JPH0586785U - 自動2輪車のフレーム - Google Patents
自動2輪車のフレームInfo
- Publication number
- JPH0586785U JPH0586785U JP6974991U JP6974991U JPH0586785U JP H0586785 U JPH0586785 U JP H0586785U JP 6974991 U JP6974991 U JP 6974991U JP 6974991 U JP6974991 U JP 6974991U JP H0586785 U JPH0586785 U JP H0586785U
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- JP
- Japan
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- exhaust chamber
- frame
- vehicle body
- rear frame
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車体がスリムになるように排気チャンバを配
設する。 【構成】 排気チャンバ13を介してシートレール12
をピボットプレートへ連結することにより、シートレー
ル12の一部前方部分とリヤステイの片側を省略し、排
気チャンバ13をリヤフレーム2の一部として使用す
る。これにより、排気チャンバ13を車体内方寄りに配
設して車体外方への突出量を少なくする。
設する。 【構成】 排気チャンバ13を介してシートレール12
をピボットプレートへ連結することにより、シートレー
ル12の一部前方部分とリヤステイの片側を省略し、排
気チャンバ13をリヤフレーム2の一部として使用す
る。これにより、排気チャンバ13を車体内方寄りに配
設して車体外方への突出量を少なくする。
Description
【0001】
この考案は、2サイクルエンジン等を搭載した自動2輪車のフレームに関する 。
【0002】
特開昭57−7775号公報には、2サイクルエンジンを搭載したトライアル 用の自動2輪車が示されている。このものには、エンジンを支持するフロントフ レームと、この後方へ接続してシートを支持するリヤフレームとを備え、さらに リヤフレームを構成するリヤステイ用のフレームパイプに排気管を接続して排気 通路に利用した構造が記載されている。
【0003】
ところで、自動2輪車は車体の横幅を可及的に小さくしてスリム化することが 望まれ、特にトライアル用車両などではこのような要請が強くなる。しかし、2 サイクルエンジンやトライアル用車両に搭載される低速トルクを向上させた4サ イクルエンジンは比較的大容量の排気チャンバが必要であり、このものはエンジ ン後方のリヤフレーム外側方へ張り出して配設されるため、車体のスリム化をし にくい原因となっている。そこで本願の目的は、このような問題を解決して車体 のスリム化を実現することにある。
【0004】
上記課題を解決するため、本考案に係る自動2輪車のフレームは、エンジンを 支持するフロントフレームと、フロントフレームから後方へ延出してシートを支 持するリヤフレームと、エンジンの排気管に接続し、車体側方へ配設された排気 チャンバとを備えた自動2輪車において、少なくともリヤフレームの一部を排気 チャンバを介してフロントフレームへ接続することにより、排気チャンバをリヤ フレームの一部として兼用したことを特徴とする。
【0005】
リヤフレームの少なくとも一部が排気チャンバを介してフロントフレームへ取 付けられるので、排気チャンバはリヤフレームの一部をなす。ゆえに、排気チャ ンバをフロントフレームとリヤフレームとを結ぶ線と重なるように配設可能とな り、排気チャンバの少なくとも一部はこの線よりも車体中心側へ入り込むように 配設可能になるから、車幅方向への張り出し量が少なくなる。
【0006】
図1乃至図6に2サイクルエンジンを搭載したトライアル用自動2輪車に適用 した一実施例を示す。図1は自動2輪車のフレーム骨格部の右側面、図2は骨格 部のさらに一部分についての平面模式図をそれぞれ示す。これらの図において、 フレームはフロントフレーム1とリヤフレーム2とで構成されている。
【0007】 フロントフレーム1はメインパイプ3、ピボットプレート4、これらに対して 着脱自在に取付けられたスキッドプレート5とにより構成され、これに2サイク ルエンジン6が支持されている。メインパイプ3は前後方向へ配設され、その前 部にはヘッドパイプ3aが設けられ、これを介してフロントフォーク7及び前輪 8が支持される。メインパイプ3上には燃料タンク9が支持され、後端部にはピ ボットプレート4の上端部が取付けられている。ピボットプレート4は左右に対 をなして上下方向へ設けられ、中間部にリヤフォーク10の前端部が上下方向へ 揺動自在に支持されている。リヤフォーク10の後端には後輪11が支持されて いる。スキッドプレート5は2サイクルエンジン6の前方から下方を通り、ヘッ ドパイプ3aとピボットプレート4の下部とを連結している。
