JPH0589244U - 減圧密封包装袋 - Google Patents

減圧密封包装袋

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JPH0589244U
JPH0589244U JP7285691U JP7285691U JPH0589244U JP H0589244 U JPH0589244 U JP H0589244U JP 7285691 U JP7285691 U JP 7285691U JP 7285691 U JP7285691 U JP 7285691U JP H0589244 U JPH0589244 U JP H0589244U
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JP
Japan
Prior art keywords
heat
bag
resin layer
laminated film
protective layer
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Application number
JP7285691U
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English (en)
Inventor
勝満 江尻
勝 松井
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Nihon Matai Co Ltd
Original Assignee
Nihon Matai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】袋口をヒートシールした時、その状態を容易に
目で見て確認できる包装袋とする。 【構成】包装袋は2枚の積層フィルムを重ね合せてな
り、1枚の積層フィルムは、袋とした時最外側が耐熱強
化保護層、最内側は熱融着性樹脂層、これら両層の中間
には、少なくともガスバリヤー性樹脂層を有し、かつ最
外側から最内側にわたって半透明であり、他の1枚の積
層フィルムは袋とした時の最外側が耐熱強化保護層、最
内側は熱融着性樹脂層で、これら両層の中間には、少な
くともガスバリヤー性樹脂層を有しかつ、少なくとも袋
とした時の袋口のヒートシールされる部分には着色され
ている積層フィルムである。これら2枚の積層フィルム
は、それぞれの熱融着性樹脂層が対向して重ね合せら
れ、袋口を残して他の周縁がヒートシールされる。袋口
のヒートシールは半透明である積層フィルム側の耐熱強
化保護層の面から施される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は例えば寝具、衣料等の如き、かさ高な品物を収納した包装袋の内部 を脱気減圧して品物を圧縮して体積を縮小し、密封して減圧による体積の縮小を 維持する包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
包装袋内にかさ高な品物を納めた後、この袋内部を脱気減圧して、品物の体積 を縮小し、袋口をヒートシールによって密封して、この体積の縮小を維持したま ま長期間にわたって保管することはよく知られており、特に家庭において袋内部 の脱気減圧のために家庭用真空掃除機を利用し、袋口のヒートシールのために家 庭用アイロンを利用することによって、主婦が家庭において簡便に減圧密封包装 ができるような包装袋が提案されているが、これらのものは袋口の密封のための ヒートシールに際しては、ヒートシールする部分に当布を置き、この当布の上か ら家庭用アイロンでヒートシールを行わなければならないものであったり、当布 を不要とするものでも家庭用アイロンの高温で溶けて穴があくものであるから、 本考案者はさきに袋の外側に、紙、不織布、編織布等の如きものからなる耐熱強 化保護層を設けた包装袋を提案したが、この耐熱強化保護層は当布を不要とした り、アイロンの過大な温度に対する緩衝となったり、密封後の取扱中や保管中に おいての袋の破損に対する防護ともなるものではあったが、包装袋の外側の全面 が耐熱強化保護層であり、この層は用いられる材料によって不透明であったり半 透明であったりすることから、袋口をヒートシールした時、そのヒートシールが 良好に施されたか否かは目で見ても判らないので、その後、包装袋を2枚の積層 フィルムで形成するようにし、1枚の積層フィルムは、その最外側に耐熱強化保 護層を有したものとし、これと相対する他の1枚の積層フィルムは全体として透 明である積層フィルムとすることによって、袋口をヒートシールする時、耐熱強 化保護層の面にヒートシールを施しても、施した後、包装袋を裏返して、透明で ある積層フィルムの面を観察すれば、ヒートシールが良好に施されたか否かが容 易に目で見て確認できるものを提案したが、これは透明性を得るために不透明ま たは半透明である耐熱強化保護層は使用できず、透明な耐熱強化保護層は非常に 高価であるため結局、耐熱強化保護層は使用できないため、密封後の取扱中や保 管中において袋が破損することがあったし、何よりもヒートシールの確認のため その都度裏返さなければならないという問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このことから、この考案が解決しようとする課題は、ほとんどの家庭に普及し ている真空掃除機を包装袋の脱気減圧用具とし、家庭用アイロンを袋口のヒート