JPH0588069A - バリフオーカルレンズ制御装置 - Google Patents

バリフオーカルレンズ制御装置

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JPH0588069A
JPH0588069A JP3273547A JP27354791A JPH0588069A JP H0588069 A JPH0588069 A JP H0588069A JP 3273547 A JP3273547 A JP 3273547A JP 27354791 A JP27354791 A JP 27354791A JP H0588069 A JPH0588069 A JP H0588069A
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focusing
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lens group
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • G02B7/102Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バリフォーカルレンズを変倍駆動している間
にも合焦状態を保持することができ、しかも位相差検出
方式に基づく測距が不能な場合にも合焦が迅速に行われ
るようにする。 【構成】 合焦レンズ位置検出手段15で得た合焦レン
ズ位置データFpと、変倍レンズ位置検出手段12で得
た変倍レンズ群位置データZpとの2種のデータを演算
部19,20,21で演算して、補正量データDfpと
補正合焦方向データMDRを求める。一方、位相差検出
部9で検出した位相差検出データAFDを基に演算部3
0で位相差データAFdを求める。判定部31で、測距
不能、位相差演算中または位相差検出中のいずれかの状
態が判定されたときには上記補正量データDfpと補正
合焦方向データMDRに基づいて合焦補正させる。判定
部31で測距可能と判定されたときには、位相差検出デ
ータAFDから求められたデータに基づいて合焦させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バリフォーカルレンズ
制御装置に関し、より詳細には、同一光軸上に配設され
た変倍レンズ群および合焦レンズ群からなる変倍光学系
の該合焦レンズ群を至近距離から無限遠距離に至る被写
体距離に対応する上記光軸上の至近位置から無限遠位置
までの間の合焦位置に設定した後、上記変倍レンズ群に
より上記変倍光学系の全系焦点距離を最短焦点距離と最
長焦点距離との間の任意の第1の焦点距離から第2の焦
点距離へ更新させることに伴い同一被写体に対し結像位
置ずれを生ずるバリフォーカルレンズを制御する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にズームレンズのフォーカシング
(合焦操作)は、変倍光学系の一部に配設されたフォー
カシングレンズ群の移動によって行われている。このよ
うなズームレンズは、全ズーム域において同一被写体距
離に対してこのフォーカシングレンズ群の移動量がほぼ
同一である(以下、このことを「等量移動」と呼ぶ)と
いう利点を有し、従って被写体距離目盛をフォーカシン
グレンズ群の移動部材(距離リング)に付設し、一方こ
れと隣接して配設される固定リングに指標を付設するだ
けでよく、ズーミングに応じて被写体距離目盛を変化さ
せる必要がないという利点がある。
【0003】しかしながら、上記変倍光学系のレンズ構
成によっても異なるが、インナーフォーカシング方式お
よびリアーフォーカシング方式のズームレンズでは、上
述の等量移動が実現するという条件の下で光学設計を行
う場合、レンズ構成が複雑化するという問題があった。
さらに広角側におけるフォーカシングレンズ群の移動量
(繰出量)が不必要に大きくなるという問題があった。
【0004】また、このことに起因してレンズの外径が
大きくなり、レンズおよび鏡筒が高重量化するという問
題があった。
【0005】そこで、これらの問題を解決するために、
上記等量移動の条件を外したバリフォーカルレンズが既
に提案されているが、このバリフォーカルレンズには、
上述のズームレンズのズーミング操作に対応する変倍操
作を行うと結像位置ずれが発生するという問題がある。
【0006】この問題を解決するためには、バリフォー
カルレンズを構成する変倍光学系の一部を合焦レンズ群
として上記変倍動作と独立的な合焦駆動ができるように
構成し、上記変倍操作に伴う結像位置ずれ(以下「シフ
ト」ということがある)を演算により求めその演算結果
に基づいて上記合焦レンズ群位置を補正すれば、実質的
にズームレンズと同様の操作性を得ることができると考
えられる。
【0007】さて、このように自動的にシフト補正を行
う場合、例えば、任意の焦点距離を設定するために上記
変倍光学系を変倍モータ等によって駆動する変倍駆動
部、上記合焦レンズ群をフォーカスモータ等によって駆
動する合焦駆動部、現在設定されている焦点距離を電圧
等のアナログ量として検出する、例えばポテンショメー
タ等の焦点距離検出器、合焦レンズ群の現在位置を同じ
く電圧等のアナログ量として検出する、例えばポテンシ
ョメータ等のフォーカス位置検出器等によって制御系を
構成する。
【0008】そして、上記バリフォーカルレンズは、同
一被写体に対する合焦レンズ群の合焦位置が焦点距離に
よって変化し、この変化の軌跡は、焦点距離(焦点距離
検出器の出力)を変数とする双曲線となるので、今、仮
に合焦レンズ群が合焦位置にあり、この状態から変倍操
作をする場合、上記バリフォーカルレンズの制御系は、
上記双曲線に沿って合焦レンズ群を移動させて合焦状態
を保持しようとするが、例えばファインダにおける画角
の変化を自然なものに補正するための合焦動作(以下
「シフト補正動作」という)と焦点距離を変更する変倍
動作とを交互に繰返しながら設定すべき焦点距離に至ら
しめる。
【0009】このようにして交互に繰返すシフト補正動
作を行うたびごとに、合焦位置までの合焦レンズ群の次
回の繰出し量および駆動方向を算出しているのである。
【0010】一方、このようなバリフォーカルレンズを
用いた一眼レフレックス形式のスチルカメラやビデオカ
メラにおいては、変倍中であっても常に合焦状態を保つ
ようにすることが望ましい。何となれば、スチルカメラ
の場合には、変倍中であっても観察中の画面が合焦状態
を保つようにすることが作画意図に対して能率的に且つ
違和感のない撮影を行うことができるからである。ま
た、ビデオカメラにおいては、変倍しながら撮影を行う
に際しては、当然のことながら合焦ずれが生じてはなら
ないのである。
【0011】そして、変倍中にも合焦を保つようにする
具体的な技術としては、主として次に説明する2種のも
のがある。
【0012】即ち、その第1のものは、特開昭63−8
8534号公報に示されるように、変倍開始の直前に被
写体距離を検出し、この検出された被写体距離が変倍中
に変化しないように、変倍撮影光学系を形成する合焦レ
ンズ群または撮像素子の位置を演算器により駆動制御し
ているものである。
【0013】また、その第2のものは、特開昭62−2
31207号公報に示されるように、周知の手段を用い
て一旦合焦状態にされた変倍撮影光学系を形成する変倍
レンズ群または変倍動作に対応して移動する部材の位置
を検出することによって変倍位置データを得るように
し、また、撮影光学系を形成する合焦レンズ群を被写体
距離に応じて駆動し合焦レンズ群または合焦動作に対応
して移動する部材の位置を検出することによって合焦位
置データを得るようにしている。
【0014】そして、これらの2つのデータ、即ち変倍
位置データと合焦位置データとに基づいて任意の被写体
距離に対して変倍中であっても常に合焦状態を保てるよ
うに駆動制御している。
【0015】一方、上述の第1の技術における変倍撮影
光学系において変倍開始の直前に合焦状態を検出する具
体的手段としては、CCDを用いた周知の位相差検出方
式が用いられることが多い。
【0016】一方、別の見方をすればバリフォーカルレ
ンズにおいて、変倍中の合焦補正を行う方式としては次
の2種があることが知られている。
【0017】即ち、第1の方式は、変倍中であってもC
CDを用いた周知の合焦状態検出手段を用いて常に合焦
検出を行い、その合焦検出結果に基づいて、撮影光学系
を形成する合焦レンズ群を合焦駆動させるものである。
【0018】また、第2の方式は、変倍を開始する直前
にCCDを用いた周知の合焦状態検出手段を用いて一旦
合焦状態にし、変倍中には変倍撮影光学系を形成する合
焦レンズ群と変倍レンズ群との両位置を検出し、この両
者の位置関係に基づき合焦レンズ群のあるべき位置に駆
動させるものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来のバリフォーカル
