JPH0583482U - ドラムブレーキ - Google Patents
ドラムブレーキInfo
- Publication number
- JPH0583482U JPH0583482U JP2560792U JP2560792U JPH0583482U JP H0583482 U JPH0583482 U JP H0583482U JP 2560792 U JP2560792 U JP 2560792U JP 2560792 U JP2560792 U JP 2560792U JP H0583482 U JPH0583482 U JP H0583482U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- drum
- lining
- brake shoe
- sliding surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ライニングが片当りしてブレーキ鳴きが発生
するのを低減させる。 【構成】 ライニング摺動面13aの両端部分に傾斜面
11を設けてなり、ブレーキ動作時にブレーキシュー2
の幅方向に倒れが生じていたような場合には、ライニン
グ摺動面13aの両端よりもブレーキ中心8に近い部
位、すなわち傾斜が始まる部分B2が接触点となってド
ラム部1bに押し付けられるようにし、ブレーキシュー
2にブレーキドラム1の軸と沿う方向に働くモーメント
を減少させ、ブレーキ鳴きや異常振動を少なくする。
するのを低減させる。 【構成】 ライニング摺動面13aの両端部分に傾斜面
11を設けてなり、ブレーキ動作時にブレーキシュー2
の幅方向に倒れが生じていたような場合には、ライニン
グ摺動面13aの両端よりもブレーキ中心8に近い部
位、すなわち傾斜が始まる部分B2が接触点となってド
ラム部1bに押し付けられるようにし、ブレーキシュー
2にブレーキドラム1の軸と沿う方向に働くモーメント
を減少させ、ブレーキ鳴きや異常振動を少なくする。
Description
【0001】
本考案は、例えば自動車のブレーキ等に使用されるドラムブレーキに関するも のである。
【0002】
図3は従来より知られる自動車のドラムブレーキの一例を示す正面図で、図4 は図3のA−A線に沿う要部拡大断面図である。 図3及び図4において、このドラムブレーキは、図示せぬ車軸と一体になって 回転しているブレーキドラム1と、このブレーキドラム1の内側に配設されたブ レーキシュー2,ライニング(摩擦材)3,ホイールシリンダー4,リターンス プリング5等で構成されている。
【0003】 さらに詳述すると、ブレーキドラム1は、車軸と固定される円板部1aと、こ の円板部1aの外周より直角に突出された状態で形成されたドラム部1bとを一 体に有した構造になっている。
【0004】 ブレーキシュー2は、ドラム部1bの内周面に略対応している外周曲面を有し た半月形の屈曲板として形成されており、ドラム部1b内で左右に分かれて一対 、各々ウエブ6を介して配設されている。また、このブレーキシュー2の外周面 には帯状をした上記ライニング3が張られて取り付けられている。
【0005】 このウエブ6は、図4に示すように一対づつ設けられ、各々がブレーキシュー 2の内側面より下方に向かって突出している壁状に、このブレーキシュー2と一 体的に形成されている。また、各ウエブ6の一端側は支軸7を介して車体側に回 転自在に取り付けられているとともに、他端側はホイールシリンダー4を介して 車体側に取り付けられている。これに対して、各ウエブ6の他端側には、この両 ウエブ6の間に上記リターンスプリング5が配設され、このリターンスプリング 5の張力で両ウエブ6間に互いに引き合う作用を付与している。
【0006】 そして、このドラムブレーキ構造では、図示せぬブレーキペダルを踏むと、同 じく図示せぬブレーキパイプ内の油圧がホイールシリンダー4内のピストンを押 し、リターンスプリング5の付勢力に抗してブレーキシュー2を開く。すると、 ブレーキドラム1におけるドラム1bの内側にライニング3を介してブレーキシ ュー2が押し付けられ、このライニング3とドラム部1bとの摩擦力で車軸を停 止させる。また、ブレーキペダルから足を離すと油圧がなくなるので、リターン スプリング5の付勢力でブレーキシュー4がホイールシリンダー4内のピストン と共に元の位置に戻され、ライニング3とドラム部1bとの摩擦力がなくなり、 車軸はロックから開放される。
【0007】
このような構造のドラムブレーキでは、製造公差上、ブレーキシュー2の幅方 向に倒れが生じることが少なくない。また、このようにブレーキシュー2が倒れ た状態でドラム部1b側に押し付けられると、図4に示すように、ドラム部1b に直接押し当てられるライニング3も角度θだけ傾き、ブレーキ中心(ウエブ6 の中間)8から寸法L1だけ離れた点B1でライニング3の片方の肩がドラム部 1bに片当りして押し付けられる。すると、ブレーキシュー2には図4中の矢印 X方向へのモーメントが発生して変形し、この現象が極端になると、ブレーキ鳴 きや異常振動を生じる等の問題点があった。なお、このモーメントは、いっぱん には上記寸法L1に比例して大きくなるものである。
【0008】 本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的はライニングが 片当りしてブレーキ鳴きが発生するのを低減させることができる構造にしたドラ ムブレーキを提供することにある。
【0009】
上記目的を達成するため、本考案に係るドラムブレーキは、回転軸と一体にな って回転しているブレーキドラム内側にライニングを張ったブレーキシューを押 し付けて前記回転軸を停止させるものであって、前記ブレーキドラムに当接され る前記ライニング摺動面の両端部分に、その端部側に進むに従って中心側に近づ く傾斜面を各々設けたものである。
【0010】
この構成によれば、ライニング摺動面の両端部分に傾斜面を設けることによっ て、ブレーキ動作時にブレーキシューの幅方向に倒れが生じたような場合でも、 ライニング摺動面の両端よりもブレーキ中心に近い部位、すなわち傾斜が始まる 部分が接触点となってドラム部に押し付けられるので、ブレーキシューにブレー キドラムの軸と沿う方向に働くモーメントが大きく発生することもなくなる。
【0011】
以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例に係るドラムブレーキの要部断面図で、図2は図1の 部分拡大断面図である。また、図1に示す部分は図4に示した部分と対応してお り、さらに図4に示した従来構造と図1に示す本考案の構造との間で異なる点は ブレーキシューにあり、その他の構造は同じであっても差し支えないものである 。したがって、本考案のドラムブレーキは、このブレーキシューの部分を代える だけで実現できるもので、ここでは図3に示した従来のドラムブレーキのブレー キシューを変更して本考案を適用するものとし、この対応する部材には同じ符号 を付して、異なる部分についてのみ説明する。
【0012】 すなわち、本考案のドラムブレーキにおけるブレーキシュー2の外周面に張ら れて取り付けられている帯状をしたライニング3は、ブレーキドラム1のドラム 部1bに当接されるライニング摺動面3aの両端部分に、その端部側に進むに従 って中心側に近づく傾斜面11が設けられている。なお、この傾斜面11の最大 高さh(図2参照)は、好ましくは1mm(ミリメートル)か、これよりも若干小 さい寸法で設定される。 また、傾斜が始まる部分(接触点)B2は、ウエブ6の延長線と略等しい位置 に設定してブレーキ中心(ウエブ6の中間点)8に近づけて設けており、さらに はブレーキ中心8から接触点12までの距離L2が、図4に示した従来のドラム ブレーキにおけるブレーキ中心8から点B1までの距離L1よりも小さくなるよ うにして設定している。
【0013】 したがって、このように構成されたドラムブレーキでは、ブレーキ動作が起こ され、このときにブレーキシュー2の幅方向に倒れが生じていない場合は、ライ ニング摺動面3a内の2つの点B2,B2との間にある部分がドラム部1bの内 面に当接され、このとき生じるライニング摺動面3aとドラム部1bとの摩擦力 で車軸を停止させる。
【0014】 これに対して、ブレーキシュー2の幅方向に倒れが生じていた場合は、ライニ ング摺動面3aの両端よりもブレーキ中心に近い点B2、すなわち傾斜が始まる 部分が接触点となってドラム部1bの内側に押し付けられ、このとき生じるライ ニング摺動面3aとドラム部1bとの摩擦力で車軸を停止させることになる。こ の場合では、図3及び図4に示した従来構造の点B1よりもブレーキ中心に近い 位置で接触することになるので、ブレーキドラム1の軸と沿う方向にブレーキシ ュー2に働くモーメントを従来の構造に比べて減少させることができる。また、 これに伴い、ブレーキ鳴きや異常振動を少なくすることができる。
【0015】 なお、上記実施例では、自動車のブレーキに適用した構造を開示したが、自動 車のブレーキに限ることなく、一般のドラムブレーキとして広く適用できるもの である。
【0016】
以上説明したとおり、本考案に係るブレーキドラムによれば、ライニング摺動 面の両端部分に傾斜面を設けることによって、ブレーキ動作時にブレーキシュー の幅方向に倒れが生じたような場合でも、ライニング摺動面の両端よりもブレー キ中心に近い部位、すなわち傾斜が始まる部分が接触点となってドラム部に押し 付けられることになるので、ブレーキシューにブレーキドラムの軸と沿う方向に 働くモーメントを減少させ、ブレーキ鳴きや異常振動を少なくすることができる 等の効果が期待できる。
【図1】本考案の一実施例に係るブレーキドラムの要部
構造断面図である。
構造断面図である。
【図2】図1に示した同上ブレーキドラムの部分拡大図
である。
である。
【図3】従来のドラムブレーキの一例を示す正面図であ
る。
る。
【図4】図3のA−A線に沿う拡大断面図である。
1 ブレーキドラム 1a ドラム部 2 ブレーキシュー 3 ライニング 8 ブレーキ中心 11 傾斜面 13 ライニング摺動面 B2 接触点
Claims (1)
- 【請求項1】回転軸と一体になって回転しているブレー
キドラム内側にライニングを張ったブレーキシューを押
し付けて前記回転軸を停止させるドラムブレーキにおい
て、前記ブレーキドラムに当接される前記ライニング摺
動面の両端部分に、その端部側に進むに従って中心側に
近づく傾斜面を各々設けてなることを特徴とするドラム
ブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2560792U JPH0583482U (ja) | 1992-04-21 | 1992-04-21 | ドラムブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2560792U JPH0583482U (ja) | 1992-04-21 | 1992-04-21 | ドラムブレーキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0583482U true JPH0583482U (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=12170587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2560792U Pending JPH0583482U (ja) | 1992-04-21 | 1992-04-21 | ドラムブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0583482U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020157787A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 本田技研工業株式会社 | 自動車用アクセルペダル装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57130B2 (ja) * | 1974-09-05 | 1982-01-05 |
-
1992
- 1992-04-21 JP JP2560792U patent/JPH0583482U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57130B2 (ja) * | 1974-09-05 | 1982-01-05 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020157787A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 本田技研工業株式会社 | 自動車用アクセルペダル装置 |
US11561566B2 (en) | 2019-03-25 | 2023-01-24 | Honda Motor Co., Ltd. | Accelerator pedal device for vehicle |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980407 |