JPH0583884U - 容器入り商品自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 庫内温度設定を切り換えたとき、商品が適温
にあるか否かを自動的に表示する。 【構成】 販売商品が適温冷却状態にあることの第１表
示、適温加熱状態にあることの第２表示、適温外にある
ことの第３表示のいずれか１つを選択的に表示する表示
装置１を設け、庫内温度設定器６の切換と同時に第３表
示を行い、販売商品の温度に関係する条件を検出７して
表示装置１を第３表示から第１表示又は第２表示に切り
換える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、容器に封入された商品を冷却又は加熱して供する自動販売機に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

容器入り商品を扱う自動販売機においては、商品例えば缶入り飲料を季節に応 じて冷却又は加熱して販売するため、季節の変わり目には冷却から加熱へ、又は 加熱から冷却へ切り換え、商品の状態（コールド又はホット）はサンプル台近傍 に「つめたい」又は「あたたかい」のように表示される。この表示の変更は庫内 の温度設定を切り換えると同時に手動で行い、通常は「つめたい」、「あたたか い」と表示されたプレートの切り換えで行われる。しかしながら温度設定を切り 換えてから商品が所定の温度まで冷えるか温まるまでには時間がかかるため、表 示と異なって生温いものやまだ冷たいままのものが出たりする恐れがあるので、 紙等で「しばらくお待ちください」の注意メモを自動販売機に貼り付けて利用者 の注意を喚起するようにしているが、商品が適温になった時刻に注意メモを取り 除くため自動販売機まで再び出向かなければならず、又出向くのが遅れるとそれ だけ販売の機会を失することにもなり、管理上、販売上非常に効率が悪い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、自動販売機の庫内温度設定器を切り換える場合に、商品が適 温に達せず販売が不適当な状態と、商品が適温に達し販売が適切な状態とを人手 を要することなく自動的に表示できるようにすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するため、本考案においては、販売商品が適温冷却状態にあ ることの第１表示、適温加熱状態にあることの第２表示、又は適温外にあること の第３表示のいずれか一つを選択的に表示する表示装置を設け、庫内温度設定器 の切換と同時に第３表示を行い、販売商品の温度に関係する条件を検出して表示 装置を第３表示から第１表示又は第２表示に切り換えるようにしたものである。

【０００５】 販売商品の温度に関係する条件としては、庫内温度又は周囲温度から商品温度 を推定し、この温度から計算した所定適温に至るまでの最適時間、タイマーによ り設定した時間、又はセンサーにより検出される商品温度などを用いることがで きる。

【０００６】

【作用】

本考案においては、商品を冷却又は加熱状態から加熱又は冷却状態に切り換え るため庫内温度設定器を切り換えると、同時に表示装置は第３表示となり、商品 には販売に適した条件が整っていないことを表示する。次いで販売商品の温度に 関係する条件に基づいて所定時間が経過すると、冷却商品にあっては表示装置は 自動的に第１表示となって商品は十分に冷却され適温に至っていることを表し、 加熱商品にあっては表示装置は自動的に第２表示となって商品は十分に加熱され 適温に至っていることを表す。

【０００７】

【実施例】

次に本考案を図面について説明する。

【０００８】 図６は本考案による自動販売機の正面図で、本体６１の上部の電照部６２内に はサンプル台６３が配置され、サンプル台６３の下方には表示装置６４が設けら れている。６５は商品選択釦、６６は商品取出口、６７は硬貨投入口、６８は返 金レバー、６９は返金口である。表示装置６４は「お待ちください」と表示され 、内蔵商品はまだ適温に達しておらず、適正な商品として販売し得る条件が満た されていないことを表している。

【０００９】 図１は表示装置の一例の正面図で、液晶板１により構成され、その上段２には 第１表示として「つめたい」、下段３には第２表示として「あたたかい」、中段 ４には第３表示として「お待ちください」の表示要素があらかじめ設けられてい る。この液晶板１には自動販売機の制御部５が接続され、庫内温度設定器６が切 り換えられたとき制御部５を介して信号が加えられ、液晶板１は自動的に中段４ の第３表示「お待ちください」に切り換わる。一方販売商品の温度に関係する条 件として、例えば温度検出器７により商品の温度が測定され、所定の温度になっ たとき制御部５から液晶板１に信号が送られ、冷却のときには上段の第１表示「 つめたい」が、又加熱のときには下段３の第２表示「あたたかい」が浮き上がっ て表示される。

【００１０】 図２は液晶を用いた表示装置の別の例の正面図で、液晶板２１の上段２２には 「ＣＨＯＯＬＴＤ」という表示装置が設けられ、下段２３には「おまちください 」という表示要素が設けられている。上段２２の要素を１つ置きに浮き上がらせ ることによって、第１表示「ＣＯＬＤ」、第２表示「ＨＯＴ」が表示可能である 。

【００１１】 図３は機械式の表示装置の一例の斜視図で、三角柱３１に回転軸３２が設けら れ、三角柱３１の各面３３、３４、３５にそれぞれ第１表示「つめたい」、第２ 表示「あたたかい」、第３表示「おまちください」が設けられ、制御部よりの信 号により回転軸３２が回転していずれか１つの面のみが表示される。

【００１２】 図４は機械式の表示装置の別の例の斜視図で、円柱４１に回転軸４２が設けら れ、円柱４１の外表面は３分割され、各面４３、４４、４５にそれぞれ第１表示 「つめたい」、第２表示「あたたかい」、第３表示「おまちください」が設けら れ、制御部よりの信号により回転軸４２が回転していずれか１つの面のみが表示 される。

【００１３】 図５は機械式の表示装置のさらに別の例の斜視図で、２枚のプレート５１、５ ２を一方の対向辺で蝶番により連結し、一方のプレート５１に回転軸５３を設け 、反転プレート式としたものである。プレート５１、５２の表裏に第１表示「つ めたい」、第２表示「あたたかい」、第３表示「おまちください」が設けられ、 回転軸５３が制御部よりの信号により回転することによりプレート５１、５２が 順次反転していずれか１つの表示が出される。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によれば、表示装置によって、従来のコールド又はホットという商品の 種別以外に、商品がまだ適温にない準備状態にあることをも表示することができ るから、利用者が十分に冷却又は加熱されていない商品を購入して不満を抱くよ うなことがなくなり、表示装置は商品が適温になると自動的に表示を切り換え販 売状態に入るから、オペレータが更めて出向く必要がなく、又販売の機会も失ぜ ず、管理上、販売上効率がよくなるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の正面図である。

【図２】本考案の表示装置の他の実施例の正面図であ
る。

【図３】本考案の表示装置のさらに他の実施例の斜視図
である。

【図４】本考案の表示装置の別の実施例の斜視図であ
る。

【図５】本考案の表示装置のさらに別の実施例の斜視図
である。

【図６】本考案の自動販売機全体の正面図である。

【符号の説明】

１ 液晶板 ５ 制御部 ６ 庫内温度設定器 ７ 温度検出器 ２１ 液晶板 ３１ 三角柱 ４１ 円柱 ５１、５２ プレート ６４ 表示装置

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器に封入された商品を庫内温度設定器
   の切換により冷却又は加熱して販売する自動販売機にお
   いて、販売商品が適温冷却状態にあることの第１表示、
   適温加熱状態にあることの第２表示、又は適温外にある
   ことの第３表示のいずれか一つを選択的に表示する表示
   装置を設け、庫内温度設定器の切換と同時に第３表示を
   行い、販売商品の温度に関係する条件を検出して表示装
   置を第３表示から第１表示又は第２表示に切り換えるよ
   うにしたことを特徴とする容器入り商品自動販売機。
2. 【請求項２】 販売商品の温度に関係する条件として、
   庫内温度又は周囲温度から商品温度を推定し、この温度
   から計算した所定適温に至るまでの最適時間を用いるこ
   とを特徴とする請求項１記載の自動販売機。
3. 【請求項３】 販売商品の温度に関係する条件として、
   タイマーにより設定した時間を用いることを特徴とする
   請求項１記載の自動販売機。
4. 【請求項４】 販売商品の温度に関係する条件として、
   センサーにより検出される商品温度を用いることを特徴
   とする請求項１記載の自動販売機。