JPH10166100A - 薄肉ローラおよびその製造方法 - Google Patents

薄肉ローラおよびその製造方法

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JPH10166100A
JPH10166100A JP8329900A JP32990096A JPH10166100A JP H10166100 A JPH10166100 A JP H10166100A JP 8329900 A JP8329900 A JP 8329900A JP 32990096 A JP32990096 A JP 32990096A JP H10166100 A JPH10166100 A JP H10166100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin
pipe material
roller
thick
bearing
Prior art date
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Pending
Application number
JP8329900A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Nakamura
村 正 信 中
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Tube Forming KK
Original Assignee
Tube Forming KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tube Forming KK filed Critical Tube Forming KK
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Pending legal-status Critical Current

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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Forging (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 軸部材を取付けずとも軸承させることを可能
とする薄肉ローラを提供する。 【解決手段】 両端の軸承領域2,2を絞り加工により
内方に厚みを増す厚肉に縮径し、中間部領域3しごき加
工によりはそれより薄肉とされており、前記厚肉部分と
薄肉部分とはゆるやかなテーパー状内周面4,4により
連なっていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機のヒートロ
ーラ等に使用される薄肉ローラに係り、特にそのローラ
構造および製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から複写機において用いられるヒー
トローラは、内部にヒータを収納するため中空構造とさ
れ、したがってパイプ材により造られるが、このヒート
ローラはスイッチの投入後直ちに所定の表面温度に達す
るものでないと複写機としての機能の立ち上がりが悪
く、それ故熱伝動を良くするため極力薄肉のパイプ材が
用いられている。
【0003】一方、ヒートローラの場合、両端がベアリ
ングを介して回転自在に支持されるため必要な強度を有
しなければならない。そのため従来では、薄肉パイプ材
の両端に短い中空の軸部材の端部を挿入して固着し、こ
の軸部材をベアリングにより支承するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の薄
肉パイプ材によるものでは、両端に別部材である中空軸
部材を嵌合固着させなければならないのでローラのコス
トが高くなる。またローラとしての表面性状を得るため
研磨が必要であるが、薄肉(0.2〜0.3mm)のパ
イプ材では均等に研磨加工することはきわめて難しいと
いう問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、両端の軸承領
域を肉厚とし、中間領域を肉薄としてそれ自体で軸承可
能とする薄肉ローラ、およびその製造方法としてパイプ
材の一端を所定長さ範囲にわたり絞り加工により縮径
し、次いで一端が上記パイプ材の縮径部が密嵌する外径
とされ他部は得るべきローラの中間領域の肉厚となり得
る外径とされた芯金を上記パイプ材に挿入して前記縮径
部からダイスによりパイプ材の他端側に前記縮径部と略
等長の肉厚部を残置してしごき加工を行い、このしごき
加工後芯金を抜いて上記残置された肉厚部分を前記縮径
部と同外径に縮径加工して中間領域が両端の軸承領域に
より肉薄のローラとすること、またはパイプ材の両端に
所定長さの軸承領域を除く中間領域の外周を切削して所
定肉厚に形成し、次いで前記パイプ材の内部に芯金を挿
入してパイプ材の両端の厚肉部分をダイスにより絞り加
工して前記中間領域と同外径とし、中間領域が両端の軸
承領域により薄肉のローラとすることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して説明する。図1は本発明による薄肉のロ
ーラの一例を示す一部を省略し半部を断面とした正面図
で、長さ400mm程度、外径20〜40mmの複写機
用ヒートローラの場合を示している。
