JPH0581461B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は車両用安全制動装置、更に詳細には、
ブレーキペダルに連係するマスターシリンダ（足
踏み制動力発生機構）と制動ライン中のホイール
シリンダとの間に制御用電磁逆止弁を設け、車両
の運転状態に応じて上記電磁逆止弁を作動させる
ことによりブレーキの制動状態を保持するように
する坂道等における発進補助装置を設けるととも
に、この制動状態に保持動作中にパーキングブレ
ーキをかけた場合には上記制動状態の保持を解除
するようにした車両用安全制動装置に関する。

＜従来技術＞ 坂道で車両の走行を停止し、再び発進する場合
の運転操作は、手と足でブレーキとアクセルの連
係をとりながらの複雑な操作が要求され、その連
係が円滑にいかないと、いわゆるエンストを起こ
したり、車両が後ずさりするという問題を生じ
る。特に、運転感覚が劣る女性や老人では、その
停止から再び坂道を登坂又は降坂するのにかなり
の練習を要する。

一方、これに対し、第３図に示すような車両用
制動装置が提案されている。即ちこの装置は、マ
スタシリンダ１よりホイールシリンダ２に通じる
油路（制動ライン）の一部に電磁逆止弁３を設け
たものである。この電磁逆止弁３は切換操作を行
うソレノイド４と戻しばね５および吸引コアとを
備えている。また、ソレノイド４の電気回路はク
ラツチの接続を検知するスイツチ６と、変速歯車
の変速位置選択機構の一部に関係して、特定の変
速位置を選択した状態を検知する装置に連係する
スイツチ７とを直列に接続し、さらにバツテリ８
に接続してなる。

第４図ａ，ｂは電磁逆止弁３の動作説明図であ
り、特に通常ブレーキ作動即ち第３図に示すソレ
ノイドが励磁されない状態を示す。この状態でブ
レーキペダル９を踏むと、同図ａに示すように油
圧が油圧ルート３ａ，３ｂを通して、ホイールシ
リンダ２に付与されるので、ブレーキが作動す
る。また、ソレノイド４が励磁されないで、ブレ
ーキペダル９を開放すると、同図ｂに示すよう
に、油圧が油圧ルート３ｂのみを通してマスタシ
リンダ１に戻るので、ブレーキが開放されるので
ある。

次に、第３図の電磁弁が励磁された状態では、
ブレーキペダル９に連動するマスタシリンダ１か
らの制動油が、他方の油圧ルート３ａを介して、
ホイールシリンダ２に流れて油圧が付与されるの
で、ブレーキが作動する。そして、同図ｃに示す
ようにこの状態では油圧ルート３ａ，３ｂがとも
にホイールシリンダ２からマスタシリンダ１の方
向へは閉じられるため、ホイールシリンダ２から
の制動油な逆流を阻止される。即ち、制動油圧は
保持され、ブレーキペダル９が開放されてもブレ
ーキシユーはブレーキドラムに対する制動を保持
する。一方、ソレノイド４ほ消勢によつて、電磁
弁が開かれ、一方のルート３ｂを開くので、保持
されていた制動油はマスタシリンダ１に戻り、制
動が解除される。

しかしながら、かかる車両用制動装置では、ア
クセルペダルを踏み込むなどの操作によつて、電
磁逆止弁による制動保持が解除され、坂道などで
は車両が直ちに動き始める。このため、現在で
は、パーキングブレーキを併用して、制動の不充
分さによる後ずさりなどを確実に防止するように
している。

ところが、パーキングブレーキの引き込みが不
充分であると、何らかの原因例えば電磁逆止弁な
ど油圧系の油のリークなどによつて、電磁逆止弁
による制動保持が不充分となつた場合に、車両が
動き出すという危険があつた。つまり、２つの制
動手段がともに動作および操作が不完全の場合
に、車両が不用意にも動き出すという問題があつ
た。