【0008】 リヤフレーム2はシートレール12、排気チャンバ13及び後述するリヤステ イとで構成されている。シートレール12はメインパイプ3の後端部から左右に 対をなして後方に延出し、その上にシート14が支持されている。排気チャンバ 13は2サイクルエンジン6から延出する排気管15の後部に接続され、リヤフ レーム2の一部をなしているが、詳細は後述する。排気チャンバ13の後部はサ イレンサ16と接続している。サイレンサ16はブラケット16aを介してシー トレール12に支持されている。
【0009】 図2に明らかなように、排気チャンバ13の前部はフロントフレーム1の後端 部上方に設けられたステー17へ取付部18がボルト19で取付けられ、後部は 左右のシートレール12間に掛け渡されたクロスパイプ20の右端面へ取付部2 1がボルト22で取付けられている。排気チャンバ13の外側面は、フロントフ レーム1の排気チャンバ13取付部分及びシートレール12の各外側面を通る外 側線Lとほぼ一致しており、排気チャンバ13の容積部分は外側線Lより内側空 間23内へ車体中心側へ向って入り込んでいる。この内側空間23内へはエアク リーナ24が配設される。なお、左側のシートレール12はクロスパイプ20よ り前方部分である前部12aの先端がボルト25でステー17へ取付けられてい る。
【0010】 図3はリヤフレーム2の立体形状を、図4はその分解した状態をそれぞれ車体 の左側より示す。これらの図において、シートレール12は左右に対をなす部材 であるが、その長さは左右非対称であり、右側のみ前部12aに相当する部分が なく、この部分に排気チャンバ13が取付けられている。また、リヤフレーム2 の左側にはピボットプレート4(図1)とシートレール12を連結するため、補 強部材としてリヤステイ26が斜めに配設されるが、リヤフレーム2の右側にお いては、前部12a及びリヤステイ26に相当する部分が省略されている。なお 、これらシートレール12及びリヤステイ17の省略された部分を図4中に仮想 線で示してある。
【0011】 排気チャンバ13は扁平な略四辺形をなす比較的剛性のある金属製の箱状体で あり、その前部には上方の取付部18に加えて下端部にも取付部27が形成され 、ボルト28により、右側のピボットプレート4(図1)のうちリヤステイ26 の下端部を取付ける位置とほぼ対応する位置へ取付けられている。
【0012】 したがって、排気チャンバ13はリヤフレーム2の右側において、シートレー ル12の左側前部及びリヤステイ26に相当する部分を兼ねるものであり、リヤ フレーム2の一部を兼ねることになる。なお、各取付部18、21及び27は排 気チャンバ13の前部及び上部の各外側寄り位置に突出形成されたフランジ29 を利用して形成され、排気チャンバ13を取付けたとき、その外側面の車体側方 に対する突出量を少なくするようになっている。
【0013】 また、シートレール12、排気チャンバ13及びリヤステイ26で囲まれた空 間23内には排気チャンバ13と別体のエアクリーナ24が配設され、図3に明 らかなように、これら両者は車幅方向へ並べられた状態で空間23内へ収容され ている。但し、エアクリーナ24は排気チャンバ13と一体に形成することもで きる。
【0014】 図5はメインパイプ3の左側面形状を示し、図6は図5中のA−A線断面を示 す。これらの図に明らかなように、メインパイプ3の前端部にはヘッドパイプ3 aが支持され、このヘッドパイプ3aとメインパイプ3との結合を強化するため メインパイプ3の前端部下方には補強部30が設けられている。
【0015】 本実施例のメインパイプ3は、アルミ合金の押し出し成形により製造され、ま ず、この成形時に補強部30及び余剰部分31を含めて左右平行のリブ状部分が メインパイプ3の下面両側に下方へ延出して一体に形成される。その後、補強部 30を残して余剰部分31が切削加工される。このため、メインパイプ3と補強 部30が一体であり、両者間を溶接する手間も省略できるから製造上極めて有利 になる。但し本考案においては、補強部30をメインパイプ3と一体に形成せず 、従来のように別体に構成されたガセットをメインパイプ3へ溶接してもよい。
