JP3177007B2 - レンズ制御装置 - Google Patents

レンズ制御装置

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JP3177007B2
JP3177007B2 JP23530692A JP23530692A JP3177007B2 JP 3177007 B2 JP3177007 B2 JP 3177007B2 JP 23530692 A JP23530692 A JP 23530692A JP 23530692 A JP23530692 A JP 23530692A JP 3177007 B2 JP3177007 B2 JP 3177007B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インナーフォーカス型
のレンズシステムに対するレンズ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来から知られているインナー
フォーカス型のレンズシステムの構成図である。図8に
示したように、インナーフォーカス型のレンズシステム
1は、同図の左側の被写体側から右側に向かって順次光
軸に沿って配設された第1固定レンズ2と、光軸と平行
に移動して変倍を行う変倍レンズ3と、絞り4と、第2
固定レンズ5と、光軸と平行に移動して焦点調節を行う
と共に、変倍が行われて焦点面が移動した場合の補正を
行ういわゆるコンペ機能を兼ね備えたフォーカスコンペ
レンズ6とを有している。そして、このレンズシステム
1による光学的被写体像は、撮像素子7の撮像面7aに
結像され、光電変換されて映像信号として出力される。
【0003】このようなインナーフォーカス型のレンズ
システム1では、上記のようにフォーカスコンペレンズ
6がコンペ機能と焦点調節機能とを兼ね備えているた
め、焦点距離が等しくても、撮像面7aに合焦するため
のフォーカスコンペレンズ6の位置は、被写体距離によ
って異なってしまう。
【0004】すなわち、各焦点距離において被写体距離
を変化させたとき、撮像面7aに合焦させるためのフォ
ーカスコンペレンズ6の位置を連続してプロットする
と、図7のようになる。従って、ボケのないズーミング
を行うためには、ズーミング中は、被写体距離に応じて
図9に示された合焦レンズ軌跡を選択し、選択した合焦
レンズ軌跡どおりにフォーカスコンペレンズ6を移動さ
せる必要がある。
【0005】なお、前玉フォーカス型のレンズシステム
では、変倍レンズに対して独立したコンペレンズが設け
られており、さらに変倍レンズとコンペレンズが機械的
なカム環で結合されている。従って、たとえばカム環に
マニュアルズーム用のツマミを設け、手動で焦点距離を
変えようとした場合、ツマミをいくら速く動かしても、
カム環はこれに追従して回転し、変倍レンズとコンペレ
ンズはカム環のカム溝に沿って移動するので、フォーカ
スレンズのピントが合っていれば、上記動作によってボ
ケを生じることはない。
【0006】一方、インナーフォーカス型のレンズシス
テム1では、上記のように、ボケのないズーミングを行
うためには図9に示された軌跡どおりにフォーカスコン
ペレンズ6を移動させる必要がある。このため、図9の
ような被写体距離に対応する複数の合焦レンズ軌跡情報
を何らかの形(軌跡そのものでも、レンズ位置を変数と
した関数でも良い)でレンズ制御用マイコンに記憶させ
ておき、フォーカスレンズ6と変倍レンズ3との位置に
よって合焦レンズ軌跡を選択して、この選択した合焦レ
ンズ軌跡上を辿りながらズーミングを行う軌跡追従方式
が一般に採用されている。なお、軌跡追従方式の詳細は
後述する。
【0007】この際、フォーカスコンペレンズ6による
合焦制御を正確にしてボケを完全に無くすには、変倍レ
ンズ3、およびフォーカスコンペレンズ6の位置をある
程度正確に検知する必要がある。特に、図9からも明ら
かなように、変倍レンズ3が等速度またはそれに近い速
度で移動する場合、焦点距離の変化によって刻々とフォ
ーカスコンペレンズ6が辿るべき合焦レンズ軌跡の傾き
が変化している。これは、フォーカスコンペレンズ6の
移動速度と移動の向きが刻々と変化することを示してお
り、換言すれば、フォーカスコンペレンズ6用のアクチ
ュエータは、1Hz〜数100Hzまでの精度良い速度
応答をしなければならないことになる。
【0008】このような要求を満たすため、フォーカス
コンペレンズ6用のアクチュエータとしては、ステッピ
ングモータを用いるのが一般的になりつつある。ステッ
ピングモータは、レンズ制御用のマイコン等から出力さ
れる歩進パルスに完全に同期しながら回転し、1パルス
当たりの歩進角度が一定なので、高い速度応答性と停止
精度、位置精度が得られるからである。さらに、ステッ
ピングモータを用いる場合、歩進パルスに対する歩進角
度が一定であるから、歩進パルスをそのままインクリメ
ント型の位置エンコーダとして用いることができ、特別
な位置エンコーダを追加しなくても良いという利点もあ
る。
【0009】次に、インナーフォーカス型のレンズシス
テム1において合焦を保ちながら変倍動作を行うための
上記の軌跡追従方式の従来例を、図10に基づいて説明
する。
【0010】図10において、縦軸はフォーカスコンペ