レンズ制御装置において変倍中の合焦補正を行う方式
が、上述の第1の方式である場合には、被写体の状態に
よって、例えば輝度分布が平坦であるとか、被写体形状
が特異であるとかの原因で測距が不能である場合には、
合焦補正そのものができなくなってしまうという問題が
ある。
【0020】また、上述の第2の方式を用いた従来のバ
リフォーカルレンズ制御装置の場合には、変倍中に被写
体が移動する等で被写体距離が変化したときには、その
変化した時点で非合焦状態になってしまうという問題が
ある。
【0021】一方、上述の第1の方式と第2の方式のそ
れぞれを用いた「変倍中の合焦補正」に対する応答性を
比較した場合、第1の方式においては、変倍中に合焦検
出が行われる関係でCCDへの電荷蓄積時間を必要とす
るために第2の方式の場合に較べて多くの時間がかかっ
てしまうという問題がある。この問題は、特に被写体輝
度が低いときCCDへの電荷蓄積時間が長くかかり、著
しく応答性が低下してしまうことになる。
【0022】本発明は、上述の種々の問題を解消するた
めになされたもので、その目的は、バリフォーカルレン
ズを変倍駆動している間にも合焦状態を保つことがで
き、しかも測距不能な場合には測距不能となった時点の
直前の被写体距離状態に合焦駆動させて変倍中の合焦補
正を広い範囲にわたって高速に行わせることができるバ
リフォーカルレンズ制御装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、同一光軸上に配設され
た変倍レンズ群および合焦レンズ群からなる変倍光学系
の該合焦レンズ群を至近距離から無限遠距離に至る被写
体距離に対応する上記光軸上の至近位置から無限遠位置
までの間の合焦位置に設定した後、上記変倍レンズ群に
より上記変倍光学系の全系焦点距離を最短焦点距離と最
長焦点距離との間の任意の第1の焦点距離から第2の焦
点距離へ更新させることに伴い同一被写体に対し結像位
置ずれを生ずるバリフォーカルレンズにおいて、上記変
倍レンズ群を駆動する変倍駆動手段と、上記変倍レンズ
群の上記光軸上の位置を検出して変倍レンズ位置データ
を得る変倍レンズ位置検出手段と、上記合焦レンズ群を
駆動する合焦駆動手段と、上記合焦レンズ群の上記光軸
上の位置を検出して合焦レンズ位置データを得る合焦レ
ンズ位置検出手段と、上記変倍レンズ位置検出手段と上
記合焦レンズ位置検出手段からのそれぞれの位置データ
を受けて、上記結像位置ずれの補正がなされる補正合焦
位置までの上記合焦レンズ群の移動量および駆動方向を
それぞれ補正量データおよび補正合焦方向データとして
変倍レンズ群を変倍開始する前と変倍中のそれぞれにつ
いて算出する総合合焦補正演算手段と、上記変倍レンズ
位置検出手段で得られる変倍位置データと上記合焦位置
検出手段で得られる合焦位置データと上記総合合焦補正
演算手段で得られる上記補正量データおよび補正合焦方
向データとに基づき合焦補正量データを演算する合焦演
算手段と、上記変倍撮影光学系を透過する光束を受け、
合焦検出データを得る合焦検出手段と、この合焦検出手
段で得られた合焦検出データに基づき測距の可能/不能
の判定と上記合焦検出データに基づき非合焦量データの
演算を行う演算/判定手段と、この演算/判定手段によ
って測距の信頼性があり測距可能と判定した場合には、
そのときに、上記合焦検出手段で得られた合焦検出デー
タに基づき上記合焦駆動手段を制御して上記合焦レンズ
群を駆動し、上記変倍レンズ位置検出手段で得られた変
倍レンズ位置データと上記合焦レンズ位置検出手段で得
られた合焦レンズ位置データとに基づき上記総合合焦補
正演算手段で得られた補正量データと補正合焦方向デー
タを記憶して次回に上記合焦レンズ群を駆動するに備
え、一方、上記演算/判定手段によって測距の信頼性が
無く測距不能と判定した場合には、上記総合合焦補正演
算手段で既に得られている補正量データと補正合焦方向
データとに基づき上記合焦レンズ群を上記合焦駆動手段
を用いて駆動する制御手段とを、具備することを特徴と
したものである。
【0024】また、請求項2に記載の発明は、同一光軸
上に配設された変倍レンズ群および合焦レンズ群からな
る変倍光学系の該合焦レンズ群を至近距離から無限遠距
離に至る被写体距離に対応する上記光軸上の至近位置か
ら無限遠位置までの間の合焦位置に設定した後、上記変
倍レンズ群により上記変倍光学系の全系焦点距離を最短
焦点距離と最長焦点距離との間の任意の第1の焦点距離
から第2の焦点距離へ更新させることに伴い同一被写体
に対し結像位置ずれを生ずるバリフォーカルレンズにお
いて、上記変倍レンズ群を駆動する変倍駆動手段と、上
記変倍レンズ群の上記光軸上の位置を検出して変倍レン
ズ位置データを得る変倍レンズ位置検出手段と、上記合
焦レンズ群を駆動する合焦駆動手段と、上記合焦レンズ
群の上記光軸上の位置を検出して合焦レンズ位置データ
を得る合焦レンズ位置検出手段と、上記変倍レンズ位置
検出手段と上記合焦レンズ位置検出手段からのそれぞれ
の位置データを受けて、上記結像位置ずれの補正がなさ
れる補正合焦位置までの上記合焦レンズ群の移動量およ
び駆動方向をそれぞれ補正量データおよび補正合焦方向
データとして変倍レンズ群を変倍開始する前と変倍中の
それぞれについて算出する総合合焦補正演算手段と、上
記変倍レンズ位置検出手段で得られる変倍位置データと
上記合焦位置検出手段で得られる合焦位置データと上記
総合合焦補正演算手段で得られる補正量データおよび補
正合焦方向データとに基づき合焦補正量データを演算す
る合焦演算手段と、上記変倍撮影光学系を透過する光束
を受け、合焦検出データを得る合焦検出手段と、この合
焦検出手段で得られる合焦検出データが検出中であるこ
との判定と上記合焦検出データに基づき非合焦量データ
の演算を行う検出中判定/演算手段と、上記検出中判定
/演算手段によって検出中であることを判定した場合に
は、そのときに、上記合焦検出手段で得られた合焦検出
データに基づき上記合焦駆動手段を制御して上記合焦レ
ンズ群を駆動し、変倍レンズ位置データと合焦レンズ位
置データとに基づき上記総合合焦補正演算手段で得た補
正量データと補正合焦方向データを記憶して次回に上記
合焦レンズ群を駆動するに備え、上記検出中判定/演算
手段によって合焦検出データが検出中であると判定した
場合には上記総合合焦補正演算手段で既に得られている
補正量データと補正合焦方向データとに基づき上記合焦
レンズ群を上記合焦駆動手段を用いて駆動する制御手段
と、を具備することを特徴としたものである。
【0025】さらに、請求項3に記載の発明は、同一光
軸上に配設された変倍レンズ群および合焦レンズ群から
なる変倍光学系の該合焦レンズ群を至近距離から無限遠
距離に至る被写体距離に対応する上記光軸上の至近位置
から無限遠位置までの間の合焦位置に設定した後、上記
変倍レンズ群により上記変倍光学系の全系焦点距離を最
短焦点距離と最長焦点距離との間の任意の第1の焦点距
離から第2の焦点距離へ更新させることに伴い同一被写
体に対し結像位置ずれを生ずるバリフォーカルレンズに
おいて、上記変倍レンズ群を駆動する変倍駆動手段と、
上記変倍レンズ群の上記光軸上の位置を検出して変倍レ
ンズ位置データを得る変倍レンズ位置検出手段と、上記
合焦レンズ群を駆動する合焦駆動手段と、上記合焦レン
ズ群の上記光軸上の位置を検出して合焦レンズ位置デー
タを得る合焦レンズ位置検出手段と、上記変倍レンズ位
置検出手段と上記合焦レンズ位置検出手段からのそれぞ
れの位置データを受けて、上記結像位置ずれの補正がな
される補正合焦位置までの上記合焦レンズ群の移動量お
よび駆動方向をそれぞれ補正量データおよび補正合焦方
向データとして変倍レンズ群を変倍開始する前と変倍中
のそれぞれについて算出する総合合焦補正演算手段と、
上記変倍レンズ位置検出手段で得られる変倍位置データ
と上記合焦位置検出手段で得られる合焦位置データと上
記総合合焦補正演算手段で得られる補正量データおよび
補正合焦方向データとに基づき合焦補正量データを演算
する合焦演算手段と、上記変倍撮影光学系を透過する光
束を受け、合焦検出データを得る合焦検出手段と、この
合焦検出手段で得られる合焦検出データに基づいて演算
し非合焦量データを得ると共に、該非合焦量データを得
るべく演算中であるか否かを判定する演算中判定/演算
手段と、上記演算中判定/演算手段によって非合焦量デ
ータを得るべく演算中であると判定した場合には上記総
合合焦補正演算手段で既に得られている補正量データと
補正合焦方向データとに基づき上記合焦レンズ群を上記
合焦駆動手段を用いて駆動する制御手段と、を具備する
ことを特徴としたものである。
【0026】
【作用】本発明に係るバリフォーカルレンズ制御装置
は、先ず、変倍駆動手段で変倍レンズ群を変倍駆動した
ときに、変倍レンズ位置検出手段で検出された「変倍レ
ンズ位置データ」と合焦駆動手段で合焦レンズ群を合焦
駆動したときに合焦レンズ位置検出手段で検出された
