JPH0590173A - Soi基板の製法 - Google Patents
Soi基板の製法Info
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- JPH0590173A JPH0590173A JP25191691A JP25191691A JPH0590173A JP H0590173 A JPH0590173 A JP H0590173A JP 25191691 A JP25191691 A JP 25191691A JP 25191691 A JP25191691 A JP 25191691A JP H0590173 A JPH0590173 A JP H0590173A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 絶縁膜上に半導体結晶層をエピタキシャル成
長により形成してSOI基板を作製するのに、半導体結
晶層が半導体基板と完全に分離された広い面積のSOI
基板をえられる製法を提供する。 【構成】 半導体基板上に形成した絶縁膜を目抜いて半
導体基板をシードとしてエピタキシャル成長したのち、
半導体基板と連結している半導体結晶層の部分を除去
し、再度絶縁膜と半導体結晶層を形成することにより、
半導体基板と完全に分離された絶縁膜上の半導体結晶層
を形成する。
長により形成してSOI基板を作製するのに、半導体結
晶層が半導体基板と完全に分離された広い面積のSOI
基板をえられる製法を提供する。 【構成】 半導体基板上に形成した絶縁膜を目抜いて半
導体基板をシードとしてエピタキシャル成長したのち、
半導体基板と連結している半導体結晶層の部分を除去
し、再度絶縁膜と半導体結晶層を形成することにより、
半導体基板と完全に分離された絶縁膜上の半導体結晶層
を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はSOI基板の製法に関す
る。さらに詳しくは、半導体基板上に形成した絶縁膜上
に、該半導体基板の半導体結晶をシードとしてエピタキ
シャル成長により半導体結晶層を形成するSOI基板の
製法に関する。
る。さらに詳しくは、半導体基板上に形成した絶縁膜上
に、該半導体基板の半導体結晶をシードとしてエピタキ
シャル成長により半導体結晶層を形成するSOI基板の
製法に関する。
【0002】なお、本明細書においては、SOIを絶縁
膜上の半導体結晶層の意味で使用し、シリコン半導体に
限定されず、広く半導体を含む意味で使用する。
膜上の半導体結晶層の意味で使用し、シリコン半導体に
限定されず、広く半導体を含む意味で使用する。
【0003】
【従来の技術】従来、絶縁基板上に半導体結晶層を形成
したSOI基板は、半導体結晶基板に酸素原子を打ち込
み、熱処理により半導体結晶基板中に絶縁層を形成す
る、SIMOX(Separation by Implanted Oxygen)法や
半導体基板上に形成した絶縁膜に開口部を形成し、露出
した半導体基板の半導体結晶をシードとして絶縁膜上に
半導体結晶層をエピタキシャル成長させる方法がとられ
ている。
したSOI基板は、半導体結晶基板に酸素原子を打ち込
み、熱処理により半導体結晶基板中に絶縁層を形成す
る、SIMOX(Separation by Implanted Oxygen)法や
半導体基板上に形成した絶縁膜に開口部を形成し、露出
した半導体基板の半導体結晶をシードとして絶縁膜上に
半導体結晶層をエピタキシャル成長させる方法がとられ
ている。
【0004】エピタキシャル成長により形成した従来の
SOI基板の断面図を図3に示す。このSOI基板の製
法は半導体基板1上に絶縁膜2を形成し、レジスト膜に
より開口部3を形成し、エピタキシャル成長することに
より、開口部3に露出した半導体結晶を起点として半導
体結晶が成長し、開口部3内に半導体結晶層4が形成さ
れ、さらにエピタキシャル成長を続けると、絶縁膜2上
にエピタキシャル成長が延び、絶縁膜2の上に半導体結
晶層4が成長し、絶縁膜2上に半導体結晶層の形成され
たSOI基板がえられる。
SOI基板の断面図を図3に示す。このSOI基板の製
法は半導体基板1上に絶縁膜2を形成し、レジスト膜に
より開口部3を形成し、エピタキシャル成長することに
より、開口部3に露出した半導体結晶を起点として半導
体結晶が成長し、開口部3内に半導体結晶層4が形成さ
れ、さらにエピタキシャル成長を続けると、絶縁膜2上
にエピタキシャル成長が延び、絶縁膜2の上に半導体結
