JPH0580702A - 滑り性の良好なインモールド用ラベル - Google Patents

滑り性の良好なインモールド用ラベル

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JPH0580702A
JPH0580702A JP3562291A JP3562291A JPH0580702A JP H0580702 A JPH0580702 A JP H0580702A JP 3562291 A JP3562291 A JP 3562291A JP 3562291 A JP3562291 A JP 3562291A JP H0580702 A JPH0580702 A JP H0580702A
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molding
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中 昌 月 山
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラベルの製造工程における印刷加工(オフセ
ット、フレキソ、UVオフセット、活版)時の給排紙性
及び断裁、打ち抜き加工時の切り口にブロッキングや、
該ラベルを重ね合わせた時にブロッキングを防止する。 【構成】 インモールド用ラベルの接着層の樹脂中に、
炭素数12〜19の脂肪酸アミド類及び脂肪酸金属塩か
らなる群より選ばれた少なくとも一種の配合材が0.5
〜5重量%の割合で配合されていることを特徴とする滑
り性の良好なインモールド用ラベル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差圧成形、中空成形に
よって製造される合成樹脂製容器に容器成形と同時に貼
着されるラベル(ブランクを含む)に用いられる滑り性
の良好なインモールド用ラベルに関し、特に、金型内に
予めラベルをセットし、その上より熱可塑性樹脂を中空
成形又は真空成形もしくは圧空成形することによって、
ラベル付きの樹脂成形容器を一体成形して容器を加飾す
ることができる、印刷加工及び断裁、打ち抜き加工時の
ブロッキングを防止した滑り性の良好なインモールド用
ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラベル付きの樹脂成形容器を一体
成形するには、金型内に予めブランク又はラベルをイン
サートし、次いで射出成形、中空成形、差圧成形、発泡
成形などにより該金型内で容器を成形して、容器に絵付
けなどを行なっている(特開昭58−69015号公
報、ヨーロッパ公開特許第254923号明細書参
照)。この様なインモールド用ラベルとしては、グラビ
ア印刷された樹脂フィルム、オフセット多色印刷された
合成紙(例えば、特公昭46−40794号公報、特公
昭54−31030号公報、英国特許第1090059
号明細書など)、或いは、アルミニウム箔の裏面にポリ
エチレンをラミネートし、その箔の表面にグラビア印刷
したアルミニウムラベルなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
なインモールド用ラベルはブリスター、ラベル接着等の
適性は良好であったが、その前の工程であるラベルの製
造工程における印刷加工(オフセット、フレキソ、UV
オフセット、活版)時の給排紙性及び断裁、打ち抜き加
工時の切り口にブロッキングが生じたり、該ラベルを重
ね合わせた時にブロッキングが生じ易い。また、ロール
にてグラビア印刷を行なう場合にも印刷後のシーティン
グ(枚葉断裁)工程で滑り性が悪いために、紙が不揃い
となって断裁を中断しなければならないことがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔発明の概要〕本発明者らは、上記問題点に鑑みて鋭意
研究を重ねた結果、インモールド用ラベルの接着剤層を
構成する樹脂中に、特定な化合物から選ばれた滑剤を特
定量配合させることにより、上記課題を解決させること
ができるとの知見に基づき本発明を完成するに至ったも
のである。すなわち、本発明の滑り性の良好なインモー
ルド用ラベルは、インモールド用ラベルの接着層を構成
する樹脂中に、炭素数12〜19の脂肪酸アミド類及び
脂肪酸金属塩からなる群より選ばれた少なくとも一種の
滑剤が0.5〜5重量%の割合で配合されていることを
特徴とするものである。
