JPH0586408U - コレットチャック押さえ具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は防塵効果を発揮するコレットチャッ
ク押さえ具を提供することを目的とする。 【構成】 ドリル径と同径の開口部７を有するカバー体
８を設けたコレットチャック押さえ具である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コレットチャックを押える押さえ具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

従来、スピンドルに突設した軸筒に嵌着されるコレットチャックを押え込む押 さえ具は、被把持体(例えばドリル)を挿入する為に先端に形成された開口部の径 が必要以上に径大である為ドリルによる切削加工の際生じる切り粉がコレットチ ャック(コレットチャックの割溝など)やスピンドルの軸筒などに侵入してしまい 、コレットチャック等を損傷し、切削精度を低下せしめてしまうという問題があ る。また、ゴミの侵入によるチャッキング不良も生じ得る。

【０００３】 本考案はこのような問題を解決したコレットチャック押さえ具を提供すること を技術的課題とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００５】 スピンドル１に設けた軸筒２内にテーパー嵌合によりコレットチャック３を設 け、このコレットチャック３及び軸筒２に付設する筒部材であって、基端にスピ ンドル１の軸筒２と連結せしめる連結部４を設け、先端内面に前記コレットチャ ック３をスピンドル１側に押圧する押圧部５を設け、先端にコレットチャック３ で把持する被把持体６の径と略同径の開口部７を設けたことを特徴とするコレッ トチャック押さえ具に係るものである。

【０００６】 スピンドル１に設けた軸筒２内にテーパー嵌合によりコレットチャック３を設 け、このコレットチャック３及び軸筒２に付設する筒部材であって、基端にスピ ンドル１の軸筒２と連結せしめる連結部４を設け、先端内面に前記コレットチャ ック３をスピンドル１側に押圧する押圧部５を設け、先端にコレットチャック３ で把持する被把持体６の径と略同径の開口部８'を設けたカバー体８を被嵌して 該カバー体８の開口部８'と筒部材の先端開口部９とを連通せしめたことを特徴 とするコレットチャック押さえ具に係るものである。

【０００７】

【作用】

筒部材の先端の開口部７の径が被把持体６の径と略同径である為、ゴミや切削 加工により生じる切り粉がコレットチャック３内などに侵入しない。

【０００８】

【実施例】

図面は本考案の一実施例を図示したもので、以下に説明する。

【０００９】 スピンドル１に突設した軸筒２の外周には雄螺子部10が形成されている。筒部 材は外筒11と内環体12(内環体12の開口は被把持体６としてのドリル径により径 大に設定されている。)とで構成され、外筒11の基端内周には前記雄螺子部10と 螺合する雌螺子部13が形成され、また、外周11と内環体12との間には鋼球14が介 存せしめられている。内環体12の内周面にはコレットチャック３の先端テーパー 面と合致するテーパー面(押圧部５に相当)が形成されており、内環体12の基端内 周面にはコレットチャック３の先端寄りに繞設された環状溝15と係合する凸鍔16 が繞設されている(この凸鍔16で形成させる開口はコレットチャック３の環状溝1 5との係合を容易ならしめる為偏心開口に形成されている。)。外筒11の外側には 基端をかしめて(かしめ手段を採用せず、単なる圧入でも良い。)カバー体８が被 嵌されており、このカバー体８の先端面にはコレットチャック３により把持され るドリル径と略等しい径の開口部８'が形成されている。

【００１０】 符号17は筒部材を螺着する際に使用するレンチ凹溝,18は鋼球14を装入した後 に被嵌するカバーである。

【００１１】 本実施例は上記構成であるから、ゴミや、ドリルによる切削加工中に生じる切 り粉などが、筒部材内に侵入されることが防止され、ゴミの侵入によるチャッキ ング不良や切り粉の侵入による筒部材やコレットチャック３の損傷を防止でき、 従って、加工精度の低下を防止し得ることになる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は上述のように、ゴミや切削加工中の切り粉などの侵入を防し得るよう に構成したから、防塵効果を発揮し、加工精度の低下を防止し得るコレットチャ ック押さえ具となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の分解斜視図である。

【図２】本実施例の使用状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ スピンドル ２ 軸筒 ３ コレットチャック ４ 連結部 ５ 押圧部 ６ 被把持体 ７ 開口部 ８ カバー体 ８' 開口部 ９ 開口部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スピンドルに設けた軸筒内にテーパー嵌
   合によりコレットチャックを設け、このコレットチャッ
   ク及び軸筒に付設する筒部材であって、基端にスピンド
   ルの軸筒と連結せしめる連結部を設け、先端内面に前記
   コレットチャックをスピンドル側に押圧する押圧部を設
   け、先端にコレットチャックで把持する被把持体の径と
   略同径の開口部を設けたことを特徴とするコレットチャ
   ック押さえ具。
2. 【請求項２】 スピンドルに設けた軸筒内にテーパー嵌
   合によりコレットチャックを設け、このコレットチャッ
   ク及び軸筒に付設する筒部材であって、基端にスピンド
   ルの軸筒と連結せしめる連結部を設け、先端内面に前記
   コレットチャックをスピンドル側に押圧する押圧部を設
   け、先端にコレットチャックで把持する被把持体の径と
   略同径の開口部を設けたカバー体を被嵌して該カバー体
   の開口部と筒部材の先端開口部とを連通せしめたことを
   特徴とするコレットチャック押さえ具。