JPH0581606A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH0581606A
JPH0581606A JP24326191A JP24326191A JPH0581606A JP H0581606 A JPH0581606 A JP H0581606A JP 24326191 A JP24326191 A JP 24326191A JP 24326191 A JP24326191 A JP 24326191A JP H0581606 A JPH0581606 A JP H0581606A
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JP
Japan
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signal
recording
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reproduced
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Application number
JP24326191A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tatsumi
洋 巽
Hitoshi Takeuchi
仁志 竹内
Tateaki Yamawaki
干明 山脇
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピーク・シフトを抑制することによって生じ
る疑似信号の悪影響を最小限に抑えて、信頼性の高い、
高密度の磁気記録再生装置を提供する。 【構成】 ピーク・シフト補償を記録側と再生側に分け
て行う場合、あるいは、再生側のみで行う場合再生時の
等化において、孤立再生波の半値幅の前縁部が後縁部よ
りも狭くなるように補正をかけることによって疑似信号
が、ディジタル再生回路部を構成する、ヒステリシス・
コンパレータのスライス・レベルを超えないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置に関
し、特に、高密度の磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号を磁気記録媒体上に記録
し、記録信号を再生する装置において、近年高密度記録
を実現するための種々の試みが行われている。この高密
度記録をはばむ大きな要因として、ディジタル信号の磁
化反転間隔が縮まった場合の再生信号のパターンピーク
シフトがある。
【0003】すなわち、図9(イ)に示すような記録磁
化1に対して、再生信号は図9(ロ)に示すように記録
磁化1の立ち上がりに対する孤立再生波2および記録磁
化1の立ち下がりに対する孤立再生波3との重ね合わせ
により、記録時の磁化反転間隔hに対して再生信号4の
ピーク間隔はsとなって磁化反転間隔hよりも大きくな
り、ピーク位置がずれる、いわゆるピーク・シフトが生
じる。特に高密度記録を実現するために磁化反転間隔h
を小さくすればする程、ピーク・シフトは大きくなり、
正しいディジタル信号を再生できなくなる。
【0004】ピーク・シフト現象を解決するために、従
来二つの方法が提案されている。一つは、再生時のピー
ク・シフト補償である。
【0005】再生時のピーク・シフト補償には、従来か
ら余弦等化法、パルス・スリミングなどの種々の等化方
法のものが提案されている。一例として余弦等化法のブ
ロック図を図10に示す。ここで記録媒体から再生され
る信号をf(t)とし、この再生信号と相似な波形を定
遅延回路91により、一定時間τだけ遅らせて、再生信
号f(t)の前縁と後縁とに生じさせたものをf(t+
τ),f(t−τ)とし、それらを振幅調整回路92に
より、所望の振幅レベルに調整されたものをk・f(t
+τ),k・f(t−τ)とし、それらを波形合成回路
93により、信号f(t)より減算することにより孤立
再生波形のすその広がりを除去して、再生信号のピーク
・シフトを除去している。(参考文献:横山克哉著「磁
気記録技術入門」総合電子出版社。)しかし、この余弦
等化法では、孤立再生波のすその広がりを少なくすると
同時に、信号波形の振幅も低下するため、等化後のS/
Nが悪くなり、雑音によるピーク・シフトが新たな問題
となる。さらに、ピーク・シフトを強く抑えようとし
て、余弦等化法を複数段用いた場合には、さらにS/N
が悪化し、上記の問題点が、より顕著となる。
【0006】もう一つは、記録時のピーク・シフト補償
である。記録時のピーク・シフト補償にも、従来から記
録タイミング補正、バローズ型補正など種々のものが提
案されている。またこれ以外にも、記録等化法として
C.S.R.(CompactSpectrum Re
cording)が最近、注目をあつめている。(IB
M Technical Disclosure Bu
lletinvol.26 No.5 October
1983 参考。)C.S.R.のブロック図を図1
1に示す。このブロック図は、上記参考文献に記載され
ているものである。C.S.R.とはある定められた変
調ルールの中の最短磁化反転間隔(Tmin)を基準と
し、それよりも磁化反転間隔の長い領域に、再生ヘッド
で充分再生できない高周波パルスを挿入記録することに
よって、再生時に生じるピーク・シフトを補償するもの
である。
【0007】図11の中のDはある一定時間の遅延(D
elay)を表し、1−Dは現在ある信号と1つ前の信
号との差をとることを意味し、これにより、磁化反転間
隔が最短磁化反転間隔Tminよりも広い領域に記録さ
れる挿入パルスの幅が決定される。他に、C.S.R.
