JPH058825Y2 - - Google Patents

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JPH058825Y2
JPH058825Y2 JP8433989U JP8433989U JPH058825Y2 JP H058825 Y2 JPH058825 Y2 JP H058825Y2 JP 8433989 U JP8433989 U JP 8433989U JP 8433989 U JP8433989 U JP 8433989U JP H058825 Y2 JPH058825 Y2 JP H058825Y2
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pot
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、植物を植え付けた植木鉢を収納して
これを所定形状に配列する栽培器に関し、特にそ
の下方に潅水のための導水管を配置できるように
した植物潅水用栽培器に関するものである。
(従来の技術) 近年、道路や公園等の公共の場所における美
化・整備が著しく向上されてきており、その一環
として、花や観葉植物等が植えられることも多く
なつてきている。これらの花や観葉植物等は、季
節的なものであること、及び維持管理を容易に行
なうようにする必要があること等の理由から、植
木鉢30やプランターに植えてこれらを所定形状
に配置することが行なわれている。
しかしながら、これらの植木鉢30やプランタ
ーに植えられている植物に対しては定期的に潅水
をしなければならないものであり、特に夏期にお
いてはその潅水をほぼ毎日行なわなければならな
いことがある。このような潅水は、一般には水を
タンク車等で運んで行なうか、長いホースを使用
して行なわれるのであるが、この作業は非常に手
間と費用がかかるものである。このような不便さ
に対処する一つの手段として、例えば実公昭39−
5830号公報において提案されているような、 「底面中央部に設けた孔に素焼等の多孔質材よ
りなる断面T字形の栓を設けた植木鉢本体と、内
部が水槽となつていて上面中央部には弾性を有す
る多孔質軟質性物体よりなる液体吸上片を筒体に
収容しその下方より水槽内に多孔質軟質物体より
なる紐またはテープを垂下せしめた台とを組み合
せた水槽付植木鉢の構造」 が提案されている。しかしながら、この技術にお
いては、「水槽」内の水等がなくなれば、当然こ
れを補充しなければならないが、その作業は非常
に面倒なものになると考えられる。
また、特公昭44−10950号公報においても、 「培地下部もしくは下方における培養液(水を
も含む以下同じ)液位の上限、下限間の往復運動
とこれに伴なう上記培地孔隙内の培養液と空気と
の置換作用を行うべく上記上限、下限液位に対応
する電極を培養液槽もしくは栽培槽の槽内もしく
は該槽外における培養液連通液槽に設置し、該電
極における回路形成により発する電気信号により
送液装置を制御せしめることを特徴とする毛管作
用式栽培装置」 等が提案されている。しかしながら、この技術
は、電源が近くにある場所での使用が条件となつ
て、道路や公園等の一般には電源のない場所にお
いて使用することは困難であるだけでなく、上記
公報の第4図の記載からすると、植木鉢の下部が
水に浸つた状態になることがあり、その状態が長
く続くと植物に根腐れ等の病気を生じさせること
が考えられる。
いずれにしても、上記各従来技術は、結局その
維持・管理が不便であつて、道路や公園等の広い
場所に大量の植物を配置する場合には適用困難で
あり、実際に採用しようとすると費用のかかるも
のになると考えられる。
そこで、例えば第7図に示すように、植木鉢3
0やプランターの近傍に散水孔21を有する導水
管20を敷設しておき、この導水管20の一端か
ら水を供給することにより、各散水孔21から植
木鉢30またはプランター内への潅水を非常に簡
単かつ安価に行なうようにすることが考えられ
る。
ところが、このような潅水方法を採用しようと
すると、植木鉢30やプランターの配置位置を導
水管20による潅水能力を考慮して厳密に決定す
るか、植木鉢30やプランターの構造を上記の潅
水方法に合つた形状のものとする必要がある。そ
うしないと、導水管20から供給される水による
潅水を効率よく行なえないからである。しかしな
がら、従来の一般的な植木鉢30等においては、
上述した潅水方法を適用するための工夫がされて
いるものはなく、このような潅水方法を採用する
ことはできないものである。
そこで、本考案者等は、散水孔21を有する導
水管20によつて多数の植木鉢30等に一気に潅
水する方法を採用するようにするにはどうしたら
