JPH0586015A - 4−メチル−3−ニトロベンゼンスルフオン酸及びそのソーダ塩の製造方法 - Google Patents
4−メチル−3−ニトロベンゼンスルフオン酸及びそのソーダ塩の製造方法Info
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- JPH0586015A JPH0586015A JP24746091A JP24746091A JPH0586015A JP H0586015 A JPH0586015 A JP H0586015A JP 24746091 A JP24746091 A JP 24746091A JP 24746091 A JP24746091 A JP 24746091A JP H0586015 A JPH0586015 A JP H0586015A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 O−ニトロトルエンをスルフォン化する方法
において、廃硫酸の排出がなく、且つ未反応O−ニトロ
トルエンの残留がない4−メチル−3−ニトロベンゼン
スルフォン酸及びそのソーダ塩を製造する方法を提供す
る。 【構成】 O−ニトロトルエンを不活性ガスを含むSO
3ガスによりスルフォン化しし、次いで熟成することに
より未反応O−ニトロトルエン及びSO3の含有を少な
くする。次いで得られた反応生成物を水の存在下での蒸
留、水蒸気蒸留のいずれかの方法によって残留するO−
ニトロトルエンを除去する。硫酸は次の反応に差し支え
ない程度に迄少なくなり、特に精製を必要としない。
において、廃硫酸の排出がなく、且つ未反応O−ニトロ
トルエンの残留がない4−メチル−3−ニトロベンゼン
スルフォン酸及びそのソーダ塩を製造する方法を提供す
る。 【構成】 O−ニトロトルエンを不活性ガスを含むSO
3ガスによりスルフォン化しし、次いで熟成することに
より未反応O−ニトロトルエン及びSO3の含有を少な
くする。次いで得られた反応生成物を水の存在下での蒸
留、水蒸気蒸留のいずれかの方法によって残留するO−
ニトロトルエンを除去する。硫酸は次の反応に差し支え
ない程度に迄少なくなり、特に精製を必要としない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染料の中間体等に用い
られる4−メチル−3−ニトロベンゼンスルフォン酸
(以下、「ONT−スルフォン酸」と略す)及び4−メ
チル−3−ニトロベンゼンスルフォン酸ソーダ塩(以
下、「ONT−スルフォン酸ソーダ塩」と略す)の製造
法に関するものである。
られる4−メチル−3−ニトロベンゼンスルフォン酸
(以下、「ONT−スルフォン酸」と略す)及び4−メ
チル−3−ニトロベンゼンスルフォン酸ソーダ塩(以
下、「ONT−スルフォン酸ソーダ塩」と略す)の製造
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、O−ニトロトルエン(以下、
「ONT」と略す)のスルフォン化法としては、発煙硫
酸を使用する方法(例えば、日本化学会誌1977年
(11)、1694〜7)、液体SO3を使用する方法
(例えば、英国特許2170195号)等が知られてい
る。
「ONT」と略す)のスルフォン化法としては、発煙硫
酸を使用する方法(例えば、日本化学会誌1977年
(11)、1694〜7)、液体SO3を使用する方法
(例えば、英国特許2170195号)等が知られてい
る。
【0003】発煙硫酸を使用するスルフォン化法は、若
干過剰の発煙硫酸を使用して、未反応ONTが消失した
反応生成物に、食塩水溶液を加えるか又は水で希釈した
後で食塩を加えて、スルフォン酸のソーダ塩を塩析によ
り得ている(ファインアロマチックス中間体、ボロチェ
ツオフ著、頁55、技報堂)。この方法は有機物を含む
廃酸が多量に発生し、その処理に問題があった。
干過剰の発煙硫酸を使用して、未反応ONTが消失した
反応生成物に、食塩水溶液を加えるか又は水で希釈した
後で食塩を加えて、スルフォン酸のソーダ塩を塩析によ
り得ている(ファインアロマチックス中間体、ボロチェ
ツオフ著、頁55、技報堂)。この方法は有機物を含む
廃酸が多量に発生し、その処理に問題があった。
【0004】SO3を使用する方法では、未反応ONT
を消失せしめるため、過剰のSO3を使用する必要があ
る。これは化学量論的なSO3を用いる時、60〜70
%がスルフォン化すると、反応が急速に遅くなる(上記
ファインアロマチックス中間体、頁48)。それ故過剰
のSO3を使用して、反応を促進、完結させる。この結
果、過剰のSO3は水溶解後ONT−スルフォン酸中に
硫酸として多量に残留するという欠点があった。この残
留硫酸の除去のためには、更に精製が必要となると共に
廃硫酸等の副生が避けられなかった。
を消失せしめるため、過剰のSO3を使用する必要があ
る。これは化学量論的なSO3を用いる時、60〜70
%がスルフォン化すると、反応が急速に遅くなる(上記
ファインアロマチックス中間体、頁48)。それ故過剰
のSO3を使用して、反応を促進、完結させる。この結
果、過剰のSO3は水溶解後ONT−スルフォン酸中に
硫酸として多量に残留するという欠点があった。この残
留硫酸の除去のためには、更に精製が必要となると共に
廃硫酸等の副生が避けられなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、SO3ガス又は液体SO3を用いてONTを
スルフォン化し、ONT−スルフォン酸及びONT−ス
ルフォン酸ソーダ塩を製造するに際し、硫酸(ソーダ塩
の場合にはぼう硝)の残留を少なくし、且つ未反応ON
Tが残留しない製品とする点にある。
する課題は、SO3ガス又は液体SO3を用いてONTを
スルフォン化し、ONT−スルフォン酸及びONT−ス
ルフォン酸ソーダ塩を製造するに際し、硫酸(ソーダ塩
の場合にはぼう硝)の残留を少なくし、且つ未反応ON
Tが残留しない製品とする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ONTのSO
3によるスルフォン化反応に際して、SO3をスルフォン
化に必要な理論量の90モル%から130モル%使用し
てスルフォン化し、次いで熟成することにより、残存す
るONT及びSO3の相互反応によって未反応ONT及
びSO3を少なくし、しかる後に未反応ONTを除去す
ることにより染料中間体等にそのまま使用可能なONT
−スルフォン酸及びONT−スルフォン酸ソーダ塩とす
るものである。
3によるスルフォン化反応に際して、SO3をスルフォン
化に必要な理論量の90モル%から130モル%使用し
てスルフォン化し、次いで熟成することにより、残存す
