JPH0588710U - 焼嵌め遊転ロール - Google Patents

焼嵌め遊転ロール

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JPH0588710U
JPH0588710U JP3617892U JP3617892U JPH0588710U JP H0588710 U JPH0588710 U JP H0588710U JP 3617892 U JP3617892 U JP 3617892U JP 3617892 U JP3617892 U JP 3617892U JP H0588710 U JPH0588710 U JP H0588710U
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JP
Japan
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roll
shrink
fitting
outer ring
step portion
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Application number
JP3617892U
Other languages
English (en)
Inventor
明夫 赤堀
正徳 富田
Original Assignee
日鐵建材工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロールの肉厚が薄くても十分堅固な焼嵌め結
合力を得る。 【構成】 外輪15の外周とロール14の内周に互いに
当接する肩当て段部25を形成する。外輪15とロール
14との焼嵌め嵌合面26に段差部27を形成する。す
なわち,焼嵌め嵌合面26は,段差寸法αのついた中央
側の嵌合面26aと端縁側の嵌合面26bとの2つの面
からなる。ロール14を外輪15に焼嵌め固定する。こ
の場合,焼嵌め代は通常程度でよい。ロール14と外輪
15とは肩当て段部25の存在および段差部27の存在
により,ロール幅方向にずれることのない堅固な結合力
が得られる。焼嵌め代を特に大きくしなくても十分な焼
嵌め結合力が得られるから,ロールの肉厚を薄くできる
(薄い肉厚で焼嵌め代を大きくするとロールが割れるお
それがある)。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は,ロール軸に装着した転がり軸受けの外輪にロールを焼嵌め固定し た焼嵌め遊転ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】
冷間ロール成形において,例えばリップ付き軽量溝形鋼等を成形する際に,素 材の送り駆動は送り駆動専用のピンチロールで行い,曲げ加工は図2に示すよう に,曲げコーナ部に当てた先の尖った遊転ロール1と,これと反対側の曲げコー ナ部両側の面を受ける受けロール2,3とで行う,いわゆるローラダイス成形方 法がある。図2において,符号4は遊転ロール1を支持するロールホルダである 。この遊転ロール1は,曲げ加工された素材5の内側に配置されることから小形 である必要があり,このためロール支持構造としてスペースを取る構造は採用で きず,図3に示すように,ロール軸6に転がり軸受け7を装着し,転がり軸受け 7の外輪8にロール9を接着剤あるいは焼嵌めで固定することが行われている。 この種の従来の遊転ロール1では,図示の通り,転がり軸受け7の外輪8の外周 面およびロール9の内周面をいずれもロール幅方向にストレートな面(つまり単 なる円筒面)として両者8,9を接着剤あるいは焼嵌めで固定していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
成形ロールには大きな成形荷重が作用するので,ロール9と転がり軸受け7の 外輪8とは十分堅固に結合されている必要があるが,従来の接着剤による固定方 法では結合力が十分でなく,またバラツキが生じ易いという問題がある。一方, 焼嵌めにより十分堅固な結合力を得るためには,焼嵌め代を十分大きく取ること が望ましい。しかし,前述のようにスペースの点でロール9の肉厚tをあまり大 きくすることができないのでロール9の肉厚tを薄くし,かつ焼嵌め代を大きく 取ると,焼嵌めによる強い収縮力でロール9が割れるおそれがある。このため焼 嵌めにより十分堅固な結合力を得ることが困難であった。また,ロール材質とし て耐摩耗性の高い超硬合金等を用いる場合,超硬合金はコストが高いので材料費 を安くするために肉厚を薄くする場合にも,前記と同様にあまり大きな焼嵌め代 を取ることができず,十分大きな結合力を得ることができないという問題があっ た。
