JPS62231A - 実験動物飼育装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、実験動物および実験昆虫を飼育する飼育装置
に関するものである。

〔従来の技術〕

医学や生物学などの研究に実験用として用いられる動物
や昆虫（以下「実験動物」という）の収容、飼育に対し
ては、温度、湿度、気流などの環境条件を均一に保つこ
とや実験動物相互の病原菌感染を防止することが重要で
ある。

従って、従来、実験動物飼育のため種々の方策が講じら
れているが、例えば、第６図に示すように、建造物に内
に複数の飼育室（ゾーン）Ｚを建築的に併設し、これら
飼育室Ｚの入口Ｚｉに通ずる清浄廊下Ｓと、出口ＺＯか
らの汚染廊下Ｙとを区画して別個に設け、実験動物は、
第７図に示す飼育ケージＣに入れて第８図に見られるよ
うに、前記飼育室Ｚ内に配置されたブラケット式棚Ｂに
載置したり、又は、ハンギングタイプ棚Ｈに懸垂したり
する方策をもって飼育を行っている。また、２実験動物
に与える温度、湿度、清浄度、風速などの環境条件につ
いては、第７図に示すように、空調機Ａにより外気Ｇを
吸入して給気ダクトＡｄを介して飼育室Ｚの天井Ｔの数
箇所に配設した吹出口Ｐから供給し、床Ｆ近くに設けた
吸入口Ｑからフィルタｆを介し排気ファンＥｆにより排
気ダク）Ｅｄを経て排気Ｅを排出する飼育室Ｚ全体を空
調換気する方式で行われている。

なお、第６図において、Ｊは、汚染廊下Ｙに統〈準備室
、Ｍは、外部から内部室への緩衝となる前室である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような従来の飼育方式にあっては１
次に列挙する数々の問題点を有している。

（１）飼育室全体が実験動物の収容場所となるため、建
築的に気密性のある部屋の築造や前室、清浄廊下、汚染
廊下など築造の必要性が生じ、建築費が高価となるばか
りか、広い面積を要するという無駄がある。

（２）飼育室全体に動物臭が出る。

（３）温度、湿度だけの調節であれば、換気量は少量で
済むが、動物臭を除去するために飼育室全体を換気しな
ければならないので、空調換気に必要なエネルギを多量
に消費する。

（４）飼育ケージ間の病原菌汚染が生ずる。

（５）飼育ケージが置かれた場所によって、温度。

湿度、特に風速や照度の環境条件が異なる。照度につい
ては、もっともケージが透明な場合はよいが板仕切の場
合には、上下位置によってかなりの相違がある。

（６）飼育室内に、飼料、糞尿２体毛が飛散して不潔に
なりやすい。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、叙上の問題点に着目して成されたもので、棚
（ラック）と、排気ダクトとを一体化して命名したダク
トラックと、カプセルケージと命名した透明なボックス
からなる飼育ケージ複数とを組み合わして構成した実験
動物飼育装置を提供することにより、これらの問題点を
解決することを目的としたものである。

〔作用〕

空調された給気は、給気ダクトを経て吹出口から飼育室
内へ供給され、各カプセルケージに入るが１個々の該ケ
ージからの汚れた排気は′、接続されたダクトラックへ
吸い出されて集合し、飼育室内へ放出されることなく排
気ファンにより直接外気へ排出される。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図ないし第５図に基づい
て説明する。

まず、構成を述べる。

この実験動物飼育装置ｌは、第１図及び第２図に示すよ
うに、室２内に、所定の間隔をもって棚と排気ダクトと
を一体化した横断面はぼ長方形のダクトラック３が、幅
広の側面３ｓを対向し、所定の間隔をもって立設されて
おり、ダクトラック３の両側面３ｇ、３ｓには、中央を
支柱４．４により支持された架台５複数枚がそれぞれ所
定の高さに突設されている。なお、該架台５は、カプセ
ルケージ６を前記支柱４を挟んで二個ずつ載置すること
ができるもので、一単位の飼育棚部となっている。ただ
し、飼育棚は横に架台を連設、又は横長の一体にしたも
のでもよい。

そして、給気は、外気Ｇを吸い込んで空調する空調機Ａ
から給気ダクトＡｄを経て室２の天井Ｔの所要箇所に配
設された複数の吹出口Ｐから室２内へ供給され、排気Ｅ
はダクトラック３から直接、排気ダク）Ｅｄに導かれ排
気ファンＥｆによって外部へ排出されるようになってい
る。