「合焦レンズ位置データ」と合焦検出手段で検出された
「合焦検出データ」との3種のデータに基づいて総合合
焦補正演算手段で変倍開始前と変倍中とのそれぞれにお
ける「補正量データ」と「補正合焦方向データ」を求め
るようにしている。
【0027】そして、演算/判定手段で測距の可能/不
能を判断し、測距可能と判断した場合には、合焦検出手
段で「合焦検出データ」に基づいて合焦駆動手段により
合焦レンズ群を合焦駆動する。
【0028】一方、演算/判定手段で測距不能と判断さ
れたときには、変倍中の前回データもしくは変倍開始直
前に得られた「補正量データ」と「補正合焦方向デー
タ」とに基づいて合焦駆動手段により合焦レンズ群を合
焦駆動する。
【0029】また、合焦検出手段で検出中の場合と、合
焦演算手段で演算中の場合の2つの場合にも測距不能の
旨が演算/判定手段でなされる。
【0030】従って、合焦検出手段により測距可能な場
合には合焦検出手段で得られたデータに基づき正確な合
焦状態に合焦駆動すると共に、測距不能な場合には総合
合焦補正演算手段と合焦演算手段で得られたデータに基
づき合焦点に近づいた状態に合焦駆動する。
【0031】
【実施例】以下、本発明に係るバリフォーカルレンズ制
御装置を一眼レフレックス形式のスチルカメラに適用し
た一実施例を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0032】図1は、一実施例の構成を示すブロック図
である。図1において、光軸O上に配設される変倍撮影
光学系は、第1〜第5群レンズ1〜5で形成され、第1
群レンズ1と第2群レンズ2は、合焦と変倍のそれぞれ
の駆動に応じて光軸O方向に移動されるようになってい
て、第3〜第5群レンズ3〜5は、変倍の駆動に応じか
つ上述の第1群レンズと第2レンズ2と協働して光軸O
方向に移動されるようになっている。
【0033】尚、第1〜第5群レンズ1〜5から成る変
倍撮影光学系の全系焦点距離は、fであり、第1〜第5
群レンズ1〜5のそれぞれは、複数枚または1枚のレン
ズで構成され、第1群レンズ1と第2群レンズ2とで合
焦レンズ群Fが構成され、第1〜第5群レンズ1〜5と
で変倍レンズ群Zが構成されている。
【0034】また、第5群レンズ5の後方の光軸O上に
はフィルム面6が位置され、このフィルム面6と第5群
レンズ5との間には、撮影用光路と観察用光路を振り分
ける一部ハーフミラーで形成された周知のミラー7が配
置され、このミラー7の略中央部の後方側には、測距用
光束を下方に折曲げるための周知の小ミラー8が配置さ
れている。
【0035】この小ミラー8の下方には、周知のCCD
等で構成される位相差検出部9が設けられている。この
位相差検出部9は、第1〜第5群レンズ1〜5で構成さ
れる変倍撮影光学系を透過する光束を受け合焦検出デー
タを得るものである。
【0036】また、符号10は、全系焦点距離fが最長
焦点距離としての望遠側焦点距離(以下単に「テレ側」
と略記する)から最短焦点距離としての広角側焦点距離
(以下単に「ワイド側)と略記する)までの間の任意の
焦点距離に設定するために第1〜第5群レンズ1〜5を
駆動する変倍駆動手段であり、変倍モータ(以下、「M
z」と略記する)11および図示しない機構部から成る
変倍駆動部を含んで構成されている。
【0037】この変倍駆動手段10には、上記第1〜第
5群レンズ1〜5の光軸O上の位置を検出して全系焦点
距離fに比例する電圧でなる変倍レンズ位置データ(以
下、「焦点距離データ」という)ZPを得る変倍レンズ
位置検出手段(以下、「ZPM」と略記する)12が連
結されている。
【0038】符号13は、無限遠から至近に至る被写体
距離に対応する光軸O上の無限遠位置(∞位置)から至
近位置までの間の合焦位置に第1群レンズ1と第2群レ
ンズ2を駆動する合焦駆動手段であって、フォーカスモ
ータ(以下、「Mf」と略記する)14および図示しな
い機構部から成るフォーカス駆動部を含んで構成されて
いる。
【0039】この合焦駆動手段13には、第1群レンズ
1と第2群レンズ2の光軸O上の位置を検出して合焦レ
ンズ位置に比例した電圧でなる合焦レンズ位置データF
Pを得る合焦レンズ位置検出手段(以下、「FPM」と
略記する)15が連結されている。
【0040】また、この合焦駆動手段13には、その合
焦駆動に連動して回転するスリット円板16が図示しな
い連結機構を介して連結され、このスリット円板16に
は、そのスリットが通過する毎にパルス信号を発生させ
るフォトインタラプタを含んでフォーカスカウンタ17
が近接配置されている。
【0041】変倍モータ11には、その回転に伴って生
じる逆起電圧を検出する逆起電圧検出部18が図示しな
い回転連結部材を介して接続されている。この逆起電圧
検出部18の出力Zmvは、変倍モータ11の回転数に
略比例したものとされ、後述する変倍制御部の回転数制
御入力端に供給されるようになっている。
【0042】この逆起電圧検出部18の役目は、変倍モ
ータ11によって第1〜第5群レンズ1〜5が変倍駆動
されるときの負荷トルクがテレ端からワイド端の間で一
定なものでないために変倍駆動の速さが大きく変動する
おそれがあり、これを防止するために変倍モータ11の
回転が負荷トルクに拘らず略一定となるようにフィード
バック制御するためであり、また、電源電池の容量低下
によって変倍モータ11の回転が低下することを防止す
る役目もある。
【0043】最大繰出量演算部19は、焦点距離データ
Zpを受けてA/D変換した上で、このZpにおける∞
位置から至近位置までの合焦レンズ群Fの移動量(すな
わち繰出量)Fpmを演算するものである。
【0044】比例定数演算部20は、最大繰出量演算部
19の出力FpxとFPM15のフォーカス位置情報
(合焦レンズ位置データ)としての出力Fpとを受けて
該出力FpをA/D変換した上でこれらの比を演算し、
比例定数Cfpを出力するものである。
【0045】合焦補正演算部21は、上記3つの出力F
pm,Cfp,Fpを受けて合焦させるための補正合焦
方向を含む補正量±Dfpを演算するもので、合焦補正
演算手段を構成する。
【0046】尚、上記最大繰出量演算部19、上記比例
定数演算部20および上記合焦補正演算部21をもって
「総合合焦補正演算手段」を構成している。従って、こ
の総合合焦補正演算手段が算出する補正合焦位置は、上
記補正量±Dfpと同一内容である。
【0047】フォーカシング制御部22は、フォーカス
カウンタ17の出力Dfcと合焦補正演算部21の出力
である補正量Dfpに対応する出力Dfcdを受けてフ
ォーカスモータ14を回転させて合焦駆動手段13を制
御するもので、「合焦補正制御手段」を構成している。
【0048】駆動制御部23は、焦点距離データZp、
後述するワイド信号WSW、テレ信号TSW、切換信号
Cxを受けて起動信号STRを出力し、また補正量Df
pを受けてそれに対応する駆動信号Dfcdを出力する
と共に、後述するAF制御部32にAFスタート信号A
Fstを出力する。
【0049】さらに、この駆動制御部23は、詳細は後
述する演算/判定手段としての演算/判定部29から送
出される合焦駆動量データAFdを受け、この合焦駆動
量データAFdを加味して上述の駆動信号Dfcdを出
力し、またさらに、演算/判定部29から送出される判
定信号SCを受け、駆動信号Dfcdを制御するもので
ある。
【0050】外部操作可能な押釦スイッチでなる変倍ス
イッチ24は、焦点距離をテレ側もしくはワイド側に変
化させるためのもので、テレ側に操作することによって
倍率アップ接点25に接続されLレベルとのテレ信号T
SWが生成され、ワイド側に操作することによって倍率
ダウン接点26に接続されLレベルのワイド信号WSW
が生成される。
【0051】この変倍スイッチ24が変倍操作なく、即
ち焦点距離不変を指示する中立位置にあるときには、テ
レ、ワイド信号TSW,WSWのいずれもHレベルにさ
れる。
【0052】また、変倍速度を高速/通常の2段に設定
するための変速スイッチ27が設けられ、この変速スイ
ッチ27が押操作されることによって切換信号CxがL
レベルにされて高速の指示がなされ、押操作されないこ
とによってHレベルにされて通常速の指示がなされるよ
うになっている。
【0053】変倍制御部28は、起動信号STR、逆起
電圧検出部18の出力Zmvを受けて変倍モータ11を
回転させるものである。
【0054】なお、上述の駆動制御部23は、合焦補正
演算部21から出力される補正量Dfpと変倍スイッチ
24の操作状態と変速スイッチ27の操作状態とに基づ
き変倍の指令がテレ側であるのかワイド側であるのかの
別を示す変倍方向信号ZDRを生成する機能が含まれて
いる。
【0055】また、詳細は後述するも合焦側への駆動が
∞側であるのか至近側であるのかを示す実行方向信号M
DRを生成する機能が含まれている。
【0056】そして、この変倍方向信号ZDRは、変倍
