JP2567121Y2 - 給気口装置 - Google Patents
給気口装置Info
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- JP2567121Y2 JP2567121Y2 JP1993010115U JP1011593U JP2567121Y2 JP 2567121 Y2 JP2567121 Y2 JP 2567121Y2 JP 1993010115 U JP1993010115 U JP 1993010115U JP 1011593 U JP1011593 U JP 1011593U JP 2567121 Y2 JP2567121 Y2 JP 2567121Y2
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- Japan
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- cage
- rack
- air supply
- supply port
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- Housing For Livestock And Birds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば安全性試験等に
用いられる実験動物飼育室の空調換気システムにおい
て、飼育環境を改善した動物飼育装置に係り、特にその
給気口装置に関する。
用いられる実験動物飼育室の空調換気システムにおい
て、飼育環境を改善した動物飼育装置に係り、特にその
給気口装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の実験動物飼育室の空調換気
システムの一般的な例を示す。
システムの一般的な例を示す。
【0003】即ち、実験動物飼育室1内には複数の棚よ
りなるラック2が設けられ、このラック2の各棚にはそ
れぞれ実験動物を入れたケ−ジ3が設置される。前記実
験動物飼育室1には天井に空気の吹出口4が設けられ、
側壁下部または天井面等に排気用の吸込口5が設けられ
る。而して、吹出口4より実験動物飼育室1内に吹出さ
れた清浄な空気は矢印のように循環して吸込口5より排
気される。
りなるラック2が設けられ、このラック2の各棚にはそ
れぞれ実験動物を入れたケ−ジ3が設置される。前記実
験動物飼育室1には天井に空気の吹出口4が設けられ、
側壁下部または天井面等に排気用の吸込口5が設けられ
る。而して、吹出口4より実験動物飼育室1内に吹出さ
れた清浄な空気は矢印のように循環して吸込口5より排
気される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の実験動物飼育室の空調換気システムでは部屋
単位または区域単位でバリアを構築しているため、以下
のような問題点があった。 (1) バリアは区域あるいは部屋単位で構築されてお
り、区域あるいは部屋内の汚染拡散に関して無防備であ
る。 (2) 換気の考え方が部屋を換気することを目的とし
ており、ケージ内の換気は間接的な作用に依存してい
る。 (3) 部屋内の臭気は滞留する傾向にあり、効率よく
排気されていない。 (4) 汚染防止、臭気の滞留防止のために膨大な換気
量が必要である。 (5) 臭気強度増加防止のために頻繁に床敷等の交換
によるし尿の処理が必要である。 (6) 区域あるいは部屋単位のバリアを確保するため
入退室ごとに入室者から動物を守るためのシステム(更
衣、シャワー等)が必要である。
うな従来の実験動物飼育室の空調換気システムでは部屋
単位または区域単位でバリアを構築しているため、以下
のような問題点があった。 (1) バリアは区域あるいは部屋単位で構築されてお
り、区域あるいは部屋内の汚染拡散に関して無防備であ
る。 (2) 換気の考え方が部屋を換気することを目的とし
ており、ケージ内の換気は間接的な作用に依存してい
る。 (3) 部屋内の臭気は滞留する傾向にあり、効率よく
排気されていない。 (4) 汚染防止、臭気の滞留防止のために膨大な換気
量が必要である。 (5) 臭気強度増加防止のために頻繁に床敷等の交換
によるし尿の処理が必要である。 (6) 区域あるいは部屋単位のバリアを確保するため
入退室ごとに入室者から動物を守るためのシステム(更
衣、シャワー等)が必要である。
【0005】そこで、本考案は上記の事情に鑑みてなさ
れたもので、ケ−ジ個別単位でバリアを構築し得、且つ
給気口の接続及び開閉を容易に行い得る給気口装置を提
供することを目的とする。
れたもので、ケ−ジ個別単位でバリアを構築し得、且つ
給気口の接続及び開閉を容易に行い得る給気口装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】本考案は上記目的
を達成するために、動物飼育室内に設けられるラックに
設けられ下方に開口したラック側給気口と、このラック
側給気口に開閉自在に設けられ自重により閉じるシャッ
タと、前記ラック内に設置されるケ−ジに設けられ前記
ラック側給気口に連結されるように設けられたケ−ジ側
給気口と、前記ケ−ジをラック内に設置した時に前記シ
ャッタを押し上げて開放する操作部材とを具備したこと
を特徴とするもので、ケ−ジ個別単位でバリアを構築で
き、且つ給気口の接続及び開閉を容易に行うことができ
るものである。
を達成するために、動物飼育室内に設けられるラックに
設けられ下方に開口したラック側給気口と、このラック
側給気口に開閉自在に設けられ自重により閉じるシャッ
タと、前記ラック内に設置されるケ−ジに設けられ前記
ラック側給気口に連結されるように設けられたケ−ジ側
給気口と、前記ケ−ジをラック内に設置した時に前記シ
ャッタを押し上げて開放する操作部材とを具備したこと
を特徴とするもので、ケ−ジ個別単位でバリアを構築で
き、且つ給気口の接続及び開閉を容易に行うことができ
るものである。
【0007】
【実施例】以下図面を参照して本考案の実施例を詳細に
説明する。図面において矢印は空気の流れを示す。
説明する。図面において矢印は空気の流れを示す。
【0008】図2(a),(b)は本考案に係る動物飼
育装置の一例を示す断面図と正面図を示し、実験動物飼
育室21内には複数の棚よりなるラック22が設けられ
る。このラック22は排気チャンバ−23が背面板を兼
用し、この排気チャンバ−23には排気ダクト24が連
結される。前記排気チャンバ−23はラック22の棚側
の一部に吸込口が設けられる。また、前記ラック22は
給気ダクト26が棚板を兼用し、この給気ダクト26の
下面の一部に吹出口が設けられる。各給気ダクト26は
給気チャンバ−261を介して給気ダクト262に連結
される。前記ラック22の各棚にはそれぞれ実験動物を
入れたケ−ジ28が設置される。
育装置の一例を示す断面図と正面図を示し、実験動物飼
育室21内には複数の棚よりなるラック22が設けられ
る。このラック22は排気チャンバ−23が背面板を兼
用し、この排気チャンバ−23には排気ダクト24が連
結される。前記排気チャンバ−23はラック22の棚側
の一部に吸込口が設けられる。また、前記ラック22は
給気ダクト26が棚板を兼用し、この給気ダクト26の
下面の一部に吹出口が設けられる。各給気ダクト26は
給気チャンバ−261を介して給気ダクト262に連結
される。前記ラック22の各棚にはそれぞれ実験動物を
入れたケ−ジ28が設置される。
【0009】このケ−ジ28は図3に示すように、ケ−
ジ本体281に密閉カバ−282が被せられて構成さ
れ、この密閉カバ−282の上面にはケ−ジ側給気口2
9が設けられる。このケ−ジ側給気口29にはフィルタ
30が設けられる。前記ケ−ジ側給気口29はケ−ジ2
8が前記ラック22内に設置されるとき、前記給気ダク
ト26のラック側給気口27に連結されるように設けら
れる。また、前記密閉カバ−282には前記排気チャン
バ−23側に排気口31が設けられ、この排気口31に
はフィルタ32が設けられる。前記排気口31はケ−ジ
28が前記ラック22内に設置されるとき、排気チャン
バ−23の吸込口25の近傍に間隔をもたせるように設
けられると共に、吸込口25に対向しないように位置を
ずらせるように設けられる。
ジ本体281に密閉カバ−282が被せられて構成さ
れ、この密閉カバ−282の上面にはケ−ジ側給気口2
9が設けられる。このケ−ジ側給気口29にはフィルタ
30が設けられる。前記ケ−ジ側給気口29はケ−ジ2
8が前記ラック22内に設置されるとき、前記給気ダク
ト26のラック側給気口27に連結されるように設けら
れる。また、前記密閉カバ−282には前記排気チャン
バ−23側に排気口31が設けられ、この排気口31に
はフィルタ32が設けられる。前記排気口31はケ−ジ
28が前記ラック22内に設置されるとき、排気チャン
バ−23の吸込口25の近傍に間隔をもたせるように設
けられると共に、吸込口25に対向しないように位置を
ずらせるように設けられる。
【0010】図1(a),(b)はラック側給気口27
及びケージ側給気口29よりなる給気口装置を示し、図
1(a)はケージ設置前の状態、図1(b)はケージ設
置後の状態を示す。
及びケージ側給気口29よりなる給気口装置を示し、図
1(a)はケージ設置前の状態、図1(b)はケージ設
置後の状態を示す。
【0011】即ち、ラック側給気口27は下方に突出し
た筒体271により斜め方向に開口するように構成され
る。このラック側給気口27の外周部にはケージ連結用
パッキング272が取り付けられ、ラック側給気口27
の内周部にはシャッタ用パッキング273が取り付けら
れる。このシャッタ用パッキング273上にはシャッタ