シール用具として、ヒートシールにあまり知識のない一般家庭の人が袋口をヒー トシールしたとしても、施したヒートシールが上手に施されているか、未融着部 分が存在するか等のことをヒートシールに素人の人でもが容易に目で見て確認で きる包装袋を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案は2枚の積層フィルムを重ね合せて袋口を残して他の周縁をヒートシ ールしてなる包装袋であって、1枚の積層フィルムは袋とした時の最外側が耐熱 強化保護層であり、最内側は熱融着性樹脂層であり、これら両層の中間には少な くともガスバリヤー性樹脂層を有し、かつ最外側から最内側にわたって半透明で ある積層フィルムであり、他の1枚の積層フィルムは、袋とした時の最外側が耐 熱強化保護層であり最内側が熱融着性樹脂層であり、これら両層の中間には少な くともガスバリヤー性樹脂層を有し、かつ少なくとも袋口のヒートシールされる 部分には着色されている積層フィルムであり、これら2枚の積層フィルムの熱融 着性樹脂層を相対して、袋口を残して周縁がヒートシールされた包装袋とするこ とによって、一般の家庭において真空掃除機と家庭用アイロンとを用いて簡単容 易に脱気減圧の上、袋口をヒートシールすることができる上、袋口のヒートシー ルの状態が簡便にしかも確実に目で見て確認できるという目的を達することがで きた。
【0005】
【作用】
包装袋内に品物を収容して脱気減圧した後、袋口をヒートシールするにあたっ て、包装袋の半透明である積層フィルム側の耐熱強化保護層の面にヒートシール のための加熱体を押圧することによって耐熱強化保護層は当布としての機能を果 たすと共に、袋と他物との接触による袋の損傷防止をも兼ねており、またもう一 方の耐熱強化保護層を有する積層フィルムが着色されていることによって、ヒー トシールを行った後、半透明である積層フィルムの側からヒートシール部分を観 察すると、完全に熱融着した部分は、色が明瞭に顕出した状態に見え、熱融着し ない部分は顕出しないであたかも曇硝子が存在するような状態に見えるから素人 でも簡単に目で見てヒートシールが正常に施されているかどうかが確認できるよ うになった。
【0006】
【実施例】
図1はこの考案に係る包装袋の横断平面図であり、1は耐熱強化保護層で、例 えば坪量が30g/mでレーヨン繊維を30%含有する紙からなり、2はガス バリヤー性樹脂層で、例えばポリ塩化ビニリデンをコートした15μmの2軸延 伸ナイロンフィルムであり、3は熱融着性樹脂層で、例えば厚さ50μmで醋酸 ビニル含量10%のエチレン醋酸ビニル共重合体であって、これら耐熱強化保護 層1とガスバリヤー性樹脂層2と熱融着性樹脂層3とで、包装袋を構成する2枚 の積層フィルムのうちの1枚の半透明である積層フィルム4となり、またもう1 枚の着色された積層フイルム9は、耐熱強化保護層5とガスバリヤー性樹脂層6 と熱融着性樹脂層7は、いずれも半透明である積層フィルム4におけると同様の 材料を用いるものであり、さらにこのガスバリヤー性樹脂層6の片面の全面にベ タ刷された印刷8を施したものであり、しかもこの着色された積層フィルム9は 、袋とされた時に、少なくとも袋口のヒートシールされる部分には着色されてい る積層フィルムである。
【0007】 この考案にあっては半透明である積層フィルム4において耐熱強化保護層1の 一例である紙と、ガスバリヤー性樹脂層2の一例である2軸延伸ナイロンフィル ムとは接着剤を介し、またガスバリヤー性樹脂層2の一例である2軸延伸ナイロ ンフイルムと熱融着性樹脂層3の一例であるエチレン醋酸ビニル共重合樹脂とは 、アンカーコート剤と低密度ポリエチレン樹脂とを介して一体化されるが、これ ら3層の一体化の手段は、これに限られることなく任意の手段を用いることがで きるし、着色された積層フィルム9の積層一体化手段も着色を損わない限り任意 の手段によればよい。
【0008】 この考案において着色された積層フィルム9は、ガスバリヤー性樹脂層6の片 面の全面にベタ刷された印刷8を施したものとして説明したが、着色された積層 フィルム9に着色を施すには例えば熱融着樹脂層7の樹脂を着色したり、熱融着 樹脂層7とガスバリヤー性樹脂層6との接着剤を着色したり、ガスバリヤー性樹 脂層6のいずれかの片面か、又は両面に色印刷を施したり、ガスバリヤー性樹脂 層6と耐熱強化保護層5との接着剤を着色したり、耐熱強化保護層5に着色を施 したり、その他任意の層に着色を施してもよく、これらの手段を複合して用いた りすればよく、また着色や印刷は、フィルムの全面に施されてもよく、また部分 的であってもよいが、部分的である場合には、少なくとも、袋とされた時の袋口 において最終的に密封のためのヒートシールが施される部分が着色されていなけ ればならない。
【0009】 この考案においては半透明である積層フィルム4と着色された積層フィルム9 とによって袋とされるがそれは半透明である積層フィルム4の熱融着性樹脂層3 と着色された積層フィルム9の熱融着性樹脂層7とが相対するように重ね合せ、 袋口となる周縁を残して他の周縁をヒートシールして袋とされるので、袋として みると、半透明である積層フィルム4の耐熱強化保護層1は袋の最外側となり、 熱融着性樹脂層3は袋の最内側となり、ガスバリヤー性樹脂層2は中間の層とな っており、また着色された積層フィルム9の耐熱強化保護層5は袋の最外側とな り、熱融着性樹脂層7は最内側となりガスバリヤー性樹脂層6は中間の層となっ ている。
