JPH0588406A - 電子写真用トナーおよびその製造法 - Google Patents

電子写真用トナーおよびその製造法

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JPH0588406A
JPH0588406A JP4080693A JP8069392A JPH0588406A JP H0588406 A JPH0588406 A JP H0588406A JP 4080693 A JP4080693 A JP 4080693A JP 8069392 A JP8069392 A JP 8069392A JP H0588406 A JPH0588406 A JP H0588406A
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matrix resin
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toner
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JP4080693A
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English (en)
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Sanji Inagaki
三治 稲垣
Shoichi Tsuge
昌一 柘植
Mineyuki Sako
峰行 酒向
Kenzo Totani
謙三 戸谷
Yasuhiro Terunuma
康弘 照沼
Yukako Ooya
由佳子 大家
Michio Omori
道夫 大森
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Minolta Co Ltd
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Minolta Co Ltd
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電特性、帯電安定性(耐湿性、耐環境
性)、画像鮮明性に優れたトナーおよびそのようなトナ
ーの製造方法を提供すること。 【構成】 ドメイン樹脂と着色剤を溶融混練してなる混
練物、ドメイン樹脂と混和性の低いマトリクス樹脂、お
よびドメイン樹脂とマトリクス樹脂の両樹脂に混和性を
有しかつアイゾット衝撃値がマトリクス樹脂より高い値
を有する分散助剤を溶融混練して着色組成物を得、その
後、得られた着色組成物を粉砕分級して得られる電子写
真用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用トナーおよ
びその製造方法に関し、特に着色剤を分散保持するドメ
イン樹脂がマトリクス樹脂中に分散してなる電子写真用
トナーおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法に用いられるトナーとして
は、一般に、バインダーとしてのマトリクス樹脂中に着
色剤等を溶融混練し、この混練物を粉砕し、得られた粉
砕物を分級して所定の粒度分布に揃えたものが用いられ
ている。しかし、このように粉砕法で得られるトナーは
その表面に着色剤が不均一に露出している。着色剤は耐
湿性、耐環境性に劣り、そのためにトナー個々の帯電量
の均一性および保管・環境安定性等に問題が生じる。さ
らに、着色剤の脱離及びキャリア表面への付着により帯
電性が不安定になる。
【0003】着色剤のトナ−表面への露出による悪影響
を防止するため、着色剤をトナー中の特定の相に封じ込
めようとするミクロ分散技術が提案されている(例えば
特開昭62−17753号公報)。このようなミクロ分
散技術においては、混練段階までは、着色剤露出を押さ
えられるが、粉砕後は、依然として着色剤のトナー表面
への露出が問題となる。さらに、トナー用混練物を粉砕
してトナーを製造する方法においては、過粉砕トナーが
生じ易く、粉砕トナーの粒径分布の巾がかなり広くな
り、特定の粒径範囲のトナーを分級したときの収率は極
めて低いものとなる。特に、電子写真複写画像の高画質
化のためには、小粒径で、且つ、狭い粒径分布巾のトナ
ーが要求されており、従来のトナーでは過粉砕物が極め
て生じ易く、分級収率が著しく悪いといった問題があ
る。
【0004】着色剤の表面露出を防止し、粒径分布の均
一なトナーを効率よく製造する方法としては、懸濁重合
法等の溶液中で粒状化させる方法やスプレードライ方法
の適用が考えられるが、得られる粒子は、極めて球形度
の高いものであり、従来からの汎用クリーニング方式で
あるブレードクリーニングでは、トナー拭き残しが発生
する等の問題があり、これを避けようとすれば複雑なク
リーニング方式の採用が必要となる。また懸濁重合法に
よるトナー製法などは新しい方法であるため、従来の既
存の混練粉砕法の設備を使用することができず、新しい
設備投資が必要になる等の問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
み為されたものであり、着色剤の表面露出が抑制され、
帯電特性、帯電安定性(耐湿性、耐刷性、耐環境性、耐
保管性)および画像の鮮明性に優れた不定形の電子写真
用トナーを提供することを目的とする。さらに、本発明
は、粉砕時の遊離粉が少なく、効率よくトナーを製造す
る方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドメイン樹脂
中に着色剤を含有するドメイン樹脂組成物、ドメイン樹
脂と混和性の低いマトリクス樹脂組成物、およびドメイ
ン樹脂とマトリクス樹脂の両樹脂に混和性を有しかつア
イゾット衝撃値がマトリクス樹脂より高い値を有する分
散助剤を少なくとも含み、ドメイン樹脂組成物がマトリ
クス樹脂組成物中に分散助剤を介して分散している電子
写真用トナーに関する。
【0007】さらに、本発明は、(a) ドメイン樹脂
と着色剤を溶融混練してなる混練物を得る工程、(b)
(a)の工程で得られた混練物、ドメイン樹脂と混和
性の低いマトリクス樹脂、およびドメイン樹脂とマトリ
クス樹脂の両樹脂に混和性を有しかつアイゾット衝撃値
がマトリクス樹脂より高い値を有する分散助剤を溶融混
練して着色組成物を得る工程、(c) (b)の工程で
得られた混練物を粉砕分級する工程からなる電子写真用
トナーの製造方法に関する。
【0008】本発明の電子写真用トナーの構成は、概念
的に図1に示したように把握される。すなわち、本発明
のトナーは、少なくともマトリクス樹脂(1)、該マト