晶層4が成長し、絶縁膜2上に半導体結晶層の形成され
たSOI基板がえられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のSIM
OX法によりSOI基板をうる方法は、酸素原子注入に
よる、半導体結晶の損傷(結晶欠陥の発生)という問題
がある。また、従来の半導体基板上に形成した絶縁膜に
開口部を設けてエピタキシャル成長により形成する半導
体結晶層は、半導体基板をエピタキシャル成長のシード
とするため、絶縁膜に形成した開口部をとおして絶縁膜
の下の半導体基板と接続されており、完全なSOI基板
にならない。そのため完全なSOI基板にするために
は、開口部を除いた部分のみを使用しなければならず、
小さな基板になるという問題がある。
OX法によりSOI基板をうる方法は、酸素原子注入に
よる、半導体結晶の損傷(結晶欠陥の発生)という問題
がある。また、従来の半導体基板上に形成した絶縁膜に
開口部を設けてエピタキシャル成長により形成する半導
体結晶層は、半導体基板をエピタキシャル成長のシード
とするため、絶縁膜に形成した開口部をとおして絶縁膜
の下の半導体基板と接続されており、完全なSOI基板
にならない。そのため完全なSOI基板にするために
は、開口部を除いた部分のみを使用しなければならず、
小さな基板になるという問題がある。
【0006】本発明はこのような状況に鑑み、絶縁膜上
にエピタキシャル成長で形成された半導体結晶層が絶縁
膜下の半導体基板と完全に隔離されたSOI構造の基板
を形成することを目的とする。
にエピタキシャル成長で形成された半導体結晶層が絶縁
膜下の半導体基板と完全に隔離されたSOI構造の基板
を形成することを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は基板への開口部のない
大面積のSOI構造を形成すると共に、SOI基板を多
段に形成して3次元ICの層間絶縁を容易にすることに
ある。
大面積のSOI構造を形成すると共に、SOI基板を多
段に形成して3次元ICの層間絶縁を容易にすることに
ある。
【0008】本発明の更に他の目的は、単結晶基板化が
困難な半導体材料の基板形成を容易になしうる方法を提
供することにある。
困難な半導体材料の基板形成を容易になしうる方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるSOI基板
の製法は、半導体基板上に形成した絶縁膜に第1の開口
部を形成し、該第1の開口部および前記絶縁膜上に該第
1の開口部により露出した半導体結晶をシードとしてエ
ピタキシャル成長することにより半導体結晶層を形成す
る工程と、該半導体結晶層の前記第1の開口部の部分を
除去し第2の開口部を形成する工程と、該第2の開口部
により露出した前記半導体基板上に開口部絶縁膜を形成
して前記絶縁膜と連結する工程と、前記第2の開口部に
形成された開口部絶縁膜上に前記エピタキシャル成長に
より形成された半導体結晶をシードとしてさらに半導体
結晶を横方向にエピタキシャル成長し、前記半導体結晶
層を連結する工程とからなることを特徴とする。
の製法は、半導体基板上に形成した絶縁膜に第1の開口
部を形成し、該第1の開口部および前記絶縁膜上に該第
1の開口部により露出した半導体結晶をシードとしてエ
ピタキシャル成長することにより半導体結晶層を形成す
る工程と、該半導体結晶層の前記第1の開口部の部分を
除去し第2の開口部を形成する工程と、該第2の開口部
により露出した前記半導体基板上に開口部絶縁膜を形成
して前記絶縁膜と連結する工程と、前記第2の開口部に
形成された開口部絶縁膜上に前記エピタキシャル成長に
より形成された半導体結晶をシードとしてさらに半導体
結晶を横方向にエピタキシャル成長し、前記半導体結晶
層を連結する工程とからなることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、絶縁膜に設けた開口部に、露
出した半導体基板をシードとして半導体結晶層をエピタ
キシャル成長させたのち、前記開口部のエピタキシャル
成長した半導体結晶層を除去して、再度絶縁膜と半導体
結晶層をエピタキシャル成長しているため、絶縁膜上に
エピタキシャル成長した半導体結晶層は絶縁膜下の半導
体基板と完全に隔離されており、広い面積のSOI基板
をえられる。
出した半導体基板をシードとして半導体結晶層をエピタ
キシャル成長させたのち、前記開口部のエピタキシャル
成長した半導体結晶層を除去して、再度絶縁膜と半導体
