JPH058187Y2 - - Google Patents
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- JPH058187Y2 JPH058187Y2 JP1986180999U JP18099986U JPH058187Y2 JP H058187 Y2 JPH058187 Y2 JP H058187Y2 JP 1986180999 U JP1986180999 U JP 1986180999U JP 18099986 U JP18099986 U JP 18099986U JP H058187 Y2 JPH058187 Y2 JP H058187Y2
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- JP
- Japan
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- instrument panel
- hole
- width direction
- vehicle width
- wall portion
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- Expired - Lifetime
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- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 claims description 24
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 13
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 13
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 9
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 5
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- 239000004918 carbon fiber reinforced polymer Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
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- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
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Landscapes
- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
Description
この考案は、インストルメントパネルの補強構
造に関し、詳しくは、補強部材としての金属製リ
インフオースメントの一部を箱状の高剛性樹脂部
材で代用することによつて、インストルメントパ
ネルの強度を低下させることなく車体重量の軽減
化を達成するとともに、インストルメントパネル
に新たな物品収納機能をもたせることもできるよ
うに改良されたものに関する。
造に関し、詳しくは、補強部材としての金属製リ
インフオースメントの一部を箱状の高剛性樹脂部
材で代用することによつて、インストルメントパ
ネルの強度を低下させることなく車体重量の軽減
化を達成するとともに、インストルメントパネル
に新たな物品収納機能をもたせることもできるよ
うに改良されたものに関する。
自動車の車室装備品の多くは、車体の軽量化お
よび美感の向上の観点から、すでに樹脂化が進め
られており、たとえば、車格の低い自動車におけ
るインストルメントパネルは、その殆どが樹脂成
形で作られている。 すなわち、第3図に例示するように、インスト
ルメントパネル1は、カウルから後方に延びる上
壁部2と、この上壁部2の後端から垂れ下がる立
て壁部3とを備えており、上壁部2の前縁適部を
カウルにねじ止めするとともに、立て壁部3の下
縁の裏側にインストルメントパネル1の左右方向
全長にわたつて添設された金属製のインパネリイ
ンフオースメント4の両端部を、車体サイドパネ
ルにねじ止めすることによつて車体に支持され
る。この場合、リインフオースメント4は、イン
ストルメントパネル1を補強してその剛性を高め
る役割を果たす。 ところで、上記従来例における構造において