るONT及びSO3の相互反応によって未反応ONT及
びSO3を少なくし、しかる後に未反応ONTを除去す
ることにより染料中間体等にそのまま使用可能なONT
−スルフォン酸及びONT−スルフォン酸ソーダ塩とす
るものである。
【0007】以下に順をおって本発明を説明する。ON
TのSO3によるスルフォン化は連続法又は回分法によ
り40〜130℃の温度で実施する。未反応ONTの残
存量を少なくするために、SO3導入工程であるスルフ
ォン化反応工程に引き続き、SO3を導入せず100〜
130℃に保持する熟成工程を必要とする。反応温度が
40℃以下ではスルフォン化率が低下し、130℃以上
では得られるスルフォン酸の色調は著しく悪化するよう
になる。又、必要に応じ、公知のスルフォン抑制剤を添
加してスルフォン化及び熟成反応を実施することができ
る。
TのSO3によるスルフォン化は連続法又は回分法によ
り40〜130℃の温度で実施する。未反応ONTの残
存量を少なくするために、SO3導入工程であるスルフ
ォン化反応工程に引き続き、SO3を導入せず100〜
130℃に保持する熟成工程を必要とする。反応温度が
40℃以下ではスルフォン化率が低下し、130℃以上
では得られるスルフォン酸の色調は著しく悪化するよう
になる。又、必要に応じ、公知のスルフォン抑制剤を添
加してスルフォン化及び熟成反応を実施することができ
る。
【0008】ONTのSO3による回分式スルフォン化
反応に際して、反応温度を前半上記反応温度範囲内の比
較的低温、例えば50〜55℃で行い、原料ONTの逸
散を防止する。これは特に原料ガス中の不活性ガス(乾
燥空気、窒素)によりSO3濃度が低いとき効果が大き
い。反応が後半になると原料の逸散は少なくなり、且つ
反応速度も低下するので反応温度を80〜130℃に上
昇させる。
反応に際して、反応温度を前半上記反応温度範囲内の比
較的低温、例えば50〜55℃で行い、原料ONTの逸
散を防止する。これは特に原料ガス中の不活性ガス(乾
燥空気、窒素)によりSO3濃度が低いとき効果が大き
い。反応が後半になると原料の逸散は少なくなり、且つ
反応速度も低下するので反応温度を80〜130℃に上
昇させる。
【0009】SO3はスルフォン化に必要な理論値の9
0〜130モル%であるが、好ましくは不活性ガスを含
むSO3の場合95〜120モル%、液体SO3の場合9
5〜110モル%である。これは不活性ガスを同伴する
SO3ガスの場合、吸収が悪くなるためである。スルフ
ォン化反応の後半、反応温度を例えば80〜85℃に上
昇させてSO3を必要量作用させても、ONTは約10
%以上残存する。これは、ONT−スルフォン酸にSO
3が付加したピロスルフォン酸及び溶存SO3の形で残存
するものと推定される。これらの残存ONTとSO3の
反応を促進するために、更に温度を例えば110〜12
0℃に上昇させて約4時間熟成反応を行うことにより、
ONT−スルフォン酸とする。熟成後、ONTは約0.
5%以上残るように使用SO3量を調節することによ
り、水分解後の硫酸含有量を少なくすることができる。
0〜130モル%であるが、好ましくは不活性ガスを含
むSO3の場合95〜120モル%、液体SO3の場合9
5〜110モル%である。これは不活性ガスを同伴する
SO3ガスの場合、吸収が悪くなるためである。スルフ
ォン化反応の後半、反応温度を例えば80〜85℃に上
昇させてSO3を必要量作用させても、ONTは約10
%以上残存する。これは、ONT−スルフォン酸にSO
3が付加したピロスルフォン酸及び溶存SO3の形で残存
するものと推定される。これらの残存ONTとSO3の
反応を促進するために、更に温度を例えば110〜12
0℃に上昇させて約4時間熟成反応を行うことにより、
ONT−スルフォン酸とする。熟成後、ONTは約0.
5%以上残るように使用SO3量を調節することによ
り、水分解後の硫酸含有量を少なくすることができる。
【0010】熟成後の反応生成物は2〜50mmHgの
減圧下、80〜120℃に加温して同時に乾燥空気を吹
き込むことにより、未反応ONTを更に減少することが
できる。生成物は水に熱時溶解させて30〜50wt%
の水溶液とし、冷却により析出する副生ビス(4−メチ
ル−3−ニトロフェニル)スルフォン(以下、「ONT
−スルフォン」と略す)をろ過により除去して、ONT
−スルフォン酸水溶液とすることができる。尚、50w
t%以上の濃度ではONT−スルフォンの溶解度が増加
するので好ましくない。
減圧下、80〜120℃に加温して同時に乾燥空気を吹
き込むことにより、未反応ONTを更に減少することが
できる。生成物は水に熱時溶解させて30〜50wt%
の水溶液とし、冷却により析出する副生ビス(4−メチ
ル−3−ニトロフェニル)スルフォン(以下、「ONT
−スルフォン」と略す)をろ過により除去して、ONT
−スルフォン酸水溶液とすることができる。尚、50w
t%以上の濃度ではONT−スルフォンの溶解度が増加
するので好ましくない。
【0011】熟成後の反応生成物は水に溶解して水溶液
とし、加温してONTを水と共に蒸留することにより、
未反応ONTを除去することができる。その際、溶液濃
度を保持するため留出水と同量の水を補給するか、或い
は濃縮が必要な場合には補給水を減らしてもよい。又、
水蒸気を吹き込む水蒸気蒸留も適用できる。尚、ONT
−スルフォン除去のためには水溶液を30〜50wt%
とし、冷却して析出するONT−スルフォンをろ過によ
り除去する。このONT−スルフォン除去工程は未反応
ONT除去の前でも、後でも可能である。
とし、加温してONTを水と共に蒸留することにより、
未反応ONTを除去することができる。その際、溶液濃
度を保持するため留出水と同量の水を補給するか、或い
は濃縮が必要な場合には補給水を減らしてもよい。又、
水蒸気を吹き込む水蒸気蒸留も適用できる。尚、ONT
−スルフォン除去のためには水溶液を30〜50wt%
とし、冷却して析出するONT−スルフォンをろ過によ
り除去する。このONT−スルフォン除去工程は未反応
ONT除去の前でも、後でも可能である。
【0012】熟成後の反応生成物は水に溶解して30〜
50wt%の水溶液とし、冷却後析出するONT−スル
フォンをろ過により除去した後、30〜50%の苛性ソ
ーダ水溶液で中和してONT−スルフォン酸ソーダ塩水
溶液とすることができる。その後加温してONTを水と
共に蒸留させることにより未反応ONTを除去すること
ができる。その際、溶液濃度を保持するため留出水と同
量の水を補給するが、水蒸気を吹き込む水蒸気蒸留法も
適用できる。未反応ONTを除去したONT−スルフォ
ン酸ソーダ塩水溶液は更に濃縮が必要な場合には、水と
蒸留する時の補給水を減らして必要濃度にすることがで
