JPH0582422B2 - - Google Patents

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JPH0582422B2
JPH0582422B2 JP21006684A JP21006684A JPH0582422B2 JP H0582422 B2 JPH0582422 B2 JP H0582422B2 JP 21006684 A JP21006684 A JP 21006684A JP 21006684 A JP21006684 A JP 21006684A JP H0582422 B2 JPH0582422 B2 JP H0582422B2
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JP
Japan
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liquid crystal
formula
group
dye
dichroic
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP21006684A
Other languages
English (en)
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JPS6187756A (ja
Inventor
Yasuyuki Yamada
Isao Nishizawa
Masakatsu Nakatsuka
Hiroshi Aiga
Akitoshi Igata
Kimitoshi Kato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野 本発明は、新規なアントラキノン系二色性染料
及び該染料を含有させた液晶組成物に関する。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題
点〕 近年、省エネルギーおよび小型化の観点から液
晶表示素子が広く使用されるようになつた。現在
使用されている液晶表示素子の大部分はツイステ
ツド・ネマチツク型液晶の電気光学効果を利用し
たもので、2枚の偏光板と組合せることを必須条
件として表示がなされるものであり、使用に際し
て多くの制限を受けているのが実情である。これ
に替わる液晶表示方式として二色性染料をネマチ
ツク液晶に溶解した着色液晶組成物の電気光学効
果を利用する、いわゆるゲスト−ホスト方式の液
晶表示が検討され、すでにその一部は、時計、家
電製品、産業用計器等における表示素子として利
用され始めている。 このゲスト−ホスト型液晶表示方式の原理は、
ゲストである二色染料分子がホストである液晶分
子の配列にしたがつて配向して配置することによ
る。すなわち、通常は電界で、ある外部刺激を印
加することにより、液晶分子は‘オフ’状態から
‘オン’状態に配向方向を変化するが、これと同
時に二色性染料分子も配向方向を変化する結果、
両状態における染料分子による光の吸収程度が変
化し、表示がなされるという原理に基づいてい
る。 ここで使用される二色性染料は、(1)少量で十分
な着色能力があること、(2)大きな二色性比を有
し、電圧印加−無印加により大きなコントラスト
を示すこと、(3)液晶に対し十分な相溶性を有する
こと、(4)耐久性に優れ、安定であり、長時間使用
しても装置の性能を劣化させないこと等の条件を
基本的に備えていることが最低限必要である。 上記の条件を具備するものとして、種々の二色
性染料が提案され、既に一部は、デジタルクロツ
ク、メーター等に使用され始めてはいるが、大き
な二色比を示すものは耐久性に乏しかつたり、耐
久性は優れているが実用的に鮮明な表示が可能な
程の二色性を有していないなど、まだ改良される
べき欠点を有しているものが多いのが現状であ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、上記従来技術の状況を踏え、鋭
意検討した結果、大きな二色性を有し、かつ耐久
性に優れた新規二色性染料を見い出すに至つた。 即ち、本発明は、液晶用染料として、一般式
()
【化】 (式中X、Y、Zは水素原子、水酸基、アミノ
基、
【式】あるいは
【式】を表わし、R1、R2はアル キル基、置換していてもよいフエニル基又はシク
ロヘキシル基を表わす。)で表わされる新規なア
ントラキノン系染料を提供するものである。 前記 本発明に係わる液晶用染料一般式()
におけるR1、R2の具体例としては、−CH3、−
C2H5、−(CH22CH3、−(CH24CH3、−
(CH28CH3、−(CH210CH3、−C2H4CH(CH3
CH2C(CH33
【式】
【式】
【化】
【化】
【化】
【化】
【化】
【化】
【式】
【式】
【化】
【化】
【化】 などの構造式を有する基があげられる。 R1、R2の置換基により、一般式()の化合
物のモル吸係数の変化はないので単位重量あたり
の吸光度を増すためには、低分子量の置換基が有
利であり、好ましくは炭素数10個までの置換基が
有利である。特に液晶との大きな相溶性を有する
点で直鎖あるいは分岐鎖のアルキル基が好まし
い。 本発明のアントラキノン系染料は常法に準じて
合成することができる。 本発明の二色性染料は液晶に含有させてカラー
表示用液晶組成物として通常用いられている表示
装置で使用できる。液晶としては種々の液晶、例
えばビフエニル系液晶(Merck 社製商品番号
E−8など)、フエニルシクロヘキサン系液晶
(Merck社製商品番号ZLI−1132、ZLI−1840な
ど)、シツフベース系液晶、エステル系液晶、ピ
リミジン系液晶、テトラジン系液晶その他の正ま
たは負の誘電異方性を示すネマチツク液晶があげ
られ、これらが単独もしくは混合されてもよい。
またこれらのネマチツク液晶にさらにコレステリ
ルノナノエートもしくは旋光性4−シアノ−4′−
イソペンチルビフエニルなどの光学活性物質を加
えたいわゆる相転移型液晶も使用できる。また、
電圧印加の方向により不可逆的な配向性を示すい
わゆる表示記憶性能を有するスメクチツク液晶、
および熱的スメクチツク−ネマチツク相転移現象
を有する液晶を利用した記憶型スメクチツク液晶
なども使用できる。 本発明にかかる染料の使用は一種のみでもよ
く、二種以上混合して使用することも出来る。使
用する染料濃度は、染料が液晶に溶解する限度内
であつて、且つ、染料分子が液晶分子の配向によ
つて充分配向統制され得る範囲内であればよい
が、一般には液晶に対し0.01〜10重量%の濃度、
好ましくは0.01〜5重量%の濃度で使用するのが
良い。 また本発明にかかる二色性染料と他の二色性染
料または、二色性のない色素とを混合し所望の色
