JP2013136324A - 車両用空調装置 - Google Patents

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悠樹 堀
Toshiaki Okamoto
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Abstract

【課題】簡素な構成でコンデンサに付設の冷却ファンの作動を適切に停止することができるようにした、車両用空調装置を提供する。
【解決手段】
コンデンサ20とエバポレータ50との間に、冷媒の圧力に応じてON/OFF作動してON時には冷却ファン21を作動させOFF時には冷却ファン21の作動を停止させるファン用圧力スイッチ1を備え、コンデンサ20はサイドコンデンサであり、ファン用圧力スイッチ1は冷媒の圧力がファン停止圧力以下の場合にOFFとなり、ファン停止圧力は、冷却ファン210を作動させなくてもコンデンサ20において冷媒が十分に液化される冷媒の圧力の閾値として予め設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力スイッチを用いた車両用の空調装置に関するものである。
従来の車両用空調装置としては、図3に示すようなものがある。
図3に示すように、従来の空調装置は、冷媒を循環する回路C’に、気化された冷媒を圧縮するコンプレッサ100と、コンプレッサ100で圧縮された冷媒を凝縮し液化し冷却ファン210が付設されたコンデンサ200と、このコンデンサ200により液化された冷媒を膨張させ低圧の霧状に変化させる膨張弁400と、この膨張弁400により霧化された冷媒を気化させるエバポレータ500とが順に介装されている。
コンプレッサ100は、冷媒の吸入圧力が設定された圧力を超えれば、付設されたアクチュエータ130により冷媒の吐出容量を大きくする容量可変式コンプレッサである。
冷却ファン210はコンプレッサ100と同期して作動するのが一般的であり、冷却ファン210を作動させれば、コンデンサ200を流通する冷媒の冷却効率を高めることにより、冷媒の凝縮による液化が促進される。
また、この空調装置は、各種センサ600に接続されマイクロコンピュータ等で構成された制御回路等のECU(Electronic Control Unit)700を有している。
かかるセンサ600としては、車室外部や車室内部の気温を検出する気温センサ、冷媒の温度を検出する温度センサ等が挙げられる。
ECU700は、センサ600により検出された検出情報を用いて、コンプレッサ100の吐出容量を小さくするといった空調装置の制御を行なう。
このような従来の空調装置にかかる技術が、特許文献1等に開示されている。
特許文献1の技術では、制御回路が、各種センサにより検出された情報に基づいて各種のアクチュエータを駆動制御する。この制御回路は、例えば、検出された冷媒温度が予め設定された基準冷媒温度よりも低い場合に、コンプレッサを停止する。
特開平5−8631号公報
ところで、空調装置において制御回路等のECUを用いなければコスト低減を図ることができる。このため、簡素な構成の空調装置が要望されている。
一方、特許文献1の技術では、制御回路を用いて、冷媒の温度センサにより検出された冷媒温度を基準冷媒温度と比較し、基準冷媒温度よりも冷媒温度が低いと判定された場合に、コンプレッサを停止する制御信号を送信することによりコンプレッサを停止する。つまり、コンプレッサを停止するには、制御回路による信号処理を必要としてしまう。
また、空調装置において可変容量式コンプレッサを用いる場合、例えば冷媒の吸入圧力が低かったり空調装置の熱負荷が小さい状況では、可変容量式コンプレッサによる冷媒の吐出容量が小さくなる。このため、コンデンサにおいて冷媒の液化に要する熱交換量も小さい。
つまり、コンプレッサの吐出容量が絞られている場合には、コンデンサを流通する冷媒量が減少するため、冷媒は、コンデンサに付設の冷却ファンを作動させなくても十分に液化されることになる。
