JPH0586383U - パチンコ島台における玉量均等装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】パチンコ遊技場に並列する島台間の貯留玉量を
センサ−によって調整し各島台の玉貯留量を均等化する 【構成】島台Ａ乃至Ｄ間に、予め玉通路の補給樋４０を
交差しユニットに形成した島交流部を架設連結し、該島
交流部の玉流入口に開閉シャツタ−２０を形成し、該大
型貯留タンク１１のセンサ−装置１２の信号で開閉シャ
ツタ−２０を制御するように構成したパチンコ島台にお
ける玉量均等装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はパチンコ島台間の玉量均等化を貯留タンクに設けたセンサ−によって 玉の増減状態を判定し、その判定によって補給量を平均化する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

パチンコ島台間の玉均等化装置は遊技を円滑稼動する上で大変重要とされてい る。しかし、遊技客の返却する玉は遊技した島台へ返却するのが望ましいが、必 ずしも限定されず、例えばホ−ルにおいて出口方面への返却、または空いている 計数器への返却等、によって島台相互間の保有玉量が偏り、その島台の保有する 玉量の平均化を遊技客の運搬によって解消する為、計数返却口に返却不能の表示 手段としたり、計数返却口に蓋等を設けて返却停止をはかっていたが、返却口の 近傍まで運搬し返却不能状態の為、狭い島台間通路を遊技客は重量のある玉箱を 返却可能な計数返却口まで運ぶ労力を余儀なくされ、サ−ビス上においても問題 があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この問題を解決するため、パチンコ島台内に大型貯留タンクを形成し、該大型 貯留タンク内部に、玉貯留量に対応してセンサ−装置が作用し、島台上部に設け た補給樋の玉通路を開閉する開閉シャツタ−に信号指令するよう形成し、バチン コ島台間の玉量を自動で平均化するよう構成したことにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

遊技場に並列する各島台に定量の玉を貯留するタンクを設け、 該島台適所に玉の返却計数器を設けて回収するように形成し、 該島台間を玉が交流するようになした機構において、 該島台下部の玉貯留タンクに玉量に応じて信号を発信するセンサ−装置を形成 し、 該島台間に予め玉通路の樋を交差しユニットに形成した島交流部を架設連結し 、該島交流部の玉流入口に開閉シャツタ−を形成し、 該貯留タンクのセンサ−信号で開閉シャツタ−を制御するように形成し構成

【０００５】

【作用】

本考案の作用を説明する。

【０００６】 図１は島台Ａ乃至Ｄ（４台で説明）と大型貯留タンク１１に装置されるセンサ −装置１２と開閉シャツタ−２０状態断面略図を示し、開店時貯留玉は（各島台 共に約１０万個）で開始され、図１に示すセンサ−装置１２中段位置ハは、開店 時の貯留玉量を示す。遊技開始によって入賞による持ち玉が生じて貯留玉量が減 量（約８万個）した場合、島台Ａに示すセンサ−装置１２の感知部は、５段階の ニを示し、玉量は減量状態（図２参照）でセンサ−装置１２は、隣接島台Ｂの開 閉シャツタ−２０c を開放して島台Ａへの補給が開始される。島台Ａへの玉補給 が感知部ハの位置まで補給されると、島台Ｂの開閉シャツタ−２０C を閉塞し、 補給は停止される。

【０００７】 つぎに島台Ｂのセンサ−装置１２は感知部イを示し、玉貯留量は大型貯留タン ク１１の上限位置（満タン）となり、信号指令は島台Ｂの開閉シャツタ−２０C 、２０D を開放状態にして隣接島台Ａ、Ｄに補給開始する。常時センサ−装置１ ２で玉保有量を監視し、その加減状況に応じて、例えば島台Ａが玉不足信号とな った場合、島台Ｂ、Ｃの玉保有量を比較判定し、その不足状態を感知し微調整程 度の不足の場合、島台Ｂ、Ｃを比較して、その玉量の多い一側島台から補給する よう形成される。また玉保有量がセンサ−装置１２の感知部ホの場合、大型貯留 タンク１１内の玉不足非常時を示し、その場合隣接両島台から補給がされる。尚 開閉シャツタ−２０を全開、閉塞で説明したが微調整の場合半開として作動する ようにしても良い。