きる。この際の濃縮濃度は沸騰時温度101〜103℃
で、ONT−スルフォン酸ソーダ塩濃度は55〜65%
である。この濃度以上では、スラリーが濃くなり好まし
くない。
50wt%の水溶液とし、冷却後析出するONT−スル
フォンをろ過により除去した後、30〜50%の苛性ソ
ーダ水溶液で中和してONT−スルフォン酸ソーダ塩水
溶液とすることができる。その後加温してONTを水と
共に蒸留させることにより未反応ONTを除去すること
ができる。その際、溶液濃度を保持するため留出水と同
量の水を補給するが、水蒸気を吹き込む水蒸気蒸留法も
適用できる。未反応ONTを除去したONT−スルフォ
ン酸ソーダ塩水溶液は更に濃縮が必要な場合には、水と
蒸留する時の補給水を減らして必要濃度にすることがで
きる。この際の濃縮濃度は沸騰時温度101〜103℃
で、ONT−スルフォン酸ソーダ塩濃度は55〜65%
である。この濃度以上では、スラリーが濃くなり好まし
くない。
【0013】ここで得られた濃厚溶液はニーダー等の強
力な攪拌下、冷却して濃スラリーとするか、或いはドラ
ムドライヤー等の乾燥機で固形粉末とすることができ
る。
力な攪拌下、冷却して濃スラリーとするか、或いはドラ
ムドライヤー等の乾燥機で固形粉末とすることができ
る。
【0014】熟成後の反応生成物を水に溶解して、冷却
後析出したONT−スルフォンを除去したONT−スル
フォン酸水溶液、或いは更に中和したONT−スルフォ
ン酸ソーダ塩水溶液を、充填塔の上部より供給し、下部
より水蒸気を向流で吹き込むことにより、未反応ONT
を除去することができる。この連続法で使用するスチー
ムの量はバッチ法の場合の1/3〜1/4である。更に
濃縮したONT−スルフォン酸水溶液、或いはONT−
スルフォン酸ソーダ塩水溶液を得たい時には、充填塔下
部に取り付けた蒸留塔を加熱して、濃縮と同時に発生し
たスチームをONTの水蒸気蒸留除去に使用するという
効率的なONT除去法を採用することが可能である。
後析出したONT−スルフォンを除去したONT−スル
フォン酸水溶液、或いは更に中和したONT−スルフォ
ン酸ソーダ塩水溶液を、充填塔の上部より供給し、下部
より水蒸気を向流で吹き込むことにより、未反応ONT
を除去することができる。この連続法で使用するスチー
ムの量はバッチ法の場合の1/3〜1/4である。更に
濃縮したONT−スルフォン酸水溶液、或いはONT−
スルフォン酸ソーダ塩水溶液を得たい時には、充填塔下
部に取り付けた蒸留塔を加熱して、濃縮と同時に発生し
たスチームをONTの水蒸気蒸留除去に使用するという
効率的なONT除去法を採用することが可能である。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例 1 攪拌機、バッフル、ガス吹き込み管を付けたSUS30
4製の10L反応槽に、原料ONT4.11Kg(30
モル)とONT−スルフォン生成抑制剤として重炭酸ア
ンモン0.14Kgを仕込む。吹き込み管より乾燥空気
1.6m3/hで5分間通して吹き込み管内のONTを
追い出す。次いで9%SO3ガスを1.6m3/hとして
スルフォン化を開始する。温度は室温より徐々に上昇さ
せて50〜55℃で2時間反応させた後、更に80〜8
5℃で2時間反応させる。昇温時間も含め5時間でSO
3ガスの吹き込み(ONTの108モル%)を中止す
る。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例 1 攪拌機、バッフル、ガス吹き込み管を付けたSUS30
4製の10L反応槽に、原料ONT4.11Kg(30
モル)とONT−スルフォン生成抑制剤として重炭酸ア
ンモン0.14Kgを仕込む。吹き込み管より乾燥空気
1.6m3/hで5分間通して吹き込み管内のONTを
追い出す。次いで9%SO3ガスを1.6m3/hとして
スルフォン化を開始する。温度は室温より徐々に上昇さ
せて50〜55℃で2時間反応させた後、更に80〜8
5℃で2時間反応させる。昇温時間も含め5時間でSO
3ガスの吹き込み(ONTの108モル%)を中止す
る。
【0016】この時点での未反応ONTはHPLC分析
で13.6%であった。更に加温して110〜120℃
で4時間熟成すると未反応ONTは0.66%に減少し
た。分析のために水分解し、生成した硫酸を電位差滴定
分析により求めたところ、5.50%であった。又、得
られたONT−スルフォン酸の純度は92.6%であっ
た。
で13.6%であった。更に加温して110〜120℃
で4時間熟成すると未反応ONTは0.66%に減少し
た。分析のために水分解し、生成した硫酸を電位差滴定
分析により求めたところ、5.50%であった。又、得
られたONT−スルフォン酸の純度は92.6%であっ
た。
【0017】熟成後の反応生成物500g(ONT含量
2.0%)を水600gに溶かし、80℃で30分間加
温して粗ONT−スルフォン酸水溶液とする。本溶液を
更に加温してONTを水蒸気蒸留し、同時に留出水と同
量の水を補給し続ける。留出水はONTを懸濁して白濁
状であるが、730ml留出後液は透明となった。更
に、80ml留出すると釜残中のONT−スルフォン酸
水溶液には未反応のONTは検出できなくなった。本溶
液を冷却して析出するONT−スルフォン5.5gをろ
過により除去して42%のONT−スルフォン酸水溶液
1100gを得た。 実施例 2 200mlの四つ口反応フラスコに攪拌機と滴下ロート
を取り付け、ONT68.75g(0.5モル)と重炭
酸アンモン2.37gを仕込んだ。
2.0%)を水600gに溶かし、80℃で30分間加
温して粗ONT−スルフォン酸水溶液とする。本溶液を
更に加温してONTを水蒸気蒸留し、同時に留出水と同
量の水を補給し続ける。留出水はONTを懸濁して白濁
状であるが、730ml留出後液は透明となった。更
に、80ml留出すると釜残中のONT−スルフォン酸
水溶液には未反応のONTは検出できなくなった。本溶
液を冷却して析出するONT−スルフォン5.5gをろ
過により除去して42%のONT−スルフォン酸水溶液
1100gを得た。 実施例 2 200mlの四つ口反応フラスコに攪拌機と滴下ロート
を取り付け、ONT68.75g(0.5モル)と重炭
酸アンモン2.37gを仕込んだ。
【0018】滴下ロートに液体SO342.0g(10
5モル%)を入れて、滴下を開始した。温度及びSO3
の供給は実施例1とほぼ同様とした。SO3の滴下時間
は約5時間であった。この時点でのONTはHPLC分
析で17.5%であった。更に加温して110〜120
℃で4時間熟成したところ、未反応ONTは1.82%
に減少した。分析のため水分解し、生成した硫酸を電位
差滴定で求めたところ、7.4%であった。又、得られ