【0005】〔発明の具体的説明〕 [I] インモールド用ラベル (1)構造 本発明の滑り性の良好なインモールド用ラベルは、容器
に貼着される前は滑り性の良好なラベルであるが、射出
成形、差圧成形又は中空成形などによって合成樹脂製容
器が製造される際に、該成形の金型内で容器に貼着させ
て一体とすることができるラベルである。このようなイ
ンモールド用ラベルは、基本的には、炭素数12〜19
の脂肪酸アミド類及び脂肪酸金属塩からなる群より選ば
れた少なくとも一種の滑剤を0.5〜5重量%の割合で
配合した低融点(例えば、融点が85〜130℃)の樹
脂接着層を、より高温の樹脂よりなる基材層に接着され
た二層構造からなるもの、或いは、更に、表面に無機微
細粉末含有樹脂延伸フィルムによりなる紙状層を形成
し、中間に基材層を形成して、裏面側に前記低融点の樹
脂接着層を形成した三層構造としたもの、或いは、更に
多層構造としたものなどがあり、積層された紙片状のも
のであることが好ましい。
【0006】(2)構成材料 上記構造の基本的なインモールド用ラベルの各構成層に
用いられる材料としては、具体的には以下のものなどを
挙げることができる。 (a) 基材層 本発明の滑り性の良好なインモールド用ラベルの基材層
に用いられる材料としては、ポリプロピレン、高密度ポ
リチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリアミドなどの融点が135〜264℃の熱可塑
性樹脂に、無機微細粉末を8〜65重量%含有させた樹
脂フィルム、或いは、該樹脂フィルムの表面上に無機充
填剤含有ラテックス(塗工剤)を塗工させたフィルム、
或いは、前記樹脂フィルムにアルミニウムを蒸着させた
ものなどを挙げることができる。このような基材層は単
層であっても、或いは、二層以上の積層された構造であ
っても良い。
【0007】(b) 接着層 前記基材層の樹脂フィルムの裏面側(樹脂容器と接する
側)に貼着される接着層としては、以下に示す樹脂成分
に配合材成分を配合させてなる樹脂組成物のフィルム
層、或いは、これら樹脂組成物のエマルジョン又はこれ
ら樹脂組成物を溶剤に溶かした溶液を、塗布し、乾燥さ
せて形成させたものなどのヒートシール性樹脂層があ
る。 樹脂成分 このような接着層の樹脂フィルムに用いられる材料とし
ては、低密度ポリエチレン、酢酸ビニル・エチレン共重
合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタ
クリル酸共重合体の金属塩などの、融点が85〜135
℃、好ましくは90〜125℃のヒートシール性樹脂で
あり、これら樹脂よりなるフィルム層を基材層の樹脂フ
ィルムに積層させる。或いは、これら樹脂のエマルジョ
ンや溶剤に溶かした溶液を塗布し、乾燥させて接着層を
形成させてもよい。 滑剤成分 前記樹脂成分中に配合される滑剤成分としては、下記に
示す各成分からなる群より選ばれた配合材を、単独で、
若しくは、二種類或いは三種類以上を混合し押出機やニ
ーダーなどによって混練することによって得られた混合
物が用いられる。脂肪酸アミド類 前記樹脂成分中に配合される炭素数が12〜19の脂肪
酸アミド類としては、エルシン酸アミド、ステアリン酸
アミド、プルミチン酸アミド、メチレンビスステアロア
ミド等を挙げることができる。脂肪酸金属塩 前記樹脂成分中に配合される脂肪酸金属塩としては、好
ましくは炭素数が12〜22の脂肪酸と、周期律表第1
〜4族の金属、好ましくは2族との塩等があり、具体的
には、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシ
ウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、
パルミチン酸亜鉛等を挙げることができる。 量 比 これらの滑剤は前記接着層を形成する樹脂中に0.5〜
5重量%、好ましくは1〜3重量%の割合で配合されて
いる。
【0008】(3)表面構造 このようなインモールド用ラベルは、金型内で容器に貼
着される前は紙片状であるが、貼着後は容器と一体にな
る。このようなインモールド用ラベルは、真空成形、圧
空成形などの差圧成形や、パリソンを圧空により金型内
壁に圧着する中空成形などのインモールド用ラベルとし
て使用することができる。もちろん、射出成形用のイン
モールド用ラベルとして使用できる。しかしながら、該
インモールド用ラベルを容器に貼着する際にブリスター
が発生しやすいので、それを防止するために、該ラベル