結晶層をエピタキシャル成長しているため、絶縁膜上に
エピタキシャル成長した半導体結晶層は絶縁膜下の半導
体基板と完全に隔離されており、広い面積のSOI基板
をえられる。
【0011】
【実施例】つぎに、図面を参照しながら本発明について
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例であるSOI
基板の製法を示す工程図である。
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例であるSOI
基板の製法を示す工程図である。
【0012】まず図1のa工程に示すように半導体基板
上に形成した絶縁膜2に第1の開口部3を形成し、その
第1の開口部3および絶縁膜2上に半導体基板1の結晶
をシードとして、半導体結晶層4をエピタキシャル成長
する。具体例としては、シリコン半導体基板1の表面に
絶縁膜2であるシリコン酸化膜をたとえばCVD法によ
り0.5 μm形成し、ホトレジストにより部分的にエッチ
ング除去して第1の開口部3を形成する。第1の開口部
3により露出したシリコン半導体基板をシードとして半
導体結晶層4である炭化ケイ素(SiC)をエピタキシ
ャル成長する。この炭化ケイ素はシリコンと同種の性質
を有するため、露出した半導体基板のシリコン結晶をシ
ードとしてエピタキシャル成長する。したがって、最初
のうちはシリコン酸化膜の腐蝕除去された開口部3のみ
に縦方向に選択的にエピタキシャル成長し、第1の開口
部3内のエピタキシャル成長が完了し、シリコン酸化膜
と同じ高さの位置までエピタキシャル成長が行われる
と、引き続き絶縁膜2上を横方向にエピタキシャル成長
すると共に、縦方向にもエピタキシャル成長が行われ、
図1のa工程に示すように炭化ケイ素の半導体結晶層4
が形成される。
上に形成した絶縁膜2に第1の開口部3を形成し、その
第1の開口部3および絶縁膜2上に半導体基板1の結晶
をシードとして、半導体結晶層4をエピタキシャル成長
する。具体例としては、シリコン半導体基板1の表面に
絶縁膜2であるシリコン酸化膜をたとえばCVD法によ
り0.5 μm形成し、ホトレジストにより部分的にエッチ
ング除去して第1の開口部3を形成する。第1の開口部
3により露出したシリコン半導体基板をシードとして半
導体結晶層4である炭化ケイ素(SiC)をエピタキシ
ャル成長する。この炭化ケイ素はシリコンと同種の性質
を有するため、露出した半導体基板のシリコン結晶をシ
ードとしてエピタキシャル成長する。したがって、最初
のうちはシリコン酸化膜の腐蝕除去された開口部3のみ
に縦方向に選択的にエピタキシャル成長し、第1の開口
部3内のエピタキシャル成長が完了し、シリコン酸化膜
と同じ高さの位置までエピタキシャル成長が行われる
と、引き続き絶縁膜2上を横方向にエピタキシャル成長
すると共に、縦方向にもエピタキシャル成長が行われ、
図1のa工程に示すように炭化ケイ素の半導体結晶層4
が形成される。
【0013】つぎに、図1のb〜c工程に示すように、
半導体結晶層4の前記第1の開口部3の部分を除去し、
第2の開口部7を形成する。具体例としては、炭化ケイ
素の半導体結晶層4の表面に酸化防止膜5であるチッ化
ケイ素膜を、たとえば、CVD法により0.1 μm形成す
る。そののち、チッ化ケイ素膜の表面にレジスト膜6を
塗布し開口部3よりアライメントのマージン分大きめの
マスクを用いてレジストパターンを形成する(図1のb
工程)。ついで、パターン形成したレジストをマスクと
して反応性イオンエッチング(RIE)法で、レジスト
膜6の目抜かれた部分のチッ化ケイ素膜、炭化ケイ素の
半導体結晶層4を除去し、第2の開口部7を形成する
(図1のc工程)。
半導体結晶層4の前記第1の開口部3の部分を除去し、
第2の開口部7を形成する。具体例としては、炭化ケイ
素の半導体結晶層4の表面に酸化防止膜5であるチッ化
ケイ素膜を、たとえば、CVD法により0.1 μm形成す
る。そののち、チッ化ケイ素膜の表面にレジスト膜6を
塗布し開口部3よりアライメントのマージン分大きめの
マスクを用いてレジストパターンを形成する(図1のb
工程)。ついで、パターン形成したレジストをマスクと
して反応性イオンエッチング(RIE)法で、レジスト
膜6の目抜かれた部分のチッ化ケイ素膜、炭化ケイ素の
半導体結晶層4を除去し、第2の開口部7を形成する
(図1のc工程)。
【0014】つぎに、第2の開口部7により露出した半
導体基板1上に開口部絶縁膜8を形成してa工程で形成
