JP2013136324A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
コンデンサ20とエバポレータ50との間に、冷媒の圧力に応じてON/OFF作動してON時には冷却ファン21を作動させOFF時には冷却ファン21の作動を停止させるファン用圧力スイッチ1を備え、コンデンサ20はサイドコンデンサであり、ファン用圧力スイッチ1は冷媒の圧力がファン停止圧力以下の場合にOFFとなり、ファン停止圧力は、冷却ファン210を作動させなくてもコンデンサ20において冷媒が十分に液化される冷媒の圧力の閾値として予め設定される。
【選択図】図1
Description
図3に示すように、従来の空調装置は、冷媒を循環する回路C’に、気化された冷媒を圧縮するコンプレッサ100と、コンプレッサ100で圧縮された冷媒を凝縮し液化し冷却ファン210が付設されたコンデンサ200と、このコンデンサ200により液化された冷媒を膨張させ低圧の霧状に変化させる膨張弁400と、この膨張弁400により霧化された冷媒を気化させるエバポレータ500とが順に介装されている。
冷却ファン210はコンプレッサ100と同期して作動するのが一般的であり、冷却ファン210を作動させれば、コンデンサ200を流通する冷媒の冷却効率を高めることにより、冷媒の凝縮による液化が促進される。
かかるセンサ600としては、車室外部や車室内部の気温を検出する気温センサ、冷媒の温度を検出する温度センサ等が挙げられる。
ECU700は、センサ600により検出された検出情報を用いて、コンプレッサ100の吐出容量を小さくするといった空調装置の制御を行なう。
特許文献1の技術では、制御回路が、各種センサにより検出された情報に基づいて各種のアクチュエータを駆動制御する。この制御回路は、例えば、検出された冷媒温度が予め設定された基準冷媒温度よりも低い場合に、コンプレッサを停止する。
一方、特許文献1の技術では、制御回路を用いて、冷媒の温度センサにより検出された冷媒温度を基準冷媒温度と比較し、基準冷媒温度よりも冷媒温度が低いと判定された場合に、コンプレッサを停止する制御信号を送信することによりコンプレッサを停止する。つまり、コンプレッサを停止するには、制御回路による信号処理を必要としてしまう。
つまり、コンプレッサの吐出容量が絞られている場合には、コンデンサを流通する冷媒量が減少するため、冷媒は、コンデンサに付設の冷却ファンを作動させなくても十分に液化されることになる。
(3)前記コンプレッサ用圧力スイッチ及び前記ファン用圧力スイッチは、前記冷媒が循環する流路上に配設されることが好ましい。
これらより、本発明の車両用空調装置は、ECUを要することがないため装置にかかるコストを抑制しつつ、空調装置の信頼性を向上させることができる。
〈一実施形態〉
[構成]
まず、一実施形態にかかる車両用空調装置の構成を説明する。本実施形態にかかる車両は、例えばトラック又はバスといったいわゆる大型又は中型の自動車である。
このコンプレッサ10は、メカニカル機構を用いて吸入される冷媒圧力が設定圧力に対して小さくなればメカニカル機構を用いて冷媒の吐出容量を小さくする内部可変容量式のコンプレッサである。
このクラッチ11には電力供給線が接続され、この電力供給線から電力が供給されればクラッチ11は接続され、電力供給が遮断されればクラッチ11は遮断される。
このコンデンサ20には冷却ファン21が付設される。この冷却ファン21を作動させれば、コンデンサ20を流通する冷媒の冷却効率を高めることにより、冷媒の凝縮による液化が促進される。
また、コンデンサ20は、コンデンサ20に独立した冷却ファン21を用いるサイドコンデンサであり、ラジエータ等に付設の冷却ファンをコンデンサの冷却に兼用するタンデム式のコンデンサではない。
このモータ21aには電力供給線が接続され、この電力供給線から電力が供給されればモータ21aは作動し、電力供給が遮断されればモータ21aの停止によりファン21の作動が停止する。
レシーバ30は、コンデンサ20により液化された冷媒を一時的に貯留するものである。このレシーバ30は、回路C内を循環する冷媒の変動量を調整するいわばサージタンクとしての役割を果たす。
図1(b)に示すように、この圧力スイッチ1は、冷媒圧力に応じてON/OFF作動することにより、クラッチ11とモータ21aとのそれぞれに電力を供給して作動(図中にはONで示す)させ、又は、電力供給を遮断して作動を停止(図中にはOFFで示す)させる。
これらの高圧PH,常圧PR,中圧PM,低圧PLは、圧力スイッチ1の配設箇所の冷媒圧力と対比すべく予め設定された圧力領域をいう。
例えば、空調装置の熱負荷が過大であって、各機器1,10,20,30,40,50の故障の発生又は性能の劣化を招き正常に稼働することができないような場合の圧力スイッチ1の配設箇所における冷媒圧力は、高圧PHに含まれる。
このブロア51は、冷媒の蒸発(気化)により冷却されたエバポレータ50に対して送風することにより、冷風を車室内に供給するものである。
なお、エバポレータ50により気化された冷媒は、コンプレッサ10に吸入され圧縮される。
なお、図2中には、クラッチ11及びモータ21aへと電力を供給する電力供給線を太線で示し、この電力供給線に介装される第1電力スイッチsw1,第2電力スイッチsw2を開閉する第1コイルL1,第2コイルL2を有するパイロット線を細線で示す。