は、その裏面側(容器に貼着される側)の接着層が、特
に、ロールの線数を80〜200本/インチにして、逆
グラビア型のパターンでエンボス加工された後、縦方向
に4〜8倍または/及び、横方向に4〜12倍の延伸を
行なって、延伸後のフィルム表面の凹凸の山と谷の振幅
の中心線より凸部の表面積がラベル全体の50〜90
%、好ましくは55〜80%を占め、更に該中心線より
凹部の平均深さが0.5〜10μm、好ましくは1〜8
μmを有した構造に形成することが好ましい。この様な
表面構造に形成することによって、より一層滑り性を向
上させることができるので好適である。
【0009】[II]インモールド用ラベルの製造 前記構造を有する本発明の滑り性の良好なインモールド
用ラベルは、各種方法によって製造されるが、前記好適
なインモールド用ラベルの製造方法について以下に具体
的に説明する。 (1)エンボス加工 本発明の滑り性の良好なインモールド用ラベルは、基材
層に、滑剤を0.5〜5重量%の割合で配合し混練した
配合材混練ヒートシール性樹脂フィルムよりなる接着層
を積層させることによって、インモールド成形した際に
インモールド用ラベルと樹脂容器とを強固に接着させる
と共に、該容器に貼着される前のインモールド用ラベル
の製造工程における印刷加工及び断裁、打ち抜き加工時
におけるブロッキングを防止することができるが、より
一層ブロッキングを防止したり貼着時のブリスターの発
生を防止するために、該接着層であるヒートシール性樹
脂フィルム層の表面に、逆グラビア型のパターンの点又
は線の数が、1インチ(2.54cm)当たり、80〜
200本となるようなエンボス模様に形成した金属ロー
ルとゴムロールによって図5のようなエンボス加工が施
される。該エンボスは綾線で囲まれた独立した凹部構造
を多数備える図5に示すような逆グラビア型のパターン
であることが重要で、図7に示すような各部屋の気体が
自由に移動できる凸形の正グラビア型のパターンでは図
8に示すような延伸した状態にしても本発明の効果を十
分に発揮することができない。
【0010】(2)延伸 しかし、前記エンボス加工後の積層構造フィルムだけで
はブリスターの発生の防止効果が少ないので、更に、少
なくとも一方向に、通常4〜12倍、好ましくは4〜8
倍に延伸される。該延伸は基材層の樹脂の融点よりも低
い温度で、かつ接着層であるヒートシール性樹脂の融点
以上の温度で行われる。この延伸によって基材層は配向
されるが、接着層であるヒートシール層は配向されない
状態のままその表面は図6のように変形される。 (3)その他の処理 前記延伸後の積層構造フィルム(合成紙)は、必要であ
れば、コロナ放電加工、火炎処理、プラズマ処理などを
施すことによって、表面の印刷性、接着性を改善してお
くこともできる。前記基材層の表面側、例えば紙状層に
は、通常印刷が施される。この様な印刷としては、グラ
ビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン
印刷などがあり、これによって、商品名、製造元、販売
会社名、キャラクター、バーコード、使用方法などを印
刷することができる。 (4)抜打加工 上記のようにして印刷及びエンボス加工された前記容器
用ラベルは、抜打加工により必要な形状、寸法のラベル
に分離される。このラベルは容器表面の一部に貼着され
る部分的なものであっても良いが、通常は差圧成形では
カップ状容器の側面を取り巻くブランクとして、中空成
形では瓶状容器の表及び裏に貼着されるラベルとして製
造される。
【0011】[III] インモールド用ラベル 上記の如くして製造された本発明の滑り性の良好なイン
モールド用ラベルは、前記のような構造をしたものであ
ることが好ましく、真空成形、圧空成形などの差圧成形
や、パリソンを圧空により金型内壁に圧着する中空成形
などのインモールド用ラベルとして使用することができ
る。以下に、本発明の滑り性の良好なインモールド用ラ
ベルの代表例として、中空成形容器用ブランクを挙げて
更に具体的に説明する。図1は、本発明の滑り性の良好
なインモールド用ラベルの一例として挙げた、中空成形
に用いられる二層構造のインモールド用ラベルの断面図
を表わす。この図1中の、1はインモールド用ラベルで
あり、2はそれを構成する熱可塑性樹脂フィルム基材層
で、3は印刷で、4はヒートシール性樹脂フィルムより
形成される接着層である。また、5は該ヒートシール性
樹脂フィルムよりなる接着層に逆グラビアロールを用い
