JPH0586024U - 複合シェル形軸受 - Google Patents

複合シェル形軸受

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JPH0586024U
JPH0586024U JP2667892U JP2667892U JPH0586024U JP H0586024 U JPH0586024 U JP H0586024U JP 2667892 U JP2667892 U JP 2667892U JP 2667892 U JP2667892 U JP 2667892U JP H0586024 U JPH0586024 U JP H0586024U
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崇広 金本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シェル形軸受の外輪の強度低下を生じさせる
ことなく、外輪の外側に設ける外側部材の軸方向の抜け
やクリープ現象の発生を防ぐ。 【構成】 シェル形軸受11における外輪12にプレス
成形した別体のフランジ部材16を外嵌圧入して固定
し、外輪12の外側にフランジ部材16を埋めるように
外側部材17を一体成形する。外側部材17は内部に埋
込んだフランジ部材16によって軸方向の抜け止め及び
周方向のクリープ現象の発生が防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、外輪の外側に合成樹脂やゴム等の外側部材を一体成形した複合シ ェル形軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ローラや回転軸を支持するための軸受として、図4に示すように、外 輪1の内部に組込んだ針状ころ2でローラ3を支持するシェル形軸受4の上記外 輪1の外側に、合成樹脂やゴムで形成した外側部材5を固定したものが用いられ ている。
【0003】 従来、シェル形軸受4における外輪1の外側に外側部材5を固定する手段とし ては、合成樹脂やゴムを用いて外側部材5を成形し、これを外輪1に圧入して固 定するか、ゴム製外側部材の場合は外輪1に直接焼付け固定したり、合成樹脂製 外側部材の場合は射出成形による一体化が行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、外側部材を外輪に圧入する固定は、外輪と外側部材の間にクリープ現 象が生じ易く、また焼付けや射出成形による固定は、経時変化による抜けが心配 される。
【0005】 このような不都合を解消する手段として、外輪1の外周面にローレット加工等 を施す防止策も考えられるが、シェル形軸受4の外輪1は肉厚が薄いため、強度 の低下が考えられ、好ましくない。
【0006】 そこで、この考案は、外輪の強度を低下させることなく、外側部材のクリープ 現象や抜けの発生を防止することができる複合シェル形軸受を提供することを課 題としてる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この考案は、シェル形軸受における外輪の 外側に別体のフランジ部材を圧入固定し、前記外輪の外側に外側部材を、この外 側部材内にフランジ部材が埋まるよう一体成形した構成を採用したものである。
【0008】
【作用】
シェル形軸受における外輪に別体のフランジ部材を圧入固定し、外輪の外側に このフランジ部材を埋めるように外側部材を一体成形したので、フランジ部材に よって外側部材のクリープ現象や抜けの発生を防止でき、フランジ部材の圧入固 定により外輪の強度を低下させることもない。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の実施例を添付図面の図1乃至図3に基づいて説明する。
【0010】 図1のように、複合シェル形軸受11は、外輪12の内部に組込んだ多数の針 状ころ13を保持器14によって一定の間隔に配置し、この針状ころ13群によ ってローラ15を支持すると共に、上記外輪12の外側に別体のフランジ部材1 6を圧入固定し、更に外輪12の外側にこのフランジ部材16を埋めるように外 側部材17を一体成形した構造になっている。
【0011】 図示の場合、外輪12は両端部に縁曲げ部18、18を設けたタイプであり、 この外輪12に外嵌圧入するフランジ部材16は、プレス成形によって断面L字 状に形成され、外輪12に圧入した状態で外輪12にスポット溶接によって固定 化される。 外輪12の外側に設ける外側部材17は、合成樹脂やゴム等を用い、フランジ 部材16を埋めるように外輪12に一体成形されている。
【0012】 図2はフランジ部材16の圧入による外輪12の内径に変化が生じる場合に対 処する手段を示している。即ち、外輪12は、一方端部寄りの外側にフランジ部 材16を外嵌圧入することにより、圧入部分の内径が縮径し、両側端部で内径の 異いが出てくると、ローラ15を直接転走面とする針状ころ13の円滑な転がり を防げる要因となる。
【0013】 このため、外輪12において、フランジ部材16を圧入する部分の内周に、フ ランジ部材16の圧入による内径の縮径分を見こしたゆるやかなテーパ部分19 や少量の段差を設けている。
【0014】 このように、外輪12の内径でフランジ部材16を圧入する部分に予めテーパ 部分19や段差を設けておくと、外輪12へフランジ部材16を圧入することに よって外輪12が縮径すると、テーパ部分19や段差が適切な転走面に矯正され 、針状ころ13の円滑な転がりが得られることになる。
【0015】 図3は外輪12に圧入するフランジ部材16の好ましい例を示し、鍔部16a の外周に凸部20と凹部21を交互に連続して設けている。
【0016】 このように、フランジ部材16に凸部20と凹部21を設けると、外側部材1 6は凹部21を埋める部分によって周方向に回り止めとなり、外輪12に対する 外側部材17のクリープ現象の発生を確実に防止することができる。また、図示 省略したが、凸部20をフランジ部材16の軸方向へ交互に傾斜させるようにす れば、更に回り止めに有効である。
【0017】 この考案の複合シェル形軸受は上記のような構成であり、外輪12の外側にフ ランジ部材16を外嵌圧入して固定した後、外輪12の外側にフランジ部材16 を埋めるよう外側部材17を一体成形する。
【0018】 外側部材17は、外輪12に固定したフランジ部材16をその内部に埋め込ん でいるので、外輪12に対する軸方向の抜けや周方向へのクリープ現象の発生は ない。
【0019】
【効果】
以上のように、この考案によると、シェル形軸受における外輪に別体のフラン ジ部材を圧入固定し、外輪の外側にフランジ部材を埋める外側部材を一体成形し たので、シェル形軸受の外輪の強度を低下させることなく、フランジ部材によっ て外側部材の軸方向への抜けや周方向のクリープ現象の発生を防止することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る複合シェル形軸受の縦断面図
【図2】内周にテーパ部分を設けた外輪の縦断面図
【図3】フランジ部材の斜視図
【図4】従来の複合シェル形軸受の縦断面図
【符号の説明】
11 複合シェル形軸受 12 外輪 13 針状ころ 16 フランジ部材 17 外側部材 20 凸部 21 凹部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル形軸受における外輪の外側に別体
    のフランジ部材を圧入固定し、前記外輪の外側に外側部
    材を、この外側部材内にフランジ部材が埋まるよう一体
    成形した複合シェル形軸受。
  2. 【請求項2】 外輪の内周でフランジ部材を圧入する端
    部側に、フランジ部材の圧入による内径の縮径分を見越
    したぬすみ部分を設けた請求項1に記載の複合シェル形
    軸受。
  3. 【請求項3】 外輪の外側に圧入固定したフランジ部材
    の外周に凹凸部分を設けた請求項1又は請求項2の何れ
    かに記載の複合シェル形軸受。
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