JPH058970Y2 - - Google Patents

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JPH058970Y2
JPH058970Y2 JP1988056523U JP5652388U JPH058970Y2 JP H058970 Y2 JPH058970 Y2 JP H058970Y2 JP 1988056523 U JP1988056523 U JP 1988056523U JP 5652388 U JP5652388 U JP 5652388U JP H058970 Y2 JPH058970 Y2 JP H058970Y2
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electrolyte
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、脳波測定具に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
脳波を測定するためには、頭部の所定部位に例
えば21個もの数多くの脳波電極を装着しなければ
ならない。この脳波電極を装着する位置は、例え
ばJasper(モントリオール)による10−20法を用
いて決定しているが、いずれの方法においても、
被検者の頭部の周囲線とこの周囲線を結ぶ正中線
および両方の外耳を結ぶ横断線などを測定し、そ
れを所定の比に按分して脳波計測点を定めてい
る。このため、脳波測定のたびに被検者の頭部寸
法を測定する必要があり、脳波測定点を定めるの
に、多くの手間と時間を要していた。
次に、頭部の皮膚と電極間のインピーダンスや
電位差を小さくするために、両者の接触を確実に
する必要があり、従来は、例えば銀板からなる電
極の表面に導電用の銀ペーストを塗り付け、これ
を1枚ずつ、粘着剤が塗布されたテープにて前記
の方法で定められた部位の頭部の皮膚に貼り付け
ていた。従つて、測定を開始するまでに2〜3時
間の準備作業を要するとともに、銀板の着脱時
に、被検者に少なからず苦痛を与えていた。そし
て、銀板を除去した後に頭部を洗浄して銀ペース
トを取り除く必要があつた。また、電極の銀板は
1cm2程度の大きさがあり、ペーストを介して貼り
付けても、その間に不純物が介在しやすく、従つ
て、測定が不正確になりやすいが、更には頭部の
皮膚が角質化していると、頭部の皮膚と電極間の
インピーダンスや電位差が大きくなつて正確な測
定が困難である不具合があつた。
〔考案の目的〕
そこで本考案は、脳波測定にあたつて被検者の
頭部寸法の測定が不要であり、簡単、かつ確実に
頭部の所定部位の皮膚に電極を接触させることが
でき、被検者にも苦痛を与えることがなく、粘度
の低い電解液が自然に滲出して正確に測定可能な
脳波測定具を提供することを目的とするものであ
る。
〔考案の構成とその作用〕
本考案の脳波測定具は、電解液が通過可能な孔
を有する有底筒状の電極が所定間隔比率で配置さ
れた弾性材からなるキヤツプと、電解液筒内に液
密状態で摺動自由にスライド栓が配置され、電解
液が滲出するチツプが電解液筒の先端開口に取付
けられるとともに、スライド栓とチツプの間に電
解液が充填された電解液供給器とを具備し、チツ
プが電極内に着脱自在に装着されることを特徴と
する。
すなわち、キヤツプは、弾性体、例えばゴム紐
からなるナイトキヤツプ型やゴム布からなる水泳
帽型であり、電極が所定の間隔比率で配置されて
いるので、このキヤツプを頭部に被ると、被検者
の頭部の形状や大きさに応じて各ゴム紐やゴム布
の弾性体が伸長するが、電極の間隔比率は変化せ
ず、予め定めた間隔比率で頭部に接触する。従つ
て、この間隔比率を例えばJasperによる10−20法
に従つて定めておけば、頭部に被ると脳波測定点
に電極が配置される。すなわち、キヤツプを頭部
に被るだけで脳波測定点に電極を配置することが
でき、頭部寸法を測定する必要がなく、かつ被検
者に苦痛を与えることもない。
次に、この有底筒状の電極内に電解液供給器の
チツプを挿入すると、電極とチツプから滲出した