【0004】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので,転がり軸受けにロールを焼嵌め固 定する場合に,ロールの肉厚が薄くても十分大きな焼嵌めの結合力を得ることが できる焼嵌め遊転ロールを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本考案は,ロール軸に装着した転がり軸受けにロールを焼 嵌め固定した焼嵌め遊転ロールであって,前記転がり軸受けの外輪の外周および ロールの内周にロール幅方向に互いに当接する肩当て段部を形成し,前記外輪と ロールとの焼嵌めすべき嵌合面にそれぞれ,ロール内周側が凹溝となるような微 小の段差部を形成し,この段差部を持つ焼嵌め嵌合面にて外輪とロールとを焼嵌 め固定したこをとを特徴とする。
【0006】
【作用】
上記の焼嵌め遊転ロールにおいて,ロールと転がり軸受けの外輪とは焼嵌めに より互いに固定されている。しかも,ロールと外輪とは,肩当て段部が互いに当 接することで,ロールの一方向へのずれは確実に防止される。また,ロールと外 輪との焼嵌め嵌合面に形成された段差部の存在により,ロールの前記肩当て段部 側と反対方向へのずれも確実に防止される。前記の通り焼嵌め嵌合面の段差部に よるロールのずれ止めが有効に働くことにより,ロールと外輪との焼嵌めの結合 力を高めるために焼嵌め代を特に大きくする必要はない。通常程度の焼嵌め代で 十分な結合力が得られる。したがって,ロールの肉厚を薄くすることができる。
【0007】
【実施例】
以下,本考案の一実施例を図1〜図2を参照して説明する。実施例の遊転ロー ル11は,従来例で述べた遊転ロール1と同じく図2で説明したいわゆるローラ ダイス成形に用いる遊転ロールである。遊転ロール11は,ロール軸12に装着 した転がり軸受け13と,この転がり軸受け13に焼嵌め固定されたロール14 とからなっている。転がり軸受け13は,外輪15と内輪16との間に球17あ るいはコロを入れた構造である。ロール軸12はロールホルダ4の二股状のブラ ケット4aで支持され,転がり軸受け13はカラー20を介してロール軸12に 装着されている。また,内輪16の両側にシール部材22を介して配置したスペ ーサ21で転がり軸受け13の幅方向の位置決めをしている。
【0008】 本考案では,転がり軸受け13の外輪15の外周およびロール14の内周にロ ール幅方向に互いに当接する肩当て段部25を形成している。また,外輪15と ロール14との焼嵌めすべき嵌合面26にそれぞれロール内周側が凹溝となるよ うな微小な段差部27を形成している。すなわち,焼嵌め嵌合面26として径寸 法D0 (d0 )なる嵌合面26aとこれより小さな径寸法D1 (d1 )なる嵌合 面26bとを持つ。そして,この段差部27を持つ焼嵌め嵌合面26にて外輪1 5とロール14とを焼嵌め固定している。なお,焼嵌め処理前のロール14の中 央部の内径をd0 ,端縁側の内径をd1 ,外輪15の中央部の外径をD0 ,端縁 側の外径をD1 で示している。
【0009】 前記段差部27の段差寸法α(2α=D0 −D1 または2α=d0 −d1 ), 焼嵌め代s0 ,s1 (s0 =D0 −d0 ,s1 =D1 −d1 )の一例をあげると , 2α=D0 ×(7〜15)/10000 s0 =s1 =D0 ×(5〜6)/10000 程度とするとよい。このように,焼嵌め代s0 ,s1 は通常程度でよい。また, 焼嵌め処理を行う際のロール14の加熱膨張量Δdは,例えば Δd=D0 ×(15〜24)/10000 程度とするとよい。 具体的な例を上げると,D0 =52mmφの場合, 2α=52×(7〜15)/10000=0.036〜0.078mm s0 =s1 =52×(5〜6)/10000=0.026〜0.031mm Δd=52×(15〜24)/10000=0.078〜0.125mm 程度とする。なお,図示例の場合の各部の寸法を示すと,ロール軸12の外径は 15mmφ,転がり軸受け13の内径(内輪16の内径)は20mmφ,ロール 14の中央部外径d3 は70mmφ,ロール14の端縁部外径d4 は60mmφ である。
