JPH0585139A - 車両のサスペンシヨン装置 - Google Patents

車両のサスペンシヨン装置

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JPH0585139A
JPH0585139A JP25227491A JP25227491A JPH0585139A JP H0585139 A JPH0585139 A JP H0585139A JP 25227491 A JP25227491 A JP 25227491A JP 25227491 A JP25227491 A JP 25227491A JP H0585139 A JPH0585139 A JP H0585139A
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JP
Japan
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pressure
valve
fluid
accumulator
vehicle
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Application number
JP25227491A
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English (en)
Inventor
Shin Takehara
伸 竹原
Toshiki Morita
俊樹 森田
Kenji Hamada
謙二 浜田
Akira Nakayama
中山  晃
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流量制御弁のリークに有効に対処して、安定
な走行を確保する。 【構成】 車体と各車輪との間にそれぞれ配置された流
体シリンダに対する流体の給排を制御して車両のサスペ
ンション特性を変更可能とする。ポンプから吐出される
流体をアキュムレータに供給してその蓄圧力を調整する
圧力調整弁と、上記アキュムレータの蓄圧力を検出する
蓄圧力検出手段と、上記流量制御弁と流体シリンダとの
間の通路に設けられ、該流体シリンダへの流体の給排制
御中はその通路を連通させるポペット式の遮断弁とを備
える。そして、アキュムレータの蓄圧力Pが上記圧力調
整弁による圧力設定範囲の下限値よりも低い第1の所定
値(110kgf /cm2 )以下のときには、先ず、上記流
体シリンダへの流体の供給を規制する。この供給規制に
も拘らず、アキュムレータの蓄圧力Pが第1の所定値よ
りも低い第2の所定値(100kgf /cm2 )以下になっ
たときに上記遮断弁を閉じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体シリンダへの流量
を給排制御してサスペンション特性を可変にする車両の
サスペンション装置に関し、特に、流量制御弁のリーク
対策に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のサスペンション装置と
して、例えば特開平2−169317号公報に開示され
るように、車体と各車輪との間にそれぞれ流体シリンダ
を配設し、該各流体シリンダへの流量を流量制御弁によ
り各車輪毎に独立的に給排制御して、車両のサスペンシ
ョン特性を運転状態に応じて可変とするいわゆるアクテ
ィブ・コントロール・サスペンション装置(ACS装
置)は知られている。
【0003】そして、一般に、このようなACS装置に
おいては、流体シリンダに供給される作動流体を蓄える
アキュムレータを設け、エンジンにより駆動されるポン
プから作動流体を上記アキュムレータ内に供給して蓄圧
し、このアキュムレータ内に蓄えられた作動流体を上記
流量制御弁を介して流体シリンダに供給することによ
り、車両の走行状態の如何に拘らず、上記作動流体の供
給圧を所定値に維持するようにすることが行われてい
る。また、上記アキュムレータ内の蓄圧力を検出する検
出手段と、上記ポンプから吐出される流体をアキュムレ
ータに供給してその蓄圧力を調整する圧力調整弁とを設
け、上記圧力調整弁によりアキュムレータ内の蓄圧力を
所定の圧力範囲内に保持するよう制御する一方、アキュ
ムレータ内の蓄圧力が上記圧力範囲の下限値よりも低く
なったときに上記流量制御弁を全て閉じて流体シリンダ
に対する流体の給排を中止するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の如く
アキュムレータ内の蓄圧力が上記圧力範囲の下限値より
も低くなったときに流量制御弁を全て閉じた場合でも、
アキュムレータ内の蓄圧力が圧力範囲の下限値以上に回
復しないことがある。これは、流量制御弁がリークをを
生じ易いスプール式のバルブからなることによりもので
ある。特に、この流量制御弁のリークは、悪路を走行す
る際に流体シリンダに対して路面側から大きな突上げ力
が作用したときなどに顕著に生じ、車高が著しく低くな
って走行不能に陥る可能性がある。
【0005】一方、従来のACS装置においては、流量
制御弁と流体シリンダとの間の通路にチェック弁等のポ
ペット式遮断弁を設け、エンジン駆動中は該遮断弁を開
いて上記流体シリンダに対する流体の給排を自在にし、
エンジン停止時に遮断弁を閉じて流体シリンダに対する
流体の給排を禁止し、車高を現状のままに維持するよう
になっている。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、特に、上記ポペット式
遮断弁に着目し、その遮断弁を利用して、アキュムレー
タ内の蓄圧力が上記圧力範囲の下限値よりも低くなった
ときに流量制御弁を全て閉じた場合における該流量制御
弁のリーク問題に対して有効に対処し得る車両のサスペ
ンション装置を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、車体と各車輪との間にそれ
ぞれ配置された流体シリンダと、該各流体シリンダに対
する流体の給排を制御するスプール式の流量制御弁とを
備えて、車両のサスペンション特性を変更可能とする車
両のサスペンション装置において、ポンプから吐出され
る流体をアキュムレータに供給してその蓄圧力を調整す
る圧力調整弁と、上記アキュムレータの蓄圧力を検出す
る蓄圧力検出手段と、上記流量制御弁と流体シリンダと
の間の通路に設けられ、該流体シリンダへの流体の給排
制御中はその通路を連通させるポペット式の遮断弁と、
上記蓄圧力検出手段で検出されたアキュムレータの蓄圧
力が上記圧力調整弁による圧力設定範囲の下限値よりも
低い第1の所定値以下のときに上記流体シリンダへの流
体の供給を規制する規制手段と、該規制手段による流体
供給の規制中に上記アキュムレータの蓄圧力が上記第1
の所定値よりも更に低い第2の所定値以下になったとき
に上記遮断弁を閉じる遮断弁制御手段とを備える構成と
するものである。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明をより具体的に示すものであって、上記遮断弁を、ア
キュムレータ側のメイン通路の流体圧がパイロット圧と
して導入される構成とし、また、上記遮断弁制御手段
を、上記アキュムレータ内及びメイン通路内の流体をド
レンするフェイルセイフ弁と、上記遮断弁を閉じる時メ
イン圧が遮断弁の閉作動時のパイロット圧値よりも若干
低くなるように上記フェイルセイフ弁を制御する制御部
とによって構成するものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成要件に加えて、上記遮断弁制御手段により遮断
弁を閉じる時に点灯する警告灯を、故障時に点灯する警
告灯とは別異に設ける構成とする。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
アキュムレータの蓄圧力が圧力調整弁による圧力設定範
囲の下限値よりも低い第1の所定値以下となったときに
は、規制手段によって流体シリンダへの流体の供給を規
制し、その間にポンプから吐出される流体をアキュムレ
ータに供給してその蓄圧力を高める。この処置を採った
後流量制御弁のリークに起因してアキュムレータの蓄圧
力が更に低下したときには、遮閉弁制御手段により遮断
弁が閉じられる。これにより、流量制御弁のリークに起
因するアキュムレータの蓄圧力の低下ひいては車高の低
下が防止される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1は本発明の第1実施例に係わる車両の
サスペンション装置を示し、1は車体、2F は前輪、2
R は後輪であって、車体1と前輪2F との間および車体
1と後輪2R との間には、各々流体シリンダ3が配置さ
れている。該各流体シリンダ3は、シリンダ本体3a 内
に嵌挿したピストン3b により流体室3c が画成されて
いる。上記ピストン3b に連結したロッド3d の上端部
は車体1に連結され、シリンダ本体3a は各々車輪2F
,2R に連結されている。
【0013】上記各流体シリンダ3の流体室3c には、
各々、連通路4を介してガスばね5が連通接続されてい
る。該各ガスばね5は、ダイヤフラム5e によりガス室
5fと液圧室5g とに区画されており、該液圧室5g は
流体シリンダ3の液圧室3cに連通している。
【0014】また、8は油圧ポンプ、9,9は該油圧ポ
ンプ8と各流体シリンダ3とを連通する高圧ラインとし
ての液圧通路10に介設された流量制御弁であって、該
流量制御弁9は各流体シリンダ3への流体(油)の供給
・排出を行って流量を調整する機能を有する。
【0015】さらに、12は油圧ポンプ8の油吐出圧
(メイン圧)ひいては後述するアキュムレータ22a,
22bの蓄圧力を検出する蓄圧力検出手段としてのメイ
ン圧センサ、13は各流体シリンダ3の液圧室3c の液
圧を検出するシリンダ圧センサ、14は対応する車輪2
F,2R の車高(シリンダストロ−ク量)を検出する車高
センサ、15は車両の上下加速度(車輪2F,2R のばね
上加速度)を検出する上下加速度センサ、16は車両の
横加速度を検出する横加速度センサ、17は操舵輪たる
前輪2F の操舵角を検出する舵角センサ、18は車速を
検出する車速センサであり、これらのセンサ12〜18
の検出信号は各々内部にCPU等を有するコントローラ
19に入力されて、サスペンション特性の可変制御に供
される。
【0016】さらにまた、110はインストルメントパ
ネル(図示せず)の運転座席前方部分等に取付けられる
警告表示部であって、該警告表示部110は、上記コン
トローラ19からの点灯指令信号を各々受け、流量制御
系の各種機器の故障時に点灯する警告灯Aと、後述する
チェック弁38を閉じて流量の給排制御を中止するとき
に点灯する警告灯Bとを有している。
【0017】図2は上記各流体シリンダ3に対する流体
の給排を制御する油圧回路を示す。この図において、油
圧ポンプ8は可変容量形の斜板ピストンポンプからな
り、駆動源20により駆動されるパワーステアリング装
置用の油圧ポンプ21と二連に接続されている。この油
圧ポンプ8に接続された高圧ライン10には3つのアキ
ュムレータ22a ,22a ,22a が同一箇所で連通接
続されているとともに、その接続箇所で液圧通路10は
前輪側通路10F と後輪側通路10R とに分岐されてい
る。さらに、前輪側通路10F は左前輪側通路10FLと
右前輪側通路10FRとに分岐され、該各通路10FL,1
0FRには対応する車輪の流体シリンダ3FL,3FRの液圧
室3c が連通されている。一方、後輪側通路10R には
1つのアキュムレータ22bが連通接続されているとと
もに、その下流側で左後輪側通路10RLと右後輪側通路
10RRとに分岐され、該各通路10RL,10RRには対応
する車輪の流体シリンダ3RL,3RRの液圧室3c が連通
されている。
【0018】上記各流体シリンダ3FL,3FR,3RL,3
RRに接続するガスばね5FL,5FR,5RL,5RRは、各
々、具体的には複数個(図では4個)ずつ備えられ、こ
れらのガスばね5a ,5b ,5c ,5d は、対応する流
体シリンダ3の液圧室3c に連通路4を介して互いに並
列に接続されている。また、上記ガスばね5a 〜5d
は、各々連通路4の分岐部に介設したオリフィス25を
備えていて、その各オリフィス25での減衰作用と、ガ
ス室5f に封入されたガスの緩衝作用との双方を発揮す
るようになっている。上記第1のガスばね5a と第2の
ガスばね5b との間の連通路4には該連通路4の通路面
積を調整する減衰力切換バルブ26が介設されており、
該切換バルブ26は、連通路4を開く開位置と、その通
路面積を顕著に絞る絞位置との二位置を有する。
【0019】また、上記液圧通路10にはアキュムレー
タ22aの上流側にアンロード弁27と流量制御弁28
とが接続されている。上記アンロード弁27は、油圧ポ
ンプ8から吐出される圧油を油圧ポンプ8の斜板操作用
シリンダ8a に導入して油圧ポンプ8の油吐出量を減少
させる導入位置と、上記シリンダ8a 内の圧油を排出す
る排出位置とを有し、油圧ポンプ8の油吐出圧が所定の
上限油吐出圧(約160kgf /cm2 )以上になったとき
に排出位置から導入位置に切り替わり、この状態を所定
の下限吐出圧(約120kgf /cm2 )以下になるまで維
持するように設けられていて、油圧ポンプ8の油吐出圧
を所定の圧力設定範囲内(120〜160kgf /cm2
に保持制御する圧力調整弁としての機能を有している。
上記流量制御弁28は、油圧ポンプ8からの圧油を上記
アンロード弁27を介して油圧ポンプ8の斜板操作用シ
リンダ8a に導入する導入位置と、上記シリンダ8a 内
の圧油をアンロード弁27からリザーブタンク29に排
出する排出位置とを有し、アンロード弁27により油圧
ポンプ8の油吐出圧が所定の圧力設定範囲内に保持され
ているときに液圧通路10の絞り30配設部の上・下流
間の差圧を一定に保持し油圧ポンプ8の油吐出量を一定
に保持制御する機能を有している。しかして、各流体シ
リンダ3への油の供給はアキュムレータ22a,22b
の蓄圧力でもって行われる。尚、アキュムレータ22
a,22bの蓄圧力は、メイン通路たる液圧通路10の
アキュムレータ下流側部分での圧力と略等しく、この蓄
圧力をもってメイン圧という。
【0020】一方、液圧通路10のアキュムレータ22
a下流側には車両の4輪に対応して4つの流量制御弁
9,9,…が設けられている。以下、各車輪に対応した
部分の構成は同一であるので、左前輪側のみについて説
明し、他はその説明を省略する。すなわち、流量制御弁
9は流入弁35と排出弁37とから成る。該流入弁35
は閉位置と、開度可変な流体供給位置(開位置)との二
位置を有すると共に、液圧通路10の左前輪側通路10
FLに介設されていて、その微妙(微小)な開閉動作によ
る流体供給位置時にアキュムレータ22aに蓄積された
流体を左前輪側通路10FLから流体シリンダ3FLに供給
するものである。また、排出弁37は閉位置と、開度可
変な流体排出位置(開位置)との二位置を有すると共
に、左前輪側通路10FLをリザーブタンク29に接続す
る低圧ライン36に介設されていて、その微小な開閉動
作による流体排出位置時に流体シリンダ3FLに供給され
た流体を低圧ライン36を介してリザーブタンク29に
排出するものである。上記流入弁35及び排出弁37
は、共にスプール式のものであり、かつ開位置にて流体
の圧力を所定値に保持する差圧弁を内蔵する。
【0021】また、上記流入弁35と流体シリンダ3FL
との間の左前輪側通路10FLにはポペット式遮断弁とし
てのパイロット圧応動形のチェック弁38が介設されて
いる。該チェック弁38は、パイロットライン39によ
って流入弁35の上流側の液圧通路10における油圧
(つまりメイン圧ないしアキュムレータ22a,22b
の蓄圧力)がパイロット圧として導入され、このパイロ
ット圧が70kgf /cm2 以下のときに閉じるように設け
られている。つまり、メイン圧が70kgf /cm2 以上の
ときにのみ流体シリンダ3への圧油の供給と共に流体シ
リンダ3内の油の排出が可能となる。
【0022】さらに、41は液圧通路10のアキュムレ
ータ22a下流側と低圧ライン36とを連通する連通路
42に介設されたフェイルセイフ弁であって、故障時に
開位置に切換えられてアキュムレータ22a,22bの
蓄油をリザーブタンク29に戻し、高圧状態を解除する
機能を有する。また、43はパイロットライン39に設
けられた絞りであって、上記フェイルセイフ弁41の開
作動時にチェック弁38が閉じるのを遅延させる機能を
有する。44は前輪側の各流体シリンダ3FL,3FRの液
圧室3cの油圧が異常に上昇した時に開作動してその油
を低圧ライン36に戻すリリーフ弁である。45は低圧
ライン36に接続されたリターンアキュムレータであっ
て、流体シリンダ3からの油の排出時に蓄圧作用を行う
ものである。
【0023】次に、コントローラ19による各流体シリ
ンダ3への流量制御を図3及び図4に基づいて説明す
る。
【0024】同図では、基本的に、各車輪の車高センサ
14FR,14FL,14RR,14RLの車高変位信号XFR,
XFL,XRR,XRLに基づいて車高を目標車高に制御する
制御系Aと、車高変位信号から得られる車高変位速度信
号YFR,YFL,YRR,YRLに基づいて車高変位速度を抑
制する制御系Bと、3個の上下加速度センサ15FR,1
5FL,15R の上下加速度信号GFR,GFL,GR に基づ
いて車両の上下振動の低減を図る制御系Cと、各車輪の
シリンダ圧センサ13FR,13FL,13RR,13RLの圧
力信号PFR,PFL,PRR,PRLに基づいて車体のねじれ
を演算し、該ねじれを抑制する制御系Dと、横加速度セ
ンサ16の横加速度信号YG に基づいて車両のヨーイン
グを抑制する制御系Eとを有している。尚、添字FRは右
前輪のものを、FLは左前輪のものを、RRは右後輪のもの
を、RLは左後輪のものを、L は前輪側のものを、R は後
輪側のものをそれぞれ意味する。
【0025】上記制御系Aにおいて、50は4個の車高
センサ14FR,14FL,14RR,14RLの車高変位信号
XFR,XFL,XRR,XRLうち、左右の前輪2F 側の出力
XFR,XFLを合計すると共に左右の後輪2R 側の出力X
RR,XRLを合計して、車両のバウンス成分を演算するバ
ウンス成分演算部である。また、51は左右の前輪2F
側の出力XFR,XFLの合計値から、左右の後輪2R 側の
出力XRR,XRLの合計値を減算して、車両のピッチ成分
を演算するピッチ成分演算部、52は左右の前輪2F 側
の出力の差分XFR−XFLと、左右の後輪2R 側の出力の
差分XRR−XRLとを加算して、車両のロール成分を演算
するロール成分演算である。
【0026】また、53は上記バウンス成分演算部50
で演算した車両のバウンス成分および目標平均車高TH
を入力して、ゲイン係数KB1に基づいてバウンス制御で
の各車輪の流量制御弁9に対する制御量を演算するバウ
ンス制御部である。また、54はピッチ成分演算部51
で演算した車両のピッチ成分を入力して、ゲイン係数K
P1に基づいてピッチ制御での各流量制御弁9の制御量を
演算するピッチ制御部、同様に55はロール成分演算部
52で演算された車両のロール成分および目標ロール変
位量TR を入力して、ゲイン係数KRF1 ,KRR1 に基づ
いて目標ロール変位量TR に対応する車高になるよう
に、ロール制御での各流量制御弁9の制御量を演算する
ロール制御部である。
【0027】そして、車高を目標車高にすべく、上記各
制御部53,54,55で演算された各制御量は、各車
輪毎にその正負が反転(車高センサ14の車高変位信号
の正負とは逆になるように反転)させられた後、各車輪
に対するバウンス、ピッチ、ロールの各制御量が加算さ
れ、制御系Aにおいて、対応する流量制御弁9の流量信
号QFR1 ,QFL1 ,QRR1 ,QRL1が得られる。
【0028】上記各車高センサ14FR〜14RLと演算部
50,51,52との間にはそれぞれローパスフィルタ
ー80FR,80FL,80RR,80RLが配置され、これら
のローパスフィルター80FR〜80RLは、車高センサ1
4FR〜14RLからの車高変位信号XFR,XFL,XRR,X
RLが予め設定された遮断周波数XH1,XH2,XH3,XH4
を越えたときは、その車高変位信号XFR〜XRLを遮断
し、遮断周波数XH1〜XH4以下の車高変位信号XFR〜X
RLのみを出力するものである。
【0029】次に、上記制御系Bにおいて、上記車高セ
ンサ14FR〜14RLからの車高変位信号XFR,XFL,X
RR,XRLは、それぞれ微分器56FR,56FL,56RR,
56RLに入力され、該各微分器56FR〜56RLにより、
車高変位信号XFR,XFL,XRR,XRLの微分成分、すな
わち車高変位速度信号YFR,YFL,YRR,YRLが得られ
る。
【0030】なお、車高変位速度Yは、 Y=(Xn −Xn1)/T Xn :時刻tの車高変位 Xn1:時刻t−1の車高変位 T:サンプリング時間 により求められる。
【0031】また、57aは左右の前輪2F 側の出力Y
FR,YFLの合計値から、左右の後輪2R 側の出力YRR,
YRLの合計値を減算して、車両のピッチ成分を演算する
ピッチ成分演算部、57bは左右の前輪2F 側の出力の
差分YFR−YFLと、左右の後輪2R 側の出力の差分YRR
−YRLとを加算して、車両のロール成分を演算するロー
ル成分演算部である。また、58は上記ピッチ成分演算
部57aで演算された車両のピッチ成分を入力して、ゲ
イン係数Kp2に基づいてピッチ制御での各流量制御弁9
の制御量を演算するピッチ制御部、59はロール成分演
算部57bで演算された車両のロール成分を入力して、
ゲイン係数KRF2,KRR2 に基づいてロール制御での各
流量制御弁9の制御量を演算するロール制御部である。
【0032】そして、上記各制御部58,59で演算さ
れた各制御量は、各車輪毎にその正負が反転(微分器5
6FL〜56RLの車高変位速度信号の正負とは逆になるよ
うに反転)させられた後、各車輪に対するピッチ、ロー
ルの各制御量が加算され、制御系Bにおいて、対応する
流量制御弁9の流量信号QFR2 ,QFL2 ,QRR2 ,QRL
2 が得られる。
【0033】次に、上記制御系Cにおいて、60は3個
の上下加速度センサ15FR,15FL,15R の出力GF
R,GFL,GRを合計して、車両のバウンス成分を演算す
るバウンス成分演算部、61は3個の上下加速度センサ
15FR,15FL,15R の出力のうち、左右の前輪2F
側の出力GFR,GFLの各半分値の合計値から、後輪2R
側の出力GR を減算して、車両のピッチ成分を演算する
ピッチ成分演算部、62は右側前輪側の出力GFRから、
左側前輪側の出力GFLを減算して、車両のロール成分を
演算するロール成分演算部である。
【0034】また、63は上記バウンス成分演算部60
で演算された車両のバウンス成分を入力して、ゲイン係
数KB3に基づいてバウンス制御での各車輪の流量制御弁
9に対する制御量を演算するバウンス制御部、64はピ
ッチ成分演算部61で演算された車両のピッチ成分を入
力して、ゲイン係数KP3に基づいてピッチ制御での各流
量制御弁9の制御量を演算するピッチ制御部、65はロ
ール成分演算部62で演算された車両のロール成分を入
力して、ゲイン係数KFR3 ,KRR3 に基づいてロール制
御での各流量制御弁9の制御量を演算するロール制御部
である。
【0035】そして、車両の上下振動をバウンス成分、
ピッチ成分、ロール成分で抑えるべく、上記各制御部6
3,64,65で演算された各制御量は、各車輪毎にそ
の正負が反転させられた後、各車輪に対するバウンス、
ピッチ、ロールの各制御量が加算され、制御系Cにおい
て、対応する流量制御弁9の流量信号QFR3 ,QFL3,
QRR3 ,QRL3 が得られる。
【0036】上記各上下加速度センサ15FR,15FL,
15R と演算部60,61,62との間にはそれぞれロ
ーパスフィルター85FR,85FL,85R が配置され、
これらのローパスフィルター85FR〜85R は、上下加
速度センサ15FR〜15R からの上下加速度信号XFR,
XFL,XR が予め設定された遮断周波数XG1,XG2,X
G3を越えたときは、その上下加速度信号XFR〜XR を遮
断し、遮断周波数XG1〜XG3以下の上下加速度信号XFR
〜XRLのみを出力するものである。
【0037】次に、上記制御系Dにおいて、70は前輪
側の2個のシリンダ圧センサ13FR,13FLの液圧信号
PFR,PFLを入力して、前輪側の合計液圧(PFR+PF
L)に対する左右輪の液圧差(PFR−PFL)の比Pf =
(PFR−PFL)/(PFR+PFL)を演算する前輪側の液
圧比演算部70aと、後輪側で同様の液圧比Pr =(P
RR−PRL)/(PRR+PRL)を演算する後輪側の液圧比
演算部70bとからなるウォープ制御部70である。そ
して、後輪側の液圧比Pr をゲイン係数ωF で所定倍し
た後、これを前輪側の液圧比Pf から減算し、その結果
を、ゲイン係数ωA で所定倍すると共に、前輪側ではゲ
イン係数ωC で所定倍し、その後、各車輪に対する制御
量を左右輪間で均一化すべく反転して、制御系Dにおい
て、対応する流量制御弁9の流量信号QFR4 ,QFL4 ,
QRR4 ,QRL4 が得られる。
【0038】上記各シリンダ圧センサ13FR〜13RLと
演算部70a,70bとの間にはそれぞれローパスフィ
ルター75FR,75FL,75RR,75RLが配置され、こ
れらのローパスフィルター75FR〜75RLは、シリンダ
圧センサ13FR〜13RLからの液圧信号PFR,PFL,P
RR,PRLが予め設定された遮断周波数XP1,XP2,XP
3,XP4を越えたときは、その車高変位信号PFR〜PRL
を遮断し、遮断周波数XP1〜XP4以下の車高変位信号P
FR〜PRLのみを出力するものである。
【0039】次に、上記制御系Eにおいて、90は横加
速度センサ16の横加速度信号YGを入力して、ゲイン
係数KG に基づいて、車両の横加速度を抑制するための
制御量を演算する制御部である。そして、この制御部9
0で演算された制御量は、前側と後側とで制御比率が係
数AGFで変更された後、右側車輪と左側車輪とで符号を
反転することにより、対応する流量制御弁9の流量信号
QFR5 ,QRL5 ,QRR5 ,QRL5 が得られる。
【0040】上記横加速度センサ16と制御部90との
間にはローパスフィルター91が配置され、該ローパス
フィルター91は、横加速度センサ16からの横加速度
信号YG が予め設定された遮断周波数XY を越えたとき
は、この横加速度信号YG を遮断し、遮断周波数XY 以
下の車高変位信号YG のみを出力するものである。
【0041】以上のようにして、各流量制御弁9毎に決
定された流量信号の車高変位成分QFR1 ,QFL1 ,QRR
1 ,QRL1 、車高変位速度成分QFR2 ,QFL2 ,QRR2
,QRL2 、上下加速度成分QFR3 ,QFL3 ,QRR3 ,
QRL3 、圧力成分QFR4 ,QFL4 ,QRR4 ,QRL4 、及
び横加速度成分QFR5 ,QFL5 ,QRR5 ,QRL5 は、最
終的に加算され、補正部100FR,100FL,100R
R,100RLでこれらの加算値に各々補正値KH1,KH
2,KH3,KH4を乗算して、最終的なトータル流量信号
QFR,QFL,QRR,QRLが得られる。
【0042】次に、本発明の特徴点である、コントロー
ラ19によるメイン圧制御を、図5〜図7を参照しなが
ら説明する。
【0043】図5において、スタートした後、先ず、ス
テップS1でフラグが「1」であるか否かを、ステップ
S2でフラグFが「2」であるか否かを、ステップS3
でフラグFが「3」であるか否かをそれぞれ判定する。
ここで、フラグFが「1」であることは、フェイルセイ
フ弁41が開位置に切換えられた状態にあることを意味
する。フラグFが「2」であることは、各流体シリンダ
3への流体の供給を規制している状態にあることを意味
する。また、フラグFが「3」であることは、各チェッ
ク弁38を閉じて流体シリンダ3への流体の給排を休止
している状態にあることを意味する。
【0044】そして、フラグFが「1」,「2」及び
「3」のいずれでもない「0」のときには、ステップS
4でメイン圧Pがアンロード弁27による所定の設定圧
力範囲の上限値(160kgf /cm2 )以上であるか否か
を判定し、その判定がYESのときには、ステップS2
8でアンロード弁27を導入位置に切換えて油圧ポンプ
8の油吐出量を減少させ(アンロード)、しかる後にリ
ターンする。一方、判定がNOのときには、ステップS
5でメイン圧Pがアンロード弁27による所定の設定圧
力範囲の下限値(120kgf /cm2 )以下であるか否か
を判定し、その判定がNOのとき、つまりメイン圧が上
記設定圧力範囲内にあるときにはそのままリターンし、
メイン圧Pが120kgf /cm2 以下のときには、ステッ
プS6でメイン圧Pが110kgf /cm2 以下であるか否
かを判定する。
【0045】上記ステップS6の判定がNOのとき、つ
まりメイン圧Pが110kgf /cm2以上のときには、ス
テップS29でアンロード弁27を排出位置に切換えて
油圧ポンプ8の吐出量を増大させ(ロード)、しかる後
にリターンする。一方、メイン圧Pが110kgf /cm2
以下のときには、ステップS7で更にメイン圧Pが10
0kgf /cm2 以下であるか否かを判定する。この判定が
NOのときには、ステップS30で各補正部100FR,
100FL,100RR,100RLの補正値KH1,KH2,K
H3,KH4を「0.8」に設定して流体シリンダ3への流
体の供給を規制した後、ステップS31でフラグFに
「2」を代入し、リターンする。上記ステップS30及
び補正部補正部100FR,100FL,100RR,100
RLにより、メイン圧P(アキュムレータ22a,22b
の蓄圧力)がアンロード弁27による圧力設定範囲の下
限値よりも低い第1の所定値(110kgf /cm2 )以下
のときに流体シリンダ3への流体の供給を規制する規制
手段120が構成されている。
【0046】一方、上記ステップS7の判定がYESの
とき、つまりメイン圧Pが100kgf /cm2 以下のとき
には、ステップS8で各チェック弁38を閉じて流体シ
リンダ3への流体の給排を休止する。ここで、上記チェ
ック弁38を閉じるときには、フェイルセイフ弁41を
開いてメイン圧Pをチェック弁38の閉作動時のパイロ
ット圧値(70kgf /cm2 )よりも若干低い圧力値(6
0kgf /cm2 )に下げ、しかる後フェイルセイフ弁41
を閉じてメイン圧Pを一定に維持する。上記両ステップ
S7,S8及びフェイルセイフ弁41により、メイン圧
Pが上記規制手段120により流体の供給停止を行う圧
力値(110kgf /cm2 )よりも低い所定値(100kg
f /cm2 )のときに、遮断弁たるチェック弁38を閉じ
る遮断弁制御手段121が構成されており、特に、上記
両ステップSS7,S8は、該遮断弁制御手段121に
おいて、チェック弁38を閉じる時メイン圧がチェック
弁38の閉作動時のパイロット圧値(70kgf /cm2
よりも若干低い圧力値(60kgf /cm2 )に下げるよう
にフェイルセイフ弁41を制御する制御部121aを構
成している。
【0047】続いて、ステップS9でフラグFに「3」
を代入し、ステップS10で警告表示部110の警告灯
Bを点灯する。しかる後、ステップS11で上下加速度
センサ15からの信号に基づいて上下加速度(上下G)
が変化の少ない安定状態にあるか否かを判定し、その判
定がYESの安定状態のときには直ちにリターンする一
方、判定がNOのとき、つまり悪路等で上下加速度の変
化が大きいときには、フェイルセイフ弁41を開いてア
キュムレータ22a,22b内の蓄圧油をドレインした
後、ステップS13でフラグFに「1」を代入し、リタ
ーンする。
【0048】一方、ステップS1の判定がYESのと
き、つまりフラグFが「1」のときには、ステップS1
4で上下加速度センサ15からの信号に基づいて上下G
が変化の少ない安定状態にあるか否かを判定し、その判
定がYESの安定状態のときには、ステップS15でフ
ェイルセイフ弁15を閉じた後、ステップS16でアン
ロード弁27を排出位置に切換えて油圧ポンプ8の吐出
量を増大させ(ロード)、ステップS17でメイン圧P
が120kgf /cm2以上、つまりアンロード弁27によ
る所定の圧力設定範囲の下限値以上にまで回復したか否
かを判定する。そして、回復しているときには、ステッ
プS18で流量制御をスタートさせた後、ステップS1
9で警告表示部110の警告灯Bを消灯し、ステップS
20でフラグFに「0」を代入し、リターンする。ステ
ップS14又はS17の判定がNOのときにはそのまま
リターンする。
【0049】また、上記ステップS2の判定がYESの
とき、つまりフラグFが「2」のときには、ステップS
21でメイン圧Pが120kgf /cm2 以上であるか否か
を判定し、その判定がNOのときにはステップS3へ移
行する一方、判定がYESのときには、ステップS22
で各補正部100FR,100FL,100RR,100RLの
補正値KH1,KH2,KH3,KH4を「1」に設定した後、
ステップS23でフラグFに「0」を代入し、リターン
する。
【0050】さらに、上記ステップS3の判定がYES
のとき、つまりフラグFが「3」のときには、ステップ
S24でメイン圧Pが120kgf /cm2 以上であるか否
かを判定し、その判定がNOのときにはステップS4へ
移行する一方、判定がYESのときには、ステップS2
5で警告表示部110の警告灯Bを消灯し、ステップS
26で各チェック弁38を開いて、ステップS8で行っ
た流体シリンダ3への流体の給排の休止を解除した後、
ステップS27でフラグFに「0」を代入し、リターン
する。
【0051】したがって、このようなメイン圧制御にお
いては、メイン圧Pがアンロード弁27による圧力設定
範囲の下限値(120kgf /cm2 )以下になった場合に
は、先ず、油圧ポンプ8の吐出量が増大して、アキュム
レータ22a,22bの蓄圧力つまりメイン圧Pを増加
させる。この吐出量の増大にも拘らず、メイン圧Pが増
大せず、上記下限値よりも小さい110kgf /cm2 以下
になったときには、補正部100FR,100FL,100
RR,100RLの補正値KH1,KH2,KH3,KH4を「0.
