JPH0582612U - ダクトのブラケット取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は中空状のダクトにブラケットをタッ
ピングネジ１本で固定し、ブラケットとダクトがあらゆ
る方向の外力に対しても外れたり、回転したりすること
がなく、ボス部のふくれを防止でき、タッピング強度を
増し、部品点数を削減することを目的としている。 【構成】 軸線方向と直交する舌片を有するスリットを
ダクト上面に形成し、ブラケット前端に取付孔を有する
起立片を形成し、後端部を下方に折曲して舌片を下方に
押し下げ乍らスリットに挿入し、更にスリット前縁部に
沿って水平折曲し、ダクト下面に突設したタッピングネ
ジを受けるボス部を挾持するはさみ込み部を前記水平折
曲部前端縁に形成し、舌片自体の弾力で水平折曲部基部
を下方より押圧し、ブラケットを１本のタッピングネジ
を前記ボス部に締め付け固定したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば車輌用空調ダクト等の中空状のダクトの上面にダクトを支持 するブラケット取付装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図８、図９は従来のダクトのブラケット取付装置の第１比較例で、前端に取付 孔１ａを有する直立片１ｂを形成したブラケット本体１をダクト２の上面に当接 し、該ブラケット本体１の後部平坦部１ｃをダクト２上面に２本のタッピングネ ジ３，４で固定している。

【０００３】 図１０、図１１は従来のダクトのブラケット取付装置の第２比較例で、前端に 取付孔１１ａを有する直立片１１ｂを形成したブラケット本体１１の後部平坦部 １１ｃ後端に突設した巾狭の折曲片１１ｄをダクト１２に形成した挿入孔１２ａ に挿入し、ブラケット本体１１の後部平坦部１１ｃをダクト１２の後部平坦部１ ２ｂに当接し、タッピングネジ１３により固定している。

【０００４】 又、実公昭６３−３０８７１号公報及び実公平２−４２９９４号により、中空 状のダクトに取付台を一体に形成し、該取付台の係止部に固定するようにしたダ クトのブラケット取付装置は公知である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術に於て、第１比較例は複数のタッピングネジを必要とするため部 品点数が増加し、第２比較例は挿入孔より空気洩れがあり、接合面積が小さいの で取付構造が不安定であるという問題点があった。

【０００６】 又、実公昭６３−３０８７１号公報及び実公平２−４２９９４号公報のダクト のブラケット取付装置は取付台を設けなくてはならないので、取付台の形状によ り型抜き方向が決ってしまい、必要とするダクト形状が得られず、又ダクト本体 から更に膨らまして一体形成するので取付台は肉薄になり剛性が低下し、取付部 としての機能を果さなくなるという問題点があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記問題点を解決することを目的とし、軸線方向と直交する舌片を有 するスリットをダクト上面に形成し、ブラケット前端に取付孔を有する起立片を 形成し、後端部を下方に折曲して舌片を下方に押し下げ乍らスリットに挿入し、 更にスリット前縁部に沿って水平折曲し、ダクト下面に突設したタッピングネジ を受けるボス部を挾持するはさみ込み部を前記水平折曲部前端縁に形成し、舌片 自体の弾力で水平折曲部基部を下方より押圧し、ブラケットを１本のタッピング ネジを前記ボス部に締め付け固定したことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

ブラケット後端を下方に折曲してダクト上面スリットに舌片を下方に押し下げ 乍ら挿入し、更にスリット前縁部に沿って水平に折曲し、前端部に形成したはさ み込み部をダクト下面に突設したタッピングネジを受けるボス部に挾持し、ブラ ケットを１本のタッピングネジでダクトに締め付け固定する。

【０００９】

【実施例】

図１乃至図３は本考案の第１実施例である。ダクト２０上面に軸線方向と直交 するスリット２１を形成し、該スリット２１後縁より舌片２２を切り出している 。２３は取付孔２３ａを有する起立片２３ｂを前端に形成したブラケットで、後 端部を下方に折曲して舌片２２を下方に押し下げ乍ら、前記スリット２１に挿入 し、更にスリット２１の前縁部２１ａに沿って水平に折曲し、該水平折曲部２３ ｃ前端部に形成したはさみ込み部２３ｄをダクト下面に突設したタッピングネジ を受けるボス部２４を挾持し、舌片２２自体の弾力で水平折曲部２３ｃ基部を下 方より押圧している。ブラケット２３は１本のタッピングネジ２５を前記ボス部 ２４に締め付け固定される。

【００１０】 図４乃至図６は本考案の第２実施例で、第１実施例のボス部２４を挾持するは さみ込み部２３ｄに挾持突片２３ｅを折曲形成し、より強力に挾持している。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によると、軸線方向と直交する舌片を有するスリットをダクト上面に形 成し、ブラケット前端に取付孔を有する起立片を形成し、後端部を下方に折曲し て舌片を下方に押し下げ乍らスリットに挿入し、更にスリット前縁部に沿って水 平折曲し、ダクト下面に突設したタッピングネジを受けるボス部を挾持するはさ み込み部を前記水平折曲部前端縁に形成し、舌片自体の弾力で水平折曲部基部を 下方より押圧し、ブラケットを１本のタッピングネジを前記ボス部に締め付け固 定してあるので、ブラケットをダクト本体のボス部に差し込むことによりあらゆ る方向の外力に対しても外れたり回転したりしない。又、ボス部のふくれが防止 でき、タッピング強度も増し、部品点数が削減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例外観斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ正断面図である。

【図３】図２の下面図である。

【図４】本考案の第２実施例外観斜視図である。

【図５】図４のＡ−Ａ側断面図である。

【図６】図４のＢ−Ｂ正断面図である。

【図７】図６の下面図である。

【図８】従来の第１比較例外観斜視図である。

【図９】図８のＡ−Ａ正断面図である。

【図１０】従来の第２比較例外観斜視図である。

【図１１】図１０のＡ−Ａ正断面図である。

【符号の説明】

２０ ダクト ２１ スリット ２１ａ スリット前縁部 ２２ 舌片 ２３ ブラケット ２３ａ 取付孔 ２３ｂ 起立片 ２３ｃ 水平折曲部 ２３ｄ はさみ込み部 ２３ｅ 挾持突片 ２４ ボス部 ２５ タッピングネジ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軸線方向と直交する舌片を有するスリッ
   トをダクト上面に形成し、ブラケット前端に取付孔を有
   する起立片を形成し、後端部を下方に折曲して舌片を下
   方に押し下げ乍らスリットに挿入し、更にスリット前縁
   部に沿って水平折曲し、ダクト下面に突設したタッピン
   グネジを受けるボス部を挾持するはさみ込み部を前記水
   平折曲部前端縁に形成し、舌片自体の弾力で水平折曲部
   基部を下方より押圧し、ブラケットを１本のタッピング
   ネジを前記ボス部に締め付け固定してなるダクトのブラ
   ケット取付装置。