JPH0586069U - プラグ用oリング及び該oリングを使用したシール構造 - Google Patents
プラグ用oリング及び該oリングを使用したシール構造Info
- Publication number
- JPH0586069U JPH0586069U JP2737392U JP2737392U JPH0586069U JP H0586069 U JPH0586069 U JP H0586069U JP 2737392 U JP2737392 U JP 2737392U JP 2737392 U JP2737392 U JP 2737392U JP H0586069 U JPH0586069 U JP H0586069U
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- plug
- cover
- housing
- groove
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 半割り構造のハウジングとカバーの接合面を
貫通するプラグを全周に亙って良好にシールする。 【構成】 全周型のOリング本体部12をプラグ9の外
周に密着させ、プラグ9の外周を漏れなくシールし、ま
たOリング本体部12の両側に直線的に延びる脚部1
3,14が、カバー19に嵌め込まれた状態でハウジン
グ20とカバー19の接合面をシールし、さらにまたO
リング本体部12と脚部13,14の接続部分に喇叭状
に形成した隅肉部15が、隅肉部溝18内に密着して嵌
め込まれ、シール漏れの危険の高い箇所のシール性能を
高め、特にプラグ9の周面とハウジング20及びカバー
19の接合面との交叉箇所を確実にシールする。
貫通するプラグを全周に亙って良好にシールする。 【構成】 全周型のOリング本体部12をプラグ9の外
周に密着させ、プラグ9の外周を漏れなくシールし、ま
たOリング本体部12の両側に直線的に延びる脚部1
3,14が、カバー19に嵌め込まれた状態でハウジン
グ20とカバー19の接合面をシールし、さらにまたO
リング本体部12と脚部13,14の接続部分に喇叭状
に形成した隅肉部15が、隅肉部溝18内に密着して嵌
め込まれ、シール漏れの危険の高い箇所のシール性能を
高め、特にプラグ9の周面とハウジング20及びカバー
19の接合面との交叉箇所を確実にシールする。
Description
【0001】
この考案は、半割り構造のハウジングとカバーの接合面を貫通するプラグのシ ールに適したプラグ用Oリングと該Oリングを使用したシール構造に関する。
【0002】
シリンダヘッドの上部に配置されるオーバヘッドカム機構は、ハウジングとこ れを液密に覆うカバー内にカムが収容されており、カム軸を軸受けするベアリン グを嵌合保持させるためのベアリング孔を穿設するさいに、切削工具による穴あ け加工に伴いハウジングとカムの接合面にプラグ挿入孔が形成される。このプラ グ挿入孔は、カム及びカム軸をハウジング内に収容したあとは、円筒形プラグを 挿入して塞いでおく必要があり、そのさいにプラグの周面からのオイル漏れを防 止するため、プラグとプラグ挿入孔の間及びハウジングとカバーの接合面を適宜 シールする必要があった。
【0003】 図7,8に示す従来のシール構造1は、環状のOリングを一の直径線aに沿っ て半割りにした形状のOリング半体部2と、このOリング半体部2の両端から左 右に直線的に延びる一対の脚部3,4からなるガスケット5を用い、ハウジング 6とカバー7の接合面に半割り形成されたプラグ挿入孔8とプラグ9の間をシー ルするものである。Oリング半体部2は、カバー7に形成した半体部溝7aに嵌 め込まれ、脚部3,4はカバー7に形成した脚部溝7bに嵌め込まれた状態で、 ボルト締め等によりカバー7をハウジング6に組み付けていた。このため、カバ ー7とプラグ9の間はOリング半体部2によりシールされるが、ハウジング6と プラグ9の間は他のシール手段に頼らざるをえず、従来は、プラグ9に液状のシ ール剤を塗布しておき、このシール剤によりハウジング6側のプラグ挿入孔8と プラグ9の間をシールしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 上記従来のシール構造1は、プラグ9に液状のシール剤を塗布しておき、この シール剤によりハウジング6側のプラグ挿入孔8とプラグ9の間をシールしてい たため、ミクロンオーダーの微細な隙間をシール剤で塞がねばならず、それだけ シール剤の塗布の良否がシール性能に与える影響は大きかった。例えば僅かでも シール剤の塗り漏れがあったり、或いはシール剤が適量よりも少なくて塗布され たシール剤の塗膜が不均一であったり、さらには塗布したシール剤の一部が固化 してしまったような場合に、ハウジング6とカバー7によって区画された室内で 気化した潤滑油或いは室壁に掻き上げられた潤滑油が、シール効果の乏しい箇所 から室外にリークしてしまう。これは特に図7に一点鎖線bで囲って示したハウ ジング6とカバー7の接合面とプラグ9の外周面とが交叉する交叉箇所付近から の油漏れが顕著に見られ、シール性の劣化が潤滑油量の減少と潤滑効果の低下に 結び付きやすい等の課題を抱えていた。
【0005】
この考案は、上記課題を解決したものであり、プラグが貫通する環径をもった Oリング本体部と、このOリング本体部の一の直径線のほぼ両側延長上に延出形 成された一対の脚部と、これら一対の脚部と前記Oリング本体部の接続部分にそ れぞれ喇叭状に形成した隅肉部とからなるプラグ用Oリングを第1の特徴とする 。