レンズ6の位置、横軸は変倍レンズ3の位置を示してい
る。また、z0、z1、z2、…z11は変倍レンズ3の位
置を示しており、a0、a1、a2、…a11と、b0、b
1、b2、…b11とは、異なる2つの被写体距離に対応し
ており、変倍レンズ3の移動に追従してフォーカスコン
ペレンズ6が辿るべき代表的な合焦レンズ軌跡を示して
いる。これら合焦レンズ軌跡情報は、合焦レンズ軌跡テ
ーブルとして制御用マイコンに記憶されている。
【0011】図10に示したように、合焦レンズ軌跡テ
ーブルには、離散的な被写体距離に対応する代表的な合
焦レンズ軌跡しか記憶されていないため、記憶されてい
ない被写体距離の場合には、記憶された合焦レンズ軌跡
をそのまま辿ったのでは、合焦を保ちながら変倍動作を
行うことができなくなる。そこで、記憶されていない被
写体距離の場合には、記憶された合焦レンズ軌跡に基づ
いて、記憶されていない被写体距離に対応する合焦レン
ズ軌跡を算出している。図10のp0、p1、p2、…p1
1は、算出された合焦レンズ軌跡である。このp0、p
1、p2、…p11のような合焦レンズ軌跡は、次式
【0012】
【数1】 p(n+1)=|b(n+1)−a(n+1)|× |p(n)−a(n)|/|b(n)−a(n)|+a(n+1) により算出される。
【0013】数式1によれば、例えば図10において、
フォーカスコンペレンズ6がp0の位置に在る場合、p0
が線分「b0−a0」を内分する比を求め、この内分比に
従って「b1−a1」を内分する点をp1としている。こ
の点p1と点p0との位置差と、変倍レンズ3がz0から
z1まで移動するのに要する時間から、合焦を保つため
のフォーカスコンペレンズ6の移動速度が求められる。
【0014】ところで、変倍レンズ3がテレからワイド
方向に移動する場合には、図9から明らかなように、バ
ラけている合焦レンズ軌跡が収束する方向なので、上述
した軌跡追従方式でも合焦は維持できる。しかし、ワイ
ドからテレ方向では、収束点にいたフォーカスコンペレ
ンズ6がどの合焦レンズ軌跡を辿るべきかが判らないの
で、同様な軌跡追従方式では合焦を維持できない。
【0015】そこで、コントラスト方式(山登り方式)
の自動焦点調節動作(AF)時に得られる前ピン、後ピ
ン情報(ボケ情報)を最も小さく合焦レンズ軌跡を選択
し、その合焦レンズ軌跡に基づいてフォーカスコンペレ
ンズ6を追従させながらズーミングする方式が提案され
ている。
【0016】しかし、この方式ではAF機能オフ時には
合焦レンズ軌跡を選択できないため、AF機能をオフし
た状態でズーミングを行った場合には、次のようにして
合焦を維持している。
【0017】すなわち、AF機能がオフ状態では、合焦
を維持できるテレからワイド方向のズーミングを行う度
に、図10の変倍レンズ3のz0、z1、z2、…z11の
位置毎のフォーカスコンペレンズ6の位置p0、p1、p
2、…p11…(合焦レンズ軌跡)を演算してマイコン内
のメモリに順次記憶していき、次に、ワイドからテレ方
向のズーミングの際には、記憶したフォーカスコンペレ
ンズ6の位置を読出しながら、テレからワイド方向のズ
ーミングの際に辿った軌跡を逆方向に辿るようにしてい
る。
【0018】また、ズーミング開始前に現在の被写体距
離を特定して、前記数式1の内分比、α/β=|p
(n)−a(n)|/|b(n)−a(n)|を記憶し
ておき、ズーミング中は、内分比α/βを固定して前記
数式1から合焦レンズ軌跡追従先を求める方法も提案さ
れている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
では、変倍レンズ3の移動中のフォーカスコンペレンズ
6の移動速度は、変倍レンズ3が合焦レンズ軌跡テーブ
ルに記憶された位置(以下、この位置を境界位置とい
う)に在るときに算出・更新されるが、高速ズーミング
時など、ズーミング時間が短い場合には、フォーカスコ
ンペレンズ6の移動速度を算出処理するタイミングにお
いて、変倍レンズ3が境界位置に存在する確率が低くな
り、フォーカスコンペレンズ6の移動速度の更新が適切
に実行されなくなり、合焦を維持できなくなる場合があ
った。
【0020】また、高速ズーミングにおいてフォーカス
コンペレンズ6の移動速度の更新を適切に実行して常に
合焦を維持するには、合焦レンズ軌跡テーブルに記憶す
る代表的な合焦レンズ軌跡データについて、変倍レンズ
位置方向の分解能を上げる、すなわちデータ数を増やす
必要があった。
【0021】本発明は、このような事情の下になされた
もので、その目的は、高速ズーミング時などにおいて
も、合焦レンズ軌跡データのデータ数を増やすことな
く、フォーカスコンペレンズの移動速度の更新を適切に
実行して、合焦レンズ軌跡追従性の良いズーミングを行
えるようにすることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、変倍動作を行うための第1のレンズと、
該第1のレンズの移動時の焦点面の移動を補正するため
の第2のレンズと、前記第1のレンズ、第2のレンズを
それぞれ独立に光軸と平行に移動させるレンズ移動手段
と、前記第1のレンズの離散的な位置に対する前記第2
のレンズの合焦位置を離散的な被写体距離に応じて予め
記憶した合焦位置記憶手段と、前記第1及び第2のレン
