JP3263001B2 - 換気装置 - Google Patents

換気装置

Info

Publication number
JP3263001B2
JP3263001B2 JP11478497A JP11478497A JP3263001B2 JP 3263001 B2 JP3263001 B2 JP 3263001B2 JP 11478497 A JP11478497 A JP 11478497A JP 11478497 A JP11478497 A JP 11478497A JP 3263001 B2 JP3263001 B2 JP 3263001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ventilation
screen
frame
sash
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11478497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10299354A (ja
Inventor
則末 石原
Original Assignee
則末 石原
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 則末 石原 filed Critical 則末 石原
Priority to JP11478497A priority Critical patent/JP3263001B2/ja
Publication of JPH10299354A publication Critical patent/JPH10299354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3263001B2 publication Critical patent/JP3263001B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Special Wing (AREA)
  • Ventilation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サッシ、窓枠、建
具等の窓枠部材あるいは建造物壁面の開口部に設けら
れ、必要に応じて外気を屋内に自動的に導入する換気装
置に関し、さらに室内の化学物質等の有害物質に作用し
て屋内の空気を浄化又は消臭する物質を発散する換気装
置に関し、さらに火災等の非常時に開口部を全閉する防
火機構を備えた換気装置およびその装置を用いた吸排気
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の建築物では自然換気回数が1時間
当たり約3回程度であったが、現代の建築物は省エネル
ギを優先した結果、高気密化したために、自然換気回数
が1時間当たり約0.1〜0.3回以下であるといわれ
ている。その一方で建材を始め、畳、カーペット、カー
テン、家具等の内装材のほとんどに化学物質が使用され
ている。そのために居住者の体質によっては健康障害に
悩まされる結果を招いており、大きな社会問題となり、
早急な対策を望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような慢性的な
換気不足と化学物質の多用に伴う住環境の悪化を改善す
るために、先ず第一に考慮しなければならないことは、
日本の諸法規、法律に則した上で問題の解決を計る必要
があるが、従来の換気装置では新築、既築を問わず、そ
の問題の解決を計ることが難しいものであった。
【0004】本発明は叙上の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、必要に応じて外気を屋内に自
動的に導入する換気装置を提供すると共に、さらに室内
の化学物質等の有害物質に作用して屋内の空気を浄化又
は消臭する物質を発散する換気装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の換気装置は、窓枠部材の開
口部の全部又は一部に方立を設け、この方立により区画
形成された開口に通気性部材を装着した換気用本体枠を
設け、この換気用本体枠の室内側に前記通気性部材を通
過する気流を遮蔽可能なスクリーン前記通気性部材の
全体に遮蔽するように垂下して設け、このスクリーン
一側端縁側を前記換気用本体枠の一側に固定すると共に
前記スクリーンの他側端縁側を前記換気用本体枠の一側
と反対方向へ付勢する付勢手段を設け、この付勢手段の
付勢力に抗して室内と室外との気圧差を室内側に設けた