たONT−スルフォン酸の純度は91.0%であった。
5モル%)を入れて、滴下を開始した。温度及びSO3
の供給は実施例1とほぼ同様とした。SO3の滴下時間
は約5時間であった。この時点でのONTはHPLC分
析で17.5%であった。更に加温して110〜120
℃で4時間熟成したところ、未反応ONTは1.82%
に減少した。分析のため水分解し、生成した硫酸を電位
差滴定で求めたところ、7.4%であった。又、得られ
たONT−スルフォン酸の純度は91.0%であった。
【0019】熟成後の反応生成物500g(ONT含量
2.0%)を水600gに溶かし、80℃で30分間加
温して粗ONT−スルフォン酸水溶液とする。本溶液を
冷却して析出するONT−スルフォン5.5gを除き、
次いで45%苛性ソーダ213gで中和した。中和後加
温して、ONTを水と共に蒸留し同時に留出水と同量の
水を補給し続けた。留出水はONTを懸濁して白濁状で
あったが600ml留出後、透明となった。更に70m
l留出すると釜残中のONT−スルフォン酸ソーダ塩水
溶液には未反応ONTは検出されなくなった。得られた
溶液は更に濃縮・乾燥して粉末とした。ONT−スルフ
ォン酸ソーダの収量は559g、純度は91%であっ
た。 実施例 3 実施例1と同様に反応及び熟成を行い、熟成後の反応生
成物500g(ONT含量2.3%)を2〜24mmH
gの減圧下、乾燥空気を通じながら100〜110℃で
5時間加温し、未反応ONTを除去する。得られた生成
物を水600gに溶かし、80℃で30分間加温した後
冷却し、析出したONT−スルフォン5.5gをろ過に
より除去して42%のONT−スルフォン酸水溶液10
90gを得た。
2.0%)を水600gに溶かし、80℃で30分間加
温して粗ONT−スルフォン酸水溶液とする。本溶液を
冷却して析出するONT−スルフォン5.5gを除き、
次いで45%苛性ソーダ213gで中和した。中和後加
温して、ONTを水と共に蒸留し同時に留出水と同量の
水を補給し続けた。留出水はONTを懸濁して白濁状で
あったが600ml留出後、透明となった。更に70m
l留出すると釜残中のONT−スルフォン酸ソーダ塩水
溶液には未反応ONTは検出されなくなった。得られた
溶液は更に濃縮・乾燥して粉末とした。ONT−スルフ
ォン酸ソーダの収量は559g、純度は91%であっ
た。 実施例 3 実施例1と同様に反応及び熟成を行い、熟成後の反応生
成物500g(ONT含量2.3%)を2〜24mmH
gの減圧下、乾燥空気を通じながら100〜110℃で
5時間加温し、未反応ONTを除去する。得られた生成
物を水600gに溶かし、80℃で30分間加温した後
冷却し、析出したONT−スルフォン5.5gをろ過に
より除去して42%のONT−スルフォン酸水溶液10
90gを得た。
【0020】実施例 4 スチーム導入装置の付いた2Lの反応フラスコに充填物
として管状ガラス(外形4mm、内径2mm、長さ4m
m)を充填した保温付き精留塔(内径30mm、高さ1
20cm)を取り付け、上部より一定量滴下できる滴下
管、留出液を冷却捕集できる装置を取り付けて未反応O
NTの水蒸気蒸留装置とする。
として管状ガラス(外形4mm、内径2mm、長さ4m
m)を充填した保温付き精留塔(内径30mm、高さ1
20cm)を取り付け、上部より一定量滴下できる滴下
管、留出液を冷却捕集できる装置を取り付けて未反応O
NTの水蒸気蒸留装置とする。
【0021】本装置の下部フラスコより精留塔にスチー
ムを610ml/h(水換算値)で送りながら加温し、
上部滴下管より実施例3と同様に調製した粗ONT酸水
溶液を80〜90℃に加温して3300ml/hで滴下
する。留出する液はONTの懸濁のため白濁する。下部
フラスコに留まったONTスルフォン酸水溶液は未反応
ONTを検出しなかった。
ムを610ml/h(水換算値)で送りながら加温し、
上部滴下管より実施例3と同様に調製した粗ONT酸水
溶液を80〜90℃に加温して3300ml/hで滴下
する。留出する液はONTの懸濁のため白濁する。下部
フラスコに留まったONTスルフォン酸水溶液は未反応
ONTを検出しなかった。
【0022】実施例 5 実施例4で示した水蒸気蒸留装置と同じ装置で、充填物
のみをMcMahonパッキン(外型6mm)に変え
て、下部フラスコより精留塔にスチームを610ml/
hで送りながら加温し、上部滴下管より実施例2と同様
に調製した粗ONT−スルフォン酸ソーダ塩水溶液を7
0〜80℃に保持して4600ml/hで滴下した。留
出する共沸液はONTの懸濁により白濁していた。下部
フラスコに留まったONT−スルフォン酸ソーダ塩水溶
液には未反応ONTは検出されなかった。
のみをMcMahonパッキン(外型6mm)に変え
て、下部フラスコより精留塔にスチームを610ml/
hで送りながら加温し、上部滴下管より実施例2と同様
に調製した粗ONT−スルフォン酸ソーダ塩水溶液を7
0〜80℃に保持して4600ml/hで滴下した。留
出する共沸液はONTの懸濁により白濁していた。下部
フラスコに留まったONT−スルフォン酸ソーダ塩水溶
液には未反応ONTは検出されなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明の方法によればONTをSO3で
スルフォン化した反応生成物は、熟成により残留ONT
及びSO3の相互反応で何れも減少させることができ
る。熟成後の反応生成物中の未反応ONTは減圧留去
(乾燥空気導入)、或いは水蒸気蒸留により除去でき
る。この結果ONT臭がなく、且つ硫酸(ソーダ塩の場
合にはぼう硝)の残留量を低くコントロールされたON
T−スルフォン或いはONT−スルフォン酸ソーダが得
られる。本発明の方法では従来法では避けることができ
なかった廃酸を全く排出せず、環境問題に対応できる方
法である。又水蒸気蒸留により、留出した未反応ONT
は再び原料として使用可能である。
スルフォン化した反応生成物は、熟成により残留ONT
及びSO3の相互反応で何れも減少させることができ
る。熟成後の反応生成物中の未反応ONTは減圧留去
(乾燥空気導入)、或いは水蒸気蒸留により除去でき
る。この結果ONT臭がなく、且つ硫酸(ソーダ塩の場
合にはぼう硝)の残留量を低くコントロールされたON
T−スルフォン或いはONT−スルフォン酸ソーダが得
られる。本発明の方法では従来法では避けることができ
なかった廃酸を全く排出せず、環境問題に対応できる方
法である。又水蒸気蒸留により、留出した未反応ONT
は再び原料として使用可能である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 4−メチル−3−ニトロベンゼンスル
フォン酸及びそのソーダ塩の製造方法