レンズ群Zの特性から決まる所定の関係によって合焦レ
ンズ群Fの駆動方向に変換し、さらに合焦補正演算部2
1から出力される補正合焦方向(実質的には補正量Df
pそのものであるが、説明上、±Dfpと記述しこの±
の符号が補正合焦方向を示す)と上記駆動方向が一致す
るか否かを監視し、一致した場合には実行方向信号(M
DR)を出力し、さらに上記補正量Dfpを相対的な移
動量である駆動信号Dfcdに変換した上でこれが所定
値を超えた時点で出力する。
【0057】尚、実行方向信号(MDR)は、MDR=
1をもって至近位置側への駆動を指示し、MDR=−1
をもって反対の∞位置側への駆動を指示する。従って、
補正合焦方向(±Dfp)も+Dfpが至近位置側に補
正合焦位置が在ることを意味し、−Dfpは∞位置側に
補正合焦位置があることを意味する。
【0058】さて、上述の位相差検出部9で得られる合
焦検出データAFDは、測距演算/判定手段としての位
相差演算/判定部(以下、「演算/判定部」という)2
9に入力されるようになっていて、その位相差演算部3
0によって位相差データ、即ち、合焦駆動量データAF
dが求められる。また、演算/判定部29の判定部31
は、測距の可能/不能の判定を行うもので、詳しくは、
後述する。
【0059】また、駆動制御部23で生成されるAFス
タート信号AFstが供給されるAF制御部32は、該
AFスタート信号AFstに基づいて、上述の演算/判
定部29に入力される合焦検出データAFDを、位相差
演算部30に入力して位相差を求めるに適正な制御信号
を生成するものである。
【0060】一方、撮影距離演算部33は、比例定数演
算部20から比例定数Cfpを受けて表示信号Dotを
出力するもので、表示部34は、この表示信号Dotに
対応して所定の表示を行うものである。 即ち、表示部
34は、12分割されたバーグラフ状の指標部aと、被
写体距離の単位を「メートル」に対応して表わす数値部
bと、同じく「フィート」に対応して表わす数値部cを
有している。
【0061】また、+Vは電源を示し、各部の入出力関
係は、主要信号のみを示す。また、上記変倍方向信号
(ZDR)は、ZDR=1で倍率アップ方向、つまりワ
イド側からテレ側への駆動、逆にMDR=−1で倍率ダ
ウン方向、つまりテレ側からワイド側への変倍駆動を指
示する。
【0062】また、最大繰出量演算部19は、当該焦点
距離データZpにおける∞位置から至近位置までの合焦
レンズ群Fの最大繰出量をFpmとし、変倍レンズ群Z
のレンズ固有の定数をそれぞれC1,C2,C3とした
とき、 Fpm={C2/(Zp+C1)}+C3……1式 なる演算を実行するように構成されている。
【0063】尚、上記定数C2,C3は、被写体距離D
がパラメータとなっている。従ってこの定数C2,C3
は、至近の被写体距離Doを含んでいる。
【0064】また、比例定数演算部20は、その出力を
Cfpとし、変倍動作を行う直前のフォーカス位置情報
Sxおよび上記最大繰出量FpmをそれぞれS(i)お
よびFp(i)とすると、 Cfp=S(i)/Fp(i) ……2式 なる演算を実行するように構成されている。
【0065】また、合焦補正演算部21は、その出力を
Dfpとし、補正すべき時点での焦点距離情報Zpに対
応する最大繰出量FpmをFp(e)とすると、 Dfp={Cfp・Fp(e)/256}−S(i)…3式 なる演算を実行するように構成されている。
【0066】また、ZPM12の出力Zpは、テレ側に
おいて、Zp=255、ワイド側において、Zp=0と
なり、一方、FPM15の出力Fpは、∞位置において
Fp=0、テレ側の至近位置においてはFp=255と
なるように構成されている。
【0067】図2は、図1に示した実施例のうち総合合
焦補正演算部の演算等の原理を説明するための線図であ
る。
【0068】図2において、設定すべき全系焦点距離f
と合焦レンズ群Fの被写体距離Dに対応した繰出量(移
動量)を代表的な各被写体距離Dごとに示し、縦軸に全
系焦点距離fの変化を、横軸には無限遠に対する合焦位
置を基準として合焦レンズ群Fの繰出量を示している。
この例においては、テレ位置とはf=135mmであ
り、ワイド位置とはf=35mmである。
【0069】符号37〜39は、それぞれ被写体距離D
が∞,3.0m,至近(1.2m)であるときの合焦曲
線で、上述のように1式の定数C2,C3のパラメータ
である被写体距離Dを∞,3.0m,1.2mとするこ
とによって求まり、焦点距離データZpの変化に対する
合焦レンズ群Fの無限遠位置から合焦位置までの繰出量
の変化を示す双曲線となる。従って、合焦曲線39は最
大の繰出量となる至近の合焦曲線で、特に∞の合焦曲線
37からこの至近の合焦曲線39までの移動量が上述し
た最大繰出量Fpmである。
【0070】Zp(i),S(i)およびFp(i)
は、それぞれ変倍操作をする直前の焦点距離データ(第
1の焦点距離データ)Zp、合焦レンズ位置データFp
および上記Zp(i)における∞の合焦曲線37から至
近の合焦曲線39までの移動量Fpm(最大繰出量)で
ある。
【0071】そしてZp(e),Fp(e)およびDf
pは、それぞれ変倍駆動部10が動作を開始してから補
正すべき時点での焦点距離データ(第2の焦点距離デー
タ)、上記Zp(e)における合焦曲線37から合焦曲
線39までの移動量およびピント移動を補正すべき補正
量である。
【0072】つまり、変倍動作の直前のZp、つまりZ
p=Zp(i)上の最大繰出量Fp(i)と合焦レンズ
群Fの現在位置までの繰出量S(i)との比を上記2式
によって求め、次に変倍動作終了後のZp、すなわちZ
p=Zp(e)上においては、合焦レンズ群Fが変倍動
作によって不動であるならば(変倍動作中に合焦動作を
しない場合)、S(i)は変化せず、Fp(e)は1式
にZp(e)を代入して求めることができる。
【0073】つまりZp=Zp(e)上においては、D
fpが未知数となるので、2式で求めた比例定数Cfp
を用いると3式によって上記未知数Dfpが求まるので
ある。このDfpが補正量であり、符号を付けると、こ
の場合は+Dfpとなる。従って、図2では説明をわか
りやすくするため補正量Dfpを大きく示してあるが、
A/D変換による変換誤差を含めた総合的な演算誤差の
範囲に入る大きさのDfpにおいては、逆の上記補正合
焦方向が出力される場合が起こる。
【0074】例えば、変倍レンズ群Zおよび合焦レンズ
群Fは静止していて真の補正量がDfp=2であると
し、演算結果として得られた誤った補正量がDfp=1
であるならば、この時の補正合焦方向は、−Dfpであ
り、また逆に演算で得られる補正量が誤ったDfpとな
る。つまり、上記演算誤差の範囲内では、補正合焦方向
として+Dfpと−Dfpとがランダムに出力され、こ
の出力をもって合焦レンズ群Fを直接駆動すると合焦レ
ンズ群Fが振動を起こすことになる。
【0075】図3は、図1に示す実施例の動作を説明す
るためのグラフで、図2と同一部分には同一符号を付し
てある。
【0076】図3において、40および41は、Zp=
Zp1上のそれぞれ合焦曲線38および39と交差する
点、42,43は倍率アップの動作において焦点距離デ
ータZpの変化量とその方向を示す矢印、S1は、点4
1の合焦レンズ位置データFpの値、44および45は
Zp=Zp0上のそれぞれFp=S1なる仮想直線およ
び合焦曲線38と交差する点である。
【0077】46,47,48は、倍率アップの動作に
おいて、合焦レンズ位置データFpの変化量とその方向
を示す矢印、49,50はZp=Zp3上のそれぞれ合
焦曲線38および39と交差する点、51,52は倍率
ダウンの動作においてZpの変化量とその方向を示す矢
印、53,54は同じく倍率ダウンの動作において合焦
レンズ位置データFpの変化量とその方向を示す破線の
矢印である。尚、矢印47,53は、共にZp=Zp2
上に平行している。また、55は誤った補正合焦方向を
示す矢印である。
【0078】図4ないし図7は、図1に示す実施例の動
作順序を示すフローチャートである。尚、このフローチ
ャートの構成は、以下の動作説明において併せて述べる
のでここでは省略する。
【0079】さて、このように構成された本実施例の動
作を説明する。カメラの電源スイッチ(図示せず)等が
作動し回路各部に電源供給がなされ、所定の初期設定が
なされた状態で撮影動作がスタートされると、ステップ
S0からステップS1に移行し、「変倍操作あり?」の
判断が駆動制御部23で行われる。この判断の具体的な
手段としては、変倍スイッチ24が倍率アップ接点25
と倍率ダウン接点26のいずれか一方に接続されている
か、あるいはいずれにも接続されていないか、即ち、テ
レ信号TSWとワイド信号WSWのHレベルであるか否
かによって行われる。
【0080】変倍操作なしと判断された場合には、ステ
ップS2に移行し通常AF動作が行われる。この通常A
F動作は、次のようにして行われる。今、初期位置とし