相として使用することも可能であり何ら限定され
ない。二色性染料の液晶への溶解は、所定量の染
料を液晶と混合し長時間かきまぜるか、もしくは
液晶が等方性液体となる温度以上に加熱しかきま
ぜることによつて行なわれ、所望のカラー表示用
液晶組成物とすることが出来る。 以下、本発明の二色性染料の代表例について実
施例および表1をあげ具体的に説明する。 実施例および表−1に示す二色比は、本発明の
新規二色性染料の有用性を最も特徴付ける特性値
である。実施例および表−1に示す二色比は、各
染料0.5重量%を代表的ネマチツク液晶である
Merck社製液晶(商品番号ZLI−1840)に溶解
し、あらかじめホモジニアス配向すべく処理した
厚さ10μmの液晶セル中に封入したのち、分光光
度計の光路におき、液晶配列と平行な直線偏光を
あてて測定した極大吸収波長における吸光度(A
)および液晶配列と直角な直線偏光をあてて測
定した同波長における吸光度(A ⊥)を測定し、
次式 二色比=A/A⊥ より算出したものである。 ここで、液晶ZLI−1840とは、 4−(4′−プロピルシクロヘキシル)−シアノベ
ンゼン 4−(4′−ブチルシクロヘキシル)−シアノベン
ゼン 4−(4′−ペンチルシクロヘキシル)−シアノベ
ンゼン 4−(4′−ヘプチルシクロヘキシル)−4シアノ
ベンゼン を主成分とする液晶である。 実施例 1 1,5−ジ(4−ヒドロキシフエニルチオ)−
4,8−ジヒドロキシアントラキノン5.0部をピ
リジン50部に分散し、3,5,5−トリメチルヘ
キサン酸クロライド4.0部を加え95−100℃で2時
間撹拌した。室温に冷却後、メタノール50部を加
え30分撹拌し、過、メタノール洗浄、水洗、乾
燥した。 得られた生成物は未反応の1,5−ジ(4−ヒ
ドロキシフエニルチオ)−4,8−ジヒドロキシ
アントラキノン及び式()
【化】 で表わされる化合物及び式()
【化】 で表わされる化合物の混合物であつた。 これをトルエンに溶解し、シリカゲルを詰めた
カラムクロマトグラフイーにより分離精製し、後
記の表−1中No.1(mp.184−186℃)及びNo.2
(mp.235−236℃)の染料を得た。 次に小ビーカーにMerck社製液晶ZLI−1840
10部を加えさらに表−1中のNo.1の染料0.05部を
加え約80℃に加熱して、完全に清澄な溶液とし
た。次いで内容物を放置冷却した後、液晶表示素
子内にこの着色液晶溶液を封入した。 この表示装置は、電圧無印加時に紫色を示し、
電圧印加時には電極部分のみが無色となり、良好
なコントラストを示した。 また二色比は極大吸収波長580nmにおいて13.5
であつた。 実施例 2 実施例1において得られた表−1中No.2の染料
を用いて実施例1と同様の方法で液晶表示素子を
作成した。 この表示装置は電圧無印加時に紫色を示し、電
圧印加時には電極部分のみが無色となり、良好な
コントラストを示した。 また二色比は極大吸収波長585nmにおいて12.8
であつた。 実施例 3 1,8−ジ(4−ヒドロキシフエニルチオ)−
4,5−ジヒドロキシアントラキノン1.0部をピ
リジン10部に分散し、カプリン酸クロライド0.8
部を加え、90−95℃で2時間撹拌した。室温まで
冷却後、水100部に排出し、上澄液を除去し、タ
ール状沈澱物をトルエンに溶解し、シリカゲルを
詰めたカラムクロマトグラフイーにより分離精製
し、後記の表−1中No.3(mp.123−124.5℃)及び
No.4(mp.175.5−176℃)の染料を得た。No.3の染
料の二色比は極大吸収波長578nmにおいて10.5で
あつた。またNo.4の染料の二色比は極大吸収波長
582mmにおいて10.3であつた。
【表】
〔効果〕
本発明は表−1に示したような二色比を呈し有
効な液晶組成物であることが確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() 【化】 (式中X、Y、Zは水素原子、水酸基、アミノ基 【式】あるいは 【式】を表わし、R1、R2はアル キル基、無置換もしくはアルキル基またはアルコ
    キシ基置換のフエニル基、無置換もしくはアルキ
    ル基置換のシクロヘキシル基を表わす。)で表わ
    されるアントラキノン系二色性染料。 2 液晶と二色性染料よりなる液晶組成物におい
    て、二色性染料が、一般式() 【化】 (式中X、Y、Zは水素原子、水酸基、アミノ基 【式】あるいは 【式】を表わし、R1、R2はアル キル基、無置換もしくはアルキル基またはアルコ
    キシ基置換のフエニル基、無置換もしくはアルキ
    ル基置換のシクロヘキシル基を表わす。)で表わ
    されるアントラキノン系二色性染料であることを
    特徴とする液晶組成物。
JP21006684A 1984-10-05 1984-10-05 アントラキノン系二色性染料及びこれを用いてなる液晶組成物 Granted JPS6187756A (ja)

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JP21006684A JPS6187756A (ja) 1984-10-05 1984-10-05 アントラキノン系二色性染料及びこれを用いてなる液晶組成物

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JPS6187756A JPS6187756A (ja) 1986-05-06
JPH0582422B2 true JPH0582422B2 (ja) 1993-11-18

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112021002330T5 (de) 2020-06-25 2023-02-23 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Anthrachinonverbindung, flüssigkristallzusammensetzung zum dimmen, die diese verbindung beinhaltet, und dimmelement
EP4306616A1 (en) * 2021-03-11 2024-01-17 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Anthraquinone compound, liquid crystal composition containing said compound, and dimming element

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