ズの現在位置と前記合焦位置記憶手段に記憶された前記
記憶情報とに基づいて前記第1のレンズの移動位置に対
する前記第2のレンズの合焦位置を演算する手段であっ
て、前記第1及び第2のレンズの現在位置に対応する合
焦位置情報が前記記憶手段に記憶されていない場合に、
前記第1及び第2のレンズの現在位置と、該現在位置に
隣接する位置に対応する記憶情報から、前記第2のレン
ズの合焦位置の軌跡を予測演算する合焦位置演算手段
と、前記第1のレンズの移動中は、当該第1のレンズが
前記合焦位置記憶手段に記憶された当該第1のレンズの
離散的な位置を通過する毎に、前記第2のレンズの現在
位置と前記合焦位置演算手段により予測演算された前記
第1のレンズの移動方向における前記第2のレンズの合
焦位置との差分量に応じて、前記第2のレンズの移動速
度を演算する移動速度演算手段とを有している。また、
第2の本発明は、変倍動作を行うための第1のレンズ
と、該第1のレンズの移動時の焦点面の移動を補正する
ための第2のレンズと、前記第1のレンズ、第2のレン
ズをそれぞれ独立に光軸と平行に移動させるレンズ移動
手段と、前記第1のレンズの離散的な位置に対する前記
第2のレンズの合焦位置を離散的な被写体距離に応じて
予め記憶した合焦位置記憶手段と、前記第1及び第2の
レンズの現在位置と前記合焦位置記憶手段に記憶された
前記記憶情報とに基づいて前記第1のレンズの移動位置
に対する前記第2のレンズの合焦位置を演算する手段で
あって、前記第1及び第2のレンズの現在位置に対応す
る合焦位置情報が前記記憶手段に記憶されていない場合
に、前記第1及び第2のレンズの現在位置と、該現在位
置に隣接する位置に対応する記憶情報から、前記第2の
レンズの合焦位置の移動軌跡を予測演算する合焦位置演
算手段と、前記第1のレンズの移動中は 、当該第1のレ
ンズが前記合焦位置記憶手段に記憶された当該第1のレ
ンズの離散的な位置を通過する毎に、前記第2のレンズ
の現在位置と前記合焦位置演算手段により予測演算され
た前記第1のレンズの移動方向における前記第2のレン
ズの合焦位置との差分量に応じて、前記第2のレンズの
移動速度を演算するとともに、前記第1のレンズの前記
離散的な位置間を移動中は前記第2のレンズの移動速度
を変更しないように制御する移動速度演算手段とを有し
ている。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0028】図1は本発明の一実施例によるレンズ制御
装置を備えたビデオカメラの概要を示すブロック図であ
る。
【0029】図1において、10はインナーフォーカス
型のレンズシステムであり、上述した従来例と同様に、
図において左側の被写体側から右側に向かって順次光軸
に沿って配設された第1固定レンズ11、光軸と平行に
移動して変倍を行う変倍レンズ12、絞り13、第2固
定レンズ14、光軸と平行に移動して焦点調節を行うと
共に、変倍が行われて焦点面が移動した場合の補正を行
ういわゆるコンペ機能を兼ね備えたフォーカスコンペレ
ンズ15を有している。
【0030】そして、このレンズシステム10による光
学的被写体像は、CCD等により構成された撮像素子1
6の撮像面16aに結像され、光電変換されて映像信号
として出力される。この映像信号(電気信号)は、第1
増幅器(またはインピーダンス変換器)17により増幅
され、AGC(自動利得制御)回路18により出力の振
幅が一定に保持され、フィルタ19により高周波成分の
みが抽出される。そして、信号処理回路20は、フィル
タ19からの映像信号に対してAF(オートフォーカ
ス)処理を行うために、高周波成分の強度、或いはボケ
幅検出強度を求めるなどの信号処理を行い、レンズ制御
用マイコン21に出力する。
【0031】変倍レンズ12、フォーカスコンペレンズ
15は、それぞれレンズ移動手段22、23により移動
される。レンズ移動手段22、23は、ステッピングモ
ータ22a、23aと、ドライバ22b,23bとを有
している(以下、変倍レンズ12移動用のステッピンク
モータをズームモータ、フォーカスコンペレンズ15)
駆動用のステッピンクモータをフォーカスモータとい
う)。これらズームモータ22a、フォーカスモータ2
3aに各々直結された出力軸22c、23cには、それ
ぞれラック22d、23dが噛合され、これらラック2
2d、23dは、それぞれ変倍レンズ12、フォーカス
コンペレンズ15に固定されている。
【0032】そして、レンズ制御用マイコン21から出
力される移動命令信号(方向信号s1、s2、速度信号s
3、s4)に従ってドライバ22b、23bから駆動エネ
ルギーがズームモータ22a、フォーカスモータ23a
にそれぞれ供給されて出力軸22c、23cが回転する
ことにより、ラック22d、23dと一体に変倍レンズ
12、フォーカスコンペレンズ15が、光軸と平行(図
中、矢印A、B方向)に移動する。
【0033】変倍レンズ12、フォーカスコンペレンズ
15の位置は、それぞれレンズ位置検出手段24、25
により検出される。レンズ位置検出手段24、25は、
フォトセンサ24a、25aと、遮光板24b、25b
とを有しており、フォトセンサ24a、25aは、発光
部と受光部(図示省略)とに構成され、遮光板24b、
25bは、それぞれ変倍レンズ12、フォーカスコンペ
