JP2001115293A - 微細形状部品の製造方法 - Google Patents

微細形状部品の製造方法

Info

Publication number
JP2001115293A
JP2001115293A JP29702799A JP29702799A JP2001115293A JP 2001115293 A JP2001115293 A JP 2001115293A JP 29702799 A JP29702799 A JP 29702799A JP 29702799 A JP29702799 A JP 29702799A JP 2001115293 A JP2001115293 A JP 2001115293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal layer
electroforming
micro
mold
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29702799A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoo Ikeda
池田  智夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP29702799A priority Critical patent/JP2001115293A/ja
Publication of JP2001115293A publication Critical patent/JP2001115293A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、非常に微細な形状を有し、且つ、
信頼性に優れ剛性の高い微細形状部品の製造方法を提供
することを目的としている。 【解決手段】 電鋳法によって微細パターンを有する金
属層を積層し、その後、加熱処理を加えることによっ
て、積層した金属層の一体化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微細な形状、特に微
細な穴形状や微細な溝形状、を有する部品の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年における装置の小型化、複雑化にあ
って、微細な形状、特に微細な穴形状や微細な溝形状、
の加工が要求されることが多々ある。以下に一般に知ら
れている微細加工法を挙げると、切削加工法、パンチン
グ加工法、エッチング加工法、レーザー加工法、電鋳加
工法などが挙げられる。
【0003】切削加工法は100μm以上の寸法の加工
を得意とし、穴加工にも溝加工にも対応でき、さらに金
属材料、プラスチック材料どちらでも加工可能であると
いうのが利点である。
【0004】パンチング加工法は部材を破断させる加工
法であるが、加工可能な寸法は加工する部材の厚みによ
って限定される。加工する部材が薄ければ50μm程度
の寸法の加工も可能である。但しパンチング加工法の場
合、加工部は完全に貫通してしまうので溝加工には適し
ていない。
【0005】エッチング加工法の場合、加工する幅に対
して最大加工できる深さは同程度の寸法である。よっ
て、板厚の厚い部材に貫通穴を空ける加工を試みた場
合、その穴の直径は板厚以上になってしまう。しかしな
がら加工する深さが浅ければ微細な加工も可能であり、
例えば加工する部材の厚みが20μm厚であれば直径2
0μmの微細な穴を加工することも可能である。またエ
ッチング法の場合、パンチング加工法と異なり、途中で
エッチングを停止させることによって、貫通していない
溝加工のような形状も加工可能である。
【0006】レーザー加工法はその名の通りレーザーを
用いて部材を加工するものであり、特にプラスチック材
料のような加工しやすい材料であれば非常に微細な加工
が可能である。
【0007】電鋳加工法は、上記の部材の一部を除去し
て形状を形成する加工法とは異なり、部材をメッキ成長
させて形状を形成する電気メッキ法の一種である。電鋳
加工法の場合、電鋳型という形状を決定するための元型
が必要で、この電鋳型をいかに微細に精度良く形成する
かが重要である。電鋳型は最終的には除去されるので、
その材料としては溶解や蒸発で除去しやすい樹脂材料が
適している。樹脂材料からなる電鋳型の形成には、上述
のレーザー加工法やLSI分野で一般に用いられている
フォトリソグラフィー法が有効であり、どちらも微細形
状の形成には適した方法である。
【0008】上記に挙げた加工法の中で、最も微細な加
工が可能な加工法は、フォトリソグラフィー法で電鋳型
を形成して行う電鋳加工法である。数μm程度の形状の
加工も可能である。但しこの電鋳加工法にも加工可能な
形状の限界があり、加工する幅に対してその厚みもしく
は深さは約1.5倍が限界で、それ以上の厚み、深さの
加工はできない。
【0009】そこで、フォトリソグラフィー法で電鋳型
を形成する工程と電鋳法により部材を成長させる工程と
を交互に繰り返し行うことによって、電鋳してなる金属
部材を積層させてその厚みを厚くする方法を考案した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは前述のフ
ォトリソグラフィー法で電鋳型を形成する工程と電鋳法
により部材を成長させる工程とを交互に行うことによっ
て、電鋳してなる部材を積層させその厚みを厚くする方
法を繰り返し実験した。その結果、安定した加工条件を
見いだすことができ、加工幅に対する部材の厚みを1.
