JPH0583665U - 空調装置 - Google Patents
空調装置Info
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- JPH0583665U JPH0583665U JP2997292U JP2997292U JPH0583665U JP H0583665 U JPH0583665 U JP H0583665U JP 2997292 U JP2997292 U JP 2997292U JP 2997292 U JP2997292 U JP 2997292U JP H0583665 U JPH0583665 U JP H0583665U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 空調装置において、凝縮器での熱放出を強制
的に行うことにより、冷媒の気相から液相への相転移を
効率良く行い、エンジンの燃費および冷房効率を向上さ
せる。 【構成】 空調装置は、配管2にコンプレッサ3,凝縮
器4,レシーバタンク8,膨張弁9および蒸発器5が順
次設けられた冷房サイクル1により構成する。そして、
レシーバタンク8と膨張弁9との間に圧力センサ11を
設け、凝縮器4には冷却ファン12を設ける。この冷却
ファン12は前記圧力センサ11からの冷媒圧力Pによ
り冷却風の強さが制御される。これにより、凝縮器4で
の熱放出量を調整し、気相から液相への相転移を効率向
上させる。そして、コンプレッサ3に高負荷が掛かるの
を防止し、該コンプレッサ3によるエンジン6への負荷
を低減する。
的に行うことにより、冷媒の気相から液相への相転移を
効率良く行い、エンジンの燃費および冷房効率を向上さ
せる。 【構成】 空調装置は、配管2にコンプレッサ3,凝縮
器4,レシーバタンク8,膨張弁9および蒸発器5が順
次設けられた冷房サイクル1により構成する。そして、
レシーバタンク8と膨張弁9との間に圧力センサ11を
設け、凝縮器4には冷却ファン12を設ける。この冷却
ファン12は前記圧力センサ11からの冷媒圧力Pによ
り冷却風の強さが制御される。これにより、凝縮器4で
の熱放出量を調整し、気相から液相への相転移を効率向
上させる。そして、コンプレッサ3に高負荷が掛かるの
を防止し、該コンプレッサ3によるエンジン6への負荷
を低減する。
Description
【0001】
本考案は、例えば自動車用冷房装置等に用いて好適な空調装置に関する。
【0002】
図5に基づいて従来技術による空調装置を説明する。
【0003】 図中、1は冷房サイクルを示し、該冷房サイクル1はアンモニア,フロンガス 等の冷媒Fが循環する循環流路を形成した配管2と、該配管2の途中に冷媒Fの 循環方向(図中、矢示A方向)に沿って順次設けられたコンプレッサ3,凝縮器 4および蒸発器5とから構成され、該蒸発器5はその吸熱面が運転室(図示せず )内へと臨んでいる。一方、コンプレッサ3はエンジン6と電磁クラッチ7を介 して接続され、該エンジン6の回転をコンプレッサ3に伝達するようになってい る。そして、冷媒Fはコンプレッサ3によって圧縮された後、凝縮器4,蒸発器 5を通る間に、順次、高圧気体→高圧液体→低圧気体と相転移すると共に、該蒸 発器5においては液体から気体に相転移するときに、運転室から熱を奪って該運 転室内を冷房する。
【0004】 ここで、コンプレッサ3はエンジン6と電磁クラッチ7を介して連結され、該 電磁クラッチ7はエンジン6の回転をコンプレッサ3に伝達するものである。そ して、該電磁クラッチ7は、例えばエアコンスイッチ(図示せず)の投入により 連結され、エンジン6の回転をコンプレッサ3に伝え、該コンプレッサ3を駆動 する。
【0005】 8は凝縮器4と蒸発器5との間に位置して配管2の途中に設けられ、液体状態 となった冷媒Fを一時的に貯えるレシーバタンクを示し、該レシーバタンク8に は覗窓8Aが設けられ、該覗窓8Aで冷媒Fの液化状態を目視できるようになっ ている。
【0006】 9はレシーバタンク8と蒸発器5との間に位置して配管2の途中に設けられた 膨張弁を示し、該膨張弁9は減圧弁等によって構成され、レシーバタンク8から 液相状態となって導出されてくる冷媒Fを所定圧まで減圧させて矢示A方向に流 通させる。そして、該膨張弁9で減圧された冷媒Fは蒸発器5内を流通する間に 蒸発し、気相状態となってコンプレッサ3により再び圧縮される。
【0007】 このように構成される従来技術の空調装置においては、コンプレッサ3で圧縮 された高温,高圧の気相状態の冷媒Fは、凝縮器4により外に熱を放出すること によって液相に相転移し、レシーバタンク8に供給される。そして、該レシーバ タンク8に供給された液相の冷媒Fは膨張弁9で低圧,低温の霧状の液相冷媒F に減圧され、蒸発器5で液相から気相に相転移するときに、外側から熱を吸収す る。このとき、蒸発器5からは運転室内に冷風が送られ、該運転室内を冷却する 。そして、気相状態となった冷媒Fは再びコンプレッサ3により圧縮され、この 行程を繰り返すことにより、空調装置は運転室内を冷房する。
【0008】
ところで、上述した従来技術においては、凝縮器4の冷却は車輌の走行による 風で行ったり、エンジンに連結したエンジンファンにより行っていたため、車輌 が渋滞した場合には、凝縮器4を冷却できず、該凝縮器4からの熱放出を効率良 く行うことができなくなることがある。
【0009】 このため、凝縮器4内に液相に相転移できない気相状態の冷媒Fが残り、該凝 縮器からレシーバタンク8に向けて気相状態の冷媒Fが流れ、冷房サイクル1の 高圧側が詰まった状態となることがある。しかし、コンプレッサ3は圧縮動作を 繰り返しているから、コンプレッサ3に高負荷が掛かり、該コンプレッサ3の負 荷は電磁クラッチ7を介してエンジン6に伝達され、該エンジン6に空調装置の 作動による高負荷を与える。このため、エンジン6の負荷が上昇し、燃料の消費 量を著しく増加させるという問題がある。
【0010】 さらに、凝縮器4において、気相から液相への相転移が効率良く行われていな いために、空調装置の蒸発器5における冷却効率を著しく低下させるという問題 がある。
【0011】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本考案はコンプレッ サに与える負荷を低減できると共に、冷房効率を向上することのできるようにし た空調装置を提供することを目的としている。
【0012】
上述した課題を解決するために、本考案が採用する構成の特徴は、配管の途中 には凝縮器と蒸発器との間に位置して、該配管内を流れる高圧状態の冷媒圧力を 検出する圧力センサを設け、前記凝縮器には該圧力センサからの信号に基づき、 冷媒圧力の大きさに応じて冷却風の強さを制御する冷却ファンを設けたことにあ る。
【0013】
上記構成により、配管内の冷媒圧力が高くなったときに、冷却ファンの回転数 を高くして、凝縮器の冷却効率を高め、該凝縮器における冷媒の気相から液相へ の相転移の効率を向上させる。
【0014】
以下、本考案の実施例を図1ないし図4に基づいて説明する。なお、実施例で は前述した先行技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する ものとする。
【0015】 図中、11は圧力センサを示し、該圧力センサ11は凝縮器4と膨張弁9との 間の高圧流路部分、例えばレシーバタンク8と膨張弁9との間に位置した配管2 の途中に設けられ、高圧の液相状態にある冷媒Fの冷媒圧力Pを検出するように なっている。
【0016】 12は冷却ファンを示し、該冷却ファン12は凝縮器4に設けられ、電動モー タ12Aと、該電動モータ12Aの回転軸12Bの先端側に設けられたファン1 2Cとからなる。なお、電動モータ12Aは直流モータにより構成され、印加電 圧Vの大きさにより回転数が制御できる。なお、冷却ファン12は、凝縮器4に 吹付けられる冷却風が、車輌の走行方向から送られる走行風と同じ方向となるよ うな位置に取付けられている。
【0017】 13はコントロールユニットを示し、該コントロールユニット13の入力側に はエアコンスイッチ14と圧力センサ11が接続され、出力側には冷却ファン1 2の電動モータ12Aが接続されている。そして、該コントロールユニット13 の記憶エリア13A内には図4に示す冷却ファンの回転数制御プログラムが内蔵 されると共に、冷媒圧力Pに対応した印加電圧Vの特性マップ(図2参照)が格 納されている。
【0018】 ここで、特性マップは図2に示すように、冷媒圧力Pに対する印加電圧Vの特 性を示したもので、この関係は比例した特性を示すようになる。なお、P0 は凝 縮器4内での相転移が効率良く行われなくなったときの境界値を示す。
【0019】 また、図3に示す特性線図は電動モータ12Aに印加される印加電圧Vと電動 モータ12Aの回転数Nを示したもので、電動モータ12Aは直流モータを用い ることにより、比例した特性を示すようになる。なお、V0 は電動モータ12A が回転を始めるときの最小電圧値を示す。
【0020】 そして、図2の特性マップIおよび図3の特性線図により、冷媒圧力Pと冷却 ファン12の電動モータ12Aの回転数Nの関係も比例した関係となる。
【0021】 本実施例における空調装置は上述の如くに構成され、冷媒Fによる冷却作用は 従来技術の空調装置と変わるところはない。
【0022】 次に、図4を参照しつつ冷却ファンの回転数制御処理について述べる。なお、 この処理はエアコンスイッチ14の閉成と共に開始される。
【0023】 まず、ステップ1で圧力センサ11からの圧力Pを読込み、ステップ2で特性 マップIからこの圧力Pに対応した印加電圧Vを算出し、ステップ3ではステッ プ2で算出された印加電圧Vを電動モータ12Aに印加し、所望の回転数Nでフ ァン12Cを回転させ、凝縮器4に冷却風を送り、該凝縮器4の冷却を行い、ス テップ4でリターンさせる。
【0024】 即ち、この処理によれば、凝縮器4での気相から液相への相転移が効率良く行 われなくなったことを、圧力センサ11で検出し、該圧力センサ11からの検出 圧力Pが高くなったときには、冷却ファン12の冷却風を強制的に強くする。そ して、凝縮器4での熱放出量を増やすことにより、該凝縮器4の冷却量を増加さ せ、凝縮器4内での気相から液相への相転移の効率を向上させる。
