JPS62230A

JPS62230A - 実験動物飼育装置

Info

Publication number: JPS62230A
Application number: JP60137976A
Authority: JP
Inventors: 田中　博國; 白石　忠孝; 杉浦　繁
Original assignee: Sanki Engineering Co Ltd
Current assignee: Sanki Engineering Co Ltd
Priority date: 1985-06-26
Filing date: 1985-06-26
Publication date: 1987-01-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、実験動物および実験昆虫を飼育する飼育装置
に関するものである。

〔従来の技術〕

医学や生物学などの研究に実験用として用いられる動物
や昆虫（以下「実験動物」という）の収容、飼育に対し
ては、温度、湿度、気流などの環境条件を均一に保つこ
とや実験動物相互の病原菌感染を防止することが重要で
ある。

従って、従来、実験動物飼育のため種々の方策が講じら
れているが、例えば、第６図に示すように、建造物に内
に複数の飼育室（ゾーン）２を建築的に併設し、とれら
飼育室２の入口Ｚｉに通ずる清浄廊下Ｓと、出口ｚＯか
らの汚染廊下Ｙとを区画して別個に設け、実験動物は、
第７図に示す飼育ケージＣに入れて第８図に見られるよ
うに、前記飼育室２内に配置されたブラケット式棚Ｂに
載置したシ、又は、ハンギングタイプ棚Ｈに懸垂したシ
する方策をもって飼育を行っている。また、実験動物に
与える温度、湿度、清浄度、風速などの環境条件につい
ては、第７図に示すように、空調機Ａによシ外気Ｇを吸
入して給気ダク）Ａｄを介して飼育室２の天井Ｔの数箇
所に配設した吹出口Ｐから供給し、床Ｆ、近くに設けた
吸入口Ｑからフィルタｆ＝ｉ介し排気ファンＥｆによシ
排気ダク）Ｅｄを経て排気Ｅを排出する飼育室２全体を
空調換気する方式で行われている。

なお、第６図において、Ｊは、汚染廊下Ｙに続く準備室
、Ｍは、外部から内部室への緩衝となる前室である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような従来の飼育方式にあっては、
次に列挙する数々の問題点を有している。

（１）飼育室全体が実験動物の収容場所となるため、建
築的に気密性のある部屋の築造や前室、清浄廊下、汚染
廊下など築造の必要性が生じ、建築費が高価となるばか
りか、広い面積を要するという無駄がある。

（２）飼育室全体に動物臭が出る。

（３）温度、湿度だけの調節であれば、換気量は少量で
済むが、動物臭を除去するために飼育室全体を換気しな
ければならないので、空調換気に必要なエネルギを多量
に消費する。

（４）飼育ケージ間の病原菌汚染が生ずる。

（５）飼育ケージが置かれた場所によって、温度。

湿度、特に風速や照度の環境条件が異なる。照度につい
ては、もつともケージが透明な場合はよいが板仕切の場
合には、上下位置によってかなυの相違がある。

（６）飼育室内に、飼料、糞尿１体毛が飛散して不潔に
なりやすい。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、叙上の問題点に着目してなされたもので、棚
（ラック）と給排気ダクトとを一体化して命名したダク
トラックと、カプセルケージと命名した透明なボックス
からなる飼育ケージ複数とを組み合わして構成した実験
動物飼育装置を提供することによシ、これらの問題点を
解決することを目的としたものである〇〔作　用〕空調された給気は、給気用ダクトラックから個個のカプ
セルケージへ直接独立して供給され、また、汚れた排気
は、排気用ダクトラックへそれぞれ排出されて集合し、
飼育室内へ放出されることなく直接外気へ導き出される
。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図ないし第５図に基づい
て説明する。

まず、構成を述べる。

この実験動物飼育装置１は、第１図及び第２図に示すよ
うに、室２内に、所定の間隔をもって給気用ダクトラッ
ク３と排気用ダクトラック４とを交互に対向させて立設
し、対向した両ダクトラック３．４にそれぞれ連結保持
されるカプセルケージ５を上下方向二列に複数個、着脱
可能に配設して主要構成されたもので、給気用ダクトラ
ック３には、外気Ｇを吸入した空調機Ａから給気ダクト
Ａｄを介して給気が行われ、排出用ダクトラック４から
は、排気ダク）Ｅｄを介して排気ファンＥｆによシ外気
Ｇへ排気Ｅが放出されるようになっている〇カプセルケージ５は、例えば、ポリプロピレン。

ポリカーボネイト、ＦＲＰなどで作成された透明なボッ
クスで、第３図に示すように、実験動物をそのまま、又
は従来の飼育ケージＣに入れて収容する筐体６の上１面
６ｊか、あるいは前面５ｆ、すなわち作業者に対向する
面に、実験動物の出し入れ、給餌、内部清掃用の蓋７が
開閉可能に、かつ、同縁に付設したパツキン７ｐによシ
閉鎖時パチン錠などの止め具８で固定されて気密となる
ように装備されている。また、前記ダクトラック３，４
にそれぞれ対向する両側面ｓｓｔ　６ｓには、実験動物
の逃亡防止と飼料、糞１体毛などのダクトラック３．４
への侵入を防止するため、網、又はフィルタのｐ過材９
を取り付けた接続口６ｇ、６ｇが穿設されておシ、該接
続口６ｇを囲って所要形状の連結筒５ｒｔｓｒが突設さ
れていて、該連結筒５ｒｌ　５ｒに接続する断面同形同
大で、前記ダクトラック３，４に突設された連結筒３ｒ
ｗ４ｒとでそれぞれ接続部１０．１０が構成されている
。

（第４図、第５図参照）また、第５図に示すように、カプセルケージ５の筺体６
の下面６に両端部に、前面６ｆに対し直角方向に一対の
ガイド１１，１１が突設しである。

そして、該ガイド１１，１ｆを摺動案内するガイドレー
ル１２．１２を敷設した、カプセルケージ５支持の架台
１３が前記ダクトラック３，４の所要箇所に架設され、
一単位の飼育棚部となっている。なお、架台１３の手前
側（第５図■で共に外方）において、前記ガイド１１．
１１に対向する位置に、前面に斜面を形成し、常にばね
１４ｔ）によシ上方へ付勢されているが架台１３内へ沈
下可能なストッパ１４．１４が設けられ、また、架台１
３の奥に付設した、弾性材１５を介してカプセルケージ
５の筐体６の後面６ｂ下部を制止する制止部材１６が立
設されていて前記ストッパ１４とともにカプセルケージ
５を挾持して固定するようになっている。

接続部１０においては、第４図に示すように、カプセル
ケージ５の連結筒５ｒの先端は、奥方向に斜面を形成し
て磁性体フレーム１７が装着されておシ、前記ダクトラ
ック３，４の連結筒３「。

４ｒの先端は、前方向に前記磁性体フレーム１７に対向
する斜面を形成して磁石付パツキン１８が装着されてい
て、カプセルケージ５が矢印ａで示す奥方向へ押し入れ
られ、連結筒３ｒｔ４ｒの奥外面に付設された突起片１
９のパツキン２０に連結筒５ｒの英外面に当接して制止
されたとき、磁性体フレーム１７と磁石付パツキン１８
とが密着して両連結筒５ｒ、５ｒと連結筒３ｒ、４ｒと
がそれぞれ接続されて連通ずるようになっている。

また、前記連結筒３’＋４ｒの内部には、内周面に固着
された一対のパツキン２１．２１に常に当接して空気通
路２２を閉鎖しているが、横方向へ回動可能なダンパー
２３がそれぞれ設けられていて、連結筒３ｒｐ４’に軸
支され、一端を外部へ突出したダンパー軸２３ｊに固着
されている。

さらに、該ダンパー軸２３ｊの突出部に、ダンパー２３
と４５度の角度αをもって固着されたリンケージ２４の
端部に遊嵌された作動杆２５は、連結筒３ｒｔ４ｒの前
外面に付設され、該作動杆２５を摺動可能に貫設させる
支持具２６と作動杆２５との間に掛止され、該支持具２
６側へ常に付勢する引張コイルばね２７によって、前記
ダンパー２３をして空気通路２２を閉鎖状態に保たせて
いる。

そして、連結筒５ｒの前外面に突設された作動片２８が
、カプセルケージ５の押入れに際し、前記作動杆２５を
引張コイルばね２７の引張力に抗して矢印ａで示す後方
へ移動させることによシダンパー２３を矢印すの方向へ
９０度回動させ空気通路２２を開通させるようになって
いる。

次に、作用を述べる。

作業者は、床Ｆ面に置いたカプセルケージ５の蓋７を開
き、実験動物を直接、又は、従来の飼育ケージＣに入れ
工筐体６内へ収容した後、蓋７ｆ。

閉じて止め具８を掛け、カプセルケージ５を持ち上げて
ガイド１１をガイドレール１２に沿わせて奥へ押し込み
筐体６の後面６ｂを制止部材１６の弾性材１５に当接さ
せると、ガイド１１にょシ押さえられて沈下していたス
トッパ１４は、ばね１４ｂによシ元の姿勢に復帰してガ
イド１１の前端に掛止し、カプセルケージ５をストッパ
１４とで挾持し固定する。同時に連結筒５ｒ、５ｒはそ
れぞれ連結筒３’＋　４ｒに密層接続するとともに、そ
れぞれのダンパー２３．２３を全開とするため、給気用
ダクトラック３がら空調された給気が濾過材９を介して
カプセルケージ５の筐体５内へ供給される。また、該筐
体６からの排気Ｅは、飼料や糞尿１体毛などを濾過材９
によシ濾過されて連結筒４ｒから排気用ダクトラック４
に導き出され、室２へ漏洩することなく排気ダク）Ｅｄ
を経て排気７アンＥｆによシ外気Ｇへ排出される。

また、カプセルケージ５を取シ出す場合は、筐体６の手
前側を僅かに持ち上げてガイド１１をストッパ１４の掛
止から解き引き出せば、作動片２８が作動杆２５から離
脱するので、引張コイルばね２７の引張力によシ、該作
動杆２５が元の位置へ復帰するため、リンケージ２４を
介して連結筒３．４それぞれのダンパー２３．２３は閉
鎖状態となり、共に空気通路２２．２２は遮断される。

なお、平常の給飼、筐体６内の清掃などは、蓋７の開閉
のみによって実施する。

なお、カプセルケージ５を前記ダクトラック３゜４から
取り外して他の接続部１０へ移し変えたシ、あるいは、
他室へ運搬する間、カプセルケージ５・を気密にする必
要が生ずる場合には、連結筒３ｒ。

４ｒに取シ付けたダンパー２３と同様の機構を連結筒５
ｒ、５ｒに装備することによって、気密を保たせること
も可能となる。

また、カプセルケージ５の連結筒５ｒｔｓｒ内に例えば
、ダンパー、オリフィス、あるいはバランスダンパーな
どの抵抗を取り付け、換気系の圧力場の気圧を給気用ダクトラック３〉カプセルケージ５〉排気用ダク
トラック４とすることによシ、さらにクロスコンタミネーション（
相互汚染）を無くするシステムとすることもできる。

さらにまた、カプセルケージ５を装着する部位に、リミ
ットスイッチなどを装備することによシ、ダクトラック
３，４に取シ付けたカプセルケージ５の数をカウントす
ることができ、この取付は数に応じてダクトラック３，
４の給気量、排気量を調節して省エネルギを計ることが
できる。

〔発明の効果〕

以上説明してきたように、本発明は、実験動物の飼育ケ
ージ用棚を空調用ダクトと一体化したダクトラックとし
、気密型の透明なカブ七′ルケージを接続して、室の雰
囲気から独立した空調系を構成した飼育装置を提供した
ため、次に列挙するような顕著な効果を得ることができ
たものである。

（１）飼育ケージ間相互の病原菌汚染がない。

（２）各飼育ケージの温度、湿度、清浄度、風速。

照度などの環境条件が均一となシ、比較実験の精度が向
上する。

（３）室内へ動物臭が出ない。従って、従来、飼育室の
脱臭を目的として多量の換気風量を必要としていたのが
、熱負荷処理に必要な風量だけでよくなるので、省エネ
ルギを計ることができる。

（４）飼育室内が、飼料、糞尿２体毛など飛散しないた
め、極めて清潔であシ、掃除の手間が省ける。

（５）給気系統、例えば空調機内、給気ダクト内。

給気用ダクトラック内、カプセルケージの給気側接続口
などにＨＥＰＡフィルタを取シ付けることにより、ふつ
う動物用から５ＰＦ（Ｓｐｅｃｉａｌｐａｔｈｏｇｅｎ
ｉｃｐｒｅｅＡｎｉｍａｌｇ　）動物用へグレートアッ
プすることが可能である〇（６）取シ付けたカプセルケ
ージ数に応じた必要最低限の換気風量に調整できるため
、省エネルギを計ることができる。

（力　建築的に飼育室仕様の部屋（気密性のある部屋や
前室など）の築造が不要となシ、普通の研究室等におい
ても使用できるので、建築費が格段に低下する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の概要を示す説明正面図、
第２図は、同じく説明平面図、第３図は、カプセルケー
ジの側面図、第４図は、接続部を示す横断端面図、第５
図は、カプセルケージの固定機構の概要を示す図で、同
図■は正面図、同図■は側面図、第６図は、従来の実験
動物飼育用建造物の概要を示す説明平面図、第７図は、
同じく飼育装置の説明正面図、第８図１．　Ｔｌｋｉ、
従来方式の実験動物用飼育棚の斜視図である０３　　　給気用ダクトラック３「　　連結筒４　　　排気用ダクトラック４「　　連結筒５　　　カプセルケージ６蓋１３　　架台２２　　　空気通路２３　　　ダンパーＡｄ　　　　給気ダクトＥｄ　　　　排気ダクト第１図第４図− 第７図

Claims

【特許請求の範囲】

給気ダクトに直結の給気用ダクトラックと、排気ダクト
に直結の排気用ダクトラックとを所定の間隔をもつて対
面立設した間に、複数の架台を架設して複数の飼育棚部
を形成し、該飼育棚部ごとに、前記両ダクトラックから
対向して、空気通路閉鎖用のダンパーを有する連結筒を
それぞれ突設し、該両連結筒に気密型蓋付きのボックス
からなる飼育用カプセルケージを着脱可能に結合して構
成したことを特徴とする実験動物飼育装置。