JPS6038094Y2 - 壁掛形エアコンデイシヨナ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 第１図に従来の壁掛形ニアコンディショナーの一例が示
され、第１図において、１は外箱、２はファン、３は熱
交換器、５は吸込パネル、４は吹出口、７は補助電熱器
、８は露受皿、９は露受皿の一部を兼用したファン２の
ノーズ部を示ス。

室内空気はファン２によって矢印の如く吸込パネル５よ
り入り熱交換器３で加熱（暖房能力不足の場合はさらに
補助電熱器７で加熱される）又は冷却された吹出口４よ
り室内へ吹出される。

このニアコンディショナー６を室内に設置した状況が第
３図に示され、１４が天井面、１５が床面でありニアコ
ンディショナー６は壁面１６に取り付けられている。

この種ニアコンディショナーにおいて、室内空気を吸い
込むための吸込開口が設けられた吸込パネル５が前面に
来るが、吸込パネル５面はある一定量以上の吸込開口を
要するのでデザイン的に制約があり見栄えがよくない。

また、前面に絵画、黒板等をかけると室内空気の吸込が
不能になる。

また、室内温度分布は室内空気の循環によって決り、室
内温度分布をムラのない良好な状態に保つにはニアコン
ディショナーから吹出した空気が室内を十分に循環して
再びニアコンディショナーに吸込まれることが必要であ
るが、吹出口４が前面下部に、吸込開口が前面に位置す
るため吹出し風速が弱い場合第３図の実線のように十分
に床面１５に到達しないうちに再びニアコンディショナ
ー６に吸込まれ、特に暖房時において、頭は暑いが足は
寒いという状態になる。

吹出し風速を上げると第３図の破線で示すように床面１
５に到達し、室内温度分布は大巾に改善されるが第３図
に斜線で示す風のとどかない領域１７が残る。

また、吹出し空気が直接に居住空間の吹出されるためそ
こにいる人に直接風が吹きつけるので不快であり、髪が
乱れるなどの欠点がある。

更に、補助電熱器７やファン２が熱交換器３の後方にあ
るためこれらの交換や清掃等に保守点検をする場合、熱
交換器３を取り外す必要がある。

また、ファン２のノーズ部９は露受皿８の一部で形成さ
れているが、露受皿８は断面が小さく、前後に細長い部
材であるので、反り等が発生しゃすく、ファンのノーズ
の寸法精度が狂いやすく、これが騒音発生や風量低下の
原因となっていた。

本考案は上記来のものの不具合を解消するために提案さ
れたものであって、以下第２図に示す−実施例について
具体的に説明する。

第２図において、２１は外箱、２４は外箱２１に着脱自
在に取り付けられた前面パネルで、上記外箱２１と共に
器筐２８を構成する。

この器筐の下面後部には吸込口３１が、前面上部には吹
出口２６がそれぞれ開口せしめられ、吸込口３１から吸
込まれた室内空気が熱交換器２３、ファン２２をこの順
に流過して吹出口２６より室内に吹出すための空気通路
が形成される。

２９は補助電熱器、３２は露受皿、２７は前面パネル２
４に形成されたファン２２のノーズ部、３０は吸込口３
１に着脱できる空気吸込筒である。

室内空気は吸込口３１から入り熱交換器２３、補助電熱
器２９を通る過程で加熱又は冷却あるいは除湿等された
後ファン２２により吹出口２６から室内に吹出される。

しかして、空気吹出口３１は器筐の前面上部に開口され
、その下部には吸込用開口が設けられていなので、前面
パネルの構造が簡単なだけでなく、その外面を額として
利用して絵画を貼りつけるとか、黒板として利用できる
。

また、ファン２２のノーズ部２７は前面パネル２４と１
体に組立て又はこの１部に形成されているので、堅牢で
寸法精度を出しやすい。

また、ファン２２、補助電熱器２９は熱交換器２３の前
方に設けられているので前面パネル２４を取外せば熱交
換器２３を取外さず正面から邪魔物なく保守点検できる
。

さらに、吹出口２６が器筐の前面上部に開口するので第
４図に示すように吹出口２６からでた空気は天井面１４
に沿って流れるので、風の到達距離が長くなり部屋の反
対側まで届き、矢印に示すように反対側の壁面１６に沿
って下り、床面１５に沿って戻って来て壁面１６に沿っ
て上昇し開口３１から吸込まれる。

暖房時において、壁面１６や床面１５の断熱性能が悪く
冷気が床面１５に滞り易すい場合には吸込筒３０を吸込
口３１に連結してとりつけることにより室内下部の冷気
を吸上げ、室内空気を十分に循環させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の壁掛形ニアコンディショナーの略示的縦
断面図、第２図は本考案の一実施例の略示的縦断面図、
第３図は従来のニアコンディショナーが取り付けられた
室内の空気循環経路を示す図、第４図は本考案のニアコ
ンディショナーが取り付けられた室内の空気循環経路を
示す図、第５図は空気吸込筒の斜視図である。 外箱・・・・・・２１、前面パネル・・・・・・２４、
器筐・・・・・・２８、吸込口・・・・・・３１、吹出
口・・・・・・２６、熱交換器・・・・・・２３、ファ
ン・・・・・・２２、ノーズ部・・・・・・２７゜

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外箱とこれに着脱自在に取り付けられた前面パネルによ
   り構成される器筐の下面後部に吸込口を該器筐の前面上
   部に吹出口をそれぞれ開口させて該吸込口から吸込まれ
   た室内空気が上記器筐内に内臓された熱交換器及びファ
   ンをこの順に流過して上記吹出口より室内に吹き出すた
   めの空気通路を形成するとともに上記前面パネルに上記
   ファンの７−ズを設けたことを特徴とする壁掛形ニアコ
   ンディショナー。