JPH058623U - 蒸気用減圧弁 - Google Patents
蒸気用減圧弁Info
- Publication number
- JPH058623U JPH058623U JP6339091U JP6339091U JPH058623U JP H058623 U JPH058623 U JP H058623U JP 6339091 U JP6339091 U JP 6339091U JP 6339091 U JP6339091 U JP 6339091U JP H058623 U JPH058623 U JP H058623U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低圧設定時の初期立上げ時間を短縮する。
【構成】 熱膨脹係数の異なる2種類の金属薄板を一体
に接合してダイヤフラム8、9を形成する。上ダイヤフ
ラム8が低膨脹金属で、下ダイヤフラム9が高膨脹金属
であり、温度上昇と共に中央が下に凸状に変形して、パ
イロット弁を開弁せしめる。
に接合してダイヤフラム8、9を形成する。上ダイヤフ
ラム8が低膨脹金属で、下ダイヤフラム9が高膨脹金属
であり、温度上昇と共に中央が下に凸状に変形して、パ
イロット弁を開弁せしめる。
Description
【0001】
本考案は二次側の流体圧力を所望の設定圧力に保つように一次側の高圧流体を 二次側に流通せしめる減圧弁に関し、特に蒸気用減圧弁に関する。
【0002】
従来の減圧弁は例えば、実公昭45−32717号公報に示されている。これ はパイロット式減圧弁であり、一次側に通じる通路と二次側に通じる通路の間に パイロット弁を配置し、一面に圧力設定ばねの弾性力を他面に二次側圧力を作用 させたダイヤフラムの撓みでパイロット弁を開閉し、このパイロット弁の開閉に よりピストン弁等の主弁に作用する流体圧力を制御して弁口を開閉せしめるよう にしたものである。
【0003】
上記のものでは、設定圧力が低いときに、初期立上げに時間が掛かる問題があ る。これは、通気初めの減圧弁自体が低温のときには、温度上昇した通常運転時 に比べて、圧力設定ばねが収縮しているために、ダイヤフラムを下方に変形せし める量が少なくなるためである。低圧設定時には本来圧力設定ばねによるダイヤ フラムを下方に変形せしめる量が小さく、これがより小さくなるために、パイロ ット弁の開度が微少になり、ピストンへの流体圧力の供給が微少で、主弁の開度 が微少になるためである。勿論、初期立上げの度に圧力設定ばねの弾性力を手動 で調節すればよいが、不便で手間である。
【0004】 従って、本考案の技術的課題は、低圧設定時の初期立上げ時間を短縮すること である。
【0005】
上記の技術的課題を解決する為に講じた本考案の技術的手段は、一面に圧力設 定ばねの弾性力を他面に二次側圧力を作用させたダイヤフラムの撓みで主弁を制 御して弁口を開閉せしめる減圧弁において、ダイヤフラムを熱膨脹係数の異なる 2種類の金属を一体に接合して形成したものである。
【0006】
上記の技術的手段の作用は下記の通りである。 熱膨脹係数の異なる2種類の金属を一体に接合してダイヤフラムを形成したの で、初期立上げ時において、温度上昇と共にダイヤフラムが敏感に変形できる。 従って、温度上昇による圧力設定ばねの熱膨脹を待たずに、ダイヤフラム自体が 素早く変形して主弁を通常運転時と同様の開度に制御することができ、立上げ時 間を短縮することができる。
【0007】
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(図1参照)。 減圧弁のケ―シングは圧力設定ばね1を収容したスプリングケ―ス2と、パイ ロット弁3を配置したバルブケ―ス4と、弁体5を配置した本体6と、底蓋7と から成る。
【0008】 スプリングケ―ス2とバルブケ―ス4の間に金属薄板で作ったダイヤフラム8 、9を挟んで配置する。上ダイヤフラム8が低膨脹係数の金属薄板で、下ダイヤ フラム9が高膨脹係数の金属薄板であり、一体に接合して形成する。低温時には ほぼ平坦であり、ほぼ100度C前後に達するまでは中央が下に凸状に変形し、 その後は温度上昇しても殆ど変位しない。
【0009】 ダイヤフラム8の上面にダイヤフラムディスク9を介して圧力設定ばね1の下 端を、下面にはパイロット弁3のパイロット弁棒10の上端を当接せしめる。ダ イヤフラム8の上方空間は通路11を介して外気に連結し、下方空間は通路12 を通して出口13に連結する。 スプリングケ―ス2の天井壁に軸受け14を介して調節ねじ15を取り付け、 ロックナット16で回り止めをする。調節ねじ15の内端はボ―ル17とスプリ ングシ―ト18を介して圧力設定ばね1の上端に接する。