【０００８】

【実施例】 本考案の実施例を説明する。パチンコ島台Ａ内の貯留玉量を常に平均化し客に 貸し出した賞球の返却場所の選択を不要にするパチンコ島台間玉量均等装置１ ０を大別すると、パチンコ島台Ａに内蔵した大型貯留タンク１１に設けたセンサ ー装置１２と、該センサー装置１２の信号指令で補給玉通路を開閉する開閉シャ ッター２０で構成される。

【０００９】 まず大型貯留タンク１１を説明する。島台Ａの腰板部２長手方向に、通常島台 Ａの１島当りで遊技機を円滑稼動総玉数とされる約１０万個を収容可能な大型 貯留タンク１１を形成し、該大型貯留タンク１１の適宜箇所に５段階（限定しな い）で玉量を検知するセンサー装置１２を装着する。センサー装置１２は、大型 貯留タンク１１に対応した高さの長方形垂直板に、予め５段階設定で高さ方向に 位置空間を設定して基台に感知部イ、ロ、ハ、ニ、ホを適宜幅で形成して設け、 通電性の高い部材で囲設形成し、大型貯留タンク１１に貯留されるパチンコ玉と 感知部が接触することでセンサーが作用されるよう形成する。センサー装置１２ に取付部を設け、大型貯留タンク１１の適宜内壁に装着し、センサー装置１２か ら導出した感知部配線を結束して基台一側に引出し、開閉シャッター２０のソレ ノイドＰへの指令基板に接続するよう形成する。センサー装置１２は５段階に設 定され、センサー感知部イは、大型貯留タンク１１の貯留玉量上限限度量で設定 し、センサー感知部ホは、大型貯留タンク１１の貯留玉量下限限度量となり、セ ンサー感知部ロ、ニは調整、センサー感知部ハは通常状態または開店時の玉量と なる。

【００１０】 該センサー装置１２の玉量検知信号に基づき開閉制御する開閉シャッター２０ A乃至２０Fを説明する。玉補給始端部となる小型タンクＴの内壁箇所に、玉通路 を開閉する開閉シャッター２０A乃至２０Fを装着する。開閉シャッター２０A乃 至２０Fは玉通路を閉塞する略Ｌ字状弁で形成し、Ｌ字状弁一側にソレノイドＰ （モ−タ−装置としても良い）を各々設け、ソレノイドＰと前記センサー装置１ ２の信号配線と接続し、信号指令に基づき開閉シャッター２０A乃至２０Fを開閉 制御することで玉量が調整される。本実施例では小型タンクＴ内に開閉シャッタ ー２０A乃至２０Fを装置したが、ユニット形成した後述する補給樋４０の玉導入 始端部に、予め開閉シャッター２０A乃至２０Fを装設しても良い。また、開閉シ ャッター２０A乃至２０Fの開口状態を全開、閉塞状態で説明したが、例えば、開 口状態を水平状の半開状で設定したり、または開閉シャツタ−２０A乃至２０Fの 開口部を垂直状に２分割で形成し、各々ソレノイドＰを装置し一側開閉シャツタ −２０を常時開放状態とすることで、隣接島間の微少な玉調整を可能とし、多量 の不均等が生じた場合開閉シャツタ−２０の両弁全開となるよう形成しても良い 。