この問題を解決するため、パーキングブレーキ
をかけた場合には、電磁逆止弁による制動保持を
解除し、パーキングブレーキのみで充分な制動力
を得るようにした車両用制動装置が本出願人によ
つて提案されている（実公平５−8219号公報参
照）。

この発明は、電磁逆止弁によつて制動保持する
坂道発進補助装置（以下HSAと略記する）を備
えた車両用制動装置に、その制動保持作動中にパ
ーキングブレーキを掛けると、その制動保持作動
が解除されるような構成としたものである。

即ち、車両の運転状況、例えばクラツチストロ
ークセンサがオフ状態にあるときやアクセルペダ
ルセンサがオフ位置にあるときなどに、HSAが
制動用電磁弁を作動してホイールシリンダにより
制動を保持し、停車している際、制動をより確実
にするため、パーキングブレーキを引き込むと、
HSAによる制動電磁弁の動作が解除され、制動
保持が解除される。このため車両はパーキングブ
レーキによる制動のみにて停車することになるた
め、ドライバは充分なパーキングブレーキの引き
込み操作を余儀無くされ、結局、停車が安全かつ
確実になるというものであつた。

＜発明が解決しようとする問題点＞ しかしながら、HSAを備えた車両において、
HSAを作動させて停止後パーキングブレーキを
引いた場合、パーキングブレーキ信号が入つて
HSAが解除されるが、パーキングブレーキスイ
ツチが接点溶着状態で故障したり、パーキングブ
レーキの掛け方が不充分、あるいはパーキングブ
レーキ自体に異常を生じ、充分なパーキングブレ
ーキ状態でないのにスイツチがオンするように故
障した場合には、パーキングブレーキを引かなく
とも或いは充分なパーキングブレーキ状態でなく
ともHSAが解除されてしまう。HSAがこのよう
に解除されると、この場合パーキングブレーキが
効いていないので車両が動きだして甚だ危険な状
態を招いてしまう。

従つて、本発明の目的は、HSAを備えた車両
用制動装置において、パーキングブレーキスイツ
チ、あるいはパーキングブレーキ自体が故障した
場合、この故障を異常として捉えてHSAの作動
条件及び解除条件を変え、その変つた作動条件及
び解除条件が満足されるときは、HSAを作動及
び解除するようにして本来の制動が確保されるよ
うにした車両用安全制動装置を提供することにあ
る。

＜問題点を解決するための手段＞ 本発明によれば、足踏み制動力発生機構と制動
ライン間に電磁逆止弁を設け、これを電子制御装
置により、「エンジン回転」、「車両停止」、「ブレ
ーキペダルセンサ・オン」、「パーキングブレーキ
スイツチ・オフ」で且つ「センサ等の故障診断結
果・異常なし」の全ての条件が満たされたとき作
動せしめ、「アクセルペダルセンサ・オン」、「ギ
ヤポジシヨンセンサ・オン」、「クラツチストロー
クセンサ・オン」、「センサ等の故障診断結果・異
常あり」および「パーキングブレーキスイツチ・
オン」のうち少なくとも１つの条件により解除す
る坂道発進補助装置を備えた車両用制御装置にお
いて、前記パーキングブレーキスイツチ・オンの
信号が前記電子制御装置に入力されたとき、車速
が設定値以上であれば、パーキングブレーキスイ
ツチあるいはパーキングブレーキ自体が異常であ
ると診断してパーキングブレーキスイツチをオフ
とみなす手段と、該手段からの前記パーキングブ
レーキスイツチをオフとみなす信号により前記発
進補助装置の作動条件及び解除条件からそれぞれ
センサ等の故障診断結果に関する条件を削除し、
それ以外の条件により前記発進補助装置の作動お
よび解除を制御せしめるようにした手段とを前記
電子制御装置に設けたことを特徴とする車両用安
全制動装置が提供される。

