JPS596875Y2 - コイン式遊技装置の機枠構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、内部に封入した一定数の球を、投入部より
供給したコインによりガイドレールの発射位置に導き、
遊技できる状態にするコイン式遊技装置において機枠構
造を改良し、内部の機能調整を容易に行うことができる
ようにしたものである。

従来のコイン式遊技装置においては、投入するコインの
セレクタ、プール部分、オーバーフロープール部分など
のコイン制御系統、或いは遊技球貯留部、供給装置、導
出樋などの遊技球の導出系統、上記コインと遊技球の導
出の調整機構等を機枠内部に納め、一方ガイドレールに
囲まれた遊技部内の入賞具、遊技球の受枠、表示具など
は前面板表面に設置してある。

そして前面板の一側は上記機枠の一側端に蝶着するとと
・もに、前面板と機枠の他側には開閉機構を設け、該開
閉機構の係脱により機枠の開閉を行うものである。

しかしながら従来から上記開閉機構の係脱は、前面板に
設けた挿入口に鍵部材を挿入することにより行われてい
たので、工場等で遊技装置内部の機能調整のため頻繁に
機粋の開閉を行わねばならないような場合においてその
都度鍵部材を挿入して機粋の開閉を行うことは極めて面
倒で、手間を要する作業である。

この考案は、上記実情に鑑みコイン式遊技装置の機枠を
極めて簡単に開閉できるように改良したものである。

以下、図示の実施例に基づいてこの考案を説明する。

１はコイン式遊技装置の前面板であって、前面板１の表
面中央には遊技球のガイドレール２で囲まれる遊技部３
を有し、該遊技部３内には無数の障害釘（図示せず）や
入賞具４を設ける。

そして遊技部３の下端には複数の遊技球の受枠５・・・
・・・を並設し、また各受枠５に対応するランプ表示部
６・・・・・・を有する表示具７を設け、更にはガイド
レール２の発射位置２′に遊技球を導く導出樋８、コイ
ンの受皿９などを設ける。

遊技部３の上端一隅には表示器１０、他隅には打止め表
示１１を設け、更に遊技部３の一側にはコインの投入部
１２、返却スイッチ１３、不適正コインの返却部１４、
精算操作部１５、ゲームの開始操作部１６などを設ける
。

一方、前面板１を蝶着する機枠１７は裏板１８、側板１
９，１９、上板２０、底板２１から構或され、機枠１７
の前面を開放してある。

そして機枠１７の内部又は前面板１の裏面には、コイン
の制御系統、遊技球の導出系統、コインと遊技球の導出
調整機構等が納められている。

コインの制御系統は、第２図に明らかにしているように
セレクタ２２、プール部分２３、オーバーフロープール
部分２４、揚送装置２５、補助プール部分２６により構
或される。

そして投入部１２に供給したコインは装置の裏面に設け
た通路２７を通ってセレクタ２２に入り、適正、不適正
が判別される。

適正コインは連絡路２８を流下し、流下時に電気的、磁
気的、或いは機械的な信号発生器２９で１枚ごとに信号
を発生させた後、プール部分２３に溜まる。

プール部分２３にコインが充満していると、連絡路２８
を流下するコインはオーバーフロープール部分２４に収
納される。

一方、投入部１２に供給したコインが不適正であれば、
該不適正コインはセレクタ２２内に止まって返却スイッ
チ１３を操作したとき枝路３０を通過し、返却部１４に
排出する。

なお不適正コインは返却スイッチ１３によらないで直接
返却部１４に排出するようにしてもよい。

オーバーフロープール部分２４には上方スイッチ３１と
下方スイッチ３２とが臨み、また下端のコイン流出口３
３にはコイン揚送装置２５の下端供給口を接続する。

そして揚送装置２５の上端排出口を補助プール部分２６
に臨ませ、補助プール部分２６から延出する供給路３４
を連絡路２８の途中に接続する。

補助プール部分２６の下方には不足検出スイッチ３５が
臨み、また供給路３４の先端にコインの補給機構３６を
有し、補給機構３６の補給用電磁石３６′が一定時間励
磁すると供給路３４が開いて補助プール部分２６内のコ
インが連絡路２８からプール部分２３に供給される。

縦長なプール部分２３にはコインが上下に積層して溜ま
るので、側面に貯留するコインが不足したときを検知す
る第１スイッチ３７と第２スイッチ３８を上下に臨ませ
るとともに、下端に排出機構３９を設ける。

排出機構３９は排出用電磁石４０が励磁するごとにプー
ル部分２３の最下段のコインを１個宛落下させ、前記し
たコインの受皿９に排出するのである。

そしてプール部分２３のコインが少くなって第１スイッ
チ３７がオンになると、補給機構３６の電磁石３６′が
一定時間励磁して補助プール部分２６内のコインがプー
ル部分２３に補給される。

一方、補助プール部分２６内にもコインが不足して検出
スイッチ３５がオンとなると、オーバーフロープール部
分２４にコインが有って下方スイッチ３２がオンとなっ
ていれば揚送装置２５が駆動し、該部分２４のコインが
揚送装置２５により補助プール部分２６に供給される。

しかしオーバーフロープール部分２４にもコインが不足
して下方スイッチ３２がオフとなっていれば揚送装置２
５が駆動しない この様にプール部分２３のコインが不足すると補助プー
ル部分２６から補給され、補助プール部分２６のコイン
が不足するとオーバーフロープール部分２４から補給さ
れるのであるが、いずれの部分２４．２６にもコインが
不足してプール部分２３の第２スイッチ３８がオンにな
ると、例えば遊技店の一隅に設けた指令室に警報する。