たエンボス加工により格子模様を付与された綾(凸部)
の頂上であり、6は格子模様の谷部(凹部)を示すもの
である。図2は、そのインモールド用ラベル1のヒート
シール性樹脂フィルムよりなる接着層4側(インモール
ド用ラベルの裏面側)の平面図を表わし、図3は、図1
に示すインモールド用ラベルを得るための、延伸前及び
印刷前の積層構造フィルムの断面図を表わす。また、図
4は図3に示す積層構造フィルムの部分拡大図である。
この図3に示す積層構造フィルムのエンボス模様は、ロ
ールの点又は線の数を、例えば1インチ(2.54c
m)当たり、80〜200本となる数で設ける。上記範
囲未満では凹部6の溝が深くなり過ぎて、貼着後にラベ
ル表面(印刷される側)にエンボスパターンが現われ易
い。また、上記範囲を超えると凹部6の溝が浅くなり過
ぎてガスや空気を封じ込める体積が不足し、ブリスター
防止の効果が減少する。更に、上記範囲を超えるとエン
ボス加工時に一部の低融点樹脂の場合に冷却不足による
ロールへの貼り付き現象が発生し、加工上問題がある。
このような1インチ当たりの線の数を線数といい、エン
ボス模様の精粗の目安となる。この様なエンボス模様は
本発明においては、逆グラビア型のパターンとすること
が重要である。
【0012】エンボス模様の谷の深さ(h)は、図4に
示すように、好適には、ヒートシール樹脂層の肉厚(h
0 )の1/3以上、好ましくは1/2以上であり、基材
層内に食い込んでもよい(h>h0 )。このように逆グ
ラビア型のパターンにエンボス加工された積層構造フィ
ルムを延伸することにより積層構造フィルムの肉厚を減
じ、また、エンボス模様を広げると共にエンボスの谷間
の深さも浅くなる。そして、横延伸後のフィルム表面の
凹凸の山(綾)5と谷6の振幅の中心線(h/2の位
置)Lより凸部5の表面積Sがラベル全体の面積の50
〜90%、好ましくは55〜80%を占め、更に該中心
線Lより凹部の平均深さL1 が0.5〜10μm、好ま
しくは1〜8μmを有した構造に形成したものである。
上記凸部の表面積が50%未満の場合はブリスターが発
生しやすくなり、90%を超えると接着力が低下する。
また、凹部の平均深さが上記範囲未満の場合はブリスタ
ーが発生しやすく、上記範囲を超える場合は接着強度が
低下する。また、ヒートシール性樹脂層の表面ベック平
滑度(JIS−P8119)は20〜800秒、好まし
くは30〜400秒、平均表面粗さ(Ra)は0.5〜
5μmであるのが接着強度の点において好ましい。この
ようなインモールド用ラベル原紙の動摩擦計数は0.3
〜0.5(TAPPI T−816)であり、給排紙性
が良好である。本発明のインモールド用ラベルは上記の
ように構成されているので、特に逆グラビア型に形成さ
れているので、延伸後のフィルムの接着層4の面の凹凸
が中心線Lより上の凸部5の面積Sが増え、しかも低融
点樹脂との接着においても接着面積が増えることによ
り、単位面積当たりの強度を大幅に上昇させることがで
きる。また、逆グラビア型であるので、高温成形条件に
於けるガスや空気の一箇所への溜まりを減少させて、多
くの凹部6へ分散させて封じ込めることによりブリスタ
ーの発生を防止することができる。
【0013】[IV] 貼 着 本発明の滑り性の良好なインモールド用ラベルは、ラベ
ルを金型のキャビティ内に印刷側が金型壁面に接するよ
うに設置した後、金型の吸引により金型内壁に固定さ
れ、次いで容器成形材料樹脂のシートの溶融物が金型に
導かれ、常法により成形され、ラベルが容器外壁に一帯
に融着された容器が成形される。このようなラベルで加
飾された樹脂成形容器の具体的な製造条件としては、射
出成形では20〜200kg/m2 程度の高圧であり、
差圧成形では2〜7kg/m2 又は−50〜−650m
mHg程度で、中空成形では1〜10kg/m2 程度の
低圧で成形される。この様にして成形された容器は、ラ
ベルが金型内で固定された後に、ラベルと樹脂容器が一
体に成形されるので、ラベルの変形もなく、容器本体と
ラベルの密着強度が強固であり、ブリスターの発生も無
く、ラベルにより加飾された外観が良好な容器である。
【0014】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示して、本発明を
更に具体的に説明する。なお、実施例及び比較例中の評
価方法は以下に示す通りである。 (1) 摩擦係数 静摩擦係数 TAPPI規格T−816により測定した。 動摩擦係数 TAPPI規格T−816により測定した。 (2)オフセット連続印刷性:三菱重工(株)社製ダイ
ヤ-II 印刷機を使用し、菊全版(636mm×939mm)
の紙サイズで給排紙可能最大枚数を求めた。 (3)インモールド成形適性ブリスターの発生 その評価は以下に示す基準にて行なった。ラベル貼着状
況により次に示す5段階に分類した。 5:全面貼着 4:ラベルの100%未満〜90%が貼着している。 3:ラベルの90%未満〜70%が貼着している。 2:ラベルの70%未満〜50%が貼着している。 1:ラベルの50%未満が貼着する。ラベル接着強度 貼着ラベルの15mm幅の接着強度(T字剥離)を
(株)島津製作所テンシロンにより測定した。 (4)ラベル打ち抜き適性:ラベル印刷されたシートを
100枚重ね、60mm×90mmの長方形の刃形で打ち抜
き、切り口のブロッキング状態をみた(ブロッキングが
起らなかったものを○、ブロッキングが発生したものを
×とした。)。 (5)表面層の測定 接着層の表面構造の測定は、(株)小坂研究所製サーフ
コーダーSE−30K型によって測定して表わされた図
をもとにして求めた。
【0015】実施例1 (1) インモールド用ラベルの製造基材層 メルトフローレート(MFR)0.8、融点164℃の
ホモポリプロピレン70重量%、融点134℃の高密度
ポリエチレン12重量%及び平均粒径1.5μmの重質
炭酸カルシウム18重量%を配合(A)し、270℃に
設定した押出機にて混練した後、シート状に押し出し、
冷却装置により冷却して、無延伸シートを得た。次い
で、このシートを145℃に加熱した後、縦方向に5倍
延伸して(A層)の縦方向5倍延伸シートを得た。接着層 一方、MFRが4.0のホモポリプロピレン58重量%
と平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム42重量%との
混合物(B)と、融点が90℃のエチレン・メチルアク
リレート共重合体(C)を、それぞれ別の押出機を用い
て270℃の温度で溶融混練した後、一台のダイに供給
して、該ダイ内で積層(B層−C層)した後、この積層
物(B層−C層)をダイよりフィルム状に押し出して、
前記A層の縦方向5倍延伸シートの裏面側にC層が外側
になるように押し出し、これを金属ロールとゴムロール
よりなるエンボスロールに通して、該積層構造フィルム
のC層側に、0.3mm間隔(80線)、谷部の深さ3
0μmのドットを有する逆グラビア型のパターンをエン
ボス加工した。表面層 他方、上記(B)の混合物を、前記A層のシートの表
面側にラミネートし、紙状層(B層)を形成して、四層
構造の積層フィルムを得た。次いで、この積層フィルム
を約155℃まで再加熱した後、横方向に7倍延伸し、
次いで紙状層(B層)にコロナ放電処理を行なった後、
これを55℃まで冷却した後、耳部をスリットして、
(B)/(A)/(B)/(C)の各層の厚さがそれぞ
れ30/70/30/10μmからなる四層構造の合成
紙を得た。
【0016】(2) ラベルの製造 そして、この合成紙の紙状層(B層)側にオフセット連
続印刷を8,000枚/時間の速度で施した後、更にこ
れを断裁及び打抜加工して、インモールド用ラベル1
(横60mm、縦110mm)を得た。このラベルの摩
擦係数、オフセット連続印刷性、ブリスターの発生及び
接着強度の測定によるインモールド適性、ラベル打ち抜
き適性の評価を行なった。また、このラベルの(C)層
表面の逆グラビア型パターンのエンボスの表面構造を表
面粗さ計((株)小坂研究所製サーフコーダーSE−3
0)により測定して描き、調べたところ、該表面の凹凸
の山5と谷6の振幅の中間である中心線Lより突出する
凸部の表面積Sが、ラベル全体の65%を占め、該該中
心線Lよりへこんでいる凹部6の平均深さが6μmであ
り、そのベック平滑度は30秒で、表面平均粗さ(R
a)は1.2μm、JIS−P8125の方法にて測定
したデーバー硬度は、MD方向が1.8g−cm、TD
方向が3.5g−cmであった。
【0017】(3) 貼 着 このインモールド用ラベル1をブロー成形用割型の一方
に真空を利用して印刷面側(B層)が金型と接するよう
に固定した後、高密度ポリエチレン(融点134℃)の
パリソンを205℃で溶融押出し、次いで割型を型締め
した後、4.2kg/cm2 の圧空をパリソン内に供給
し、パリソンを膨脹させて容器状とすると共にインモー
ルド用ラベルと融着させ、次いで該型を冷却した後、型
開きをして中空容器を取り出した。この中空容器は、印