5倍以上にすることができた。しかしながら、その加工
してできた部品において、電鋳法により積層した各々の
部材間の接合強度が非常に弱いと言うことが判明した。
それはわずかな衝撃でも容易に剥がれてしまうため、部
品完成後の取り扱いが非常に難しかった。その結果、部
品完成後に破壊して不良品になってしまうことも多くあ
り、微細形状部品の信頼性は非常に低いものであった。
【0011】本発明の目的は、加工幅に対し加工部の厚
みもしくは深さが十分に厚い(深い)微細形状を有した
微細形状部品の製造方法を提供することであって、さら
にその微細形状部品に十分な強度を与え、高剛性の信頼
性が高い微細形状部品の製造方法を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の微細形状部品の製造方法は、導電性を有す
る基板上に塗被された非導電性材料を所望の形状にパタ
ーン化し非導電性材料からなる第1の電鋳型を形成する
工程と、導電性を有する前記基板に電流を流して電鋳を
行うことによって、前記基板上に第1の金属層を形成す
る工程と、前記第1の金属層と前記第1の電鋳型の上部
に塗被された非導電性材料を所望の形状にパターン化し
非導電性材料からなる第2の電鋳型を形成する工程と、
前記第1の金属層に電流を流して電鋳を行うことによっ
て、前記第1の金属層上に第2の金属層を形成する工程
と、前記基板、前記第1の電鋳型、前記第2の電鋳型を
除去する工程と、800〜1500℃の温度で前記第1
の金属層と前記第2の金属層を加熱する工程とを有して
いることを特徴としている。
【0013】さらに、微細形状部品の強度をより増すた
めに、上記加熱工程において、第1の金属層に第2の金
属層を10〜1000gf/cm2の圧力で押しつけて
いることを特徴としている。
【0014】また、前記第1の金属層および前記第2の
金属層がNiからなることを特徴としている。
【0015】また、前記第1の電鋳型もしくは前記第2
の電鋳型をフォトリソグラフィー法を用いて形成したこ
とを特徴としている。
【0016】(作用)本発明は、上記手段により、加工
幅に対し加工部の厚みもしくは深さが十分に厚い(深
い)微細形状を達成するとともに、さらにその微細形状
部品に十分な強度を与えることができたため、従来はわ
ずかな衝撃でも容易に剥がれてしまい取り扱いが難し
く、破壊による不良が多く発生していたという課題をす
べて解決することができた。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
の微細形状部品の製造方法を示した図である。図1に示
す製造方法をもとにして、本第1の実施形態を説明す
る。なお第1の実施形態は微細穴を備えた微細形状部品
を製造した例である。まず導電性を有する基板300上
に非導電性材料からなる第1の電鋳型201を所望の形
状でパターン化して形成する(図1(a))。
【0018】第1の実施形態では硼珪酸ガラス上に銅
(Cu)を成膜した基板300のCuが成膜された面上
にフォトリソグラフィー法を用いて非導電性の感光性レ
ジストからなる第1の電鋳型201をパターン化して形
成した。本実施形態のように基板300はそのすべてが
導電性でなくてもよく、その一部に導電性を有したもの
をであってもかまわない。第1の実施形態でパターン化
された第1の電鋳型201は、直径50μm、高さ55
μmの円柱形状をしている。
【0019】本実施形態での第1の電鋳型201のパタ
ーン化は以下の方法で行った。まず基板300のCuが
成膜された面上にJSR社製感光性レジストTHB−1
30Nをスピンコート法で50μmの厚さで塗布した。
その時のスピンコート条件は回転数1000rpm、処
理時間10秒であった。
【0020】次にレジストが塗布された基板300をホ
ットプレート上で90℃の温度で5分間加熱し、レジス
ト内の溶剤を蒸発させレジストを固化させる。この工程
を一般にプリベークと呼ぶ。
【0021】その後、所望の形状が施された露光用マス
クを用いて、感光性レジストTHB−130Nの任意の
部分のみを露光する。露光にはユニオン光学社製露光機
PEM1000を用い、300mJ/cm2の露光量で
露光を行った。
【0022】最後に、レジストが露光された基板300
を0.5%TMAH水溶液中に2分間浸漬させて現像を
行った。THB−130Nは感光不溶性のレジスト(一
般にネガレジストと呼ぶ。)であるため、未露光部が溶
解し除去され、露光部のみがパターン化して形成され