またいずれの部分２３，２４．２６にもコインが充満す
ると、部分２４の上方スイッチ３１がオンとなって上記
と同様に指令室などに警報する。

この様に遊技者が投入部１２に供給したコインが適正で
あれば、該コイルはプール部分２３又はオーバーフロー
プール部分２４に供給されて賞としての排出用に供され
るのであるが、１個宛が信号発生器２９で検知されて表
示器１０に供給数を表示する。

一方、遊技球の導出系統は遊技球貯留部４１と供給装置
４２とからなり、これらの作動は、遊技者がゲームの開
始操作部１６を操作すると、表示器１０の表示数を１だ
け減算すると同時に、遊技球貯留部４１の供給装置４２
が作動して内部の一定数の遊技球（例えば１６個）が導
出樋８からガイドレール２の発射位置２′に導かれる。

したがって遊技者が発射操作部４３を操作すると、発射
杆４４が作動して導出樋８の最先の球から順次遊技部３
に弾発し、遊技することができる。

この遊技において遊技球が入賞具４に入ったり、或いは
遊技球が個々の受枠５に入って対応する表示具７のラン
プが点灯し縦、横、斜などに揃って入賞態様を構或した
とき、機枠内に設けた判別機構（図示せず）は入賞態様
に相当する信号を発信して表示器１０に相当する加算表
示を行う。

一方、入賞具４に入ったり受枠５に入った遊技球はその
ま・、或いは１ゲームが終了したとき貯留部４１に導か
れる。

尚遊技店では表示器１０の表示数値が多くなり、打止の
数に達したとき、機枠内に設けた打止め判別機構（図示
せず）より信号を発信して遊技部３の上端に設けた打止
め表示１１を点灯する。

以上のように、前面板１の表面に設けた遊技部３、入賞
具４、受枠５・・・・・・、ランプ表示部６を有する表
示具７、導出樋８、コインの受皿９及び表示器１０、打
止め表示１１並びにコインの投入部１２、返却スイッチ
１３、不適正コインの返却部１４、ゲームの開始操作部
１６などと、機枠１７内や前面板裏面に設けたセレクタ
２２、プール部分２３、オーバーフロープール部分２４
、揚送装置２５、補助プール部分２６等のコイン制御系
統、及び遊技球の貯留部４１と供給装置４２などの遊技
球の導出系統並びに入賞態様判別機構、打止め判別機構
等は互いに関連しながら作動することによって遊技者は
遊技することができるのである。

そして前面板１と機枠１７とは、その一側を蝶番４５
．４５により蝶着するとともに、前面板１と機枠１７の
他側には機枠開閉機構４６ ．４６を設ける。

更に機枠１７の側板１９内壁には上下に受金具４７ ．
４７を設け、該受金具４７ ．４７には機枠開閉機構４
６．４６の係止片４８ ．４８を係止させるようにする
とともに、前面板１には鍵挿入部４９を設け、該鍵挿入
部４９に鍵部材５０を挿入することにより受金具４７と
係止片４８の係脱を行うものである。

しかしながら前面板１の表面に設けた諸機能と機枠１７
内に納めたコインの制御系統、遊技球の導出系統等の調
子を工場等で調整する場合などにおいて、その都度鍵部
材５０を用いて機枠開閉機構４６ ．４６の係止片４８
．４８の係脱を行い、機枠１７の開閉を行うのは面倒
な作業である。

そこで、この考案においては機枠１７の側板１９であっ
て、受金具４７の取付位置附近に差込み穴５１を形戊す
る。

そして差込み穴５１より手を挿入して受金具４７に係止
された係止片４８の保合を解除することにより機枠１７
の開放を行う。

したがって、この考案においては鍵部材５０を用いるこ
となく簡単に機枠１７の開放を行うことができ、機枠内
に設けた諸機能の調整を簡単に行うことができる。

尚、この実施例では差込み穴５１を側板１９の内壁上方
に設けた受金具４７の取付け位置よりわずか下方に設け
ることによって該差込み穴５１より手を差込んだ場合、
上方に設けた受金具４７に係止された係止片４８の保合
を簡単に解除することができ、同時に下方に設けた受金
具４７に係止された係止片４８の保合も解除するように
しているが、差込み穴５１はこの実施例に限定されるも
のでなく、受金具４７．４７の対応する他の位置に形成
しても、また側板１９に対向する他の側板１９で、しか
も差込み穴５１に対応する位置に差込み穴５２を形或し
てもよい。

即ち、左右の側板１９，１９に差込み穴５１，５２を形
或すれば、該差込み穴５１．５２に手を掛けて簡単に機
枠１７を持ち上げることができ、したがってコイン式遊
技装置の運搬を容易に行うことができるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので第１図は概略正面図
、第２図は概略裏面図、第３図は機粋に対して前面板が
開かれた状態を示す斜視図、第４図は機粋に対して前面
板が閉鎖された状態を示す側面図。 図中、１は前面板、１７は機枠、４６ ．４６は機枠開
閉機構、４７ ．４７は受金具、４８ ．４８は係止片
、５１は差込み穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に一定数の封入した球を有し、コインを投入したと
   き、封入した球を発射位置に導くようにしたコイン式遊
   技装置において、機粋の一部に機枠開閉機構と関連付け
   て差込み穴を形威したことを特徴とする機枠構造。