【００１１】 図２に基づき島台Ａ、Ｂを基本としたセンサ−装置１２と、開閉シャツタ−２ ０A乃至２０Fの信号指令による補給玉量制御を詳述すれば、島台Ａのセンサ−装 置１２の玉量感知部がニを示し、玉貯留量は減量状態となる為、センサ−装置１ ２の信号が島台ＡのソレノイドＰに励磁され開閉シャツタ−２０A、２０BはＯＦ Ｆで閉塞となり、隣接する島台Ｂの開閉シャツタ−２０CのソレノイドＰに励磁 し、開閉シャツタ−２０C を開放ＯＮに制御する。つぎに島台Ｂのセンサ−装置 １２は、玉量感知部ロを示し、大型貯留タンク１１は、玉貯留量は満タン状態を 示す。センサ−装置１２の信号が励磁し、開閉シャツタ−２０C、２０DがＯＮと なり開放制御する。そのため島台Ｂの玉は隣接島台Ａ、Ｄに補給される。遊技場 に多数列設する島台Ａ乃至Ｄ間の玉量調整は各島台内に内蔵する大型貯留タンク １１の内壁に各々設けたセンサ−装置１２の感知部の玉量に対応して、例えば島 台Ａが玉不足信号となった場合、島台Ｂ、Ｃの玉保有量を比較判定し、その不足 状態を感知し微調整程度の不足の場合、島台Ｂ、Ｃを比較して、玉量の多い一側 島台から補給するよう形成される。また、信号指令の瞬時の差が生じた場合、早 い方を選択し信号指令するよう形成される。

【００１２】 つぎに補給樋４０を説明する。 島台Ａ、Ｂ間長さで、予め玉流動に適応する勾配を設けてＸ状の補給樋４０を ユニット型で形成し、該補給樋４０の、両端部４２、４２に島台Ａ、Ｂ側に装着 する取付部４３、４３が突設され、取付部４３、４３に固定ネジ穴４４、４４を 複数穿設する。このように形成された補給樋４０を島台Ａの小型タンクＴ、Ｔ間 に嵌着し、一連状に接続する（図４、図５参照）。つぎに小型タンクＴを説明す れば、小型タンクＴの両側壁（島台対面側）に、補給樋４０に対応する玉通路穴 を穿設し、前記のように形成した補給樋４０を嵌着するユニット嵌着枠４５を一 側を開放部となした、略コの字状に形成し、小型タンクＴ側壁に固定する。島台 Ａ組立の際、ユニット装着枠４５の開放部側から該補給樋４０を挿入し嵌着する ことで、補給樋４０が容易に形成される。前記説明した補給樋４０は、先に本出 願人が実願平２−４０１０号で技術開示した装置の転用とするものであるが、補 給樋４０をホ−ルに対応した装飾形状となし、島台Ａ通路上部を違和感のない形 状に構成しても良い。尚各開閉シャツタ−２０A乃至２０Fを手動操作可能とする スイッチを別途に装置し、緊急の取扱を容易とし早期解決をはかるよう構成して も良い。

【００１３】 玉返却装置３０を説明すれば、島台Ａ長手方向略中央部にパチンコ機１台分の スペ−スを設けて装置される。玉返却装置３０の前面下方に玉受け入れケ−ス３ １を平面略四角形の箱体となし、大型貯留タンク１１間に図示しない玉通路が形 成され、その通路適宜箇所に返却玉を計数する計数器を装着し、その数値を計数 管理装置に信号指令するよう形成される。玉受け入れケ−ス３１の上部位置に前 記返却玉の計数、印字、レシ−ト発行等遊技にかかる管理装置をコンパクトに内 蔵し、その表面にその数値を表示する表示部３２、その表示をプリンタ−信号指 令によってレシ−トまたはカ−ドで払い出す発行口３３が形成される。