【0007】この薄肉ローラ1は、両端のボールベアリ
ング等の軸受が嵌着される軸承領域2,2が内方に厚み
を増す厚肉とされ、中間領域3はそれより薄肉とされて
おり、前記軸承領域2,2の厚肉部分と中間領域3の薄
肉部分とはゆるやかなテーパー状内周面4,4により連
なっている。
【0008】ちなみに上記軸承領域2,2の肉厚Tは
0.5〜1.0mm、中間領域3の肉厚tは0.2〜
0.5mmである。
【0009】図2〜図7は上記薄肉ローラ1の製造方法
の一例を示している。図2に示すパイプ材5としては、
前記軸承領域2,2の肉厚に相当する肉厚を有するアル
ミニウムパイプが用いられ、このパイプ材5の一端を軸
承領域2となる長さ範囲にわたり絞り加工して図3のよ
うに一端が軸承領域2としての外径を有する縮径部5が
形成される。
【0010】次いで図4に半部のみ示すように、一端部
7が前記パイプ材5の縮径部6が可及的密に嵌合する外
径とされ、他部8は前記中間領域3の肉厚tとなり得る
外径とされた芯金9をパイプ材5に図4の矢印A方向か
ら挿入し、前記縮径部6側からリング状のダイス10に
より矢印B方向にしごき加工する。このとき図5のよう
にパイプ材6の他端側に前記縮径部6と略等長の肉厚部
11を殘置する。
【0011】上記加工の終了後芯金9を抜き、上記のよ
うに残置された肉厚部11を図6のようにダイス12に
より矢印C方向に絞り加工して前記加工された外径寸法
に成形する。
【0012】これにより図7に示すように両端が肉厚の
軸承領域2,2とされ、中間肉薄の中間領域3とされた
薄肉ローラ1が形成される。
【0013】上記加工により表面は研磨する必要のない
仕上面となり、かつ加工硬化により薄肉でありながら強
度の大な薄肉ローラ1が得られる。
【0014】図8,図9は他の製造方法の一例を示すも
ので、この方法は、パイプ材6の両端に軸承領域2,2
を肉厚のまま残して他の中間領域3部分の外周を切削
し、次いで前記軸承領域2,2となる肉厚部分13,1
3をダイス14により絞り加工して中間領域3と同径に
形成することにより図7と同様な薄肉ローラ1を得るも
のである。なおこの場合、縮径可能な芯金を使用するよ
うにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、両
端の軸承領域が肉厚とされているので、ベアリングを介
しての軸承に支障がなく、別部品の軸部材を取付けるこ
となく必要箇所への組付けが容易となる。
【0016】また中間領域は薄肉とされているので、ヒ
ートローラとした場合に熱伝導を良好にでき、複写機の
場合その立ち上がりを早めることができる。
【0017】本発明の製造方法によれば、表面の仕上げ
加工(研磨)を要せずに精度の高い薄肉ローラを得るこ
とができ、強度低下もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薄肉ローラの一実施形態を示す一
部を切欠し半部を断面とした正面図。
【図2】本発明に用いるパイプ材の一部切欠断面図。
【図3】一端を絞り加工したパイプ材の一部切欠断面
図。
【図4】しごき工程開始前の状態を示す半部の断面図。
【図5】しごき工程終了時点の状態を示す半部の断面
図。
【図6】他端の絞り加工開始前の状態を示す断面図。
【図7】完成した薄肉ローラの断面図。
【図8】本発明の他の方法による一過程時のパイプ材の
断面図。
【図9】同、両端の絞り加工開始前の状態を示す半部を
断面とした正面図。
【符号の説明】
1 薄肉ローラ 2 軸承領域 3 中間領域 4 テーパー状内周面 5 パイプ材 6 縮径部 7 一端部 8 他部 9 芯金 10,14 ダイス 11 厚肉部 13 厚肉部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端の軸承領域を内方に厚みを増す厚肉と
    し、中間部領域はそれより薄肉とされており、前記厚肉
    部分と薄肉部分とはゆるやかなテーパー状内周面により
    連なっていることを特徴とする薄肉ローラ。
  2. 【請求項2】前記軸承領域の肉厚が0.5〜1.0mm
    であり、中間領域の肉厚が0.2〜0.5mmである請
    求項1記載の薄肉ローラ。
  3. 【請求項3】パイプ材の一端を所定長さ範囲にわたり絞
    り加工により縮径し、次いで一端が上記パイプ材の縮径
    部が密嵌する外径とされ他部は得るべきローラの中間領
    域の肉厚となり得る外径とされた芯金を上記パイプ材に
    挿入して前記縮径部からダイスによりパイプ材の他端側
    に前記縮径部と略等長の肉厚部を残置してしごき加工を
    行い、このしごき加工後芯金を抜いて上記残置された肉
    厚部分を前記縮径部と同外径に縮径加工して中間領域が
    両端の軸承領域により肉薄のローラとすることを特徴と
    する薄肉ローラの製造方法。
  4. 【請求項4】パイプ材の両端に所定長さの軸承領域を除
    く中間領域の外周を切削して所定肉厚に形成し、次いで
    前記パイプ材の内部に芯金を挿入してパイプ材の両端の
    厚肉部分をダイスにより絞り加工して前記中間領域と同
    外径とし、中間領域が両端の軸承領域により薄肉のロー
    ラとすることを特徴とする薄肉ローラの製造方法。
JP8329900A 1996-12-10 1996-12-10 薄肉ローラおよびその製造方法 Pending JPH10166100A (ja)

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