換気扇によって生じる前記気流の風圧により前記換気用
本体枠と前記スクリーン間の左右に生じた間隙を室内側
押しやり開かせるように設けてなることを特徴とする
ものである。
【0006】したがって、通気性部材の全体に遮蔽する
ように垂下して、スクリーンには例えばこのスクリーン
の自重によって通気性部材を遮蔽しようとする付勢力が
常時作用しており、室内と室外との気圧差を室内側に設
けた換気扇によって気流が生じると、この気流の風圧が
前記付勢力より大きい場合は、前記気流が室外から通気
性部材を通過して前記付勢力に抗してスクリーンを室内
側に押しやり開かせるようにスクリーンと通気性部材
との間に生じた間隙より室内へ流入し換気される。
【0007】室内が換気されることにより室内と室外と
の気圧差が小さくなると、スクリーンが原位置に復帰し
て通気性部材の通気が遮断され、以上の換気動作が室内
側に設けた換気扇により室内と室外との気圧差に応じて
繰り返し行われるので、室内は必要に応じて換気され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の換気装置の実施の
形態について、図面を参照して説明する。
【0009】図6を参照するに、本実施例に係わる一例
としての換気装置1は窓枠用のサッシ3に取り付けられ
るもので、特に窓枠用のサッシ3が窓枠5内を開閉自在
な外側サッシ7と内側サッシ9とからなり、より詳しく
は、内側サッシ9及び外側サッシ7はそれぞれ基本的に
は同様の構造で、サッシ上枠11及びサッシ下枠13、
両側のサッシ縦枠15とから矩形状に構成されており、
前記外側サッシ7の開口部にはサッシ上枠11及びサッ
シ下枠13、両側のサッシ縦枠15の内側の溝部にビー
ト(図示省略)を介してサッシ用ガラス17が装着され
ている。サッシ下枠13の下部には窓枠5のレール(図
示省略)の上を走行する複数の戸車19(図1と同様)
が軸承されている。
【0010】一方、前記内側サッシ9の開口部21には
図6において右側の一部が縦方向に延伸される方立23
により仕切られて区画されている。この方立23は図7
に示されているように方立ジョイント24の突部がサッ
シ上枠11の溝部に挿入され、方立ジョイント24の反
対側が方立23の空洞内に挿入されている。なお、サッ
シ下枠13とのジョイントも同様になされる。このと
き、図7とは反対の構造となる。前記方立23の左方の
開口25には上記の外側サッシ7と同様の構造でサッシ
用ガラス17が装着され、前記方立23の右方の開口2
7には後述する換気用本体枠29が装着されている。
【0011】なお、前記内側サッシ9のサッシ上枠11
及びサッシ下枠13には図6においてほぼ右半分にガイ
ドレール31が延伸されて設けられており、このガイド
レール31に沿って左右方向に移動自在なスライドガラ
ス33が前記換気用本体枠29を装着する開口27を開
閉可能に設けられている。
【0012】より詳しくは、図1を参照するに、上記の
ガイドレール31は複数の取付ネジ35により各サッシ
上枠11及びサッシ下枠13の室内側の側面に固定され
ている。スライドガラス33の上縁がサッシ上枠11と
ガイドレール31で形成される溝部37内に雨押えパッ
キン39で押さえられ、スライドガラス33の下縁がサ
ッシ下枠13とガイドレール31で形成される溝部37
内に雨押えパッキン39で押さえられており、スライド
ガラス33は前記各溝部37に沿って移動自在である。
【0013】図1、図2及び図5を参照するに、換気用
本体枠29はサッシ用型材でなる短尺の横枠41とサッ
シ用型材でなる長尺の縦枠43とから矩形状に構成され
ており、横枠41及び縦枠43の各サッシ用型材の外周
側には板状をなす外周片45が突出しており、この外周
片45がサッシ上枠11とサッシ下枠13とサッシ縦枠
15の内側の溝部47にビート49を介して装着されて
いる。
【0014】換気用本体枠29の開口51は全体が通気
性を有する通気性部材53で閉塞されており、本実施の
形態の例では、上記の横枠41及び縦枠43の各サッシ
用型材の内周側の室内側端面に網装着用溝部55が設け
られており、通気性部材53としての網状体57がその
四方を前記網装着用溝部55に網押えロープ59を介し
て換気用本体枠29の開口51の全体を覆うように装着
されている。
【0015】なお、前記通気性部材53としては金網や
ビニール性網等の網状体57の他に通気性フィルタ61
や気化物質及びその他の通気性部材53を用いることが
できる。通気性フィルタ61や気化物質等の通気性部材
53は図1及び図5に示されているように換気用本体枠
29内に挿入し、押え金具63で固定することができ
る。
【0016】図1及び図2を参照するに、換気用本体枠
29の室内側の上部には前記通気性部材53を通過する
気流を遮蔽可能なスクリーン65(遮蔽用部材)の上部
が固定されると共に前記通気性部材53を遮蔽するよう
に垂下されており、このスクリーン65の下端にはスク
リーン65を下方へ付勢するための錘(付勢手段)が設
けられている。
【0017】より詳しくは、前記スクリーン65の長手
方向の一側端縁には図3に示されているように細長い板
状のスクリーン用リブ67が粘着テープ等により固定さ
れており、スクリーン65の他側端縁には錘としての板
状の錘用スライド金具69が設けられている。
【0018】一方、換気用本体枠29の上部には断面上
向きL字状をなす保持フック71が図2において左右の
幅方向に2つ設けられており、この2つの保持フック7
1に前記スクリーン用リブ67が嵌入される。さらに、
換気用本体枠29の下部には断面横向きL字状をなす2
つのスライドストッパ73が図2において左右に対向す
る位置に設けられており、この2つのスライドストッパ
73内に前記錘用スライド金具69が上下動可能に嵌入
される。
【0019】上記構成により、スライドガラス33を図
6において左方向へ移動して換気用本体枠29の開口2
7の部分の遮蔽が開放されると、室内と室外との気圧差
内側に設けた換気扇109によって室外から室内へ
向けて気流が生じ、この気流が換気用本体枠29の網状
体57を通過して室内へ入ろうとする。この気流の風圧
図1の二点鎖線に示されているように錘用スライド金具
69の下方への付勢力に抗してスクリーン65を室内側
へ押しやり、錘用スライド金具69がスライドストッパ
73に沿って上方へ移動する。気流はスクリーン65と
換気用本体枠29間に生じた図2において左右の間隙A
(図1も参照)から室内へ流入する。
【0020】室内と室外との気圧差が少なくなると、前
記気流の風圧が小さくなるために前記スクリーン65は
錘用スライド金具69の重力による付勢力で下方へ付勢
され、スクリーン65が原位置に復帰して換気用本体枠
29の網状体57が遮蔽される。
【0021】以上のように室内と室外の気圧差に応じて
上記の換気作用が繰り返され、室内は換気される。
【0022】錘用スライド金具69の重さを変えること
によりスクリーン65の下方への付勢力を変化させるこ
とができるので、室内の換気は所望の状態に調整自在で
ある。
【0023】なお、スクリーン65の付勢手段として
は、錘用スライド金具69に換えてスプリング等の弾性
体(図示省略)を用いることもできる。例えば、スクリ
ーン65の一側端縁側が上述したように換気用本体枠2
9に固定され、前記スクリーン65の他側端縁側がスプ
リング等の弾性体の一端で連結され、スクリーン65の
一側端縁側と反対方向に付勢すべく前記弾性体の他端を
換気用本体枠29に固定することもできる。
【0024】上記のようにスクリーン65の付勢手段と
してスプリングを用いた場合は、天窓などのように横方
向に長い窓枠に前述したような換気用本体枠29を横方
向に長く設け、しかも前記換気用本体枠29の網状体5
7を遮蔽するスクリーン65はその一側端縁側が換気用
本体枠29の横方向の一側端側に固定され、前記スクリ
ーン65の他側端縁側が前記換気用本体枠29の横方向
の他側端側にスプリングを介して付勢されるように構成
することもでき、必ずしもスクリーン65を下方へ垂下
させる必要がないので適用範囲が広がる。なお、前述し
たスクリーン65はフィルム状やシート状のものであ
る。
【0025】また、前述した通気性部材53又はスクリ
ーンにはテルペン系物質、芳香剤等の気化活性物質を塗
布又は吸着することができる。気流が通気性部材53又
スクリーンを通過する際に前記気化活性物質が気流に
よって室内に流入されると、気化活性物質の働きにより
室内の有害化学物質に対する無害化及び消臭化が図られ
るので、人体に対して健康で快適、安全な室内空間を実
現される。加えて、気化活性物質の働きにより防虫機能
による防虫を計ることができる。
【0026】ちなみに、例えば防蟻、防炎剤の水溶液
に、生物活性を有するテルペン系物質としてのフイトン
チッドを1〜数%添加することにより、人体に無害な無
機質の白色の液状からなる防蟻、防炎剤が得られると共
に有害化学物質に対する減少効果、殺ダニ、防カビ、抗
菌、抗酸化、消臭機能が得られる。
【0027】図8を参照するに、前述した内側サッシ9
には図8において右側の一部が縦方向に延伸される方立
23により仕切られて区画され、前記方立23の左方の
開口には前述した外側サッシ7と同様の構造でサッシ用
ガラス17が装着され、前記方立23の右方の開口27
の上側のほぼ半分にはサッシ用ガラス75が装着されて
閉塞されており、前記開口27の残りの下側のほぼ半分
には前述した実施の形態の例と同様の換気用本体枠29
が装着されている。
【0028】さらに、図8及び図9を参照するに、前記
換気用本体枠29の図8において左右の縦枠43の室内
側の端面には上下方向に延伸されたシャッタガイド77
が設けられており、このシャッタガイド77の間にはシ
ャッタガラス79が前記シャッタガイド77に沿って上
下動自在に設けられており、シャッタガラス79が上方
に位置しているときは前記換気用本体枠29の通気性部
材53が開放され、シャッタガラス79が下方に位置し
ているときは前記通気性部材53が遮蔽されるよう構成
されている。
【0029】図10及び図11を参照するに、前記シャ
ッタガラス79はシャッタガイド77の上方位置でシャ
ッタガラス79の下端が形状記憶合金製のストッパ81
に係止されて停止している。なお、シャッタガラス79
の室内側の面は板バネ状の震動作動ストッパ83により
シャッタガイド77の面に押圧されている。
【0030】したがって、火災等により周囲の温度が上
昇してストッパ81の材料による形状記憶合金の所定の
数値に達したとき形状記憶合金製のストッパ81が形状
変化してシャッタガラス79との係止部から外れるの
で、シャッタガラス79が図11の点線で示されている
ようにシャッタガイド77に沿って錘用スライド金具6
9の上部まで落下し、前記通気性部材53がシャッタガ
ラス79で全遮蔽される。しかも、シャッタガラス79
はスプリング機能を有する震動作動ストッパ83により
シャッタガイド77の面に密着して保持される。
【0031】あるいは、地震等の震動でシャッタガラス
79が揺れることによりシャッタガラス79が前記震動
作動ストッパ83のバネを押圧し、震動作動ストッパ8
3が撓むことによりシャッタガラス79が形状記憶合金
製のストッパ81との係止部から外れるので、シャッタ
ガラス79が図11の点線で示されているように下方へ
落下し、前記通気性部材53がシャッタガラス79で全
遮蔽される。
【0032】以上のような非常用の開閉装置は日本の消
防法に対しても有効なものとなる。
【0033】図2及び図4を参照するに、前記換気用本
体枠29の2つの縦枠43は長尺の長辺縦枠85と短尺
の短辺縦枠87とから構成されている。前記長辺縦枠8
5と短辺縦枠87は長手方向にほぼ直交した切断面でな
る切断ジョイント部89を介して突き当てられている。
2つの短辺縦枠87は1つの横枠41にL型ジョイント
部材91で連結されている。
【0034】例えば、L型ジョイント部材91の一片が
横枠41を構成するサッシ用型材の空洞部93内に挿入
されてジョイントネジ95で固定されており、前記L型
ジョイント部材91の他片が短辺縦枠87を構成するサ
ッシ用型材の空洞部93内に挿入されてジョイントネジ
95で固定されると共に前記L型ジョイント部材91の
他片の先端が前記短辺縦枠87の切断ジョイント部89
から突出している。このL型ジョイント部材91の突出
した部分に前記長辺縦枠85を構成するサッシ用型材の
空洞部93が挿脱可能である。
【0035】したがって、換気用本体枠29の装着用の
開口27の大きさに応じた長さの長辺縦枠85に交換す
ることにより、換気用本体枠29の大きさを簡単に変更
することができる。
【0036】例えば、既築の窓枠の開口部に後付工事に
より本発明の換気装置1を設けるときには、換気用本体
枠29の装着用の開口27の大きさに合わせて長辺縦枠
85を切断し、この切断された長辺縦枠85を前記L型
ジョイント部材91に連結して換気用本体枠29を組み
立てた後に前記網状体57を張って装着し、前記開口2
7に簡単に装着できる。
【0037】また、掃出し用の開口部を備え、しかも中
間に中ざんを備えたサッシの場合は、中ざんの下部に本
発明の換気装置1を設け、効率よく室内の換気を図るこ
とができる。
【0038】なお、既築の窓枠の開口部に本発明の換気
装置1を取り付ける場合、例えば換気用本体枠29を装
着するためにサッシのガラスの一部を切取るならば、こ
の切取ったガラスは前述した実施の形態の例に示されて
いるように換気用本体枠29の装着部分を開閉するため
の移動自在なスライドガラス33としてそのまま利用す
ることができる。
【0039】以上のように、本発明の換気装置1はサッ
シ、窓枠、建具等の窓枠部材あるいは建造物壁面の開口
部の場所や大きさに応じて換気用本体枠29の大きさを
簡単に変更して対応可能であり、新築及び既築を問わず
必要に応じて常時外気を室内に取り入れることができ、
しかも通気性部材53又はスクリーンにテルペン系物
質、芳香剤等の気化活性物質を塗布又は吸着したものに
あっては、室内の空気の無害化及び消臭化を図り得るも
のである。
【0040】図12は参考例を示すもので、前述した換
気装置1とほぼ同様の構成であるが、スクリーン65の
長手方向の一側端縁には棒状のセット金具97が設けら
れ、このセット金具97を介してスクリーン65が図2
に示されている2つの保持フック71に掛着されてい
る。
【0041】一方、スクリーン65の長手方向の他側端
縁側はスクリーン65が室外から室内へ流入する気流の
風圧で開閉自在となるようにフリーであって、この開閉
の大きさを規制するための開閉ストッパ99がスクリー
ン65の他側端縁側に設けられている。本実施の形態の
例では開閉ストッパ99は単に金属製の棒を折り曲げた
ものである。
【0042】なお、スクリーン65には図3に示されて
いるように下方に錘用スライド金具69のような錘を設
けてもよく、あるいはある程度の重量を有する板状のス
クリーン65を垂下することもできる。
【0043】スクリーン65は通常時は図12の実線で
示されているように通気性部材53を遮蔽し、室内側に
設けた換気扇109は室外から室内へ吸気されるときは
気流の風圧により図12の点線で示されているように通
気性部材53を開放するように作用する。
【0044】なお、この換気装置は換気用本体枠29の
開口面が水平に設けられている場合でも、例えば通気性
部材53の上面に板状のスクリーン65を設け、このス
クリーン65の開閉を上記のように開閉ストッパ99を
用いて規制することにより、有効な換気装置となり得る
ものである。
【0045】図13を参照するに、前述した換気装置1
を外気導入口に備えた部屋と他の部屋とを吸気口101
を介してダクト103で連通し、他の部屋に温度セン
サ、湿度センサ、ガスセンサ等の各種センサ105やタ
イマ107を備えた換気扇109を設けることもでき
る。この場合は、室内の空気の状態に応じて検知する前
記各種センサ105の検知信号あるいはタイマ107の
信号により換気扇109のON・OFFの切換えが自動
的に行われ、室内と室外との圧力差が必要に応じて自動
的に生じる。したがって、前記換気装置1のスクリーン
の開閉動作は前記圧力差に連動することになる。
【0046】なお、部屋の数は上記のように2つに限ら
ず、1つでも3つ以上でもよく、1部屋の場合には換気
装置1と換気扇109が設けられている。また複数の部
屋の場合は各部屋を建造物の壁面又は天井裏に設けたダ
クト103で連通し、少なくとも1つの部屋には換気扇
109を設けられている。
【0047】また、前記ダクト103内には前述した換
気装置1を設けることもできる。また、各部屋の前記吸
気口101を大きくし、この吸気口101に各換気装置
1を直接設けることもできる。
【0048】以上のように、各種センサ105やタイマ
107によりON・OFFの切換えが自動的に行われる
換気扇109を設けることにより、この換気扇109の
積極的な室内換気と本発明の換気装置1の有効な換気能
力とが相まってダクト103を介して複数の部屋に作用
するので、複数の部屋の換気が同時に効率よく行われ
る。
【0049】なお、この発明は前述した実施の形態の例
に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりそ
の他の態様で実施し得るものである。
【0050】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例から理解さ
れるように、請求項1の発明によれば、通気性部材の全
体に遮蔽するように垂下して、スクリーンにはこのスク
リーンの自重によって通気性部材を遮蔽しようとする付
勢力が常時作用しており、室内と室外との気圧差を室内
側に設けた換気扇によって気流が生じると、この気流の
風圧が前記付勢力より大きい場合は、前記気流が室外か
ら通気性部材を通過して前記付勢力に抗してスクリーン
を室内側に押しやり開かせるので、外気を換気用本体枠
とスクリーン間の左右に生じた間隙より室内へ流入で
き、室内を必要に応じて換気できる。
【0051】また、室内が換気されて室内と室外との気
圧差が小さくなると、前記気流の風圧が前記付勢手段の
付勢力により原位置に復帰するため通気性部材の通気性
部材の通気を遮断できる。
【0052】以上のように、室内と室外との気圧差に応
じて換気動作を繰り返し行うことにより、室内を必要に
応じて効率よく換気できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示すもので、換気装
置の縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の例を示すもので、換気装
置の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態の例を示すもので、換気装
置のスクリーン(遮蔽用部材)の正面図である。
【図4】本発明の実施の形態の例を示すもので、換気用
本体枠の一部を示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態の例を示すもので、換気装
置の各部材を分解した状態を表すための要部断面を含む
平面図である。
【図6】本発明の実施の形態の例を示すもので、換気装
置が装着されたサッシの全体正面図である。
【図7】図6におけるVII −VII 線に沿った拡大断面図
である。
【図8】本発明の他の実施の形態の例を示すもので、換
気装置が装着されたサッシの全体正面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態の例を示すもので、
換気装置の縦断面図である。
【図11】図10における換気装置のシャッタガラスの
動作を示すための詳細な拡大縦断面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態の例を示すもので、
図12(A)は換気装置のスクリーン(遮蔽用部材)の
正面図であり、図12(B)はスクリーンの側面図であ
り、図12(C)は開閉ストッパの平面図である。
【図13】本発明の実施の形態の例を示すもので、換気
装置及び換気扇を装着した部屋の平面図である。
【符号の説明】
1 換気装置 3 サッシ 5 窓枠 9 内側サッシ 21 開口部(窓枠部材又は建造物壁面の) 23 方立 27 開口(方立23の右方の) 29 換気用本体枠 31 ガイドレール 33 スライドガラス 41 横枠 43 縦枠 51 開口(換気用本体枠29の) 53 通気性部材 57 網状体(通気性部材) 61 通気性フィルタ 65 スクリーン(遮蔽用部材) 69 錘用スライド金具 73 スライドストッパ 77 シャッタガイド 79 シャッタガラス 81 ストッパ(形状記憶合金製の) 83 震動作動ストッパ 85 長辺縦枠 87 短辺縦枠 89 切断ジョイント部 91 L型ジョイント部材(ジョイント部材) 93 空洞部 97 セット金具 99 開閉ストッパ 101 吸気口 103 ダクト 105 各種センサ 107 タイマ 109 換気扇
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−152163(JP,A) 特開 平6−248843(JP,A) 特開 平8−14613(JP,A) 実開 昭57−198288(JP,U) 実開 平5−36216(JP,U) 特許2579613(JP,B2) 実公 昭60−462(JP,Y2) 実公 昭51−42679(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 7/02 - 7/10 E05F 1/02 E06B 3/96 - 3/988

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓枠部材の開口部の全部又は一部に方立
    を設け、この方立により区画形成された開口に通気性部
    材を装着した換気用本体枠を設け、この換気用本体枠の
    室内側に前記通気性部材を通過する気流を遮蔽可能な
    クリーン前記通気性部材の全体に遮蔽するように垂下
    して設け、このスクリーンの一側端縁側を前記換気用本
    体枠の一側に固定すると共に前記スクリーンの他側端縁
    側を前記換気用本体枠の一側と反対方向へ付勢する付勢
    手段を設け、この付勢手段の付勢力に抗して室内と室外
    との気圧差を室内側に設けた換気扇によって生じる前記
    気流の風圧により前記換気用本体枠と前記スクリーン間
    の左右に生じた間隙を室内側に押しやり開かせるように
    設けてなることを特徴とする換気装置。
JP11478497A 1997-05-02 1997-05-02 換気装置 Expired - Fee Related JP3263001B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11478497A JP3263001B2 (ja) 1997-05-02 1997-05-02 換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11478497A JP3263001B2 (ja) 1997-05-02 1997-05-02 換気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10299354A JPH10299354A (ja) 1998-11-10
JP3263001B2 true JP3263001B2 (ja) 2002-03-04

Family

ID=14646605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11478497A Expired - Fee Related JP3263001B2 (ja) 1997-05-02 1997-05-02 換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3263001B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009215749A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Railway Technical Res Inst ルーバおよびシェルタ状構造物の圧力低減構造
ITMI20091757A1 (it) * 2009-10-14 2011-04-15 Sguinzi Pietro Spa Gruppo finestrino per un veicolo e veicolo dotato di tale gruppo finestrino
CN103437675B (zh) * 2013-07-26 2015-02-11 江阴市北海救生设备有限公司 一种艇门透气装置
JP7169234B2 (ja) * 2019-03-12 2022-11-10 株式会社竹中工務店 ペリメータ空間の換気構造
CN111006347B (zh) * 2019-12-23 2021-04-13 邵阳学院 一种利用空气流速实现密封的智能家居透气窗

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10299354A (ja) 1998-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7510470B2 (en) Safe rooms and other such spaces and air processing systems for such safe rooms and spaces
KR20170133935A (ko) 미세먼지 차단용 창문
CN205502923U (zh) 整体式智能防雾霾窗
WO2005040540A1 (en) Automatic air purifying windows
JP2005003321A (ja) 換気システム
KR20190012094A (ko) 창문형 공기청정기
US5160481A (en) Ozone generation apparatus
JP3263001B2 (ja) 換気装置
KR200401049Y1 (ko) 방충망
KR102022881B1 (ko) 창문형 공기청정기
JPH1151450A (ja) 空気調和機
KR100656141B1 (ko) 격벽형 에어필터를 갖는 공기정화용 이중창
KR101971168B1 (ko) 환기용 공기 청정기를 구비한 미세먼지 차단 창호 시스템
KR101233680B1 (ko) 고효율 공조 친환경 현관문
KR20080047119A (ko) 정압실을 형성한 격벽형 에어필터를 이용한 공기정화용이중창
CN211177287U (zh) 一种内窗式高效新风净化换气机
KR200310925Y1 (ko) 정전기식 창호용 방진망
JP2002322883A (ja) ド ア
JP3340909B2 (ja) 窓枠用換気装置
KR20200107699A (ko) 에어 환기 필터 창문
KR102409418B1 (ko) 창호용 조립식 환기 장치
RU2511830C1 (ru) Ограничитель воздушного потока и фильтрующий элемент оконных и дверных конструкций с регулируемым открытием
CN210798763U (zh) 一种具有吸热功能的厨房门
US4616561A (en) Vented heading for window unit
JP3242963U (ja) 給気レジスタ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees