JPH0428097Y2 - - Google Patents

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JPH0428097Y2
JPH0428097Y2 JP1986184677U JP18467786U JPH0428097Y2 JP H0428097 Y2 JPH0428097 Y2 JP H0428097Y2 JP 1986184677 U JP1986184677 U JP 1986184677U JP 18467786 U JP18467786 U JP 18467786U JP H0428097 Y2 JPH0428097 Y2 JP H0428097Y2
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JP
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density polyethylene
layer
packaging material
packaging
film layer
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は感光材料用包装材料に関し、さらに詳
しくは遮光性を有する感光材料用の合成樹脂包装
材料に関する。 (従来の技術) 感光材料の包装に当たつてはヒートシールによ
り、密閉封入する事が多く行われている。ヒート
シールにあたつて、必要な機能として特に包装材
料最内面の層に要求される機能は ヒートシール直後の強度。 ヒートシール後の強度。 対製品とのすべり性。 対製品への層内含有遮光性物質の転写性。 製袋後の折り目の保持。 等である。このヒートシール性、即ち接着し易
さ、接着強度等を向上させる為に包装材料の最内
面(ヒートシール層)には各種ポリエチレンが使
用されてきた。 これを感光材料用包装材料として使用するため
には片面のヒートシール性が良い事が望ましく、
これが開口部を完全密閉し、遮光性と防湿性を確
保する上で重要となる。例えばクロスラミネート
フイルムを用いて、その層にヒートシール性の良
い他の一層を積層させるという試みも従来から行
われている。実公昭56−19087号には高密度ポリ
エチレン延伸フイルムにヒートシール層として遮
光材料含有の低密度ポリエチレン(LDPE)を積
層したものが開示されている。この積層フイルム
は、それ以前の同種の包装材料より優れ、通常の
用途には使用できるが、更に広い範囲の感光材料
用包装材料とするにはなお幾つかの問題が有つ
た。例えばヒートシール後の強度が尚不足であつ
たり、低密度ポリエチレンが最内面になるため、
製品との摩擦により遮光用物質(カーボンブラツ
ク)の黒粉末が発生し、製品に付着したり、又摩
擦係数が大きい為に自動包装機に対する適正が劣
り、かつ製袋後の祈り目の保持も充分ではない。
このため更に特開昭60−111242号、同58−132555
号、同58−173653号、同60−189438号において
は、上記クロスラミネートフイルム層の片側表面
にさらに、線状低密度ポリエチレン(L−
LDPE)を60〜50wt%以上と他のポリオレフイン
系樹脂とからなるL−LDPE系樹脂を積層した包
装材料が開示されている。この場合はヒートシー
ル温度高温が必要であり、自動包装機の高速運転
が難しく、かつ遮光性物質の転写性も劣る。 この他にも特公昭58−13902号、実開昭56−
32139号には最内面に高密度ポリエチレン層を使
用した包装材料が開示されているが、この場合は
ヒートシール直後及びヒートシール後の強度が劣
る。 (考案が解決しようとする問題点) 感光材料用包装材料、特に遮光性を有する包装
材料の種々な問題点に対し、本考案の目的は物理
強度、ヒートシール強度に優れ、遮光物質等の付
着がなく、対製品とのすべり性も良く、さらに製
袋後の折り目も保持し作業性の良い感光材料用包
装材料を提供することである。 (問題点を解決するための手段) 上記したごとき本考案の目的は、密度0.940g/
cm3以下、メルトインデツクス0.1〜10g/10分の線
状低密度ポリエチレンを含む、密度0.945g/cm3
上、メルトインデツクス0.01〜1.0g/10分の高密
度ポリエチレンフイルム層が最内面となるように
層構成されたことを特徴とする感光材料用包装材
料によつて達成される。尚、前記の層の内、少な
くともいずれかの1層に1〜15wt%の遮光性物
質を含有し、また前記の線状低密度ポリエチレン
が10〜50wt%含まれている高密度ポリエチレン
フイルム層からなり、また前記高密度ポリエチレ
ンフイルム層は、その上層に接着層を介さず直接
熱可塑性樹脂を有する多層共押し出しフイルム層
から成ることが本考案の好ましい態様である。 次に具体的に本考案について説明する。 ここに線状低密度ポリエチレンとはエチレンと
C4〜C10のd−オレフイン系との共重合体であり、
線状の直鎖に短分岐を導入し、低密度化した構造
のポリエチレン系ポリマーである。この線状ポリ
エチレンL−LDPEは、気相法、スラリー法、溶
液法、低圧法等で製造され、密度は一般に低・中
密度とされているが本考案では0.92〜0.94g/cm3