よいかについて検討を重ねてきた結果、本考案を
完成したのである。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、以上のような経緯に基づいてなされ
たもので、その解決しようとする課題は、多数の
植木鉢30等に対する導水管20を使用した潅水
方法の実現である。
そして、本考案の目的とするところは、通常の
植木鉢30を使用することができて、これに対す
る導水管20による潅水を効率よく行なうことの
できる植物潅水用栽培器10を簡単な構成によつ
て提供することにある。
(課題を解決するための手段) 以上の課題を解決するために、本考案の採つた
手段は、実施例において使用する符号を付して説
明すると、 「底面11に対して一体的な側板12を有した
略箱形状で、草花や観葉植物等を植え付けた複数
の植木鉢30を収納するようにした植物潅水用栽
培器10であつて、 底面11の一部を上方に膨出させて、散水孔2
1を有する導水管20を下方から挟持して収納す
る導水管支持部13と、 この導水管支持部13の一部を切除した状態で
設けられて、導水管20の散水孔21を上側に露
出させる切欠14と、 側板12と導水管支持部13間に形成された貯
水部16と、 底面11から突出した状態で形成した複数の鉢
台部15と、 側板12等に形成されて、その下端縁17aが
鉢台部15上の植木鉢30下面と底面11との間
に位置する通気排水孔17とを備えたことを特徴
とする植物潅水用栽培器10」 である。
(考案の作用及び使用の態様) 以上のように構成した本考案に係る植物潅水用
栽培器10の作用を、その使用の態様とともに、
以下に説明する。
まず、この植物潅水用栽培器10は、第7図に
示したように、その底面11に形成した導水管支
持部13内に、別途敷設した導水管20を下方か
ら挟持して収納するようにして、導水管20を敷
設した台上等に配置するとともに、その中に植物
を植え付けた植木鉢30を収納するのである。こ
れにより、第2図等において示すように、導水管
20の各散水孔21は、導水管支持部13に形成
した各切欠14から上側に開口することになる。
この状態で導水管20に給水すれば、水は各散
水孔21から植木鉢30または当該植物潅水用栽
培器10内に噴出し、植木鉢30に対する潅水が
なされるのである。この潅水は、導水管20上に
配置した植物潅水用栽培器10内の各植木鉢30
に行なわれるのであるから、このような植物潅水
用栽培器10が多数あつたとして、その中に収納
した各植木鉢30に対する潅水はそれぞれ一気に
なされる。
以上のような潅水を行なえば、一部の水が各植
木鉢30内に直接注ぎ込まれるとともに、その他
の水が導水管支持部13と側板12との間に形成
された貯水部16内にも注ぎ込まれる。これによ
り、各貯水部16にては、側板12に形成した通
気排水孔17からオーバーフローするまで水が溜
まるのである。この場合、各通気排水孔17の下
端縁17aが切欠14の下端よりも低くなるよう
に形成してあるので、植木鉢30の下面が鉢下空
間18内の貯水部16における水面に直接接触し
ないようになつている。これにより、各植木鉢3
0は水に浸された状態となることはないので、こ
れに植え付けた植物が根腐れ等の病気を発生する
ことはないのである。
なお、第3図に示すように、植物潅水用栽培器
10の各鉢台部15上に植木鉢30を載置するに
あたつて、不織布等からなる吸水材40を敷いて
行なうとともに、この吸水材40の一部を貯水部
16内に垂らしておくとよい。このようにするこ
とにより、例えば側板12と鉢台部15間に形成
した貯水部16内の水が吸水材40に吸収される
から、この吸水材40に吸収された水により、植
木鉢30の早期の乾燥が防止されて、潅水をより
効率良く行なえるのである。
また、第4図に示した実施例においては、各鉢
台部15として、底面11の長手方向全体に延在
するものを採用したのではなく、この鉢台部15
を分割したものを採用したものである。これによ
り、側板12と鉢台部15間に位置する貯水部1
6と、鉢下空間18内に位置する貯水部16間に
は、これらを連通させる通水口19が形成されて
いるのである。すなわち、この植物潅水用栽培器
10においては、導水管支持部13を除く底面1
1の上面全体が貯水部16となつているものであ
り、当該植物潅水用栽培器10内に供給された水
が形成する水面は、側板12に設けた通気排水孔
17によつてのみ規定されるのである。従つて、
例えば側板12と鉢台部15間内に吸水材40の
端部を浸しておけば、底面11上の略全体を覆う
ことになる貯水部16内の大量の水の全てが吸水
材40によつて吸い上げられるのである。
さらに、鉢台部15を第一鉢台部15aと第二
鉢台部15bにより構成した、第5図及び第6図
