JPH058736B2 - - Google Patents

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JPH058736B2
JPH058736B2 JP16461284A JP16461284A JPH058736B2 JP H058736 B2 JPH058736 B2 JP H058736B2 JP 16461284 A JP16461284 A JP 16461284A JP 16461284 A JP16461284 A JP 16461284A JP H058736 B2 JPH058736 B2 JP H058736B2
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JP
Japan
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water
soluble
oxazoline
graft copolymer
cellulose
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JP16461284A
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English (en)
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JPS6142520A (ja
Inventor
Takeo Saegusa
Shiro Kobayashi
Mureo Kaku
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な水溶性グラフト共重合体の製
法に関するものであり、詳しくは水溶性糖類又は
水溶性糖類誘導体に2−アルキル−2−オキサゾ
リンをグラフト重合させて、水溶性グラフト共重
合体を得る方法に関するものである。
〔従来の技術及び問題点〕
2−オキサゾリン類がカチオン重合触媒の共存
によつて重合し、高重合体を与えることは公知で
ある。(Angew.chem.78 913(1966);西独特許
1206585号;ベルギー特許第666828号;特公昭51
−10280号など) 2−アルキル−2−オキサゾリンの重合体はポ
リ(N−アシルエチレンイミン)として同定され
ており、重合反応は次式に従うと考えられる。
(J.Pdly.Sci Al 2253(1966)など) (Rは炭化水素ラジカル、H+はカチオン重合触
媒を示す) 重合開始剤としてセルロース又は分子中に遊離
の水酸基を有するセルロース誘導体のスルホン酸
エステルを用い、2−オキサゾリン類を重合する
とグラフト重合体を得ることができる。例えば、
トシル化セルロース、或はメシル化セルロースジ
アセテートなどを触媒として2−メチル−2−オ
キサゾリンを重合させ、それぞれセルロース或は
セルロースジアセテートなどを幹ポリマーとする
グラフト共重合体を得ることができる(特願昭58
−175698)。
セルロース誘導体のみならず、分子内に遊離の
水酸基を有する高分子であれば、これをスルホン
酸エステルとし、同様の反応を行わせることによ
り該高分子を幹ポリマーとするグラフト共重合体
を製造することは、理論的には可能である。しか
しながら、水溶性高分子、例えばヒドロキシエチ
ルセルロースをトシル化又はメシル化して得られ
るトシル化物又はメシル化物は一般に溶媒溶解性
に乏しいので、グラフトモノマーである2−アル
キル−2−オキサゾリンとの共通溶媒が見出し難
いという問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
発明者らは、幹ポリマーとしてヒドロキシエチ
ルセルロースを用いた場合、トシル化又はメシル
化に代えてα−ブロモ酢酸エステル化を行つたと
ころ、生成物の溶剤溶解性が良好であり、グラフ
ト重合開始触媒としての充分な活性を有するもの
であることをみとめた。
さらにグラフト反応させる単量体として、炭素
数4以上のアルキル基を有する2−アルキル−2
−オキサゾリンを用いた場合は、得られるグラフ
ト共重合体が水溶性であり、且つ、大きい界面活
性能を示すものであることを見出した。
即ち、本発明は水溶性糖類又は水溶性糖類誘導
体からなる水溶性高分子の水酸基に対し、ブロモ
アセチルクロリドを反応させて、相当するブロモ
酢酸エステルに交換し、次いで溶媒中、2−アル
キル−2−オキサゾリンを添加し、グラフト重合
させることを特徴とする幹成分が水溶性糖類又は
水溶性糖類誘導体であり、枝成分がポリ(N−ア
シルエチレンイミン)である水溶性グラフト共重
合体の製法を提供するものである。
本発明のグラフト共重合体の製造において重合
単量体である2−アルキル−2−オキサゾリン類
のアルキル基として炭素数4〜18が好ましい。
また幹ポリマーになり得る物質、即ち水溶性糖
類又は水溶性糖類誘導体としては、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
などのヒドロキシアルキルセルロースに止らず、
メチルセルロース、エチルセルロースカルボキシ
メチルセルロースなどの水溶性セルロース誘導体
や澱粉、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、
トラガントゴム、デキストランなどが適用され、
本発明のグラフト共重合体を得ることができる。
本発明の方法を化学式で示すと次のようであ
る。
本発明の方法によつて得られる水溶性グラフト
共重合体は、水溶液から流延した場合皮膜形成性
であり、無色透明のフイルムを得る。また、その
水溶液は皮膚に対する刺激性がなく界面活性能が
高いことから、スキンケア、ヘアケア用品その他
化粧品、トイレタリー製品としての用途が期待さ
れる。
〔実施例〕
以下に実施例をあげて本発明を説明する。
実施例 1 ヒドロキシエチルセルロース(DS=1.2、ダイ
セル化学製)3.0gをジメチルアセトアミド100ml
に溶解し、ブロモアセチルクロリド0.66gを添加
し、室温で24時間撹拌し反応させた。上記ブロモ
アセチルクロリドの添加量は、ヒドロキシエチル
セルロースの無水グルコース残基1ユニツトに対
して1モル、即ち、水酸基1モルに対し0.33モル
である。
反応液をメタノール700ml中に滴下し、沈澱し
たヒドロキシエチルセルロースのブロモ酢酸エス
テルを回収し、室温で2日間真空乾燥した。得ら
れたヒドロキシエチルセルロースのブロモ酢酸エ
ステルは、元素分析の結果、無水グルコース残基
1ユニツトあたり0.13個のブロモアセチル基を有
することが認められた。
上記ブロモ酢酸エステル0.13gと、2−ブチル
−2−オキサゾリン0.22gをジメチルスルホキシ
ド中で80℃、144時間反応させた後、反応混合物
をエーテル中に沈澱させ反応生成物を分離した。
収量0.16gであつた。反応生成物は水、ジメチル
スルホキシドに可溶、アセトニトリル、ベンゾニ
トリル、クロロホルム、エーテルに不溶である。
反応生成物を1H−NMR、IR、元素分析で調べ
た結果、目的とするグラフト共重合体であること
を確認した。分析データーにもとづく、分子構造
に関する数値は以下の通りである。
無水グルコース残基1ユニツト当りオキサゾリ
ン付加モル数=0.27 枝ポリマー当りオキサゾリン付加モル数(重合
度)=4.44 オキサゾリンモノマーのグラフト効率=13.7% 原料ヒドロキシエチルセルロース、ブロム酢酸
エステル、グラフト共重合体はいずれも水溶性で
あり、1.0重量%水溶液(19.5℃)の表面張力を
測定したところ、次の数値が得られた。
ヒドロキシエチルセルロース γ=66.0dyne/cm 〃 ブロム酢酸エステル γ=61.5 〃 〃 グラフト共重合体 γ=37.5 〃 本発明によつて得られたグラフト共重合体は、
顕著な表面張力低下作用を有するものである。
実施例 2 実施例1で合成したものと同じヒドロキシエチ
ルセルロースのブロモ酢酸エステル0.56gを用
い、ジメチルスルホキシド中で2−オクチル−2
−オキサゾリン0.56gと80℃で114時間反応させ
た。実施例1に準じて処理しグラフト共重合体を
分離した。収量0.79gであつた。
分析にもとづき、分子構造に関する数値を求め
た。また、水溶液の表面張力を求めた。数値を以
下に示す。
無水グルコース残基1ユニツト当りオキサゾリ
ン付加モル数=0.20 枝ポリマー当りオキサゾリン付加モル数=4.67 オキサゾリンモノマーのグラフト効率=41.1% 1%水溶液の表面張力=36.3dyne/cm 実施例 3 実施例1で合成したものと同じヒドロキシエチ
ルセルロースのブロモ酢酸エステル0.16gと2−
ドデシル−2−オキサゾリン0.16gをジメチルス
ルホキシド中で80℃、114時間反応させた。
実施例1と同様に処理してグラフト共重合体を
分離した収量0.24gであつた。
実施例1、2と同様に諸数値を求めた。
無水グルコース残基1ユニツト当りオキサゾリ
ン付加モル数=0.22 枝ポリマー当りオキサゾリン付加モル数=2.44 オキサゾリンモノマーのグラフト効率=50% 1%水溶液の表面張力=48.3dyne/cm