【0016】 次に、本実施例の作用を説明する。図2に明らかなように、排気チャンバ13 がリヤフレーム2における右側の一部をなして、ピボットプレート4とシートレ ール12とを連結しているので、排気チャンバ13は、要求される大容量を十分 に確保しつつも、その外側面をほぼ外側線Lに沿って配設でき、排気チャンバ1 3の容積部分のうち大部分を車体中心側へ入り込ませることができる。ゆえに、 従来のように排気チャンバ13全体が外側線Lの外方へ突出して配設されること がなく、このため車体がスリム化可能になる。したがって、本実施例のようなト ライアル用車両の場合に特に有利なものとなる。そのうえ、エアクリーナ24と 排気チャンバ13とを一体化すれば、さらにコンパクトな配設が可能になるとと もに、部品点数を削減して組立等の作業性が向上する。
【0017】 なお、本考案は上記実施例に限定されず、種々の応用が可能である。例えば、 排気チャンバ13を車幅方向へ広くし、左側のシートレール前部12a並びに必 要によりリヤステイ26を含めて右側同様に省略させることもできる。また、2 サイクルエンジンに限らず、4サイクルエンジンを搭載する車両であってもよい 。
【0018】
本考案に係る車体フレームは、シートレールの少なくとも一部を排気チャンバ を介してフロントフレームの後部へ接続することにより、排気チャンバをリヤフ レームの一部として利用したので、排気チャンバをより車体内方へ入り込ませて 配設できる。ゆえに、排気チャンバは必要な容量を確保しつつも、その外側面が 車体側方へあまり突出しないコンパクトな配設が可能になり、車体を従来よりも 一層スリム化することができる。
【図1】車体フレームの主要骨格部右側面図
【図2】要部の模式平面図
【図3】要部の拡大斜視図
【図4】図3部分の展開図
【図5】要部の右側面図
【図6】図5のA−A線断面図
1 フロントフレーム 2 リヤフレーム 3 メインパイプ 4 ピボットプレート 6 2サイクルエンジン 12 シートレール 13 排気チャンバ 26 リヤステイ
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンを支持するフロントフレーム
と、フロントフレームから後方へ延出してシートを支持
するリヤフレームと、エンジンの排気管に接続し、車体
側方へ配設された排気チャンバとを備えた自動2輪車に
おいて、少なくともリヤフレームの一部を排気チャンバ
を介してフロントフレームへ接続することにより、排気
チャンバをリヤフレームの一部として兼用したことを特
徴とする自動2輪車のフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6974991U JPH0586785U (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 自動2輪車のフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6974991U JPH0586785U (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 自動2輪車のフレーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586785U true JPH0586785U (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=13411763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6974991U Withdrawn JPH0586785U (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 自動2輪車のフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0586785U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010042707A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-25 | Yamaha Motor Co Ltd | 車両 |
JP2010083328A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
-
1991
- 1991-08-06 JP JP6974991U patent/JPH0586785U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010042707A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-25 | Yamaha Motor Co Ltd | 車両 |
JP2010083328A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19951102 |