カプセルケージ６は、例えば、ポリプロピレン、ポリカ
ーポネイ）、ＦＲＰなとで作成された透明なボックスで
、第３図に示すように、実験動物をそのまま、又は従来
の飼育ケージＣに入れて収容する筐体７の上面７ｊか、
あるいは前面７ｆ、すなわち作業者に対向する面に、実
験動物の出し入れ、給餌、内部清掃用のＭ８が開閉可爺
に装備されており、パチン錠などの止め具９により固定
される（第５図参照）、また、Ｍ８には、筐体７内へ給
気を通す給気口８ｇが開口しており、一方、筐体７にも
排気を通す接続ロアｇがダクトラック３に面する後面７
ｂに開口しており、共に実験動物の逃亡防止と、飼料、
糞、体毛などの筐体７外への散逸を防ぐため、網、又は
フィルタの濾過材ｌＯが取り付けられている。そして、
前記接続ロアｇを囲って所要形状の連結筒６ｒが突設さ
れていて、該連結筒６ｒに接続する断面同形同大で前記
ダクトラック３に突設された連結筒３ｒとで接続部１１
が構成されている。（第４図、第５図参照） また、第５図に示すように、カプセルケージ６の筐体７
の下面７に両端部に、前面７ｆに対し直角をなして一対
のガイド１２，１２が突設してあ、　　る、そして該ガ
イド１２，１２を摺動案内するガイドレール１３．１３
が前記架台５に敷設されていて、カプセルケージ６の設
置部となっている。

なお、架台５の手前側（第５図１で左方）において、前
記ガイド１２．１２に対向する位置に前面に斜面を形成
し、常にばね１４ｂにより上方へ付勢されているが、架
台５内へ沈下可能なストッパ１４．１４が設けられ、ま
た、架台５の奥に付設した１弾性材１５を介してカプセ
ルケージ６の筐体７の後面７ｂ下部を静止する制止部材
１６が立設されていて、前記スト−２パ１４とともに、
カプセルケージ６を挟持して固定するようになっている
。

接続部ｌｌにおいては、第４図に示すように、カプセル
ケージ６が矢印ａで示す奥の方へ押し入れられ、筐体７
の後面７ｂが制止部材１６に当接すると同時にストッパ
１４がガイド１２に掛止して前記カプセルケージ６を固
定し、位置決めされると、その位置で連結筒６ｒの先端
と連結筒３ｒとの先端は完全に重合し連通ずるようにな
っている。

また、連結筒３ｒの内部には、該連結筒３ｒ中央ダクト
ラツク３近くに縦方向に固定された軸１７回りに回動可
能な蝶番型のダンパー１８が設けられていて、引張コイ
ルばね１９により外方へ開くように付勢され、連結筒３
ｒ内周面に付設されたパツキン２０に当接して空気通路
２１を常に閉鎖している。

そして、連結筒３ｒ側面には、対称して一対の長孔２２
がダクトラック３に対して直角方向に穿設してあり、該
長孔２２を挟んで外周を囲む一対のパツキン２３が付設
してあり、該パツキン２３に内面を接するスライドカバ
ー２４が摺接可能に外嵌されている。なお、前記内反孔
２２．２２を貫通し、スライドカバー２４に両端を固着
したＴ型の作動杆２５の先端部と前記ダンパー１８とを
一対のリンク２６が１回動可能に連結している。

なお、カプセルケージ６の連結筒６ｒの先端部外周には
、前記スライドカバー２４の移動に応じて内嵌し、ブレ
ーキとなるとともに接続部１１の気密を保つパツキン２
７が付設されている。

次に１作用を述べる。

作業者は、床Ｆ面に置いたカプセルケージ６の蓋８を開
き、実験動物を直接、又は、従来の飼育ケージＣに入れ
て筐体７内へ収容した後、蓋８を′閉じて止め具９を掛
け、カプセルケージ６を持ち上げてガイド１２をガイド
レール１３に沿わせて奥へ押し込み筐体７の後面７ｂを
制止部材１６の弾性材１５に当接させると、ガイド１２
により押さえられて沈下していたストッパ１４は、ばね
１４ｂにより元の姿勢に復帰してガイド１２の前端に掛
止し、カプセルケージ６をストッパ１４とで挟持し固定
する。同時に連結筒６ｒと連結＠３ｒとは先端が僅かな
隙間を介して正しく重合するので、スライドカバー２４
を連結筒６ｒ側へ移動し、そのパツキン２７に外嵌して
前記内連結筒６ｒ、３ｒを気密を保って結合する。この
ときスライドカバー２４の移動に伴い、長孔２２に案内
されて作動杆２５が同行し、リンク２６を介してダンパ
ー１８を引張コイルばね１９の張力に抗しつつ折り畳む
ので空気通路２１は開通する。すなわち、排気ファンＥ
ｆにダクトラック３内は吸気されているので、筐体７内
の空気が吸引され、室ｚ内の空調された給気が蓋８の給
気口８ｇから濾過材１０を通って筐体７内へ供給される
。なお。

筐体７からの排気Ｅは、接続ロアｇの濾過材ｌＯにより
飼料や糞尿１体毛などを濾過されてダクトラック３へ吸
引されるが、その接続部１１はパツキン２７．２３によ
り気密が保たれているので。

動物臭が室２内へ漏洩することはない。

また、カプセルケージ６を取り出す場合は、スライドカ
バー２４を連結筒６ｒから離脱させて元の位置に復帰さ
せるとダンパー１８は２作動杆２５とリンク２６とに押
されて開き、引張コイルばね１９の復元力と排気ファン
Ｅｆの吸引力とによりパツキン２０に圧接させられて空
気通路２１を閉鎖する。そこでカプセルケージ６の手前
側を僅かに持ち上げてガイド１２をストッパ１４の掛止
から解除し引き出せば、ストッパ１４は、ガイド１２に
押さえられて架台５表面から沈下するので、カプセルケ
ージ６を引きながら軽く取り出すことができる。

なお、平常の飼育、筐体７内の清掃などは、蓋８の開閉
のみによって実施する。また、蓋８に穿設した給気口８
ｇは、筐体７のいずれかの面に設けてもよく、蓋８に限
定するものではない。

また、カプセルケージ６の連結筒６ｒ内に例えば、タン
バー、オリフィス、あるいはバランスダンパーなどの抵
抗を取り付け、換気系の圧力場の気圧を 室２〉カプセルケージ５〉排気用ダクトラック３ とすることにより、さらにクロスコンタミネーション（
相互汚染）を無くするシステムとすることができる。

さらにまた、カプセルケージ６を装着する部位に、リミ
ットスイッチなどを装備することにより、ダクトラック
３に取り付けたカプセルケージ６の数をカウントするこ
とができ、この取付数に応じて室２への給気量やダクト
ラック３の排気量を調節して省エネルギを計ることがで
きる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、実験動物の飼育ケージ用
棚を排気用ダクトラックとし、個々のカプセルケージか
らの排気を直接、該ダクトラックに吸入し、そのまま外
部へ排出する構成とした飼育装置を提供したため、次に
列挙するような顕著な効果を得ることができたものであ
る。

（１）飼育ケージ間相互の病原菌汚染がない。

（２）各飼育ケージの温度、湿度、風速、清浄度。

照度などの環境条件が均一となり、比較実験の精度が向
上する。

（３）飼育室内へ動物臭が出ない、従って、従来、飼育
室の脱臭を目的として多量の換気風量を必要としていた
が、熱負荷処理に必要な風量だけでよくなるので省エネ
ルギを計ることができる。

（４）飼育室内が、飼料、糞尿９体毛など飛散しないた
め、極めて清潔であり、掃除の手間が省ける。

（５）　ｖ３気系統、例えば、空調機内、給気ダクト内
、カプセルケージの給気口などにＨＥＰＡフィルタを取
り付けることにより、ふつう動物からＳＰＦ動物用へグ
レードアップすることが可能である。

（６）取り付けたカプセルケージ数に応じた必要最低限
の換気風量に調整できるため、省エネルギを計ることが
できる。

４、図面のな説明 第１図は、本発明の一実施例の概要を示す説明正面図、
第２図は、同じく説明平面図、第３図は、カプセルケー
ジの斜視図、第４図は、接続部を示す横断端面図、第５
図は、カプセルケージの固定機構の概要を示す図で、同
図１は正面図１．同図■は側面図、第６図は、従来の実
験動物飼育用建造物の概要を示す説明平面図、第７図は
、同じく飼育装置の説明正面図、第８図工、■は、従来
方式の実験動物用飼育棚の斜視図である。

２・・・・・・・・・室 ３・・・・・・・・・ダクトラック ３ｒ・・・・・・連結筒 ３Ｓ・・・・・・側面 ５・・・・・・・・・架台 ６・・・・・・・・・カプセルケージ ６ｒ・・・・・・連結筒 ８・・・・・・・・・蓋 ８ｇ・・・・・・給気口 １８・・・・・・ダンパー ２１・・・・・・空気通路 Ｅｄ・・・・・・排気ダクト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 飼育室内に排気ダクトに直結した排気用のダクトラック
   を立設し、該ダクトラック側面に複数の架台を突設して
   複数の飼育棚部を形成し、該飼育棚部ごとに前記ダクト
   ラックから、空気通路閉鎖用のダンパーを有する連結筒
   を突設し、該連結筒に、蓋付きのボックスからなり、給
   気口と排気用の連結筒を有する飼育用カプセルケージを
   前記架台に載置するとともに該連結筒をもって着脱可能
   に結合して構成したことを特徴とする実験動物飼育装置
   。