JP2605859Y2 - 薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成装置

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JP2605859Y2
JP2605859Y2 JP1993013290U JP1329093U JP2605859Y2 JP 2605859 Y2 JP2605859 Y2 JP 2605859Y2 JP 1993013290 U JP1993013290 U JP 1993013290U JP 1329093 U JP1329093 U JP 1329093U JP 2605859 Y2 JP2605859 Y2 JP 2605859Y2
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英世 飯田
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、加熱した基板の表面に
気化或は霧化した原料を当てて、基板上に薄膜を形成す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種従来の薄膜形成装置の例を、図4
に示す。この装置では、メッシュベルトコンベア15に
乗って、薄膜を形成する基板aが図において左から右へ
と矢印で示す方向に順次搬送される。このメッシュベル
トコンベア15による基板aの搬送経路上に、成膜室2
が形成されており、この成膜室2には、そこを通過する
基板aを下から加熱するためのヒーター23、23…が
設けられている。さらに、メッシュベルトコンベア15
の上には、成膜室2の外部に設けた原料供給源(図示せ
ず)から成膜室2内の基板aの成膜面(図4において上
面)に向けて気体或は霧状の原料を供給するための原料
供給ダクト20と、成膜室2から原料を排気するための
排気ダクト22、22が設けられている。
【0003】この薄膜形成装置では、メッシュベルトコ
ンベア15に乗って搬送される基板aが成膜室2に導入
されると、その下に設けられたヒーター23で加熱され
る。この基板aは、原料供給ダクト20の先端の真下に
達するまでに成膜に必要な所定の温度にまで加熱され
る。そして、原料供給ダクト20の先端から同基板aの
成膜面に原料が当てられると、例えば、基板aの保有す
る熱により原料が分解し、さらに分解した原料が空気中
の酸素等と反応し、基板aの成膜面上に酸化物等の薄膜
が形成される。その後、基板aの温度が次第に下げら
れ、薄膜形成装置から基板aが排出される。なお、図4
の装置では、原料を上側から基板aの吹き当てるもので
あるが、霧状或はガス状の原料を緩やかに基板aの下側
から流して基板aの下面側に薄膜を形成する装置も知ら
れている。
【0004】
【考案が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記従来の薄膜形成装置は、次のような問題点を有してい
た。第一に、霧状またはガス状の原料を上から基板aに
吹き付ける場合、原料は基板aに当った後、成膜室2内
の対流により直ちに上昇し、基板aの成膜面から離れて
しまうため、原料が基板aの表面に接触して成膜する率
が低く、薄膜の収率が悪い。また、成膜室2の壁面等で
の膜材料の堆積が起こりやすい。このため、成膜室2か
ら膜材料が剥がれて、基板aの成膜面に付着しやすく、
これにより薄膜にピンホールが生じ易い。
【0005】他方、霧状またはガス状の原料を基板aの
下から供給する場合は、原料が成膜室2内に停滞しやす
く、原料の使用量に対する薄膜の収率はよいが、やはり
成膜室2の壁面等での膜材料の堆積が起こりやすいた
め、成膜室2から膜材料が剥がれて、基板aの成膜面に
付着し、薄膜にピンホールが生じ易い。
【0006】第二に、原料を基板aの上から当てる場合
と、下から当てる場合とでは、重力や対流等の影響か
ら、原料が基板aの表面に当たる状態が全く異なる。こ
のため、基板aの上下から同時にほぼ同質の薄膜を形成
することはできない。そこで、基板aの両面に薄膜を形
成する場合は、片面毎に成膜する必要があり、能率が悪
かった。第三に、基板aを搬送する距離を或る程度長く
とらなければならないため、装置全体の床占有面積が広
いという問題があった。
【0007】本考案は、前記従来の薄膜形成装置の課題
に鑑み、原料に対する薄膜の収率を高くすることができ
ると共に、ピンホール等の欠陥が少ない薄膜を形成する
ことができ、基板の両面に同時に同質の薄膜を形成する
ことも可能であり、しかも装置全体の床設置面積が狭く
て済む薄膜形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案では、
前記の目的を達成するため、薄膜を形成する基板aを搬
送する基板搬送路4と、該基板搬送路4により搬送され
る基板aの表面側に形成された成膜室2と、前記基板搬
送路4に沿って成膜室2を通過する基板aを加熱するヒ
ーター13、23、33と、成膜室2内に霧状またはガ
ス状の薄膜の原料を導入する導入口27と、成膜室2内
から原料を排出する排出口29とを有する薄膜形成装置
において、前記原料の導入口27と排出口29とを成膜
室2の上下に開口し、同成膜室2内に、基板aの成膜面
を上下方向に立て、同基板aを上下方向に搬送する基板
搬送路4を設けたことを特徴とする薄膜形成装置を提供
する。この場合において、基板搬送路4により搬送され
る基板aの両側に原料の導入口27と排出口29とを有
する成膜室2を設けるとよい。
【0009】
【作用】前記の薄膜形成装置では、原料の導入口27と
排出口29とが成膜室2の上下に開口しているので、成
膜室2内では霧状またはガス状の原料が上下方向に流れ
る。また基板aは、その成膜面を上下方向に立てた状態
で上下方向に搬送されるため、基板aの成膜面に沿って
霧状またはガス状の原料を流すことができ、なお且つ基
板aを原料の流れに沿った方向に移動させることができ
る。そのため、原料が基板aの表面に接触して薄膜を形
成しやすくなり、使用する原料の量に対する薄膜の収率
を向上させることができる。また、成膜室2の壁面での
膜材料の堆積も少なくすることができると同時に、膜材
料の剥がれと、その基板aの成膜面への付着等により発
生する薄膜のピンホール等の欠陥が生じにくくなる。ま
た、原料が成膜室2を上下方向に流れ、且つ基板aが成
膜室2の中で上下方向に搬送される、いわゆる縦型のレ
イアウトとなるため、装置の設置床面積を狭くすること
ができる。
【0010】さらに、基板aの両面に同様にして霧状ま
たはガス状の原料を当てることができるため、基板搬送
路4の両側に原料の導入口27と排出口29とを有する
成膜室2を設けることで、ほぼ同質の薄膜を基板aの両
面に同時に形成することが可能となる。
【0011】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本考案の実施例
について具体的に説明する。本考案の第一の実施例によ
る薄膜形成装置を図1に示す。この装置では、基板搬送
路4が垂直に設置されており、この基板搬送路4に沿っ
て薄膜を形成する基板aがその成膜面を上下方向に立て
た状態で、図において上から下へと矢印で示す方向に順
次搬送される。なお、これとは逆に、基板aを下から上
へと押し上げながら搬送してもよい。この基板搬送路4
は、基板aの両側を保持して案内するガイド溝状のもの
からなる。この基板搬送路4に沿って搬送される基板a
の両側に成膜室2が各々形成され、この成膜室2の上下
両端は、基板aを成膜室2の中に導入し、排出する基板
入口32と基板出口12となっている。
【0012】基板搬送路4にある基板aの成膜面と対向
する両方の成膜室2、2の壁にヒーター13、23、3
3が各々設けられ、基板搬送路4に沿って所定の速度で
移動する基板aが、所定の温度変化に従って両面側から
加熱される。成膜室2、2の外部に設けた原料供給源2
6、26から成膜室2内に気体或は霧状の原料を導入す
る原料供給ダクト20、20と、成膜室2から原料を排
気するための排気ダクト28、28が設けられており、
それらの導入口27と排出口29が成膜室2の壁の上側
と下側とに各々開口している。図示の例では、原料供給
ダクト20、20の導入口27が下側に開口し、排気ダ
クト28、28の排出口29、29が上側に開口してい
るが、この逆であってもよい。
【0013】この薄膜形成装置では、基板搬送路4に沿
って移動される基板aが成膜室2に導入されると、そこ
に設けられたヒーター33、23、13で同基板aが加
熱される。この基板aは、基板搬送路4を所定の速度で
搬送されるに従い、所定の温度変化に従って加熱され
る。
【0014】原料供給源26、26から原料供給ダクト
20、20を通って成膜室2、2の中に導入された霧状
あるいはガス状の原料は、基板aの表面に沿って矢印で
示すように上昇し、排気口29、29から排気ダクト2
8、28を通って成膜室24、24の外に排出される。
この間、基板aの両側の成膜室2、2において、気体或
は霧状の原料が加熱された基板aの両面に接触する。す
ると例えば、原料が基板aの保有する熱により分解し、
さらに空気中の酸素と反応し、基板aの成膜面上に酸化
物等の薄膜が形成される。
【0015】次に、図2に示した本考案の第二の実施例
について説明すると、この実施例では、基板搬送路4、
4を垂直に2列に配置し、それら基板搬送路4、4に沿
って搬送される基板a、aの間にそれら基板a、aを加
熱するヒーター25が配置されている。このヒーター2
5は、温度制御のために、予熱部、成膜部、除冷部と少
なくとも3つ以上のヒーターを配置することが望ましい
が、連続した1本のヒーターを用いてもよい。そして、
両方の基板aの外側に成膜室2が形成され、この成膜室
2内に霧状或はガス状の原料を導入する原料供給ダクト
20、20の導入口27と、成膜室2から原料を排気す
るための排気ダクト28、28の排出口29とが、前記
基板a、aと対向する壁面に開口している。またここで
は、基板a、aを基板搬送路4、4に沿って下から上に
押し上げながら搬送している。この薄膜形成装置では、
2列の基板a、aの各々外側に向いた表面に同時にほぼ
同質の薄膜を形成することができる。
【0016】次に、図3に示した本考案の第三の実施例
について説明すると、この実施例では、基板搬送路4、
4を垂直に2列に配置し、それら基板搬送路4、4に沿
って搬送される基板a、aの両側にそれら基板a、aを
加熱するヒーター25が配置されている。このヒーター
25は、温度制御のために、予熱部、成膜部、除冷部と
少なくとも3つ以上のヒーターを配置することが望まし
いが、連続した1本のヒーターを用いてもよい。そし
て、両方の基板aの間に成膜室2が形成され、この成膜
室2内に気体或は霧状の原料を導入する原料供給ダクト
20、20の導入口27が成膜室2の下端に、成膜室2
から原料を排気するための排気ダクト28、28の排出
口29が成膜室2の上端に各々開口している。
【0017】この薄膜形成装置では、2列の基板a、a
の互いに対向する片面に同時にほぼ同質の薄膜を形成す
ることができる。なお、図1に示すようにして、基板a
の外側にも成膜室2、2を形成すれば、2列の基板a、
aの両面に同時に薄膜を形成することができる。但しこ
の場合、基板aの内側と外側では、原料の導入口27と
排出口29との配置が若干異なるため、基板aの両面に
形成される薄膜は、膜質や膜厚等の点で若干異なる。
【0018】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案によれば、原
料に対する薄膜の収率を高くすることができると共に、
欠陥の無い薄膜を形成することができ、基板の両面に同
時に同質の薄膜を形成することも可能であり、しかも装
置全体の床設置面積が狭くて済む薄膜形成装置を提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の実施例による薄膜形成装置を示
す概略縦断側面図である。
【図2】本考案の第二の実施例による薄膜形成装置を示
す概略縦断側面図である。
【図3】本考案の第三の実施例による薄膜形成装置を示
す概略縦断側面図である。
【図4】従来例による薄膜形成装置を示す概略縦断側面
図である。
【符号の説明】
2 成膜室 4 基板搬送路 13 ヒーター 23 ヒーター 33 ヒーター 25 ヒーター 27 原料の導入口 29 原料の排出口 a 基板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/31 H01L 21/205 C23C 14/00 H01L 21/68

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜を形成する基板(a)を搬送する基
    板搬送路(4)と、該基板搬送路(4)により搬送され
    る基板(a)の表面側に形成された成膜室(2)と、前
    記基板搬送路(4)に沿って成膜室(2)を通過する基
    板(a)を加熱するヒーター(13)、(23)、(3
    3)と、成膜室(2)内に霧状またはガス状の薄膜の原
    料を導入する導入口(27)と、成膜室(2)内から原
    料を排出する排出口(29)とを有する薄膜形成装置に
    おいて、前記原料の導入口(27)と排出口(29)と
    を成膜室(2)の上下に開口し、同成膜室(2)内に、
    基板(a)の成膜面を上下方向に立て、同基板(a)を
    上下方向に搬送する基板搬送路(4)を設けたことを特
    徴とする薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1において、基板搬送路
    (4)により搬送される基板(a)の両側に原料の導入
    口(27)と排出口(29と)を有する成膜室(2)が
    設けられていることを特徴とする薄膜形成装置。
JP1993013290U 1993-02-27 1993-02-27 薄膜形成装置 Expired - Lifetime JP2605859Y2 (ja)

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JPH0670234U JPH0670234U (ja) 1994-09-30
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JP2011017031A (ja) * 2007-10-12 2011-01-27 Eagle Industry Co Ltd 加熱装置

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