した絶縁膜2と連結する。具体例としては、1000℃で70
分位の熱処理をするとa工程で形成した絶縁膜2とほぼ
同じ厚さまで酸化膜が形成され、開口部絶縁膜8が形成
される。この際、炭化ケイ素結晶成長層の表面は、酸化
防止膜5が付着しているため酸化されないが、第2の開
口部7を形成した部分の側面は酸化され結晶成長層酸化
膜9が形成される。しかし炭化ケイ素の酸化レートはシ
リコンに比べて約1/5と遅いため、結晶成長層酸化膜
9の厚さは非常に薄い(図1のd工程)。この開口部絶
縁膜8の形成は酸化法でなくCVD法などで形成しても
よい。
導体基板1上に開口部絶縁膜8を形成してa工程で形成
した絶縁膜2と連結する。具体例としては、1000℃で70
分位の熱処理をするとa工程で形成した絶縁膜2とほぼ
同じ厚さまで酸化膜が形成され、開口部絶縁膜8が形成
される。この際、炭化ケイ素結晶成長層の表面は、酸化
防止膜5が付着しているため酸化されないが、第2の開
口部7を形成した部分の側面は酸化され結晶成長層酸化
膜9が形成される。しかし炭化ケイ素の酸化レートはシ
リコンに比べて約1/5と遅いため、結晶成長層酸化膜
9の厚さは非常に薄い(図1のd工程)。この開口部絶
縁膜8の形成は酸化法でなくCVD法などで形成しても
よい。
【0015】つぎに、e〜g工程に示すように、前工程
で形成された開口部絶縁膜8上に、半導体結晶層4をシ
ードとして、さらに半導体結晶を横方向にエピタキシャ
ル成長し、第2の半導体結晶層11を形成してa工程で形
成した半導体結晶層4を連結して、半導体基板1と連結
しない絶縁膜上の半導体結晶層が形成される。
で形成された開口部絶縁膜8上に、半導体結晶層4をシ
ードとして、さらに半導体結晶を横方向にエピタキシャ
ル成長し、第2の半導体結晶層11を形成してa工程で形
成した半導体結晶層4を連結して、半導体基板1と連結
しない絶縁膜上の半導体結晶層が形成される。
【0016】具体例としては、9%濃度のフッ酸溶液で
ウェットエッチングによってエピタキシャル成長した炭
化ケイ素成長層の側面にダメージを与えないように結晶
成長層酸化膜9を除去し、横方向の結晶面10を露出させ
る(図1のe工程)。前工程でCVD法により開口部絶
縁膜8が形成されたばあいは、この工程は必要ない。
ウェットエッチングによってエピタキシャル成長した炭
化ケイ素成長層の側面にダメージを与えないように結晶
成長層酸化膜9を除去し、横方向の結晶面10を露出させ
る(図1のe工程)。前工程でCVD法により開口部絶
縁膜8が形成されたばあいは、この工程は必要ない。
【0017】そののち、再度ジシラン(Si2 H6 )、
アセチレン(C2 H2 )のガスを導入して気相反応させ
ると、結晶面10が露出した側面からのみ炭化ケイ素の半
導体結晶が横方向にエピタキシャル成長し、第2の開口
部7の開口部絶縁膜8上に炭化ケイ素の第2の半導体結
晶層11が形成され、第2の開口部7が塞がれる(図1の
f工程)。この際、炭化ケイ素結晶成長層の表面には酸
化防止膜5であるチッ化ケイ素膜が形成されたままであ
るため、縦方向のエピタキシャル成長は行われない。
アセチレン(C2 H2 )のガスを導入して気相反応させ
ると、結晶面10が露出した側面からのみ炭化ケイ素の半
導体結晶が横方向にエピタキシャル成長し、第2の開口
部7の開口部絶縁膜8上に炭化ケイ素の第2の半導体結
晶層11が形成され、第2の開口部7が塞がれる(図1の
f工程)。この際、炭化ケイ素結晶成長層の表面には酸
化防止膜5であるチッ化ケイ素膜が形成されたままであ
るため、縦方向のエピタキシャル成長は行われない。
【0018】最後に、酸化防止膜5であるチッ化ケイ素
膜のエッチングレートがエピタキシャル成長により形成
された第2の半導体結晶成長層11である炭化ケイ素のエ
ッチングレートより高い、高選択比を有するエッチング
液、たとえば、リン酸でエッチングして酸化防止膜5を
腐蝕除去し、SOI構造の基板形成が完了する。
膜のエッチングレートがエピタキシャル成長により形成
された第2の半導体結晶成長層11である炭化ケイ素のエ
ッチングレートより高い、高選択比を有するエッチング
液、たとえば、リン酸でエッチングして酸化防止膜5を
腐蝕除去し、SOI構造の基板形成が完了する。
【0019】以上説明した具体例では、エピタキシャル
成長により形成した炭化ケイ素の結晶成長層表面に酸化
防止膜5であるチッ化ケイ素膜を形成して最後の工程で
除去する迄残す例で説明したが、通常のマスクで第2の
開口部7を形成したのちマスクを除去して同様の工程で