フォン酸及びそのソーダ塩の製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染料の中間体等に用い
られる4−メチル−3−ニトロベンゼンスルフォン酸
(以下、「ONT−スルフォン酸」と略す)及び4−メ
チル−3−ニトロベンゼンスルフォン酸ソーダ塩(以
下、「ONT−スルフォン酸ソーダ塩」と略す)の製造
法に関するものである。
られる4−メチル−3−ニトロベンゼンスルフォン酸
(以下、「ONT−スルフォン酸」と略す)及び4−メ
チル−3−ニトロベンゼンスルフォン酸ソーダ塩(以
下、「ONT−スルフォン酸ソーダ塩」と略す)の製造
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、O−ニトロトルエン(以下、
「ONT」と略す)のスルフォン化法としては、発煙硫
酸を使用する方法(例えば、日本化学会誌1977年
(11)、1694〜7)、液体SO3を使用する方法
(例えば、英国特許2170195号)等が知られてい
る。
「ONT」と略す)のスルフォン化法としては、発煙硫
酸を使用する方法(例えば、日本化学会誌1977年
(11)、1694〜7)、液体SO3を使用する方法
(例えば、英国特許2170195号)等が知られてい
る。
【0003】発煙硫酸を使用するスルフォン化法は、若
干過剰の発煙硫酸を使用して、未反応ONTが消失した
反応生成物に、食塩水溶液を加えるか又は水で希釈した
後で食塩を加えて、スルフォン酸のソーダ塩を塩析によ
り得ている(ファインアロマチックス中間体、ボロチェ
ツオフ著、頁55、技報堂)。この方法は有機物を含む
廃酸が多量に発生し、その処理に問題があった。
干過剰の発煙硫酸を使用して、未反応ONTが消失した
反応生成物に、食塩水溶液を加えるか又は水で希釈した
後で食塩を加えて、スルフォン酸のソーダ塩を塩析によ
り得ている(ファインアロマチックス中間体、ボロチェ
ツオフ著、頁55、技報堂)。この方法は有機物を含む
廃酸が多量に発生し、その処理に問題があった。
【0004】SO3を使用する方法では、未反応ONT
を消失せしめるため、過剰のSO3を使用する必要があ
る。これは化学量論的なSO3を用いる時、60〜70
%がスルフォン化すると、反応が急速に遅くなる(上記
ファインアロマチックス中間体、頁48)。それ故過剰
のSO3を使用して、反応を促進、完結させる。この結
果、過剰のSO3は水溶解後ONT−スルフォン酸中に
硫酸として多量に残留するという欠点があった。この残
留硫酸の除去のためには、更に精製が必要となると共に
廃硫酸等の副生が避けられなかった。
を消失せしめるため、過剰のSO3を使用する必要があ
る。これは化学量論的なSO3を用いる時、60〜70
%がスルフォン化すると、反応が急速に遅くなる(上記
ファインアロマチックス中間体、頁48)。それ故過剰
のSO3を使用して、反応を促進、完結させる。この結
果、過剰のSO3は水溶解後ONT−スルフォン酸中に
硫酸として多量に残留するという欠点があった。この残
留硫酸の除去のためには、更に精製が必要となると共に
廃硫酸等の副生が避けられなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、SO 3ガスを用いてONTをスルフォン化
し、ONT−スルフォン酸及びONT−スルフォン酸ソ
ーダ塩を製造するに際し、硫酸(ソーダ塩の場合にはぼ
う硝)の残留を少なくし、且つ未反応ONTが残留しな
い製品とする点にある。
する課題は、SO 3ガスを用いてONTをスルフォン化
し、ONT−スルフォン酸及びONT−スルフォン酸ソ
ーダ塩を製造するに際し、硫酸(ソーダ塩の場合にはぼ
う硝)の残留を少なくし、且つ未反応ONTが残留しな
い製品とする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ONTのSO
3ガスによるスルフォン化反応に際して、SO3をスルフ
ォン化に必要な理論量の90モル%から130モル%使
用してスルフォン化し、次いで熟成することにより、残
存するONT及びSO3の相互反応によって未反応ON
T及びSO3を少なくし、しかる後に未反応ONTを除
去することにより染料中間体等にそのまま使用可能なO
NT−スルフォン酸及びONT−スルフォン酸ソーダ塩
とするものである。
3ガスによるスルフォン化反応に際して、SO3をスルフ
ォン化に必要な理論量の90モル%から130モル%使
用してスルフォン化し、次いで熟成することにより、残
存するONT及びSO3の相互反応によって未反応ON
T及びSO3を少なくし、しかる後に未反応ONTを除
去することにより染料中間体等にそのまま使用可能なO
NT−スルフォン酸及びONT−スルフォン酸ソーダ塩
とするものである。
【0007】以下に順をおって本発明を説明する。ON
TのSO 3ガスによるスルフォン化は連続法又は回分法
により40〜130℃の温度で実施する。SO3ガス濃
度は温和な反応を目的とする希釈効果を得るため、3〜
40Vol%、好ましくは3〜20Vol%に調製され
る。未反応ONTの残存量を少なくするために、SO3
導入工程であるスルフォン化反応工程に引き続き、SO
3を導入せず100〜130℃に保持する熟成工程を必
要とする。反応温度が40℃以下ではスルフォン化率が
低下し、130℃以上では得られるスルフォン酸の色調
は著しく悪化するようになる。又、必要に応じ、公知の
スルフォン抑制剤を添加してスルフォン化及び熟成反応
を実施することができる。
TのSO 3ガスによるスルフォン化は連続法又は回分法
により40〜130℃の温度で実施する。SO3ガス濃
度は温和な反応を目的とする希釈効果を得るため、3〜
40Vol%、好ましくは3〜20Vol%に調製され
る。未反応ONTの残存量を少なくするために、SO3
導入工程であるスルフォン化反応工程に引き続き、SO
3を導入せず100〜130℃に保持する熟成工程を必
要とする。反応温度が40℃以下ではスルフォン化率が
低下し、130℃以上では得られるスルフォン酸の色調
は著しく悪化するようになる。又、必要に応じ、公知の
スルフォン抑制剤を添加してスルフォン化及び熟成反応
を実施することができる。
【0008】ONTのSO 3ガスによる回分式スルフォ
ン化反応に際して、反応温度を前半上記反応温度範囲内
の比較的低温、例えば50〜55℃で行い、原料ONT
の逸散を防止する。これは特に原料ガス中の不活性ガス
(乾燥空気、窒素)によりSO3濃度が低いとき効果が
大きい。反応が後半になると原料の逸散は少なくなり、
且つ反応速度も低下するので反応温度を80〜130℃
に上昇させる。
ン化反応に際して、反応温度を前半上記反応温度範囲内
の比較的低温、例えば50〜55℃で行い、原料ONT