したがって、一般に行なわれるようにコンプレッサの吐出容量が絞られている場合に冷却ファンを作動させていると、冷却ファンの作動を必要としない場合にも作動させることになるため、冷却ファンの稼働率が高まってしまう。これにより、冷却ファンを作動させるモータの劣化が進み、空調装置の信頼性が低下してしまうおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑み創案されたものであり、簡素な構成でコンデンサに付設の冷却ファンの作動を適切に停止することができるようにした、車両用空調装置を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の車両用空調装置は、冷媒を循環する回路に、気化された前記冷媒を圧縮する内部可変容量式のコンプレッサと、冷却ファンが付設され前記コンプレッサで圧縮された前記冷媒を凝縮するコンデンサと、前記コンデンサにより凝縮された前記冷媒を気化させるエバポレータとが介装された車両用空調装置であって、前記コンデンサと前記エバポレータとの間に前記冷媒の圧力に応じてON/OFF作動してON時には前記冷却ファンを作動させOFF時には前記冷却ファンの作動を停止させるファン用圧力スイッチを備え、前記コンデンサはサイドコンデンサであり、前記ファン用圧力スイッチは前記冷媒の圧力がファン停止圧力以下の場合にOFFとなり、前記ファン停止圧力は前記冷却ファンを作動させなくても前記コンデンサにおいて前記冷媒が十分に液化される前記冷媒の圧力の閾値として予め設定されることを特徴としている。
(2)前記冷媒には潤滑剤が含有され、前記コンデンサと前記エバポレータとの間に前記冷媒の圧力に応じてON/OFF作動してON時には前記コンプレッサを作動させOFF時には前記コンプレッサの作動を停止させるコンプレッサ用圧力スイッチを備え、前記コンプレッサ用圧力スイッチは前記冷媒の圧力が下限圧力以下の場合にOFFとなり、前記下限圧力は前記冷媒に含有される前記潤滑剤が前記コンプレッサに最低限供給される前記冷媒の圧力の閾値として予め設定されることが好ましい。
(3)前記コンプレッサ用圧力スイッチ及び前記ファン用圧力スイッチは、前記冷媒が循環する流路上に配設されることが好ましい。
(4)前記コンプレッサ用圧力スイッチは前記冷媒の圧力が上限圧力よりも高い場合にOFFとなり、前記上限圧力は前記コンプレッサ用圧力スイッチ,前記ファン用圧力スイッチ,前記コンプレッサ,前記コンデンサ及び前記エバポレータの故障の発生又は性能の劣化を招くことなく正常に稼働することができる前記冷媒の圧力の上限値として予め設定されることが好ましい。
したがって、本発明の車両用空調装置によれば、ファン用圧力スイッチが、冷媒の圧力が冷却ファンを作動させなくてもコンデンサにおいて冷媒が十分に液化される冷媒の圧力の閾値であるファン停止圧力以下の場合にコンデンサに付設された冷却ファンの作動を停止させるため、冷却ファンの作動を必要としない場合に、簡素な構成で冷却ファンの作動を適切に停止することができ、冷却ファンの稼働率が不必要に上昇することを抑制することができる。
また、コンプレッサ用圧力スイッチにより、冷媒に含有される潤滑剤がコンプレッサに最低限供給される冷媒の圧力の閾値である下限圧力以下の冷媒の圧力においてコンプレッサの作動を停止すれば、潤滑剤が最低限供給されず例えばコンプレッサが焼付きを生じうるような冷媒圧力下においてコンプレッサの作動を停止することになり、簡素な構成でコンプレッサの作動を適切に停止することができる。
これらより、本発明の車両用空調装置は、ECUを要することがないため装置にかかるコストを抑制しつつ、空調装置の信頼性を向上させることができる。
また、コンプレッサ用圧力スイッチ,ファン用圧力スイッチ,コンプレッサ,コンデンサ及びエバポレータの故障の発生又は性能の劣化を招くことなく正常に稼働することができる圧力の上限値である上限圧力よりも冷媒の圧力が大きい場合にコンプレッサ用圧力スイッチがOFFとなるように構成すれば、冷媒圧力が上限圧力を超えるとコンプレッサによる冷媒の圧縮が停止されるため、冷媒の圧力を収束させてコンプレッサ用圧力スイッチ,ファン用圧力スイッチ,コンプレッサ,コンデンサ及びエバポレータの故障の発生又は性能の劣化を招くことがない。これにより、本空調装置の信頼性を向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかる車両用空調装置を説明するものであり、(a)はその全体構成を示す模式図であり、(b)は冷媒の圧力に応じた圧力スイッチの作動を示す表である。 本発明の一実施形態にかかる車両用空調装置における圧力スイッチのON/OFFとコンプレッサ及びコンデンサファンモータの作動及び作動停止とを説明する回路図である。 従来の車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
〈一実施形態〉
[構成]
まず、一実施形態にかかる車両用空調装置の構成を説明する。本実施形態にかかる車両は、例えばトラック又はバスといったいわゆる大型又は中型の自動車である。
図1(a)に示すように、車両用空調装置には、潤滑剤を含有する冷媒が循環される回路Cに、コンプレッサ10と、コンデンサ20と、レシーバ30と、圧力スイッチ(ファン用圧力スイッチ,コンプレッサ用圧力スイッチ)1と、膨張弁40と、エバポレータ50との各機器が順に介装されている。
また、冷媒に含有される潤滑剤は、冷媒の循環とともに回路Cを流通し、各機器1,10,20,30,40,50の内部に供給される。したがって、冷媒の循環量が少なくなるに連れて各機器1,10,20,30,40,50の内部への潤滑剤の供給量も少なくなる。すなわち、循環される冷媒の圧力が低下するとコンプレッサ10等の内部への潤滑剤の供給量が少なくなっているものといえる。
コンプレッサ10は、気化された冷媒を圧縮するものである。
このコンプレッサ10は、メカニカル機構を用いて吸入される冷媒圧力が設定圧力に対して小さくなればメカニカル機構を用いて冷媒の吐出容量を小さくする内部可変容量式のコンプレッサである。
また、コンプレッサ10は、クラッチ11を介してエンジン12の出力回転が伝達可能に構成されている。このクラッチ11を接続すれば、エンジン12の出力回転がコンプレッサ10に伝達され、コンプレッサ10が作動し冷媒が圧縮される。また、クラッチ11を遮断すれば、エンジン12の出力回転がコンプレッサ10に伝達されず、コンプレッサ10は作動を停止する。
ここではクラッチ11として、電力供給されると接続し、電力供給がされないと遮断する電磁クラッチを用いる。
このクラッチ11には電力供給線が接続され、この電力供給線から電力が供給されればクラッチ11は接続され、電力供給が遮断されればクラッチ11は遮断される。
コンデンサ20は、コンプレッサ10で圧縮された冷媒を凝縮し液化するものである。
このコンデンサ20には冷却ファン21が付設される。この冷却ファン21を作動させれば、コンデンサ20を流通する冷媒の冷却効率を高めることにより、冷媒の凝縮による液化が促進される。
また、コンデンサ20は、コンデンサ20に独立した冷却ファン21を用いるサイドコンデンサであり、ラジエータ等に付設の冷却ファンをコンデンサの冷却に兼用するタンデム式のコンデンサではない。
この冷却ファン21にはファン21を作動させるコンデンサファンモータ(以下、単にモータともいう)21aが接続される。
このモータ21aには電力供給線が接続され、この電力供給線から電力が供給されればモータ21aは作動し、電力供給が遮断されればモータ21aの停止によりファン21の作動が停止する。
レシーバ30は、コンデンサ20により液化された冷媒を一時的に貯留するものである。このレシーバ30は、回路C内を循環する冷媒の変動量を調整するいわばサージタンクとしての役割を果たす。
圧力スイッチ1は、レシーバ30と膨張弁40との間の冷媒が循環する流路上に配設され、この配設箇所の冷媒圧力(所定の閾値)に応じてON/OFF作動する。
図1(b)に示すように、この圧力スイッチ1は、冷媒圧力に応じてON/OFF作動することにより、クラッチ11とモータ21aとのそれぞれに電力を供給して作動(図中にはONで示す)させ、又は、電力供給を遮断して作動を停止(図中にはOFFで示す)させる。
