幅に悪化するという問題がある。
【0024】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、被加熱物の搬入時, 搬出時に炉本体内に熱の外乱が生じるのを効果的に防止し、被加熱物の加熱を均 一化して、信頼性、加熱効率等を大幅に向上することができるようにした加熱炉 を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本考案が採用する構成の特徴は、炉本体の搬 入口,搬出口に位置して前記炉本体に設けられた支持部と、炉内コンベアと搬入 コンベアとの間,前記炉内コンベアと搬出コンベアとの間に位置して該各支持部 にそれぞれ回動可能に設けられ、閉扉状態では前記搬入口,搬出口を閉塞すると 共に、開扉状態では前記炉内コンベアと搬入コンベアとの間,前記炉内コンベア と搬出コンベアとの間をそれぞれ搬送可能に接続する回転扉と、被加熱物の搬入 時,搬出時に、該各回転扉をそれぞれ回転駆動して開扉せしめる駆動手段とを備 えたことにある。
【0026】
【作用】
被加熱物の搬入時,搬出時には、駆動手段が回転駆動し、これにより、回転扉 は支持部により支持されつつ回動して開扉し、炉内コンベアと搬入コンベアとの 間,炉内コンベアと搬出コンベアとの間をそれぞれ搬送可能に接続する。一方、 被加熱物の搬入,搬出が終了すると、駆動手段が回転駆動することにより、回転 扉は回動して閉扉し、搬入口,搬出口を閉塞する。
【0027】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1ないし図5に基づいて説明する。なお、実施例で は前述した図6ないし図8に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し 、その説明を省略するものとする。
【0028】 まず、図1ないし図3は、本考案の第1の実施例を示す。
【0029】 図中、31は後述の炉内コンベア32等と共に加熱炉を構成する炉本体を示し 、該炉本体31の上面側には、従来技術による炉本体12とほぼ同様に、複数の 温風発生装置13,13,…が設けられている(図6参照)。しかし、本実施例 による炉本体31には、各炉内コンベア32に対応して、複数の搬入口31A, 31A,…(1個のみ図示)と複数の搬出口(図示せず)とが上下に離間してそ れぞれ形成されている点で、従来技術によるものと異なる。
【0030】 32,32,…は炉本体31内に上下に離間して例えば10台程度配設された 炉内コンベアを示し(1台のみ図示)、該各炉内コンベア32は、従来技術によ る各炉内コンベア14とほぼ同様に、電動モータ等によって駆動されるローラコ ンベアとして形成されている。しかし、本実施例による炉内コンベア32は、そ の端部が炉本体31の各搬入口31Aよりも内側に位置して設けられ、これによ り、後述する回転扉35の回動を許すようになっている。
【0031】 33は炉本体31の各搬入口31Aの下端側に位置して該炉本体31の壁部に 設けられた支持部を示し、該各支持部33は、図2にも示す如く、各搬入口31 Aの両側に対向して設けられた軸受部33A,33Aと、該各軸受部33Aによ って回転可能に軸支され、回転扉35が固着された回転シャフト33Bとから大 略構成され、該回転シャフト33Bの一端側は、長穴34Aが形成されたリンク 34を介して後述の開閉シリンダ37に連結されている。
【0032】 35は各支持部33に水平,垂直方向の2位置で回転可能に設けられた回転扉 を示し、該各回転扉35には、その両端側(図1中の左右方向)に位置してテー パ面部35A,35Aが形成され、その下面側には閉扉時に後述するシール部3 6に当接する薄肉の鍔部35Bが形成されている。また、該各回転扉35の下面 側には、その長手方向のほぼ中間に位置して各支持部33の回転シャフト33B が固着されている。そして、該各回転扉35は、後述する開閉シリンダ37のロ ッド37Bが縮小すると、矢示L方向に90°程度回転して開扉し、その上面側 が搬入コンベア15,炉内コンベア32に対して水平となって、該各コンベア1 5,32間を搬送可能に接続する渡し板となるものである。また、開閉シリンダ 37のロッド37Bが伸長すると、図3に示す如く、該各回転扉35は矢示R方 向に90°程度回転して閉扉し、各コンベア15,32に対して垂直となって、 鍔部35Bをシール部36に当接させ、炉本体31の各搬入口31Aを閉塞する ものである。
【0033】 36は炉本体31の各搬入口31Aを取囲むようにして設けられた方形枠状の シール部を示し、該各シール部36は、回転扉35の閉扉時に、その上端36A の内面側を該回転扉35の鍔部35B上端側と当接させると共に、その下端36 Bの外面側を鍔部35Bの下端側と当接させることにより、該回転扉35の回転 位置を規制しつつ、回転扉35の外周側を気密にシールするものである。
【0034】 37は炉本体31の各搬入口31Aの上側に設けられた駆動手段としての開閉 シリンダを示し、該各開閉シリンダ37は、炉本体31の壁部に取付ブラケット 38を介して固定されたシリンダ37Aと、該シリンダ37A内に伸縮可能に設 けられたロッド37Bとから構成され、該ロッド37Bの先端側はピン39を介 してリンク34の長穴34Aに係合されている。そして、該各開閉シリンダ37 は、各受皿8の搬入時に搬入コンベア15が所定位置に達すると、該搬入コンベ ア15と同期してロッド37Bを縮小することにより、リンク34を介して回転 扉35を矢示L方向に90°程度回転せしめ、該回転扉35を開扉させるもので ある。また、各受皿8の搬入が終了した場合には、図3に示す如く、ロッド37 Bを伸長させることにより、回転扉35を矢示R方向に90°程度回転せしめ、 閉扉させるようになっている。
【0035】 なお、炉本体31には、各搬入口31Aと対向して複数の搬出口が形成され、 該各搬出口には、各搬入口31Aとほぼ同様に、上述した回転扉35,開閉シリ ンダ37等が設けられているが、その構成はほぼ同一であるので、その説明は省 略する。
【0036】 本実施例による加熱炉は上述の如き構成を有するもので、各受皿8を載置した 搬入コンベア15が所定位置に達すると、開閉シリンダ37は、該搬入コンベア 15と同期してロッド37Bを縮小し、リンク34を介して回転扉35を矢示L 方向に90°程度回転させ、水平位置に到達させる。これにより、該回転扉35 は開扉して搬入コンベア15と炉内コンベア32とを搬送可能に接続する渡し板 となり、図8に示す押込み装置16によって、各受皿8を搬入コンベア15から 回転扉35の上面側を介して炉内コンベア32に乗り移らせる。
【0037】 一方、各受皿8の炉内コンベア32への搬入が終了し、搬入コンベア15が移 動を開始すると、開閉シリンダ37はロッド37Bを伸長し、リンク34を介し て回転扉35を矢示R方向に90°程度回転させる。これにより、該回転扉35 は、垂直位置に達し、その鍔部35Bがシール部36に当接して閉扉し、各搬入 口31Aを気密に閉塞する。
【0038】 かくして、本実施例によれば、炉本体31の各搬入口31Aの開口面積を確実 に小さくし、各受皿8の搬入時にのみ回転扉35を個別的に開扉させる構成とし たから、該各搬入口31Aを介して炉本体31内に侵入する冷気を大幅に低減で き、該炉本体31内に熱の外乱が生じるのを効果的に防止することができる。こ の結果、炉本体31内の温度の制御性を高めて、各受皿8内の多重積層体9を炉 本体31内で均一に加熱することができ、信頼性や加熱効率等を大幅に向上する ことができる。
【0039】 また、回転扉35は、開扉時に、搬入コンベア15,炉内コンベア32に対し て水平となり、該各コンベア15,32の間を搬送可能に接続する渡し板となる ように構成したから、搬入コンベア15上の各受皿8を回転扉35を介して炉内 コンベア32上に滑らかに乗り移らせることができる。特に、多重積層体9は、 原液2間に芯材4,剥離紙6を挟み込んで形成され、柔構造となっているから、 該多重積層体9に加わる乗り移り時の振動,衝撃等を効果的に低減することによ り、多重積層体9の原液2を水平に所定の厚みを保持したままで炉内コンベア3 2に供給することが可能となり、信頼性を大幅に増大することができる。
【0040】 次に、図4は本考案の第2の実施例を示し、本実施例の特徴は、回転扉に多数 のフリーローラを配設し、開扉時に、該回転扉がローラコンベアとなるように構 成した点にある。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と同一の構成要素 に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0041】 図中、41は各支持部33に回転可能に設けられた本実施例による回転扉を示 し、該各回転扉41には、前記第1の実施例で述べた回転扉35とほぼ同様に、 テーパ面部41A,41Aと、鍔部41Bとが形成されている。しかし、本実施 例による回転扉41の上面側には、受皿8の進行方向に沿って多数のフリーロー ラ42,42,…が配設されている。
【0042】 かくして、このように構成させる本実施例でも、前述した第1の実施例とほぼ 同様の作用効果を得ることができる。しかし、特に、本実施例では、回転扉41 の上面側に多数のフリーローラ42,42,…を配設する構成としたから、受皿 8の搬入時に、該回転扉41をローラコンベアとして用いることができ、より一 層滑らかに各受皿8を搬入コンベア15から炉内コンベア32に乗り移らせるこ とができ、信頼性等を大幅に向上することができる。