行っても、とくに炭化ケイ素のようにシリコンよりはる
かに酸化レートの遅い半導体結晶を成長させるばあいに
は半導体結晶層の表面の酸化も少く、差し支えない。
成長により形成した炭化ケイ素の結晶成長層表面に酸化
防止膜5であるチッ化ケイ素膜を形成して最後の工程で
除去する迄残す例で説明したが、通常のマスクで第2の
開口部7を形成したのちマスクを除去して同様の工程で
行っても、とくに炭化ケイ素のようにシリコンよりはる
かに酸化レートの遅い半導体結晶を成長させるばあいに
は半導体結晶層の表面の酸化も少く、差し支えない。
【0020】また前述の具体例ではシリコン基板表面に
形成した絶縁膜上に炭化ケイ素の半導体結晶層を成長さ
せる例で説明したが、基板と結晶成長層の半導体材料は
この例に限定されるものではなく、この逆や同じ材料同
士など同種のものであればよい。また半導体材料もシリ
コン、炭化ケイ素の他にSiGe、化合物半導体などで
も同様に形成できる。
形成した絶縁膜上に炭化ケイ素の半導体結晶層を成長さ
せる例で説明したが、基板と結晶成長層の半導体材料は
この例に限定されるものではなく、この逆や同じ材料同
士など同種のものであればよい。また半導体材料もシリ
コン、炭化ケイ素の他にSiGe、化合物半導体などで
も同様に形成できる。
【0021】前述の具体例の最後の工程で酸化防止膜5
を除去するのに、酸化防止膜5のエッチングレートが第
2の半導体結晶層より高い高選択比を有するエッチング
液で除去する例について説明したが、半導体結晶層およ
び酸化防止膜の材料によっては高選択比をえられないば
あいがある。そのばあいには図2に示す工程で行うこと
ができる。
を除去するのに、酸化防止膜5のエッチングレートが第
2の半導体結晶層より高い高選択比を有するエッチング
液で除去する例について説明したが、半導体結晶層およ
び酸化防止膜の材料によっては高選択比をえられないば
あいがある。そのばあいには図2に示す工程で行うこと
ができる。
【0022】まず、図1のf工程まで進んで第2の半導
体結晶成長層11が形成された状態で、表面全体にレジス
ト膜12を塗布する(図2のa工程)。
体結晶成長層11が形成された状態で、表面全体にレジス
ト膜12を塗布する(図2のa工程)。
【0023】そののち、RIE法でエッチバックを行う
とレジスト膜12の表面から全面で同じ厚さだけ除去され
るため、酸化防止膜5の表面が露出する迄エッチバック
すると、第2の半導体結晶層11の上にのみレジスト膜12
が残る(図2のb工程)。
とレジスト膜12の表面から全面で同じ厚さだけ除去され
るため、酸化防止膜5の表面が露出する迄エッチバック
すると、第2の半導体結晶層11の上にのみレジスト膜12
が残る(図2のb工程)。
【0024】この状態で、レジスト膜12をマスクとし
て、たとえばRIE法により酸化防止膜5を除去する
(図2のc工程)。そののち、残ったレジスト膜12を腐
蝕除去することにより完全なSOI基板をえられる。
て、たとえばRIE法により酸化防止膜5を除去する
(図2のc工程)。そののち、残ったレジスト膜12を腐
蝕除去することにより完全なSOI基板をえられる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば広
面積にわたってエピタキシャル成長により形成した半導
体結晶層を絶縁膜上に形成でき、しかも成長した半導体
結晶層を半導体基板から完全に分離して形成でき、SI
MOX法によるのと同様に大きなSOI基板をえられ
る。
面積にわたってエピタキシャル成長により形成した半導
体結晶層を絶縁膜上に形成でき、しかも成長した半導体
結晶層を半導体基板から完全に分離して形成でき、SI
MOX法によるのと同様に大きなSOI基板をえられ
る。
【0026】また、本発明によればエピタキシャル成長
により絶縁膜上に半導体結晶層を形成できるため、たと
えば単結晶基板を作製しにくい炭化ケイ素材料でも、同
種のシリコン半導体基板をシードとして容易に絶縁膜上
に基板を形成できる。
により絶縁膜上に半導体結晶層を形成できるため、たと
えば単結晶基板を作製しにくい炭化ケイ素材料でも、同
種のシリコン半導体基板をシードとして容易に絶縁膜上
に基板を形成できる。
【0027】さらに半導体デバイスの製造と同じプロセ
スで形成できるため、たとえば半導体基板にIC回路を
形成し、その上に本発明による絶縁膜を形成して半導体
結晶層を形成し、再度IC回路を形成することができ、
IC回路を形成した半導体基板を何層も重ねた立体的半