は、リインフオースメント4が金属製であるた
め、インストルメントパネル1を補強することが
できる一方で、インストルメントパネル1の樹脂
化を図つた当初の目的に反して車体重量が軽減さ
れえなくなるという問題があつた。 しかも、上記リインフオースメント4は、上記
インストルメントパネル1の左右方向全長にわた
つて添設されていることから、たとえば計器用ク
ラスタやグローブボツクスを設けるには、上記リ
インフオースメント4を避けるようにして配置し
なければならない。このことは、リインフオース
メント4が配置されていることによつてインスト
ルメントパネル1に新たに小物入れなどを設ける
ことが困難になつていることをも意味し、インス
トルメントパネル前面における機能改善に限界が
あつた。 この考案は、以上の事情のもとで考え出された
もので、インストルメントパネルの強度を低下さ
せることなく、車体重量の軽減化を可能とすると
ともに、インストルメントパネルに小物入れなど
の新たな物品収納スペースを確保することもで
き、インストルメントパネル前面における機能改
善に寄与しうるインストルメントパネルの補強構
造を提供することをその課題としている。
よび美感の向上の観点から、すでに樹脂化が進め
られており、たとえば、車格の低い自動車におけ
るインストルメントパネルは、その殆どが樹脂成
形で作られている。 すなわち、第3図に例示するように、インスト
ルメントパネル1は、カウルから後方に延びる上
壁部2と、この上壁部2の後端から垂れ下がる立
て壁部3とを備えており、上壁部2の前縁適部を
カウルにねじ止めするとともに、立て壁部3の下
縁の裏側にインストルメントパネル1の左右方向
全長にわたつて添設された金属製のインパネリイ
ンフオースメント4の両端部を、車体サイドパネ
ルにねじ止めすることによつて車体に支持され
る。この場合、リインフオースメント4は、イン
ストルメントパネル1を補強してその剛性を高め
る役割を果たす。 ところで、上記従来例における構造において
は、リインフオースメント4が金属製であるた
め、インストルメントパネル1を補強することが
できる一方で、インストルメントパネル1の樹脂
化を図つた当初の目的に反して車体重量が軽減さ
れえなくなるという問題があつた。 しかも、上記リインフオースメント4は、上記
インストルメントパネル1の左右方向全長にわた
つて添設されていることから、たとえば計器用ク
ラスタやグローブボツクスを設けるには、上記リ
インフオースメント4を避けるようにして配置し
なければならない。このことは、リインフオース
メント4が配置されていることによつてインスト
ルメントパネル1に新たに小物入れなどを設ける
ことが困難になつていることをも意味し、インス
トルメントパネル前面における機能改善に限界が
あつた。 この考案は、以上の事情のもとで考え出された
もので、インストルメントパネルの強度を低下さ
せることなく、車体重量の軽減化を可能とすると
ともに、インストルメントパネルに小物入れなど
の新たな物品収納スペースを確保することもで
き、インストルメントパネル前面における機能改
善に寄与しうるインストルメントパネルの補強構
造を提供することをその課題としている。
上記の問題を解決するため、この考案では、次
の技術的手段を講じている。 すなわち、この考案は、カウルから後方に延び
る上壁部と、この上壁部の後縁から下垂する立て
壁部とを備えるインストルメントパネルの補強構
造であつて、 上記立て壁部の下縁部を、両外方端がそれぞれ
車体サイドパネルに固定され、かつ両内方端の間
に一定の車幅方向の間隔が生ずるように車幅方向
の添設された左右一対のインパネリインフオース
メントに固定する一方、 上記インストルメントパネルの車幅方向中間部
における上記各リインフオースメントの内方端の
間に位置する部位に、所定形状の周が閉じた穴を
形成するとともに、 上記インストルメントパネルの裏面に、上記穴
から上記インストルメントパネルの内奥に広がる
空間を形成する剛性をもつた樹脂製の箱部材を、
上記穴を囲むように周縁部を取付けることによつ
て固定したことを特徴としている。
の技術的手段を講じている。 すなわち、この考案は、カウルから後方に延び
る上壁部と、この上壁部の後縁から下垂する立て
壁部とを備えるインストルメントパネルの補強構
造であつて、 上記立て壁部の下縁部を、両外方端がそれぞれ
車体サイドパネルに固定され、かつ両内方端の間
に一定の車幅方向の間隔が生ずるように車幅方向
の添設された左右一対のインパネリインフオース
メントに固定する一方、 上記インストルメントパネルの車幅方向中間部
における上記各リインフオースメントの内方端の
間に位置する部位に、所定形状の周が閉じた穴を
形成するとともに、 上記インストルメントパネルの裏面に、上記穴
から上記インストルメントパネルの内奥に広がる
空間を形成する剛性をもつた樹脂製の箱部材を、
上記穴を囲むように周縁部を取付けることによつ
て固定したことを特徴としている。
インストルメントパネルを補強するインパネリ
インフオースメントは、両外方端がそれぞれ車体
サイドパネルに固定されるとともに、両内方端の
間に一定の車幅方向の間隔が生ずるように車幅方
向に添設された左右一対型となつていることか
ら、従来例におけるインストルメントパネルの左
右全長にわたつて配設される一体型のものに比し
て重量がかなり軽減される結果となる。 また、上記インストルメントパネルの車幅方向
中間部における上記各リインフオースメントの内
方端の間に位置する部位に、所定形状の穴が開け
られる一方、各リインフオースメントが所定距離
離間して配置されているのであるが、上記インス
トルメントパネルの裏面には、上記穴を囲むよう
に剛性樹脂製の箱部材が固定されている。この場
合、上記箱部材の断面係数は、従来例における上
下方向に長い断面を有する帯板状のリインフオー
スメントの断面係数よりもかなり大きいことか
ら、上記インストルメントパネルの前後方向にお
ける振動、すなわちべこつきが効果的に抑制され
ることになる。 したがつて、従来例に比してインストルメント
パネルの強度が大幅に向上する。 この場合、箱部材の重量の分だけ車体重量が増
加することが想定されるが、インストルメントパ
ネルに穴を形成していることによつて、全体とし
ての重量増加が回避されている。 さらに、上記箱部材は、上記穴から上記インス
トルメントパネルの内奥に広がる空間を形成する
ようになつているとともに、上記穴を囲むように
周縁部が上記インストルメントパネルに取付けら
れていることから、上記穴から上記空間内に物品
を入れたりすることも容易であり、既存のグロー
ブボツクスなどの他に、インストルメントパネル
に新しい物品収納機能を付加することが可能とな
る。 なお、上記箱部材の樹脂材料としては、たとえ
ばGFRP(ガラス繊維強化樹脂)あるいはCFRP
(炭素繊維強化樹脂)などのように軽量で、かつ
高剛性のものが採用される。
インフオースメントは、両外方端がそれぞれ車体
サイドパネルに固定されるとともに、両内方端の
間に一定の車幅方向の間隔が生ずるように車幅方
向に添設された左右一対型となつていることか
ら、従来例におけるインストルメントパネルの左
右全長にわたつて配設される一体型のものに比し
て重量がかなり軽減される結果となる。 また、上記インストルメントパネルの車幅方向
中間部における上記各リインフオースメントの内
方端の間に位置する部位に、所定形状の穴が開け
られる一方、各リインフオースメントが所定距離
離間して配置されているのであるが、上記インス
トルメントパネルの裏面には、上記穴を囲むよう
に剛性樹脂製の箱部材が固定されている。この場
合、上記箱部材の断面係数は、従来例における上
下方向に長い断面を有する帯板状のリインフオー
スメントの断面係数よりもかなり大きいことか
ら、上記インストルメントパネルの前後方向にお
ける振動、すなわちべこつきが効果的に抑制され
ることになる。 したがつて、従来例に比してインストルメント
パネルの強度が大幅に向上する。 この場合、箱部材の重量の分だけ車体重量が増
加することが想定されるが、インストルメントパ
ネルに穴を形成していることによつて、全体とし
ての重量増加が回避されている。 さらに、上記箱部材は、上記穴から上記インス
トルメントパネルの内奥に広がる空間を形成する
ようになつているとともに、上記穴を囲むように
周縁部が上記インストルメントパネルに取付けら
れていることから、上記穴から上記空間内に物品
を入れたりすることも容易であり、既存のグロー
ブボツクスなどの他に、インストルメントパネル
に新しい物品収納機能を付加することが可能とな
る。 なお、上記箱部材の樹脂材料としては、たとえ
ばGFRP(ガラス繊維強化樹脂)あるいはCFRP
(炭素繊維強化樹脂)などのように軽量で、かつ
高剛性のものが採用される。
以下、この考案の一実施例を図面を参照して具
体的に説明する。 なお、本例においては、上記従来例におけるも
のと同一の機能を発揮する部材には、同じ符号を
付している。 第1図および第2図に例示するように、インス
トルメントパネル1は、図示しないカウルから後
方に延びる上壁部2と、この上壁部2の後縁から
下垂する立て壁部3とを備える断面が略L字状を
呈しており、その基本部材は樹脂一体成形され
る。 このインストルメントパネル1は、上記上壁部
2の前縁適部の複数個所が上記カウルにねじ止め