すなわち、圧力スイッチ1は、冷媒圧力が上限圧力よりも高く(高圧PH)なるとクラッチ11への電力供給を遮断し、冷媒圧力がファン停止圧力以下(低圧PL及び中圧PM)になるとモータ21aへの電力供給を遮断し、下限圧力以下(低圧PL)になるとクラッチ11への電力供給を遮断する。また、圧力スイッチ1は、冷媒圧力がファン停止圧力よりも高く(常圧PR及び高圧PH)なるとモータ21aに電力を供給し、冷媒圧力が下限圧力よりも高く上限圧力以下(中圧PM及び常圧PR)になるとクラッチ11に電力を供給する。
これらの高圧PH,常圧PR,中圧PM,低圧PLは、圧力スイッチ1の配設箇所の冷媒圧力と対比すべく予め設定された圧力領域をいう。
低圧PLは、冷媒圧力が下限圧力以下の圧力領域として規定される。この下限圧力は、圧力スイッチ1の配設箇所における、冷媒に含有される潤滑剤がコンプレッサ10に最低限供給される冷媒の圧力の閾値として予め設定される。また、潤滑剤がコンプレッサ10に最低限供給されるとは、連続作動するコンプレッサ10が焼付きを起こさないような最低限の潤滑剤がコンプレッサ10の内部に供給されることをいう。
例えば、外気温が0℃以下といった空調装置の熱負荷が小さい状況であって、コンプレッサ10が吐出容量を絞っている場合には、冷媒が殆ど流通していない。このような場合の圧力スイッチ1の配設箇所における冷媒圧力は、下限圧力よりも小さい圧力領域(低圧PL)に含まれる。なお、下限圧力は、各機器1,10,20,30,40,50の故障の発生又は性能の劣化を招くことなく正常に稼働することができる冷媒圧力の下限値よりも高い。
また、中圧PMは、下限圧力よりも高くファン停止圧力以下の圧力領域として規定される。このファン停止圧力は、冷却ファン21を作動させなくてもコンデンサ20から流出される冷媒が十分に液化される冷媒圧力の閾値として予め設定される。冷媒が十分に液化されるとは、全て又は略全ての冷媒が液化されることをいう。
例えば、外気温が10℃〜20℃といった空調装置の熱負荷が小さい状況であって、コンプレッサ10が吐出容量を絞っており冷却ファン21を作動させなくてもコンデンサ20から流出される冷媒が十分に液化されるような場合の圧力スイッチ1の配設箇所における冷媒圧力は、中圧PMに含まれる。
また、常圧PRは、ファン停止圧力よりも高く上限圧力以下の圧力領域として規定される。この上限圧力は、各機器1,10,20,30,40,50の故障の発生又は性能の劣化を招くことなく正常に稼働することができる冷媒圧力の上限値として予め設定される。
例えば、空調装置の熱負荷が適度な状況であって、コンプレッサ10が吐出容量を絞っておらず冷却ファン21を作動させなくてはコンデンサ20から流出される冷媒が十分に液化されず、各機器1,10,20,30,40,50が正常に稼働するような場合の圧力スイッチ1の配設箇所における冷媒圧力は、常圧PRに含まれる。
また、高圧PHは、上限圧力よりも高い圧力領域として規定される。
例えば、空調装置の熱負荷が過大であって、各機器1,10,20,30,40,50の故障の発生又は性能の劣化を招き正常に稼働することができないような場合の圧力スイッチ1の配設箇所における冷媒圧力は、高圧PHに含まれる。
図1(a)に示すように、膨張弁40は、レシーバ30からの冷媒を膨張させ低圧の霧状に変化させるものである。例えば、この膨張弁40として、エバポレータ50の出口付近に接するように配設される感熱筒が付設され、この感熱筒内のガスの膨張及び収縮に応じて弁の開度をメカニカルに変更するものを適用してもよい。この場合、エバポレータ50の出口付近の冷媒が必要以上に冷却されていると感熱筒内のガスが冷却され収縮し弁の開度を小さくする。これにより、空調装置の熱負荷を適切に収束させることができる。
エバポレータ50は、膨張弁40により霧化された冷媒を気化させるものである。このエバポレータ50にはブロア51が付設される。
このブロア51は、冷媒の蒸発(気化)により冷却されたエバポレータ50に対して送風することにより、冷風を車室内に供給するものである。
なお、エバポレータ50により気化された冷媒は、コンプレッサ10に吸入され圧縮される。
このエバポレータ50に、冷媒温度が過剰に低くなるとクラッチ11への電力供給を遮断し、コンプレッサ10の作動を停止するサーモスタットを備えてもよい。この場合、コンプレッサ10への電力供給と同期してモータ21aへの電力供給を遮断し、コンプレッサ10の作動とともに冷却ファン21の作動を停止する。