導体装置をえられる。
スで形成できるため、たとえば半導体基板にIC回路を
形成し、その上に本発明による絶縁膜を形成して半導体
結晶層を形成し、再度IC回路を形成することができ、
IC回路を形成した半導体基板を何層も重ねた立体的半
導体装置をえられる。
【図1】本発明の一実施例であるSOI基板の製造工程
を示す図である。
を示す図である。
【図2】本発明の一実施例であるSOI基板の製造工程
の酸化防止膜を除去する工程の一例を示す図である。
の酸化防止膜を除去する工程の一例を示す図である。
【図3】従来のエピタキシャル成長法により製造したS
OI基板の断面図である。
OI基板の断面図である。
1 半導体基板 2 絶縁膜 3 第1の開口部 4 半導体結晶層 5 酸化防止膜 7 第2の開口部 8 開口部絶縁膜 11 第2の半導体結晶層 12 レジスト膜
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板上に形成した絶縁膜に第1の
開口部を形成し、該第1の開口部および前記絶縁膜上に
該第1の開口部により露出した半導体結晶をシードとし
てエピタキシャル成長することにより半導体結晶層を形
成する工程と、該半導体結晶層の前記第1の開口部の部
分を除去し第2の開口部を形成する工程と、該第2の開
口部により露出した前記半導体基板上に開口部絶縁膜を
形成して前記絶縁膜と連結する工程と、前記第2の開口
部に形成された開口部絶縁膜上に前記エピタキシャル成
長により形成された半導体結晶をシードとしてさらに半
導体結晶を横方向にエピタキシャル成長し、前記半導体
結晶層を連結する工程とからなるSOI基板の製法。 - 【請求項2】 前記第2の開口部の形成が、前記エピタ
キシャル成長により形成した半導体結晶層の表面全面に
酸化防止膜を形成する工程と、レジストマスクにより該
酸化防止膜と前記半導体結晶層の一部を除去する工程と
によりなされ、前記酸化防止膜は前記第2の開口部の開
口部絶縁膜上に前記半導体結晶層が形成されたのちに除
去されてなる請求項1記載のSOI基板の製法。 - 【請求項3】 前記酸化防止膜の除去が、前記第2の開
口部に形成された半導体結晶層の表面および前記酸化防
止膜上にレジスト膜を塗布する工程と、エッチバックに
より前記酸化防止膜上のレジスト膜を除去し前記半導体
結晶層上のレジスト膜を残存させる工程と、前記酸化防
止膜を除去してのち、前記エピタキシャル成長層上の前
記レジスト膜を除去する工程とからなる請求項2記載の
SOI基板の製法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25191691A JPH0590173A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | Soi基板の製法 |
US07/901,629 US5208167A (en) | 1991-09-30 | 1992-06-19 | Method for producing SOI substrate |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25191691A JPH0590173A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | Soi基板の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590173A true JPH0590173A (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=17229873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25191691A Pending JPH0590173A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | Soi基板の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0590173A (ja) |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP25191691A patent/JPH0590173A/ja active Pending
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