電解液とで半電池を構成し、電極を通過した電解
液が頭部の皮膚を濡らして導通する。そして、電
解液が滲出し始めるとスライド栓が電解液筒の先
端開口方向にスライドし、電解液は自然に滲出す
る。つまり、なんら操作することなく電解液は制
御された状態で滲出する。従つて、頭部の皮膚と
電極間のインピーダンスや電位差は小さく、高精
度かつ高感度に脳波を測定することができる。
〔実施例〕
以下に図面に示す実施例に基いて本考案を具体
的に説明する。
第1図はナイトキヤツプ型のキヤツプ1を示す
が、頭部の周囲線に巻き付けられる円環ベルト4
は、ゴム紐からなり、自然状態で頭部の周囲線の
長さよりもやゝ小さくなつている。この円環ベル
ト4の前後方向と左右方向に3本づつの頭覆いベ
ルト2が連結されている。これらの頭覆いベルト
2もゴム紐からなり、ベルト2,4によつてナイ
トキヤツプ型の帽子が形成されている。そして、
ベルト2,4の交点に、図例では19個の電極3が
取付けられている。ここで、電極3は、第2図に
示すように、例えば銀一塩化銀の金網にて有底筒
状に成形したり、銀一塩化銀の板にて有底筒状に
成形して孔を形成したものであり、電解液が通過
可能であるが、保持枠31に嵌め込まれている。
そして、電極3に接続された導線5が脳波計に接
続される。保持枠31はベルト2ないしベルト4
に連結されているが、Jasperによる10−20法に従
つて配置されている。すなわち、円環ベルト4に
取付けられた電極3は、キヤツプを頭部に被つた
時に鼻根の上部に位置する円環ベルト4の前部と
後頭結節の上部に位置する円環ベルト4の後部間
において10:20:20:20:20:10の間隔比率の位
置にあり、頭覆いベルト2の交点に取付けられた
電極3は、20:20:20:20の間隔比率の位置にあ
る。なお、円環ベルト4の下側に円環状の保持ベ
ルト(図示せず)を取り付け、キヤツプ1が頭部
にしつかりと保持されるようにするのがよい。
次に、第3図は他の実施例を示す。このキヤツ
プ1は、水泳帽子型であり、頭覆い部8はゴム布
のような弾性布からなり、これを頭部に被つたと
きに一様に伸長する。そして、頭覆い部8には、
Jasperによる10−20法に従つて電極3が配置され
ている。
かかる構成のキヤツプ1を頭部に被つたのち、
第2図の仮想線で示すように、電極3内に電解液
供給器10のチツプ20が挿入される。第4図は
電解液供給器10を示すが、外筒17内には、電
解液筒11が収容されており、電解液筒11の先
端部には案内筒12が取付けられ、この案内筒1
2が外筒17内面に沿つて移動する。外筒17の
尾栓13と電解液筒11の尾栓14の間にはスプ
リング15が介装されており、電解液筒11は前
方に弾発されている。そして、電解液筒11の先
端開口には、有底筒状のチツプ20が固定されて
外筒17の前方に突出している。チツプ20は、
連続気泡を有するプラスチツクチツプのように、
可撓性と復元力に富み、かつ電導溶液が滲出する
ものである。
電解液筒11内には、スライド栓16が摺動自
由に配置され、スライド栓16の前方にKC1、
RbC1、Csc1、NaC1、LiC1、CaC12、MgC12
などの任意の電解液Lが充填されている。そし
て、電解液Lがチツプ20から滲出して消費され
ると、それに応じてスライド栓16が前進し、チ
ツプ20内に常に電解液Lを供給する。つまり、
なんら操作することなく電解液Lは制御された状
態でチツプ20から滲出する。
電極3内に電解液供給器10のチツプ20を挿
入するにあたり、次に説明するヘルメツト6を利
用すると便利である。例えばアクリル樹脂などで
成形された透明なヘルメツト6には、電極3に相
当する位置に電解液供給器取付孔61が穿設され
ている。そして、第5図に示すように、前述の電
解液供給器10はボールジヨイント保持具7によ
つてヘルメツト6のそれぞれの電解液供給器取付
孔61に取り付けられる。ボールジヨイント保持
具7の保持筒71にはボール72が一体に固着さ
れており、このボール72が2分割型のボールケ
ース73に回転自由に抱持されている。そして、
電解液供給器10が保持筒71に挿通され、固定
ネジ74で固定される。従つて、仮想線で示すよ
うに、電解液供給器10は回動自由であり、チツ
プ20の先端は、所定範囲の球面上を自由に移動
でき、また、固定ネジ74を緩めて電解液供給器
10を保持筒71に沿つて摺動させると、チツプ
20の先端は上下方向に移動するので、結局のと
ころ、チツプ20の先端位置は、所定範囲で自由
に偏位させることができる。
しかして、脳波を測定するに際しては、被検者
が頭部に先ずキヤツプ1を被る。このとき、被検
者の頭部の形状や大きさに応じてベルト2,4な
いしは頭覆い部8が少し伸長するが、各部分が同
じ割合で伸長するようにすれば、電極3の間隔比
率は変化せず、Jasperによる10−20法に定められ
た位置の頭皮に電極3が接触する。
次に電解液供給器10が取付けられたヘルメツ
ト6を被る。そして、ヘルメツト6が透明である
と、ヘルメツト6を被つた状態でもチツプ20の
位置を確認することができるので、チツプ20の
先端位置を調整し、第6図に示すように、チツプ
20を電極3内に挿入する。これによつて、なん
ら操作することなくチツプ20から制御された状
態で滲出した電解液Lが電極3を通過して頭部の
皮膚を濡らすので、電極3と頭部の皮膚間の電位
差やインピーダンスが小さく、正確に脳波を測定
することができる。
なお、例えば頭覆い部8が二重構造であり、キ
ヤツプ1が電極3をしつかりと保持でき、電極3
に電解液供給器10のチツプ20お挿入した時に
電解液供給器10の重みで電極3が傾かず、電解
液供給器10が電極3によつて保持される場合
は、ヘルメツト6を使用する必要はない。
このように、キヤツプ1を頭部に被るだけで、
脳波測定点に電極3を配置することができ、脳波
測定のたびに被検者の頭部寸法を測定する必要が
ない。そして、電解液供給器10のチツプ20か
ら供給される電解液と電極3とが半電池を構成す
るので、脳波を正確に測定することができる。更
には、電極3と電解液供給器10とが一体ではな
いので、それぞれを個別に新しいものと容易に交
換することができ、無駄を少なくすることができ
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の脳波測定具は、
キヤツプを頭部に被るだけで、電極が所定の部位
に配置されるので、簡単かつ確実に被検者の頭部
の脳波測定点を定めることが可能であり、被検者
にも苦痛を与えることがなく、かつ、なんら操作
することなく電解液が電解液供給器のチツプから
制御された状態で滲出するようにしたので、正確
に脳波を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はキヤツプ例の平面図、第2図はキヤツ
プの要部の断面図、第3図は他のキヤツプ例の斜
視図、第4図は電解液供給器の断面図、第5図は
電解液供給器取付状態の説明図、第6図は使用状
態の説明図をそれぞれ示す。 1……キヤツプ、3……電極、5……導線、6
……ヘルメツト、10……電解液供給器、20…
…チツプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電解液が通過可能な孔を有する有底筒状の電極
    が所定間隔比率で配置された弾性材からなるキヤ
    ツプと、電解液筒内に液密状態で摺動自由にスラ
    イド栓が配置され、電解液が滲出するチツプが電
    解液筒の先端開口に取付けられるとともに、スラ
    イド栓とチツプの間に電解液が充填された電解液
    供給器とを具備し、該チツプが該電極内に着脱自
    在に装着されることを特徴とする脳波測定具。
JP1988056523U 1988-04-28 1988-04-28 Expired - Lifetime JPH058970Y2 (ja)

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JPH01159812U JPH01159812U (ja) 1989-11-06
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