のパラメータとして、P,Q,Rがある。パラメータP
は最短磁化反転間隔Tminの領域に、高周波パルスが
記録されないようにするために、挿入するパルス幅によ
って、必然的に定まる値であり、パラメータQは、挿入
される高周波パルスに位置を決め、パラメータRによっ
て、挿入されるパルスの数が決定される。これらのC.
S.R.の各パラメータを最適化することによって、ピ
ーク・シフトを生じなくすることが可能となる。
【0008】図12に、上記C.S.R.のパラメー
タ、P,QおよびRをP=4,Q=1.5,R=2と定
めた時の一例を示す。図12(a)は、磁気記録媒体に
記録される磁化反転パターンを、図12(b)は、
(a)の磁化反転パターンに、C.S.R.を実行した
後の磁化反転パターンを示す。図12(b)の磁化反転
パターン以外にも、C.S.R.の各パラメータP,
Q,Rを色々変えることによって、様々な磁化反転パタ
ーンが考えられる。
【0009】さらに、記録時と再生時の両方で、ピーク
・シフトを補償することも提案されている。記録時に所
定量のピーク・シフト補償を行い、残りのピーク・シフ
トを再生時の等化回路により補うものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のC.S.R.
は、各パラメータP,Q,Rを最適化することによっ
て、磁気ヘッドから再生される信号の波形干渉がなくな
り、ピーク・シフトがゼロに抑えることができる。
【0011】ところが、磁化反転間隔がさらに小さくな
ると、再び波形干渉が生じ、ピーク・シフトが生じる。
そのため、ピーク・シフトをゼロに抑えるためには、さ
らに、記録時の等化量を大きくする必要がある。記録時
の等化量を大きくすると、本来の信号波形とは別に、異
なった疑似的な信号が生じる。(以降、これを疑似信号
と称する。)一般に、磁気ヘッドにより読み取られたア
ナログ信号は、微分回路により、微分されピーク位置を
検出すると共に、所定のスライス・レベルと比較され、
そのスライス・レベル以上のピークが得られた時を磁化
反転とみなし、有効なデータのみを抽出している。従っ
て、ピーク・シフトの補償を記録時側だけで行うと、等
化量を大きく設定せざるを得ないため、再生信号の疑似
信号が大きくなり、前述のスライス・レベルを超えてし
まうと、正しいデータ検出ができなくなる。あるいは、
そのために、スライス・レベルを高く設定したとして
も、疑似信号にノイズが乗ると、同様に、スライス・レ
ベルを超える恐れがある。
【0012】また、再生時のみで、ピーク・シフトの補
償を行う場合においても等化量を大きく設定すると、同
様に、疑似信号が生じ、等化量が大きい程疑似信号のピ
ークは大きくなる。従って、データを読み取る磁気ヘッ
ドや、磁気記録媒体の特性のバラツキ等による変動に対
して、マージンが充分確保できなくなるという問題点が
あった。
【0013】本発明の目的は、上記問題点を解決し、磁
化反転間隔の縮小に伴うピーク・シフト現象および疑似
信号の現象を解決して高密度記録を可能とする磁気記録
再生装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、記録時にピーク・シフト補償を行う記
録等化回路と、再生時にピーク・シフト補償を行う再生
等化回路及びディジタル再生回路を含んでなる磁気記録
再生回路を構成する。
【0015】ディジタル再生回路は、再生時の等化信号
を微分して、微分信号を得る手段と、再生時の等化信号
を所定のスライス・レベルと比較してウィンドウ信号を
作成する手段と、上記微分信号とウィンドウ信号からデ
ィジタル信号を再生できるよう構成されている。
【0016】再生等化回路は、遅延素子と振幅調整回路
と波形合成回路とから構成し、磁気ヘッドから再生され
る孤立再生波信号の波形が非対称、すなわち、孤立再生
波の半値幅の前縁部が後縁部よりも狭くなるように、波
形整形を行う。すなわち、再生等化回路により、孤立再
生波が上記の所望の非対称となるよう波形整形された
後、上記ディジタル再生回路に入力されるように構成す
る。
【0017】また、上記の構成による手段では、ピーク
・シフト補償を記録側と再生側に分けて行うものである
が、再生側のみで行う場合においても、同様に本発明に
よる効果を得ることができる。
【0018】さらに、上記の再生等化回路によらずと
も、磁気ヘッドをギャップの中心を挟んで非対称に形成
することにより記録再生過程において、上記所望の非対