る。よって図1(a)に示す第1の電鋳型201は露光
された部分である。
【0023】以上のような第1の電鋳型201のパター
ン化方法を一般にフォトリソグラフィー法と呼ぶ。この
パターン化方法は、微細に且つ精度良くパターニングで
きる手法としてLSI分野で広く用いられている方法で
あり、微細形状を形成するのに適している。なお、第1
の電鋳型201の形状が数百μm程度であれば、レーザ
ー加工法、切削加工法など別の方法でのパターン化も可
能である。
【0024】基板300上に第1の電鋳型201を形成
した後、基板300に電流を流しながら行う電鋳法で第
1の金属層101を形成する(図1(b))。第1の金
属層101は電流の流れている面にしか成長しないの
で、非導電性の第1の電鋳型201上には形成されな
い。
【0025】第1の実施形態ではニッケル(Ni)電鋳
法を用いてNiからなる第1の金属層101を50μm
の厚さで形成した。50μm厚のNiからなる第1の金
属層101は、50℃の温度のスルファミン酸ニッケル
メッキ液中で1A/dm2の電流密度で5時間処理を行
うことで達成できた。
【0026】次に図1(c)に示すように、第1の電鋳
型201上に第2の電鋳型202を位置合わせして形成
する。第1の電鋳型201の形成と同様にフォトリソグ
ラフィー法を用いれば、誤差1μm以内での位置合わせ
は可能である。
【0027】第1の実施形態において、第2の電鋳型2
02も第1の電鋳型201と同様に直径50μm、高さ
51μmの円柱形状でパターン化して形成されている。
またそのパターン化方法も第1の電鋳型201の場合と
同じ条件で行った。
【0028】さらに図1(d)に示すように、今度は第
1の金属層101に電流を流しながら電鋳法を行い、第
1の金属層101上に第2の金属層102を形成する。
【0029】本実施形態では、第2の金属層102もN
i電鋳法によって50μmの厚さで形成した。Ni電鋳
法の条件は第1の金属層101の形成の時と同じ条件で
処理した。
【0030】その後、図1(e)に示すように、積層し
て形成された第1の金属層101、第2の金属層102
から基板300、第1の電鋳型201、第2の電鋳型2
02を除去する。この時点で第1の金属層101と第2
の金属層102は接合強度は非常に弱いが、かろうじて
接合されている。また、第1の電鋳型201、第2の電
鋳型202が除去されたことで、第1の金属層101、
第2の金属層102には連通し貫通した微細穴100が
空けられている。この微細穴100の大きさは直径50
μm、深さ100μmである。
【0031】本実施形態では、まず感光性レジスト(T
HB−130N)からなる第1の電鋳型201と第2の
電鋳型202を、60℃に加熱した10%水酸化カリウ
ム(KOH)水溶液中に30分間浸漬させることで、溶
解除去させた。その状態では、まだNiからなる第1の
金属層101、第2の金属層102とCuが成膜された
硼珪酸ガラスからなる基板300は分離されていない状
態にある。その後、硝酸系のCuエッチング液に上記状
態のまま30分間浸漬させることで、硼珪酸ガラス上の
Cu膜がエッチング除去され、無理な外力が加わること
なく第1の金属層101、第2の金属層102から硼珪
酸ガラスのみとなった基板300を分離することができ
た。
【0032】最後に、第1の金属層101、第2の金属
層102を真空中もしくはアルゴン(Ar)ガス雰囲気
中で800℃〜1500℃の温度で1時間加熱すると、
それぞれの金属層の界面が反応して一体化し、図1
(f)に示すような一体化した微細形状部品10が完成
した。なお、800℃以下では界面での反応が起こらず
一体化せず、1500℃以上では金属層自体が変形もし
くは変質するおそれが生じるため、本発明に適した加熱
温度は800℃〜1500℃の範囲といえる。
【0033】本実施形態の微細形状部品を用いて、未加
熱のサンプルと800℃で加熱したサンプルで、接合強
度の比較を行った。図2はその比較実験の詳細を示した
図である。その結果、未加熱のサンプル(図2(a))
は200gfの力で引っ張ると容易に第1の金属層10
1と第2の金属層102が剥離してしまった。一方、8
00℃で加熱したサンプル(図2(b))は1000g
fの力でようやく剥離した。以上の結果から加熱工程に
より十分に接合強度が増加していることがわかる。
【0034】さらに、800℃で加熱しながら第1の金
属層101と第2の金属層102を互いに10gf/c
2以上の圧力で加圧してみたところ、1000gf以
上の力でも剥離は起こらなかった。但し、強力な加圧は
微細形状部品を傷つけるおそれがあり、さらに加圧のた
めに大きな労力がかさむ事などを考慮すると、1000
gf/cm2以下の加圧が望ましい。
【0035】(第2の実施形態)図3は本発明による第
2の実施形態を示した図である。図3の微細形状部品1
2はフォトリソグラフィー法を用いた電鋳型の形成とN
i電鋳法による金属層の形成をそれぞれ交互に4回繰り
返して行い、その後加熱処理を行って完成させたもので
ある。厚さ100μmの板状の微細形状部品12の中央
付近には直径20μmの貫通した微細穴120が空けら
れている。また積層して形成された、第1の金属層12
1、第2の金属層122、第3の金属層123、第4の
金属層124は、加熱処理工程の効果で十分な接合強度
を得てそれぞれ接合されており、一枚板のごとく剥がれ
ることはなかった。
【0036】本第2の実施形態の各工程について詳しく
説明する。まず計4回のNi電鋳法による金属層の形成
工程で、第1の金属層121、第2の金属層122、第
3の金属層123、第4の金属層124が順にそれぞれ
25μmの厚さで形成されていった。なお、各々の金属
層の形成におけるNi電鋳法の処理条件はすべて同条件
であり、50℃の温度のスルファミン酸ニッケルメッキ
液中で1A/dm2の電流密度で2.5時間の処理であ
った。
【0037】また、それぞれの電鋳工程前に行われる4
回の電鋳型形成は、塗布したレジストの厚みと露光した
パターン形状以外、第1の実施形態とほぼ同じフォトリ
ソグラフィー条件で行った。その結果、直径20μm、
高さ30μmの円柱形状の電鋳型が毎回形成された。
【0038】加熱処理工程は100gf/cm2の圧力
で加圧しながら1000℃の温度で1時間行った。
【0039】本実施形態で形成した微細形状部品12
は、Niからなる板状の部材に直径20μm、深さ10
0μmという微細穴120が空けられたものであるが、
これは従来の方法では加工が不可能な形状である。切削
加工法やパンチング加工法では直径20μmという微細
な穴は空けることができない。またエッチング加工法で
は、直径20μmの穴を空けようとした場合、深さに限
界があり100μmという深さは達成できない。レーザ
ー加工法の場合、プラスチック材料であれば可能な領域
であるが、本実施形態のような金属材料を微細に深く加
工することはできない。本発明は従来達成できなかった
微細形状の加工を達成するものである。
【0040】(第3の実施形態)第3の実施形態では微
細溝を備えた微細形状部品を製造した。図4は本発明に
よる微細溝を備えた微細形状部品の製造途中の状態と製
造後の状態を示した図である。
【0041】本実施形態の製造工程は以下の通りであ
る。 (1)基板310上に電鋳法により底部金属層111を
形成する。 (2)底部金属層111上に第1の電鋳型211を所望
の形状で形成する。 (3)底部金属層111上に電鋳法で第1の壁部金属層
112を形成する。 (4)第1の電鋳型211上に第2の電鋳型212を所
望の形状で形成する。 (5)第1の壁部金属層112上に電鋳法によって第2
の壁部金属層113を形成する(図4(a))。 (6)基板310、第1の電鋳型211、第2の電鋳型
212を除去する。 (7)加熱処理を行い、一体化した微細溝110を備え
た微細形状部品11が完成する(図4(b))。
【0042】各工程の加工条件を以下に示す。まず工程
(1)では、Cu膜が成膜された硼珪酸ガラスからなる
基板310上に、Ni電鋳法を用いてNiからなる厚さ
100μmの底部金属層111を形成した。この時のN
i電鋳処理条件は、50℃の温度のスルファミン酸ニッ
ケルメッキ液中で2A/dm2の電流密度で5時間処理
であった。
【0043】工程(2)では、フォトリソグラフィー法
を用いて第1の電鋳型211を幅70μm、高さ100
μm、奥行き3mmの形状で形成した。本工程でも感光
性レジストとしてJSR社製THB−130Nを使用
し、第1及び第2の実施形態と同様の条件でパターン化
を行った。
【0044】工程(3)では、工程(1)と同条件で5
時間、Ni電鋳処理を行い、Niからなる厚さ100μ
mの壁部金属層112を形成した。
【0045】工程(4)は工程(2)と、工程(5)は
工程(3)と、全く同じ条件で同じ作業を行って、幅7
0μm、高さ100μm、奥行き3mmの第2の電鋳型
212とNiからなる厚さ100μmの壁部金属層11