274が上側縁を前記筒体271に回動自在にして取り
付けられ、シャッタ274は前記ラック側給気口27を
塞ぐように設けられる。前記シャッタ274の下面には
半円状の操作部275が設けられる。
た筒体271により斜め方向に開口するように構成され
る。このラック側給気口27の外周部にはケージ連結用
パッキング272が取り付けられ、ラック側給気口27
の内周部にはシャッタ用パッキング273が取り付けら
れる。このシャッタ用パッキング273上にはシャッタ
274が上側縁を前記筒体271に回動自在にして取り
付けられ、シャッタ274は前記ラック側給気口27を
塞ぐように設けられる。前記シャッタ274の下面には
半円状の操作部275が設けられる。
【0012】一方、ケージ側給気口29は上方に突出し
た連結部材291により斜め方向に開口するように構成
される。このケージ側給気口29の開口面と前記ラック
側給気口27の開口面とは傾斜面がほぼ同じ角度になる
ように対応して設けられる。前記ケージ側給気口29の
開口面の一部には操作部材292が上方に突出して設け
られ、この操作部材292は先頭部に傾斜面293が形
成される。
た連結部材291により斜め方向に開口するように構成
される。このケージ側給気口29の開口面と前記ラック
側給気口27の開口面とは傾斜面がほぼ同じ角度になる
ように対応して設けられる。前記ケージ側給気口29の
開口面の一部には操作部材292が上方に突出して設け
られ、この操作部材292は先頭部に傾斜面293が形
成される。
【0013】即ち、図1(a)に示すようにケージ設置
前の状態では、シャッタ274を開放する支えがなくな
り、シャッタ274がラック側給気口27の開口を閉じ
る状態になる。このようにシャッタ274でラック側給
気口27を閉じるのは次のような理由による。ケ−ジ2
8をラック22から取り外した時、ケ−ジ28を外した
部分のラック側給気口27の空気に対する抵抗が低下し
吹き出し量が増加する。その為、ケ−ジ28をラック2
2に設置している部分のラック側給気口27の吹き出し
量が減少して換気量が低下する。そこで、ケ−ジ28の
換気量を均一にする為、ケ−ジを取り外した部分のラッ
ク側給気口27を閉鎖する必要がある。
前の状態では、シャッタ274を開放する支えがなくな
り、シャッタ274がラック側給気口27の開口を閉じ
る状態になる。このようにシャッタ274でラック側給
気口27を閉じるのは次のような理由による。ケ−ジ2
8をラック22から取り外した時、ケ−ジ28を外した
部分のラック側給気口27の空気に対する抵抗が低下し
吹き出し量が増加する。その為、ケ−ジ28をラック2
2に設置している部分のラック側給気口27の吹き出し
量が減少して換気量が低下する。そこで、ケ−ジ28の
換気量を均一にする為、ケ−ジを取り外した部分のラッ
ク側給気口27を閉鎖する必要がある。
【0014】一方、図1(b)に示すようにケージ設置
後の状態では、連結部材291がケージ連結用パッキン
グ272に当接すると共に、操作部材292によりシャ
ッタ274が押し上げられて回動しラック側給気口27
の開口が開放する。したがって、ラック側給気口27の
開口からケージ側給気口29、フィルタ30を通してケ
−ジ28内に空気が吹き出される。前記ケージ側給気口
29の開口面と前記ラック側給気口27の開口面とは傾
斜面ですり合わせるように接続することによって、ケー
ジ設置動作と同時にケージ側給気口29とラック側給気
口27が密着して接続でき、接続圧力も確保できる。ま
た、ケージ側給気口29とラック側給気口27の接続隙
間はケ−ジ28の前後の位置関係で調整が可能である。
このように、ケ−ジ28をラック22に設置するだけ
で、ケージ側給気口29とラック側給気口27の接続が
できる為、無駄な動作をなくすことができる。また、ラ
ック22の棚間隔の精度に限界があるが、ケ−ジ28を
前後にずらすことによりケージ側給気口29とラック側
給気口27の接続が適切になるように容易に調整するこ
とができる。尚、前記実験動物飼育室21の天井には室
内用空調吹出口33が設けられると共に、空気吸込口3
4が設けられる。これとは別に、ケージ28の空調空気
は給気ダクト26から送られる。空調空気はケージ28
を通った空気が排気チャンバ−23を通って排気され
る。ケージ28内の換気を説明すると次のようになる。
後の状態では、連結部材291がケージ連結用パッキン
グ272に当接すると共に、操作部材292によりシャ
ッタ274が押し上げられて回動しラック側給気口27
の開口が開放する。したがって、ラック側給気口27の
開口からケージ側給気口29、フィルタ30を通してケ
−ジ28内に空気が吹き出される。前記ケージ側給気口
29の開口面と前記ラック側給気口27の開口面とは傾
斜面ですり合わせるように接続することによって、ケー