レンズ15に固定されている。
【0034】そして、変倍レンズ12、フォーカスコン
ペレンズ15が光軸と平行に移動すると、それと一体に
遮光板24b、25bが移動し、フォトセンサ24a、
25aの発光部と受光部との間の光路を遮ったとき、受
光部の出力信号はロー(Low)レベルになり、遮らな
いときはハイ(High)レベルになる。
【0035】従って、受光部の出力信号が変化する位置
を基準位置として、変倍レンズ12、フォーカスコンペ
レンズ15が基準位置に存在するか否かを検知すること
ができる。そして、レンズ制御用マイコン21は、この
基準位置と、レンズ移動速度、レンズ移動方向などによ
り、各レンズの位置を認識することができる。
【0036】絞り13は、適性露光量を維持するように
ドライバ26により駆動される。すなわち、絞り制御回
路27は、AGC回路18の出力信号のレベルを検出
し、このレベルが一定レベル(適性露光量)でないとき
は、一定レベルにするための絞り量制御信号を発生す
る。この絞り量制御信号は、第2増幅器28により増幅
されてドライバ26に出力され、ドライバ26により適
性露光量となるように絞り13が駆動される。
【0037】絞り13の絞り状態は、エンコーダ29に
より検出され、その検出信号は、第3増幅器30により
増幅され、信号変換回路31によりレンズ制御用マイコ
ン21が読取可能な信号に変換された後、該レンズ制御
用マイコン21に出力される。
【0038】レンズ制御用マイコン21には、変倍レン
ズ12をワイド方向、テレ方向にそれぞれ移動させるた
めのワイドスイッチ32、テレスイッチ33、フォーカ
スコンペレンズ15を無限遠方向、至近方向にそれぞれ
移動させるための無限スイッチ34、至近スイッチ3
5、AFモードを設定するAFスイッチ36が接続され
ている。これら各スイッチとレンズ制御用マイコン21
との接続ラインには、プルアップ抵抗37を介して電源
38が接続されている。
【0039】レンズ制御用マイコン21には、図9の合
焦レンズ軌跡内容をテーブル化した図2のような合焦レ
ンズ軌跡テーブルTがプリセットされている。すなわ
ち、図2の合焦レンズ軌跡テーブルTは、変倍レンズ1
2の離散的な位置に対応するフォーカスコンペレンズ1
5の合焦位置を被写体距離別に記録したテーブルであ
り、列方向(図の横方向)のn(0、1、…、k,…
m)は離散的な被写体距離を示し、行方向(図の縦方
向)のz(0、1、…、k,…l)は離散的な変倍レン
ズ12の位置を示し、列と行との交点位置には、離散的
な変倍レンズ12の位置、および被写体距離に対応する
フォーカスコンペレンズ15の合焦位置が記録されてい
る。なお、被写体距離は、図中右方向に進むにしたがっ
て短くなり、「0」は無限遠を示し、「m」は最至近の
1cmを示している。また、変倍レンズ位置は、図中下
方向に進むにしたがってズーム領域が広くなり、「0」
はテレ端を示し、「l」はワイド端を示している。すな
わち、各列のデータ群がそれぞれ1本の合焦レンズ軌跡
に対応している。そして、フォーカスコンペレンズ15
の合焦位置、例えばA0kは、被写体距離「0」で変倍レ
ンズ12の位置が「k」の場合のフォーカスコンペレン
ズ15の合焦位置を示している。
【0040】レンズ制御用マイコン21は、AFモード
の下でズーミングを行う場合は、前ピン、後ピン情報を
利用して合焦レンズ軌跡テーブルT内の合焦レンズ軌跡
を選択しながら、或いは上記合焦レンズ軌跡に基づいて
合焦レンズ位置を演算しながらズーミングを行う。一
方、AFモードがオフされた状態でズーミングを行う場
合は、ズーミング前にマニュアルで合焦操作が行われた
際に、被写体距離を特定し、その被写体距離に対応する
数式1の内分比を求め、ズーミング中は内分比に基づい
てフォーカスコンペレンズ15の合焦位置を数式1によ
り求めて、フォーカスコンペレンズ15を追従させる。
【0041】また、レンズ制御用マイコン21は、AF
モード設定の如何を問わず、ズーミングを行う際は、上
記合焦レンズ軌跡に従ってフォーカスコンペレンズ15
を追従させるに当たり、変倍レンズ位置が合焦レンズ軌
跡テーブルTに記憶された境界位置に存在しない場合
は、変倍レンズ位置方向のデータ補間(この位置も境界
位置として処理される)を行って追従軌跡の特定を行う
と共に、ズーミング中、変倍レンズ12が境界位置を通
過する毎にフォーカスコンペレンズ15の速度を算出・
更新している。
【0042】次に、レンズ制御動作を図3、図4、図5
のフローチャートに基づいて説明する。なお、図3〜図
5のフローは、AFモードがオフされた状態でズーミン
グを行う場合のフローを示している。また図3〜図5の
フローはサブルーチン化されており、このフローが実行
される前に焦点電圧(映像信号の鮮鋭度)に応じて自動
焦点調節の制御を行うコントラスト方式(山登り方式)
によるAFモード処理、変倍レンズ12が現在どのズー
ムゾーン(後で図7に基づいて説明する)に存在するか
の演算処理などが行われている。
【0043】レンズ制御用マイコン21は、まず、現在
の変倍レンズ位置zxが合焦レンズ軌跡テーブルTに記
憶されたどの境界で挾まれている、すなわち、現在の変
倍レンズ位置の両側の境界位置を調べる(ステップS
1)。この場合、現在の変倍レンズ位置zxが合焦レン