【0025】 従って、本実施例によれば、車輌が渋滞中の場合であっても、凝縮器4内での 気相から液相への相転移の効率を確実に向上させることができるから、冷房サイ クル1内の詰まりを防止でき、コンプレッサ3に高負荷が作用するのを防止する ことができる。このように、コンプレッサ3に高負荷が作用するのを防止してい るから、この結果として、エンジン6に空調装置から高負荷が加わるのを防止し 、該エンジン6の燃料消費量の著しい消費を防止する。
【0026】 さらに、凝縮器4での気相から液相への相転移が効率良く行うことにより、空 調装置の冷房効率を向上させることができる。
【0027】 なお、前記実施例では、冷却ファン12の冷却風の強さを印加電圧Vを調整す ることにより行うようにしたが、本考案はこれに限らず、印加電流を調整するよ うにしてもよい。
【0028】 また、前記実施例では、冷却ファン12の回転数Nを図4のような回転数制御 プログラムにより制御するようにしたが、本考案はこれに限らず、圧力センサ1 1からの冷媒圧力Pを増幅回路等からなるハード回路に入力し、印加電圧Vを制 御するようにしてもよい。
【0029】 さらに、圧力センサ11はレシーバタンク8と膨張弁9との間に設けたが、凝 縮器4の流出側とレシーバタンク8との間に設けてもよい。
【0030】
以上詳述した如く、本考案によれば、凝縮器と蒸発器との間に位置した配管の 途中に、該配管内を流れる高圧状態の冷媒圧力を検出する圧力センサを設けると 共に、凝縮器には該圧力センサからの信号に基づき、冷媒圧力の大きさに応じた 冷却風の強さが変化する冷却ファンを設けることにより、凝縮器での気相から液 相への相転移が効率良く行われなくなったことを、前記圧力センサにより検出し 、該圧力センサからの冷媒圧力に応じて冷却ファンからの冷却風を凝縮器に強制 的に吹付けることにより、該凝縮器での気相から液相への相転移の効率を向上さ せ、コンプレッサに高負荷が作用するのを防止し、もってエンジンの燃料消費量 を低減し、さらに気相から液相への相転移を良好ならしめることができるから、 空調装置の冷房効率の向上を図ることができる。
【図1】本考案の実施例による空調装置の回路構成図で
ある。
ある。
【図2】本実施例による冷媒圧力に対する冷却ファンの
電動モータへの印加電圧を示す特性マップである。
電動モータへの印加電圧を示す特性マップである。
【図3】本実施例による冷却ファンの電動モータの印加
電圧に対する冷却ファンの回転数を示す特性線図であ
る。
電圧に対する冷却ファンの回転数を示す特性線図であ
る。
【図4】本実施例による冷却ファンの回転数制御を示す
流れ図である。
流れ図である。
【図5】従来技術による空調装置の回路構成図である。
3 コンプレッサ 4 凝縮器 5 蒸発器 6 エンジン 11 圧力センサ 12 冷却ファン 12A 電動モータ 12B 回転軸 12C ファン 13 コントロールユニット
Claims (1)
- 【請求項1】 冷媒を循環させる配管と、該配管の途中
に冷媒の循環方向に沿って順次設けられたコンプレッ
サ,凝縮器および蒸発器からなる空調装置において、前
記配管の途中には凝縮器と蒸発器との間に位置して、該
配管内を流れる高圧状態の冷媒圧力を検出する圧力セン
サを設け、前記凝縮器には該圧力センサからの信号に基
づき、冷媒圧力の大きさに応じて冷却風の強さを制御す
る冷却ファンを設けたことを特徴とする空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2997292U JPH0583665U (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2997292U JPH0583665U (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0583665U true JPH0583665U (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=12290882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2997292U Pending JPH0583665U (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0583665U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013136324A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Daimler Ag | 車両用空調装置 |
-
1992
- 1992-04-08 JP JP2997292U patent/JPH0583665U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013136324A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Daimler Ag | 車両用空調装置 |
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