ジ設置動作と同時にケージ側給気口29とラック側給気
口27が密着して接続でき、接続圧力も確保できる。ま
た、ケージ側給気口29とラック側給気口27の接続隙
間はケ−ジ28の前後の位置関係で調整が可能である。
このように、ケ−ジ28をラック22に設置するだけ
で、ケージ側給気口29とラック側給気口27の接続が
できる為、無駄な動作をなくすことができる。また、ラ
ック22の棚間隔の精度に限界があるが、ケ−ジ28を
前後にずらすことによりケージ側給気口29とラック側
給気口27の接続が適切になるように容易に調整するこ
とができる。尚、前記実験動物飼育室21の天井には室
内用空調吹出口33が設けられると共に、空気吸込口3
4が設けられる。これとは別に、ケージ28の空調空気
は給気ダクト26から送られる。空調空気はケージ28
を通った空気が排気チャンバ−23を通って排気され
る。ケージ28内の換気を説明すると次のようになる。
【0015】図3に示すように、密閉したケージ28に
フィルタ30付きのケージ側給気口29とフィルタ32
付きの排気口31を設置し、ケージ28のケージ側給気
口29は棚板を兼用した給気ダクト26のラック側給気
口27の位置に連結して設置する。ケージ28の排気口
31はラック22の背面に設けた吸込口25の近傍に間
隔をもたせて設置すると共に、吸込口25に対向しない
ように位置をずらせて設置する。
フィルタ30付きのケージ側給気口29とフィルタ32
付きの排気口31を設置し、ケージ28のケージ側給気
口29は棚板を兼用した給気ダクト26のラック側給気
口27の位置に連結して設置する。ケージ28の排気口
31はラック22の背面に設けた吸込口25の近傍に間
隔をもたせて設置すると共に、吸込口25に対向しない
ように位置をずらせて設置する。
【0016】ケージ28のケージ側給気口29へは給気
ダクト26のラック側給気口27から吹き出されるクリ
ーンな空気を押し込む形で送気し、ケージ28の排気口
31からはケージ28内を陽圧に保つ風量だけが排気さ
れる。よって、ケージ28内はクリーンで陽圧になって
いるため、ケージ28の外部からの汚染はない。この実
施例はケージ28内を陽圧に保つので、外部からの汚染
の可能性をなくすことができる。
ダクト26のラック側給気口27から吹き出されるクリ
ーンな空気を押し込む形で送気し、ケージ28の排気口
31からはケージ28内を陽圧に保つ風量だけが排気さ
れる。よって、ケージ28内はクリーンで陽圧になって
いるため、ケージ28の外部からの汚染はない。この実
施例はケージ28内を陽圧に保つので、外部からの汚染
の可能性をなくすことができる。
【0017】以上のように、給排気口を設けた気密構造
のケージを、給気ダクトの構造をした棚板の下面に清浄
な空気を吹出すラック側給気口を設け、棚側に吸込口を
取り付けた背面板兼用の排気チャンバーを設けたラック
に設置することにより、ケージ単位で清浄なバリアを構
築することができる。
のケージを、給気ダクトの構造をした棚板の下面に清浄
な空気を吹出すラック側給気口を設け、棚側に吸込口を
取り付けた背面板兼用の排気チャンバーを設けたラック
に設置することにより、ケージ単位で清浄なバリアを構
築することができる。
【0018】又、ケージ単位でバリアを構築し、なおか
つケージ内の空調を可能とするために、かぶせ蓋により
密閉したケージの上部にフィルタ付きのケージ側給気口
と、ケージ背面側側面部にフィルタ付きの排気口を設
け、ケージ側給気口の位置が給気ダクト兼棚板の下面の
ラック側給気口の下部に連結する位置に設置し、ラック
側給気口から流出するクリーンな空気がケージ側給気口
を介して押し込まれるようにすることにより、ケージ内
を適切に換気することができる。
つケージ内の空調を可能とするために、かぶせ蓋により
密閉したケージの上部にフィルタ付きのケージ側給気口
と、ケージ背面側側面部にフィルタ付きの排気口を設
け、ケージ側給気口の位置が給気ダクト兼棚板の下面の
ラック側給気口の下部に連結する位置に設置し、ラック
側給気口から流出するクリーンな空気がケージ側給気口
を介して押し込まれるようにすることにより、ケージ内
を適切に換気することができる。
【0019】尚、排気チャンバ−の吸込口に連結される
ようにケージの排気口が設けられた構造では、給気系統
が何等かの異常で停止し、排気系統だけが正常に作動す
る状態では、その排気陰圧によりケージ内が陰圧になる
可能性がある。しかしながら、この装置がケージ単位で
バリアを構築する目的を有することから、ケージ内の陰
圧は避けなければならない。
ようにケージの排気口が設けられた構造では、給気系統
が何等かの異常で停止し、排気系統だけが正常に作動す
る状態では、その排気陰圧によりケージ内が陰圧になる
可能性がある。しかしながら、この装置がケージ単位で
バリアを構築する目的を有することから、ケージ内の陰
圧は避けなければならない。