電力スイッチsw1,sw2は、主にエアコンスイッチ(A/C SW)のON/OFFに連動してON/OFF作動するスイッチであり、クラッチ11と第1電力スイッチsw1とは直列に接続され、モータ21aと第2電力スイッチsw2とは直列に接続される。
第2スイッチPsw2は、冷媒圧力が上限圧力よりも高い場合にOFFとなり、冷媒圧力が上限圧力以下の場合にONとなるものである。
第3スイッチPsw3は、冷媒圧力がファン停止圧力以下の場合にOFFとなり、冷媒圧力がファン停止圧力よりも高い場合にONとなるものである。
エアコンスイッチは、車両の運転者等により空調装置のON/OFF操作がされるものである。このスイッチは、ON操作されると接地し、OFF操作されると接地しない。
したがって、圧力スイッチ1のスイッチPsw1,Psw2,Psw3の何れもがON(接続)していれば、エアコンスイッチのON操作に連動してクラッチ11及びモータ21aは同期して作動し、エアコンスイッチのOFF操作に連動してクラッチ11及びモータ21aは同期して作動を停止する。
本発明の一実施形態に係る車両用空調装置の構成は上述のように構成されるため、エアコンスイッチがON操作された状況では、圧力スイッチ1の配設箇所における冷媒圧力に応じて、以下のようなコンプレッサ10の作動の停止とコンデンサファンモータ21aの作動の停止とを行なう。
また、低圧を規定する下限圧力は、各機器1,10,20,30,40,50の故障の発生又は性能の劣化を招くことなく正常に稼働することができる冷媒圧力の下限値よりも高いため、各機器1,10,20,30,40,50は、故障の発生又は性能の劣化を招く冷媒圧力に関し低圧側に余裕をもって正常に稼働することができ、本空調装置の信頼性を向上させることができる。
これにより、コンプレッサ10を停止するとともにコンデンサファンモータ21aを作動させるため、冷媒の圧縮が停止され冷媒が冷却されることになり、各機器1,10,20,30,40,50の故障の発生又は性能の劣化を招くことがなく、本空調装置の信頼性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
圧力スイッチとしてデュアルプレッシャスイッチを用いる場合、上記の第2スイッチPsw2を省略することにより、冷媒圧力が低圧の場合にコンプレッサの作動を停止し、冷媒圧力が低圧及び中圧の場合にコンデンサファンモータの作動を停止することができる。
10,100 コンプレッサ
11 クラッチ
12 エンジン
20,200 コンデンサ
21,210 冷却ファン
21a (コンデンサファン)モータ
30 レシーバ
40,400 膨張弁
50,500 エバポレータ
51 ブロア
130 アクチュエータ
600 センサ
700 ECU
Claims (4)
- 冷媒を循環する回路に、
気化された前記冷媒を圧縮する内部可変容量式のコンプレッサと、
冷却ファンが付設され、前記コンプレッサで圧縮された前記冷媒を凝縮するコンデンサと、
前記コンデンサにより凝縮された前記冷媒を気化させるエバポレータとが介装された車両用空調装置であって、
前記コンデンサと前記エバポレータとの間に、前記冷媒の圧力に応じてON/OFF作動してON時には前記冷却ファンを作動させOFF時には前記冷却ファンの作動を停止させるファン用圧力スイッチを備え、
前記コンデンサは、サイドコンデンサであり、
前記ファン用圧力スイッチは、前記冷媒の圧力がファン停止圧力以下の場合にOFFとなり、
前記ファン停止圧力は、前記冷却ファンを作動させなくても前記コンデンサにおいて前記冷媒が十分に液化される前記冷媒の圧力の閾値として予め設定される
ことを特徴とする、車両用空調装置。 - 前記冷媒には潤滑剤が含有され、
前記コンデンサと前記エバポレータとの間に、前記冷媒の圧力に応じてON/OFF作動してON時には前記コンプレッサを作動させOFF時には前記コンプレッサの作動を停止させるコンプレッサ用圧力スイッチを備え、
前記コンプレッサ用圧力スイッチは、前記冷媒の圧力が下限圧力以下の場合にOFFとなり、
前記下限圧力は、前記冷媒に含有される前記潤滑剤が前記コンプレッサに最低限供給される前記冷媒の圧力の閾値として予め設定される
ことを特徴とする、請求項1記載の車両用空調装置。 - 前記コンプレッサ用圧力スイッチ及び前記ファン用圧力スイッチは、前記冷媒が循環する流路上に配設される
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用空調装置。 - 前記コンプレッサ用圧力スイッチは、前記冷媒の圧力が上限圧力よりも高い場合にOFFとなり、
前記上限圧力は、前記コンプレッサ用圧力スイッチ,前記ファン用圧力スイッチ,前記コンプレッサ,前記コンデンサ及び前記エバポレータの故障の発生または性能の劣化を招くことなく正常に稼働することができる前記冷媒の圧力の上限値として予め設定される
ことを特徴とする、請求項2又は3記載の車両用空調装置。
Priority Applications (1)
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2011
- 2011-12-28 JP JP2011288846A patent/JP2013136324A/ja active Pending
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