リクス樹脂相中に分散するドメイン樹脂(2)、該ドメ
イン樹脂相中に存在する着色剤(4)、およびドメイン
樹脂相とマトリクス樹脂相の間に存在する分散助剤
(3)から構成される。分散助剤相はドメイン樹脂相の
少なくとも一部を覆っている。分散助剤およびマトリク
ス樹脂として、耐衝撃性に一定の差を持つ樹脂が使用さ
れており、そうすることにより、トナー製造時の粉砕工
程において、ドメイン樹脂が破壊されることから有効に
防止される。その結果、着色剤(4)はドメイン樹脂中
に封じ込められ、トナー粒子表面には露出しないので、
帯電の安定化が図れる。さらに、このような分散助剤相
の存在により過粉砕から防止され、製造効率が極めてよ
いものとなる。
【0009】本発明の電子写真用トナーのマトリクス樹
脂としては、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン−
1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン
−1等のα−オレフィン(エチレンを包含する)の単独ま
たは相互の共重合体、これらα−オレフィンの過半重量
と他の不飽和化合物とのブロック、ランダムあるいはグ
ラフト共重合体、これらの単独または共重合体にハロゲ
ン化、スルホン化、酸化等の処理を施した変性重合体等
のオレフィン重合体、アクリロニトリル、スチレン共重
合体(AS樹脂)、ポリカーボネート、熱可塑性ポリエス
テル、ポリアミド、ポリスチレン、スチレン・ブタジエ
ン・スチレン−ブロック共重合体、ポリアクリロニトリ
ル、ポリメタクリル酸メチル等の熱可塑性重合体および
ゴムを挙げることができる。
【0010】上記のオレフィン重合体で、α−オレフィ
ンと共重合し得る他の不飽和化合物としては、酢酸ビニ
ルのようなビニルエステル、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン等のビニルシラン、お
よび上記例示のα−オレフィン以外のエチレン性不飽和
単量体等を挙げることができる。
【0011】本発明で用いられる熱可塑性重合体とし
て、ポリエステルおよびポリスチレンはマトリクス相と
して好ましい。
【0012】本発明で好適に用いられるポリエステル
は、一般に使用されている多塩基性酸と多価アルコール
の重縮合によって得られるものから適宜選んで用いられ
る。
【0013】ここで多塩基酸としては、テレフタル酸、
イソフタル酸、トリメリト酸等の芳香族カルボン酸、ア
ジピン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、こはく酸、n−
ドデセニルこはく酸、イソ−ドデセニルこはく酸、n−
ドデシルこはく酸、n−オクチルこはく酸、イソ−オク
チルこはく酸、n−ブチルこはく酸等の脂肪族カルボン
酸、マレイン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸、お
よびそれらの無水物が挙げられる。また多価アルコール
成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、2,2,4,4−テトラ
メチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、ビスフェノールA、水素化ビスフェノールA、ソ
ルビトールまたはそれらのエーテル化ヒドロキシル化合
物、例えばポリオキシエチレン(10)ソルビトール、ポ
リオキシプロピレン(5)グリセリン、ポリオキシエチレ
ン(4)ペンタエリスリトール、ポリオキシプロピレン
(2,2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシエチレン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン等が挙げられる。
【0014】本発明の効果が著しく発揮されるポリエス
テルは、溶剤可溶性のものである。非晶性あるいは低結
晶性のもの、特にX線解析による結晶化度が5%未満の
ものが効果が大きい。軟化点については40〜150
℃、特に60〜150℃のものが、また数平均分子量に
ついては500〜40000、特に1000〜3000
0のものが効果が大きい。
【0015】本発明で好適に用いられるポリスチレン
は、スチレン系モノマーの熱可塑性重合体である。この
重合体はスチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレ
ン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、クロルス
チレン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン等の
スチレン系モノマーの単独重合体やこれらのスチレン系
モノマーと他の重合性モノマーとの共重合体が用いられ
る。該他の重合性モノマーとしては、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等の不飽和
カルボン酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ブチルやメ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
n−ブチル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチル等
の不飽和カルボン酸エステルの他、無水マレイン酸、無
水イタコン酸等の不飽和酸無水物、アクリロニトリル等
の酸誘導体等、いわゆる不飽和カルボン酸またはその誘
導体などが用いられる。中でも、半重量割合以上のスチ
レン系モノマーおよび半重量割合以下の不飽和カルボン
酸またはその誘導体の共重合体が、粉砕時の粉砕特性向
上により効果的である。このような共重合体は、2元の
共重合体の他、三元以上の共重合体であってもよく、そ
のときはスチレン系モノマーおよび不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体以外の重合性モノマー、例えばエチレ
ン、プロピレン、ヘキセン等のα−オレフィン;ブタジ
エン、イソプロペン等多飽和オレフィン、酢酸ビニル等
のビニルエステル;ビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン等のビニルシラン等を共重合させた
ものを使用することができる。これらのスチレン系モノ
マーの熱可塑性重合体のなかでもガラス転移温度が30
〜105℃、数平均分子量が1000〜150000、
特に2000〜100000のものが効果が大きい。
【0016】また、本発明に用いられるポリスチレンと
しては、特に溶剤可溶性のものが好ましい。これらのマ
トリクス樹脂は分散したドメイン樹脂成分を実質的に被
覆するに足りる量存在すれば良いので、トナーに対して
広い範囲で使用することが可能である。従って一般的に
はトナー樹脂に対して、20〜99重量%用いることが
好ましく、より好ましくは30〜95重量%である。上
記範囲より少ないとマトリクス樹脂とドメイン樹脂が相
反転を起こして粉砕面に着色剤含有樹脂が露出し帯電不
良となり、過粉砕になり易いために粒径分布が広がって
製造効率が悪化する。又、上記範囲より多いと着色剤の
マトリクス樹脂への分散不良を招く。
【0017】ドメイン樹脂としては、上述のマトリクス
樹脂と同様の樹脂を用いることができる。マトリクス樹
脂とドメイン樹脂は必ずしも同種樹脂である必要はな
く、異種樹脂であってもよい。すなわち、マトリクス樹
脂にスチレン系樹脂を使用する場合、ドメイン樹脂とし
ては、それと同種のスチレン系樹脂を使用してもよい
し、異種のポリエステルを用いてもよい。しかし、共重
合させるコモノマーを変えること等により相溶性を変化
させ、相互に均一に混和しないものを用いる。そうする
ことにより、マトリクス樹脂中にドメイン樹脂が分散し
た構成とすることができる。そして、ドメイン樹脂にポ
リエステルを使用する場合、数平均分子量500〜30
000、特に5000〜30000のものを用いること
が効果が大きい。
【0018】本発明の電子写真用トナーにおいては着色
剤はドメイン樹脂中に分散保持させ、このドメイン樹脂
がマトリクス樹脂に分散した構成をしている。着色剤を
ドメイン樹脂に分散保持させることにより、トナー表面
への着色剤の露出が防がれ、トナー表面の帯電性を均一
にする効果がある。また、着色剤を分散保持したドメイ
ン樹脂がマトリクス樹脂中に均一分散している方が、ブ
リードや色のにじみがない。
【0019】すなわち、本発明のトナー組成物において
は、マトリクス樹脂とドメイン樹脂とは相互に均一に混
和しない樹脂であって、用いる着色剤との親和性の大き
い方がドメイン樹脂として作用する。
【0020】本発明の電子写真用トナーに用いられる分
散助剤は、ドメイン樹脂成分とマトリクス樹脂成分とを
含有してなる共重合体である。ドメイン樹脂またはマト
リクス樹脂の一方を構成するモノマーを含有してなる樹
脂に、他方の樹脂を構成するモノマーをグラフト共重合
させることによって得られるものが好適である。具体的
には、例えばマトリクス樹脂をポリスチレンで構成し、
ドメイン樹脂をポリエステルで構成する場合、分散助剤
はドメイン樹脂を構成する熱可塑性ポリステルをスチレ
ン系モノマーまたはスチレン系モノマーと不飽和カルボ
ン酸あるいはその誘導体との混合モノマーで化学的に改
質した改質ポリエステルを用いることが好ましい。
【0021】本発明で用いる分散助剤は、マトリクス樹
脂にドメイン樹脂を微細に分散させる作用をし、トナー
組成物中に1重量%もあれば、分散相は充分微細、か
つ、均一となる。好ましくは3重量%以上の量で用い
る。そして、分散助剤はマトリクス樹脂よりアイゾット
衝撃値が0.1kgf・cm/cm以上、好ましくは0.2kgf・
cm/cm以上、より好ましくは0.4kgf・cm/cm以上のも
のを用いる。そのような樹脂を用いることにより、粉砕
工程において、マトリクス樹脂相で優先的に破壊を生じ
させ、ドメイン樹脂の破壊を防止できる。従って、着色
剤をドメイン樹脂相中に閉じ込められたままであるの
で、トナー表面への着色剤の露出による悪影響を防止す
ることができる。アイゾット衝撃値が上記範囲より小さ
いときは、ドメイン樹脂にもストレスがかかり易くな
り、この為に破壊され易くなってしまう。そしてドメイン
樹脂相が破壊されると着色剤の露出による悪影響が生じ
易くなる。又、過粉砕になり易く粒径分布が広がって製造
効率を著しく悪化させる。
【0022】マトリクス樹脂を構成するモノマーとドメ
イン樹脂を構成するモノマーに共通するモノマーを使用
せずにトナーを構成する場合は、例えば、マトリクス樹
脂をポリスチレンで構成し、ドメイン樹脂をポリエステ
ルで構成する場合等は、分散助剤相、ドメイン助剤相お
よびマトリクス相を構成する各樹脂のアイゾット衝撃値
が、さらに 分散助剤≧ドメイン樹脂>マトリクス樹脂 の関係を有するようにトナーを構成することは有用であ
る。そうすることによりドメイン樹脂を破壊からより有
効に防止し、小粒径トナーを高い製造効率で製造するこ
とがより容易となる。この場合、分散助剤とマトリクス
樹脂のアイゾット衝撃値は上記した差を有すればよく、
ドメイン樹脂のアイゾット衝撃値は、分散助剤に等しい
か、あるいは分散助剤とマトリクス樹脂との間の値を有
すればよい。望ましくは、分散助剤のアイゾット衝撃値
はドメイン樹脂のそれより0.1kgf・cm/cm以上、好ま
しくは0.2kgf・cm/cm以上大きいものを使用し、一
方、マトリクス樹脂よりアイゾット衝撃値が、0.2kg
f・cm/cm以上、好ましくは0.4kgf・cm/cm以上大きいも
のを使用する。
【0023】なお、本発明においてアイゾット衝撃値
は、Mini-max Izot衝撃試験機(ModelCS-183;Instrume
nt社製)を使用して測定した値で表している。測定に際
しては、30×12×2.0[mm]の試験片をプレス
成形(条件130℃、60〜70kg/cm2)で作製し、この
試験片を上記試験機に供した。
【0024】分散助剤の具体例としては、スチレン系重
合体とビニルモノマーとをグラフト反応させる方法とし
ては、溶剤に重合体を溶解し、そこへビニルモノマー
を投入して反応させる方法、ビニルモノマーに重合体
を溶解して反応させる方法、水に重合体粒子を懸濁さ
せ、これにビニルモノマーを添加して該重合体粒子に含
浸させたのち、反応させる方法、ビニルモノマーに重
合体を溶解したものを水中に液滴として浮遊させた状態
で反応させる方法、重合体の溶融状態下にビニルモノ
マーと反応させる方法、もしくは放射線グラフト法等
がある。中でも好ましい方法は、上記またはの方法
である。またはの方法で得られた重合体は、マトリ
クス樹脂およびドメイン樹脂が同時に含有生成されてお
り、マトリクス樹脂またはドメイン樹脂を別途に加える
ことなく用いることができる。この方法は、ポリエステ
ルを改質する場合にも同様に適用できる。
【0025】この反応に際しては、通常、重合開始剤を
用いる。重合開始剤としては一般にラジカル重合に用い
られるものを用いることができるが、重合反応の温度か
ら見て、分解温度が45〜110℃、特に50〜105
℃の範囲のものから選ぶのが好ましい。ここでいう分解
温度とは、ベンゼン1リットル中に重合開始剤を0.1
モル添加して、10時間放置したときにラジカル発生剤
の分解率が50%となるときの温度を意味する。
【0026】このような開始剤の具体例としては、例え
ば2,4−ジクロルベンゾイルペルオキシド(54℃)、t
ert−ブチルペルオキシピバレート(56℃)、O−メチ
ルベンゾイルペルオキシド(57℃)、ビス−3,5,5−
トリメチルヘキサノイルペルオキシド(60℃)、オクタ
ノイルペルオキシド(61℃)、ラウロイルペルオキシド
(62℃)、ベンゾイルペルオキシド(74℃)、tert−ブ
チルペルオキシ−2−エチルヘキサノエイト(74℃)、
1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキサン(91℃)、シクロヘキサノンペ
ルオキシド(97℃)、2,5−ジメチル−2,5−ジベン
ゾイルペルオキシヘキサン(100℃)、tert−ブチルペ
ルオキシベンゾエート(104℃)、ジ−tert−ブチル−
ジペルオキシフタレート(105℃)、メチルエチルケト
ンペルオキシド(109℃)、ジクミルペルオキシド(1
17℃)、ジクミル−tert−ブチルペルオキシド等の有
機過酸化物を挙げることができる(ここで括弧内の温度
は分解温度を示す)。これらは併用もできる。
【0027】重合開始剤の使用量は、ビニルモノマーに
対して0.05〜30重量%、好ましくは0.1〜10
重量%の範囲である。
【0028】分散助剤をマトリクス樹脂(例えばポリエ
ステル)とドメイン樹脂を与え得る単量体(例えばスチレ
ン)で構成する場合は、「その場で(in sit
u)」グラフト共重合することによっても得ることがで
きる。
【0029】マトリクス樹脂をポリスチレンで、ドメイ
ン樹脂をポリエステルで構成する場合、分散助剤はドメ
イン樹脂を構成する熱可塑性ポリエステルの数平均分子
量と同じかそれ以上の数平均分子量の熱可塑性ポリエス
テルをマトリクス樹脂構成モノマーで改質したものが、
トナー粉砕時の粉砕の点から好ましい。そして、このよ
うにポリエステルを改質する場合、マトリクス樹脂構成
モノマーの含量が、5〜80重量%の範囲となるように
処理することが好ましい。その含量が5重量%未満では
グラフト重合体としての十分な分散助剤効果が得られ
ず、80重量%より多いとマトリクス樹脂構成モノマー
の重合体物性により良好な分散助剤効果および耐衝撃性
が得られない。
【0030】本発明の電子写真用トナーに用いられる着
色剤としては、カーボンブラック、ローダミンB等の塩
基性染料、酸性染料、蛍光染料、アゾ系染料、アントラ
キノン系染料、アジン系染料、ニグロシン染料、金属錯
化合物系染料や、ベンガラ、酸化チタン、カドミウムイ
エロー、カドミウムレッド、塩基性染料レーキ、フタロ
シアニン系顔料などがある。これら着色剤の添加量は、
一般に、トナー樹脂に対して、0.05〜50重量%の
範囲で用いられるが、より好ましくは0.1〜20重量
%程度である。また、着色剤の実質的全量をドメイン樹
脂に分散充填させる必要から、着色剤はマトリクス樹脂
に対するよりドメイン樹脂に対する親和力が大きいもの
を用いる。
【0031】本発明のトナーにはさらに、流動性、離型
性などを改質する目的で、低分子量のオレフィン重合
体、コロイダルシリカ、脂肪酸および脂肪酸金属塩等を
添加してもよい。
【0032】本発明のトナーを製造するには、まず上記
ドメイン樹脂と着色剤を上記所定量溶融混練してなる混
練物を得る。混練は通常のロール、ニーダ、押し出し機
等で行えばよい。次に、得られた混練物、マトリクス樹
脂、および分散助剤を上記所定量溶融混練して着色組成
物を得る。
【0033】得られた着色組成物は着色剤を含有するド
メイン樹脂がマトリクス樹脂相中に微細、かつ均一に分
散されている。このような均一分散系は、マトリクス樹
脂とドメイン樹脂との機械的ブレンドに際して、それら
の組成物成分の特性(分子量、分子量分布、共重合比、
ランダム性、電気的特性、混和性、親和性等)、ブレン
ド条件(装置、温度、混練速度、時間等)等を適宜選択す
ることにより形成させることができる。
【0034】一般的には、マトリクス樹脂相中のドメイ
ン樹脂分散相の粒径は5μm以下、好ましくは2μm以
下、特に1μm以下が好ましい。より小粒径トナーを希
望する場合は、分散相の粒径が小さい程好ましいが、5
μmより大きくなるとドメイン層のトナー表面への露出
等の悪影響が現れやすくなる。ここでいう粒径とは、試
料断面の電子顕微鏡の観察によって測定される平均一次
粒子径(Martinの径)である。
【0035】最後に、着色剤が含有されたドメイン樹脂
相の分散したマトリクス着色組成物を粉砕分級する。本
発明によると、粉砕時、ストレスがマトリクス樹脂に集
中して粉砕されるので、得られる粒子は全表面が実質的
にマトリクス樹脂で覆われた粒子を得ることができ、し
かも粉砕物の粒度分布がシャープになり、分級収率が高
いものとなる。得られるトナー粒子は着色剤の露出が押
さえられ、帯電の安定性が達成される。
【0036】粉砕は、ジェットミル、ハンマーミル、ピ
ンミル等の手段で行うことができる。粉砕ストレスをマ
トリクス樹脂相に効果的に付与し、分級収率を挙げるた
めには、クリプトロン粉砕機(川崎重工業社製)(図
2)等の低衝撃式粉砕手段を使用することが好ましい。
クリプトロン粉砕機(図2)は、竪型の高速回転式粉砕
機で、Vベルト(200)駆動により高速回転するロー
タ(201)と入口ケーシング(202)、出口ケーシ
ング(203)、および表面に多数の溝を持つライナを
取り付けたステータ(204)によって構成されてい
る。入り口(205)から空気とともに吸引された原料
は、まず高速回転しているロータによって円周に均等に
分散され、次に、特殊な形状をしたロータブレードとラ
イナーブレード間に発生する激しい渦流に巻き込まれて
瞬間的に粉砕され、排気口(206)から外部に放出さ
れる。
【0037】以上のようにして表面がマトリクス樹脂で
覆われた(着色剤露出のないまたは極めて露出の少ない)
微粒子を分級効率よく製造することができる。トナーは
通常、平均粒径5〜20μmに調整されるが、本発明に
おいては、平均粒径が10μm未満のものも効率よく製
造可能であり、そのような小粒径トナーは鮮明性に優れ
た画像形成に有用である。
【0038】なお、本発明は破断性に着目して分級収率
および着色剤露出防止による帯電の安定化を主な目的と
しているが、適宜、他の添加剤、例えば帯電制御剤、流
動化剤等をマトリクス樹脂あるいはドメイン樹脂中に添
加し、種々の特性を制御可能であり、そのような態様も
本発明に包含される。
【0039】
【実施例】以下に示す実施例で、本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例によって限定されるもの
ではない。以下に、実施例に用いたドメイン樹脂、マト
リクス樹脂および分散助剤を示す。
【0040】ドメイン樹脂 スチレン・アクリル酸エステル共重合体 分子量: 53000 アイゾット衝撃強さ: 0.51[kgf・cm/cm]マトリクス樹脂 スチレン・無水マレイン酸共重合体 分子量: 10000 アイゾット衝撃強さ: 0.17[kgf・cm/cm]分散助剤 改質スチレン重合体 アイゾット衝撃強さ: 0.41[kgf・cm/cm]
【0041】参考例1(分散助剤樹脂の製造) 内容量10リットル のオートクレーブ内に水4kg、リ
ン酸三カルシウム80g、ドデシルベンゼンスルホン酸
ソーダ0.12gを加えて水性媒質とし、これに、「ナイ
バーB」8gをスチレン640gおよびn−ブチルアクリレ
ート160gの混合液に溶解した液を加えて撹拌した。
これに前記マトリクス樹脂(スチレン共重合体)粒子12
00gを投入し、オートクレーブ内を窒素置換したのち
系内温度を60℃に昇温し、その温度を3時間維持して
上記の重合開始剤を含むスチレンをマトリクス樹脂粒子
中に含浸させた。
【0042】次いで、「パーブチルPV」11.4gをこ
の懸濁系に投入し、さらに系内温度を65℃に昇温して
2時間保持してスチレン重合体粒子表面の重合を開始さ
せた。その後、系内温度を90℃に昇温して3時間維持
し、重合を完結させた。冷却後、内容物を取り出して酸
洗いおよび水洗を行なって分散助剤樹脂2kgを得た。
【0043】実施例1 ドメイン樹脂40重量部とカーボンブラック5重量部と
を二軸混練押出機にて溶融混練した。この混練物を45
重量部、マトリクス樹脂を55重量部および分散助剤を
8重量部を二軸混練押出機にて溶融混練して着色組成物
を得た。この着色組成物の一部をスライドグラスとカバ
ーグラスの間にはさみ、ホットプレス上で熱溶融させて
薄膜化し、透過型光学顕微鏡により観察したところ、着
色された分散相の存在が見られ、その粒径は0.5〜
1.0μであり、この分散相はマトリクス中に均一微細
に分散していた。また、マトリクス中に着色剤は見られ
なかった。得られた着色物をジェットミルにより微粉砕
し、その後分級により平均粒径8μのトナーを得た。こ
の時の分級収率は75%であった。
【0044】比較例1 実施例1において使用した分散助剤を除いたほかは実施
例1と同様にして着色組成物を得た。得られた組成物に
ついて実施例1と同様に評価したところ分散相の存在は
見られたが、その粒径は1.0〜3.0μであり分散も
不均一であった。また着色剤は分散相だけでなく、マト
リクス相にも充填されていた。このものを実施例1と同
様に微粉砕・分級を行なったところ分級収率は53%で
あった。
【0045】比較例2 ドメイン樹脂40重量部とマトリクス樹脂55重量部お
よびカーボンブラック5重量部を二軸混練押出機にて溶
融混練して着色混練組成物を得た。得られた組成物を実
施例1と同様にに評価したところ、着色剤はほぼ均一に
系全体に分散しており、分散相はほとんど観察されなか
った。また分級収率も25%と低く粒度分布も広かっ
た。なお、この組成物のアイゾット衝撃強さは0.22
[kgf・cm/cm]であり、マトリクス樹脂に近い特性であ
った。
【0046】比較例3 実施例1において使用したドメイン樹脂とマトリクス樹
脂の相互を入れ換え、即ち、ドメイン樹脂としてスチレ
ン・無水マレイン酸共重合体を使用し、マトリクス樹脂
として、スチレン・アクリル酸エステル共重合体を使用
し、ドメイン樹脂であるスチレン・無水マレイン酸共重
合体と親和力を有するように表面処理されたカーボンブ
ラックを使用した以外、実施例1と同様に着色組成物を
得た。この組成物を実施例1と同様に評価したところ、
実施例1と同じく分散相は均一微細に分散しており、マ
トリクス中にも着色剤は見られなかった。しかし、この
組成物を実施例1と同様に微粉砕を行なったが、粉砕に
長時間を要し分級収率も44%であった。
【0047】実施例2 比較例3において、重合度を増し、アイゾット衝撃強度
を0.6[kgf・cm/cm]とした分散助剤を用いた以外、
比較例3と同様に着色組成物を得た。得られた組成物を
実施例1と同様に評価したところ、比較例3と同じく分
散相は均一微細に分散しており、マトリックス中にも着
色剤は見られなかった。得られた着色組成物を実施例1
と同様に微粉砕・分級を行なったところ、比較例3より
も粉砕に長時間を要したが、分級収率は70%と良好で
あった。
【0048】比較例4 比較例3において、重合度を下げ、アイゾット衝撃強度
を0.29[kgf・cm/cm]とした分散助剤を用いた以
外、比較例3と同様に着色組成物を得た。この組成物を
実施例1と同様に評価したところ、分散相の存在が見ら
れたが、その粒径は0.8〜2.7μでやや不均一分散
を示しておりマトリクス相にも着色剤が若干見られた。
得られた着色組成物を実施例1と同様に微粉砕・分級を
行なったところ、粉砕に要した時間は実施例1と比較例
2との中間であった。また、このものの分級収率は34
%と低かった。
【0049】実施例3 ドメイン樹脂40重量部とカーボンブラック20重量部
とを二軸混練押出機にて溶融混練して得た混練物を60
重量部用いた以外、実施例1と同様に着色組成物を得
た。この組成物を同様に評価したところ、実施例1と同
じ分散状態になっていることがわかった。さらに分級収
率も76%で実施例1とほぼ同じ収率が得られた。
【0050】比較例5 比較例2においてカーボンブラックを18.5重量部に
した以外、比較例2と同様に着色組成物を得た。この組
成物を実施例1と同様に評価したところ、比較例2と同
じく着色剤は系全体に分散しており、分散相はほとんど
観察されなかった。また、分級収率も23%で粒度分布
も広かった。
【0051】実施例4 実施例1において、マトリクス樹脂とドメイン樹脂を相
互に入れ換え、すなわちドメイン樹脂としてスチレン・
無水マレイン酸共重合体を用い、マトリクス樹脂として
スチレン・アクリル酸エステル共重合体を使用し、ドメ
イン樹脂40重量部とカーボンブラック20重量部とを
二軸混練押出機にて溶融混練し、混練物を得た。この混
練物を60重量部、マトリクス樹脂55重量部および重
合度を増し、衝撃値0.6[kgf・cm/cm]とした分散助
剤を8重量部を二軸混練押出機にて溶融混練して着色組
成物を得た。この組成物を実施例1同様に評価したとこ
ろ、着色された分散相の存在が見られ、その粒径は0.
6〜1.0μであり、この分散相はマトリクス樹脂中に
均一微細に分散していた。また着色剤はマトリクス樹脂
中には見られなかった。得られた着色組成物を実施例1
と同様に微粉砕・分級を行なったところ、粉砕に長時間
を要したが、分級収率は72%と良好であった。
【0052】比較例6 実施例4において、衝撃値0.29[kgf・cm/cm]の分
散助剤を使用した以外、実施例4と同様に着色組成物を
得た。この組成物を実施例1と同様に評価したところ、
分散相の存在は見られたが、その粒径は1.0〜2.9
μで、やや不均一分散を示しており、マトリクス樹脂着
色剤が若干見られた。得られた着色組成物を同様に微粉
砕・分級を行なったところ分級収率は30%であった。
【0053】実施例1〜4および比較例1〜6で得られ
たトナーについて電気抵抗および帯電量を測定した。電
気抵抗はインピーダンスブリッジ法により測定した。ト
ナーの帯電量はブローオフ帯電測定器により測定し、各
現像剤を30C、85%の高温高湿下に12時間放置
後の帯電量および45C1箇月間放置後の帯電量を測
定した。結果を表1にまとめた。
【0054】
【表1】
【0055】実施例5 ドメイン樹脂40重量部とカーボンブラック5重量部と
を二軸混練押出機にて溶融混練した。この混練物を45
重量部、マトリクス樹脂を55重量部および分散助剤を
8重量部を二軸混練押出機にて溶融混練して着色組成物
を得た。この着色組成物の一部をスライドグラスとカバ
ーグラスの間にはさみ、ホットプレス上で熱溶融させて
薄漠化し、透過型光学顕微鏡により観察したところ、着
色された分散相の存在が見られ、その粒径は0.5〜
1.0μであり、この分散相はマトリクス中に均一微細
に分散していた。また、マトリクス中に着色剤は見られ
なかった。得られた着色物をクリプトロン粉砕法により
微粉砕し、その後分級により平均粒径8μのトナーを得
た。この時の分級収率は85%であった。
【0056】比較例7 ドメイン樹脂40重量部とマトリクス樹脂55重量部お
よびカーボンブラック5重量部を二軸混練押出機にて溶
融混練して着色混練組成物を得た。得られた組成物を実
施例5と同様に評価したところ、着色剤はほぼ均一に系
全体に分散しており、分散相はほとんど観察されなかっ
た。また分級収率も37%と低く粒度分布も広かった。
なお、この組成物のアイゾット衝撃強さは0.22[kg
f・cm/cm]であり、マトリクス樹脂に近い特性であっ
た。
【0057】実施例6 比較例3において、重合度を増し、アイゾット衝撃強度
を0.6[kgf・cm/cm]とした分散助剤を用いた以外、比
較例3と同様に着色組成物を得た。得られた組成物を実
施例5と同様に評価したところ、比較例3と同じく分散
相は均一微細に分散しており、マトリックス中にも着色
剤は見られなかった。得られた着色組成物を実施例5と
同様に微粉砕・分級を行なったところ、比較例3よりも
粉砕に長時間を要したが、分級収率は79%と良好であ
った。
【0058】実施例7 ドメイン樹脂40重量部とカーボンブラック20重量部
とを二軸混練押出機にて溶融混練して得た混練物を60
重量部用いた以外、実施例5と同様に着色組成物を得
た。この組成物を同様に評価したところ、実施例5と同
じ分散状態になっていることがわかった。さらに分級収
率も85%で実施例5とほぼ同じ収率が得られた。
【0059】実施例8 実施例6において、カーボンブラックを20重量部とし
た以外は実施例6と同様にして混練物を得た。この混練
物を60重量部、マトリクス樹脂55重量部および重合
度を増し、衝撃値0.6[kgf・cm/cm]とした分散助剤
を8重量部を二軸混練押出機にて溶融混練して着色組成
物を得た。この組成物を実施例5同様に評価したとこ
ろ、着色された分散相の存在が見られ、その粒径は0.
6〜1.0μであり、この分散相はマトリクス樹脂中に
均一微細に分散していた。また着色剤はマトリクス樹脂
中には見られなかった。得られた着色組成物を実施例6
と同様に微粉砕・分級を行なったところ、粉砕に長時間
を要したが、分級収率は81%と良好であった。
【0060】以上の結果を表2にまとめた。
【表2】
【0061】表2より、低衝撃法では、実施例1〜4に
比べてさらに収率が向上したことがわかる。
【0062】また、得られたトナーの粒度分布をレーザ
ー回折式粒度分布測定機(HORIBA社製)にて測定し
たところ、実施例のものは比較例に対して、明らかにシ
ャープな分布を示した。
【0063】以上から明らかなように、低衝撃式粉砕手
段を用いて粉砕することにより、粉砕、分級収率および
粒度をより向上させることができる。
【0064】さらに、実施例を用いて本発明を説明す
る。以下の実施例は、ドメイン樹脂にポリエステル樹脂
を、マトリクス樹脂にスチレン系共重合樹脂を使用しト
ナーを形成した場合を述べる。これらの実施例、比較例
においては、ドメイン樹脂とマトリクス樹脂の構成成分
に共通するモノマー成分を有さない。各実施例、比較例
に使用したドメイン樹脂、マトリクス樹脂および分散助
剤の数平均分子量およびアイゾット衝撃強度を表3に示
す。
【0065】
【表3】
【0066】参考例2(分散助剤の製造) 内容量10リットルのオートクレーブ内に水4kg、リン
酸三カルシウム80g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソ
ーダ0.12gを加えて水性媒質とし、これに、ベンゾ
イルパーオキサイド(日本油脂社製、登録商標「ナイパ
ーBW」8gをスチレン640gおよびn−ブチルアクリレ
ート160gで溶解した混合溶液を加えて撹拌した。こ
れに表3のドメイン用ポリエステル樹脂A(非晶質、ガ
ラス転移温度65℃、分子量約5500)1200gを
投入し、オートクレーブ内を窒素置換したのち系内温度
を60℃に昇温し、その温度を3時間維持して重合開始
剤を含むスチレンをマトリクス樹脂粒子中に含浸させ
た。
【0067】次いで、t−ブチルパーオキシピバレート
(日本油脂社製、登録商標「パーブチルPV」)11.4
gをこの懸濁系に投入し、さらに系内温度を65℃に昇
温して2時間保持してポリエステル粒子表面の重合を開
始させた。その後、系内温度を90℃に昇温して3時間
維持し、反応を完結させた。冷却後、内容物を取り出し
て酸洗いおよび水洗を行なって分散助剤Aを2kg得た。
【0068】参考例3(分散助剤の製造) 改質するポリエステル樹脂として表3のドメイン用ポリ
エステル樹脂B(非晶性、ガラス転移温度72℃、分子
量約10000)を用いて、参考例2と同様な方法で分
散助剤Bを2kg得た。
【0069】参考例4(分散助剤の製造) 改質するポリエステル樹脂として非晶性、ガラス転移温
度51℃、分子量約3000のポリエステル樹脂を用い
た以外は参考例2と同様な方法で分散助剤Cを2kg得
た。
【0070】参考例5(分散助剤の製造) 改質するポリエステル樹脂として表3のドメイン用ポリ
エステル樹脂D(非晶性、ガラス転移温度62℃、分子
量約4000)を使用し、ビニル単量体としてスチレン
のみを800g用い、また重合開始剤の使用量を「ナイ
パーBW」9.6gおよび「パーブチルPV」13.7
gとした以外は参考例2と同様な方法で分散助剤Dを2
kg得た。
【0071】参考例6(スチレン系重合体の製造) 内容量10リットル のオートクレーブ内に水4kg、リ
ン酸三カルシウム80g、ドデシルベンゼンスルホン酸
ソーダ0.12gを加えて水性媒質とし、これに、これ
に「パーブチルPV」28.6gおよび「ナイパーB
W」20gをスチレン1.4kg、n−ブチルメタクリ
レート600gの混合液に溶解した液を加えて撹拌し
た。オートクレーブ内を窒素置換した後、系内温度を6
5℃に昇温し、その温度を3時間維持した。次に系内温
度を75℃に昇温し、3時間保持した。さらに系内温度
を90℃に昇温して、2時間維持し重合を完結させた。
冷却後、内容物を取り出し、酸洗いおよび水洗、乾燥し
てスチレン系共重合樹脂Aを2kg得た。この生成物に
ついて赤外スペクトルによる定量を実施したところ、ス
チレン70重量%、n−ブチルメタクリレート30重量
%とほぼ定量的に反応が進んだことがわかった。
【0072】参考例7(スチレン系重合体の製造) 重合開始剤の「パーブチルPV」を23gに、「ナイパ
ーBW」を16gにした以外は参考例6と同様な方法で
ステレン系重合体Bを2kg得た。
【0073】参考例8(スチレン系重合体の製造) 重合するビニル単量体としてスチレン1.4kg、n−
ブチルメタクリレート580gおよびメタクリル酸20
gとした以外は参考例6と同様の方法でスチレン系重合
体Cを2kg得た。
【0074】実施例9 表3のドメイン樹脂A 35重量部とカーボンブラック
5重量部とを二軸混練押出機にて溶融混練した。この混
練物を40重量部、マトリクス樹脂A 50重量部およ
び分散助剤A10重量部を二軸混練押出機にて140℃
で溶融混練して着色組成物を得た。この着色組成物の一
部をスライドグラスとカバーグラスの間にはさみ、ホッ
トプレス上で熱溶融させて薄膜化し、透過型光学顕微鏡
により観察したところ、着色された分散相の存在が確認
され、その粒径は0.5〜1.0μmであり、マトリク
ス樹脂中に均一に分散していた。また、マトリクス樹脂
中に着色剤は見られなかった。得られた着色物をクリプ
トン粉砕法により微粉砕し、分級した後、レーザー回折
式粒度分布計(堀場製作所社製)により測定した粒度分
布から平均粒径を求めた。さらに分級時収率を比較し
た。この結果と以下の実施例、比較例の結果をまとめて
表4に示した。
【0075】実施例10 カーボンブラック7重量部とドメイン樹脂B 30重量
部を溶融混練した混練物37重量部と、マトリクス樹脂
B 55重量部および分散助剤B8重量部を溶融混練し
て着色組成物を得た。この組成物を実施例9と同様に評
価したところ、着色されたドメイン樹脂相が確認され、
その粒径は0.5〜1.0μmであり、マトリクス樹脂
中に均一に分散していた。また、着色剤はマトリク樹脂
相にはみられなかった。
【0076】実施例11 ドメイン樹脂としてドメイン樹脂C(非晶性、ガラス転
移温度67℃、分子量7000)を、マトリクス樹脂と
してマトリクス樹脂Aを、分散助剤として分散助剤Bを
使用して実施例10と同様にして着色組成物を得た。こ
のもののドメイン樹脂分散状態もほぼ実施例10と同様
であった。
【0077】実施例12 着色剤としてローダミンBベース(C.I.ソルベント
レッド49)を使用した以外、実施例11と同様にして
着色組成物を得た。着色されたドメイン樹脂相が、実施
例11と同じように微分散していることが確認され、マ
トリクス樹脂相に着色剤はみられなかった。
【0078】実施例13 分散助剤として、分散助剤Cを用いた以外、実施例9と
同様にして着色組成物を製造し、評価した。このものの
ドメイン樹脂分散状態は実施例9と同様に微分散してお
り、マトリクス樹脂相に着色剤はみられなかった。
【0079】実施例14 ドメイン樹脂としてドメイン樹脂Dを使用し、また分散
助剤として分散助剤Dを用いた以外は、実施例9と同様
