JPH05832A - ガラス系素材のエツチング加工方法 - Google Patents

ガラス系素材のエツチング加工方法

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JPH05832A
JPH05832A JP17317691A JP17317691A JPH05832A JP H05832 A JPH05832 A JP H05832A JP 17317691 A JP17317691 A JP 17317691A JP 17317691 A JP17317691 A JP 17317691A JP H05832 A JPH05832 A JP H05832A
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JP
Japan
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etching
layer
thin film
paraffin
gold thin
Prior art date
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Pending
Application number
JP17317691A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhito Oyama
信仁 大山
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OYAMA KOGAKU MEMORY CHIYOUKOUS
OYAMA KOGAKU MEMORY CHIYOUKOUSHIYO KK
Original Assignee
OYAMA KOGAKU MEMORY CHIYOUKOUS
OYAMA KOGAKU MEMORY CHIYOUKOUSHIYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 深さが100μm以上の深いエッチング行
い、凹凸パターンを設けることが可能なガラス系素材へ
のエッチッグ方法を提供する。 【構成】 ガラス系素材1のエッチング面の全面に金
薄膜層2を形成し、上記金薄膜層のエッチング部分うマ
スクして該エッチング部分以外にパラフィン層5を設け
た後、エッチング部分の金薄膜層を除去し、金薄膜層と
パラフィン層とからなるエッチングパターンを形成した
後フッ化水素を用いて所望の深さにエッチングを行い、
しかる後パラフィン層と金薄膜層を除去して凹凸パター
ン8が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラス系素材へフッ化水
素によるエッチングを行って凹凸パターンを形成するエ
ッチング加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス系素材の表面を加工して凹
凸パターンを設ける手段の一つとして、フッ化水素がガ
ラスを腐食する点を利用したエッチング(蝕刻)方法が
知られている。上記エッチング方法は、通常形成しよう
とする凹凸パターンに対応するエッチングパターンをエ
ッチング不要の部分に耐フッ化水素性の層を形成して、
フッ化水素を用いて所望の部分のみ腐食して凹凸パター
ンが形成される。上記エッチングパターンの形成方法と
して、ガラス系素材の表面にフォトレジスト層を形成し
てマスクを通しパターン状に露光し、現像、固化してエ
ッチングパターンを設ける方法が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のレジストによるエッチングパターンの形成方法を用
いたエッチングは、レジスト層の耐フッ化水素性があま
りよくないために、エッチングの深さを深く形成しよう
とすると、エッチングパターンの部分がフッ化水素によ
り剥離してしまうために、通常10〜20μm程度の深
さまでしかエッチングを行うことが出来ないという問題
があった。本発明は上記従来技術の欠点を解消し、深さ
が100μm以上の深いエッチングを行い凹凸パターン
を設けることが可能なガラス系素材のエッチング加工方
法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明ガラス系素材のエ
ッチング加工方法は、ガラス系素材へエッチングパター
ンを形成した後、フッ化水素を用いエッチングを行い素
材表面に凹凸パターンを設けるエッチング加工方法にお
いて、ガラス系素材のエッチング面の全面に金薄膜層を
形成し、上記金薄膜層のエッチング部分をマスクして該
エッチング部分以外にパラフィン層を設けた後、エッチ
ング部分の金薄膜層を除去し、金薄膜層とパラフィン層
とからなるエッチングパターンを形成した後フッ化水素
を用いて所望の深さにエッチングを行い、しかる後パラ
フィン層と金薄膜層を除去して凹凸パターンを設ける方
法である。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図面は本発明の1例を示し、図1は本発明エ
ッチング加工方法の工程を示す説明図である。図1
(a)に示すように本発明方法は、先ず加工を行なおう
とするガラス系素材1の表面全面に金蒸着により金薄膜
層2を形成し、該金薄膜層2の表面に更にエッチングを
行う部分以外を切り抜いたマスクシート3を重ね該マス
クの空隙部分4にパラフィン系材料を加熱溶融して充填
した後マスクを除去して、パラフィン層5を形成する
〔同図(b)〕。次いで、上記のパラフィン層5がなく
金薄膜層6が表面に露出している部分を除去して、同図
(c)に示す如く金薄膜層6がパラフィン層5と同じパ
ターンに形成され、金薄膜層2とパラフィン層5が積層
してなるエッチングパターン7が設けられる、。エッチ
ングパターン7を設けた素材1は同図(c)に示す点線
の部分を所望の深さまでフッ化水素からなるエッチング
液に浸漬して、エッチングを行い凹凸パターン8が形成
される。エッチングが終了したら、パラフィン層5を溶
剤で除去し、更に金薄膜層2を王水で除去して、同図
(d)に示す如く、表面に所望の凹凸パターン8が設け
られたガラス系素材1が得られる。
【0006】上記ガラス系素材1は、フッ化水素でエッ
