JPH0586752U - ステアリングコラム - Google Patents
ステアリングコラムInfo
- Publication number
- JPH0586752U JPH0586752U JP2875792U JP2875792U JPH0586752U JP H0586752 U JPH0586752 U JP H0586752U JP 2875792 U JP2875792 U JP 2875792U JP 2875792 U JP2875792 U JP 2875792U JP H0586752 U JPH0586752 U JP H0586752U
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- bracket
- tilt
- jacket
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 腰高運転席用のステアリングコラムにチルト
及びテレスコピック構成を採用する。 【構成】 支持パイプ1に固定したサポートブラケット
6と係合する逆へ字型のディスタンスブラケット8を挟
んでアッパージャケット9とロアージャケット10を連
結し、ディスタンスブラケット8内でユニバーサルジョ
イント12にて連結したステアリングシャフト22をア
ッパージャケット9とロアージャケット10に挿入し、
サポートブラケット6とディスタンスブラケット8に長
孔7,13を設けて直交させ、該長孔7,13に締付ボ
ルト15を挿入してサポートブラケット6をディスタン
スブラケット8に締付可能とし、ロアージャケット10
の下端部近傍に支持パイプ1に取付けた支持ブラケット
3を貫通するチルトボルト28を係合する長孔26を有
するチルトブラケット25を設けて構成した。
及びテレスコピック構成を採用する。 【構成】 支持パイプ1に固定したサポートブラケット
6と係合する逆へ字型のディスタンスブラケット8を挟
んでアッパージャケット9とロアージャケット10を連
結し、ディスタンスブラケット8内でユニバーサルジョ
イント12にて連結したステアリングシャフト22をア
ッパージャケット9とロアージャケット10に挿入し、
サポートブラケット6とディスタンスブラケット8に長
孔7,13を設けて直交させ、該長孔7,13に締付ボ
ルト15を挿入してサポートブラケット6をディスタン
スブラケット8に締付可能とし、ロアージャケット10
の下端部近傍に支持パイプ1に取付けた支持ブラケット
3を貫通するチルトボルト28を係合する長孔26を有
するチルトブラケット25を設けて構成した。
Description
【0001】
この考案は自動車、とりわけウォークスルーバン等の腰高運転席を有する車両 用のステアリングコラムに関する。
【0002】
一般に、自動車のステアリングコラムは運転乗員の最適運転姿勢を確保して安 全走行できるように、ステアリングホイールが上下方向へ傾動する所謂チルト式 、又はコラムの軸方向へ移動できるようにステアリングシャフトが伸縮するテレ スコピック式の構成が単独又は併合で採用される。チルト式構造にはステアリン グコラムの下端部を中心として上下方向へ傾動する足元チルト機構と、ステアリ ングコラムの上端部付近を中心として上下方向へ傾動する手元チルト機構とがあ る。
【0003】 ところで、宅配便等に使用されるウォークスルーバン等の車両の場合には、運 転手が一人で宅配するため、運転席は乗降性を考慮して腰高に形成されており、 したがって、ダッシュボードの位置も高く配置されている。しかも、足元スペー スを充分に確保しなければならず、そのためダッシュボードは運転乗員側へ大き く突出することとなる。したがって、ステアリングコラムは、フロントパネル等 の車体部分に一端部を固定してダッシュボードの下部に伸びる支持パイプなどの 車体側コラム支持部材に取り付けられる。
【0004】
そこで、腰高運転席用のステアリングコラムにチルト及びテレスコピック機構 を設けることはいうまでもなく望ましいので、それを採用するとなると、手元チ ルト機構とテレスコピック機構とを組み合わせると、ステアリングコラムの上端 部の構造が複雑で重量が大きくなることに加えて、全長が長いために、上端部の 揺れが大きくなり、その上端部の車体取付剛性をより一層高くしなければ不向き である。
【0005】 そこで、足元チルト機構を採用するとしても、足元スペースや膝上空間(ニー スペース)を充分に採り、ダッシュボードを回避するために、コラムジャケット をアッパーとロアーに分けてそれらの内部に収容するステアリングシャフトをジ ョイントを介して屈折回転可能に構成することが考えられるが、この場合にもス テアリングコラム自体の剛性が高く要求されることはいうまでもない。
【0006】 また、テレスコピック機構を採用するとしても、ステアリングコラムの全長が 長いために、更にそれから長さを増大させることは、テレスコピック機構の剛性 を高くしなければステアリングホイールの揺れが大きくなるほか、運転時におい てコラムにかかる曲げモーメントが大きくなるため、ステアリングコラム自体の 剛性とともにステアリングコラムの車体取付剛性が問題になる。
【0007】 いずれにしても、ウォークスルーバン等の車両のステアリングコラムにチルト 及びテレスコピック機構を採用するためには、ステアリングコラム自体の高い剛 性が要求される。
【0008】 そこで、この考案は腰高運転席用のチルト及びテレスコピック構成を採用した 剛性の高いステアリングコラムを目的としてなされた。
【0009】
この考案にかかるステアリングコラムは、車体側コラム支持部材に固定したサ ポートブラケットと係合する側面逆へ字型であって断面コ字型のディスタンスブ ラケットを挟んでアッパージャケットとロアージャケットを逆へ字型に連結し、 アッパージャケット内にはアッパーシャフトを、ロアージャケット内にはロアー シャフトをそれぞれ軸中心で回転自在に挿入してディスタンスブラケット内でユ ニバーサルジョイントにて連結し、サポートブラケットとディスタンスブラケッ トに長孔を設けて直交させ、該長孔に締付ボルトを挿入してサポートブラケット をディスタンスブラケットに締付可能とし、かつ、ロアージャケットの下端部近 傍に車体側コラム支持部材と摺動可能に係合するチルトブラケットを設けてなる ことを特徴とする。
