JPH058322U - 空気調和機の換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離型空気調和機の換気装置に関し、室外機
に連なる配管配線を引き出す壁面の孔から室外空気を取
り入れるようにして、換気のために窓を開けたり別に設
けた換気扇を回したりして室内の温度を変化させたり湿
度を上げることなく室内空気を清浄に保つ空気調和機を
提供することを目的とする。 【構成】 室内機に裏面から熱交換器側に連通する通気
路を設け、室内機を壁に取付ける据付板に室内機の背面
を覆う軟質樹脂板からなるシール板を取付け、据付板に
室内機を引掛け固定して室内機の背面から熱交換器側に
連なる通風路を形成し、据付板の孔を通し室外機に連な
る配管配線を引き出す壁面の穴の一側に配管配線を固定
し、他側に室外空気を吸い込む送風手段を収納し、送風
手段により室外空気を熱交換器の吸込側に導き、循環す
る室内空気とともに温度調整と除湿を行い、送風機によ
り室内に吐出するようにして室内の温度を変化させたり
湿度を上げることなく室内空気を清浄に保つようにした
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、空気調和機に関し、詳しくは分離型空気調和機の換気装置に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、分離型空気調和機においては、冷房または暖房中に室内の冷気または暖 気が逃げないように室内を密閉状態にして使用し、室内の空気が汚れて換気を必 要とする時には、窓を開けたり、別に設置した換気扇を回し室外の新鮮な空気を 取り入れるようにしている。 このような場合、窓を開けたりすると室温が大幅に変化したり、外気中の湿気 を吸込んだりして、室内の快適性を損なう問題を生じている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、空気調和機の室内機に室 外機に連なる配管配線を引き出す壁面の穴を利用して室外空気を取り入れる送風 手段を設けることにより、窓を開けたり換気扇を回したりすることなく、室内空 気を清浄に保つ空気調和機を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、室内機に背面より熱交換器側に連通する通気路を 設け、室内機と室外機とを接続する配管等を挿通する穴を設けた壁面に、同穴に 対応して室内機からの配管等を挿通する孔を有する据付板を取付け、壁面の穴の 一側に配管等を挿通固定し、他側に室外空気を吸い込む送風手段を収納し、据付 板の左右両側に軟質樹脂からなるシール板を取付け、据付板に室内機を引掛け固 定することにより、据付板の孔から室内機の熱交換器側に通ずる通風路を形成し 、送風手段により室外空気を吸い込み室内機の熱交換器側に送り、循環する室内 空気とともに熱交換器を通して送風機により室内に吐出するようにした。

【０００５】

【作用】

上記の構成によれば、室内機の背面から熱交換機側に連通する通気路を設け、 室内機と室外機とを接続する配管等を挿通する穴を設けた壁面に、同穴に対応し た挿通孔を有する据付板を取付け、据付板の左右両側にシール板を取付け、据付 板の上端に形成された引掛け部に室内機を引掛け、据付板の下端突出部に室内機 の下部を合わせて固定することにより、室内機と据付板の間隙を塞ぎ、据付板の 孔から室内機の熱交換器側に通ずる通風路を形成し、壁面を貫通する穴の一側に 配管等を固定し、他側に室外空気を吸い込む送風手段を収納し、送風手段により 室外空気を吸い込み室内機の熱交換器側に送り、循環する室内空気とともに熱交 換器を通して温度調節と除湿を行い、送風機により室内に吐出することにより、 室内温度の変化と室内湿度の上昇を少なく抑え、快適な室内条件を維持するよう にしている。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。 図１は本考案の構成を示す斜視図で、壁面１に固定する据付板２に室内機の両 側を覆う軟質樹脂からなるシール板３を取付け、室内機と室外機とを連接する配 管配線４を据付板２の孔と壁面１の穴を通して室外に導き、室内機を据付板２に 引掛け固定するようにしている。 この状態で室内機の背面から熱交換器８側に連通する通気路を設け、図２に水 平方向断面図で示すように、据付板２とシール板３により据付板２と室内機の筐 体カバー５との間隙が塞がれ、据付板２の孔から室内機の熱交換器８側に通ずる 通風路を形成している。 さらに、壁面１の穴の一側に配管配線４を寄せて固定し、他側に送風手段６を 取付けて室外空気を吸込み室内機内に吹出し、据付板２の孔から室内機の熱交換 器８側に通ずる通風路により、熱交換器８の吸込み側に送られて温度調整と除湿 を行い、図３に垂直方向断面図を示すように循環する室内空気と一緒に送風機７ により吹出口から室内に吐出されている。

【０００７】 図４は本考案の他の実施例で、据付板２に裏面壁側に向かって突出する円筒状 の突出部９を設け、同突出部９の内側一側に室外機に連なる配管配線４を固定し 、他側に室外空気を吸い込む送風手段６を固定することにより同等の効果を得る ことができ、予じめ据付板２に送風手段６を固定して置くことにより、現場での 据付け作業を壁面に穴を開け配管配線４を挿通するだけの簡単な作業とすること ができる。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように本考案においては、室内機の配線配管を貫通するために設けた壁 面の穴に室外空気を取り込む送風手段を設け、室内空気の汚れ状態に応じて室外 空気を室内機に吸込み、熱交換器を通して室外空気の温度と湿度を調整して室内 に吐出することにより、室内空気の清浄を維持するとともに室内温度の変化と室 内湿度の上昇を抑え、室内の快適性を維持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の構成を示す斜視図である。

【図２】同水平方向断面図である。

【図３】同垂直方向断面図である。

【図４】他の実施例を示す垂直方向断面図である。

【符号の説明】

１ 壁面 ２ 据付板 ３ シール板 ４ 配管配線 ５ 筐体カバー ６ 送風手段 ７ 送風機 ８ 熱交換器 ９ 円筒状の突出部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 室内機に背面より熱交換器側に連通する
   通気路を設け、室内機と室外機とを接続する配管等を挿
   通する穴を設けた壁面に、同穴に対応して室内機からの
   配管等を挿通する孔を有する据付板を取付け、壁面の穴
   の一側に配管等を挿通固定し、他側に室外空気を吸い込
   む送風手段を収納し、据付板の左右両側に軟質樹脂から
   なるシール板を取付け、据付板に室内機を引掛け固定す
   ることにより、据付板の孔から室内機の熱交換器側に通
   ずる通風路を形成し、送風手段により室外空気を吸い込
   み室内機の熱交換器側に送り、循環する室内空気ととも
   に熱交換器を通して送風機により室内に吐出するように
   してなることを特徴とする空気調和機の換気装置。
2. 【請求項２】 上記据付板の孔の代りに背面より突出し
   壁面の穴に挿通する円筒状の突出部を設け、同突出部内
   に配管配線等を固定する固定装置と室外空気を吸い込む
   送風手段を配設してなることを特徴とする請求項１記載
   の空気調和機の換気装置。