3を形成した。
【0046】工程(5)では、60℃の10%水酸化カ
リウム(KOH)水溶液の30分間、硝酸系Cuエッチ
ング液に30分間、浸漬させて、第1の電鋳型211、
第2の電鋳型212、基板310を除去した。
【0047】最後に工程(6)で、100gf/cm2
の圧力で加圧しながら1000℃の温度で1時間加熱を
行い、底部金属層111、第1の壁部金属層112、第
2の壁部金属層113を一体化した。この加熱工程によ
って、微細形状部品11は十分な強度を得られたため、
通常の使用において、破壊する事はなかった。
【0048】以上によって、溝幅70μm、溝深さ20
0μm、奥行き3mmの狭く深い微細溝を備えた、剛性
の高い微細形状部品を得ることができた。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、従来形成することので
きなかった、加工幅に対し加工部の厚みもしくは深さが
十分に厚い(深い)微細形状を有した微細形状部品を達
成でき、さらに高剛性で高い信頼性をもった微細形状部
品を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を示した図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の加熱工程での強度増
強効果を未加熱サンプルと加熱サンプルとで比較した図
である。
【図3】本発明の第2の実施形態の断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の製造途中状態と完成
状態を示した図である。
【符号の説明】
10、11、12 微細形状部品 100 微細穴 101 第1の金属層 102 第2の金属層 110 微細溝 111 底部金属層 112 第1の壁部金属層 113 第2の壁部金属層 120 微細穴 121 第1の金属層 122 第2の金属層 123 第3の金属層 124 第4の金属層 201、211 第1の電鋳型 202、212 第2の電鋳型 300、310 基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細な形状を有する微細形状部品の製造
    方法であって、その工程は、 導電性を有する基板上に塗被された非導電性材料を所望
    の形状にパターン化し非導電性材料からなる第1の電鋳
    型を形成する工程と、 導電性を有する前記基板に電流を流して電鋳を行うこと
    によって、前記基板上に第1の金属層を形成する工程
    と、 前記第1の金属層と前記第1の電鋳型の上部に塗被され
    た非導電性材料を所望の形状にパターン化し非導電性材
    料からなる第2の電鋳型を形成する工程と、 前記第1の金属層に電流を流して電鋳を行うことによっ
    て、前記第1の金属層上に第2の金属層を形成する工程
    と、 前記基板、前記第1の電鋳型、前記第2の電鋳型を除去
    する工程と、 800〜1500℃の温度で前記第1の金属層と前記第
    2の金属層を加熱する工程とを有している事を特徴とす
    る微細形状部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記加熱する工程において、第1の金属
    層に第2の金属層を10〜1000gf/cm2の圧力
    で加圧したことを特徴とする請求項1記載の微細形状部
    品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の金属層および前記第2の金属
    層がNiからなることを特徴とする請求項1もしくは請
    求項2記載の微細形状部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の電鋳型もしくは前記第2の電
    鋳型をフォトリソグラフィー法を用いて形成したことを
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載の
    微細形状部品の製造方法。
