JP2697293B2 - ドラムブレーキ - Google Patents

ドラムブレーキ

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JP2697293B2
JP2697293B2 JP30950190A JP30950190A JP2697293B2 JP 2697293 B2 JP2697293 B2 JP 2697293B2 JP 30950190 A JP30950190 A JP 30950190A JP 30950190 A JP30950190 A JP 30950190A JP 2697293 B2 JP2697293 B2 JP 2697293B2
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洋志 大久保
孝之 赤石
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ブレーキドラムの内周面にブレーキシュ
ーを押し付けることで、車両の速度制御及び停止を行う
ドラムブレーキに関する。
〔従来の技術〕
従来のドラムブレーキとしては、例えば第3図に示す
ように、ブレーキドラム1の内周面に外周側を対向させ
た円弧状のブレーキシュー2を一対配置し、さらに、そ
の一対のブレーキシュー2の一端側の間にホィールシリ
ンダ3を配置し、該一対のブレーキシュー2の他端側の
間にアンカブロック4を配置している。また、前記一対
のブレーキシュー2に対して、前記ホィールシリンダ3
側及びアンカブロック4側近傍に夫々リターンスプリン
グ5a,5bが架け渡されて、そのリターンスプリング5a,5b
は前記一対のブレーキシュー2を縮径方向に付勢してい
る。
そして、制動時に、ホィールシリンダ3が両ブレーキ
シュー2の一端側を押して、該ブレーキシュー2の他端
側をアンカブロック4のアンカ面4aに当接し、続けて該
アンカ面4aにブレーキトルクを掛けることで、該ブレー
キシュー2の外周側を形成するライニング2aを、回転す
るブレーキドラム1の内周面に押し付けて車輪を制動す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記従来のドラムブレーキでは、ブレ
ーキドラム1やリターンスプリング5a等と干渉を起こさ
ないように、アンカブロック4は、そのアンカ面4aの幅
を充分に確保できない。このため、ブレーキシュー2の
外周画を形成しているライニング2aが摩耗したり、リタ
ーンスプリング5a,5bの弾性力の劣化等があると、ブレ
ーキシュー2の端部からアンカ面4aに掛かるブレーキト
ルクが大きくなるにつれて、該ブレーキシュー2の端部
はアンカ面4a上を外周側方向に大きく移動しやすくなる
ことがあるという問題がある。
本発明は、前記のような問題点に着目してなされたも
ので、正のアンカ角を設けると共に、U字形をなすスプ
リングを用いることで、制動時にブレーキシューの端部
がアンカブロックのアンカ面から脱落することがないド
ラムブレーキを目的にしている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を解決するために、本発明のドラムブレーキ
は、ブレーキドラムの内周面に対向する一対のブレーキ
シューと、前記両ブレーキシューの対向する一端側の間
に配置されて、制動時にブレーキドラムの内周面へ前記
両ブレーキシューを押し付けるホィールシリンダと、前
記両ブレーキシューの対向する他端側の間に配置され
て、前記ブレーキシューの他端側を当接するアンカ面を
側面に有するアンカブロックとを備えたドラムブレーキ
において、前記アンカブロックのアンカ面をブレーキド
ラムの回転中心方向に傾斜させて、該アンカ面に正のア
ンカ角を設け、さらに、U字形をなして両端が閉じる方
向に付勢されたスプリングの両端部を、両ブレーキシュ
ーの中途部に個別に係合すると共に、同スプリングの中
間部を前記アンカブロックの背部を経由させたことを特
徴としている。なお、前記アンカブロックの背部とは、
アンカブロックにおける外径側を向いている部分を指
す。
〔作用〕
制動時には、ホィールシリンダがブレーキシューの一
端側を押すことにより、一対のブレーキシューは拡径さ
れながら、該両ブレーキシューの他端側がアンカブロッ
クのアンカ面を押して、該アンカ面にブレーキトルクを
掛ける。そして、該ブレーキシューの外周面は、回転す
るブレーキドラムに押付けられ車輪を制動する。
このとき、前記アンカ面には正のアンカ角が設けられ
ているため、そのアンカ角が大きいほど、該アンカ面に
当接しているブレーキシューの一端がアンカ面上を内周
側方向に滑り、該ブレーキシューに自己倍力作用が働
く。
前記ブレーキシューの一端がアンカ面を所定の距離だ
け滑ると、ブレーキシュー自身もアンカブロックから離
れる方向に移動しようとするが、該ブレーキシューに端
部を係合したU字形をなすスプリングが、前記ブレーキ
シューの移動を抑え、もってブレーキシューの一端がア
ンカブロックのアンカ面から脱落することを防止する。
また、非制動時には、ホィールシリンダにブレーキ圧
が負荷されないし、U字形をなすスプリングの両端が閉
じる方向に付勢されているため、前記両端が係合されて
いるブレーキシューのアンカブロック側を縮径方向に付
勢する。このため、該U字形をなすスプリングは、アン
カブロック側のリターンスプリングの役割も有する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本
実施例ではリーディングトレーリング型のドラムブレー
キの例である。なお、第1図において矢印Rの方向を車
輪の回転方向とする。
まず構成を説明すると、第1図に示すように、図示し
ないアクスルハウジング側に固定されたバッキングブレ
ート7の表側に、該バッキングプレート7に対して回転
可能なブレーキドラム1が配置され、そのブレーキドラ
ム1の内周面に対向して、一対のブレーキシュー2であ
るリーディングシュー2bとトレーリングシュー2cが配置