刷の退色もなく、ラベルの収縮やブリスターの発生も見
受けられなかった。また、自動ラベル給紙装置によるブ
ロー成形用割型へのラベルの供給は100枚連続で行っ
たがミス(ラベルが2枚重なって型内に供給されたり、
型よりラベルが落ちることなど)は1回も無かった。さ
らに、ラベルの接着強度を測定した結果を表1に示す。
【0018】実施例2〜3及び比較例1〜2 インモールド用ラベルの接着層の配合材の種類と配合割
合を表1に示す割合で配合した以外は、実施例1と同様
にして実施した。その結果を表2に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】このような本発明の滑り性の良好なイン
モールド用ラベルは、インモールド成形される前のラベ
ルの製造工程における印刷加工(オフセット、フレキ
ソ、UVオフセット、活版)時の給排紙性及び断裁、打
ち抜き加工時の切り口にブロッキングが生じたり、該ラ
ベルを重ね合わせた時にブロッキングが生じることが無
い。また、ロールにてグラビア印刷を行なう場合にも印
刷後のシーティング(枚葉断裁)工程で滑り性が悪いた
めに、紙が不揃いとなって断裁を中断しなければならな
いこともない。また、本発明の滑り性の良好なインモー
ルド用ラベルは、熱可塑性樹脂を中空成形又は真空成形
もしくは圧空成形する際に、金型内に予めインモールド
用ラベルをセットし、この金型に溶融した熱可塑性樹脂
を供給して、この金型壁に該熱可塑性樹脂を押圧して、
前記インモールド用ラベルを熱可塑性樹脂に貼着させる
ことによって、ラベル付きの樹脂成形容器を一体成形さ
れるが、このときにラベルの変形がなく、容器本体とラ
ベルの密着強度が強固であり、ブリスターの発生も無
く、ラベルによって加飾された、外観の良好な容器とす
ることができる。特に本発明の滑り性の良好なインモー
ルド用ラベルの接着面をエンボス加工されて逆グラビア
型に形成されているものは、その凸部(容器とラベルの
接着面)面積がラベル面積の過半数を占めており、正グ
ラビア型パターンのエンボスロールを用いて得た凸型の
模様を有する従来のラベルに比べて単位面積当たりの接
着強度が上昇する。また、接着層のエンボス部分を逆グ
ラビア型とすることによって、凹部が独立した部屋構造
となり、しかも、該凹部をラベル全面に分散して存在さ
せることによりガスや空気を少量づつ分散した形で封じ
込めることができることから、また、該凹部の深さを
0.5〜10μmとラベル全体の肉厚と比較して極めて
小さい値とすることによって一部にガスや空気が集合し
た状態のラベルの浮き上がり(ブリスター)の発生を大
幅に改良させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二層構造のインモールド用ラベルの断
面図を表わす。
【図2】そのインモールド用ラベルの裏面側の平面図を
表わす。
【図3】図1に示すインモールド用ラベルを得るため
の、延伸前及び印刷前の積層構造フィルムの断面図を表
わす。
【図4】図3に示す積層構造フィルムの部分拡大図であ
る。
【図5】本発明実施例の100線逆型台形グラビアエン
ボスを形成したフィルム表面を表わす図である。
【図6】図5のフィルムを横延伸した後のフィルム表面
を表わす図である。
【図7】従来の100線正型台形グラビアエンボスを形
成したフィルム表面を表わす図である。
【図8】図7のフィルムを横延伸した後のフィルム表面
を表わす図である。
【符号の説明】
1 インモールド用ラベル 2 熱可塑性樹脂フィルム基材層 3 印刷 4 ヒートシール性樹脂層(接着層) 5 エンボス加工によりドット状の格子模様を付与され
た綾(凸部)の頂上 6 格子模様の谷部(凹部) L 中心線 L1 凹部の平均深さ S Lより上の凸部の面積
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 5/12 9267−4F B29K 105:20 B29L 22:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インモールド用ラベルの接着層を構成する
    樹脂中に、炭素数12〜19の脂肪酸アミド類及び脂肪
    酸金属塩からなる群より選ばれた少なくとも一種の滑剤
    が0.5〜5重量%の割合で配合されていることを特徴
    とする滑り性の良好なインモールド用ラベル。
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