＜作用＞ 上述した如き車両用安全制動装置において、パ
ーキングブレーキを掛けるとオンするスイツチの
信号と車速を表わす車速信号とを予め読込んでお
く。パーキングブレーキスイツチのオン信号が入
ると、車速信号からの車速を設定値と比較して車
両が停止状態にあるのか、停止状態にないのかを
確認する。即ち、（）車速が設定値以上であれ
ば、パーキングブレーキを掛けていないのにパー
キングブレーキ・スイツチの接点溶着でオン信号
が入つてしまう故障か、あるいはパーキングブレ
ーキ自体に異常を生じ、充分なパーキングブレー
キ状態でないのにオン信号が入つてしまう故障等
の異常と診断して、スイツチがオフである（即
ち、パーキングブレーキを掛けていない）とみな
す。それとともに、HSAの作動条件及び解除条
件の１つであるセンサ等の故障診断結果に関する
条件を削除した上で、改めて、それ以外の作動条
件及び解除条件を吟味する。

（）逆に、もし車速が設定値未満であれば、
パーキングブレーキが正常であると判断して、
HSAの作動条件及び解除条件をそのまま（セン
サ等の故障診断結果に関する条件を含めて）通常
の如く吟味する。

（）、（）の場合とも、吟味した作動条件及
び解除条件に従つてHSAを作動及び解除するよ
うにしている。

＜実施例＞ 第１図において、１１はエアタンク、１２はブ
レーキペダル１３にて操作されるブレーキバル
ブ、１４，１５はエア・オイル倍力装置として構
成されたエアマスタで、これがエア圧を油圧に倍
力変換する。

１６はエアマスタ１５と前輪１７および後後輪
１８の各ホイールシリンダ１９，２０とを結ぶ油
管途中に接続した電磁逆止弁であり、またエアマ
スタ１４と後前輪２１のホイールシリンダ２２と
は油管にて直結されている。

２３は電子制御装置であり、エンジン回転数セ
ンサ、車速センサ、アクセルペダルセンサ、クラ
ツチストロークセンサ、ブレーキペダルスイツ
チ、ギヤポジシヨンスイツチなどのセンサ、検出
装置からのエンジン回転信号EP、車速信号WP、
アクセル信号AP、クラツチストローク信号CP、
ブレーキ信号BP、ギヤポジシヨン信号GPそして
後述するパーキングブレーキ信号PBP及びセン
サ等の故障診断結果などの信号が入力され、これ
らの信号を処理して求めた出力によつて、電磁逆
止弁１６のソレノイド１６ａを付勢または消勢す
る。

また、２４，２５は例えば電源端子とアースと
の間に接続したパーキングブレーキ２６用のパー
キングブレーキスイツチおよびパーキングランプ
であり、これらの接続中点電位がパーキングブレ
ーキ信号PBPとして電子制御装置２３に入力さ
れるようになつている。２７はパーキングブレー
キ２６を作動させるパーキングブレーキレバーで
ある。また、２８は電子制御装置２３によつてパ
ーキングブレーキに関する故障診断の結果、故障
があつた際に点灯する自己診断ランプである。そ
して上記パーキングブレーキに関する故障診断の
結果は、他のセンサ等に関する故障診断の結果と
ともに、電磁逆止弁１６のソレノイド１６ａを付
勢又は消勢する条件の１つとして用いられる。な
お、電源としては電子制御装置２３内の電力を利
用することもできる。

次に、本発明車両用安全制動装置の動作を、第
２図のフローチヤートにしたがつて説明する。

正常状態時、前記HSAの作動による制動保持
中にあつては、ドライバがパーキングブレーキレ
バー２７により同ブレーキ２６を作動した場合、
パーキングブレーキスイツチ２４がオンとなつ
て、パーキングランプ２５を点灯する。このた
め、パーキングブレーキスイツチ２４とパーキン
グランプ２５との接続中点電位が低下し、この電
位低下に基づいて電子制御装置２３はHSAの作
動による電磁逆止弁１６の動作を停止させる。