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水溶性糖類又は水溶性糖類誘導体からなる水
    溶性高分子の水酸基に対しブロモアセチルクロリ
    ドを反応させて、相当するブロモ酢酸エステルに
    変換し、次いで溶媒中、2−アルキル−2−オキ
    サゾリンを添加し、グラフト重合させることを特
    徴とする幹成分が水溶性糖類又は水溶性糖類誘導
    体であり、枝成分がポリ(N−アシルエチレンイ
    ミン)である水溶性グラフト共重合体の製法。
JP16461284A 1984-08-06 1984-08-06 水溶性グラフト共重合体の製法 Granted JPS6142520A (ja)

Priority Applications (1)

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JP16461284A JPS6142520A (ja) 1984-08-06 1984-08-06 水溶性グラフト共重合体の製法

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JPS6142520A JPS6142520A (ja) 1986-03-01
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0706537B1 (en) 1993-07-01 1999-08-18 The Procter & Gamble Company Thermoplastic elastomeric copolymers and hair and skin care compositions containing the same
JP3027193B2 (ja) * 1993-08-23 2000-03-27 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー シリコーングラフト化熱可塑性エラストマー性コポリマーとそれを含有したヘア及びスキンケア組成物
EP0715637B1 (en) * 1993-08-23 1999-10-13 The Procter & Gamble Company Silicone grafted thermoplastic elastomeric copolymers and hair and skin care compositions containing the same

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JPS6142520A (ja) 1986-03-01

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