にして着色組成物を得た。このもののドメイン樹脂粒子
は実施例9に比べて、やや大きく不均一な分散であった
が実用的な使用には問題がなかった。
【0080】実施例15 ドメイン樹脂A 30重量部とカーボンブラック7重量
部を溶融混練したもの37重量部と分散助剤A 8重量
部およびマトリクス樹脂B 55重量部を溶融混練して
着色組成物を得た。これを微粉砕・分級して11.7μ
mの平均粒径のトナーを得た。
【0081】実施例16 ドメイン樹脂D 30重量部とカーボンブラック7重量
部とを2軸混練押出機にて140℃で溶融混練した。こ
のものを35重量部、マトリクス樹脂C 55重量部お
よび分散助剤C 8重量部を140℃で溶融混練して着
色組成物を得た。このものについて実施例9と同様に評
価したところ、着色剤が充填されたドメイン樹脂相が、
平均粒径2.5μmで均一に分散していることが観察さ
れた。
【0082】比較例8 分散助剤を除いた以外は実施例9と同様にして着色組成
物を得た。得られた組成物を観察したところ、ドメイン
樹脂相の分散は認められたものの、その粒径は大きく、
不均一であった。
【0083】実施例17 実施例9で用いたドメイン樹脂とマトリクス樹脂を入れ
替え、ドメイン樹脂にスチレン・アクリル酸エステル共
重合体Aを、マトリクス樹脂としてポリエステル樹脂A
を、分散助剤は同じ分散助剤Aを使用して実施例9と同
様に着色組成物を得た。このもののドメイン樹脂相の分
散粒径は、実施例9より不均一であった。
【0084】表4に、以上の各実施例および比較例のト
ナーの組成物について、アイゾット衝撃強度とともに併
記した。
【0085】
【表4】
【0086】実施例9〜11、13、14、16、17
および比較例8で得られたトナーの帯電量および帯電分
布をブローオフ帯電測定器により測定した。また、各ト
ナーを30℃、85%の高温高湿下に12時間、また4
5℃で30日間放置した後の帯電量を初期帯電量(キャ
リアと1時間接触帯電)と比較した結果を表5にまとめ
た。
【0087】実施例にて製造されたトナーは、帯電分布
が比較例のものに比べシャープな分布を示し、帯電量の
少ないもの、および逆に帯電している粒子の割合が少な
い。比較例8のトナーは分布も広く、逆に帯電している
粒子の割合も多かった。 また、実施例にて製造された
トナーは環境安定性に優れ、帯電量の変動が少ないのに
比べ、比較例の帯電量は大きく低下した。
【0088】
【表5】
【0089】
【発明の効果】本発明のトナーは、帯電特性の環境安定
性、耐刷性、保存安定性、画像鮮明性などに優れてい
る。本発明のトナーの製造方法によると、分級効率よく
トナーを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のトナー粒子の模式的断面図を示す。
【図2】 低衝撃式粉砕機(クリプトロン粉砕機)の模
式的断面図を示す。
【符号の説明】
1:マトリクス樹脂、2:ドメイン樹脂、3:分散助
剤、4:着色剤、200:Vベルト、201:ロータ、
202:入口ケーシング、203:出口ケーシング、2
04:ステータ、205:入り口、206:排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7144−2H 381 (72)発明者 柘植 昌一 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 酒向 峰行 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 戸谷 謙三 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 照沼 康弘 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内 (72)発明者 大家 由佳子 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内 (72)発明者 大森 道夫 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドメイン樹脂中に着色剤を含有するドメ
    イン樹脂組成物、ドメイン樹脂と混和性の低いマトリク
    ス樹脂組成物、およびドメイン樹脂とマトリクス樹脂の
    両樹脂に混和性を有しかつアイゾット衝撃値がマトリク
    ス樹脂より高い値を有する分散助剤を少なくとも含み、
    ドメイン樹脂組成物がマトリクス樹脂組成物中に分散助
    剤を介して分散している電子写真用トナー。
  2. 【請求項2】 (a) ドメイン樹脂と着色剤を溶融混
    練してなる混練物を得る工程、 (b) (a)の工程で得られた混練物、ドメイン樹脂
    と混和性の低いマトリクス樹脂、およびドメイン樹脂と
    マトリクス樹脂の両樹脂に混和性を有しかつアイゾット
    衝撃値がマトリクス樹脂より高い値を有する分散助剤を
    溶融混練して着色組成物を得る工程、 (c) (b)の工程で得られた混練物を粉砕分級する
    工程 からなる電子写真用トナーの製造方法。
  3. 【請求項3】 着色剤はドメイン樹脂相および分散助剤
    中に実質的に全量充填されていることを特徴とする請求
    項1記載のトナー。
  4. 【請求項4】 ドメイン樹脂が熱可塑性ポリエステル、
    マトリクス樹脂がスチレン系モノマーの熱可塑性重合体
    であり、かつ分散助剤がアイゾット衝撃値において、 分散助剤≧ドメイン樹脂>マトリクス樹脂 の関係を満たす熱可塑性重合体である、平均粒径10μ
    mの請求項1記載のトナー。
  5. 【請求項5】 ドメイン樹脂が平均分子量5000〜3
    0000の熱可塑性ポリエステルである請求項4記載の
    トナー。
  6. 【請求項6】 マトリクス樹脂が、半重量割合以上のス
    チレン系モノマーおよび半重量割合以下の不飽和カルボ
    ン酸またはその誘導体の共重合体である請求項4記載の
    トナー。
  7. 【請求項7】 分散助剤が、ドメイン樹脂を構成する熱
    可塑性ポリエステルの数平均分子量以上の数平均分子量
    の熱可塑性ポリステルをスチレン系モノマーまたはスチ
    レン系モノマーと不飽和カルボン酸あるいはその誘導体
    との混合モノマーで化学的に改質した改質ポリエステル
    である請求項4記載のトナー。
  8. 【請求項8】 着色剤がカーボンブラックである請求項
    4記載のトナー。
  9. 【請求項9】 着色剤はドメイン樹脂相および分散助剤
    中に実質的に全量充填されていることを特徴とする請求
    項4記載のトナー。
  10. 【請求項10】 ドメイン樹脂が熱可塑性ポリエステ
    ル、マトリクス樹脂がスチレン系モノマーの熱可塑性重
    合体であり、かつ分散助剤がアイゾット衝撃値におい
    て、 分散助剤≧ドメイン樹脂>マトリクス樹脂 の関係を満たす熱可塑性重合体を使用し、平均粒径10
    μm未満に粉砕分級することを特徴とする請求項2記載
    のトナーの製造方法。
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