このため、電磁逆止弁１６による制動保持が解
除され、パーキングブレーキ２６の制動にて充分
に停車できる制動保持力が得られるまで、ドライ
バがパーキングブレーキレバー２７の引き操作を
行うことになる。

このため、坂道停車などにおける制動保持が確
実となり、電磁逆止弁１６による制動保持が緩ん
だ場合の車両の後ずさりなどによる危険を防止す
ることができる。

このように、電磁逆止弁による制動保持を、パ
ーキングブレーキ動作が確実となつたとき解除す
るようにしたことで、パーキングブレーキのみに
よる制動停止を安全に維持することができる。

因に、HSAの作動条件は、前述した検出信号
からの信号EP、WP、BP、PBP及びセンサ等の
故障診断から明らかなように、エンジン回転、
車両停止、ブレーキペダルセンサ・オンパ
ーキングブレーキスイツチ・オフ及びセンサ等
の故障診断結果・異常なしのすべての条件が満足
されることである。

そして、HSAの解除条件は、アクセルペダ
ルセンサ・オン、ギヤポジシヨンセンサ・オ
ン、クラツチストロークセンサ・オン、セン
サ等の故障診断結果・異常ありおよびパーキン
グブレーキスイツチ・オンのうち少なくとも１つ
の条件が満足されることである。

しかしながら、前述のように、パーキングブレ
ーキスイツチ２４の接点溶着等で、パーキングブ
レーキをかけていないのに或いはかけていても不
充分なために、パーキングブレーキスイツチ２４
のオン信号が電子制御装置２３に入つてHSAを
解除してしまう危険性があるが、これを防止する
ための本発明装置では、次のように作動する。

即ち、第２図のように、まずパーキングブレー
キスイツチ信号PBPと車速信号WPを予め読込ん
でおく。(1)信号BPBの入力がなければ、通常の
如く(2)HSAの前記作動条件及び解除条件CHSA
が満足されているかを吟味して、(3)作動条件を満
足していれば、HSAを作動して坂道停車などに
おける制動保持を確実にし、(4)解除条件を満足し
ていればHSAを解除する。

(1)で信号PBPの入力があると、(5)信号WPから
求めた車速を設定値SPD1と比較する。車速が
SPD1未満であれば、パーキングブレーキスイツ
チあるいはパーキングブレーキ自体が正常である
と診断して、上述した(2)乃至(4)のステツプに進
む。逆に、車速がSPD1以上であれば、パーキン
グブレーキスイツチあるいはパーキングブレーキ
自体が異常であると診断して、(6)信号PBPがオ
フとみなす。このような故障診断があると、(7)自
己診断ランプWLを点灯して運転者に警告すると
ともに、(8)HSAの作動及び解除のための条件の
１つであるセンサ等の故障診断結果に関する条件
を削除する。その後、ステツプ(2)に戻つてあらた
めてそれ以外の条件を吟味して、その吟味結果に
従つてHSAの作動もしくは解除に進むのである。

＜発明の効果＞ 本発明の車両用安全制動装置は、足踏み制動力
発生機構と制動ライン間に電磁逆止弁を設け、こ
れを電気制御装置により、「エンジン回転」、「車
両停止」、「ブレーキペダルセンサ・オン」、「パー
キングブレーキスイツチ・オフ」で且つ「センサ
等の故障診断結果・異常なし」の全ての条件が満
たされたとき作動せしめ、「アクセルペダルセン
サ・オン」、「ギヤポジシヨンセンサ・オン」、「ク
ラツチストロークセンサ・オン」、「センサ等の故
障診断結果・異常あり」および「パーキングブレ
ーキスイツチ・オン」のうち少なくとも１つの条
件により解除する坂道発進補助装置を備えた車両
用制御装置において、前記パーキングブレーキス
イツチ・オンの信号が前記電子制御装置に入力さ
れたとき、車速が設定値以上であれば、パーキン
グブレーキスイツチあるいはパーキングブレーキ
自体が異常であると診断してパーキングブレーキ
スイツチをオフとみなす手段と、該手段からの前
記パーキングブレーキスイツチをオフとみなす信
号により前記発進補助装置の作動条件及び解除条
件からそれぞれセンサ等の故障診断結果に関する
条件を削除し、それ以外の条件により前記発進補
助装置の作動および解除を制御せしめるようにし
た手段とを前記電子制御装置に設けたことを特徴
とするので、HSAを作動させた際、無故障の場
合は、パーキングブレーキを掛けることによつて
HSAが解除され、パーキングブレーキのみよつ
て制動保持ができるのはもちろん、パーキングブ
レーキスイツチあるいはパーキングブレーキ自体
が故障した場合も、パーキングブレーキスイツチ
をオフとみなす信号により前記HSAの作動及び
解除のための条件からセンサ等の故障診断結果に
関する条件を削除し、それ以外の条件を満足した
とき、前記HSAを作動及び解除せしめるよう制
御することができるから、殊に坂道での停車の安
全性が確保できる効果がある。

また、上記効果を実現するために、HSAにパ
ーキングブレーキスイツチのほか、前記パーキン
グブレーキスイツチ・オンの信号が前記電子制御
装置に入力されたとき、車速が設置値以上であれ
ば、パーキングブレーキスイツチあるいはパーキ
ングブレーキ自体が異常であると診断してパーキ
ングブレーキスイツチをオフとみなす手段と、該
手段からの前記パーキングブレーキスイツチをオ
フとみなす信号により前記発進補助装置の作動条
件及び解除条件からそれぞれセンサ等の故障診断
結果に関する条件を削除し、それ以外の条件によ
り前記発進補助装置の作動および解除を制御せし
めるようにした手段とを簡単な電子回路によつて
電子制御装置内に設けるのみであるから、構成が
簡単でコストが安く、実用性の高い車両用安全制
動装置となしうる効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる車両用安全制動装置を
示すシステムブロツク図、第２図は本発明装置の
動作の流れを示すフローチヤート、第３図は従来
の車両用制動装置の説明図、第４図はその電磁逆
止弁の動作の説明図である。 １１；エアタンク、１２；ブレーキバルブ、１
３；ブレーキペダル、１４，１５；エアマスタ、
１６；電磁逆止弁、１７；前輪、１８；後後輪、
１９，２０，２２；ホイールシリンダ、２１；後
前輪、２３；電子制御装置、２４；パーキングブ
レーキスイツチ、２５；パーキングランプ、２
６；パーキングブレーキ、２７；パーキングブレ
ーキレバー、２８；自己診断ランプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 足踏み制動力発生機構と制動ライン間に電磁
   逆止弁を設け、これを電子制御装置により、「エ
   ンジン回転」、「車両停止」、「ブレーキペダルセン
   サ・オン」、「パーキングブレーキスイツチ・オ
   フ」で且つ「センサ等の故障診断結果・異常な
   し」の全ての条件が満たされたとき作動せしめ、
   「アクセルペダルセンサ・オン」、「ギヤポジシヨ
   ンセンサ・オン」、「クラツチストロークセンサ・
   オン」、「センサ等の故障診断結果・異常あり」お
   よび「パーキングブレーキスイツチ・オン」のう
   ち少なくとも１つの条件により解除する坂道発進
   補助装置を備えた車両用制御装置において、前記
   パーキングブレーキスイツチ・オンの信号が前記
   電子制御装置に入力されたとき、車速が設定値以
   上であれば、パーキングブレーキスイツチあるい
   はパーキングブレーキ自体が異常であると診断し
   てパーキングブレーキスイツチをオフとみなす手
   段と、該手段からの前記パーキングブレーキスイ
   ツチをオフとみなす信号により前記発進補助装置
   の作動条件及び解除条件からそれぞれセンサ等の
   故障診断結果に関する条件を削除し、それ以外の
   条件により前記発進補助装置の作動および解除を
   制御せしめるようにした手段とを前記電子制御装
   置に設けたことを特徴とする車両用安全制動装
   置。