ズ軌跡テーブルTに記憶された境界位置と等しいとき
(変倍レンズ位置zxが境界z=k上に在るとき)、現
在の変倍レンズ位置zxを挾む境界は、z=k−1とk
+1とする。
【0044】次に、ワイドスイッチ32、テレスイッチ
33のオン/オフを判別することにより、ズーミング中
であるか否かを判断する(ステップS2)。その結果、
ワイドスイッチ32、テレスイッチ33のいずかがオン
され、ズーミング中であれば、後述のステップS20に
進む。一方、ワイドスイッチ32、テレスイッチ33の
いずれもオンされておらず、ズーミング中でなければ、
AFスイッチ36のオン/オフを判別することにより、
AFモードが設定されているか否かを判断する(ステッ
プS3)。その結果、AFスイッチ36がオンされAF
モードが設定されておれば、メインフローにリターンす
る。なお、このようにAFモードが設定されている場合
には、図示省略したAFモード処理ルーチンにより合焦
制御が行われる。一方、AFスイッチ36がオフされA
Fモードが設定されていなければ、現在、マニュアル合
焦モードが設定されていることを意味し、そのマニュア
ル合焦モードがAFモードから切換えられて設定された
のか、或いは以前からずっとマニュアル合焦モードが設
定されていたのかを判断する(ステップS4)。その結
果、以前からずっとマニュアル合焦モードが設定されて
いたのであれば、無限スイッチ34、至近スイッチ35
のオン/オフを判別することにより、パワーフォーカス
状態か否かを判断する(ステップS5)。その結果、無
限スイッチ34、至近スイッチ35のいずれかがオンさ
れ、パワーフォーカス状態であれば、マニュアルで合焦
制御されていることを意味し、この場合はステップS6
に進む。一方、無限スイッチ34、至近スイッチ35の
いずれもオンされておらず、パワーフォーカス状態でな
ければ、マニュアルで合焦制御された後にステップS6
以降を行うため、メインフローにリターンする。
【0045】ステップS4にて、AFモードからマニュ
アル合焦モードに切換えられたと判断されたときは、切
換えられる前のAFモードにて既に自動的に合焦制御さ
れていることを意味するので、ステップS5をスキップ
してステップS6に進む。
【0046】ステップS6〜S19では、被写体距離
と、数式1における内分比を特定している。すなわち、
ステップS6では、被写体距離用の変数nに初期値
「0」をセットする。次に、現在の変倍レンズ位置zx
が境界上であるか否かを判断する(ステップS7)。そ
の結果、現在の変倍レンズ位置zxが境界上でなけれ
ば、ステップS8、S9に進む。このステップS8、S
9ではは、現在の変倍レンズ位置zxがに合焦レンズ軌
跡テーブルTに記憶されていない場合に、図6に示した
ような変倍レンズ位置方向の内挿(補間)により、合焦
レンズ軌跡点を求める処理である。
【0047】すなわち、図6において、縦軸はフォーカ
スコンペレンズ位置、横軸は変倍レンズ位置をそれぞれ
示しており、合焦レンズ軌跡テーブルTに記憶された合
焦レンズ軌跡位置(変倍レンズ位置に対するフォーカス
コンペレンズ位置)を、変倍レンズ位置は、z0,…,
zk,zk+1,…,znとし、その時のフォーカスコン
ペレンズ位置は、被写体距離に応じて、a0,…,ak,
ak+1,…,an、またはb0,…,bk,bk+1,
…,bn、またはc0,…,ck,ck+1,…,cnと
している。
【0048】今、変倍レンズ位置が合焦レンズ軌跡テー
ブルTに記憶されていない位置zxに在り、フォーカス
コンペレンズ位置がpxに在る場合、その変倍レンズ位
置zxに対する2つの合焦レンズ軌跡上のフォーカスコ
ンペレンズ位置ax、bxは、以下の式により求められ
る。
【0049】
【数2】 ax=(zx−zk)×(ak+1−ak)/(zk+1−zk)+ak bx=(zx−zk)×(bk+1−bk)/(zk+1−zk)+bk すなわち、記憶されていない変倍レンズ位置とそれを挾
む2つの記憶された変倍レンズ位置(例えば図6のz=
kとz=k+1)とから内分比を求め、その内分比に基
づいて、記憶されていない変倍レンズ位置を挾む2つの
記憶されたフォーカスコンペレンズ位置の差分値を内分
することにより、記憶されていない変倍レンズ位置に対
する2つの合焦レンズ軌跡上のフォーカスコンペレンズ
位置ax、bxを求める。
【0050】ステップS8では、数式2の演算を行うの
に必要な、変倍レンズ位置zxを挾む2つの被写体距離
n、n+1に対応する合焦レンズ軌跡上のデータA
(n、k)、A(n、k+1)、A(n+1、k)、A
(n+1、k+1)を読出す。ステップS9では、数式
2に従って、ak=A(n、k)、ak+1=A(n、
k+1)、bk=A(n+1、k)、bk+1=A(n
+1、k+1)として、ax、bxを算出する。
【0051】一方、ステップS7にて、現在の変倍レン
ズ位置zxが境界上であると判断されたときは、A
(n、k)、A(n+1、k)、すなわち被写体距離
n、現在の変倍レンズ位置k、および被写体距離n+
1、現在の変倍レンズ位置kに対応するフォーカスコン
ペレンズ位置を合焦レンズ軌跡テーブルTから読出し
(ステップS10)、A(n、k)を定数axとして記
憶し、A(n+1、k)をbxとして記憶する。