の逸散を防止する。これは特に原料ガス中の不活性ガス
(乾燥空気、窒素)によりSO3濃度が低いとき効果が
大きい。反応が後半になると原料の逸散は少なくなり、
且つ反応速度も低下するので反応温度を80〜130℃
に上昇させる。
【0009】SO 3ガスはスルフォン化に必要な理論値
の90〜130モル%であるが、好ましくは不活性ガス
を含むSO3の場合95〜120モル%である。これは
不活性ガスを同伴するSO3ガスの場合、吸収が悪くな
るためである。スルフォン化反応の後半、反応温度を例
えば80〜85℃に上昇させてSO3を必要量作用させ
ても、ONTは約10%以上残存する。これは、ONT
−スルフォン酸にSO 3が付加したピロスルフォン酸及
び溶存SO3の形で残存するものと推定される。これら
の残存ONTとSO3の反応を促進するために、更に温
度を例えば110〜120℃に上昇させて約4時間熟成
反応を行うことにより、ONT−スルフォン酸とする。
熟成後、ONTは約0.5%以上残るように使用SO3
量を調節することにより、水分解後の硫酸含有量を少な
くすることができる。
の90〜130モル%であるが、好ましくは不活性ガス
を含むSO3の場合95〜120モル%である。これは
不活性ガスを同伴するSO3ガスの場合、吸収が悪くな
るためである。スルフォン化反応の後半、反応温度を例
えば80〜85℃に上昇させてSO3を必要量作用させ
ても、ONTは約10%以上残存する。これは、ONT
−スルフォン酸にSO 3が付加したピロスルフォン酸及
び溶存SO3の形で残存するものと推定される。これら
の残存ONTとSO3の反応を促進するために、更に温
度を例えば110〜120℃に上昇させて約4時間熟成
反応を行うことにより、ONT−スルフォン酸とする。
熟成後、ONTは約0.5%以上残るように使用SO3
量を調節することにより、水分解後の硫酸含有量を少な
くすることができる。
【0010】熟成後の反応生成物は水に溶解して水溶液
とし、加温してONTを水と共に蒸留することにより、
未反応ONTを除去することができる。その際、溶液濃
度を保持するため留出水と同量の水を補給するか、或い
は濃縮が必要な場合には補給水を減らしてもよい。又、
水蒸気を吹き込む水蒸気蒸留も適用できる。尚、副生す
るビス(4−メチル−3−ニトロフェニル)スルフォン
(以下、「ONT−スルフォン」と略す)除去のために
は水溶液を30〜50wt%とし、冷却して析出するO
NT−スルフォンをろ過により除去する。このONT−
スルフォン除去工程は未反応ONT除去の前でも、後で
も可能である。
とし、加温してONTを水と共に蒸留することにより、
未反応ONTを除去することができる。その際、溶液濃
度を保持するため留出水と同量の水を補給するか、或い
は濃縮が必要な場合には補給水を減らしてもよい。又、
水蒸気を吹き込む水蒸気蒸留も適用できる。尚、副生す
るビス(4−メチル−3−ニトロフェニル)スルフォン
(以下、「ONT−スルフォン」と略す)除去のために
は水溶液を30〜50wt%とし、冷却して析出するO
NT−スルフォンをろ過により除去する。このONT−
スルフォン除去工程は未反応ONT除去の前でも、後で
も可能である。
【0011】熟成後の反応生成物は水に溶解して30〜
50wt%の水溶液とし、冷却後析出するONT−スル
フォンをろ過により除去した後、30〜50%の苛性ソ
ーダ水溶液で中和してONT−スルフォン酸ソーダ塩水
溶液とすることができる。その後加温してONTを水と
共に蒸留させることにより未反応ONTを除去すること
ができる。その際、溶液濃度を保持するため留出水と同
量の水を補給するが、水蒸気を吹き込む水蒸気蒸留法も
適用できる。未反応ONTを除去したONT−スルフォ
ン酸ソーダ塩水溶液は更に濃縮が必要な場合には、水と
蒸留する時の補給水を減らして必要濃度にすることがで
きる。この際の濃縮濃度は沸騰時温度101〜103℃
で、ONT−スルフォン酸ソーダ塩濃度は45〜55%
である。この濃度以上では、スラリーが濃くなり好まし
くない。
50wt%の水溶液とし、冷却後析出するONT−スル
フォンをろ過により除去した後、30〜50%の苛性ソ
ーダ水溶液で中和してONT−スルフォン酸ソーダ塩水
溶液とすることができる。その後加温してONTを水と
共に蒸留させることにより未反応ONTを除去すること
ができる。その際、溶液濃度を保持するため留出水と同
量の水を補給するが、水蒸気を吹き込む水蒸気蒸留法も
適用できる。未反応ONTを除去したONT−スルフォ
ン酸ソーダ塩水溶液は更に濃縮が必要な場合には、水と
蒸留する時の補給水を減らして必要濃度にすることがで
きる。この際の濃縮濃度は沸騰時温度101〜103℃
で、ONT−スルフォン酸ソーダ塩濃度は45〜55%
である。この濃度以上では、スラリーが濃くなり好まし
くない。
【0012】ここで得られた濃厚溶液はニーダー等の強
力な攪拌下、冷却して濃スラリーとするか、或いはドラ
ムドライヤー等の乾燥機で固形粉末とすることができ
る。
力な攪拌下、冷却して濃スラリーとするか、或いはドラ
ムドライヤー等の乾燥機で固形粉末とすることができ
る。
【0013】熟成後の反応生成物を水に溶解して、冷却
後析出したONT−スルフォンを除去したONT−スル
フォン酸水溶液、或いは更に中和したONT−スルフォ
ン酸ソーダ塩水溶液を、充填塔の上部より供給し、下部
より水蒸気を向流で吹き込むことにより、未反応ONT
を除去することができる。この連続法で使用するスチー
ムの量はバッチ法の場合の1/3〜1/4である。更に
濃縮したONT−スルフォン酸水溶液、或いはONT−
スルフォン酸ソーダ塩水溶液を得たい時には、充填塔下
部に取り付けた蒸留塔を加熱して、濃縮と同時に発生し
たスチームをONTの水蒸気蒸留除去に使用するという
効率的なONT除去法を採用することが可能である。
後析出したONT−スルフォンを除去したONT−スル
フォン酸水溶液、或いは更に中和したONT−スルフォ
ン酸ソーダ塩水溶液を、充填塔の上部より供給し、下部
より水蒸気を向流で吹き込むことにより、未反応ONT
を除去することができる。この連続法で使用するスチー
ムの量はバッチ法の場合の1/3〜1/4である。更に
濃縮したONT−スルフォン酸水溶液、或いはONT−
スルフォン酸ソーダ塩水溶液を得たい時には、充填塔下
部に取り付けた蒸留塔を加熱して、濃縮と同時に発生し
たスチームをONTの水蒸気蒸留除去に使用するという
効率的なONT除去法を採用することが可能である。
【0014】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例 1 攪拌機、バッフル、ガス吹き込み管を付けたSUS30
4製の10L反応槽に、原料ONT4.11Kg(30