が適当である。高密度ポリエチレンはアルキルア
ルミニウム化合物と四塩化チタンを用いて70℃前
後の温度で常圧で重合し、枝分かれのない直鎖状
の分子構造となつている。 本考案におけるメルトインデツクスは
JISK6760により測定した。 前記したごとく高密度ポリエチレンはヒートシ
ール強度が劣り、低密度ポリエチレンはその他の
対製品とのすべり性、遮光物質の転写性、折り目
の保持等の性能に劣る。本考案は高密度ポレエチ
レンに線状ポリエチレンを含有させることによ
り、高圧、低圧ポリエチレンのそれぞれの欠点を
補完する効果を発揮する。前記高密度ポリエチレ
ンフイルム層の上層に直接熱可塑性樹脂を設ける
ことにより、最内面のシール層とその上層(機能
としては防湿層あるいは遮光層、強度層等)をイ
ンフレーシヨン法で吹き上げる際、2層あるいは
3層以上の共押し出しによつて1工程で製造する
ことにより、従来のインフレーシヨン法とTダイ
ラミネート法による場合と比較して製造コストの
大幅な減少が可能となつた。尚遮光性物質として
は一般にカーボンブラツクが好ましく用いられる
が、これに代わる公知の有機、無機の顔料、着色
剤等を用いることも出来る。 (実施例) 以下実施例によりその効果について説明する。
第1図に示すごとく包装材料の最内面の材質のみ
下記a〜dのごとく変え、他の条件、例えば最内
面の厚さ、ラミネート方法等、及び上層の構成は
同一として、従来の方法と本考案による方法との
比較を行つた。尚第1図のフレキシブル層とはポ
リエチレン系ポリマーからなるフイルムや接着層
は勿論紙、アルミ、ナイロン等層形成が可能なも
のはすべて含まれる。またフレキシブル層は単層
に限らず複層であつてもよい。評価項目は下記の
通りである。 ヒートシール強度:シール条件は圧力3.5Kg、
2秒間で温度200℃〜300℃に任意に変化させ、
JIS P8113で評価した。 摩擦係数:荷重1000gをかけて一定速度で感
光材料と摩擦したときの摩擦力から算出した値
である。 転写性:目視による遮光性物質(カーボンブ
ラツク)の転写状態。 折り目保持力:25×100mmの試料の一方の端
から25mmの位置に折り目がつくように50gの重
りを10秒間のせ、20秒後の折り目の角度を測定
し、保持力を算出した。 評価対象は a:低密度ポリエチレン(従来の方法) b:高密度ポリエチレン(従来の方法) c:線状低密度ポリエチレン70%(従来の方法) d:線状低密度ポリエチレン30%(本考案の方
法) c,dは高密度ポリエチレンに含まれる線状低密
度ポリエチレンの含有量である。尚遮光性物質と
してはカーボンブラツクをフレキシブル層に
10wt%加えた。
【表】 この結果、本考案による線状低密度ポリエチレ
ンを30%含む高密度ポリエチレンを包装材料の最
内面に使用した場合が最も優れ、安定した結果を
示した。 (考案の効果) 本考案により、物理強度、ヒートシール強度に
優れ、遮光物質等の付着がなく、対製品とのすべ
り性も良く、さらに製袋後の折り目も保持し作業
性の良い感光材料用包装材料を提供することが出
来た。
【図面の簡単な説明】
第1図は感光材料用包装材料の断面図であつ
て、a〜cは従来の方法、dは本考案の一実施例
を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 密度0.940g/cm3以下、メルトインデツクス
    0.1〜10g/10分の線状低密度ポリエチレンを含
    む、密度0.945g/cm3以上、メルトインデツクス
    0.01〜1.0g/10分の高密度ポリエチレンフイル
    ム層が最内面となるように層構成されたことを
    特徴とする感光材料用包装材料。 (2) 前記の層の内、少なくともいずれかの1層に
    1〜15wt%の遮光性物質を含有することを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    感光材料用包装材料。 (3) 前記の線状低密度ポリエチレンが10〜50wt
    %含まれている高密度ポリエチレンフイルム層
    からなる事を特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の感光材料用包装材料。 (4) 前記高密度ポリエチレンフイルム層は、その
    上層に接着層を介さず直接熱可塑性樹脂を有す
    る多層共押し出しフイルム層から成る事を特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の感
    光材料用包装材料。
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JPS6388851U JPS6388851U (ja) 1988-06-09
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2598306B2 (ja) * 1988-06-17 1997-04-09 富士写真フイルム株式会社 写真感光材料用包装材料

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