【0006】 さらにこの考案は、上記プラグ用Oリングを、前記Oリング本体部はハウジン グとそのカバーの接合面に半割り形成されたプラグ挿入孔の内周面に刻設した本 体部溝に嵌め込み、前記脚部は前記カバーのハウジングとの接合面に前記プラグ 挿入孔に連通させて形成した脚部溝に嵌め込み、前記隅肉部は前記ハウジングの 本体部溝の両端及び前記カバーの本体部と脚部溝の接続部分に円弧状に面取り形 成した隅肉部溝に嵌め込むことにより、前記プラグの周面及び前記ハウジングと カバーの接合面をシールするプラグ用Oリングを使用したシール構造を第2の特 徴とする。
【0007】
この考案は、プラグ用OリングのOリング本体部を、ハウジングとそのカバー との接合面に形成された本体部溝に嵌め込み、かつOリング本体部の両側に形成 した一対の脚部を前記カバーの脚部溝に嵌め込み、一対の脚部と前記Oリング本 体部の接続部分に形成した隅肉部をハウジング及びカバーに面取り形成した隅肉 部溝に嵌め込むことにより、前記プラグの周面、及び前記ハウジングとカバーと の接合面、特に前記プラグ周面と接合面との交叉箇所付近を良好にシールし、シ ール剤を一切使用せずに高いシール性能を確保する。
【0008】
以下、この考案の実施例について、図1ないし図6を参照して説明する。
【0009】 図1に示す円筒形プラグ用Oリング11は、プラグ9が貫通する環径をもった Oリング本体部12と、このOリング本体部12の一の直径線aのほぼ両側延長 上に延出形成された一対の脚部13,14と、これら一対の脚部13,14とO リング本体部12の接続部分にそれぞれ喇叭状に形成した隅肉部15とからなる 。一対の脚部13,14は、厳密にはOリング本体部12の一の直径線aよりも 上側に偏奇させて接続されており、実施例では脚部13,14の下側の縁が直径 線aに一致する。また、Oリング本体部12と脚部13,14の接続部分に形成 した隅肉部15の喇叭状側面の半径Rは、脚部13,14の半径rに対して次の ように設定してある。
【0010】 R=r〜5r 次に、Oリング11を嵌め込むOリング溝は、図4乃至図6に示したように、 カバー19及びハウジング20に夫々設けた本体部溝16及び隅肉部溝18とカ バー19のみに設けた脚部溝17とからなる。Oリング本体部12のための本体 部溝16は、ハウジング20とカバー19に環状にそれぞれ上半分と下半分が刻 設される。また、脚部13,14のための脚部溝17は、カバー19のハウジン グ20との接合面にプラグ挿入孔21に連通させて形成してある。さらにまた、 隅肉部溝18は、図5,6に示したように、カバー19の本体部溝16と脚部溝 17との接続部分、及びハウジング20の本体部溝16とカバー19に対する接 合面との接続部分に夫々円弧状に面取りして形成してある。この円弧状面取り箇 所の弧の半径R’はOリング11の隅肉部15の半径Rより小さいもので、次の 如く設定してある。
【0011】 R’=0.5R〜0.9R=0.5r〜4.5r このためプラグ用Oリング11を装着したときに隅肉部15は隅肉部溝18内 で多少圧縮変形され、隅肉部溝18の内壁に密着することで良好なシール性能が 得られる。
【0012】 ここで、プラグ用Oリング11を装着する場合は、Oリング本体部12の上半 分をカバー19側の本体部溝16に嵌め込み、左右の脚部13,14を脚部溝1 7に嵌め込む。そして、この状態で、本体部溝16の下半分がハウジング20側 の本体部溝16に嵌まるようにして、カバー19をハウジング20に接合する。 このとき、前述したように隅肉部15が隅肉部溝18内で押し潰されて内壁に密 着し、従来からオイル漏れが指摘されてきたプラグ9の周面とハウジング20及 びカバー19の接合面との交叉箇所を液密にしっかりとシールすることができる 。
【0013】 また、Oリング本体部12の下半分がハウジング20側の本体部溝16に嵌め 込まれるため、従来シール剤を用いてシールしていた箇所が、Oリング本体部1 2により確実にシールされる。
【0014】 このように、上記シール構造22によれば、全周型のOリング本体部12がプ ラグ9の外周と本体部溝16の内壁に密着し、これによりプラグ9の外周を漏れ なくシールすることができる。またOリング本体部12の左右に延びる脚部13 ,14がカバー19側の脚部溝17に嵌め込まれる。同時にまたOリング本体部 12と脚部13,14の接続部分に形成した隅肉部15が、喇叭の形状を隅肉部 溝18の円弧面に沿って嵌め込まれたときに、隅肉部溝18内で圧縮されて密着 するので、従来から弱点とされたきた、前記プラグ9周面及び接合面の交叉箇所 を、シール剤を用いることなく確実にシールすることができる。
【0015】 また、Oリング11は、Oリング本体部12と一対の脚部13,14及び隅肉 部15を、ガスケット用素材等を用いて一体成型することで、簡単に所望の形状 に仕上げることができる。またOリング本体部12自体は全周型の環状をなすた め、左右の脚部13,14との接続部分の強度は大であり、温度変化等に伴う伸 縮も全体に均一であるため、ハウジング20とカバー19の接合面及びこの接合 面に形成された半割り構造のプラグ挿入孔21とプラグ9の間を、良好にシール することができる。
【0016】
以上説明したように、この考案のプラグ用Oリングによれば、Oリング本体部 と一対の脚部及び隅肉部を、ガスケット用素材等を用いて一体成型することで、 簡単に所望の形状に仕上げることができ、またOリング本体部自体は全周型の環 状をなすため、左右の脚部との接続部分の強度は大であり、温度変化等に伴う伸 縮も全体に均一であるため、従来のOリング半体からなるガスケット等と異なり 、結合分離自在とされた一対の部材の接合面に形成された半割り構造のプラグ挿 入孔と円筒形プラグとの間のシール構造に適用されて、特に上記隅肉部により上 記一対の部材の接合面とプラグ外周面との交叉箇所付近を、良好にシールするこ とができる等の優れた効果を奏する。