次に、図2を用いて、圧力スイッチ1によるクラッチ11とコンデンサファンモータ21aとのそれぞれへの電力の供給又は電力供給の遮断について説明する。
なお、図2中には、クラッチ11及びモータ21aへと電力を供給する電力供給線を太線で示し、この電力供給線に介装される第1電力スイッチsw1,第2電力スイッチsw2を開閉する第1コイルL1,第2コイルL2を有するパイロット線を細線で示す。
電力スイッチsw1,sw2は、主にエアコンスイッチ(A/C SW)のON/OFFに連動してON/OFF作動するスイッチであり、クラッチ11と第1電力スイッチsw1とは直列に接続され、モータ21aと第2電力スイッチsw2とは直列に接続される。
圧力スイッチ1は、第1スイッチ(コンプレッサ用圧力スイッチ)Psw1と第2スイッチ(コンプレッサ用圧力スイッチ)Psw2と第3スイッチ(ファン用圧力スイッチ)Psw3とを有し、これらのスイッチPsw1〜Psw3はそれぞれ設定された圧力に応じてメカニカルにON/OFF作動するいわゆるトリプルプレッシャスイッチである。
第1スイッチPsw1は、冷媒圧力が下限圧力以下の場合にOFFとなり、冷媒の圧力が下限圧力よりも高い場合にONとなるものである。
第2スイッチPsw2は、冷媒圧力が上限圧力よりも高い場合にOFFとなり、冷媒圧力が上限圧力以下の場合にONとなるものである。
第3スイッチPsw3は、冷媒圧力がファン停止圧力以下の場合にOFFとなり、冷媒圧力がファン停止圧力よりも高い場合にONとなるものである。
太線で示す電力供給線には、その端部に主電力供給源Pmが配設され、コンプレッサ10に付設のクラッチ11に直列接続された第1スイッチPsw1,第2スイッチPsw2及び第1電力スイッチsw1と、コンデンサファンモータ21aに直列接続された第2電力スイッチsw2とが並列接続される。
細線で示すパイロット線には、その端部にパイロット電力供給源Ppが配設され、接地(アース)されたエアコンスイッチ(A/C SW)と、第3スイッチPsw3と、コイルL1,L2とが介装される。
エアコンスイッチは、車両の運転者等により空調装置のON/OFF操作がされるものである。このスイッチは、ON操作されると接地し、OFF操作されると接地しない。
エアコンスイッチとパイロット電力供給源Ppとの間には、第1コイルL1と、第3スイッチPsw3に直列接続された第2コイルL2とが並列接続される。
第1リレー(リレー1)は、第1コイルL1と第1電力スイッチsw1とから構成される。第1コイルL1に電圧が印加されるとリレー1が作動して第1電力スイッチsw1がON(接続)し、第1コイルL1に電圧が印加されないとリレー1が作動せず第1電力スイッチsw1がOFF(遮断)する。すなわち、エアコンスイッチがON操作されると、リレー1の第1コイルL1がアースに落ち(接地し)、リレー1が作動して第1電力スイッチsw1が接続(ON)される。
第2リレー(リレー2)は、第2コイルL2と第2電力スイッチsw2とから構成される。コイルL2に電圧が印加されるとリレー2が作動して第2電力スイッチsw2がON(接続)し、コイルL2に電圧が印加されないとリレー2が作動せず第2電力スイッチsw2がOFF(遮断)する。すなわち、第3スイッチPsw3がON(接続)していれば、エアコンスイッチがON操作されると、リレー2の第2コイルL2がアースに落ち(接地し)、リレー2が作動して第2電力スイッチsw2が接続(ON)される。
したがって、圧力スイッチ1のスイッチPsw1,Psw2,Psw3の何れもがON(接続)していれば、エアコンスイッチのON操作に連動してクラッチ11及びモータ21aは同期して作動し、エアコンスイッチのOFF操作に連動してクラッチ11及びモータ21aは同期して作動を停止する。
[作用・効果]
本発明の一実施形態に係る車両用空調装置の構成は上述のように構成されるため、エアコンスイッチがON操作された状況では、圧力スイッチ1の配設箇所における冷媒圧力に応じて、以下のようなコンプレッサ10の作動の停止とコンデンサファンモータ21aの作動の停止とを行なう。
冷媒圧力が低圧(下限圧力以下の圧力領域)PLであれば、圧力スイッチ1の第1スイッチPsw1及び第3スイッチPsw3がOFFであり、第2スイッチPsw2はONである。なお、この場合、第1コイルL1に電圧が印加されるため、リレー1は作動して、第1電力スイッチsw1はONとなる。
すなわち、コンプレッサ10が焼付きを生じうる冷媒圧力では、第1スイッチPsw1がOFFとなることによりクラッチ11が遮断され、コンプレッサ10の作動が停止される。したがって、設定した下限圧力で第1スイッチPsw1がメカニカルにON/OFF作動することにより、簡素な構成でコンプレッサ10の作動を適切に停止することができ、また、ECUを要することがないため、装置にかかるコストを抑制しつつ、本空調装置の信頼性を向上させることができる。
また、低圧を規定する下限圧力は、各機器1,10,20,30,40,50の故障の発生又は性能の劣化を招くことなく正常に稼働することができる冷媒圧力の下限値よりも高いため、各機器1,10,20,30,40,50は、故障の発生又は性能の劣化を招く冷媒圧力に関し低圧側に余裕をもって正常に稼働することができ、本空調装置の信頼性を向上させることができる。
冷媒圧力が中圧PMであれば、圧力スイッチ1の第3スイッチPsw3がOFFとなり、第1スイッチPsw1及び第2スイッチPsw2は何れもONである。この場合、第1コイルL1には電圧が印加されコイルL2には電圧が印加されないため、リレー1は作動しリレー2は作動せず、第1電力スイッチsw1はONとなり第2電力スイッチsw2はOFFとなる。
すなわち、冷却ファン21を作動させなくてもコンデンサ20から流出される冷媒が十分に液化されるような冷媒圧力では、第2電力スイッチsw2がOFFとなることによりコンデンサファンモータ21aの作動が停止される。したがって、コンデンサ20に付設の冷却ファン21を作動させる必要のない場合にこの冷却ファン21の作動を停止することができ、また、作動時間を抑制することにより冷却ファン21の稼働率が不必要に上昇することを抑制し、コンデンサファンモータ21aの劣化を抑制することができる。これより、設定したファン停止圧力を閾値として第3スイッチPsw3がメカニカルにON/OFF作動することにより、簡素な構成でコンデンサファンモータ21aの作動を適切に停止することができ、ECUを要することがないため、装置にかかるコストを抑制しつつ、装置の信頼性を向上させることができる。
冷媒圧力が常圧PRであれば、圧力スイッチ1の第1〜第3スイッチPsw1〜Psw3は何れもONとなる。この場合、コイルL1及びコイルL2の何れにも電圧が印加されるため、リレー1及びリレー2は何れも作動し、第1電力スイッチsw1及び第2電力スイッチsw2はONとなる。
冷媒圧力が高圧PHであれば、圧力スイッチ1の第2スイッチPsw2がOFFとなり、第1スイッチPsw1及び第3スイッチPsw3は何れもONである。なお、この場合、第1コイルL1及び第2コイルL2の何れにも電圧が印加されるため、リレー1及びリレー2は作動して、第1電力スイッチsw1及び第2電力スイッチsw2の何れもONとなる。
すなわち、各機器1,10,20,30,40,50の故障の発生又は性能の劣化を招き正常に稼働することができないような冷媒圧力では、第2スイッチPsw2がOFFになることにより、クラッチ11への通電が遮断されコンプレッサ10の作動が停止され、また、第2電力スイッチsw2はONであるため、コンデンサファンモータ21aは作動する。
これにより、コンプレッサ10を停止するとともにコンデンサファンモータ21aを作動させるため、冷媒の圧縮が停止され冷媒が冷却されることになり、各機器1,10,20,30,40,50の故障の発生又は性能の劣化を招くことがなく、本空調装置の信頼性を向上させることができる。
これらより、各スイッチPsw1〜Psw3がON/OFF作動する圧力を適宜設定するだけで、制御回路等のECUを要することなく、簡素な構成で、車両用空調装置の冷媒圧力を下限圧力よりも高く上限圧力以下の圧力範囲(中圧及び常圧)に収束するように制御することができる。これにより、本車両用空調装置を使用する際の冷媒圧力の変動範囲は、中圧及び常圧に収束され、各機器1,10,20,30,40,50の故障又は劣化を発生することがなく正常に稼働し、車両用空調装置の信頼性を向上させることができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態では、圧力スイッチとしていわゆるトリプルプレッシャスイッチを用いるものを示したが、これに限らず、デュアルプレッシャスイッチやシングルプレッシャスイッチを用いてもよい。
圧力スイッチとしてデュアルプレッシャスイッチを用いる場合、上記の第2スイッチPsw2を省略することにより、冷媒圧力が低圧の場合にコンプレッサの作動を停止し、冷媒圧力が低圧及び中圧の場合にコンデンサファンモータの作動を停止することができる。
圧力スイッチとしてシングルプレッシャスイッチを用いる場合、上記の第2スイッチPsw2及び第3スイッチPsw3を省略することにより冷媒圧力が低圧の場合にコンプレッサの作動を停止することができ、上記の第1スイッチPsw1及び第2スイッチPsw2を省略することにより冷媒圧力が低圧及び中圧の場合にコンデンサファンモータの作動を停止することができる。
本発明の車両用空調装置は、トラック又はバスといった大型又は中型の自動車のみならず乗用車等の小型自動車にも適用することができる。
1 圧力スイッチ(ファン用圧力スイッチ,コンプレッサ用圧力スイッチ)
10,100 コンプレッサ
11 クラッチ
12 エンジン
20,200 コンデンサ
21,210 冷却ファン
21a (コンデンサファン)モータ
30 レシーバ
40,400 膨張弁
50,500 エバポレータ
51 ブロア
130 アクチュエータ
600 センサ
700 ECU

Claims (4)

  1. 冷媒を循環する回路に、
    気化された前記冷媒を圧縮する内部可変容量式のコンプレッサと、
    冷却ファンが付設され、前記コンプレッサで圧縮された前記冷媒を凝縮するコンデンサと、
    前記コンデンサにより凝縮された前記冷媒を気化させるエバポレータとが介装された車両用空調装置であって、
    前記コンデンサと前記エバポレータとの間に、前記冷媒の圧力に応じてON/OFF作動してON時には前記冷却ファンを作動させOFF時には前記冷却ファンの作動を停止させるファン用圧力スイッチを備え、
    前記コンデンサは、サイドコンデンサであり、
    前記ファン用圧力スイッチは、前記冷媒の圧力がファン停止圧力以下の場合にOFFとなり、
    前記ファン停止圧力は、前記冷却ファンを作動させなくても前記コンデンサにおいて前記冷媒が十分に液化される前記冷媒の圧力の閾値として予め設定される
    ことを特徴とする、車両用空調装置。
  2. 前記冷媒には潤滑剤が含有され、
    前記コンデンサと前記エバポレータとの間に、前記冷媒の圧力に応じてON/OFF作動してON時には前記コンプレッサを作動させOFF時には前記コンプレッサの作動を停止させるコンプレッサ用圧力スイッチを備え、
    前記コンプレッサ用圧力スイッチは、前記冷媒の圧力が下限圧力以下の場合にOFFとなり、
    前記下限圧力は、前記冷媒に含有される前記潤滑剤が前記コンプレッサに最低限供給される前記冷媒の圧力の閾値として予め設定される
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記コンプレッサ用圧力スイッチ及び前記ファン用圧力スイッチは、前記冷媒が循環する流路上に配設される
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用空調装置。
  4. 前記コンプレッサ用圧力スイッチは、前記冷媒の圧力が上限圧力よりも高い場合にOFFとなり、
    前記上限圧力は、前記コンプレッサ用圧力スイッチ,前記ファン用圧力スイッチ,前記コンプレッサ,前記コンデンサ及び前記エバポレータの故障の発生または性能の劣化を招くことなく正常に稼働することができる前記冷媒の圧力の上限値として予め設定される
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載の車両用空調装置。
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