【0010】
締付ボルトを回転操作してサポートブラケットがディスタンスブラケットを締 め付けるのを解除し、ステアリングホイールを手持ちしてステアリングコラムを 前後方向へ押し又は引くとテレスコ設定が、また、上下方向へ回動させるとチル ト設定ができ、逆へ字型のコラムが運転乗員の手前で全体として前後方向へスラ イドし、又は上下方向へ傾動する。
【0011】
以下にこの考案の実施例を図に基づき説明する。図1に示したように、フロン トパネル等に固定する車体側コラム支持部材である支持パイプ1にクランプ2と 支持ブラケット3を介してステアリングコラム4が支持されている。支持パイプ 1は図6に示したように、ダッシュボードの下面の形状に合わせるため、同一平 面内で両端部が段違いで平行、かつ、同一垂直面内で傾斜するように曲げ形成さ れており、両端部近傍にそれぞれクランプ2及び支持ブラケット3と下端部に取 付金具5が溶接等にて固定されている。クランプ2はダッシュボードの下面等の 車体部分に固定するボルト挿通孔2a,2aを両端部に設けてある。
【0012】 クランプ2には、図2に示したように、サポートブラケット6が所定の傾斜角 度で溶接等にて連結されている。サポートブラケット6は断面形状がコ字型の金 属曲げ成形体で、図1に示したように、その一端部の両側壁部に長孔7が設けら れている。このサポートブラケット6と向き合って嵌合する断面コ字型であって 側面形状が逆へ字型に曲げられたディスタンスブラケット8がスペーサー8aを 介在して、アッパージャケット9とロアージャケット10の端部にねじ11にて 連結されている。したがって、ステアリングコラム4はディスタンスブラケット 8を略中心として全体の側面形状が略へ字型である。ディスタンスブラケット8 はその上部がサポートブラケット6と所定の間隔を有し、ユニバーサルジョイン ト12を中心とする部位から端部方向へ湾曲するように曲げ形成されている。
【0013】 ディスタンスブラケット8は、図5に示したように、一端部にアッパージャケ ット9を連結するためのボルト挿通孔8aが、他端部にロアージャケット10を 連結するためのボルト挿通孔8bが適宜穿設され、略中央部を拡幅してジョイン ト収容部8cを形成するとともに、サポートブラケット6の長孔7に略直交する 長孔13を設けた側壁部14,14が対面して一体形成されている。長孔7,1 3には締付ボルト15が挿入される。そして、外表面は突起物等がなく平滑であ って、その底面が運転乗員の膝等に対面する。さらに、図5(b)に示したよう に、側壁部14,14は平行であって、その平行度はそれらが対面するサポート ブラケット6の側壁部とともに形成し易いため、チルト及びテレスコ設定の操作 性が向上する。
【0014】 締付ボルト15は、図2に示したように、ボルトの螺部側にサポートブラケッ ト6の長孔7に係合する突起部を設けたアジャストストッパー16が、頭部側に 長孔7に係合する突起部を有する締付ブロック17がそれぞれ嵌挿され、かつ、 螺部にはナット18が螺合し、締付レバー20はナット18と一体になっている 。ワッシャー19はアジャストストッパー16とナット18との間に設定される 。締付ボルト15はディスタンスブラケット8の側壁間に介在するカラー21を 貫通する。そこで操作レバー20を下方へ回動させるとナット18がサポートブ ラケット6をディスタンスブラケット8に締付け、この逆に操作レバー20を上 方へ回動させるとナット18がサポートブラケット6から離れてディスタンスブ ラケット6の締付を解除する。
【0015】 アッパージャケット9とロアージャケット10内にはステアリングシャフト2 2が軸中心で回転可能に挿入されている。ステアリングシャフト22はアッパー ジャケット9内に収納されたアッパーシャフト23と、ロアージャケット10内 に収納されたロアーシャフト24と、両者を連結するユニバーサルジョイント1 2とからなる。ロアーシャフト24の下端部にはユニバーサルジョイントを介し て中間シャフト(図示略)が連結される。アッパーシャフト23の上端部にはス テアリングホイール(図示略)が連結される。中間シャフトは図示しないステア リングギヤボックスから突出するシャフトとユニバーサルジョイントを介して連 結される。
【0016】 そして、ロアージャケット10の下端部近傍に、図4に示したように、断面コ 字型のチルトブラケット25が連結固定され、図1に示したように、そのチルト ブラケット25に前記長孔13と平行に位置する長孔26が幅方向へ開設されて いる。この長孔26に係合するコマ27を貫通して支持ブラケット3とチルトブ ラケット25を貫通するチルトボルト28がナット29で締付け保持されている 。
【0017】 そこで、上記実施例の作用につき説明すると、チルト設定をする場合は、操作 レバー20を上方へ回動させてサポートブラケット6とディスタンスブラケット 8の締付を解除することによって、ディスタンスブラケット8がサポートブラケ ット6から遊離するので、ステアリングホイールを手持ちして上下いずれか所望 の方向へステアリングコラム4をチルトボルト28を中心として回動させ、所望 の部位で操作レバー20を下方へ回動させてサポートブラケット8をディスタン スブラケット8に締付けるとその位置が固定保持される。
