JPH058902B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 中央処理装置が先頭に制御文字を付加して送信
データを通信制御アダプタに送り、通信制御アダ
プタが制御文字を解読し、回線選択制御文字であ
つた場合には、その回線選択文字で指定された回
線に送信データを送出し、また、中央処理装置が
同報通信指定文字を付加して送信データを通信制
御アダプタに送り、通信制御アダプタが制御文字
を解読し、同報通信指定文字であつた場合には複
数の回線に送信データを送出するようにしたもの
である。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、送信データの先頭に制御文字を付加
して通信制御アダプタに送り、通信制御アダプタ
では制御文字を解読し、制御文字が回線選択文字
である場合には当該回線選択文字で指定された回
線に送信データを送出し、制御文字が同報通信指
定文字である場合には複数の回線に対して送信デ
ータを送出するようにしたデータ送信方式に関す
るものである。

〔従来技術と問題点〕

データ処理装置と端末との通信は、一般に通信
制御アダプタを介して行われる。通信制御アダプ
タは通信制御装置と呼ばれるものと同じ機能を有
している。第３図は従来技術におけるユーザ・プ
ログラム、制御プログラム及びハードウエアの関
係を示す図である。ハードウエアは通信制御アダ
プタを意味している。ハードウエアは複数の回線
を有している。例えば第２番目の回線に対してデ
ータを送信したい場合、ユーザ・プログラムは
LINE2選択指令（コマンド）を発行する。そう
すると、制御プログラムは第２番目の回線を選択
するべきことをハードウエアに通知する。回線の
選択が行われた後で、ユーザ・プログラムはデー
タ・ライト指令を行い、この指令を受け取ると、
制御プログラムは送信データをハードウエアに送
る。送信データを受け取ると、ハードウエアは第
２番目の回線上に送出する。

また、図示しないが複数の回線に同一のデータ
を同時に送出する同報通信を行いたい場合には、
ユーザ・プログラムは同報通信指令を発行し、制
御プログラムは同報通信指令が発行されると、ハ
ードウエアに対して複数の回線を選択すべきこと
を指示し、その後にユーザ・プログラムはデー
タ・ライト指令を行う。データ・ライト指令が行
われると、制御プログラムは送信データをハード
ウエアに送り、ハードウエアは受け取つた送信デ
ータを複数の回線に送出する。

上述のような従来技術では、制御プログラムが
使用回線の選択指令及び同報通信指令の認識が必
要であり、また、ユーザ・プログラムが回線選択
指令とデータ・ライト指令を順番に発行しなくて
はならないので、データを回線上に送出するまで
に相当な時間を必要とした。

〔発明の目的〕

本発明は、上記の考察に基づくものであつて、
複数の回線を持つ通信制御アダプタを介してデー
タ処理装置と端末との間のデータ転送が行われる
システムにおいて、データ送信を効率よく行い得
るようにしたデータ送信方式を提供することを目
的としている。

〔目的を達成するための手段〕

そしてそのため第１番目の発明のデータ送信方
式は、ユーザ・プログラム及びアダプタ制御プロ
グラムを有する１個の計算機と、複数の回線を収
容する１個の通信制御アダプタとを備えるシステ
ムにおけるデータ送信方式において、上記ユー
ザ・プログラムは、データ送信を行う場合、先頭
に制御文字を付加した送信データを送信データ域
に格納し、送信データ域アドレス、データ長をパ
ラメータとして持つ送信コマンドを発行するよう
に構成され、上記アダプタ制御プログラムは、上
記送信コマンドが発行されると、上記通信制御ア
ダプタに対して送信指示を行い、上記送信データ
域に格納されている先頭に制御文字が付加された
送信データを通信制御アダプタに送るように構成
され、上記通信制御アダプタは、受け取つた制御
文字を解読し、制御文字が回線選択文字である場
合には、当該回線選択文字で指定された１個の回
線に対して送信データを送出するように構成され
ていることを特徴とするものである。また、第２
番目の発明は、上記通信制御アダプタが、受け取
つた制御文字が同報通信指定文字である場合に
は、当該同報通信指定文字で指定された複数の回
線に対して送信データを送出するように構成され
ていることを特徴としている。

〔発明の実施例〕

以下、本発明を図面を参照しつつ説明する。第
１図は本発明を実施するためのシステムのハード
ウエア構成の１例を示す図である。第１図におい
て、１は中央処理装置、２はメモリ、３は通信制
御アダプタ、４はインタフエース回路、５は送受
信制御回路、６は回線切換回路をそれぞれ示して
いる。メモリ２の中には、アダプタ制御プログラ
ムやユーザ・プログラム・ユーザ・データ等が格
納されている。中央処理装置１は、メモリ２に格
納されているアダプタ制御プログラムやユーザ・
プログラムを実行する。通信制御アダプタ３は、
インタフエース回路４、送受信制御回路５、回線
切換回路６及び複数の回線を有している。インタ
フエース回路４は内部にバツフアを有しており、
中央処理装置１の指示に従つてバス上のデータを
取り込んだり、バツフア内のデータをバス上に送
出したりするものである。また、インタフエース
回路４は、送信データの先頭に付加されている制
御文字の解読を行い、解読結果に従つて回線切換
回路６を制御する。送受信制御回路５は、インタ
フエース回路４のバツフアに格納されている送信
データを直列信号に変換して回線切換回路６に送
る機能や回線切換回路６を介して送られて来る受
信データを並列信号に変換してインタフエース回
路４のバツフアに格納する機能などを有してい
る。回線切換回路６は、インタフエース回路４の
指示に従つて回線の選択を行う。例えば、第１番
目の回線選択を指示された場合には、送受信制御
回路５から出力された送信データを第１番目の回
線上に送出し、同報通信が指示された場合には、
送受信制御回路５から出力された送信データを複
数の回線上に送出する。