【００１４】 このように構成することで、大型貯留タンク１１内の玉不足、または満タン状 態が皆無となり、玉返却装置２０は、常時開放状態（使用可能）を維持し返却玉 の受け入れ可能とする。尚補給樋４０を自然勾配を活用した装置で説明したが動 力による強制的に搬送する、例えば略水平状の両端に駆動モ−タ−を配設し、駆 動力によって補給玉を強制搬送する装置を形成し、前記補給樋４０と代替使用し 、あるいは床下内部に装置しても良い。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明して明らかなように、本考案のパチンコ島台の玉量均等装置としたこ とで、遊技客は常時遊技した島台で玉の返却が可能で、ホ−ルとしても狭い島台 間通路を重量のある玉の運搬によつて生じる遊技客間のトラブルを皆無となしサ −ビス向上がはかれる。遊技機設置における島台装設配置を出玉量の多い機種の 選択を自在とする。玉量均等装置の開閉シャツタ−を補給樋始端部に設けた為、 緊急の玉不足、および玉の満タンの際の対処が迅速でかつ早急に解消でき、遊技 稼動に支障をきたすことがなく安定した営業が提供出来る。また島台内での無駄 な玉移動が省略される為、駆動力の大幅削減と騒音緩和となり、装置の延命策が はかれ経済的効果が大きい。

【提出日】平成４年４月２７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

遊技場に並列する各島台に定量の玉を貯留するタンクを設け、 該島台適所に玉の返却計数器を設けて回収するように形成し、 該島台間を玉が交流するようになした機構において、 該島台下部の玉貯留タンクに玉量に応じて信号を発信するセンサ−装置を形成 し、 該島台間に予め玉通路の樋を交差しユニットに形成した島交流部を架設連結し 、該島交流部の玉流入口に開閉シャツタ−を形成し、 該貯留タンクのセンサ−信号で開閉シャツタ−を制御するように形成し構成し たことを特徴とするものである。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１１】 図２に基づき島台Ａ、Ｂを基本としたセンサ−装置１２と、開閉シャツタ−２ ０A乃至２０Fの信号指令による補給玉量制御を詳述すれば、島台Ａのセンサ−装 置１２の玉量感知部がニを示し、玉貯留量は減量状態となる為、センサ−装置１ ２の信号が島台ＡのソレノイドＰに励磁され開閉シャツタ−２０A、２０BはＯＦ Ｆで閉塞となり、隣接する島台Ｂの開閉シャツタ−２０CのソレノイドＰに励磁 し、開閉シャツタ−２０C を開放ＯＮに制御する。つぎに島台Ｂのセンサ−装置 １２は、玉量感知部イを示し、大型貯留タンク１１は、玉貯留量は満タン状態を 示す。センサ−装置１２の信号が励磁し、開閉シャツタ−２０C、２０DがＯＮと なり開放制御する。そのため島台Ｂの玉は隣接島台Ａ、Ｄに補給される。遊技場 に多数列設する島台Ａ乃至Ｄ間の玉量調整は各島台内に内蔵する大型貯留タンク １１の内壁に各々設けたセンサ−装置１２の感知部の玉量に対応して、例えば島 台Ａが玉不足信号となった場合、島台Ｂ、Ｃの玉保有量を比較判定し、その不足 状態を感知し微調整程度の不足の場合、島台Ｂ、Ｃを比較して、玉量の多い一側 島台から補給するよう形成される。また、信号指令の瞬時の差が生じた場合、早 い方を選択し信号指令するよう形成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例にかかる並列島台側面断面略図であ
る。

【図２】本実施例にかかる島台上部断面略図である。

【図３】本実施例にかかる補給樋装置拡大略図である。

【図４】本実施例にかかるパチンコ島台全体略図であ
る。

【符号の説明】

１１…大型貯留タンク、 １２…センサ−装置、 ２０．２０A、B、C、D、E、F 、…開閉シャツタ−、 ３０…玉返却装置、 ４０…補給樋、 Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ…島台、

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】遊技場に並列する各島台に定量の玉を貯留
   するタンクを設け、 該島台適所に玉の返却計数器を設けて回収するように形
   成し、 該島台間を玉が交流するようになした機構において、 該島台下部の玉貯留タンクに玉量に応じて信号を発信す
   るセンサ−装置を形成し、 該島台間に予め玉通路の樋を交差しユニットに形成した
   島交流部を架設連結し、該島交流部の玉流入口に開閉シ
   ャツタ−を形成し、 該貯留タンクのセンサ−信号で開閉シャツタ−を制御す
   るように形成し構成したパチンコ島台における玉量均等
   装置。