に示した第三実施例に係る植物潅水用栽培器10
においては、上記の各例における作用と同じ作用
を有する他、特にその第二鉢台部15bが底面1
1と導水管支持部13とに一体的に形成してある
ので、各切欠14近傍における底面11の剛性が
保証されている。すなわち、上方に開口する切欠
14が存在するということは、その部分における
底面11の剛性が不足することもあり得るが、導
水管支持部13に近接して設けた各第二鉢台部1
5bによつて底面11の剛性が確保されているの
である。
(実施例) 次に、図面に示した実施例に係る各植物潅水用
栽培器10を参照して、本考案を具体的かつ詳細
に説明する。
・ 第一実施例 第1図〜第3図には本考案の第一実施例に係る
植物潅水用栽培器10の斜視図が示してあり、こ
の植物潅水用栽培器10は、まず、四角形状の底
面11と、これと一体的に形成した側板12とに
より、縦及び横がそれぞれぞれ約37cm及び112cm
で、高さが約6.5cmの略箱形状のものとして形成
してある。また、この植物潅水用栽培器10の底
面11には、第1図及び第2図に示すように、導
水管支持部13と鉢台部15とが一体的に形成し
てある。なお、本実施例における側板12の上端
には、運搬を便利にするためのフランジ部が形成
してあり、このフランジ部は、この植物潅水用栽
培器10を運搬用容器として使用する場合等にお
ける強度を保証するために、補強リブ12aによ
つて補強してある。
導水管支持部13は、底面11の一部を上方に
膨出させることにより形成したものであり、本実
施例においては底面11の中央であつて植物潅水
用栽培器10の長手方向に沿つた状態で形成して
ある。勿論、この導水管支持部13の両端は、第
1図にて示したように、植物潅水用栽培器10の
側板12の中央下部において開口している。
この導水管支持部13の一部には、その一部を
切除する状態で複数の切欠14が形成してあり、
これにより、導水管支持部13内に収納する導水
管20の散水孔21が当該植物潅水用栽培器10
の上方に開口するようにしてある。
また、本実施例及び以下に説明する実施例にお
いて、各切欠14の下端が後述する各通気排水孔
17の下端縁17aより上方に位置するように形
成してある。これは、貯水部16内の水面が常に
切欠14より下方となるようにするためであり、
これにより貯水部16内に入つた枯葉やゴミ等が
直接導水管20の各散水孔21を塞ぐことがない
ようにするものである。
鉢台部15は、本実施例の場合、導水管支持部
13の両側であつて、側板12に近接した部分に
てこれと平行となるように、それぞれ二列に形成
してある。これら各鉢台部15は、第2図に示し
たように、底面11の一部を上方に膨出させるこ
とにより形成したものであるが、後述の第4図あ
るいは第5図に示す実施例におけるように、底面
11と一体的な板を立設した状態で形成して実施
してもよいものである。いずれにしても、各植木
鉢30を底面に11に対して水平状に支持するこ
とができれば、この鉢台部15としてはどのよう
な構成のものとしてもよい。
また、第1図及び第2図に示した実施例におけ
る各鉢台部15にあつては、特に第1図に示した
ように、通気排水孔17の位置より高い高さを有
して植物潅水用栽培器10の横方向に連続するも
のとして形成してある。これにより、各鉢台部1
5と側板12間の貯水部16は、鉢台部15と導
水管支持部13間に形成された鉢下空間18内に
位置する貯水部16とは独立したものとして形成
されている。従つて、この側板12と鉢台部15
間の貯水部16内には他の貯水部16より多くの
水が溜められるのであり、潅水後の各植木鉢30
の早期乾燥を防止するとともに、潅水をより効率
よく行なうものとなつているのである。
すなわち、この第一実施例において側板12と
鉢台部15間に形成した貯水部16は、各鉢台部
15上に植木鉢30を載置したとき、この植木鉢
30の略外側にて潅水された水を受け易く開口す
るものである。この側板12と鉢台部15間に形
成した貯水部16は、鉢台部15の上面と導水管
支持部13に形成した切欠14の位置とによつて
規定される水面を形成するものであり、第4図及
び第5図に示した実施例の場合と比較した場合、
より多くの水を溜めることができるようになつて
いる。
そして、植木鉢30の下方に位置する鉢下空間
18内に形成されるべき貯水部16は、側板12
の短側面に形成した水平状の長穴である通気排水
孔17によつて、外部に連通している。各通気排
水孔17の下端縁17aは、第2図に示したよう
に、植木鉢30の下面と底面11との間に位置す
るものであり、本実施例においては、各鉢台部1
5の高さの約半分程度の位置となるようにしてあ
る。これら各通気排水孔17は、各鉢台部15と
導水管支持部13間に形成した貯水部16内に溜
まる水の水面を植木鉢30の底面より低くするも
のであり、また植木鉢30の下側に鉢下空間18
を積極的に形成して植木鉢30の下面を空気に積
極的に触れさせるようにするものである。すなわ
ち、これら各通気排水孔17は、植物潅水用栽培
器10内での潅水の貯溜を一定状態で行なうよう
にするものであり、植木鉢30内に植え付けた植
物に根腐れ等の病気が発生しないようにするため
のものである。
以上のように構成した本考案に係る植物潅水用
栽培器10は、第3図及び第7図に示したように
して使用されるものである。すなわち、この植物
潅水用栽培器10は、第7図に示したように、多
数の散水孔21を有して所定の台上に敷設した導
水管20がその導水管支持部13の下方から収納
されるようにして、上記の台上に載置されるので
あり、必要に応じて多数の植物潅水用栽培器10
が長く敷設した導水管20上に間隔をつめて配置
されるのである。この場合、導水管支持部13
は、これを導水管20に合つた形状のものとして
あるため、導水管20の一部をしつかりと挟持す
るものである。そして、各植物潅水用栽培器10
内に、植物を植え付けた植木鉢30を収納して、
多数の植木鉢30を所定形状に配列するのであ
る。
このとき、第3図にて示したように、必要に応
じて各植木鉢30の下方に不織布等からなる吸水
材40を敷き、この吸水材40の一端縁を側板1
2と鉢台部15間に位置する貯水部16内に垂ら
しておくことが行なわれる。この吸水材40は、
側板12と鉢台部15間に位置する貯水部16内
の水を吸収して植木鉢30の乾燥を防止するもの
であるが、この吸水材40と各鉢台部15の上面
間に、植木鉢30の安定化及び吸水材40の垂れ
下がりを防止するための板材を入れることもあ
る。勿論、この吸水材40は、本考案に係る植物
潅水用栽培器10の構成には直接関係しないもの
であり、その使用は必要に応じて選択的に行なえ
ばよい。
・ 第二実施例 第4図には、本考案の第二実施例に係る植物潅
水用栽培器10が示してある。この実施例におい
ては、各鉢台部15の形状が前述した第一実施例
に係る植物潅水用栽培器10と次の点で異なつて
いる。すなわち、この第4図に示した植物潅水用
栽培器10の各鉢台部15は、底面11上に連続
的ではなく、分割して形成したものであり、かつ
各鉢台部15を板状のものとしたものである。こ
れにより、各鉢台部15間には、側板12と鉢台
部15間に位置する貯水部16と、導水管支持部
13と鉢台部15間に位置する貯水部16とを連
通させる通水口19が形成されている。従つて、
この植物潅水用栽培器10においては、当該植物
潅水用栽培器10内に供給された水が形成する水
面は、側板12に設けた通気排水孔17によつて
のみ規定されるものであり、例えば貯水部16内
に吸水材40の端部を浸しておけば、貯水部16
内の水の全てが吸水材40によつて吸い上げられ
る。
・ 第三実施例 第5図及び第6図には、本考案の第三実施例に
係る植物潅水用栽培器10が示してあり、この植
物潅水用栽培器10が前述した各実施例のそれと
異なる点は、鉢台部15として、側板12側に分
割した状態で形成した第一鉢台部15aと、導水
管支持部13とこれに近接する底面11の一部と
に連続した状態で形成した第二鉢台部15bとに
より構成した点にある。なお、その他の構成は上
述した各実施例と同様であるので、同一部材には
同一符号を付してその説明を省略する。
第一鉢台部15aは、第5図に示したように、
側板12及びこれに近接する底面11の一部を内
側に膨出することにより形成したものであり、一
方第二鉢台部15bは、導水管支持部13とこれ
に近接する底面11の一部とに連続する例えば板
状のものとして形成したものである。勿論、これ
ら第一鉢台部15a及び第二鉢台部15bの間隔
は、植木鉢30を載置できるものとして規定して
ある。
特に、第二鉢台部15bは、その上面を導水管
支持部13の上面と一致する状態で形成すること
により、導水管支持部13が直接植木鉢30を支
承することがないようにしてあり、導水管支持部
13の保護を行なうことができるようにしている
ものである。また、この第二鉢台部15bは、導
水管支持部13に切欠14を形成した場合にその
部分の強度を保証するためのものであり、そのた
めに導水管支持部13とその近傍に位置する底面
11に対して一体的に形成してあるのである。
なお、本考案は、上記の各実施例に示した形態
のものに限るものではなく、例えば導水管支持部
13を底面11の両側にそれぞれ平行に形成した
り、通気排水孔17を鉢台部15の上部や導水管
支持部13等に形成して実施してもよいものであ
り、要するに請求の範囲に記載した構成を逸脱し
ない範囲内で適宜変更して実施することができる
ものである。また、本考案に係る植物潅水用栽培
器10は、単なる水を各植木鉢30に潅水する場
合に使用するだけでなく、導水管20から栽培液
を供給する場合にも使用可能なものである。
(考案の効果) 以上説明した通り、本考案においては、上記実
施例にて例示したように構成したから、これによ
り、通常の植木鉢30を使用することができて、
これに対する導水管20による潅水を効率よく行
なうことのできる植物潅水用栽培器10を簡単な
構成によつて提供することができるのである。
すなわち、本考案に係る植物潅水用栽培器10
によれば、多数の散水孔21を有する導水管20
による潅水方法を具体的に実施することができる
のであり、また植木鉢30として特別工夫を凝ら
したものを採用する必要は全くなく、一般的な植
木鉢30をそのまま使用することができるのであ
る。
また、本考案に係る植物潅水用栽培器10によ
れば、仮に導水管20から大量の水が供給された
としても、側板12等に形成した各通気排水孔1
7から余分な水は外部に排出されるから、各植木
鉢30が水に浸つた状態となることはなく、植木
鉢30内に植え付けた植物が根腐れ等の病気にか
かることを防止することができるものである。ま
た、この植物潅水用栽培器10によれば、導水管
20によつて潅水された水の一部が、その貯水部
16によつて一定量溜められるから、単に植木鉢
30のみであればその保水力は非常に小さいもの
であるが、貯水部16内に一定量の水が保持され
るため、植木鉢30内の植物の栽培を効率よく行
なうことができるのである。
さらに、本考案に係る植物潅水用栽培器10に
よれば、その導水管支持部13にて導水管20を
挟持するから、既設された導水管20の状態に応
じて複数の植物潅水用栽培器10は整然と配置さ
れて不用意に位置ずれすることがないだけでな
く、その整列作業を極めて容易に行なうことがで
きるのである。しかも、この植物潅水用栽培器1
0内に植木鉢30を収納してしまえば、水を供給
する導水管20は外部からは見えなくなるもので
あり、この植物潅水用栽培器10はいわば舞台裏
の状況を隠すことができて、観賞用のものとして
非常に適しているものである。勿論、この植物潅
水用栽培器10は、植物鉢30のためにの運搬用
容器としての役割をも果すものであるから、種々
の植物配置や植換を容易に行なうことができるも
のでもある。
従つて、本考案に係る植物潅水用栽培器10に
よれば、各植木鉢30に対する潅水作業を極めて
単純化することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は第一実施例に係る植物潅水用
栽培器を示すものであり、第1図はその斜視図、
第2図は第1図の−線に沿つてみた拡大断面
図、第3図は本考案に係る植物潅水用栽培器を実
際に使用している状態を示す部分破断斜視図、第
4図は本考案の第二実施例に係る植物潅水用栽培
器の斜視図、第5図は第三実施例に係る植物潅水
用栽培器の部分斜視図、第6図は同断面図、第7
図は導水管上に配置した状態の植物潅水用栽培器
の正面図である。 符号の説明、10……植物潅水用栽培器、11
……底面、12……側板、13……導水管支持
部、14……切欠、15……鉢台部、16……貯
水部、17……通気排水孔、18……鉢下空間、
20……導水管、21……散水孔、30……植木
鉢、40……吸水材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 底面に対して一体的な側板を有した略箱形状
    で、草花や観葉植物等を植え付けた複数の植木鉢
    を収納するようにした植物潅水用栽培器であつ
    て、 前記底面の一部を上方に膨出させて、散水孔を
    有する導水管を下方から挟持して収納する導水管
    支持部と、 この導水管支持部の上部の一部を切除した状態
    で設けられて、前記導水管の散水孔を上側に露出
    させる切欠と、 前記側板と導水管支持部間に形成された貯水部
    と、 前記底面から突出した状態で形成した複数の鉢
    台部と、 前記側板等に形成されて、その下端縁が前記鉢
    台部上の植木鉢下面と前記底面との間に位置する
    通気排水孔とを備えたことを特徴とする植物潅水
    用栽培器。
JP8433989U 1989-07-18 1989-07-18 Expired - Lifetime JPH058825Y2 (ja)

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Cited By (1)

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