第２図はデータ送信時におけるユーザ・プログ
ラム、アダプタ制御プログラム及び通信制御アダ
プタの処理を説明する図である。図示の例は第２
番目の回線上に送信データを出力する例である。
ユーザ・プログラムは回線選択文字と送信データ
とを用意し、送信データの先頭に回線選択文字を
付加し、回線選択文字が付加された送信データを
メモリ内の送信データ域に格納する。そして、パ
ラメータとして送信データ域アドレス、データ長
を持つライト・コマンドを発行する。ライト・コ
マンドが発行されると、アダプタ制御プログラム
は通信制御アダプタに対してライト指示を行い、
通信制御アダプタから動作可能な旨の応答が返つ
て来ると、上記送信データ域の送信データ（先頭
に回線選択文字が付加されている）を通信制御ア
ダプタ３に送る。通信制御アダプタ３では、下記
のような処理が行われる。

最初の１文字か否かを調べる。Ｙ（Yes）の
ときはの処理を行い、Ｎ（No）のときはの
処理を行う。

データを選択された回線上に送出する。

指定された長さのデータが送出されたか否か
を調べる。Ｙのときは送信終了とし、Ｎのとき
はの処理に戻る。

回線選択文字の値に応じて回線を選択する。
図示の例では回線選択文字は02であり、第２番
目の回線の選択を指定しているので、第２番目
の回線上に送信データが送出される。

同報通信の場合には、送信データの先頭に付加
される制御文字は例えばFF（但し16進表示）の値
を有している。先頭の１バイトが“FF”である
送信データを受信した場合には、通信制御アダプ
タ３は、送信データを全ての回線上に送出する。
また、先頭の１文字が“0E”の場合には第５番
目ないし第７番目の回線に送信データを送出す
る。更に、先頭の１文字が“AA”の場合には奇
数番目の回線を選択し、奇数番目の回線上に送信
データを送出する。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、制御プログラ
ムは使用回線の選択には全く関与せず、ユーザ・
プログラムと通信制御アダプタのみが送信データ
の１文字目を意識するのみでよい。これにより、
迅速な回線選択を行い得ると共に、通信制御アダ
プタが何個の回線を持つかに応じて制御プログラ
ムを変更する必要がなくなる。また、同報通信を
簡単に行うことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施するためのシステムのハ
ードウエア構成の１例を示す図、第２図はデータ
送信時におけるユーザ・プログラム、アダプタ制
御プログラム及び通信制御アダプタの処理を説明
する図、第３図は従来技術におけるユーザ・プロ
グラム、制御プログラム及びハードウエアの関係
を示す図である。 １……中央処理装置、２……メモリ、３……通
信制御アダプタ、４……インタフエース回路、５
……送受信制御回路、６……回線切換回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ユーザ・プログラム及びアダプタ制御プログ
   ラムを有する１個の計算機と、複数の回線を収容
   する１個の通信制御アダプタとを備えるシステム
   におけるデータ送信方式において、上記ユーザ・
   プログラムは、データ送信を行う場合、先頭に制
   御文字を付加した送信データを送信データ域に格
   納し、送信データ域アドレス、データ長をパラメ
   ータとして持つ送信コマンドを発行するように構
   成され、上記アダプタ制御プログラムは、上記送
   信コマンドが発行されると、上記通信制御アダプ
   タに対して送信指示を行い、上記送信データ域に
   格納されている先頭に制御文字が付加された送信
   データを通信制御アダプタに送るように構成さ
   れ、上記通信制御アダプタは、受け取つた制御文
   字を解読し、制御文字が回線選択文字である場合
   には、当該回線選択文字で指定された１個の回線
   に対して送信データを送出するように構成されて
   いることを特徴とするデータ送信方式。 ２ ユーザ・プログラム及びアダプタ制御プログ
   ラムを有する１個の計算機と、複数の回線を収容
   する１個の通信制御アダプタとを備えるシステム
   におけるデータ送信方式において、上記ユーザ・
   プログラムは、データ送信を行う場合、先頭に制
   御文字を付加した送信データを送信データ域に格
   納し、送信データ域アドレス、データ長をパラメ
   ータとして持つ送信コマンドを発行するように構
   成され、上記アダプタ制御プログラムは、上記送
   信コマンドが発行されると、上記通信制御アダプ
   タに対して送信指示を行い、上記送信データ域に
   格納されている先頭に制御文字が付加された送信
   データを通信制御アダプタに送るように構成さ
   れ、上記通信制御アダプタは、受け取つた制御文
   字を解読し、制御文字が同報通信指定文字である
   場合には、当該同報通信指定文字で指定された複
   数の回線に対して送信データを送出するように構
   成されていることを特徴とするデータ送信方式。