称な孤立再生波形が得られれば良く、この場合は、記録
側のピーク・シフト補償のみで、同様の発明の効果を得
ることができる。
【0019】
【作用】本発明は、孤立再生波形の半値幅の前縁部を後
縁部よりも狭くなるように、波形整形することによっ
て、磁化反転の有無を判別するスライス・レベルを疑似
信号のピークが超えないように作用するものであり、デ
ィジタル再生回路のスライス・レベルにおけるマージン
を大きくとれる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)図1に本発明のブロック構成図を示す。図
1(a)は、システム全体の構成図、図1(b)は本発
明によるところの再生等化回路18のブロック図であ
る。
【0021】記録するディジタル信号は、記録等化回路
11により、例えばC.S.R.を施され、記録回路1
2を通って記録ヘッド13により、磁気記録媒体14に
記録される。磁気記録媒体14に記録されたディジタル
・データは、再生ヘッド15により読み出され、再生ア
ンプ16、帯域制限用のローパス・フィルタ17を通っ
て、再生等化回路18に入力される。上記再生等化回路
18により、孤立再生波を望ましい非対称に、すなわ
ち、孤立再生波の半値幅の前縁部が後縁部よりも狭くな
るように、波形等化される。
【0022】ディジタル再生回路23においては、上記
再生等化回路18により波形補償された信号が、微分回
路19により微分され、ゼロ・クロス検出回路20によ
り、再生信号のピーク位置に対応したゼロ・クロス信号
が出力される。ところが、出力されたゼロ・クロス信号
には、本来の信号ピーク位置以外に疑似ゼロ・クロス信
号が含まれる。そのため、本来の信号のピーク信号と、
疑似信号によるピーク信号とを区別するためにある一定
のスライス・レベルをもったヒステリシス・コンパレー
タ21により、磁化反転情報をもったウィンドウ信号に
変換される。そして、前述のゼロ・クロス信号ととも
に、次段のフリップ・フロップ22に入力することによ
って、信号の振幅値に追従した有効なディジタル信号の
みを抽出する。
【0023】以上の動作のタイミングを示す概略図を図
3に示す。図3(a)は、再生信号に疑似信号が含まれ
ない場合、同図(b)は、再生信号に、疑似信号が生じ
ている場合を示す。図3(b)は、ピーク・シフト補償
を記録側あるいは再生側のどちらか一方のみで行った場
合、あるいは磁気ヘッドと磁気記録媒体間の記録再生に
おける周波数特性が悪く、等化量を大きく設定せざるを
得ない場合などに相当する。図中の点線は、ヒステリシ
ス・コンパレータの上側スライス・レベルおよび下側ス
ライス・レベルを表している。
【0024】31は、再生信号、32は、ゼロ・クロス
信号。33はヒステリシス・コンパレータから出力され
るウィンドウ信号、34は、最終的に得られるディジタ
ル再生データである。再生データ34を得るには、ゼロ
・クロス信号32の立ち上がり(もしくは立ち下がり)
のタイミングで、ウィンドウ信号33をラッチすればよ
い。なお、ゼロ・クロス信号32の中の網線は、疑似ゼ
ロ・クロス信号(無効データ)を意味する。
【0025】従って、以上の動作の説明からわかるよう
に、ゼロ・クロス信号が有効であるか無効であるかは、
再生信号の振幅が、ヒステリシス・コンパレータの所定
のスライス・レベルを超えるか、超えないかによって区
別されているため、図3(b)の再生信号35の如く、
疑似信号が大きく生じ、その振幅が、磁化反転の有無の
判断の基準となるスライス・レベルを超えてしまうと、
誤ったウィンドウ信号37となり、正しいディジタル・
再生データが得られなくなる。
【0026】ここで、磁化反転有無の基準となるスライ
ス・レベルというのを以下簡単に説明する。
【0027】図3(c)の301のように、再生信号に
疑似信号が含まれている場合において、まず初めに、時
刻t01において、下側スライス・レベルを超えて、磁化
反転有と正しく判断されたとする。次に上側スライス・
レベルを超える前に、疑似信号が時刻t02で下側スライ
ス・レベルを再び超えたとしても、磁化反転有とは、み
なされず、時刻t03で上側スライス・レベルを超えて、
初めて、磁化反転有と、正しく判断される。この時のウ
ィンドウ信号は303で示す通りである。
【0028】すなわち、疑似信号が生じても、上記のよ
うに、本来の信号が下側スライス・レベルを超えて磁化
反転有と正しく判断された後に、同じく下側スライス・
レベルを疑似信号が超えたとしても、磁化反転有と、誤