される一方、上記立て壁部3の下縁部3aを、両
外方端5a,5aが図示しない車体サイドパネル
にねじ止め固定され、かつ両内方端5b,5bの
間に一定の車幅方向の間隔が生ずるように車幅方
向に添設された左右一対のインパネリインフオー
スメント5,5に固定されている。さらに、上記
インストルメントパネル1の車幅方向中間部にお
ける上記各リインフオースメント5,5の内方端
5b,5bの間に位置する部位には、横長矩形状
の穴7が形成される一方、上記インストルメント
パネル1の裏面1aには、上記穴7を囲むように
周縁部8aを複数個所ねじ止めすることによつて
たとえば、合成樹脂製の横長状の箱部材8が固定
されている。この箱部材8は、上記穴7から上記
インストルメントパネル1の内奥に広がる空間を
形成しており、その材料としては、上述したよう
にたとえば、GFRPやCFRPなどの軽量、かつ高
剛性の樹脂が採用される。すなわち、上記箱部材
8は、上記インストルメントパネル1の車幅方向
中間部における上記両リインフオースメント5,
5の内方端5b,5b間に位置する部位を、すな
わち、上記穴7が開けられている部位を補強する
補強部材としての役割を果たすとともに、上記穴
7と協働して上記インストルメントパネル1前面
における新たな物品収納スペースを構成する。 この場合、上記箱部材8および取付けねじ総和
重量と上記インストルメントパネル1の上記穴7
を形成することによつて削減される部分の重量と
がほぼ同等となるように、上記箱部材8の肉厚等
を設定すれば、上記箱部材8を配設することよつ
て上記インストルメントパネル1の重量が増加す
ることを極力抑制することができる。 なお、上記インストルメントパネル1の立て壁
部3には、運転席側にメータクラスタ9が、他
方、助手席側にグローブボツクス10が配設され
ている。 一方、上記リインフオースメント5,5は、イ
ンストルメントパネル1内の空間を確保し、かつ
上下方向荷重に対する曲げ剛性を高めるために、
上下方向に長い断面を有する帯板状に形成されて
おり、その使用形態としては、所定長さの部材を
複数個連結したものとなつている。また、これら
リインフオースメント5,5がインストルメント
パネル1における立て壁部3の下縁に配置されて
いるのは、図示例から明らかなように、上記立て
壁部3の上下方向中間部に位置する上記メータク
ラスタ9やグローブボツクス10を避けるためで
あることはいうまでもない。 なお、上記各リインフオースメント5は、その
内方端5bからさらに下方に垂れ下がり下方端5
cを有するように構成されており、これにより上
記インストルメントパネル1の中間部下方に配設
される図示しないヒータを支持しうるようになつ
ている。 上記の構成を備える補強構造を採用すると、次
のような多くの効果を得る。 すなわち、上記インパネリインフオースメント
5,5は、両内方端5b,5bの間に一定の車幅
方向の間隔が生ずるように車幅方向に添設された
左右一対型となつていることから、従来例におけ
るインストルメントパネルの左右全長にわたつて
配設される一体型のものと比較するとその長手方
向寸法が短いことは明白であり、その分だけ重量
が軽くなる。 また、上記インストルメントパネル1の車幅方
向中間部における上記各リインフオースメント
5,5が互いに離間させられて配置され、かつそ
の内方端5b,5bの間に位置する部位に穴7が
開けられていても、この穴7をインストルメント
パネル1の裏側から囲むように配置された剛性樹
脂製の箱部材8の断面係数は、従来例の帯板状の
リインフオースメントの断面係数よりもかなり大
きいので、上記箱部材8がインストルメントパネ
ル1の前後方向のべこつきを効果的に抑制する補
強部材として機能し、インストルメントパネル1
の強度がアツプする。 さらに、上記箱部材8は、上記穴7と協働して
上記インストルメントパネル1の前面における物
品収納スペースを構成しているので、車体重量の
軽減を達成できるうえに、車室内における装備品
としてのインストルメントパネル1に新たな物品
収納機能をもたせることができる。 もちろん、この考案の範囲は、上記実施例に限
定されない。たとえば、上記実施例における箱部
材8の材料は、インストルメントパネル1の強度
を損なうことなく、車体重量を効果的に削減する
ことができるように選択されるものである。 また、インストルメントパネル1の穴7の形状
および箱部材8の形態も図示例のものに限定され
ることはない。 なお、いうまでもなく、上記インストルメント
パネルの補強構造は、本考案の範囲内において、
適宜、修正変更されうるものである。
体的に説明する。 なお、本例においては、上記従来例におけるも
のと同一の機能を発揮する部材には、同じ符号を
付している。 第1図および第2図に例示するように、インス
トルメントパネル1は、図示しないカウルから後
方に延びる上壁部2と、この上壁部2の後縁から
下垂する立て壁部3とを備える断面が略L字状を
呈しており、その基本部材は樹脂一体成形され
る。 このインストルメントパネル1は、上記上壁部
2の前縁適部の複数個所が上記カウルにねじ止め
される一方、上記立て壁部3の下縁部3aを、両
外方端5a,5aが図示しない車体サイドパネル
にねじ止め固定され、かつ両内方端5b,5bの
間に一定の車幅方向の間隔が生ずるように車幅方
向に添設された左右一対のインパネリインフオー
スメント5,5に固定されている。さらに、上記
インストルメントパネル1の車幅方向中間部にお
ける上記各リインフオースメント5,5の内方端
5b,5bの間に位置する部位には、横長矩形状
の穴7が形成される一方、上記インストルメント
パネル1の裏面1aには、上記穴7を囲むように
周縁部8aを複数個所ねじ止めすることによつて
たとえば、合成樹脂製の横長状の箱部材8が固定
されている。この箱部材8は、上記穴7から上記
インストルメントパネル1の内奥に広がる空間を
形成しており、その材料としては、上述したよう
にたとえば、GFRPやCFRPなどの軽量、かつ高
剛性の樹脂が採用される。すなわち、上記箱部材
8は、上記インストルメントパネル1の車幅方向
中間部における上記両リインフオースメント5,
5の内方端5b,5b間に位置する部位を、すな
わち、上記穴7が開けられている部位を補強する
補強部材としての役割を果たすとともに、上記穴
7と協働して上記インストルメントパネル1前面
における新たな物品収納スペースを構成する。 この場合、上記箱部材8および取付けねじ総和
重量と上記インストルメントパネル1の上記穴7
を形成することによつて削減される部分の重量と
がほぼ同等となるように、上記箱部材8の肉厚等
を設定すれば、上記箱部材8を配設することよつ
て上記インストルメントパネル1の重量が増加す
ることを極力抑制することができる。 なお、上記インストルメントパネル1の立て壁
部3には、運転席側にメータクラスタ9が、他
方、助手席側にグローブボツクス10が配設され
ている。 一方、上記リインフオースメント5,5は、イ
ンストルメントパネル1内の空間を確保し、かつ
上下方向荷重に対する曲げ剛性を高めるために、
上下方向に長い断面を有する帯板状に形成されて
おり、その使用形態としては、所定長さの部材を
複数個連結したものとなつている。また、これら
リインフオースメント5,5がインストルメント
パネル1における立て壁部3の下縁に配置されて
いるのは、図示例から明らかなように、上記立て
壁部3の上下方向中間部に位置する上記メータク
ラスタ9やグローブボツクス10を避けるためで
あることはいうまでもない。 なお、上記各リインフオースメント5は、その
内方端5bからさらに下方に垂れ下がり下方端5
cを有するように構成されており、これにより上
記インストルメントパネル1の中間部下方に配設
される図示しないヒータを支持しうるようになつ
ている。 上記の構成を備える補強構造を採用すると、次
のような多くの効果を得る。 すなわち、上記インパネリインフオースメント
5,5は、両内方端5b,5bの間に一定の車幅
方向の間隔が生ずるように車幅方向に添設された
左右一対型となつていることから、従来例におけ
るインストルメントパネルの左右全長にわたつて
配設される一体型のものと比較するとその長手方
向寸法が短いことは明白であり、その分だけ重量
が軽くなる。 また、上記インストルメントパネル1の車幅方
向中間部における上記各リインフオースメント
5,5が互いに離間させられて配置され、かつそ
の内方端5b,5bの間に位置する部位に穴7が
開けられていても、この穴7をインストルメント
パネル1の裏側から囲むように配置された剛性樹
脂製の箱部材8の断面係数は、従来例の帯板状の
リインフオースメントの断面係数よりもかなり大
きいので、上記箱部材8がインストルメントパネ
ル1の前後方向のべこつきを効果的に抑制する補
強部材として機能し、インストルメントパネル1
の強度がアツプする。 さらに、上記箱部材8は、上記穴7と協働して
上記インストルメントパネル1の前面における物
品収納スペースを構成しているので、車体重量の
軽減を達成できるうえに、車室内における装備品
としてのインストルメントパネル1に新たな物品
収納機能をもたせることができる。 もちろん、この考案の範囲は、上記実施例に限
定されない。たとえば、上記実施例における箱部
材8の材料は、インストルメントパネル1の強度