モル)とONT−スルフォン生成抑制剤として重炭酸ア
ンモン0.14Kgを仕込む。吹き込み管より乾燥空気
1.6m3/hで5分間通して吹き込み管内のONTを
追い出す。次いで9%SO3ガスを1.6m3/hとして
スルフォン化を開始する。温度は室温より徐々に上昇さ
せて50〜55℃で2時間反応させた後、更に80〜8
5℃で2時間反応させる。昇温時間も含め5時間でSO
3ガスの吹き込み(ONTの108モル%)を中止す
る。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例 1 攪拌機、バッフル、ガス吹き込み管を付けたSUS30
4製の10L反応槽に、原料ONT4.11Kg(30
モル)とONT−スルフォン生成抑制剤として重炭酸ア
ンモン0.14Kgを仕込む。吹き込み管より乾燥空気
1.6m3/hで5分間通して吹き込み管内のONTを
追い出す。次いで9%SO3ガスを1.6m3/hとして
スルフォン化を開始する。温度は室温より徐々に上昇さ
せて50〜55℃で2時間反応させた後、更に80〜8
5℃で2時間反応させる。昇温時間も含め5時間でSO
3ガスの吹き込み(ONTの108モル%)を中止す
る。
【0015】この時点での未反応ONTはHPLC分析
で13.6%であった。更に加温して110〜120℃
で4時間熟成すると未反応ONTは0.66%に減少し
た。分析のために水分解し、生成した硫酸を電位差滴定
分析により求めたところ、5.50%であった。又、得
られたONT−スルフォン酸の純度は92.6%であっ
た。
で13.6%であった。更に加温して110〜120℃
で4時間熟成すると未反応ONTは0.66%に減少し
た。分析のために水分解し、生成した硫酸を電位差滴定
分析により求めたところ、5.50%であった。又、得
られたONT−スルフォン酸の純度は92.6%であっ
た。
【0016】熟成後の反応生成物500g(ONT含量
2.0%)を水600gに溶かし、80℃で30分間加
温して粗ONT−スルフォン酸水溶液とする。本溶液を
更に加温してONTを水蒸気蒸留し、同時に留出水と同
量の水を補給し続ける。留出水はONTを懸濁して白濁
状であるが、730ml留出後液は透明となった。更
に、80ml留出すると釜残中のONT−スルフォン酸
水溶液には未反応のONTは検出できなくなった。本溶
液を冷却して析出するONT−スルフォン5.5gをろ
過により除去して42%のONT−スルフォン酸水溶液
1100gを得た。
2.0%)を水600gに溶かし、80℃で30分間加
温して粗ONT−スルフォン酸水溶液とする。本溶液を
更に加温してONTを水蒸気蒸留し、同時に留出水と同
量の水を補給し続ける。留出水はONTを懸濁して白濁
状であるが、730ml留出後液は透明となった。更
に、80ml留出すると釜残中のONT−スルフォン酸
水溶液には未反応のONTは検出できなくなった。本溶
液を冷却して析出するONT−スルフォン5.5gをろ
過により除去して42%のONT−スルフォン酸水溶液
1100gを得た。
【0017】実施例 2実施例1の 熟成後の反応生成物500g(ONT含量
2.0%)を水600gに溶かし、80℃で30分間加
温して粗ONT−スルフォン酸水溶液とする。本溶液を
冷却して析出するONT−スルフォン5.5gを除き、
次いで45%苛性ソーダ213gで中和した。中和後加
温して、ONTを水と共に蒸留し同時に留出水と同量の
水を補給し続けた。留出水はONTを懸濁して白濁状で
あったが600ml留出後、透明となった。更に70m
l留出すると釜残中のONT−スルフォン酸ソーダ塩水
溶液には未反応ONTは検出されなくなった。得られた
溶液は更に濃縮・乾燥して粉末とした。ONT−スルフ
ォン酸ソーダの収量は559g、純度は91%であっ
た。
2.0%)を水600gに溶かし、80℃で30分間加
温して粗ONT−スルフォン酸水溶液とする。本溶液を
冷却して析出するONT−スルフォン5.5gを除き、
次いで45%苛性ソーダ213gで中和した。中和後加
温して、ONTを水と共に蒸留し同時に留出水と同量の
水を補給し続けた。留出水はONTを懸濁して白濁状で
あったが600ml留出後、透明となった。更に70m
l留出すると釜残中のONT−スルフォン酸ソーダ塩水
溶液には未反応ONTは検出されなくなった。得られた
溶液は更に濃縮・乾燥して粉末とした。ONT−スルフ
ォン酸ソーダの収量は559g、純度は91%であっ
た。
【0018】実施例 3 実施例1と同様に反応及び熟成を行い、熟成後の反応生
成物5,000g(ONT含量2.3%)を水6,00
0gに溶かし、80℃で30分間加温した後冷却し、析
出したONT−スルフォン55gをろ過により除去して
42%の粗ONT−スルフォン酸水溶液10,900g
を得た。スチーム導入装置の付いた2Lの反応フラスコ
に充填物として管状ガラス(外形4mm、内径2mm、
長さ4mm)を充填した保温付き精留塔(内径30m
m、高さ120cm)を取り付け、上部より一定量滴下
できる滴下管、留出液を冷却捕集できる装置を取り付け
て未反応ONTの水蒸気蒸留装置とする。
成物5,000g(ONT含量2.3%)を水6,00
0gに溶かし、80℃で30分間加温した後冷却し、析
出したONT−スルフォン55gをろ過により除去して
42%の粗ONT−スルフォン酸水溶液10,900g
を得た。スチーム導入装置の付いた2Lの反応フラスコ
に充填物として管状ガラス(外形4mm、内径2mm、
長さ4mm)を充填した保温付き精留塔(内径30m
m、高さ120cm)を取り付け、上部より一定量滴下
できる滴下管、留出液を冷却捕集できる装置を取り付け
て未反応ONTの水蒸気蒸留装置とする。
【0019】本装置の下部フラスコより精留塔にスチー
ムを610ml/h(水換算値)で送りながら加温し、
上部滴下管より粗ONT酸水溶液を80〜90℃に加温
して3300ml/hで滴下する。留出する液はONT
の懸濁のため白濁する。下部フラスコに留まったONT
スルフォン酸水溶液は未反応ONTを検出しなかった。
ムを610ml/h(水換算値)で送りながら加温し、
上部滴下管より粗ONT酸水溶液を80〜90℃に加温
して3300ml/hで滴下する。留出する液はONT
の懸濁のため白濁する。下部フラスコに留まったONT
スルフォン酸水溶液は未反応ONTを検出しなかった。
【0020】実施例 4 実施例3で示した水蒸気蒸留装置と同じ装置で、充填物
のみをMcMahonパッキン(外型6mm)に変え
て、下部フラスコより精留塔にスチームを610ml/
hで送りながら加温し、上部滴下管より実施例1の熟成
後の反応生成物5,000gを、実施例2と同様に調製
した粗ONT−スルフォン酸ソーダ塩水溶液を70〜8