て合焦レンズ群Fは、例えば至近位置にあるとする。ま
た被写体距離Dは、D=3.0mとする。
【0081】ここで、測距動作を起動する測距スイッチ
あるいは撮影動作を起動するレリーズスイッチ(いずれ
も図示せず)が操作されたとすると、駆動制御部23で
AFスタート信号AFstが生成されAF制御部32を
介して演算/判定部29が作動する。
【0082】次に位相差検出部9で得られた位相差検出
データAFDが、演算/判定部29の位相差演算部30
に給供され、被写体距離を演算する。そして、この演算
結果として合焦駆動量データAFdが駆動制御部23に
送られ、この駆動制御部23において合焦駆動量データ
AFdをフォーカスモータ14の回転数に換算した駆動
信号Dfcdとして出力する。
【0083】これを受けたフォーカシング制御部22
が、フォーカスモータ14を回転させると共にフォーカ
スカウンタ17の出力Dfcを監視し、Dfc=Dfc
dになった位置をもって合焦位置と判定してフォーカス
モータ14を停止させる。図3に対応させると3.0m
の合焦曲線38上に合焦レンズ群Fが設定されたことに
なる。つまり、合焦レンズ群Fは、図3における点40
から点41へと移動したことになる。
【0084】一方、ステップS1で変倍操作ありと判断
された場合には、ステップS3ないしステップS6が順
次に実行され、フォーカス位置の検出、変倍位置の検
出、合焦補正量の演算、変倍開始が順次に行われる。
【0085】次に、この詳細を図5および図6のフロー
チャートに沿って説明する。今、合焦レンズ群Fは、上
述のように3.0mにある被写体に合焦している位置に
あるとする。従って図3の合焦曲線38上にある。
【0086】まず、ワイド側からテレ側に移る倍率アッ
プ動作を説明すると、図1の変倍スイッチ24が倍率ア
ップ接点25側に押されることによって、テレ信号TS
WがLレベルにされ図5においてフローチャートはステ
ップS30のスタートから始まる。 すなわち、まずス
テップS31の「倍率アップ?」の条件分岐において変
倍スイッチ24の状態を駆動制御部23がチェックす
る。今の場合は、ZDR=1であるから、YESに分岐
するが、もしもNOに分岐した場合は、次のステップS
37の「倍率ダウン?」で変倍スイッチ24の状態をチ
ェックし、この変倍スイッチ24が倍率ダウン接点26
に接続されていなければNOに分岐して再度上記ステッ
プS31の「倍率アップ?」の条件分岐にもどり、変倍
スイッチ24が操作されるまで同じ動作を繰返してい
る。尚、ここで、この動作ループを「スイッチチェック
ループ」と呼ぶこととする。
【0087】さて、次のステップS32の「ZDR=
1」で駆動制御部23は、変倍方向が倍率アップの方向
なので、変倍方向信号(ZDR)としてこれを示すZD
R=1を駆動制御部23で生成する。
【0088】次のステップS33で「Zp読込み」およ
び次のステップS34で「Fp読込み」において、最大
繰出量演算部19が、ZPM12の焦点距離データとし
ての出力(Zp)を受けてA/D変換し、比例定数演算
部20がFPM15の合焦レンズ位置データとしての出
力(Fp)を受けてA/D変換し、この変換出力がそれ
ぞれ図3に示す例えばZp1およびFp1であったとす
る。つまり点41に変倍レンズ群Zが位置しているとす
る。次のステップS35で「最大繰出量算出」が最大繰
出量演算部19で行われる。この算出は上記Zp1を上
記1式に代入して最大繰出量Fpmを算出するのであ
る。
【0089】次のステップS36で「比例定数算出」が
比例定数演算部20で行われる。この算出は、該最大繰
出量Fpmをも受けて2式によって比例定数Cfpを算
出するのである。即ち、上記S1をS1=S(i)と
し、上記Zp1に対するFpmをFpm=Fp(i)と
してこれらを2式に代入してCfpを求める。
【0090】つまり図3に対応させると、∞の合焦曲線
37からZp=Zp1上の点41までの長さと該∞の合
焦曲線37から点40までの長さとの比が求まるのであ
る。図5のフローチャートは、Aに至って図6のAに移
る。尚、上記「スイッチチェックループ」以後Aまでの
動作を「初期設定動作」と呼ぶこととする。
【0091】図6のフローチャートのステップS40で
は、「変倍続行?」の判断が行われる。この判断は、具
体的には、駆動制御部23で変倍スイッチ24が押され
ている(ON状態)か否かをチェックするのである。
今、変倍スイッチ24が、倍率アップ接点25側に押さ
れ続けているとする(以下、特に明記するまでこの状態
が持続しているものとする)。
【0092】この場合、上記ステップS40においてY
ESに分岐し、次のステップS42で「変倍レンズ群駆
動」が実行される。この駆動は、変倍制御部28で、上
記変倍方向ZDR=1を参照して倍率アップの方向へ変
倍モータ11を回転させるのである。つまり変倍動作を
開始する。
【0093】そして変倍レンズ群Zが移動し、ZPM1
2の出力(Zp)も矢印42(図3)に示すように変化
する。ただし、フォーカスモータ14が動作していない
ので、第1群レンズ1と第2群レンズ2は、合焦レンズ
群Zとしては、一定位置に保持されており、FPM15
の出力は、変倍操作によっては変化しない。
【0094】次のステップS43で「最大繰出量算出」
が行われる。この算出は、図3の矢印43をもって示す
方向へ変化しはじめた焦点距離データZpの最近の値Z
po(点44の位置)を最大繰出量演算部19が読込
み、上述したように該最近の焦点距離の値Zpoを1式
に代入して最新の最大繰出量Fpmを算出する。
【0095】次のステップS44で「補正量算出」が行
われる。この算出は、A/D変換器の丸め誤差、機械的
ガタ等を考慮して念のため再度合焦位置データFpを合
焦補正演算部21が読込み、そして上記図5のステップ
S36の「比例定数算出」で求めた比例定数Cfpを用
い、Zpoに対応するFpmをFp(e)とし、再度読
込んだFpをFp=S1=S(i)としてこれらを3式
に代入して補正量Dfpを算出する。
【0096】次に、方向判定動作を述べる。ステップS
45で「符号は正?」が判断され、合焦方向が至近側か
∞側かを判定するが、その前に、バリフォーカルレン
ズ、すなわち変倍レンズ群Zの特性から生じる所定の関
係を説明すると、図2と図3からもわかるように(特に
合焦曲線38,39)、変倍方向がZDR=1で指示さ
れる倍率アップの場合、合焦曲線38または39に到達
するための補正合焦方向は必らず至近位置側への駆動方
向(MDR=1)となり、ZDR=−1で指示される倍
率ダウンの場合はMDR=−1で示される∞位置側へ駆
動すれば、必らず補正合焦位置である合焦曲線38また
は39に到達するという関係を有している。
【0097】つまり、ZDR=1ならばMDR=1とす
ればよく、逆にZDR=−1ならばMDR=−1とすれ
ばよいのである。さて、図6のフローチャートに戻り、
A/D変換器の丸め誤差および合焦補正演算部21等に
よる演算誤差がなかったとして、補正合焦方向を含む補
正量として矢印46に対応する+Dfpを受けた駆動制
御部23は、上記「符号は正?」において、該補正量
(+Dfp)の符号は正であるからYESに分岐する。
そして次のステップS49の「倍率アップ?」において
駆動制御部23から出力されている変倍方向信号MDR
=1を参照してYESに分岐し、次のステップS50の
「MDR=1」においては、上述のように変倍方向は倍
率アップの方向で図3の矢印42の方向であるから、合
焦させるためには合焦曲線38に近づく矢印46の方向
に合焦レンズ群Fを駆動すればよいと判定し、補正合焦
方向をMDR=1と決定する(ただし、まだ出力はしな
い)。
【0098】尚、上記ステップS45の「符号は正
?」、ステップS49の「倍率アップ?」、ステップS
50の「MDR=1」および未だ説明していないステッ
プS46の「倍率ダウン?」、ステップS47の「MD
R=−1」をまとめて、以下、「方向判定動作」と呼ぶ
こととする。
【0099】ところで、上述のように正しい補正量(+
Dfp)が出力されず、演算誤差等によって矢印55で
示される誤った補正量(−Dfp)が出力された場合に
は、上記ステップS45の「符号は正?」をNOに分岐
し、さらに次のステップS46の「倍率ダウン?」もZ
DR=1であるからNOに分岐し、再び上記ステップS
40の「変倍続行?」に戻る。
【0100】そして正しい方向判定がなされるまで、す
なわち正しい補正量(この場合は+Dfp)が出力され
るまで、同じ動作を繰返す。従って上記ステップS40
の「変倍続行?」から上記方向判定動作内のステップS
46の「倍率ダウン?」またはステップS49の「倍率
アップ?」をいずれもNOに分岐して再び上記ステップ
S40の「変倍続行?」に戻る動作ループを方向チェッ
クループと呼ぶ。 さて、ステップS50でMDR=1
を決定し、次のステップS48の「移動量に変換」にお
いて駆動制御部23は、フォーカスカウンタ17および
合焦駆動手段13の具体的な構成によって定まる定数を
Ctとすると、Drv=Dfp×Ctなる変換を行い、
補正量Dfpをフォーカスモータ14の回転数に対応す
る相対補正量Drvに変換する。
【0101】そして次のステップS51の「ピントずれ
大?」において、駆動制御部23は、相対補正量Drv
が所定値を超えたか否か(例えばDrv≧20)をチェ
ックし、変倍動作によるピント移動(シフト量)が所定
量より大きくなったか否かを監視している。そして今の
場合、未だ変倍レンズ群Zが駆動されて間もないのでシ
フト量(図3上では点44と点45との間の長さに対
応)も小さく、NOに分岐して、再びステップS40の
「変倍続行?」に戻り、以下、上述の動作を繰返す。
【0102】尚、ここで、この動作ループを「シフト量
監視ループ」と呼ぶこととする。従って、このシフト量
監視ループと上記方向チェックループは、一部重複して
いる。そして、変倍モータ11は、さらに回転を続け、
変倍レンズ群Zは、図3における矢印42から点44を
通過し矢印43の方向へと駆動される。
【0103】そしてZp=Zp2になった時、Drv=
20に至ったとすると、上記方向判定動作においては、
すでに補正量(+Dfp)が上記演算誤差範囲内の大き
な量(矢印47の長さに対応)になっているので、誤っ
た補正量(例えば−Dfp)が出力されることなく、上
述のように補正合焦方向MDR=1を決定し、さらに上
記シフト量監視ループでは、ステップS51の「ピント
ずれ大?」からYESに分岐し、この時、駆動制御部2
3が相対補正量Drvおよび上記補正合焦方向MDR=
1を実行方向(MDR)として出力する。
【0104】そして次のステップS52で「変倍駆動停
止」が行われる。この停止は、変倍制御部28からの停
止信号で変倍モータ11の回転を停止させ、上記相対補
正量Drvおよび上記実行方向信号MDR=1を受けた
フォーカシング制御部22は、次のステップS53の
「フォーカス駆動」でフォーカスモータ14を回転さ
せ、合焦レンズ群Fを至近側、すなわち図3中の矢印4
7の方向へ駆動する。
【0105】次のステップS54の「補正合焦位置?」
において、フォーカスシング制御部22は、フォーカス
カウンタ17の出力Dfcと相対補正量Drvを逐時比
較し、これらが一致するまでNOに分岐して上記ステッ
プS53の「フォーカス駆動」に戻り、合焦レンズ群F
の駆動を続行する。
【0106】しかる後、合焦レンズ群Fが図3に示す矢
印47の方向に移動して3.0mの合焦曲線38上に到
達すると、Dfc=Drvとなるので上記ステップS5
4をYESに分岐して、次のステップS55の「フォー
カス駆動停止」でフォーカスモータ14を停止させる。
ここまでの動作が変倍動作およびシフト補正動作の第1
サイクルで、さらに図6のフローチャートは、上記ステ
ップS40の「変倍続行?」に戻り、第2サイクルの制
御に移る。尚、上記「シフト量監視ループ」以後の上記
「変倍駆動停止」から上記「フォーカス駆動停止」まで
の動作を、ここでは「補正合焦動作」と呼ぶこととす
る。さて、第2サイクルの動作は、上記方向判定動作に
よって誤った補正量(−Dfp)が除去され、さらに上
記「シフト量監視ループ」の動作によって矢印56の方
向に変倍レンズ群2が駆動されZp=Zp3においてシ
フト量が所定値に達すると上記補正合焦動作に移る。
【0107】そしてこの補正合焦動作の動作中に上記変
倍スイッチ24が中立状態になったとすると、該補正合
焦動作は、続行され、矢印48の方向に合焦レンズ群F
が駆動される。しかる後、合焦レンズ群Fが合焦曲線3
8上に到達し(点49の位置)各部が上記補正合焦動作
を終えて再びステップS40の「変倍続行?」に戻り、
ここで変倍スイッチ24が中立状態になっていることを
駆動制御部23が検出し、ステップS40の「変倍続行
?」をNOに分岐して次のサブルーチンであるステップ
S41の「補正合焦動作」に進む。
【0108】このサブルーチンの動作内容は、上述した
補正合焦動作と同一である。ただし、今の場合すでに
「変倍駆動停止」が実行されて変倍モータ11が停止し
ており、シフト量も補正された直後でDrv=0となっ
ているので該サブルーチン「補正合焦動作」においては
実質上、何もなされない。
【0109】つまり、このサブルーチンは、変倍スイッ
チ24が上記シフト量監視ループの動作中にOFFした
場合のために用意されたものである。図6のフローチャ
ートはBに至り、ここから図5のBに移って上記「スイ
ッチチェックループ」に入る。今の場合、変倍スイッチ
24は、中立状態にあるので、以後該「スイッチチェッ
クループ」の動作を繰返すことになる。以上で倍率アッ
プ動作が終了する。
【0110】さて、今、変倍レンズ群Zおよび合焦レン
ズ群Fは、図3の点49にあり、ここからの倍率ダウン
の動作について述べるが、上述の倍率アップ動作から類
推し得るので要点のみを簡略に説明する。
【0111】今、変倍スイッチ24が倍率ダウン接点2
6側に押されたとして、図5のフローチャートの「スイ
ッチチェックループ」内においてステップS37の「倍
率ダウン?」をYESに分岐し、次のステップS38の
「ZDR=−1」で変倍方向が倍率ダウンの方向である
ことを意味するZDR=−1の信号を出力し、次に上記
初期設定動作を実行し、図6に移って変倍動作を開始
し、上記方向判定動作によって誤った補正量(この場合
は+Dfp)を除去し、さらに補正合焦方向MDR=−
1を決定する。
【0112】以下、上記シフト量監視ループおよび上記
補正合焦動作を実行する。図3においては変倍レンズ群
Zが点49から矢印51の方向に移動し、シフト量が所
定値を超えると上記補正合焦動作に移り、矢印53の方
向に合焦レンズ群Fを駆動して第1サイクルを終わり、
以下同様に矢印52、矢印54と移動し、変倍スイッチ
24が中立状態になったところでこの動作は停止する。
【0113】さて、図4に示すフローチャートに戻り、
ステップS6で変倍開始され、ステップS11で変倍終
了するまでの間には、上述した図5,図6のそれぞれに
示すフローチャートのように変倍動作、補正合焦動作等
が行われるのであり、このステップS6とステップS1
1の間に、いわゆる割込処理として実行される。
【0114】即ち、ステップS6で変倍が開始される
と、次のステップS7で「CCD積分開始」が行われ
る。この開始は、位相差検出部9におけるCCD(受光
素子)の充電電荷をクリアすると同時に測距用の光束の
光強度分布に対応してCCDの光積分が開始される。次
のステップS8で「積分終了?」が判断され、CCDの
各素子出力レベルが所定値に達したときにYESに分岐
し、所定値に達するまではNOに分岐してYESになる
まで待機する。
【0115】ステップS8でYESに分岐されると、そ
のときの位相差検出データAFDが演算/判定部29に
送られ、次のステップS9で位相差の演算が位相差演算
部30を用いて行われ該演算/判定部29の出力として
合焦駆動量データAFdが駆動制御部23に送られる。
【0116】これと同時に、演算/判定部29の判定部
31において位相差検出データAFDの信頼性のチェッ
クが判定され、最終的な測距データとして用いることが
できるか否かが判定され、この判定結果は判定信号SC
として駆動制御部23に送出されて一旦記憶され、次の
ステップS10に移行する。
【0117】ステップS10は「変倍操作あり?」を判
断するものであり、具体的には、変倍スイッチ24が中
立位置にされているときには、テレ信号TSWとワイド
信号WSWが共にHレベルであるので、その状態を駆動
制御部23で判定してNOに分岐し、次のステップS1
1に移行し変倍駆動を終了する。
【0118】一方、ステップS6で変倍が開始されてか
らステップS11で変倍が終了するまでの間には、図7
に示すフローチャートのような割込処理が繰り返し行わ
れる。
【0119】即ち、ステップS20において割込処理が
スタートすると、先ずステップS21で「フォーカス位
置検出」が行われる。この検出は、FPM15によって
合焦レンズ位置データFpを求めることによって行わ
れ、次のステップS22において「変倍位置検出」が行
われる。
【0120】この検出は、ZPM12によって焦点距離
データZpを求めることによって行われる。
【0121】そして、次のステップS23で上述のステ
ップS21,S22によって求められた合焦位置データ
Fpと焦点距離データZpとから合焦補正量の演算が行
われる。
【0122】この合焦補正量は、 Dfp=Cfp/C4×Fpx−Fp となる。ただし、 Dfp:合焦補正量、 Cfp:初期(変倍開始時)の合焦レンズ位置データ、 C4:定数、 Fpx:各変倍位置での至近側の合焦レンズ位置データ である。
【0123】そして、次のステップS24で「補正方向
良?」の判断がされる。この判断における補正方向
「良」とは、前述の図3で詳しく説明したように、現在
の変倍位置を基準に考えると、変倍方向が、テレ方向の
場合には至近側に駆動することであり、変倍方向が、ワ
イド方向の場合には∞側に駆動することである。逆に補
正方向が「悪い」とは、変位方向がテレ方向のときに∞
側に駆動することであり、ワイド方向のときに至近側に
駆動することである。
【0124】次のステップS24でYESの場合には、
次のステップS25でフォーカス繰出量の演算がなさ
れ、次のステップS26でフォーカス繰出し制御量が決
定され、次のステップS27でフォーカスレンズ駆動が
なされステップS28に移行し、一連の割込処理がリタ
ーンされる。
【0125】上記ステップS26におけるフォーカス繰
出し制御量の決定は、位相差検出部9による位相差デー
タの前回の演算が、演算判定部29の位相差演算部30
で行われているときには、現在演算中(前回の)の位相
差データに今回の演算データを加算したものとし、前回
の位相差演算が行われていないときには、ステップS2
3で求められた合焦補正量によって得られたフォーカス
繰出量をフォーカス繰出し制御量と決定する。
【0126】以上のようなステップS20〜S28が図
4に示すフローチャートの変倍開始から変倍終了の間
(ステップS6からステップS11の間)にタイマー制
御等によって繰返して行われるのである。
【0127】図4のフローチャートに戻り、ステップS
10で変倍操作ありと判断されたときには、次のステッ
プS12で「測距可能?」が判断される。この判断は、
演算/判定部29の判定部31によって行われ、位相差
演算部30によって得られたデータの信頼性が良好なも
のである場合には測距可能とし、位相差検出部9でCC
Dの積分開始から積分終了までの間にも変倍されること
によって本来の位相差データに大きな誤差成分が生じる
ときには測距不能と判断する。また、CCDの積分開始
から積分終了までの時間に比べて変倍量が大きい場合、
例えば被写体輝度が低い場合や変速スイッチ27を操作
することによって高速変倍をする場合には測距不能の扱
いとする。
【0128】このようにステップS12をNOに分岐し
た場合には、ステップS7に戻され、CCD積分が開始
され、いわゆる再測距が行われる。
【0129】一方、ステップS12をYESに分岐した
場合には、ステップS9で求められた位相差演算に基づ
いてステップS13で合焦駆動され、次のステップS1
4で「合焦?」の判断がなされ、YESに分岐したとき
には上述のステップS3に戻され、一連の合焦駆動と変
倍駆動が行われる。
【0130】一方、ステップS14をNOに分岐した場
合には、ステップS15で再度フォーカス繰出量の演算
が行われ、次のステップS16で「割込処理あり?」の
判断が行われる。この割込処理とは、前述の図7のフロ
ーチャートを用いて説明した一連の処理である。
【0131】上述したように本実施例によれば、変倍操
作に伴って生ずる結像位置ずれを補正するに際し、変倍
動作の方向を示す変倍方向信号(ZDR)を変倍レンズ
群Zの持つ特性から生じる所定の関係によって合焦レン
ズ群Fの駆動方向に変換し、合焦補正演算部21から出
力される誤った補正合焦方向を含む補正量(±Dfp)
のうち該駆動方向と一致する補正合焦方向の場合のみ、
補正合焦(シフト補正)動作を実行するように構成した
から、誤った補正合焦方向を含む補正量(±Dfp)を
除去することができ、従って合焦レンズ群Fに振動を起
こすことがなく、その結果、高速で安定なシフト補正お
よび変倍動作が実行できるばかりでなくフォーカスモー
タによる電力の無駄な消費もなく、フォーカス駆動部を
構成する部材の不必要な消耗が防止できる利点がある。
【0132】また、さらに相対補正量Drvが演算誤差
等の変動成分より十分大きい所定値を超えたときのみ上
記シフト補正を実行するので、さらに安定な制御ができ
る利点がある。
【0133】また、絶対量として算出した補正量Dfp
を、フォーカスモータの回転角(パルス数)に対応する
フォーカスカウンタ6のカウント数と比較できる相対補
正量Drvに変換して、合焦レンズ群Fの位置を制御す
るように構成したので、例えば、FPM15のようなポ
テンショメータを相対移動量検出手段として用いる場合
に比べ、分解能が格段に高いから高精度の位置制御が実
現できる利点がある。
【0134】尚、本発明は、上述の実施例に限定される
ことなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々
の変形実施が可能である。
【0135】上述実施例では演算/判定部29を構成す
る判定部31が、合焦検出手段(位相差検出部9)で得
られた合焦検出データ(位相差検出データAFD)に基
づき測距の可能/不能の判定を行い、このときには前回
の合焦補正量を用いて合焦駆動するようになっている
が、上記合焦検出データが検出中であるときに前回の合
焦検出データを用いて合焦駆動を行ったり、上記合焦検
出データが演算中であるときに前回の合焦検出データを
用いて合焦駆動を行うようにしても良い。
【0136】また、図6に示すフローチャートの「ピン
トずれ大?」の判定は、Drv≧20に限ることなく、
制御速度および制御の安定性、ファインダ観察像の見映
え、等が最適になるように選ぶならば、その数値を増減
してもよく、また、一定の変倍量毎に、シフト補正を行
うようにしてもよい。
【0137】また図4に示すステップS12における
「測距可能?」の具体的な手段としては、検出された位
相差データと合焦方向(∞側に駆動すれば合焦するの
か、至近側に駆動すれば合焦するのかの方向)と変倍動
作による合焦ずれ方向(テレ側に駆動すれば合焦に近づ
くのか遠ざかるのか、ワイド側に駆動すれば合焦に近づ
くのか遠ざかるのかの方向)との一致、不一致により判
断基準を変えるようにしてもよい。
【0138】さらに、図4に示すステップS15におけ
る「フォーカス繰出量演算」は、被写体が動体の場合に
は合焦駆動が終了するまでの時間遅れの間に生じる被写
体移動を予測して求めるようにしても良い。
【0139】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、全
系焦点距離の更新に伴って生ずるバリフォーカルレンズ
特有の結像位置ずれを補正するに際し、変倍方向指示手
段から指示された変倍動作の方向を上記バリフォーカル
レンズの特性から発生する所定の関係によってフォーカ
スレンズ群の駆動方向に変換した上で、総合合焦補正演
算手段から出力される補正合焦方向と上記駆動方向とが
一致するという条件の下で上記総合合焦補正演算手段か
ら出力される補正量に基づいて補正合焦位置に上記合焦
レンズ群を駆動すべく合焦制御手段によって合焦駆動手
段を駆動制御するように構成し、しかも、合焦検出手段
で得られる位相差検出データの信頼性が悪いときと位相
差検出中と位相差データの演算中とのいずれかの場合に
は、総合合焦補正演算手段で既に求めておいた補正量デ
ータと補正合焦方向データとに基づき合焦レンズ群を駆
動するように構成しているので、より迅速に正確に合焦
させることができると共に、変倍中も略合焦状態が保て
るために従来のズームレンズと同等にファインダ観察を
行うことができる。
【0140】また、被写体輝度が低い等で位相差検出方
式では測距不能なときに、直前の被写体距離データに基
づいて合焦補正演算を行って合焦駆動させているので変
倍中の合焦補正を広い範囲に亘って高速に行わせること
ができ、特にビデオカメラに用いて有効なバリフォーカ
ルレンズ制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバリフォーカルレンズ制御装置の
一実施例の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した本発明装置の特性を示し、特に各
演算部の動作を説明するためのもので、設定すべき全系
焦点距離fと被写体距離に対応したフォーカスレンズ群
の繰出量との関係を各被写体距離毎に示したグラフであ
る。
【図3】図1に示す実施例の動作を説明するためのグラ
フである。
【図4】図1に示す実施例の動作順序を示すフローチャ
ートである。
【図5】図1に示す実施例の動作順序を示すフローチャ
ートである。
【図6】図1に示す実施例の動作順序を示すフローチャ
ートである。
【図7】図1に示す実施例の動作順序を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1〜5 第1群〜第5群レンズ 6 フィルム面 7 ミラー 8 小ミラー 9 位相差検出部 10 変倍駆動手段 11 変倍モータ(Mz) 12 変倍レンズ位置検出手段(ZPM) 13 合焦駆動手段 14 フォーカスモータ(Mf) 15 合焦レンズ位置検出手段(FPM) 16 スリット円板 17 フォーカスカウンタ 18 逆起電圧検出部 19 最大繰出量演算部 20 比例定数演算部 21 合焦補正演算部 22 フォーカシング制御部 23 駆動制御部 24 変倍スイッチ 25 倍率アップ接点 26 倍率ダウン接点 27 変速スイッチ 28 変倍制御部 29 演算/判定部 30 位相差演算部 31 判定部 32 AF制御部 O 光軸 F 合焦レンズ群 Z 変倍レンズ群 Zp 変倍レンズ位置データ(焦点距離データ) Fp 合焦レンズ位置データ WSW ワイド信号 TSW テレ信号 ±Dfp 補正量 Dfcd 駆動信号 AFst AFスタート信号 SC 判定信号 AFd 合焦駆動データ AFD 位相差検出データ ZDR 変倍方向信号 MDR 実行方向信号 Cfp 比例定数

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一光軸上に配設された変倍レンズ群お
    よび合焦レンズ群からなる変倍光学系の該合焦レンズ群
    を至近距離から無限遠距離に至る被写体距離に対応する
    上記光軸上の至近位置から無限遠位置までの間の合焦位
    置に設定した後、上記変倍レンズ群により上記変倍光学
    系の全系焦点距離を最短焦点距離と最長焦点距離との間
    の任意の第1の焦点距離から第2の焦点距離へ更新させ
    ることに伴い同一被写体に対し結像位置ずれを生ずるバ
    リフォーカルレンズにおいて、上記変倍レンズ群を駆動
    する変倍駆動手段と、上記変倍レンズ群の上記光軸上の
    位置を検出して変倍レンズ位置データを得る変倍レンズ
    位置検出手段と、上記合焦レンズ群を駆動する合焦駆動
    手段と、上記合焦レンズ群の上記光軸上の位置を検出し
    て合焦レンズ位置データを得る合焦レンズ位置検出手段
    と、上記変倍レンズ位置検出手段と上記合焦レンズ位置
    検出手段からのそれぞれの位置データを受けて、上記結
    像位置ずれの補正がなされる補正合焦位置までの上記合
    焦レンズ群の移動量および駆動方向をそれぞれ補正量デ
    ータおよび補正合焦方向データとして変倍レンズ群を変
    倍開始する前と変倍中のそれぞれについて算出する総合
    合焦補正演算手段と、上記変倍レンズ位置検出手段で得
    られる変倍位置データと上記合焦位置検出手段で得られ
    る合焦位置データと上記総合合焦補正演算手段で得られ
    る上記補正量データおよび補正合焦方向データとに基づ
    き合焦補正量データを演算する合焦演算手段と、上記変
    倍撮影光学系を透過する光束を受け、合焦検出データを
    得る合焦検出手段と、この合焦検出手段で得られた合焦
    検出データに基づき測距の可能/不能の判定と上記合焦
    検出データに基づき非合焦量データの演算を行う演算/
    判定手段と、この測距判定/演算手段によって測距の信
    頼性があり測距可能と判定した場合には、そのときに、
    上記合焦検出手段で得られた合焦検出データに基づき上
    記合焦駆動手段を制御して上記合焦レンズ群を駆動し、
    上記変倍レンズ位置検出手段で得られた変倍レンズ位置
    データと上記合焦レンズ位置検出手段で得られた合焦レ
    ンズ位置データとに基づき上記総合合焦補正演算手段で
    得られた補正量データと補正合焦方向データを記憶して
    次回に上記合焦レンズ群を駆動するに備え、一方、上記
    演算/判定手段によって測距の信頼性が無く測距不能と
    判定した場合には、上記総合合焦補正演算手段で既に得
    られている補正量データと補正合焦方向データとに基づ
    き上記合焦レンズ群を上記合焦駆動手段を用いて駆動す
    る制御手段と、を具備することを特徴とするバリフォー
    カルレンズ制御装置。
  2. 【請求項2】 同一光軸上に配設された変倍レンズ群お
    よび合焦レンズ群からなる変倍光学系の該合焦レンズ群
    を至近距離から無限遠距離に至る被写体距離に対応する
    上記光軸上の至近位置から無限遠位置までの間の合焦位
    置に設定した後、上記変倍レンズ群により上記変倍光学
    系の全系焦点距離を最短焦点距離と最長焦点距離との間
    の任意の第1の焦点距離から第2の焦点距離へ更新させ
    ることに伴い同一被写体に対し結像位置ずれを生ずるバ
    リフォーカルレンズにおいて、上記変倍レンズ群を駆動
    する変倍駆動手段と、上記変倍レンズ群の上記光軸上の
    位置を検出して変倍レンズ位置データを得る変倍レンズ
    位置検出手段と、上記合焦レンズ群を駆動する合焦駆動
    手段と、上記合焦レンズ群の上記光軸上の位置を検出し
    て合焦レンズ位置データを得る合焦レンズ位置検出手段
    と、上記変倍レンズ位置検出手段と上記合焦レンズ位置
    検出手段からのそれぞれの位置データを受けて、上記結
    像位置ずれの補正がなされる補正合焦位置までの上記合
    焦レンズ群の移動量および駆動方向をそれぞれ補正量デ
    ータおよび補正合焦方向データとして変倍レンズ群を変
    倍開始する前と変倍中のそれぞれについて算出する総合
    合焦補正演算手段と、上記変倍レンズ位置検出手段で得
    られる変倍位置データと上記合焦位置検出手段で得られ
    る合焦位置データと上記総合合焦補正演算手段で得られ
    る補正量データおよび補正合焦方向データとに基づき合
    焦補正量データを演算する合焦演算手段と、上記変倍撮
    影光学系を透過する光束を受け、合焦検出データを得る
    合焦検出手段と、この合焦検出手段で得られる合焦検出
    データが検出中であることの判定と上記合焦検出データ
    に基づき非合焦量データの演算を行う検出中判定/演算
    手段と、上記検出中判定/演算手段によって検出中であ
    ることを判定した場合には、そのときに、上記合焦検出
    手段で得られた合焦検出データに基づき上記合焦駆動手
    段を制御して上記合焦レンズ群を駆動し、変倍レンズ位
    置データと合焦レンズ位置データとに基づき上記総合合
    焦補正演算手段で得た補正量データと補正合焦方向デー
    タを記憶して次回に上記合焦レンズ群を駆動するに備
    え、上記検出中判定/演算手段によって合焦検出データ
    が検出中であると判定した場合には上記総合合焦補正演
    算手段で既に得られている補正量データと補正合焦方向
    データとに基づき上記合焦レンズ群を上記合焦駆動手段
    を用いて駆動する制御手段と、を具備することを特徴と
    するバリフォーカルレンズ制御装置。
  3. 【請求項3】 同一光軸上に配設された変倍レンズ群お
    よび合焦レンズ群からなる変倍光学系の該合焦レンズ群
    を至近距離から無限遠距離に至る被写体距離に対応する
    上記光軸上の至近位置から無限遠位置までの間の合焦位
    置に設定した後、上記変倍レンズ群により上記変倍光学
    系の全系焦点距離を最短焦点距離と最長焦点距離との間
    の任意の第1の焦点距離から第2の焦点距離へ更新させ
    ることに伴い同一被写体に対し結像位置ずれを生ずるバ
    リフォーカルレンズにおいて、上記変倍レンズ群を駆動
    する変倍駆動手段と、上記変倍レンズ群の上記光軸上の
    位置を検出して変倍レンズ位置データを得る変倍レンズ
    位置検出手段と、上記合焦レンズ群を駆動する合焦駆動
    手段と、上記合焦レンズ群の上記光軸上の位置を検出し
    て合焦レンズ位置データを得る合焦レンズ位置検出手段
    と、上記変倍レンズ位置検出手段と上記合焦レンズ位置
    検出手段からのそれぞれの位置データを受けて、上記結
    像位置ずれの補正がなされる補正合焦位置までの上記合
    焦レンズ群の移動量および駆動方向をそれぞれ補正量デ
    ータおよび補正合焦方向データとして変倍レンズ群を変
    倍開始する前と変倍中のそれぞれについて算出する総合
    合焦補正演算手段と、上記変倍レンズ位置検出手段で得
    られる変倍位置データと上記合焦位置検出手段で得られ
    る合焦位置データと上記総合合焦補正演算手段で得られ
    る補正量データおよび補正合焦方向データとに基づき合
    焦補正量データを演算する合焦演算手段と、上記変倍撮
    影光学系を透過する光束を受け、合焦検出データを得る
    合焦検出手段と、この合焦検出手段で得られる合焦検出
    データに基づいて演算し非合焦量データを得ると共に、
    該非合焦量データを得るべく演算中であるか否かを判定
    する演算中判定/演算手段と、上記演算中判定/演算手
    段によって非合焦量データを得るべく演算中であると判
    定した場合には上記総合合焦補正演算手段で既に得られ
    ている補正量データと補正合焦方向データとに基づき上
    記合焦レンズ群を上記合焦駆動手段を用いて駆動する制
    御手段と、具備することを特徴とするバリフォーカルレ
    ンズ制御装置。
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