を損なうことなく、車体重量を効果的に削減する
ことができるように選択されるものである。 また、インストルメントパネル1の穴7の形状
および箱部材8の形態も図示例のものに限定され
ることはない。 なお、いうまでもなく、上記インストルメント
パネルの補強構造は、本考案の範囲内において、
適宜、修正変更されうるものである。
第1図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第
2図は要部の断面図、第3図は従来例の説明図で
ある。 1……インストルメントパネル、1a……裏
面、2……上壁部、3……立て壁部、3a……下
縁部、5……インパネリインフオースメント、5
a,5a……両外方端、5b,5b……両内方
端、8……穴、8……箱部材、8a……周縁部。
2図は要部の断面図、第3図は従来例の説明図で
ある。 1……インストルメントパネル、1a……裏
面、2……上壁部、3……立て壁部、3a……下
縁部、5……インパネリインフオースメント、5
a,5a……両外方端、5b,5b……両内方
端、8……穴、8……箱部材、8a……周縁部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 カウルから後方に延びる上壁部と、この上壁部
の後縁から下垂する立て壁部とを備えるインスト
ルメントパネルの補強構造であつて、 上記立て壁部の下縁部を、両外方端がそれぞれ
車体サイドパネルに固定され、かつ両内方端の間
に一定の車幅方向の間隔が生ずるように車幅方向
の添設された左右一対のインパネリインフオース
メントに固定する一方、 上記インストルメントパネルの車幅方向中間部
における上記各リインフオースメントの内方端の
間に位置する部位に、所定形状の周が閉じた穴を
形成するとともに、 上記インストルメントパネルの裏面に、上記穴
から上記インストルメントパネルの内奥に広がる
空間を形成する剛性をもつた樹脂製の箱部材を、
上記穴を囲むように周縁部を取付けることによつ
て固定したことを特徴とする、インストルメント
パネルの補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986180999U JPH058187Y2 (ja) | 1986-11-25 | 1986-11-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986180999U JPH058187Y2 (ja) | 1986-11-25 | 1986-11-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6385572U JPS6385572U (ja) | 1988-06-04 |
JPH058187Y2 true JPH058187Y2 (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=31125471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986180999U Expired - Lifetime JPH058187Y2 (ja) | 1986-11-25 | 1986-11-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH058187Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4962395B2 (ja) * | 2008-04-21 | 2012-06-27 | 株式会社デンソー | 車載用アンテナ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6234837A (ja) * | 1985-08-09 | 1987-02-14 | Nissan Motor Co Ltd | インストルメントパネル |
-
1986
- 1986-11-25 JP JP1986180999U patent/JPH058187Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6234837A (ja) * | 1985-08-09 | 1987-02-14 | Nissan Motor Co Ltd | インストルメントパネル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6385572U (ja) | 1988-06-04 |
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