【0017】 また、この考案のプラグ用Oリングを使用したシール構造によれば、全周型の Oリング本体部がプラグの外周と本体部溝の内壁に密着し、これによりプラグの 外周を漏れなくシールすることができ、またOリング本体部の左右に延びる脚部 がカバー側の脚部溝に嵌め込まれ、同時にまたOリング本体部と脚部の接続部分 に形成した隅肉部が、喇叭の形状を隅肉部溝の面取り部分に沿って嵌め込まれる 。
【0018】 従って、隅肉部の喇叭状部分の半径よりも隅肉部溝の面取り部分の円弧の半径 を若干小さめに設計することで、隅肉部を隅肉部溝内で圧縮変形させて密着させ ることができ、従来から弱点とされたきた、プラグ周面とハウジング及びカバー (一対の部材)の接合面との交叉箇所のシール性能を高め、プラグの周面及びハ ウジングとカバーの接合面を、シール剤を用いることなく確実にシールすること ができる等の優れた効果を奏する。
【図1】この考案のプラグ用Oリングの一実施例を示す
正面図である。
正面図である。
【図2】この考案のOリングを使用したシール構造の一
実施例を示す正面図である。
実施例を示す正面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面矢視図である。
【図4】図2に示したOリングを使用したシール構造の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図5】図4に示したカバーの要部拡大斜視図である。
【図6】図4に示したハウジングの要部拡大斜視図であ
る。
る。
【図7】従来のガスケットを使用したシール構造の一例
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面矢視図である。
9 プラグ 11 プラグ用Oリング 12 Oリング本体部 13,14 脚部 15 隅肉部 16 本体部溝 17 脚部溝 18 隅肉部溝 19 カバー 20 ハウジング 21 プラグ挿入孔 22 プラグ用Oリングを使用したシール構造
Claims (3)
- 【請求項1】 プラグが貫通する環径をもったOリング
本体部と、このOリング本体部の一の直径線のほぼ両側
延長上に延出形成された一対の脚部と、これら一対の脚
部と前記Oリング本体部の接続部分にそれぞれ喇叭状に
形成した隅肉部とからなることを特徴とするプラグ用O
リング。 - 【請求項2】 プラグが貫通する環径をもったOリング
本体部と、このOリング本体部の一の直径線のほぼ両側
延長上に延出形成された一対の脚部と、これら一対の脚
部と前記Oリング本体部の接続部分にそれぞれ形成した
隅肉部とからなるプラグ用Oリングを、 前記Oリング本体部はハウジングとそのカバーの接合面
に半割り形成されたプラグ挿入孔の内周面に刻設した本
体部溝に嵌め込み、前記脚部は前記カバーのハウジング
との接合面に前記プラグ挿入孔に連通させて形成した脚
部溝に嵌め込み、前記隅肉部は前記ハウジングの本体部
溝の両端及び前記カバーの本体部溝と脚部溝の接続部分
に面取り形成した隅肉部溝に嵌め込むことにより、前記
プラグの周面、及び前記ハウジングとカバーとの接合面
をシールすることを特徴とするプラグ用Oリングを使用
したシール構造。 - 【請求項3】 請求項2記載のシール構造において、前
記Oリングの隅肉部と、前記ハウジング及びカバーの各
隅肉部溝とは夫々円弧状に面取りされており、隅肉部溝
の面取り半径(R’)が隅肉部の面取り半径(R)より
も小さいことを特徴とするシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2737392U JPH0586069U (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | プラグ用oリング及び該oリングを使用したシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2737392U JPH0586069U (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | プラグ用oリング及び該oリングを使用したシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586069U true JPH0586069U (ja) | 1993-11-19 |
Family
ID=12219246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2737392U Pending JPH0586069U (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | プラグ用oリング及び該oリングを使用したシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0586069U (ja) |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP2737392U patent/JPH0586069U/ja active Pending
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