【0020】そこで、本実施例では、ラック側の排気陰
圧がケージ内圧に影響しないように、ケージ28の排気
口31と排気チャンバ−23の吸込口25を連結せず、
これらの間に間隔をもらせるようにケージ28を設置し
た。
圧がケージ内圧に影響しないように、ケージ28の排気
口31と排気チャンバ−23の吸込口25を連結せず、
これらの間に間隔をもらせるようにケージ28を設置し
た。
【0021】また、排気チャンバ−23の吸込口25か
ら逆流があったとしても直接ケージ28の排気口31に
到達しないように排気チャンバ−23の吸込口25とケ
ージ28の排気口31との位置をずらすようにケージ2
8を設置した。このような構成で常時の運転状況では、
ケージ28から排出された排気は間接的に排気チャンバ
−23の吸込口25に吸い取られる状態となる。
ら逆流があったとしても直接ケージ28の排気口31に
到達しないように排気チャンバ−23の吸込口25とケ
ージ28の排気口31との位置をずらすようにケージ2
8を設置した。このような構成で常時の運転状況では、
ケージ28から排出された排気は間接的に排気チャンバ
−23の吸込口25に吸い取られる状態となる。
【0022】次に、本考案の応用として熱源空調機付き
ユニットについて説明する。即ち、本考案に係るラック
に熱源及び送風機を組み込んだユニットを組み合わせる
ことによって、飼育室の増改築や一般の部屋に飼育ラッ
クを設置しただけで動物飼育室としたい場合のニーズに
対応できる。以上述べたように本考案によれば以下のよ
うなメリットがある。 (1) ケージ単位でもバリアが構築できるシステムで
ある。したがって、臭気が飼育室内へ拡散するのを防止
できる。
ユニットについて説明する。即ち、本考案に係るラック
に熱源及び送風機を組み込んだユニットを組み合わせる
ことによって、飼育室の増改築や一般の部屋に飼育ラッ
クを設置しただけで動物飼育室としたい場合のニーズに
対応できる。以上述べたように本考案によれば以下のよ
うなメリットがある。 (1) ケージ単位でもバリアが構築できるシステムで
ある。したがって、臭気が飼育室内へ拡散するのを防止
できる。
【0023】(2) ケージ内の小さなエリアだけを換
気するため、ケージ内の換気効率が上がる。なおかつ動
物飼育室当りの空調空気量が低減でき、省エネルギーに
寄与できる。
気するため、ケージ内の換気効率が上がる。なおかつ動
物飼育室当りの空調空気量が低減でき、省エネルギーに
寄与できる。
【0024】(3) 従来システムとは異なり、クリー
ンな空気しかケージ内に入らない構造となっているので
ケージ外からの汚染がない。したがって、ケ−ジ間の相
互汚染を防止し、これによる実験上のリスクを最小限に
とどめることができる。
ンな空気しかケージ内に入らない構造となっているので
ケージ外からの汚染がない。したがって、ケ−ジ間の相
互汚染を防止し、これによる実験上のリスクを最小限に
とどめることができる。
【0025】(4) 新しい換気システムの採用により
従来システムと比較すると、飼育室全体の換気量を低減
して、ケージ内の換気量は4倍以上増加する。したがっ
て、ケージ内の換気量増加により臭気及び水分の除去が
効率よく行われるため、床敷によるし尿の処理回数を減
少できる。 (5) ケージと飼育室の空調は同一系統でも別系統で
も行える。 (6) ケージ単位でバリアを構築しているため、入室
者からの汚染はなく、入室時に動物を守るシステム(更
衣、シャワー等)が不必要になる。 (7)ケージ内が陰圧にならないため、排気系からの逆
流を防止することができる。
従来システムと比較すると、飼育室全体の換気量を低減
して、ケージ内の換気量は4倍以上増加する。したがっ
て、ケージ内の換気量増加により臭気及び水分の除去が
効率よく行われるため、床敷によるし尿の処理回数を減
少できる。 (5) ケージと飼育室の空調は同一系統でも別系統で
も行える。 (6) ケージ単位でバリアを構築しているため、入室
者からの汚染はなく、入室時に動物を守るシステム(更
衣、シャワー等)が不必要になる。 (7)ケージ内が陰圧にならないため、排気系からの逆
流を防止することができる。
【0026】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、動物
飼育室内に設けられるラックに設けられたラック側給気
口と、このラック側給気口に開閉自在に設けられたシャ
ッタと、前記ラック内に設置されるケ−ジに設けられ前
記ラック側給気口に連結されるように設けられたケ−ジ
側給気口と、前記ケ−ジをラック内に設置した時に前記
シャッタを開放する操作部材とを設けることにより、ケ
−ジ個別単位でバリアを構築でき、且つ給気口の接続及
び開閉を容易に行うことができる。
飼育室内に設けられるラックに設けられたラック側給気
口と、このラック側給気口に開閉自在に設けられたシャ
ッタと、前記ラック内に設置されるケ−ジに設けられ前
記ラック側給気口に連結されるように設けられたケ−ジ
側給気口と、前記ケ−ジをラック内に設置した時に前記
シャッタを開放する操作部材とを設けることにより、ケ
−ジ個別単位でバリアを構築でき、且つ給気口の接続及
び開閉を容易に行うことができる。
【図1】本考案の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】本考案に係る動物飼育装置の一例を示す断面構
成図及び正面図である。
成図及び正面図である。
【図3】図2のケ−ジ部の一例を示す構成図である。
【図4】従来の実験動物飼育室を示す構成図である。
21…動物飼育室、22…ラック、23…排気チャンバ
−、24…排気ダクト、25…吸込口、26…給気ダク
ト、27…ラック側給気口、28…ケ−ジ、29…ケー
ジ側給気口、30,32…フィルタ、31…排気口、2
74…シャッタ、292…操作部材。
−、24…排気ダクト、25…吸込口、26…給気ダク
ト、27…ラック側給気口、28…ケ−ジ、29…ケー
ジ側給気口、30,32…フィルタ、31…排気口、2
74…シャッタ、292…操作部材。
Claims (1)
- 【請求項1】 動物飼育室内に設けられるラックに設け
られ下方に開口したラック側給気口と、 このラック側給気口に開閉自在に設けられ自重により閉
じるシャッタと、 前記ラック内に設置されるケ−ジに設けられ前記ラック
側給気口に連結されるように設けられたケ−ジ側給気口
と、 前記ケ−ジをラック内に設置した時に前記シャッタを押
し上げて開放する操作部材とを具備したことを特徴とす
る給気口装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993010115U JP2567121Y2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 給気口装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993010115U JP2567121Y2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 給気口装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0668430U JPH0668430U (ja) | 1994-09-27 |
JP2567121Y2 true JP2567121Y2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=11741312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993010115U Expired - Lifetime JP2567121Y2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 給気口装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567121Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4571535B2 (ja) * | 2005-05-13 | 2010-10-27 | ダイダン株式会社 | 実験動物飼育用のラック装置 |
JP5519687B2 (ja) * | 2008-11-07 | 2014-06-11 | イノビーブ,インコーポレイティド | 畜産用のラック・システム及び監視方法 |
CA3040902A1 (en) | 2016-10-28 | 2018-05-03 | Innovive, Inc. | Metabolic caging |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62230A (ja) * | 1985-06-26 | 1987-01-06 | 三機工業株式会社 | 実験動物飼育装置 |
JPH0321132A (ja) * | 1989-04-06 | 1991-01-29 | Nec Corp | スクランブル化データ伝送システム |
-
1993
- 1993-03-10 JP JP1993010115U patent/JP2567121Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0668430U (ja) | 1994-09-27 |
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Legal Events
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