チングすることの可能な材質であればいずれでもよく、
ガラス、石英等のガラス類、セラミック類等の材料が用
いられる。又、フッ化水素は、フッ化水素溶液に限らず
フッ化水素の各種化合物の溶液や、硫酸等との混合物で
もよい。金薄膜層2の形成方法は蒸着のみに限定されな
いが、蒸着により設けるのが好ましく、その厚さは通常
0.1μm程度である。マスクシート3はパラフィンを塗
布した場合にエッチング部分にパラフィン層5が形成さ
れないように設けるもので、上記のように所望の部分を
切り抜いたマスクシート3を必ずしも用いる必要はな
い。マスクは、エッチングパターンに応じて適宜手段を
選択すればよく、例えばエッチングパターンが直線的で
幾何学的な単純な形状である場合には、粘着テープ等を
貼着してマスクしてもよい。パラフィン層5に用いるパ
ラフィン系材料としては、パラフィン、タール系の材料
等が用いられている。パラフィン層5を形成する手段
は、エッチングパターンの形状に応じて適宜任意の手段
を用いることができる。例えば、パラフィン系材料の場
合には、加熱溶融して流動状態にして、マスクの空隙に
充填した後マスクシートを剥離する。尚、マスクシート
や粘着テープ等のマスクを剥離する時期は、パラフィン
系材料が溶融状態から半溶融状態になったところで行う
のが好ましい。これは、パラフィン系材料が完全に固体
状になる前に行うと、マスクの剥離が容易であり更に剥
離した界面がより綺麗に形成される。又、パラフィン層
5は材料を溶剤に溶解して液状にして塗工した後、溶剤
を揮発させてマスクを剥離する方法で形成することもで
きる。尚、この場合にも上記と同様に、溶剤が完全に揮
発してパラフィン層5が完全に固まる前にマスクを剥離
するのが好ましい。パラフィン層5の厚みは特に限定さ
れないが、通常0.5mm程度に形成するのがフッ化水素に
対する耐性やパターン形成が容易である点などの理由か
ら好ましい。
【0007】図2は本発明方法を用いて製造した製品の
1例を示す外観斜視図であり、図2の製品は加速度計で
ある。図示した加速度計10は中央部11が肉薄に形成
されているものであり、図2に示す点線で示した部分を
本発明エッチング方法を用いて製造したものである。図
3は図2に示す加速度計10を本発明方法を用いてエッ
チングを行う工程を示す説明図であり、図2におけるA
−A線縦断面を示している。上記の加速度計10の点線
部分のエッチング加工は、先ず図3(a)に示す如く一
方の面の全面に金を蒸着して金薄膜層2を形成する。次
に石英からなる基材12の肉薄に形成する部分に粘着テ
ープ13を用いて金薄膜層2の上からマスキングを行
い、更に金薄膜層2と粘着テープ13の上から全面にパ
ラフィンを溶融して塗布し、パラフィンが半固体状にな
り完全に固化する前に粘着テープ13を剥離する。他の
一方の面についても、上記と同様の操作を繰り返して金
薄膜層2とパラフィン層5を設け、側面をパラフィン層
5で覆う。次に金薄膜層2の粘着テープ13でマスキン
グした部分(パラフィン層を形成しないエッチングしよ
うとする部分)を王水によりエッチングして除去し、同
図(b)に示すようにエッチングパターンを形成した
後、フッ化水素溶液に浸漬して深さDが0.3mmになるま
で両側からエッチングを行い、先ずパラフィン層5を溶
剤で除去し次に金薄膜層2を王水で順次除去して、肉薄
部が20〜30μm程度の厚さに形成した加速度計を得
た〔図3(c)〕。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように本発明方法は、金薄
膜層とパラフィン層とからなるパターンを形成した後
に、フッ化水素を用いたエッチングを行う方法を採用し
たことにより、従来のレジストパターンを形成した後に
エッチングを行う方法に比較して、パラフィン層はレジ
スト層に比較して非常にフッ化水素に対する耐性が良好
であり、エッチングを深く行うために長時間フッ化水素
に浸漬した場合でも、パラフィン層はフッ化水素酸によ
って侵されることがないために1mm程度の深いエッチン
グが可能である効果を有する。更に、本発明方法は金薄
膜層を先ず全面に形成した上にマスクを用いてパラフィ
ン層を形成した後、マスクを剥離して王水でエッチング
部分の金薄膜層を除去する方法を採用しているために、
パラフィン層のみでエッチングパターンを形成する方法
に比較して、パターンを精度良く形成することができ
る。又、本発明エッチング加工方法はエッチングパター
ンの形成に特別に複雑な操作を必要としないため、加工
作業性を低下させないで、精度の良いパターンを設ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の1例の工程を示す説明図である。
【図2】本発明方法を用いて製造した製品の1例を示す
外観斜視図である。
【図3】本発明方法を用いて図2に示す製品を製造する
際の工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガラス系素材 2 金薄膜層 3 マスクシート 5 パラフィン層 7 エッチングパターン 8 凹凸パターン 13 粘着テープ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ガラス系素材へエッチングパターンを形成
    した後、フッ化水素を用いエッチングを行い素材表面に
    凹凸パターンを設けるエッチング加工方法において、ガ
    ラス系素材のエッチング面の全面に金薄膜層を形成し、
    上記金薄膜層のエッチング部分をマスクして該エッチン
    グ部分以外にパラフィン系塗膜からなるパラフィン層を
    設けた後、エッチング部分の金薄膜層を除去し、金薄膜
    層とパラフィン層とからなるエッチングパターンを形成
    した後フッ化水素を用いて所望の深さにエッチングを行
    い、しかる後パラフィン層と金薄膜層を除去して凹凸パ
    ターンを設けることを特徴とするガラス系素材のエッチ
    ング加工方法。
JP17317691A 1991-06-18 1991-06-18 ガラス系素材のエツチング加工方法 Pending JPH05832A (ja)

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