JPH058265B2 - - Google Patents

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JPH058265B2
JPH058265B2 JP9099089A JP9099089A JPH058265B2 JP H058265 B2 JPH058265 B2 JP H058265B2 JP 9099089 A JP9099089 A JP 9099089A JP 9099089 A JP9099089 A JP 9099089A JP H058265 B2 JPH058265 B2 JP H058265B2
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JP
Japan
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printed wiring
press plate
copper
hot
multilayer printed
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JP9099089A
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Inventor
Shigeo Sawamura
Tsutomu Sekiguchi
Osamu Mitsui
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Nippon Metal Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Metal Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、樹脂などを原料として、プリント配
線基板などを製造する際に、これを両側に介装す
るためのプレスプレート、特に良好な表面の製品
が得られるプレスプレート材料に関するものであ
る。 〔従来の技術〕 電子機器はますます小型化、多機能化、高信頼
化、低コスト化の一途にあるが、これらは半導体
技術の進歩に負うところが大きい。 例えば、半導体など各種電子部品の接続や支持
体としての機能を有するプリント配線基板に対し
てもより安く、高信頼性で、しかも高品質が要求
されている。 特に、このプリント配線基板は、電子機器の部
品の中では、他に比べてコスト、寸法、機能など
の点で非常に重要であり、IC、LSIと質量ともに
伸長していく分野であり、このうち多層プリント
配線基板は、片面板や両面板では、実現できない
高密度化実装に有効なもので、今後ますます普及
していくと思われるので、この製造について以下
説明する。 多層プリント配線基板の標準的な製造工程は、
銅張積層板(内層回路板)と多層化接着用プリプ
レグとを重ね合わせ、ホツトプレス機によつて熱
圧加工をして一体化し、次いでドリルによる孔あ
け、メツキなどの加工を行つて多層板とするもの
である。 さらに第1図、第2図を参照して、多層プリン
ト配線基板の一般的な製造方法を詳しく説明する
と次の通りである。 第2図において、1A,1Bは所定の間隔に配
した上下の熱板である。これら上下の熱板1A,
1Bの間に第1図、第2図に示す配置の順で各部
材が蓄積配置される。 これを下方部材から順に説明すると、2は下方
の熱板1A上に配設される送り板(トレイ)で、
その上面には、クツシヨンシート3Aが配設され
ている。4Aは下方の治具板で、前記クツシヨン
シート3Aの上面に配設される。 又、この治具板4Aの隅部からは、複数本のガ
イドピン5が立上がつている。6Aは治具板5A
の上面に配設されるプレスプレートで、これが本
発明が問題としているプレスプレートである。 このプレスプレート6Aの上面には、銅箔7A
が配設され、さらに、この銅箔7Aの上面には、
プリプレグ8Aが配設されている。9はこのプリ
プレグ8Aの上面に配設され、上下面ともにプリ
ント回路が形成された両面銅張積層板である。 続いて、この両面銅張積層板9の上面には、前
記と同様なプリプレグ8Aが配設され、さらに、
上面には、順に銅箔7B、プレスプレート6Bが
積層配設されている。そして、このプレスプレー
ト6Bの上面に、順に上方の治具板4Bとクツシ
ヨンシート3Bが配設されている。 このようにして各部材を積層したうえ、第2図
に示すように上下の熱板1A,1Bで挟み、各熱
板1A,1Bを発熱させる。これにより各熱板1
A,1Bの熱が内側の層に伝達され、プリプレグ
8A,8Bが溶けて、両面銅張積層板9の接触面
を覆つて、それらのプリント回路形成面を絶縁す
ると共に、両面銅張積層板9と上下面の各銅箔7
A,7Bとが一体に接着され、多層プリント配線
基板10が製作される。 その後、上下のプレスプレート6A,6Bと治
具板4A,4Bとクツシヨンシート3A,3Bと
送り板2とを多層プリント配線基板10から解板
するものである。 又、このような構造の多層プリント配線基板1
0に代え、例えば第3図に示すような配置の多層
プリント配線基板11とすることもある。 この多層プリント配線基板11は、前記と同様
に送り板2の上面に、順にクツシヨンシート3A
と治具板4Aとプレスプレート6Aとがそれぞれ
配設されている。 そして、このプレスプレート6Aの上面に、以
下記載順に各部材が、それぞれ積層配置されてい
る。つまり、プレスプレート6Aの上面に、順に
銅箔7A、プリプレグ8A、上下面ともにプリン
ト回路が形成された両面銅張積層板9A、プリプ
レグ8B、上下面ともにプリント回路が形成され
た両面銅張積層板9B、プリプレグ8C、上下面
ともにプリント回路が形成された両面銅張積層板
9C、プリプレグ8D、銅箔7B及びプレスプレ
ート6Bがそれぞれ配設され、前記と同様の熱圧
加工を経て多層プリント配線基板11としてあ
る。 なお、このような多層プリント配線基板10,
11において、最上面のプレスプレート6Bの上
面に、さらに同様の積層配置状態に各部材をそれ
ぞれ配設させて、複数枚の多層板構造とすること
もある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 前述の多層プリント配線基板の熱圧加工工程に
おいて、従来630,SUS301,SUS304などの硬化
したステンレス鋼板をプレスプレート6A,6B
として使用していたが、近時、使われる銅箔7
A,7Bが薄肉化してきていることも関連し、熱
板1A,1Bによる熱圧加工時に、この銅箔7
A,7Bが破断したり、しわが発生するなどの問
題点があつた。 このような不具合は、多層プリント配線基板が
大型化になるに従つて顕著になる傾向であつた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者は、前記問題点を検討した結果、この
原因は、銅箔7A,7Bと硬化したステンレス鋼
を用いたプレスプレート6A,6Bとの熱圧加工
時の熱膨張差にあると考え、前記プレスプレート
6A,6Bに用いる硬化したステンレス鋼を改良
し、その熱膨張係数が銅の熱膨張係数に近いもの
にすることにより、前記問題点が解決されること
を見出したのである。 すなわち、従来の硬化したステンレス鋼のう
ち、630はマルテンサイト系材料であるため熱膨
張係数が低く、SUS301,SUS304はオーステナ
イト系材料ではあるが、硬化のための冷間加工に
よる加工誘起マルテンサイト生成のため熱膨張係
数が低下し、銅の熱膨張係数とは、かなりの差異
が生じていることになる。 そこで、本発明者は、ステンレス鋼の成分を
種々研究した結果、冷間圧延や成形加工において
も加工誘起マルテンサイトの生成がなく、高強度
状態で熱膨張係数が銅と近く、かつ硬化しやすい
成分のステンレス鋼を開発し、このステンレス鋼
を用いてプレスプレートを製造すると共に、この
プレスプレートを使用することにり、良好な多層
プリント配線基板が製造できるようになつた。 すなわち、本発明のプレスプレート材料は、重
量%で、C:0.25%以下、Si:1.00%以下、
Mn:8.00〜18.00%、P:0.060%以下、S:
0.030%下、Ni:1.00〜6.00%、Cr:15.00〜20.00
%、N:0.10〜0.50%、残部がFeと不可避不純物
からなる鋼により薄板状に成形し、その片面又は
両面は鏡面状に研磨加工されてなることを特徴と
するものである。 次に、本発明のプレスプレート材料に用いるス
テンレス鋼の各成分元素の添加理由及びその範囲
を規定した理由は、次の通りである。 C:Cはオーステナイト生成元素であり、オース
テナイト組織の安定化をはかり、加工誘起マル
テンサイトの生成を防止すると同時に、固溶強
化による強度の付与のために添加する。 しかし、その含有量が0.25%を超えると、結
晶粒界に多量の炭化物が析出し、その結果、耐
食性や加工性の劣化を生ずる。従つて、その含
有量の上限を0.25%としたものである。 Si:Siは脱酸剤の役割をすると同時に、耐食性を
増加する効果もある。しかし、フエライト生成
元素であり、又、1.00%を超えた過剰添加は熱
間加工性を害する他、シグマ相生成傾向を助長
し好ましくないので、その上限を1.00%とし
た。 Mn:MnはN固溶限を増加させる元素であると
共に、オーステナイト生成元素でもあり、オー
ステナイト組織安定化に有効であり、加工誘起
マルテンサイトの生成を防止するのに役立つの
であるが、そのためには8.00%以上含有させる
必要がある。 しかし、18.00%を超えると、熱間加工性や
耐食性を劣化させるおそれがあるため、Mnの
含有量の上限を18.00%、下限を8.00%とした。 P:Pは0.060%を超えると、耐食性や熱間加工
性を劣化させるので、その上限を0.060%とし
た。 S:Sは0.030%を超えると介在物が増加し、又、
耐発銹性劣化をもたらす他、熱間加工に際し
て、割れ感受性を著しく高めるので、その上限
を0.030%とした。 Cr:CrはN固溶限を増加させる元素であると共
に、ステンレス鋼の耐食性を高めるのに最も有
効な元素の一つであるが、そのためには少なく
とも13.00%以上の添加が必要であり、実用上