されている。該リーディングシュー2bとトレーリングシ
ュー2cは、夫々円弧形部材と、該円弧形部材の外周面に
固着されているライニング2aとから形成されている。
また、前記両ブレーキシュー2の一端側(第1図で下
側)の間にホィールシリンダ3を配置し、該ホィールシ
リンダ3側の両ブレーキシュー2に夫々端部を係止した
リターンスプリング5が架け渡され、該リターンスプリ
ング5によって前記ブレーキシュー2のホィールシリン
ダ3側がブレーキドラム1から離れる方向に付勢されて
いる。
さらに、前記両ブレーキシュー2の他端側の間にアン
カブロック4を配置して、該アンカブロック4の両側面
に形成されたアンカ面4aにブレーキシュー2の他端側を
当接している。そのアンカ面4aは、ブレーキドラム1の
回転中心方向に傾斜してアンカ角θを有している。ま
た、U字形をなすスプリング6が、第2図に示すよう
に、その両端6aを前記両ブレーキシュー2に個別に係合
し、且つ該U字形をなすスプリング6の中間部6bを、外
径側を向いている部分である前記アンカブロック4の背
部に当接させて、該U字形をなすスプリング6の両端6a
は閉じる方向に付勢されている。
前記構成のドラムブレーキでは、車両の速度制御をす
るために図示しないブレーキペダルを踏むと、図示しな
いマスタシリンダを介してホィールシリンダ3内のブレ
ーキ圧が増大し、該ホィールシリンダ3がリーディング
シュー2b及びトレーリングシュー2cの一端側を押す。す
ると、該両ブレーキシュー2の他端側が夫々アンカブロ
ック4のアンカ面4aに押付けられて、該アンカ面4aにブ
レーキトルクを掛け、もって前記両ブレーキシュー2の
外周側を形成するライニング2aがブレーキドラム1に押
付けられ、回転しているブレーキドラム1を制動する。
前記アンカ面4aに掛かるブレーキトルクが大きくなる
につれて、該ブレーキシュー2の端部、特にリーディン
グシュー2bの端部はアンカ面4a上を内周側に向かって滑
り、該ブレーキシュー2に自己倍力作用が働きブレーキ
力が強くなる。さらに前記ブレーキトルクが増大する
と、ブレーキシュー2の端部は、アンカ面4aをさらに滑
り、アンカブロック4のアンカ面4aから脱落しそうにな
る。
しかし、前記ブレーキシュー2の一端がアンカ面4a上
を所定の距離だけ滑ると、ブレーキシュー2自身もアン
カブロック4から離れる方向に移動しようとするが、該
ブレーキシュー2の中途部に端部6aを係合しているU字
形をなすスプリング6が、前記ブレーキシュー2の前記
移動を抑え、かくして該U字形をなすスプリング6は、
ブレーキシュー2の一端がアンカブロック4のアンカ面
4aから脱落することを防止する。
また、非制動時には、ホィールシリンダ3にブレーキ
圧が負荷されず、またU字形をなすスプリング6の両端
6aが閉じる方向に付勢されているため、前記両端6aが係
合されているブレーキシュー2のアンカブロック4側を
ブレーキドラム1内周面から離れる方向に付勢し、ま
た、該ブレーキシュー2のホィールシリンダ3も、リタ
ーンスプリング5によりブレーキドラム1内周面から離
れる方向に付勢される。これにより、非制動時には、該
U字形をなすスプリング6及びリターンスプリング5の
弾性力により前記一対のブレーキシュー2は縮径方向に
付勢されて、ブレーキドラム1からブレーキシュー2の
ライニング2aが離れる。
以上のように、アンカブロック4のアンカ面4aに正の
アンカ角θを設けて、該アンカ面4aに当接するブレーキ
シュー2の端部の制動時の滑り方向を内周側に限定する
と共に、U字形をなすスプリング6を用いて、前記ブレ
ーキシュー2の端部がアンカ面4aから脱落することが防
止される。
さらに、該U字形をなすスプリング6はブレーキシュ
ー2のアンカブロック4側のリターンスプリングの役割
もするため、ドラムブレーキを構成する部品数は従来の
ドラムブレーキの部品数と同じで済む。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、本発明のドラムブレーキ
は、アンカブロックのアンカ面に正のアンカ角を設け
て、該アンカ面に当接するブレーキシューの端部の制動
時の滑り方向を内周側に限定し、該ブレーキシューに自
己倍力作用を持たせると共に、アンカ側のリターンスプ
リングの替わりにU字形をなすスプリングを用い、さら
に該U字形をなすスプリングにより、該アンカブロック
のアンカ面からブレーキシューの端部が内周側に脱落す
ることを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例のドラムブレーキを示す正面図、第2
図は第1図の矢印A方向からみたU字形をなすスプリン
グを示す図、第3図は従来のドラムブレーキを示す正面
図である。 1……ブレーキドラム、2……ブレーキシュー、3……
ホィールブレーキ、4……アンカブロック、4a……アン
カ面、6……U字形をなすスプリング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキドラムの内周面に対向する一対の
    ブレーキシューと、前記両ブレーキシューの対向する一
    端側の間に配置されて、制動時にブレーキドラムの内周
    面へ前記両ブレーキシューを押し付けるホィールシリン
    ダと、前記両ブレーキシューの対向する他端側の間に配
    置されて、前記ブレーキシューの他端側を当接するアン
    カ面を側面に有するアンカブロックとを備えたドラムブ
    レーキにおいて、 前記アンカブロックのアンカ面をブレーキドラムの回転
    中心方向に傾斜させて、該アンカ面に正のアンカ角を設
    け、さらに、U字形をなして両端が閉じる方向に付勢さ
    れたスプリングの両端部を、両ブレーキシューの中途部
    に個別に係合すると共に、同スプリングの中間部を前記
    アンカブロックの背部を経由させたことを特徴とするド
    ラムブレーキ。
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