【0052】ステップS9、またはステップS11の処
理を行った後、ステップS12に進んで、現在のフォー
カスコンペレンズ位置Pxが定数ax以上であるか否か
を判断する。ここで、図9に示したように、所定の変倍
レンズ位置において、フォーカスコンペレンズ位置Px
は、被写体距離が至近に近付くにしたがって大きくなっ
ているので、ステップS12は、現在のフォーカスコン
ペレンズ位置Pxが被写体距離nより至近側に在るか否
かを判断していることを意味している。ステップS12
にて現在のフォーカスコンペレンズ位置Pxが被写体距
離nより至近側に在ると判断されたときは、現在のフォ
ーカスコンペレンズ位置PxがA(n+1、k)より小
さいか否か、すなわち、現在のフォーカスコンペレンズ
位置Pxが被写体距離n+1より無限遠側に在るか否か
を判断する(ステップS13)。その結果、現在のフォ
ーカスコンペレンズ位置fが被写体距離n+1より無限
遠側に在ると判断されたときは、現在のフォーカスコン
ペレンズ位置Pxは、被写体距離nとn+1との間に存
在することを意味し、この場合は、(px−ax)を演
算し、その演算結果を定数αとして記憶する(ステップ
S14)。そして、(bx−ax)を演算し、その演算
結果を定数βとして記憶する(ステップS15)。次
に、現在の変数nの内容を定数γとして記憶して(ステ
ップS16)、メインフローにリターンする。
【0053】ステップS12にて、現在のフォーカスコ
ンペレンズ位置Pxが被写体距離nより無限遠側に在る
と判断されたときは、現在のフォーカスコンペレンズ位
置Pxが超無限遠の被写体距離に在ることを意味し、こ
の場合は、定数αとして「0」を記憶して(ステップS
17)、ステップS15に進む。
【0054】ステップS13にて、現在のフォーカスコ
ンペレンズ位置Pxが被写体距離n+1より至近側に在
ると判断されたときは、被写体距離用の変数nの内容
が、合焦レンズ軌跡テーブルT上での最至近であるm以
上であるか否かを判断する(ステップS18)。その結
果、m以上でなければ、変数nの内容を1だけインクリ
メントして(ステップS19)、ステップS7に戻り同
様の処理を繰り返す。
【0055】一方、被写体距離用の変数nの内容がm以
上であれば、現在のフォーカスコンペレンズ位置Pxが
超至近の被写体距離に在ることを意味し、この場合は、
超無限遠の被写体距離に在る場合と同様に、定数αとし
て「0」を記憶して(ステップS17)、ステップS1
5に進む。これら定数α、β、γは、後述するように、
軌跡追従パラメータとして活用されるものである。
【0056】以上のようにして、ズーミングが行われる
前に、フォーカスコンペレンズ16が辿るべき合焦レン
ズ軌跡に対応する被写体距離の特定が行われる。
【0057】ステップS2にて、ズーミング中であると
判断されたときは、前述のように、ステップS20に進
む。このステップS20では、AFモードであるか否か
を判断する。その結果、AFモードであれば、後述のス
テップS31に進む。一方、AFモードでなければ、現
在の変倍レンズ位置z=kが合焦レンズ軌跡テーブルT
に記録された離散的な位置(境界上)であるか否かを判
断する(ステップS21)。その結果、現在の変倍レン
ズ位置z=kが境界上でなければ、テレスイッチ33が
オンされており、ワイドからテレ方向へのズーミング中
であるか否かを判断する(ステップS22)。その結
果、ワイドからテレ方向へのズーミング中であれば、現
在の変倍レンズ位置zxを挾む境界位置データのうち、
テレ側のデータを合焦レンズ軌跡テーブルTから読出
し、A(γ,k+1)を定数aとして記憶し、A(γ+
1,k+1)を定数bとして記憶すると共に、 zx−z
k+1 を定数cとして記憶する(ステップS23)。
一方、テレからワイド方向へのズーミング中であると判
断されたときは、現在の変倍レンズ位置zxを挾む境界
位置データのうち、ワイド側のデータを合焦レンズ軌跡
テーブルTから読出し、A(γ,k)を定数aとして記
憶し、A(γ+1,k)を定数bとして記憶すると共
に、 zx−zk を定数cとして記憶する(ステップ
S24)。
【0058】ステップS21にて、現在の変倍レンズ位
置z=kが境界上であると判断されたときは、ワイドか
らテレ方向へのズーミング中であるか否かを判断する
(ステップS25)。その結果、ワイドからテレ方向へ
のズーミング中であれば、前記ステップS25に進み、
テレからワイド方向へのズーミング中であれば、現在の
変倍レンズ位置zx=zkより1つワイド側の境界デー
タを合焦レンズ軌跡テーブルTから読出し、A(γ,k
−1)を定数aとして記憶し、A(γ+1,k−1)を定
数bとして記憶すると共に、 zx−zk−1 を定数
cとして記憶する(ステップS26)。
【0059】ステップS23、S24、S26のいずれ
かの処理が終了すると、ステップS27に進み、変倍レ
ンズ位置z=k+1、またはz=k−1に対応するフォ
ーカスコンペレンズ15の合焦位置(合焦のために追従
して移動すべき位置)yを、数式1に相当する式であ
る、
【0060】
【数3】y=(b−a)α/β+a により求める。なお、定数α,βは前述のようにズーミ
ング開始前に決定されているので、追従する合焦レンズ
軌跡は一意に決まっている。
【0061】次に、変倍レンズ12が、移動中に境界を