8」に設定することで流体シリンダ3への流体の供給が
規制され、この供給規制の間に油圧ポンプ8の吐出量の
増大によりメイン圧Pの回復が図られる。そして、この
供給規制にも拘らず、メイン圧Pが更に低下し100kg
f /cm2 以下になったときには、チェック弁38を閉じ
て流体シリンダ3への流体の給排を休止する。ここで、
供給規制にも拘らずメイン圧Pが更に低下する原因は、
主としてスプール式バルブからなる流量制御弁9(流入
弁35及び排出弁37)のリーフによるものであるが、
上記チャック弁38はリーフが発生し難いタペット式の
ものであり、また、このチャック弁38が閉じたときに
は、路面突起からの突上げ力等により流体シリンダ3側
で油圧が高くなったとしても流量制御弁9側の油圧に影
響が及ぶことはない。このため、流量制御弁9のリーク
に起因するアキュムレータ22a,22bの蓄圧力の低
下ひいては車高の低下を防止することができ、安全走行
の確保を図ることができる。
【0052】その上、上記チェック弁38を閉じるとき
には、フェイルセイフ弁41を開いてメイン圧Pをチェ
ック弁38の閉作動時のパイロット圧値(70kgf /cm
2 )よりも若干低い圧力値(60kgf /cm2 )に下げる
に過ぎないため、流体シリンダ3への流量の給排制御を
再開する際メイン圧Pをアンロード弁27による圧力設
定範囲の下限値(120kgf /cm2 )にまで上昇させる
のに要する時間を短縮できる。
【0053】さらに、本実施例では、上記チャック弁3
8の閉時には、警告表示部110で故障時に点灯する警
告灯Aとは別の警告灯Bが点灯するので、ドライバーに
違和感を与えるのを防止することができる。
【0054】また、上記チェック弁38は、本来、エン
ジン停止時に流体シリンダ3内の圧油がドレインされる
のを阻止すべく設けられたものであり、流量制御弁9の
リーク対策のためにのみ設けるものではないので、既存
の油圧回路にそのまま適用できるなど、実施化を容易に
図ることができる。
【0055】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、ガスばね5を備えたサスペン
ション装置に適用したが、本発明は、ガスばねを備え
ず、流体シリンダ3のみを備えてサスペンション特性を
可変にするサスペンション装置にも同様に適用できるの
は勿論である。
【0056】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、流体シリンダへの流体の供給を規制した後流量制御
弁のリークに起因してアキュムレータの蓄圧力が更に低
下したときには、流量制御弁と流体シリンダとの間の遮
断弁が閉じられるので、流量制御弁のリークに起因する
アキュムレータの蓄圧力の低下ひいては車高の低下を防
止することができる。しかも、上記遮断弁は既存のもの
であるため、実施化を図る上で非常に有利である。
【0057】また、請求項2記載の発明によれば、上記
遮断弁を閉じる時メイン圧は、遮断弁の閉作動時のパイ
ロット圧値よりも若干低くなるように設定されていて、
零にまで減圧されることはないので、流体の給排制御を
再開する際メイン圧を所定圧にまで上昇させるのに要す
る時間を短縮できるなどの効果が得られる。
【0058】さらに、請求項3記載の発明によれば、上
記遮断弁の閉時にはそれ専用の警告灯が点灯するので、
ドライバーに違和感を与えるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる車両のサスペンシ
ョン装置を示す全体概略構成図である。
【図2】同じく油圧回路図である。
【図3】コントローラによるサスペンション特性の可変
制御を示す制御ブロック図である。
【図4】同じく制御ブロック図である。
【図5】メイン圧制御のフローチャート図である。
【図6】同じくフローチャート図である。
【図7】同じくフローチャート図である。
【符号の説明】
3(3FR,3FL,3RR,3RL) 流体シリンダ 9 流量制御弁 12 メイン圧センサ(蓄圧力検出手段) 22a,22b アキュムレータ 27 アンロード弁(圧力調整弁) 38 チェック弁(遮断弁) 41 フェイルセイフ弁 110 警告表示部 A,B 警告灯 120 規制手段 121 遮断弁制御手段 121a 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 晃 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と各車輪との間にそれぞれ配置され
    た流体シリンダと、該各流体シリンダに対する流体の給
    排を制御するスプール式の流量制御弁とを備えて、車両
    のサスペンション特性を変更可能とする車両のサスペン
    ション装置において、 ポンプから吐出される流体をアキュムレータに供給して
    その蓄圧力を調整する圧力調整弁と、 上記アキュムレータの蓄圧力を検出する蓄圧力検出手段
    と、 上記流量制御弁と流体シリンダとの間の通路に設けら
    れ、該流体シリンダへの流体の給排制御中はその通路を
    連通させるポペット式の遮断弁と、 上記蓄圧力検出手段で検出されたアキュムレータの蓄圧
    力が上記圧力調整弁による圧力設定範囲の下限値よりも
    低い第1の所定値以下のときに上記流体シリンダへの流
    体の供給を規制する規制手段と、 該規制手段による流体供給の規制中に上記アキュムレー
    タの蓄圧力が上記第1の所定値よりも更に低い第2の所
    定値以下になったときに上記遮断弁を閉じる遮断弁制御
    手段とを備えたことを備えたことを特徴とする車両のサ
    スペンション装置。
  2. 【請求項2】 上記遮断弁は、アキュムレータ側のメイ
    ン通路の流体圧がパイロット圧として導入されており、
    上記遮断弁制御手段は、上記アキュムレータ内及びメイ
    ン通路内の流体をドレンするフェイルセイフ弁と、上記
    遮断弁を閉じる時メイン圧が遮断弁の閉作動時のパイロ
    ット圧値よりも若干低くなるように上記フェイルセイフ
    弁を制御する制御部とを有してなる請求項1記載の車両
    のサスペンション装置。
  3. 【請求項3】 上記遮断弁制御手段により遮断弁を閉じ
    る時に点灯する警告灯が、故障時に点灯する警告灯とは
    別異に設けられている請求項1記載の車両のサスペンシ
    ョン装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8675104B2 (en) 2001-08-31 2014-03-18 Stmicroelectronics S.R.L. Noise filter for bayer pattern image data

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8675104B2 (en) 2001-08-31 2014-03-18 Stmicroelectronics S.R.L. Noise filter for bayer pattern image data

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