好ましくは15.00%以上が望まれる。 しかし、20.00%を超えると、フエライト生
成や熱間加工性低下をもたらし好ましくない。
従つて、Crの上限を20.00%、下限を15.00%と
した。 Ni:Niはオーステナイト組織を安定化し、加工
誘起マルテンサイトの生成を防止すると共に、
靭性の向上に有効であるが、このような硬化を
有効に発揮させるためには、1.00%以上の添加
を必要とする。 しかし、本鋼のような高Mn材料において
は、6.00%を超え過剰添加しても、このような
硬化は飽和の状態となり、経済性も損なうの
で、Niの添加量の上限を6.00%、下限を1.00%
とした。 N:NはCと同様オーステナイト組織を安定化
し、加工誘起マルテンサイトの生成を防止する
と同時、固溶強化にも寄与する元素であるが、
その効果を十分なものとするためには、少なく
とも0.10%以上の添加が必要である。 しかし、0.50%を超えた過剰添加は、造塊中
のブローホール発生のおそれがあり好ましくな
い。そのため、N含有量の上限を0.50%、下限
を0.10%としたものである。 さらに、本発明鋼と従来使用のプレスプレー
ト材料の成分比較を表1に示す。又、銅と本発
明鋼及び従来使用のプレスプレート材料の使用
時における熱膨張係数を表2に示す。
【表】
〔実施例〕
本発明者は、種々研究の結果、SUS301を基本
とし、C,Mn,Niの各成分値を変化させ、かつ
Nを付加すれば、好適なプレスプレート材料が得
られることを知得した。特にMn成分を極端に増
加させ、逆にNi成分をかなり低下させ、Nを新
たに付加して本発明鋼を得るに至つたことであ
る。 先ず、表3に示す鋼を溶解して鋼塊とした後、
熱間圧延、35%冷間圧延して所定厚さとすると同
時に高強度材料とし、その後研磨工程を経て、所
定寸法に切断し、再度研磨工程を経て、表面を鏡
面状に研磨したプレスプレートとするものであ
る。 このようにして得られたプレスプレート材料
は、表2に示す通りの熱膨張係数で、銅との差異
は非常に少ないものであつた。 従つて、このプレスプレート材料を使用して多
層プリント配線基板を熱圧加工した結果、表面の
銅箔が切れたり、しわが発生するなどの不具合は
生じなかつた。
〔発明の効果〕
以上説明した通りで、本発明によれば、プレス
プレートに用いるステンレス鋼において、特に化
学成分Cを0.25%以下、Mnを8.00〜18.00%、Ni
を1.00〜6.00%及びNを0.10〜0.50%の各成分値
としたことにより、熱膨張率を銅(Cu)のそれ
にきわめて近ずけることができる。 このため、本発明のプレスプレートで多層プリ
ント配線基板の上下側を挟み、熱圧加工する時、
銅張積層板の銅箔が切れたり、しわが発生するな
どの不具合を防ぐことができ、非常に良質の多層
プリント配線基板を製造することができるもので
ある。 なお、以上本発明にあつては、多層プリント配
線基板について述べたが、これに限定されるもの
ではなく、多層でなくても良く、一般の銅張積層
板用プレスプレート材料として広く適用できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は多層プリント配線基板の熱圧加工工程
における各部材の一般的な積層配置状態を示す斜
視図、第2図は同じく熱圧加工時の側面図、第3
図は異なる積層配置状態の例を示す斜視図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重量%で、C:0.25%以下、Si:1.00%以下、
    Mn:8.00〜18.00%、P:0.060%以下、S:
    0.030%以下、Ni:1.00〜6.00%、Cr:15.00〜
    20.00%、N:0.10〜0.50%、残部がFeと不可避不
    純物からなる鋼により薄板状に成形し、その片面
    又は両面は鏡面状に研磨加工されてなることを特
    徴とするプレスプレート材料。
JP9099089A 1989-04-11 1989-04-11 プレスプレート材料 Granted JPH02270936A (ja)

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JP9099089A JPH02270936A (ja) 1989-04-11 1989-04-11 プレスプレート材料

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JPH02270936A JPH02270936A (ja) 1990-11-06
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AT409612B (de) * 1999-01-21 2002-09-25 Boehler Bleche Gmbh Plattenförmiges presswerkzeug und verfahren zu dessen herstellung
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