【0010】 この考案にあっては半透明である積層フィルム4は3層、着色された積層フィ ルム9は4層として説明したが、半透明である積層フィルム4にあっては耐熱強 化保護層1と熱融着性樹脂層3との中間にはガスバリヤー性樹脂層2のほかに、 必要があれば、他の層があっても差支えがないが、その場合でも積層フィルム4 は全体として半透明でなければならず、また着色された積層フィルム9にあって は、耐熱強化保護層5と熱融着性樹脂層7との中間にはガスバリヤー性樹脂層6 とこのガスバリヤー性樹脂層6の片面の全面にベタ刷された印刷8のほかに、必 要があれば他の層があっても差支えがないが、その場合でも積層フィルム9は全 体として着色されていなければならない。
【0011】 この考案における耐熱強化保護層としては例えば紙、不織布、編布、織布等の 単独あるいは、これらの複層物を用いることが好ましく、また紙の場合には、合 成繊維やレーヨンを混合したものであってもよく、編織布の場合には天然繊維の みのもの、合成繊維のみのもの、あるいは混紡糸によるもの、交編織によるもの 等任意である。
【0012】 この考案になる包装袋に品物を収納してから脱気減圧後、袋口をヒートシール するには、半透明である積層フィルム4の耐熱強化保護層1の側からヒートシー ルを施す。
【0013】
【考案の効果】
この考案になる包装袋に布団、衣料等の如きかさ高な品物を納め袋内を脱気減 圧した後、半透明である積層フィルム側の耐熱強化保護層の面から袋口をヒート シールした時、半透明である積層フィルムと着色された積層フィルムの両方の最 外側に耐熱強化保護層があるために、袋は抗張力が増大して腰が強くなっている から、脱気減圧によって袋口に波立ちが出来難くなっているからヒートシールに 伴うトンネルの発生が生じ難くなったことに加え、ヒートシールに際する過熱や 加熱時間の不適切特に長すぎる加熱時間等によって生ずるトラブルを緩衝したり 、ヒートシールのための加熱体例えば家庭アイロンの走行を円滑にしたり、また 品物を納めた包装袋を保管したり、取扱中に床や壁その他のものによって包装袋 を損傷することを防止できた。
【0014】 さらに包装袋を構成する着色された積層フィルム9は着色されているため、袋 口をヒートシールした時、このヒートシール部分を、半透明である積層フィルム 4の面からみると、ヒートシールが正常になされた部分だけは、下のフィルムの 色が浮き出て顕出してみられ、ヒートシールができていない部分は色が浮き出て こなく、あたかも曇硝子を隔ててみるような状態としてみられるので素人でも、 単純に目で見てヒートシールが正常にできているかどうかが容易に的確にわかる ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る減圧密封包装袋の横断平面図。
【符号の説明】
1 耐熱強化保護層 2 ガスバリヤー性樹脂層 3 熱融着性樹脂層 4 半透明である積層フィルム 5 耐熱強化保護層 6 ガスバリヤー性樹脂層 7 熱融着性樹脂層 8 印刷 9 着色された積層フィルム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の積層フィルムを重ね合せて袋口を残
    して他の周縁をヒートシールしてなる包装袋であって、
    1枚の積層フィルムは袋とした時の最外側が耐熱強化保
    護層であり、最内側は熱融着性樹脂層であり、これら両
    層の中間には少なくともガスバリヤー性樹脂層を有し、
    かつ最外側から最内側にわたって半透明である積層フィ
    ルムであり、他の1枚の積層フィルムは、袋とした時の
    最外側が耐熱強化保護層であり最内側が熱融着性樹脂層
    であり、これら両者の中間には少なくともガスバリヤー
    性樹脂層を有し、かつ少なくとも袋口のヒートシールさ
    れる部分には着色されている積層フィルムであり、これ
    ら2枚の積層フィルムの熱融着性樹脂層を相対して、袋
    口を残して周縁がヒートシールされて形成されたことを
    特徴とする減圧密封包装袋。
JP7285691U 1991-06-05 1991-06-05 減圧密封包装袋 Pending JPH0589244U (ja)

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JP7285691U Pending JPH0589244U (ja) 1991-06-05 1991-06-05 減圧密封包装袋

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003025467A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Nihon Tetra Pak Kk 包装容器の製造方法およびその容器
KR100406799B1 (ko) * 2001-09-29 2003-11-21 흥원실업 주식회사 방수포대

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62146159A (ja) * 1985-12-20 1987-06-30 岩崎工業株式会社 フイルム製収納袋等のシ−ル
JPS62260677A (ja) * 1986-04-30 1987-11-12 旭化成ポリフレツクス株式会社 易シ−ル判別包装材

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