越えて前のズームゾーンstから次のズームゾーンst
0に入ったか否かを判断する(ステップS28)。この
ズームゾーンは、図3〜図5のルーチンとは別のズーム
ゾーン算出処理ルーチンにより、図7のようにして決定
される。
【0062】図7は、図2の合焦レンズ軌跡テーブルT
から被写体距離n=0、n=kの2本の合焦レンズ軌跡
データを抽出してイメージ化したものであり、ここでい
うズームゾーンst0は、記憶された境界(変倍レンズ
位置)により挾まれた(境界上を含む)領域を意味して
いる。このズームゾーンst0はズーム方向によりその
決定の仕方が異なっている。
【0063】すなわち、変倍レンズ12が境界上に在る
ときは、ズームゾーンst0の値は、変倍レンズ位置z
と同じ値とする。
【0064】また、変倍レンズ12が境界上に無いとき
は、図7に示したように、ズーム方向がワイドからテレ
方向であれば、ズームゾーンst0の値を、現在の変倍
レンズ位置を挾む境界値のうちテレ側の境界値に決定
し、ズーム方向がテレからワイド方向であれば、ズーム
ゾーンst0の値を、現在の変倍レンズ位置を挾む境界
値のうちワイド側の境界値に決定する。
【0065】ステップS28では、このようにして決定
されたズームゾーンst0の値を用いて、現在のズーム
ゾーンst0の値が前回ステップS20以降のフローを
通ったときのズームゾーン(参照ズームゾーン)stの
値と等しいか否かを判断することにより、境界を越えて
次のズームゾーンに入ったか否かを判断している。その
結果、現在のズームゾーンst0の値と前回のズームゾ
ーンstの値とが等しく、次のズームゾーンに入ってい
なければ、後述のステップS31に進む。一方、現在の
ズームゾーンst0の値と前回のズームゾーンstの値
とが等しくなく、次のズームゾーンに入っておれば、ズ
ーミング時の変倍レンズ12の移動に追従してフォーカ
スコンペレンズ15が移動する際の速度(これをフォー
カス速度という)Vfを算出する(ステップS29)。
このフォーカス速度Vfは、追従先のフォーカスコンペ
レンズ位置yと現在の変倍レンズ位置Pxとの差分値
(y−Px)と、現在の変倍レンズ位置と追従先の変倍
レンズ位置との間を移動するのに要する時間(変倍レン
ズ位置差c/一定ズーム速度Vz)とにより算出され
る。すなわち、フォーカス速度Vfは、
【0066】
【数4】Vf=(y−Px)×Vz/c により求められる。
【0067】次に、現在のズームゾーンst0の値を参
照ズームゾーンstとして記憶する(ステップS3
0)。
【0068】以上のステップS28〜S30の処理によ
り、変倍レンズ位置が新しいズームゾーンに入る度(境
界値を越える度)に、フォーカス速度Vfを算出・更新
するが、同じズームゾーンではフォーカス速度Vfを更
新しないようにしている。このように、変倍レンズ位置
が新しいズームゾーンに入る度に、フォーカス速度Vf
を算出・更新することにより、たとえ高速ズーミングを
行ったとしても、フォーカス速度Vfを適切に更新して
合焦を維持することが可能となる。
【0069】また、同じズームゾーンではフォーカス速
度Vfを更新しないようにすることにより、上記数式4
の演算誤差の影響を小さくすることが可能となる。すな
わち、上記数式4の演算をレンズ制御用マイコン21に
より行うとき、少数点以下は無視されるため演算精度が
劣化し、変倍レンズ位置差cが極めて小さいときには、
フォーカス速度Vfが大きくなりすぎる場合があり、こ
の大きなフォーカス速度Vfで合焦動作(コンペ動作)
を行うと、追従すべき軌跡から大きく離れてボケを生じ
てしまう。しかし、本実施例のように、同じズームゾー
ンではフォーカス速度Vfを更新しないようにすると、
変倍レンズ位置差cをある程度大きくすることができ、
上記の問題が生じなくなる。
【0070】また、上記のレンズ制御により、常に、現
在のフォーカスレンズ位置が基準となって追従フォーカ
ス速度Vfが決まるので、速度演算精度や追従動作精度
により、追従目的位置に対して多少のずれが生じたとし
ても、次の速度演算ではそのずれが累積されずにキャン
セルされるので、ボケの無いズーミングが可能となる。
【0071】次に、フォーカスモータ23aを駆動し
(ステップS31)、ズームモータ22aを駆動して
(ステップS32)、メインフローにリターンする。
【0072】ここで、ステップS31、32にて行われ
るフォーカスモータ23a、ズームモータ22aの駆動
方法について説明する。
【0073】ズームモータ22a、フォーカスモータ2
3aを駆動するためのドライバ22b、23bは、レン
ズ制御用マイコン21から出力されるH/Lの方向信号
S1、S2と、クロック波形の回転周波数信号としての
速度信号S3、S4により制御される。ズームモータ2
2aに対する方向信号S1は、ワイドスイッチ32、テ
レスイッチ33のいずれがオンされているかによってH
/Lが決定される。また、フォーカスモータ23aに対
する方向信号S2は、フォーカスモータ速度Vfが正/
負のいずれであるかにかによってH/Lが決定される。
【0074】ドライバ22b、23bは、方向信号S
1、S2に応じて4相のモータ励磁相の位相を順回転、
或いは逆回転に設定し、かつ速度信号S3、S4に応じ
て4相のモータ励磁相の印加電圧(または電流)を変化