って判断されることはない。従って、最初に一つの磁化
反転が有と判断されるスライス・レベルが下側スライス
・レベルであれば、次にその判断の基準となるスライス
・レベルは上側スライス・レベルとなる。また、その逆
も同様である。
【0029】故に本発明は、疑似信号のピークの位置
を、磁化反転有の基準とならないスライス・レベル側に
集めることにある。
【0030】本発明の第一の実施例は、ピーク・シフト
補償を記録時と再生時の両方に分けて行い、再生時にお
いて、磁気ヘッドから再生される孤立再生波の半値幅の
前縁部が後縁部よりも狭くなるように波形等化を行うこ
とによって、上記疑似信号による悪影響を抑えるもので
ある。
【0031】図1(b)は、その時の再生等化のブロッ
ク図の一例である。
【0032】遅延素子24と振幅調整回路26と、波形
合成回路(加減算回路)25とから成り、孤立再生波5
の前縁部に、それと相似な波形にK倍(0<K<1)さ
れた波形6を、孤立再生波5から減算する。以上の回路
構成により波形整形される様子を図2に示す。最終的に
必要な波形は7である。
【0033】図4に、本発明が提案する様に、孤立再生
波の半値幅の前縁部が後縁部よりも狭くなるように波形
等化した(図4(a))時の再生波形のシミュレーショ
ン結果(図4(b))を示す。図4(b)の波形の下に
あるディジタル信号は、記録媒体に記録される磁化反転
パターンであって、C.S.R.のパラメータをP=
4,Q=1.5,R=2と設定した時に相当する。
【0034】図5は、図4とは反対に、孤立再生波の半
値幅の後縁部が前縁部よりも狭くなるように、波形等化
した場合の再生波形のシミュレーション結果である。比
較基準となるスライス・レベルと、疑似信号のピーク値
との差を、ディジタル再生回路におけるノイズ・マージ
ンと考えると、図4と図5を比較して、4a>5aおよ
び4a>4bであることからわかるように、孤立再生波
の半値幅の前縁部を後縁部よりも狭くした方が、ノイズ
・マージンの大きいシステムを構成することができる。
従って、より信頼性の高い高記録密度のディジタル磁気
記録再生装置が実現可能となる。
【0035】以上、本発明による磁気記録再生回路の一
実施例について説明した。本発明の第一の実施例は、ピ
ーク・シフト補償を記録時と再生時の両方で行うもので
あり、ピーク・シフト補償の等化量の最適な配分につい
ては、本発明で述べた効果が得られる範囲で、個々のケ
ースにおいて検討すべき事である。
【0036】尚、本発明の第一の実施例において、再生
等化は、遅延素子は1個で構成しているが、複数個用い
ても良く、あるいは、以上の回路構成を全てディジタル
で行っても良く、この回路構成に限定されるものではな
い。
【0037】さらにまた、ピーク・シフトの補償を再生
時側のみで行う場合も同様であり、記録密度が高くなる
程、再生時における等化量を大きく設定せざるを得なく
なり、疑似信号の振幅も大きくなるが、この場合におい
ても、波形等化回路において、ピーク・シフトを抑える
と、ともに前記の所望の非対称な波形に整形することに
よって、疑似信号による悪影響を同様に抑えることがで
きる。
【0038】(実施例2)ピーク・シフト補償を記録時
側のみで行う場合、記録密度が高くなる程、記録時にお
ける等化量を大きく設定せざるを得なくなり、疑似信号
の振幅も大きくなることは前述した通りである。この場
合においても疑似信号の影響を抑えるために、ヘッド形
状を工夫することによっても実現可能である。
【0039】例えば、図8に示すように、磁気ヘッドの
ギャップを挟んでその両端にあるコアの厚みを異ならし
める等、ギャップ中心に対して磁気ヘッドの形状を非対
称に加工することにより、その仕対称な磁気ヘッドと記
録媒体との記録・再生過程において、孤立再生波が、本
発明で述べる所望の非対称波、すなわち、孤立再生波の
半値幅の前縁部が後縁部よりも狭くなる波形が得られれ
ば、本発明で述べた効果が充分期待できるものである。
【0040】以上の構成により行った再生波形の様子
を、図6(b)に示す。この場合も、第一の実施例で述
べたと同様に、記録等化の中のC.S.R.のパラメー
タをP=4,Q=1.5,R=2と設定している。この
時の孤立再生波形は図6(a)で示すように孤立再生波
の半値幅の前縁部が後縁部よりも狭くなっている。
【0041】但し、本実施例は、孤立再生波形の非対称
性を磁気ヘッドの形状により行っているため、テープ走
行方向に大きく影響され、テープ走行方向を誤ると、本
発明の効果が得られず逆効果となる恐れもある。従っ
て、正しいテープ走行方向を厳守する必要がある。
【0042】図6(a)で示す孤立再生波形は、図8で
示すヘッド形状において、テープ走行方向をF方向に定
めて、記録再生を行った時の波形である。
【0043】一方、テープ走行方向を、R方向に定め
て、記録再生を行った場合の孤立再生波形を図7(a)
に示す。この時の非対称性については、孤立再生波の半
値幅の後縁部が前縁部よりも狭くなっており、本発明で
主張する非対称波形とは、逆の非対称波形であることが
わかる。この時の再生波形の様子を図7(b)に示す。
ここで、図6(b)と図7(b)において、ヒステリシ
ス・コンパレータの上側スライス・レベルと下側スライ
ス・レベルを同じ値のレベルに設定したと仮定して、両
者を比較する。
【0044】図6(b)において、疑似信号が、スライ
ス・レベルを超えて(横切って)いる所があるが、注意
してみると、疑似信号が横切っているスライス・レベル
は、前記の磁化反転の有無の基準となるスライス・レベ
ルではない事がわかる。すなわち、本来の信号により、
磁化反転有と判断されたスライス・レベルが下側スライ
ス・レベルであるとすると、その後に出現する疑似信号
が横切っているのは、同じ下側のスライス・レベルであ
るため、上側スライス・レベルを超えない限り、誤って
磁化反転有とはみなされない。
【0045】一方、図7(b)においては、まず、時刻
1において、正しい信号と上側スライス・レベルとが
比較され、ウィンドウ信号が正しく生成される。次に本
来の信号が下側スライス・レベルを超えるまでウィンド
ウ信号は反転してはいけないが、疑似信号が時刻t2
おいて、下側スライス・レベルを超えてしまっているの
で、この時点で疑似信号と正しい信号との判別ができな
くなり、誤って磁化反転有とみなしてウィンドウ信号を
反転してしまう。同様に、時刻t3においても誤ってウ
ィンドウ信号を反転してしまい、正しいデータ検出が不
可能となる。
【0046】尚、以上の実施例は、孤立再生波形の望ま
しい非対称を、ヘッドコア厚の違いによる形状の非対称
とテープ走行方向とにより実現しているが、磁気ヘッド
と磁気記録媒体との接触状態の良否や、ギャップ長ある
いはコアの磁性材料の透磁率等によっても、磁気ヘッド
から再生される孤立再生波形の非対称性に大きく影響さ
れる。
【0047】従って、磁気記録媒体への記録・再生過程
において、本発明で主張する所望の非対称波形が得られ
れば良く、上記のコア厚の違いによるヘッド形状に限定
されるものではない。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、ディジタル磁気記録再
生において、ピーク・シフト補償を行うと共に、そのト
レード・オフとして生じる疑似信号が、ディジタル再生
回路のスライス・レベルに及ぼす悪影響を最小限に抑え
ることができ、より信頼性の高い高密度の磁気記録再生
装置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明のシステム構成図である。 (b)は、本発明の再生等化回路の一ブロック図であ
る。
【図2】図1(b)に示す構成に従って再生等化を行っ
た時の孤立再生波形を示す図である。
【図3】ディジタル再生回路の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図4】本発明の実施例1に基づき波形等化を行った時
の再生波形を示す図である。
【図5】図4と関連し、誤った波形等化を行った時の再
生波形を示す図である。
【図6】本発明の実施例2に基づき波形等化を行った時
の再生波形を示す図である。
【図7】図6と関連し誤った波形等化を行った時の再生
波形を示す図である。
【図8】本発明の実施例2に基づいた磁気ヘッド形状を
示す図である。
【図9】(イ)は、パターン・ピンクシフトを説明する
ための磁化反転パターンを示す図である。 (ロ)は、(イ)の磁化反転パターンで記録し、再生し
た時の信号波形を示す図である。
【図10】従来技術である余弦等化法のブロック図であ
る。
【図11】記録等化の一つであるC.S.R.のブロッ
ク図である。
【図12】(a)は、データ信号として記録される磁化
反転パターンを示す図である。 (b)は、(a)の磁化反転パターンの信号に、C.
S.R.を施した後の磁化反転パターンを示す図であ
る。
【符号の説明】
11 記録等化回路 12 記録アンプ 13 記録ヘッド 14 磁気記録媒体 15 再生ヘッド 16 再生アンプ 17 ローパス・フィルタ 18 再生等化回路 19 微分回路 20 ゼロ・クロス検出回路 21 ヒステリシス・コンパレータ 22 ラッチ回路 23 ディジタル再生回路 24 遅延回路 25 波形合成回路 26 振幅調整回路 81 基板 82 絶縁体 83 下側コア 84 絶縁体 85 上側コア 86 導体コイル 87 保護膜 88 磁気ヘッドのギャップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き込みディジタル信号に対応する磁化
    反転パターンを磁気記録媒体上に記録する記録手段と、
    磁気ヘッドから再生されるアンログ信号をディジタル信
    号に変換する再生手段とを備えた磁気記録再生装置にお
    いて、 前記再生手段は、再生波形を微分する手段と、再生波形
    をヒステリシスをもった比較器により、ウィンドウ信号
    を作成する手段とを具備し、前記微分信号と前記ウィン
    ドウ信号からディジタル信号を得るよう構成されたディ
    ジタル再生回路を有してなり、磁気ヘッドから再生され
    た信号が、上記ディジタル再生回路に入力されるまで
    に、孤立再生波の半値幅の前縁部が後縁部よりも狭くな
    るように補正をかける部分を有することを特徴とする磁
    気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記再生手段は、磁気ヘッドから再生さ
    れる孤立再生信号の半値幅の前縁部が後縁部よりも狭く
    なるように構成された波形等化回路を具備することを特
    徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段は、書き込みディジタル信
    号のパターンにおいて、磁化反転間隔の長井領域に使用
    する磁気ヘッドでは充分再生できない高周波パルスを記
    録挿入する手段を具備し、前記再生手段は、磁気ヘッド
    から再生される孤立再生信号の半値幅の前縁部が後縁部
    よりも狭くなるように構成された波形等化回路を具備し
    てなることを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】 磁気記録媒体における記録再生過程にお
    いて、磁気ヘッドから再生される孤立再生波信号の半値
    幅の前縁部が後縁部よりも狭くなるように、非対称な形
    状に形成された磁気ヘッドを具備していることを特徴と
    する請求項1記載の磁気記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5872668A (en) * 1995-03-20 1999-02-16 Fujitsu Limited Waveshaping circuit for shaping an analog waveform having unequal positive and negative peak levels so that the positive and negative peak levels are equal

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5872668A (en) * 1995-03-20 1999-02-16 Fujitsu Limited Waveshaping circuit for shaping an analog waveform having unequal positive and negative peak levels so that the positive and negative peak levels are equal
US5986831A (en) * 1995-03-20 1999-11-16 Fujitsu Limited Waveshaping circuit for shaping an analog waveform having unequal positive and negative peak levels so that the positive and negative peak levels are equal

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