JP29702799A 1999-10-19 1999-10-19 微細形状部品の製造方法 Pending JP2001115293A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29702799A JP2001115293A (ja) 1999-10-19 1999-10-19 微細形状部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29702799A JP2001115293A (ja) 1999-10-19 1999-10-19 微細形状部品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001115293A true JP2001115293A (ja) 2001-04-24

Family

ID=17841284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29702799A Pending JP2001115293A (ja) 1999-10-19 1999-10-19 微細形状部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001115293A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007211323A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Tecnisco Ltd ピン状部材の製造方法とピン状部材を備えた加工用工具。
JP2021038420A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 シチズンファインデバイス株式会社 電鋳金型製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007211323A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Tecnisco Ltd ピン状部材の製造方法とピン状部材を備えた加工用工具。
JP2021038420A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 シチズンファインデバイス株式会社 電鋳金型製造方法
JP7317638B2 (ja) 2019-08-30 2023-07-31 シチズンファインデバイス株式会社 電鋳金型製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5804083A (en) Method of forming a microstructure
JP5449300B2 (ja) 微小機械デバイス及びその製造方法
JP2007070709A (ja) 電鋳型、電鋳型の製造方法及び電鋳部品の製造方法
JP4550569B2 (ja) 電鋳型とその製造方法
US6750073B2 (en) Method for forming a mask pattern
JP2007070678A (ja) 電鋳型、電鋳型の製造方法及び電鋳部品の製造方法
JP2001115293A (ja) 微細形状部品の製造方法
JPH09279366A (ja) 微細構造部品の製造方法
JP4936214B2 (ja) 針状体の版型製造方法および針状体の製造方法
JP2001254193A (ja) 電鋳部品の製造方法
JP2006082476A (ja) 型の製造方法とその型を用いて製造された部品
JP5073880B1 (ja) 転写金型の製造方法及びその転写金型
JP3385708B2 (ja) 微細構造体の形成方法
JP2006019316A (ja) パターン形成方法及び薄膜の作製方法
JP5089107B2 (ja) 微細部品の製造方法
JP4771254B2 (ja) 電鋳型及び電鋳部品の製造方法
JP2004218002A (ja) ベース材からの剥離面を利用した精密金属部品の製造方法
JP4239598B2 (ja) マイクロレンズアレイの製法
KR100727371B1 (ko) 다층 감광막을 이용한 금속마스크 제작방법 및 금속마스크
JP2007247052A (ja) マイクロ部品製作方法
JP2005040900A (ja) 微小構造体の製造方法
JP5725435B2 (ja) 微細穴加工用工具およびその作製方法ならびに高分子フィルムの加工方法
JP4164592B2 (ja) スタンパの製造方法
JPH11236694A (ja) 微細部品用射出成形型の製造方法
US20090277795A1 (en) Process for fabricating molding stamp