させながら出力することにより、モータの回転方向と回
転周波数とを制御している。
【0075】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のレ
ンズ制御装置によれば、変倍レンズ位置が新しいズーム
ゾーンに入る度(境界位置を越える度)に、フォーカス
コンペレンズの移動速度を演算することにより、高速ズ
ーミングなどにおいても、合焦レンズ軌跡データのデー
タ数を増やすことなく、フォーカスコンペレンズの移動
速度の更新を適切に実行して、合焦レンズ追従性の良い
ズーミングを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるレンズ制御装置を備え
たビデオカメラの概要を示すブロック構成図である。
【図2】合焦レンズ軌跡テーブルのデータ内容を示す図
である。
【図3】レンズ制御動作例を示すフローチャートであ
る。
【図4】図3の続きのフローチャートである。
【図5】図4の続きのフローチャートである。
【図6】変倍レンズ位置方向の内挿方法を説明するため
の図である。
【図7】ズームゾーンの決定方法を説明するための図で
ある。
【図8】インナーフォーカス型のレンズシステムを示す
図である。
【図9】合焦を維持するための変倍レンズ位置とフォー
カスコンペレンズ位置との関係を被写体距離別に示した
図である。
【図10】合焦レンズ軌跡追従方法を説明するための図
である。
【符号の説明】
12 変倍レンズ 15 フォーカスコンペレンズ 21 レンズ制御用マイコン 22 レンズ移動手段 23 レンズ移動手段 32 ワイドスイッチ 33 テレスイッチ 34 無限スイッチ 35 至近スイッチ T 合焦レンズ軌跡テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/232 G02B 7/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変倍動作を行うための第1のレンズと、 該第1のレンズの移動時の焦点面の移動を補正するため
    の第2のレンズと、 前記第1のレンズ、第2のレンズをそれぞれ独立に光軸
    と平行に移動させるレンズ移動手段と、 前記第1のレンズの離散的な位置に対する前記第2のレ
    ンズの合焦位置を離散的な被写体距離に応じて予め記憶
    した合焦位置記憶手段と、 前記第1及び第2のレンズの現在位置と前記合焦位置記
    憶手段に記憶された前記記憶情報とに基づいて前記第1
    のレンズの移動位置に対する前記第2のレンズの合焦位
    置を演算する手段であって、前記第1及び第2のレンズ
    の現在位置に対応する合焦位置情報が前記記憶手段に記
    憶されていない場合に、前記第1及び第2のレンズの現
    在位置と、該現在位置に隣接する位置に対応する記憶情
    報から、前記第2のレンズの合焦位置の軌跡を予測演算
    する合焦位置演算手段と、 前記第1のレンズの移動中は、当該第1のレンズが前記
    合焦位置記憶手段に記憶された当該第1のレンズの離散
    的な位置を通過する毎に、前記第2のレンズの現在位置
    と前記合焦位置演算手段により予測演算された前記第1
    のレンズの移動方向における前記第2のレンズの合焦位
    置との差分量に応じて、前記第2のレンズの移動速度を
    演算する移動速度演算手段 とを有することを特徴とする
    レンズ制御装置。
  2. 【請求項2】 変倍動作を行うための第1のレンズと、 該第1のレンズの移動時の焦点面の移動を補正するため
    の第2のレンズと、 前記第1のレンズ、第2のレンズをそれぞれ独立に光軸
    と平行に移動させるレンズ移動手段と、 前記第1のレンズの離散的な位置に対する前記第2のレ
    ンズの合焦位置を離散的な被写体距離に応じて予め記憶
    した合焦位置記憶手段と、 前記第1及び第2のレンズの現在位置と前記合焦位置記
    憶手段に記憶された前記記憶情報とに基づいて前記第1
    のレンズの移動位置に対する前記第2のレンズの合焦位
    置を演算する手段であって、前記第1及び第2のレンズ
    の現在位置に対応する合焦位置情報が前記記憶手段に記
    憶されていない場合に、前記第1及び第 2のレンズの現
    在位置と、該現在位置に隣接する位置に対応する記憶情
    報から、前記第2のレンズの合焦位置の軌跡を予測演算
    する合焦位置演算手段と、 前記第1のレンズの移動中は、当該第1のレンズが前記
    合焦位置記憶手段に記憶された当該第1のレンズの離散
    的な位置を通過する毎に、前記第2のレンズの現在位置
    と前記合焦位置演算手段により予測演算された前記第1
    のレンズの移動方向における前記第2のレンズの合焦位
    置との差分量に応じて、前記第2のレンズの移動速度を
    演算するとともに、前記第1のレンズの前記離散的な位
    置間を移動中は前記第2のレンズの移動速度を変更しな
    いように制御する移動速度演算手段 とを有することを特
    徴とするレンズ制御装置。
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