【0010】 パイロット弁3は入口19に通じる通路20とピストン21の上方空間に通じ る通路22の間に位置し、パイロット弁座23内を摺動するパイロット弁棒10 とその下端に連結したパイロット弁体24とから成り、下方からコイルばね25 で上方に付勢される。 ピストン21は本体6の内周に取り付けたシリンダ―26内を摺動し、外周囲 に環状の溝を設けて、ピストンリング27を配置すると共に、上面と下面を連結 するオリフィス28を開ける。
【0011】 本体6には入口19と出口13を形成し、水平な壁で隔てる。この壁に弁座2 9をねじ結合し、それに開けた弁口30を通して入口19と出口13を連結する 。 弁口30の下方に弁体5を配置する。弁体5には中央に上向きの突起31を 形成し、ピストン21の下端が当たって下向きの、開弁方向の力を受ける。 底蓋7に案内孔32を形成し、弁体5の下向きの突起33を嵌め込む。 弁体5と案内孔33の外側の肩部との間にコイルばね34を介在せしめて、弁 体5を弁口30の方向に弾性的に付勢する。
【0012】
上記のように本考案によれば、初期立上げ時間を短縮できるので、蒸気使用機 器の運転効率を高めることができる。 また、別途感温応動部材を設けて、パイロット弁を開弁せしめるものでは、ダ イヤフラムの外に感温応動部材を必要とするが、本考案ではダイヤフラムが感温 応動部材を兼ねるので、構造が簡単になる。
【図1】本考案の実施例の蒸気用減圧弁の断面図であ
る。
る。
1 圧力設定ばね 3 パイロット弁 5 弁体 8、9 ダイヤフラム 13 出口 15 調節ねじ 19 入口 21 ピストン 29 弁座 30 弁口 34 コイルばね
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 一面に圧力設定ばねの弾性力を他面に二
次側圧力を作用させたダイヤフラムの撓みで主弁を制御
して弁口を開閉せしめる減圧弁において、ダイヤフラム
を熱膨脹係数の異なる2種類の金属を一体に接合して形
成した蒸気用減圧弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6339091U JP2541494Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 蒸気用減圧弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6339091U JP2541494Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 蒸気用減圧弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058623U true JPH058623U (ja) | 1993-02-05 |
JP2541494Y2 JP2541494Y2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=13227931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6339091U Expired - Fee Related JP2541494Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 蒸気用減圧弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541494Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011165149A (ja) * | 2010-02-15 | 2011-08-25 | Tlv Co Ltd | 減圧弁 |
JP2013002552A (ja) * | 2011-06-16 | 2013-01-07 | Tlv Co Ltd | 減圧弁 |
-
1991
- 1991-07-15 JP JP6339091U patent/JP2541494Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011165149A (ja) * | 2010-02-15 | 2011-08-25 | Tlv Co Ltd | 減圧弁 |
JP2013002552A (ja) * | 2011-06-16 | 2013-01-07 | Tlv Co Ltd | 減圧弁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2541494Y2 (ja) | 1997-07-16 |
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Legal Events
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