【0043】 なお、前記各実施例では、回転扉35,41にはテーパ面部35A,41Aを 形成するものとして述べたが、本考案はこれに限らず、例えば図5に示す変形例 の如く、テーパ面部35A,41Aを廃した回転扉51を用いる構成としてもよ い。
【0044】 また、前記各実施例では、被加熱物として、合成セーム皮の素材となる多重積 層体9を例に挙げて説明したが、例えば菓子等の食品や合成ゴム等の他の被加熱 物の加熱にも広く適用することができる。
【0045】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案によれば、被加熱物の搬入時,搬出時には、駆動手 段により回転扉を回動させて開扉せしめ、これにより、炉内コンベアと搬入コン ベアとの間、炉内コンベアと搬出コンベアとの間をそれぞれ搬送可能に接続する ことができ、一方、被加熱物の搬入,搬出が終了した場合には、駆動手段により 回転扉を回動させて閉扉せしめ、搬入口,搬出口を閉塞することができる。この 結果、被加熱物の搬入時にのみ回転扉を開扉させることができ、搬入口,搬出口 を介して炉本体内に外部の冷気が侵入するのを防止し、該炉本体内に熱の外乱が 生じるのを効果的に防止することができ、温度の制御性を高めて信頼性や加熱効 率等を向上することができる。また、回転扉は、開扉時に、炉内コンベアと搬入 コンベアとの間,炉内コンベアと搬出コンベアとの間を搬送可能に接続する構成 としたから、被加熱物を滑らかに搬入,搬出することができ、より一層信頼性等 を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例による加熱炉の搬入口近
傍を拡大して示す一部破断の正面図である。
【図2】本考案の第1の実施例による加熱炉の搬入口近
傍を示す拡大斜視図である。
【図3】回転扉が閉扉した状態を示す図1と同様の正面
図である。
【図4】本考案の第2の実施例による加熱炉を示す図1
と同様の正面図である。
【図5】本考案の変形例による加熱炉を示す図1と同様
の正面図である。
【図6】従来技術による加熱炉が用いられる多重積層体
の製造工程を示す全体構成図である。
【図7】加熱炉で加熱される被加熱物としての受皿およ
び多重積層体を示す縦断面図である。
【図8】従来技術による加熱炉を示す縦断面図である。
【符号の説明】
8 受皿(被加熱物) 9 多重積層体(被加熱物) 13 温風発生装置(加熱手段) 15 搬入コンベア 17 搬出コンベア 31 炉本体 31A 搬入口 32 炉内コンベア 33 支持部 35,41,51 回転扉 37 開閉シリンダ(駆動手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入口,搬出口を有する炉本体と、該炉
    本体内の被加熱物を加熱する加熱手段と、前記炉本体内
    に設けられ、前記被加熱物を前記搬入口から前記搬出口
    に向けて搬送する炉内コンベアと、前記炉本体の搬入口
    側に設けられ、該炉内コンベアに被加熱物を供給する搬
    入コンベアと、前記炉本体の搬出口側に設けられ、前記
    炉内コンベアから被加熱物を受取る搬出コンベアとから
    なる加熱炉において、前記炉本体の搬入口,搬出口に位
    置して前記炉本体に設けられた支持部と、前記炉内コン
    ベアと搬入コンベアとの間,前記炉内コンベアと搬出コ
    ンベアとの間に位置して該各支持部にそれぞれ回動可能
    に設けられ、閉扉状態では前記搬入口,搬出口を閉塞す
    ると共に、開扉状態では前記炉内コンベアと搬入コンベ
    アとの間,前記炉内コンベアと搬出コンベアとの間をそ
    れぞれ搬送可能に接続する回転扉と、前記被加熱物の搬
    入時,搬出時に、該各回転扉をそれぞれ回転駆動して開
    扉せしめる駆動手段とを備えたことを特徴とする加熱
    炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002370233A (ja) * 2001-06-15 2002-12-24 Kenji Tsuchiba 加熱炉
KR101388029B1 (ko) * 2012-07-30 2014-04-22 현대제철 주식회사 압연기용 가열로

Cited By (3)

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KR101388029B1 (ko) * 2012-07-30 2014-04-22 현대제철 주식회사 압연기용 가열로

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