0℃に保持して4600ml/hで滴下した。留出する
共沸液はONTの懸濁により白濁していた。下部フラス
コに留まったONT−スルフォン酸ソーダ塩水溶液には
未反応ONTは検出されなかった。
のみをMcMahonパッキン(外型6mm)に変え
て、下部フラスコより精留塔にスチームを610ml/
hで送りながら加温し、上部滴下管より実施例1の熟成
後の反応生成物5,000gを、実施例2と同様に調製
した粗ONT−スルフォン酸ソーダ塩水溶液を70〜8
0℃に保持して4600ml/hで滴下した。留出する
共沸液はONTの懸濁により白濁していた。下部フラス
コに留まったONT−スルフォン酸ソーダ塩水溶液には
未反応ONTは検出されなかった。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法によればONTをSO 3ガ
スでスルフォン化した反応生成物は、熟成により残留O
NT及びSO3の相互反応で何れも減少させることがで
きる。熟成後の反応生成物中の未反応ONTは水蒸気蒸
留により除去できる。この結果ONT臭がなく、且つ硫
酸(ソーダ塩の場合にはぼう硝)の残留量を低くコント
ロールされたONT−スルフォン或いはONT−スルフ
ォン酸ソーダが得られる。本発明の方法では従来法では
避けることができなかった廃酸を全く排出せず、環境問
題に対応できる方法である。又水蒸気蒸留により、留出
した未反応ONTは再び原料として使用可能である。
スでスルフォン化した反応生成物は、熟成により残留O
NT及びSO3の相互反応で何れも減少させることがで
きる。熟成後の反応生成物中の未反応ONTは水蒸気蒸
留により除去できる。この結果ONT臭がなく、且つ硫
酸(ソーダ塩の場合にはぼう硝)の残留量を低くコント
ロールされたONT−スルフォン或いはONT−スルフ
ォン酸ソーダが得られる。本発明の方法では従来法では
避けることができなかった廃酸を全く排出せず、環境問
題に対応できる方法である。又水蒸気蒸留により、留出
した未反応ONTは再び原料として使用可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 宏 愛知県名古屋市港区築地町7日産化学工業 株式会社名古屋工場内 (72)発明者 久保正雄 東京都千代田区神田錦町3丁目7番地1日 産化学工業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 O−ニトロトルエンをSO3ガス(ガス
濃度3〜60Vol%)又は液体SO3によりスルフォ
ン化して4−メチル−3−ニトロベンゼンスルフォン酸
を製造する方法において、SO3をスルフォン化に必要
な理論量の90モル%〜130モル%使用してスルフォ
ン化反応を行い、次いで熟成することにより残存するO
−ニトロトルエン及びSO3を少なくし、しかる後未反
応O−ニトロトルエンを除去することを特徴とする4−
メチル−3−ニトロベンゼンスルフォン酸及びそのソー
ダ塩の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、熟成後の反応生成物
を2〜50mmHgの減圧下で加温し、同時に乾燥空気
を吹き込むことにより未反応のO−ニトロトルエンを除
去することを特徴とする4−メチル−3−ニトロベンゼ
ンスルフォン酸の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1において、熟成後の反応生成物
を水に溶解し、未反応O−ニトロトルエンを水と共に蒸
留して除去することを特徴とする4−メチル−3−ニト
ロベンゼンスルフォン酸の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1において、熟成後の反応生成物
を水に溶解し、次いで苛性ソーダで中和した後、未反応
のO−ニトロトルエンを水と共に蒸留して除去すること
を特徴とする4−メチル−3−ニトロベンゼンスルフォ
ン酸ソーダ塩の製造方法。 - 【請求項5】 請求項3において、水に溶解させた反応
生成物水溶液を充填塔の上部より供給し、下部より水蒸
気を向流で吹き込むことにより未反応O−ニトロトルエ
ンを除去することを特徴とする4−メチル−3−ニトロ
ベンゼンスルフォン酸の製造方法。 - 【請求項6】 請求項4において、苛性ソーダで中和し
た反応生成物水溶液を充填塔の上部より供給し、下部よ
り水蒸気を向流で吹き込むことにより未反応O−ニトロ
トルエン除去することを特徴とする4−メチル−3−ニ
トロベンゼンスルフォン酸ソーダ塩の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24746091A JPH0586015A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 4−メチル−3−ニトロベンゼンスルフオン酸及びそのソーダ塩の製造方法 |
EP92116176A EP0534360A1 (en) | 1991-09-26 | 1992-09-22 | Method of preparing nitrotoluenesulfonic acids and sodium salts thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24746091A JPH0586015A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 4−メチル−3−ニトロベンゼンスルフオン酸及びそのソーダ塩の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586015A true JPH0586015A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17163780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24746091A Pending JPH0586015A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 4−メチル−3−ニトロベンゼンスルフオン酸及びそのソーダ塩の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0586015A (ja) |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP24746091A patent/JPH0586015A/ja active Pending
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