【0010】 焼嵌め処理の手順は一般的な方法であるが,まず,ロール14を加熱して, 内径d0 ,d1 を前記の膨張量Δd=0.078〜0.125mm程度膨張させ る。次いで,ロール14を外輪15に嵌合させる。この場合,ロール14およ び外輪15の肩当て段部25が互いに当たるまで押し込むことで,所望の位置に 嵌合される。段差寸法αは,前記のロール14の内径の熱膨張量Δdによりクリ アされる。その後冷却されると,ロール14の内径が収縮して焼嵌め代s0 = s1 =0.026〜0.031mmの焼嵌め固定が行われる。
【0011】 段差寸法2α=0.040mmおよび2α=0.060mmの2つの場合につ いて,上記の焼嵌め条件によりロール14を転がり軸受け13の外輪15に焼嵌 め固定した場合のロール14の抜き取り強度Pの試験結果を,従来の接着法並び にストレート焼嵌め法と比較すると表1の通りである。ここで抜き取り強度Pと は,ロール14を固定し外輪15に対してロール幅方向の荷重を加えた時に外輪 15がロール14から外れた時点の荷重Pをいう。
【0012】
【表1】
【0013】 上記の試験結果より,本考案による段差付きの焼嵌め法によれば,特に大きく ない通常程度の焼嵌め代でも従来の接着剤法あるいはストレート焼嵌め法より十 分堅固な焼嵌め固定が行われることが明らかである。
【0014】 なお,焼嵌め固定は主として中央部の焼嵌め嵌合面26aにおいて行われるの で,端縁側の焼嵌め嵌合面26bにおける焼嵌め代s1 は中央部の焼嵌め嵌合面 26aにおける焼嵌め代s0 より小さくてよい(すなわち0〈s1 〈s0 でよい )。
【0015】 また,転がり軸受けの型式としては,玉軸受け・コロ軸受けのいずれでもよく ,単列・複列のいずれでもよく,その他特に限定されない。
【0016】
【考案の効果】
本考案によれば,ロールと転がり軸受けの外輪とが肩当て段部で当接し,かつ ロールと外輪との焼嵌め嵌合面に段差部を持つので,焼嵌め代を特に大きくしな くても,ロールがずれることない十分堅固な焼嵌め結合力を得ることが可能とな った。これにより,肉厚の薄いロールであっても十分な焼嵌め結合力を得ること が可能となり,スペースの制約がある場合あるいは超硬合金等のコストの高いロ ール材質を用いる場合等において,ロールの肉厚を薄くすることが可能となった 。
【提出日】平成4年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す焼嵌め遊転ロールの半
分の断面図である。
【図2】本考案の焼嵌め遊転ロールの使用状態の一例
(従来例にも共通)を示すもので,ローラダイス成形用
の遊転ロールとしてリップ付き軽量溝形鋼の成形に用い
た状態の正面図である。
【図3】従来の焼嵌め遊転ロールの半分の断面図であ
る。
【符号の説明】
12 ロール軸 13 転がり軸受け 14 ロール 15 外輪 25 肩当て段部 26(26a,26b) 嵌合面 27 段差部 D0 嵌合面26aでの外輪の外径 D1 嵌合面26bでも外輪の外径 d0 嵌合面26aでのロールの内径 d1 嵌合面26bでのロールの内径 α 段差部の段差寸法 s0 嵌合面26aでの焼嵌め代 s1 嵌合面26bでの焼嵌め代

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール軸に装着した転がり軸受けにロー
    ルを焼嵌め固定した焼嵌め遊転ロールであって, 前記転がり軸受けの外輪の外周およびロールの内周にロ
    ール幅方向に互いに当接する肩当て段部を形成し, 前記外輪とロールとの焼嵌めすべき嵌合面にそれぞれ,
    ロール内周側が凹溝となるような微小の段差部を形成
    し,この段差部を持つ焼嵌め嵌合面にて外輪とロールと
    を焼嵌め固定したこをとを特徴とする焼嵌め遊転ロー
    ル。
JP3617892U 1992-04-30 1992-04-30 焼嵌め遊転ロール Pending JPH0588710U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022540981A (ja) * 2019-07-15 2022-09-21 ザ・ティムケン・カンパニー 締まりばめを有する二つの部品の複合の円錐ころ軸受外輪及び製造方法

Cited By (2)

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