【0018】 さらに、テレスコ設定をする場合は、操作レバー20を上方へ回動させてサポ ートブラケット6とディスタンスブラケット8の締付を解除することによって、 ディスタンスブラケット8がサポートブラケット6から遊離するので、ステアリ ングホイールを手持ちして前後いずれか所望の方向へステアリングコラム4を押 し又は手前に引くと、ディスタンスブラケット8の長孔13とチルトブラケット 25の長孔26はそれぞれ締付ボルト15とチルトボルト28に沿って移動し、 所望の部位で操作レバー20を下方へ回動させてサポートブラケット8をディス タンスブラケット8に締付けるとその位置が固定保持される。
【0019】 したがって、かかるチルト及び又はテレスコ設定をした後、ステアリングホイ ールを回転操作すれば、ユニバーサルジョイント12を介してアッパーシャフト 23とロアーシャフト24が回転し、中間シャフトを介してステアリングギヤボ ックスにトルクが伝達される。
【0020】
以上説明したこの考案によれば、サポートブラケットに係合するディスタンス ブラケットにアッパージャケットとロアージャケットを連結してステアリングコ ラム全体を逆へ字型に構成したから、車体構造に不可避的な障害物があるときは それを迂回でき、しかも、ステアリングコラム全体として傾動してチルト設定を し、またスライド移動してテレスコ設定ができ、しかもディスタンスブラケット が一体で形成されているため、ステアリングコラム自体の剛性を高く保持できる 。したがって、腰高座席とそれに比例して高いダッシュボードを備えたウォーク スルーバン等の車両に最適のステアリングコラムを提供できる。
【0021】 また、ディスタンスブラケットは断面コ字型の部材からなり、その両側面及び 底面の平滑度を精度良く形成できるから、チルト及びテレスコ設定の操作性が向 上する。
【0022】 さらに、ジョイントを覆うため異物を噛み込むことが防止でき、さらに、運転 乗員の膝等が当たることなどを防止できる、等の効果を奏する。
【図1】この考案の一実施例を示す一部断面側面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】図1のC−C断面図。
【図5】ディスタンスブラケットの側面図(a)及び平
面図(b)。
面図(b)。
【図6】車体側コラム支持部材の平面図。
1…支持パイプ(車体側コラム支持部材) 2…クランプ 3…支持ブラケット 4…ステアリングコラム 6…サポートブラケット 7,13,26…長孔 8…ディスタンスブラケット 9…アッパージャケット 10…ロアージャケット 12…ユニバーサルジョイント 15…締付ボルト 23…アッパーシャフト 24…ロアーシャフト 25…チルトブラケット 28…チルトボルト
Claims (2)
- 【請求項1】 車体側コラム支持部材に固定したサポー
トブラケットと係合するディスタンスブラケットを挟ん
でアッパージャケットとロアージャケットを逆へ字型に
連結し、アッパージャケット内にはアッパーシャフト
を、ロアージャケット内にはロアーシャフトをそれぞれ
軸中心で回転自在に挿入してディスタンスブラケット内
でユニバーサルジョイントにて連結し、サポートブラケ
ットとディスタンスブラケットに長孔を直交するように
設け、該長孔に締付ボルトを挿入してサポートブラケッ
トをディスタンスブラケットに締付可能とし、かつ、ロ
アージャケットの下端部近傍に車体側コラム支持部材と
摺動可能に係合するチルトブラケットを設けてなること
を特徴とするステアリングコラム。 - 【請求項2】 ディスタンスブラケットは側面形状が逆
へ字型であって、断面形状がコ字型であることを特徴と
する請求項1に記載のステアリングコラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2875792U JP2562186Y2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | ステアリングコラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2875792U JP2562186Y2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | ステアリングコラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586752U true JPH0586752U (ja) | 1993-11-22 |
JP2562186Y2 JP2562186Y2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=12257286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2875792U Expired - Fee Related JP2562186Y2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | ステアリングコラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562186Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2020080435A1 (ja) * | 2018-10-19 | 2021-09-09 | 日本精工株式会社 | ステアリング装置 |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP2875792U patent/JP2562186Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2020080435A1 (ja) * | 2018-10-19 | 2021-09-09 | 日本精工株式会社 | ステアリング装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2562186Y2 (ja) | 1998-02-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |